二次創作小説(映像)※倉庫ログ

Re: 神父が幻想入り(仮題) ( No.38 )
日時: 2016/06/11 16:34
名前: ゼラチン (ID: 9w13DJbg)

ペガはロープに向かって何かを祈り始めた。するとロープが鉄のように硬くなった。

「これが俺のスタンド、名前は決めてない、能力は触れた生き物以外の物を硬くしたり柔らかくしたりする能力だ。そしてこれを上手く使えば・・・」

ペガは襲ってくる土人形たちに対し、硬くしたロープをハンマー投げみたいに振り回した。土人形は次々と体崩れ土に戻っていく

『あああああああっと!?ペガ選手に襲っていった観客達を突如硬くなったロープでペガ選手が撃退!」

しかし崩れた土はまた人の形をつくっていく、このままだときりがなさそうだ。
このままだといずれ体力消耗で隙を見抜かれ攻撃される。本体の麦を直接攻撃すればいけるか・・・?
ペガはロープで攻撃しながらも麦との間合いを詰めていく、麦はペガの考えに気づいたか、ジャンプをし、逃げようとする。

「させねーよ、行け!」

ペガは同じように思い切りジャンプし、硬くしたロープを麦の足に突き刺した。麦の顔が苦悩に歪む、しかし尚麦は逃げようとする。

「終わりだ!麦!地面に臓物ぶちまけろ!」

能力を解除し、ペガは腕を振り下ろした。麦は背中から思い切り地面に叩きつけられ辺りに砂埃が舞う。
やがて煙が晴れ麦が叩きつけられた場所を見にペガが行くとそこにはなんと土の塊があるだけで麦の死体はどこにもなかった。

「何!?バカな!麦は確かに俺が・・・・・・まさか、そんな、今まで戦っていた麦は土人形の偽物か?」

だったら麦は今観客に紛れているのか?なるほど、土人形に後始末は任せて自分は高みの見物ってわけか。やってくれるじゃねーか、でもここで厄介なことは麦を見失ったことじゃなくて俺のスタンド能力が知られたこと・・・



Re: 神父が幻想入り(仮題) ( No.39 )
日時: 2016/06/11 17:03
名前: ゼラチン (ID: 9w13DJbg)

土の塊がまたも人型に変わっていく、土人形はどんどんペガに向かっていき休む暇など与えてくれない。ペガはロープで土人形を退けている。
観客はペガの様子を瞬き一つせず眺めていた。

『果たして麦選手はどこにいってしまったのか!もし10分以内に麦選手が現れなかった場合、麦選手の失格とします!』

10分もあれば十分だよ、向こうはな、それよりも早く麦を観客の中から見つけないと面倒だ。
そのうち土人形のうちの一体が脇腹に一撃を入れる。

「ぐっ!がはっごほっ!」

それがきっかけで次々と攻撃をペガに入れていく、脳天への一発で大きく吹き飛ばされる。血がそこら中から流れ、立っているのも辛い。

「ぜー、ぜー、麦、来いよ、最後の一発ぐらい自分でやってみろよ」

すると今度は本物の麦らしき人物が現れた。

「あんたが本物か?」

麦は黙っている

「DIOに、命令されたのか?」

麦は静かにうなずく

「へへっそうか、だったらごめんよ 











                   命令を果たせなくて」


すると硬くなったロープの切れ端が飛んできて麦の頭に当たった。麦は音もなく倒れた。

「ふー、吹き飛ばされる直全にロープを元に戻して切れ端を持っておいたんだ。そして、どうしてその方向から飛んできたかはこいつだ」

ペガの後ろに人型のスタンドの像が現れた。

「スタンドには何かしらの像がある。お前の負けだ」

『勝者!ペガ選手!』

Re: 神父が幻想入り(仮題) ( No.40 )
日時: 2016/06/13 19:50
名前: ゼラチン (ID: 9w13DJbg)

『皆さん!お帰りの際は忘れ物などに気を付けてお帰り下さい!』

ペガは何か釈然としない様子だった。あそこまであっさり倒れるだろうか?しかし麦はタンカで運ばれていった。分からないままである。

「おい!やめろ!だれかそいつを捕まえろ!」

突然大声が聞こえて来た。慌てて見ると先ほど倒れたはずの麦がこちらに向かって来たのである。

「ちょっ、まだ来るのか」

麦の拳が飛んできた。反応が遅れ鳩尾に拳が入る。
思わず腹から何かがこみ上げてくる感覚が体にきたが何とかこらえる。
すぐさま次の拳が来た。今度は拳を振り下ろされ体を地面に叩きつけられる。すると今まで一言も喋らなかった麦が口を開いた。

「試合には負けたけど勝負には勝つよ、安心して、DIO様にはちゃんと報告するから」

拳がまたペガの脳天に振り下ろされようとしていた。その刹那・・・・・・・・・

バゴガァ!!ペガの回し蹴りが麦にヒットし、麦が吹っ飛びペガはその間に体制を立て直した。

「大丈夫、報告は俺がするから、らくにしてて」




闘いの第2ラウンドが始まろうとしていた。