二次創作小説(映像)※倉庫ログ

Re: 神父が幻想入り(仮題) ( No.6 )
日時: 2016/04/18 19:46
名前: ゼラチン (ID: Z709ucgr)

こんにゃく春風さん、良い題名案グラッツェ!
※今回グロ注意です。




次の瞬間辺りが闇に包まれていく。
プッチは思った、この少女が暗闇の中正確に私を探知し、あの光る球体を撃って来たら・・・

「きゃはは!じゃあ、行くよぉ?」

少女の声が聞こえる。瞬間、脇腹に激痛が走る。血が出ているみたいだ。

「くっ、ガハッ!」

どんどん体中に激痛が走っていく、それでも致命的な傷は無く、遊ばれているという感じだった。

「理解した。本気を、スタンドを出さなければ勝てない相手だと、理解したよ」

プッチは目を閉じた。

「あれ、もう諦めたの?まぁ早くしないと霊夢に見つかっちゃうし、もう食べよう」

少女はそう言い、プッチの所へ向かう、それが彼女のミスだった。
ドゴッ

「へ?」

少女の左手にC-MOONの拳を放つ、その後、少女の手のひらが内側にめり込み、今まで内側だった部分が外に出、文字通り少女の手は『裏返し』
となった。

「あ、うわああああああああ!!!」

「さすがに君のような少女が泣いているのは心が痛む、元に戻してやろう」

プッチはもう一度C-MOONで左手を殴る。すると傷や痛みは残るが少女の手は元通りになった。

「うっ、が、ああ」

少女が声にならない叫びをあげている中、プッチはゆっくりと、少女に近づく、とっくに闇は晴れていた。

「もっと堂々としろ。私の知っている女は堂々としていたぞ。君、一つ考えたのだが、一回C-MOONで殴り、もう一度殴る、すると確かに殴られた箇所は元に戻るが、激痛をうけるのは変わらない。ならば考えた。このスタンド、C-MOONでラッシュ攻撃をやったらどうなるのか?何、ただ興味が沸いただけさ」

少女はプッチが何を言っているのかが分からなかったが、ヤバいということは感じていた。この男に対する『恐怖』が沸いてきた。
少女は一目散に逃げ出した。プッチは追おうとした。しかし傷を負っているのはあの少女だけじゃない、深追いするのは危険と思った。
プッチは思った。
あの少女はスタンド使いではない。しかし油断していたらやられていたかもしれない。あの少女みたいに特別な能力を持つ奴もいるだろう。まず、安全な、人を探そう、そして一人でも良い、味方をつけるのだ。


人の声が聞こえてきた。もう夕方だ。プッチは思った。
       これは『試練』だ。



プロローグ END