二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- Re: 【おそ松さん】失われてく日々の中で【二次創作松】 ( No.9 )
- 日時: 2016/03/12 21:22
- 名前: ラリティ ◆fvHE6RWqPQ (ID: uoHTZdTU)
第1話 『魔法の世界』
とある世界のとある場所。魔法使いだけが住む町、『マジーア』には、南東に学校がある。
湖の真ん中に孤立した、城のような学校。
その名も、『私立カトレア学園』。
…そんな学園に、いい年して階級が一番下の、とある六つ子が居る。
名を言わなくても、町を探せばすぐ見つかるだろう。だって、世にも珍しい『六つ子』なんだから。
-『サンクチュアリ』寮 大広間-
「おーそまーつにーさんっ!!おーきて!午後の授業始まっちゃうよー!」
「んぅ…、じゅーしまつぅ…。あと一時間…」
「後五分で始まるんだよ!」
学園内にある三つの寮の一つ、『サンクチュアリ』の寮の大広間にて。
誰かが中央にある巨大なテーブルに付属している椅子に座り、ぐったりとふて寝している。…起きてるみたいだが。
そして、その誰かを起こそうとするもう一人。寝てない方は、制服であるカーディガンの袖が長い。
寝ていた方は袖が長い子におそ松と呼ばれ、袖の長い子はおそ松と呼ばれた人に十四松と呼ばれた。
…彼らは、松野家の兄弟。おそ松の方が顔を上げてないためよく分からないが、とてつもなく顔が似ている。
そして、彼らは六つ子でもある。
十四松が五男で、おそ松が次男…
「俺長男!ビッグでレジェンドの長男様!」
あぁ、失敬失敬。修正、おそ松が長男だ。
…まぁそんなんで、しかも一卵性。誰が誰だかわからなくなるのだが、寮が分かれてるので二人に絞れるのだが。
「おーい、おそ松ー、十四松ー」
学園内に繋がる廊下の方から、声が聞こえる。この低い声は、カラ松か。授業の時間が近くなったからだろう。三つの寮の一つ『アンブラー』のカラ松が来たようだ。
「あれ、カラ松。二人はまだなの?まさかおそ松兄さんが?もう十四松だけでも授業に行かせよう。ほっとこう、あんなクソ長男」
普通に喋っているせいか、小さくしか聞こえない。だが、この声と言い方的に『トラスト』のチョロ松だと思われる。
「…そうするか。十四松ー!もう行くぞー!」
相変わらずのカラ松である。長男だけには塩対応だ。
「あいあい!!…にーさん、先行くねー?」
「…んー…」
十四松は元気よく返事し、おそ松に問いかけてから、カラ松たちの方に行った。
おそ松は問いに返事をしてから、また寝てしまった。