二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- Chapter0 【僕から違うキミへの贈り物】 ( No.19 )
- 日時: 2016/05/27 23:03
- 名前: マグロ煮つけ ◆AXS9VRCTCU (ID: wSTnsyhj)
意識がはっきりしない。
もしかして夢?でも妙にリアルで感触もある。
取り敢えず立ち上がり辺りを見回す。
此処は何処かの家の中の様だ。多分和室だろう畳が敷いてあるし、ここから徐々にだけど意識がはっきりしてくる。
何故かこの部屋を出なきゃという意思だけが体を動かしていた。
そして部屋を出るとそこは縁側になっていて恐らく20台程の女の人が座って何かを飲んでいる。
「やあ、『ここでは』初めましてチープサイド君」
何故僕の名前を知っているんだ夢だからか?
『ここでは』と言っているもしかして…止めよう考えても無駄だ。
「ほら、こっちに来てお茶でも飲もうじゃないか。」
「ありがたくいただきます……」
恐る恐る彼女の側に近寄ってみる。座布団の様なものが一枚あるここに座れという事だろうか。ゆっくりと座る。
「ほら、お茶だ。早く飲んで落ち着くといいよ」
飲んでみると意外と味が薄い。もう少し濃いほうが好みなのだが、まあいいこれもこれで美味しいじゃないか。
「落ち着いた?」
「ええ落ち着きましたよ」
「なら自己紹介が遅れたね。儂はティア。儂を呼ぶ時はティアちゃん☆と呼ぶ様にな」
「ティアちゃんでいいんですかね?」
「☆がないのう〜☆のイントネーションが重要じゃぞ!そして敬語は辞めるのじゃ!ほれ、もう一度」
「ティアちゃん☆」
「よしよし」
何だこの女性凄く、☆をつけて言った途端ニヤニヤし出したぞ。
すごくウザいのだが、彼女から漂うオーラは間違いなく強者のオーラだ。ここで立ち向かったら、間違いなく負ける。
「おっと、もう時間がないのう〜。早く贈り物を渡さんとな」
「何ブツブツやってんですか?」
「簡潔に行くぞ。儂の事が知れなくて悲しいかもしれんがまた会った時に話そう。」
「贈り物?簡潔?何ですか?」
頭にティアちゃんの手が差し出される。
その瞬間周りの縁側の風景が一気に歪み場所が変わる。
家の中だろうか木造で洋風な感じの家だ。
前にはあと一人僕達以外に少女が居る。多分僕と同じ歳で身長は少し低めの僕よりも低いからかなり低いのだろうという事が分かる。
「これは『お前の知らないけれどよく知っている』人からのビデオレターと贈り物じゃ、静かに見とれ一回だけじゃ」
よく見ると少女の体が霞んでいる。時が経つとともに足からどんどん霞がかっている
何故かこう心を掻き回されると言うか、もどかしいというか、懐かしいというかよく分からない感情がこの少女を見ていると湧き上がる。
「初めまして、チープサイド君、僕は昔『魔王』と呼ばれていたアストだよ。君には色々伝えたい事があるんだ。でも短いからしっかり聞いてね。まず一つ君は『幸せであってね』僕の事を知っている君はいやここから先は教えないよ。何があっても幸せでいてね。それは頭の隅にでもいい置いておいて、二つ目君は優しく、感情に任せて行動しないで、これも覚えておいてこれを守んなかったから……。ここまでお姉さんぽくなっちゃったけど少し話そう……」
少女の話は僕のこれからを案じての話だったまるで、ここから先を知っているかのように……アストの話はまだまだ続く
「君は多分メルカ地方にいるはずその地方には、僕のお友達が居るはずだから、何かあったら頼ってね。常軌を期した変態だけど実力は本物だよ。それとティアちゃんが僕のポケモンを持っているはずそれも贈り物だよ。言う事聞くかは君次第でも聞かせられればきっと心強い味方になるはず。………もう終わりかぁ。早いなぁ僕の事を覚えておいてね。じゃあね。詳しい事はティアちゃんに聞いてね。」
また空間が歪み縁側に戻ってくる。
彼女は一体何だったのだろう?僕にとってとても大事な人だというのは分かった感覚でだが。
何て考えているとティアちゃんがモンスターボールを渡してきた。
「これが最後の贈り物だ。もう時間が来たようじゃそろそろお目覚めだ。色々聞きたいだろうがそれはまた今度、例えば儂のスリーサイズとか」
「いやそれはいいです。」
「お堅いの〜んじゃまたの意識が軽くなってきたろ。近い未来夢だけでなく現実でも会おうな」
体がふわっと軽くなるのを感じる。あの静かな縁側からどんどん離れて行きけたたましい目覚ましの音が聞こえ出す。
飛び起きると大体夢の事など忘れるのに全く忘れていない。
不思議な夢だったな枕元にモンスターボールがある。
みると中に何かポケモンが入っているようだ。中のポケモンが何かは分からないが。
「今代にも見せた。先代までは言われたことを全て破っていたが吉と出るか凶と出るか……」
今日もまたいつも通りの僕の一日がスタートする_____
後書き
りゅーっちさん
コメントありがとうございます!
Chapter2と見せかけて0でした。
Chapterが一つ進むごとに0は進んで行きます。
Chapter0は主人公の過去を見れる物語です。かなり重要です。
今回はポケモンが思わぬ形で仲間になりました。強さはまだ未知数どんなポケモンなのかすら分かりませんね。まあ楽しみにしていてください!
それでは次回こそChapter2更新です。