二次創作小説(映像)※倉庫ログ

短編【作者とスマブラメンバーで銀魂パロ】 ( No.24 )
日時: 2016/08/12 08:22
名前: トクマ (ID: 07aYTU12)

 どうも、最近スマホのアプリゲーム【マジガ——ル!!】にハマってしまい、更新できなかった作者のトクマです。

 本当にすいませんでしたぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!

 今週の土日には更新する予定なので見捨てないで下さいませっ!!

 とりあえず場をつなぐ為に短編ですが、前から考えていた銀魂パロをやりたいと思います。マユゾンや無人島のパロが多かったですが自分はあえて別方向からいきたいと思います。

 てなわけで、吉原炎上編のとあるワンシーンを書いてみました。それではどうぞ。



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 〜簡単な説明〜
 ギャグカオス組が女性ファイターに誤ってイタズラしてしまい、その内の一人であるスカーレットはぶちギレ! 不幸にも近くを通りがかった上条当麻とルフレ、ルフルにスカーレットは彼らをイタズラ犯だと勘違いして愛用のナイフを持って襲いかかる!!


スカーレット「私の狙いは——」

 邪魔する者がいないのを確認し、スカーレットはナイフを取り出して構える。

スカーレット「——お前だぁあああ!!」
当麻「えぇ!? 何で上条さん! 不幸だぁぁぁぁぁぁ!!」

 シャアアアアと空を切って当麻に向かって飛来するナイフ。 ルフレが気付いて当麻を守ろうと彼の上に覆いかぶさるが間に合わない……だが——

スカーレット「!」

 2人とナイフの間に滑り込み、一人の人影が手にした武器でナイフを弾き返す。

 驚くスカーレットの目の前で、弾き返されたナイフがカランカランと地面に落ち、まさか彼女のナイフを弾き返した者がいると思わなかったのか女性ファイターの面々も手を止めて固まる。

「間に合ったな」

 そして……彼らの中央に立つ男の声に、ルフレは表情を明るくして顔を上げる。

ルフレ「ト……」
トクマ「よぉ……待たせちまったな」

 しかしナイフを弾き返した人影——トクマを見た瞬間ルフレのみならず、女性ファイター達の表情が引き攣る。












 何故ならトクマの額に、先程のナイフが1本突き刺さっていたのだから……。

ルフレ「…と、トクマ……」
トクマ「あ? どうしたルフレ?」
ルフレ「……その、何というか……さ、刺さってるぞ?」
トクマ「……」

 ルフレの話を聞いたトクマは、素早く額に刺さったナイフをズボッと抜いて隠すと素知らぬ顔をする。

トクマ「……え? 何が?」
ルフレ「…いやいや……今、完全に刺さってたよな、それ……大丈夫か?」

 しらを切るトクマにルフレは顔を引き攣らせて心配する。

トクマ「え? 何言ってんの? 刺さってねーよ何も、ホラ」
ルフレ「……いや、あの、血だらけだし無理すんなよ。大丈夫なのか本当に?」

 大丈夫そうに顔を突き出してくるトクマだが、流血で真っ赤に染まった顔で言っても説得力無いため、ルフレは冗談抜きで心配する。

トクマ「だから刺さってないって言ってんじゃん。これはアレだよ、ちょっとかすって血出たみたいな。断じて刺さってないからね」
ルフレ「いや、でも……」

 尚もしらを切り続けるトクマだが、周りが段々とトクマを見る目が冷たくなってきた。 その視線とルフレの歯切れの悪い言葉に耐えきれず、ついにトクマは逆ギレする。

トクマ「刺さってねーって言ってんだろーがァァ!! そんなにお前らはオレを刺したいか!! あーわかった!! じゃあ刺さった事にしといてやるよ、刺さってないけどねホントは!」
ルフレ「いや完全に刺さってたよな」

 見苦しいトクマの台詞に、ルフレはからかう気も起きないのか溜息交じりにツッコミを入れる。

トクマ「いい加減にしろよテメェェェェ!! 刺さってないって刺さった本人が言ってんだから、刺さってねー事でいいだろーが!!」
ルフレ「今認めたな。つーか諦めろ。諦めて素直に刺さったって言えば誰も責めねーよ」

 必死過ぎて自爆したトクマにルフレは口悪いものの優しく諭す。

トクマ「あのさァ、お前さァ、ホントにさァ………空気読めよ。ここは流せよ。ここは刺さってない感じにしとこうよ。オレメッチャカッコ悪いじゃん。全部打ち落とした感じだったのに一本打ち落とせてなかったとかメッチャ恥ずかしいじゃん」

 そこでトクマは周囲の視線に気づき、背を向いてルフレに訊ねる。

トクマ「……ヤベーよ。オレちょっと恥ずかしく振り向けねーよ。笑ってない? みんな笑ってない? 大丈夫?」
ルフレ「笑ってないから安心しろ」

 メンタルが弱くなったトクマに溜息を吐きつつ、ルフレはトクマを前に向かせる。

スカーレット「私の攻撃を全て打ち落とすとは……侮れないな、お前」
ルフレ「気を使ってくれてる!! トクマが全部打ち落とした事にしてくれてる!!  いいだぞ、あの娘いい娘だ!」

 まるで裏合わせしたかのように気を使ってくるスカーレットに、ルフレがツッコミを入れる。 これ幸いと、トクマはさっきまでの気まずさをなかった事にして不敵に微笑む。

トクマ「攻撃? そいつぁ悪かった。オレはナイフがのんびり散歩してくれてると思ったよ」

 そう言って、トクマは顎を左手で撫でる。

トクマ「どうだい、こんな物騒なモンよりオレともっとイイもん刺し……」

 そこでトクマは気付く。

 左手にもナイフが刺さっている事に……。

トクマ「ヤベーよ、腕にも刺さってた! 見られた! 今の完全に見られた!」
ルフレ「お前結局全然打ち落としてねーじゃねーか!! あちこち刺されまくってんぞ!!」

 慌てて背を向けるトクマにルフレがツッコミを入れる。

トクマ「ヤバイ、どうしよう、笑ってるだろ。あいつら笑ってるだろ」
ルフレ「笑ってねーから安心しろ……というか、笑えるかこんなもん」
トクマ「いや、もう無理だ。帰るわオレ、病院行くわ」

 ツッコミでも立ち直れず、帰ろうとするトクマにルフレは帰らない様に説得する。

ルフレ「落ち着けよ。打ち落とした感じにするから恥ずかしいんだ。身を挺して当麻をボディガードした事にしよう。ほら、俺もそういう感じに演じてやるから」

 その甲斐があって、トクマはどこかへと去らずにとりあえず立ち直る。

スカーレット「身を挺して仲間をかばうとは、たいした奴……お前、何者だ」
ルフレ「聞いてくれた! 計画聞いてくれたぞあの娘! いい娘だ!! あの娘やっぱりいい娘だ!!」

 またもや気を使うスカーレットにルフレがツッコミを入れる。 これ幸いと、トクマはわざとらしく息を荒くして痛がる様子を見せる。

トクマ「うぐっ! ……なんて攻撃だ。盾になるのが精一杯だぜ」

 トクマはダメージを喰らったと言う感じでやりながら、当麻に呼びかける。

トクマ「オイ大丈夫か当麻……当麻?」

 しかし、いくら呼びかけても返事がしない事に疑問を抱いてトクマは振り返る。
















 そしてトクマ達は見てしまう。
 ……うつ伏せに倒れてる当麻の頭に、ナイフがざっくりと刺さっている光景を……。

トクマ「と……当……麻…く…ん?」

 トクマ達は自分達が見ているものを信じられないかの様に固まる。

ルフレ「……ウソ?」

ルフル「……え? ウソ?」

 これにはルフレとルフルも言葉を失ってしまう。

ルフレ「と……当麻……当麻ァァァァァァ!!」

 倒れている当麻の元に駆け寄るルフレをきっかけに、ルフルも女性ファイターの面々を突き飛ばして駆け寄る。

ルフレ「トクマコレェェ!! ちょっ、コレェェェ!! 刺さってんぞ、完全に!!」

ルフル「さっそうと助けに来ておいて、結局思いっきりブッ刺さってんじゃないですか!! 何しに来たんですかァ!! アナタは!!」

 魔導軍師兄妹の言葉に反論できずに気まずそうに目を逸らし、そのままトクマはスカーレット達を睨み付ける 。

トクマ「……ら……てめーらァァァァ!! 死ぬ覚悟はできてんだろーな!!」
ルフレ「ごまかしたァ!!」
ルフル「怒って結局全部他人のせいにしましたよこの人!!」

 スカーレット達に向かって逆ギレするトクマに、ルフレとルフルがツッコミを入れる。

 そんなトクマの怒りに武器を構える女性ファイターの面々だが、そんな彼女達の中から『あのォ』と挙手する者がいた。

ゼルダ「あのスミマセン、私見ちゃったんですけど。あのさっき……トクマさんが助けに入った時に、トクマさんが弾いたナイフの一本が——“刺さってました”」

 1人の女性ファイター——ゼルダが告げた当麻のナイフの真実に、トクマはダラダラと滝の様な冷汗を流す。

ミクサ「……あの……私も……見た」
シレネッタ「私も私も」
御琴「私もよ」
アリス「アレ、ということはクマちゃんが弾かなかったら刺さってなかったよね?」
さくら「え? じゃあ、トクマが——……」

 ざわざわと口々に告白する女性ファイター達。
 彼女達の言葉を聞き、ルフレとルフルは冷汗を掻いてトクマに訊ねる。

ルフル「……トクマさん? えっ、トクマさん?」
ルフレ「お、おいトクマ! トクマ!!」

 ルフレとルフルの魔導軍師兄妹に追及され、トクマはスカーレット達から一端背を向ける。



































トクマ「……ら……てめーらァァァァ!! 死ぬ覚悟はできてんだろーな!!」
ルフレ「なかった事にしやがった!!」
ルフル「無駄に空白開けてさっきまでのやりとりをなかった事にして再編集しようとしてますよ、この人!!」

 まさかの行動にルフレとルフルがトクマにツッコミを入れる。

スカーレット「お前も私のナイフの餌食となるがいい。私が刺したあのウニ頭の所に今すぐ連れて行ってやる」
ルフレ「おいィィィ! 超気を使ってくれてんぞ!! くどい位、自分がやった事にしてくれてるぞ!!」
ルフル「いい娘です!! あの娘やっぱいい娘です!!」

 ナイフを構えて尚も気を使うスカーレットにルフレとルフルがツッコミを入れる。

トクマ「あ……ちょっと、もうそれ以上気ィ使わないで、優しくされると泣きそうになるから」
ルフル&ルフル「「何面倒臭い事言ってるんだお前はァァァ!!」」
スカーレット「気など使っていない。私がナイフを投げなければこうはならなかった。過程はどうあれ、原因をつくったのは私だ。私が刺した」
トクマ「やめてホント! お前の気持ちはわかったから! オレがやったんだ!」
ルフレ「何このやりとり? お前ら敵同士だよね!!」

 気を使い合うスカーレットとトクマにルフレは額に青筋を立ててつっこむ。

スカーレット「私がやったと言ってるんだ」
トクマ「いやオレだ」
スカーレット「いやいや私だ」
トクマ「いやいやいやオレだ」
スカーレット「いやいやいやいや私だ」
トクマ「いやいやいやいやいやオレだ」
二人を除く全員「…………」

トクマ&スカーレット「いやいやいやいやいやいや……」

ルフレ&ルフル「「いつまで続ける気だこんなの!!」」
トクマ&スカーレット「「ぶるぅぁぁぁ!?」」

 互いに互いを庇い合う2人にルフレとルフルのドロップキックが二人を蹴り飛ばした。

 その後、何とか誤解を解いて女性ファイターは当麻に謝りに行ったそうだ。



 終われ。感想OKです。