二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- Re: 神父が幻想入り(仮題)宿命の吸血鬼編 ( No.64 )
- 日時: 2016/06/22 20:07
- 名前: ゼラチン (ID: 9w13DJbg)
森、プッチはある懸念を抱いていた。妖精が被害にあっている。その人は聖人の遺体が森にあると思っていたのではないだろうか、そして妖精が遺体を見つけてしまわないようにわざと傷つけ、近寄らされないようにした?それともただの狂った男か?分からない。
「DIO・・・君に会いたい。きっと分かってくれるさ」
その時、プッチはあるものを目にした。地面から光が漏れていたのだ。竹取物語の竹みたいに。
「これは・・・まさか?」
さすがに事ができすぎていると思いながらも地面を掘り進めていく。
すこし掘ると、布があり何かを包んでいるようだった。神々しい光が漏れている。プッチは美しいと思いいつまでも眺めたいとさえ思った。
その布を恐る恐る取ると、ミイラ化した発光している左腕があった。
「これが・・・聖人・・・・・・・」
プッチはいつの間にか敬意を表していた。そして、一番聞きたかった事を聞いた。
「DIOの場所を教えてくれ」
聖人の左腕は、突然宙に浮いた。手の爪が回転し、地面に文字を彫った。
『森の中心にいる。とても強力な結界で、守られている。DIOは聖人を欲している』
「ありがとう、ありがとう、貴方はいつこの場所に来たのですか?」
『きっと貴方の驚く人がここに運んだ』
「え?・・・紫か?・・・・・・・・じゃあ貴方の名は?」
『名乗る程の人ではない、お前に力を貸したのもDIOという名が懐かしく感じただけだ』
プッチは、聖人の左腕をもう一度土に埋めた。今度は深く、奥に、埋めた。最後に一礼して博麗神社に戻った。
「DIOは森の中心にいる。だが、結界で守られている。だから、どうにかしないと・・」
そこでプッチは思い出す。前に聞いた。外の世界は、結界で幻想郷と分かれている。だから博麗の巫女が結界をちゃんと維持しないと外の世界から人がこの危険な世界に来てしまうと、
「だったら、結界なら・・・霊夢が、居るじゃないか」
プッチはしっかり前を向く
「DIO、待ってろ、お前を・・・・」
そこから先が出てこない。殺す?それは嫌だ。説得する?それは無理だと分かっている。
プッチは膝をつく、いつの間にか雨が降り始めた。
「私は、何も考えていなかった!見つけた後も!」
プッチは叫ぶ、己の無力さを。
「情けない。あいつが本当にDIO様の友だったのか?」
物陰から男性がプッチを見ている。
「でも相手は待ってくれない。カワウチ達は失敗したみたいだけど今回は俺が、殺してやるよ」
男性は青い帽子に緑のコートを着たスタンドを出す。
「この雨で、俺が勝つ確率、100%!」
6話 END