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Re: ポケモンナイト3天機戦争《キャラ募集》 ( No.23 )
日時: 2017/02/17 22:50
名前: ピコパ ◆aIf9C.jTkU (ID: wXGYBxg0)



第2章 ポケモンナイトの本領



天空大陸イスルガンド エスピナ城


ここは天空大陸の中でも大きな王国エスピナ。資源の活用により古代から栄えてきたこの王国の城の一室では重要な会議が行われていた。



国王「近ごろ増えている正体不明の機械の情報については?」
重役1「ダメですね………どうやら特殊な合金でできているらしく研究分解することができません。それに膨大な量の有害物質を出すので体の不調を訴える研究員や国民が増える一方です。」
重役2「このままでは自然豊かなイスルガンドが汚染されてしまう!なんとかして有害物質の放出の阻止でもしなければベルパスの二の舞だ!」
重役3「それはどうしても避けなければなるまい……エリダ様の為にもな………」


重苦しい会議室の空気を押し揺るがすように扉が開いた。驚いた重役達の目線の先には4人の人物がいた。その内の1人の男がずかずかと国王の前に歩む。
国王「ヘグゼル!よくぞ戻ってきてくれた!」
ヘグゼルと呼ばれた男は飄々とした雰囲気の中に冷たいオーラをまとっていた。
ヘグゼル「ただいま国王様、我ら王国調査隊、ベルパスよりただいま帰還致しました!」
重役1「何!ベルパスにたどり着いただと!?」
重役2「い、今すぐ出ていけ!汚らわしきその身を国王様に近づかせるな!」
ヘグゼル「………………」
狼狽える重役達を一睨みですくませた。
国王「よいのだ…………さて、調査の結果を聞かせてくれるかな。」
ヘグゼル「もちろん。」


ヘグゼルはモニターを重役達の前に表示させ資料を写した。そこには荒廃しきったベルパスがあった。
ヘグゼル「まず、この機械は空気中の成分を解析するものだと考えられます。恐らくは帝国が資源回収の為に置いたものでしょう。」
国王「帝国が!?またなぜ…………」
ヘグゼル「推測されるのはベルパスの資源の枯渇、反乱派による工場の爆破です。それによりイスルガンドに目をつけたのでしょう。」
国王「帝国め………一度ならず二度までも……しかしもう苦戦していた我らではない。ポケモンナイトがいる、十分に戦えるはずだ。」
ヘグゼル「しかしあの特殊合金は今現在のイスルガンドの技術では分解不可能な代物。帝国だってずっと足踏みしていたわけじゃないはずですよ。」
重役2「いつまでも黙って見ている訳にはいかないというわけですな…………」
重役3「それで、薬のほうは?」
ヘグゼル「ニーナによれば試薬の段階でなら投与可能だそうです。最も材料が希少なので薬が完了しても量産するのは難しいとのことですが………もしかしてエリダ様の病状が?」
国王「そうだ………エリダは昔から体が弱い。窓を開けただけで病気にかかってしまった。」
重役1「エリダ様はこの国の希望となる身、早く治していただけなければ………」
ヘグゼル「一応、進行を遅らせる薬は調合済みです。すぐにでも………」


するとドタドタと慌ただしく兵士が現れる。顔を青ざめすごく緊迫しているようだ。
兵士「た、大変です国王様!!」
国王「どうしたというのだ!!」
兵士「お、王女様が………行方不明になりました!」
国王「なんだと!?なぜだ!?」
兵士「窓から脱走したようです!てっきり衰弱しきっていたものと思い……油断していました!」
国王「愚か者!すぐに探せ!」


ヘグゼル「国王様、私めも協力させていただきます。」
国王「………すまぬな。」
ヘグゼル「いえいえ、エリダ様は我々の希望ですから。」








城の外

ヘグゼルが外に出ると途中退出した残りのメンバーが待っていた。長身で獣耳を生やした少女ニーナ、ゴツい鎧を着る大男シュトルム、フワフワ浮いている玉に乗っている小さな少女ウラル、この4人は王国直属のポケモンナイトだ。
ヘグゼル「ふー、やっと終わったー!俺もうあそこの空気ホントに嫌いだわ。」
ニーナ「あなたにしてはよく耐えたほうだと思いますよ?」
シュトルム「しかしどうする?姫は体が弱いのだろう?」
ヘグゼル「こんな時に限って兵士が頼りないからなあ……仕方ない、あそこに行くか。」
ウラル「……………学校?」
ヘグゼル「そ、学校。もう新人も慣れてきたころだろうしね。丁度いいんじゃないかな。」


こうして僕達の元に王女探索の依頼がきた。