二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- プロローグ 3つの漂着物 ( No.2 )
- 日時: 2016/04/28 20:51
- 名前: マグロ煮つけ ◆AXS9VRCTCU (ID: wSTnsyhj)
『ニュースの時間です。イッシュポケモンリーグを占拠したプラズマ団は、現在南下して、ありとあらゆる建物や街を占拠しています。そんな状況の中、ジムリーダーとポケモンリーグ出場者、一般市民が団結し反乱軍を立て対決する姿勢を見せています。……』
此処は、イッシュ地方に隣接するメルカ地方。イッシュの様に自然豊かな面もあれば、イッシュより街が発達している面もある。此処に住む人々は不安な日々を送っていた現在プラズマ団は半分以上イッシュを占拠していて更に、頼りになるチャンピオン、四天王が現在行方不明で一部では敗北したとも言われている。
「大丈夫かしらねぇ。ここイッシュに面した海から続く川が流れているから、船とかで来られたらまず占拠されちゃうのよね。」
今このメルカ地方で危険に最も晒されている街__ビギングタウン
このメルカ地方は普通の地方と違い南に強いジムリーダー、トレーナー、ポケモンリーグがあるため簡単には、全ては占拠出来ないが、それは裏返すと北は確実に奪われてしまうという事だ。
そんな危険な状態であっても子供達は知らずに無邪気に遊ぶものだ。
「ねーねー、母ちゃん。遊んできて良い?」
「んー…しょうがないわねぇ。川で遊ぶなら変な大人には近寄らない事いい?」
少年の母親が、話し終えたと思った時にはもう少年は居なかった。
そして少年は、何時は友達とみんなで川で楽しく遊んでいたのだが、友達は皆外出禁止だった。状況からすると妥当なのだろうが子供にとってこの状況は非常につまらないものである。
「あーあ、だーれも居なくてつまんね〜」
辺りを見回しても何もない声をかけても、何も返ってこない。少年は空しくなり。しばらく歩き海の近くに来た時一つの浮かんで来たものに気付く。
イッシュから来たと推測されるものの近くまで駆けていく。よくよく見ると少年と同じ位の少年が流れてきていた。状況が読み込めず無邪気に話し掛けたり、触ったりする。声をかけても唸るばかり、触ったところは何かねっとりとしていた気が付かなかったが、何か鉄の様な匂いも漂っている。まさか、ハット状況からやっと気が付いた。恐る恐る手を見る__其処についていたのは、真っ赤な真っ赤な液体。
「うわぁぁぁああああぁ!!!」
少年は叫んだ。恐怖混じりの声でだが、叫びつつも助けなきゃという思いが一人歩きしていた。助けたいけど体が動かない、そんな悔しい思いをしていた。
勇気を振り絞り、少年を背負い全力で走るだが同じくらいの体重の人を背負い走る事はひ弱な少年ではそう長くは続かなかった。
「走らなきゃ、あと少しだよ。待っててね。」
背中にいる少年に励ます様に何度も何度も繰り返す。
二人には、その時間は永遠の様に感じられる。実際は10分にも満たない時間だった。
なんとか母親のところまで連れて帰る事が出来た。
「どうしたの!その子?!」
「いいから母ちゃん早くはやく病院行こう!」
車を飛ばし最寄りの病院行く。診断結果は、命には別状はないとの事だった。その判断に二人は安堵し一先ず喜んだ
だが、まだこの二人は気付かない暴走したプラズマ団を止めもう一度平和を取り戻す英雄がこの少年である事に____
少年は大きなミスを犯していた。漂着物はまだあったのだ。最強の切り札になるカードが。
「うぅ、お兄様はどこ?楔は、あった!でもお兄様がいないと始まらない、早く見つけなくちゃ。」
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後書き
プロローグやーっっと終わりでございます。
長かったですかね?
次は本編でーす。見て行って欲しいですねぇ。
コメント大歓迎です。コメントしてくれるとやる気に繋がって更新ペース上がります………多分。