二次創作小説(映像)※倉庫ログ

Re: ポケモンナイト3天機戦争《キャラ募集》 ( No.17 )
日時: 2017/02/01 17:17
名前: ピコパ ◆aIf9C.jTkU (ID: wXGYBxg0)


ヌメヌメ野郎というあだ名が浸透してしばらく、学校の構図や時間割が大体頭の中に入った頃。この学校生活を一緒に乗り切るクラスメートが発表される。戦力が均等に別れるように教師が厳正に厳正を重ねた話し合いで決めるらしい。

「では発表していくぞー。言っておくが嫌なメンバーだからといって恨むなよ?」

先生が黒板に名前を書いていく。僕の名前も確かにあった。皆が騒いでいる中僕は1人ムスっとしていた。誰と一緒になってもあまり変わらないからである。ましてや誰とも関わりのない僕がやっていけるのだろうか。

「何ムスっとしてんの君?俺はクラウド、よろしく頼むよ。」
「お、あんたがアテムか?あたしはバアル・ゲインズブールってんだ、よろしくな!」
「私はデルティス…残りの名前も言った方がいい?まぁ………よろしくね。」

3人が僕の前に現れた。髪の毛が少し立ったのんびりそうな男子に、ポニーテールの勝ち気そうな女子、それに少しボサボサになった茶髪の女子……皆見事に個性が立っていた。

「僕はアテム………いや、ヌメヌメ野郎だっけ?……ごめん自分でもよくわからなくかった。まあよろしくね。」
「君のあのヌメヌメ攻撃は本当にすごかったからなあ………俺は普通にぶっ壊してたんだけどね。」
「私も一突きだったけど………あのヌメヌメ嫌い。」

やはりあのヌメヌメ攻撃は注目を浴びていたらしい。しかし拳と槍、蛇腹の剣の前では水鉄砲なんてものは遊びにしか見えない。本当に大丈夫なのだろうか、僕の存在意義。

「あれ?ミコーさんも僕と同じチームなの?」
「ええそうよ、よろしくね。」
「よし………それじゃ、居住するコテージへ案内しよう。」

僕達は校舎を出て少し離れたコテージに案内された。暮らしに必要なものは全て揃っている他、トレーニングルームなど体を鍛えられる場所もあった。案内されてからはひとまず待機ということになり、僕達は自由になった。そして待ってましたと言わんばかりにバアルさんとクラウド君はトレーニングルームに直行する。デルティスさんとミコーさんは個室に行っちゃったし、僕も何かしようかな………






「はっ!てやっ!」
「おっと!それっ!やあっ!」

トレーニングルームではバアルさんとクラウド君が素手で殴りあっていた。男のクラウド君と互角に戦えるバアルさんって、やっぱすごいんだな……と隅っこで見ていると2人が僕に気づいた。

「ようアテム!君もやるかい?」
「サンドバッグに手足が生えた相手とやっても楽しくないでしょ…………」
「なんだこいつ………やけにネガティブだな………」
「大丈夫だって!手加減するからさ!」
「えー……」

僕はしぶしぶクラウド君の相手をすることになった。とは言ってもガチの殴りあいでは敵うわけないので体にくっつけた風船を全て割った方の勝ち、というゲームをやることにした。僕は5個、クラウド君は1個だ。

「がんばれアテムー!あたしがついてんぞー!」
「これで対等になったはずだ!行くよ!」
「こうなりゃヤケだ……当たって砕けろ!」

いきなり雨のような拳が飛んでくる!防ぐので精一杯だ。激しすぎて攻撃ができずただただ殴られる。いつの間にか残り2個になってしまった。

「どうした!立ってるだけじゃ俺の風船は割れないぞ!」
「うぅ………攻撃が激しい…………どうすれば………」
「落ち着けアテムー!相手の動きをよく見ろー!」

バアルさんのアドバイスが入る。そうか、今までヤケになってたから冷静さを無くしていた。今なら大丈夫か?…………息を整え、クラウド君の動きをよく見る。

「オラオラオラっ!!どうだい?これでも見切れるかな!?」
(相変わらず激しい…………落ち着け………よく見るんだ………!?)




するとどうしたことだ、急にクラウド君の攻撃がゆっくりに見える。雨のような攻撃が今なら全部よけられる。どうしたんだ僕、とうとう悟りを開いたか。とりあえず僕は一気に間合いを詰め

「ここだあっ!」
「うぉっ!?」

クラウド君の風船を割った。






「すげぇ…………俺が負けるとはね………すごいよ君。」
「あたしのアドバイスが効いたんだな!」
「うん………そうみたいだ。冷静になってみたらクラウド君の拳がゆっくりに見えたんだ。」
「へえ………あんたにそんな力があるなんてな………」
「そんなことないよバアルさん………とりあえず疲れたから休むね、ありがとう。」






「アテム、ホントはすごい才能を持ってるんじゃないのか?ただ自分じゃ気づかないだけで………」
「あたし、アテムのこと気に入った!今度は落ち着く暇を与えずに勝つ!」

こうして僕の疲れと可能性に満ちた1日は終わったのだった。明日の朝には激しい筋肉痛が僕を歓迎してくれるだろう。





クラスメート編はまだまだ続くので、キャラの投稿をお願いします!