二次創作小説(映像)※倉庫ログ

Re: ポケモンナイト3天機戦争《キャラ募集》 ( No.12 )
日時: 2016/11/18 18:25
名前: ピコパ ◆aIf9C.jTkU (ID: wXGYBxg0)


第1章 その少年、普通なり

イスルガンドに建っている学園、『ヒウン学園』。今日はその学園の入学式である。統一された制服を着た男女がぞろぞろとその門をくぐる。
もちろんこの少年も例外ではない。彼は普通に試験を合格し普通に入学が決定した何のへんてつもない少年である。
そして入学式も終わり、クラスが発表され少年は教室に入った。見事に普通な男子学生である。

「えー……皆おはよう、私がこのクラスを受け持つ担任となったアルナルだ、よろしく頼む。では机の上のプリントを各自読んでおくように。」

いかにも気だるげな男がそう呟き、今日の授業は終わった。少年はすぐさま帰るとすぐに家の近くの草原に行き、寝転がった。そして夢の世界へまっ逆さまである。


すると、爆発音で少年は目を覚ました。
「な、なんだなんだ?」
少年はすぐに駆けつけると遠くの浮島から煙が出ているのを見た。少年は先へ進もうとすると1人の少女が先に着ていた。青い髪に犬耳のようなカチューシャをつけている。
「あれ、君は確か同じクラスの………」
そう声をかけると少女は振り向いた。

「あら、はじめまして。私はミコー、あなたは?」
「僕はアテム、さっき爆発音がしたから様子を見に来たんだけど……君も?」
「ええ、最近黒い煙があちらこちらから湧いているじゃない、だから何か関係があるんじゃないかって思って。で、来てみたらあの通りよ。」
ミコーが指差したその先には黒煙をあげる壊れた機械があった。すぐ近くでは鳥ポケモンらしき死体が転がっていた。
「どうやら大気を測定する機械に巻き込まれてしまったみたいね………可哀想な子。」
「なんて酷い………でもこの機械、なんだか変な感じがする。まるで別世界から作られたみたいな…」
「それ、あながち間違いじゃないかもしれないわね。ともかく関係者が来たらまずいわ、先生が来るかもしれないし今日はひとまず帰りましょう。またねアテム君。」
そう言うとミコーはすたすたと歩いていった。アテムは少し疑問を抱えたまま家に帰り、眠りについた。


そして朝、アテムは一番乗りで教室にたどり着いた。今日はパートナーポケモンを選ぶ日である。皆思い思いの相棒と共に日々を過ごすのだ。
『よし、俺はメグロコだ!』
『一緒に頑張ろう、チルット!』
『よろしくな、ワンリキー!』
周りが順調に決めていくなかアテムはなかなか決められずにいた。

「あら、あなたはあの子がちょうどいいんじゃない?」
ミコーがバニプッチを抱えて指をさす、するとそこには物陰でじっとしていたヌメラがいた。
「それ、どういう意味で行ってるのさ。」
「あなた地味だから。」
「それ悪口だよね……でもまあ……なんか……」
ヌメラと目が合い、親近感が湧いてきたのか物陰からのそのそと出てきた。弱い弱いと言われてはいるが育て方次第では強くなれるポケモンだ。
「よろしくな、ヌメラ。」
「ヌメ〜!」

こうしてアテムとヌメラの毎日が始まった。