二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- Chapter2 【魔王と剣聖】 ( No.20 )
- 日時: 2016/05/29 08:50
- 名前: マグロ煮つけ ◆AXS9VRCTCU (ID: wSTnsyhj)
あの変な夢を見た翌朝。
僕等は新しい仲間を迎え今日はこの街で滞在する予定だ。
そんな中ソル博士がある人達に連絡を取っていた事は知る由も無かった。
__ソル博士の研究所__
此処は世界的権威の研究所なのだがとても汚い。異臭も漂う程である。
その研究所の様からズボラでダメな人だという事が推測される。
実際はポケモンの進化や進化の石についてのメカニズムを大きく解明した凄い博士なのだが、そんな彼はとある事を危惧していた。
「そろそろ、あれが動き出す……はず。」
「はず……何ですね。流石蟹味噌」
世界的権威を蟹味噌と罵っているのは彼の助手ハル。二人はいつも漫才の様なやり取りをしている。そんな彼女だが、博士曰くこれ以上優秀な助手はいないとの事。また彼女も彼と同じ不安を抱えていた。
「それじゃあの二人に連絡を取ろうか。」
「『魔王』と『剣聖』ですよね。」
「ああ、早く繋いでくれ彼女達のライブキャスターに」
「もう準備は出来てます。」
博士が勢いよくスイッチを入れると装置に電源が入ったのだが、ハルから衝撃に弱いのも分からないんですか!とソル博士が怒られていた。
ガキンガキン!!
装置に映し出されたのは試合の様子だった。
目まぐるしい程のスピードで小さな角の生えたポニーの様なポケモンが背中に三日月を付けたポケモンを角から伸びたオーラの様なもので幾度となく切りつけるが余り効いていない様子だった。
「おーいお二人さーん」
突然のライブキャスターからの声に彼女達は一瞬驚いたが、直ぐに戦いをやめライブキャスターを手に取る。
「やあ、久しぶり『魔王』『剣聖』」
「まだ半年前にあったばかりなんだがなぁ」
怠そうに博士の声に応えるこの女性は『剣聖』服装は結構ラフで動きやすい様になっている。
「相変わらず嫁の貰い手がいるのかねぇと思う位の戦闘でした。」
「私はいるよ」
ドヤ顔で応えたこの女性は『魔王』薄い服を好んで着ている様だ。
この二人こそ博士の不安に唯一対抗できる勢力なのだ。
「おい、お前一体いつ貰い手見つけたんだよ!」
「私の溢れ出るお姉ちゃんパワーがあれば当然だよ」
「お前の事選ぶ奴がいるなんて珍しいもんだな。俺はバインバインの女性が好きです。」
「「お前の事は除外してるから安心しろ」」
ハルと『剣聖』から厳しい言葉を受けてしまったソル博士まぁこの話の内『魔王』以外絶壁だから切れるのだろう関係無かったとしても。
「この服異常な位胸のあたり着痩せするから結構大きかったりするよ。」
「自慢かこんにゃろう!」
『魔王』胸自慢が何気なく始まった辺りからソル博士はこれ以上続けると命の危機に直面してしまう。というイメージが一瞬で出来たので話題を変え始める。
「そうそうところで『魔王』と名乗ったのは何でだったっけ?」
「別の地方の友人がこの名で呼ばれてるから私も名乗りたかった。」
「特に深い理由は?」
「ない」
ソル博士の話題転換はひとまず成功した。此処から本題を切り出さなければいつ命の危機にまた陥ってしまうか分からない。
「また、お話は変わってこれが本題になる。」
「さっさと話してくれりゃ良いのによ」
「すまない、それじゃチープサイドは知ってるよな。」
「知ってるよん」
「あいつが旅に出た。」
全員が驚いていた中博士は続ける。
「君達も知ってる通り奴らが動き出している。」
「奴らが動いてんのに旅に出したのか!?」
「だからこそだ。奴らが狙ってる=倒すチャンスも出てくるって訳」
「んじゃ博士が頼みたいのは、彼を護ることだよね。」
『剣聖』はかなり取り乱していたが、『魔王』も軽く受け答えしていた様だが内心かなり取り乱していた。それだけ彼を旅に出すという事は危険なのだその場にいれば確実に護れるが居なければ、最悪死が待っているだろう。
「ふふ、護るのはお姉ちゃんの役目だよ。どーんと任せなさい。」
「お前みたいな破廉恥な姉欲しくないと思うぜ。ここはアタイみたいな……」
「おいおいお二人さんどっちが姉かは本人に確認すれば良いじゃないか?」
「そうしようか。」
だがまだ揉めるのを止めない様子で博士はやれやれと言う様子で両手を上に上げ首を左右に振っていた。
「魔王と剣聖しか言ってないってことはアタイ達の名前忘れたのか?」
「覚えてるぜ『魔王・クレア』『剣聖・セティ』だろ。」
「よく出来ました。」
「そんじゃ、通信切る、どっちが姉かは本人に聞け二人とも尊敬されてるから俺じゃ分からん」
またとんでも無いのをチープサイドにさり気なく振って博士は装置の電源を切った。本当にあの二人動くのか何て事を考えながら。
後書き
Chapter2やっと一話更新です。
新しく登場した『魔王・クレア』と『剣聖・セティ』ですが、恐らく作中最強でございます。Nとも対等に戦う事ができるチートキャラですが、今はチープサイドから遠い所にいるので彼女達の実力が拝めるのは最低でもこのChapter終わってからです。まぁ名前だけはこのChapter中でも出てきますがね。
それでは次回の更新お楽しみに