二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- Re: 神父が幻想入り(仮題) ( No.120 )
- 日時: 2016/12/02 20:08
- 名前: ゼラチン ◆SvRsgTHFT2 (ID: fnyLTl/6)
>>36-42に麦の能力、バトルがあります。
麦、そんな偽名を使って彼は今まで暮らして来た。自分の組織のトップであるDIOが死んだことで暇ができたのだ。
(ペガ君もどっか行っちゃったし、どうしよう)
人里を歩いているとふと二人組の男達が目に入った。無意識に男達を追いかけてみると男達はどんどん人気がない場所に歩いて行く。
(これはついて行くしかないよね)
ヒソヒソと何か話している。
「・・・森の・・・・・・湖・・・」
「矢は・・・・・・ど・・・用・・・」
(矢?それに湖・・・フフ、面白そうじゃん)
「それに・・・・・・・・・隠し場所は、湖しかなかった」
さっきよりはっきりした声で男は喋る。麦にとってそれは幸運以外の何物でもなかった。最後まで聞くことなく麦は森へと走り出していた。
12話 完璧なる土人形
- Re: 神父が幻想入り(仮題) ( No.121 )
- 日時: 2016/12/02 20:37
- 名前: ゼラチン ◆SvRsgTHFT2 (ID: fnyLTl/6)
森へ麦は向かう。そこには湖に祈りを捧げる女性が居た。
「お願いします・・・神よ、私に力を・・・・・・・・・・・・続きは夜やりましょうか」
女性が立ち去っていくと麦はすぐさま湖に近寄る。
「あいつは夜来るって言ってたな・・・確かこうやって」
麦は女性がしたように手を合わせ祈る。
「神よ・・・僕に力を・・・」
言葉に出すと体から何かが湖に吸い込まれていく感覚が麦の体に伝わった。
(なるほど・・・休憩するわけだ。この湖)
しかし麦は祈る。ひたすら祈る。祈り続ける。
「神よ・・・・・・神よ・・・」
湖が光輝いてくる。同時に湖の底からすごい勢いで何かが上がってくるのを麦は感じた。
(来た来たぁ!)
「神よ・・・僕に、力を!」
結果。湖から出てきたのは矢、一見普通の矢である。
麦がそれを確認するよりも前に矢が首に突き刺さりそのまま貫通する。
「うっ・・・」
予想外の出来事に反応できず倒れる。
(うう・・・反応できなかった・・・何だあの速さは・・・・・・)
薄れ行く意識の中で麦が見たものは、
(あれは・・・・・・!?)
自分と全く同じ姿の男であった。
- Re: 神父が幻想入り(仮題) ( No.122 )
- 日時: 2017/05/09 20:20
- 名前: ゼラチン ◆SvRsgTHFT2 (ID: Z3U646dh)
麦は人里を歩いている。首には小さく傷跡が残っている。
「麦!お前ここに居たのか!?」
そう麦を呼んだのはペガ、以前麦と戦ったことのある人物である。
「やあ、ペガ君。元気かい?少し話したいんだ。時間はあるかい?」
「ああ、一応あるが・・・」
「良かった。さあ早速行こうじゃないか」
麦はペガを引っ張り料理店へと連れていく。
「・・・・・・話ってなんだ?」
「僕の土人形の能力はいくらでも生み出せるけど、脆いんだ。それでは意味がない」
「俺の攻撃で崩れたくらいだもんな」
「うん。それに唯一の強さの数の多さだって範囲の大きい攻撃にすぐ崩されてしまう」
「それがどうしたんだ?」
「実はね、今までの弱い土人形とは格が違う。簡単に崩れはしないし攻撃力も十分にある。そんな土人形が作れるようになったんだ」
「それは何体も作れるのか?」
「残念ながらね、一体しか作れないんだ。だけど姿形も好きなようにできる。これで僕はまた一つ上へと登れるよ!」
「そうかい。でもよ、それだけじゃ前と同じじゃないか?」
「僕自身の身体能力を上げる力も————————」
そこまで言った所で麦は口を閉ざした。
「おい、そこまで言って止めるのかよ。続きは?」
「・・・いや。今日は喋りすぎた。僕らしくなかったね。じゃあねペガ君、また会おう」
麦は店を出てあの湖へと向かう。
「フフ、ヒヒ、この湖と能力さえあれば・・・僕は、DIO様をも越えれる!」
湖に一枚の葉が落ちる。
その葉はゆっくり沈み、
二度と浮くことはなかった。
- Re: 神父が幻想入り(仮題) ( No.123 )
- 日時: 2016/12/11 20:27
- 名前: ゼラチン ◆SvRsgTHFT2 (ID: fnyLTl/6)
「いつもこの色よ?私の目は」
「そうか、悪かった」
「おかしな人ね」
紅魔館サイド
(池にステイクか・・・・・・・・・・・・もうすぐで外の世界に帰れるのに私は何を考えているんだ?)
プッチはレミリアをチラリと見る。
(レミリアとも大分親しくなったな・・・利用してみるか)
「ねえ、プッチ」
「なんだ?」
「あの子・・・元気になったと思わない?」
レミリアは咲夜と遊んでいるフランを指差す。
「まあ、いきなり狂ったりはしないな」
「あの子があんなに元気になったのは貴方のおかげよ、プッチ」
「私は何も誇れることはしていない。お前のサポートをしただけだ」
「でもね、私とフランは救われたわ・・・・・・だからねプッチ、ありがとう」
レミリアは笑ってそう言った。
「そうか・・・私はちょっと話したい人がいるんでな」
「またね、プッチ」
軽く相槌をし、プッチは紅魔館にある図書館へ向かう。
そしてそこにいる人物にプッチは呼びかける。
「やあパチュリー、元気か?」
「車椅子の人間に言う言葉かしら?」
パチュリー・ノーレッジ
火+水+木+金+土+日+月を操る程度の能力
- Re: 神父が幻想入り(仮題) ( No.124 )
- 日時: 2017/01/14 16:56
- 名前: ゼラチン ◆SvRsgTHFT2 (ID: fnyLTl/6)
「今日は何の本を探したいの?」
「なぁ・・・池に関する本とかないか?」
「池?」
「ああ、不思議な力を持った池について書かれた本だ」
「待ってね、何冊か持って来るから」
パチュリーは車椅子で近くにいたメイドらしき女性に命令する。足の病を患っている訳ではないが、喘息で激しい動きはできなく普段は車椅子に乗っているらしい
「・・・・・・」
プッチは外の世界へと帰る前にDIOが求めた池についてどうしても知りたかった。
「プッチ、貴方が望むものではないと思うけど・・・ここから一番近い場所にある湖について書かれた本よ」
軽く礼を言いプッチは本を受けとる。古い本で所々破けているのが見える。
ページをめくると湖についての記述があった。
「・・・命を吸う湖?」
「興味が出たなら、行く?湖へ」
「・・・・・・ああ」
2週間ほど遅れましたがあけましておめでとうございます。
- Re: 神父が幻想入り(仮題) ( No.125 )
- 日時: 2017/01/14 17:52
- 名前: ゼラチン ◆SvRsgTHFT2 (ID: fnyLTl/6)
パチュリーに貰った地図を頼りプッチは湖まで来た。
湖は光輝き見ていると吸い込まれそうな気分になってくる。
「なるほど、これが命を吸う湖か。確かに何かありそうだな・・・」
「だがこの湖は・・・池とは真逆だな」
プッチが帰ろうと振り返ると一人の男が立っている。
「よっ、久し振りだな」
「確かお前は・・・」
「ペガだ。忘れてても無理はない」
ゆっくりとペガはこちらに近づいてくる。自然とプッチも身構える。
「この湖、俺の知り合いが何か関わっている。何かとんでもないことが起こりそうなんでな、待ち伏せしていたんだ」
「そうか、私は帰らせてもらう」
立ち去ろうとするプッチをペガが止める。
「なあ、DIOを倒した男ってそんな目をしていたか?」
「・・・・・・何が言いたい」
突然ペガはプッチを殴る。
「何をしたいかわからないけどさ、多分お前がこれから戦う相手はその覚悟じゃ確実に勝てない」
「・・・私と戦えというのか」
「もちろん!」
- Re: 神父が幻想入り(仮題) ( No.126 )
- 日時: 2017/01/15 11:08
- 名前: ゼラチン ◆SvRsgTHFT2 (ID: fnyLTl/6)
「だけどここで俺と戦うのはお前的にも避けたいんだろ?」
「できるならな・・・」
そう言うとペガはプッチに向かって満面の笑みを見せた。
「お前がDIOを倒したのも事実だし、これから何しようが知ったことじゃないんだけど、お前は何でこの幻想郷に来たか知りたくないの?」
「何故幻想郷に来たか・・・?」
言われてプッチは考える。死んだ自分がこの世界に何故来たのかを、
「これは・・・『試練』だ!この試練を越えて私は、再び天国へと向かうことができるのだ・・・・・・!」
「へぇ・・・面白いね、やっぱりお前がDIOを倒したのも納得だよ」
するとペガは一個の赤く輝いている石をとりだした。
「これは?」
「お前にやる。絶対になくすな、これを持っていればいつか役にたつから」
プッチは石を受けとる。
「じゃあ・・・・・・死ぬなよ」
ペガは去っていく
「おい!お前はどこに行くんだ!」
「俺は飽きっぽいんだ・・・
迎えに行くんだよ、知り合いを」
12話 END