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来夢の過去編



大人１《おい、見つけたぞ！》

来夢《いや...こっちに...こないで。》

大人２《そっちに、行ったぞ！》



ガシッ



大人３《捕まえた。》

来夢《いや、離して！離してよ！》

大人１《おい、そろそろ行くぞ！》

大人２《だな。》





ガチャン



大人３《とりあえず、お前はそこにいろ。間違ってもここから逃げようなんて思わないことだな。》





暗い、暗い闇。

目隠しをされ、手を縄で縛られて

恐怖でしかなかった。

たまにおりからでられたとしても、そこは実験場所。

誰も私を助けてはくれなかった。

怖い、怖い、怖い。

頭では分かっていた。きっと誰かが助けに来てくれるって。

でも誰も助けには来てくれなかった。





大人１《おら、さっさと歩け！》

来夢《もう、やめて！》

大人１《大丈夫、チクってするだけだから、安心だよ。》



ガチャン



大人１《で、どうだ？》

大人２《あぁ、いつでも準備は良いぜ。》

大人１《今度こそ闇の力を俺達だけの物にするんだ！》

大人３《じゃ、行くぜ。》



ポチッ



来夢《ウワァァァァァァ！》

大人１《もっとパワーをだせ！》

大人３《でもこれ以上やったら、あの子供が死ぬぞ？》

大人１《俺達は闇の力を手に入れる！その為だけに、あの子供をつかまえたんだ！死んだのならまた別の子をつかまえて、実験するだけだ！》





嫌だ、死にたくない！死にたくない！死にたくない！死にたくない！死にたくない！死にタクない！死にタクナイ！





？「らい...む。...来...夢。...来夢！」

来夢「死にたくない！怖いよ、お姉ちゃん！」

？「来夢、しっかりして！」



ガバッ！



ここ、どこ？



来夢「霊夢？」

霊夢「ようやく、目を覚ましたのね。」



そこには霊夢や咲さん、絢斗さん達がいた。



来夢「ウワァァァァァァン！」



私は霊夢に泣きついた。