二次創作小説(映像)※倉庫ログ

Re: 神父が幻想入り(仮題) ( No.104 )
日時: 2016/09/09 19:49
名前: ゼラチン (ID: 9rKDLQ3d)


プッチは深夜に目が覚めた。とても疲れていて、今すぐにも気絶したい気分だったのに、だがプッチは慣れていた。この不思議な感覚を今まで何回か味わっているからだ。

「シュトロハイム・・・」

昼とは真逆に物音が一切しない人里を、歩いていく。

「もしかしたら、今日がカーズとの戦いの日かもしれないな・・・」

プッチは間違った答えを口に出しつつ、森へと足を進めていった。












































森は人里よりも、綺麗で静かだった。これが嵐の前の静けさとでもいうのだろうか、プッチは内心そう笑い飛ばした。
しかし、その静寂は、突然打ち破られた。

「シュトロハイム!」

木によりかかるようにシュトロハイムが倒れていた。

「こちらに近づくんじゃあない!お前もカーズにやられてしまう!」

「何を言っている!今はとりあえず人里に行くぞ!・・・・・・ハッ!?」

プッチはシュトロハイムを抱えようとして気づいた。彼の下半身がないことに、その断面は、肉と機会が混ざり、そこから漏れ出ている液体が血なのかオイルなのかもはや分からないくらいだった。

「う…うろたえるんじゃない・・・ドイツ軍人と、生まれた時からの勝者、それは、絶対にうろたえてはいけない・・・いや、うろたえない!」

「私は、勝者なんかではない。一度敗北してしまった。この世界に来て、私は、今度こそ、勝者になるのだッ!」




「なるほど・・・味方が居たのか」

その時、空気が凍ったッ!きっと誰もがそう表現するだろう。プッチと、〝柱の男カーズ”が出会った瞬間である!

「何だ何だどうした?このカーズを前にして絶望で動けなくなったか?」

「シュトロハイム、奴の具体的な能力を教えてくれ」

「腕や足からでる発光する剣がでる。どんな物でも切り裂き、その能力攻略が奴を倒す鍵になるだろう」

「つまりスタンドで遠距離戦が有効というわけか・・・」

「ふむ、逃げないのか、いいぞ、一瞬で終わらせよう」




11話 戦いは突然に




カーズの能力説明

【輝彩滑刀の流法】



腕や足から発光する剣を生やし、あらゆる物を切り裂く「輝彩滑刀」と呼ばれる戦闘術『光の流法(モード)』を使用する。剣が発光する仕組みについては、刃の表面を微小な突起が高速でチェーンソーの如く動いており、それらが不規則かつ複雑に光を反射している事による。