二次創作小説(映像)※倉庫ログ

Re: 逃走中〜ミラージュアイランドの陰謀〜 ( No.153 )
日時: 2017/05/25 06:44
名前: 八雲(元BFD) ◆FvibAYZ8Tw (ID: C6aJsCIT)

4回戦後半。ついに裁判が始まる……!

モノクマ「これより、アナスタシアさんの審議を開始いたします」

カイト「弁護側、準備完了です」

カミュ(ユ)「検察側、同じく」

モノクマ「では『異議あり!』って、なんですかいきなり!」

早速裁判を始めようとした時、音也(ユ)が異議を立てる。いや、彼だけでなくうたプリの面々がきれいに挙手をしていた。

蘭丸(ユ)「検事に異議ありです!」

藍(ユ)「知り合いに思いっきり似てるっ彼は検事経験がないはずです!!」

巌二(ユ)「というわけで別の堅持をお願いします!」

カミュ(ユ)「何を言っている。俺は今まで検事を務めていたんだぞ?」

タートル(琴)「まさか、記憶が改ざんされているのか?」

ロージア(ユ)「それはまあ、記憶的には今まで検事でしたってほうが都合が良いと思うけど;」

傍聴席のやり取りをよそに、モノクマが裁判のルールを説明をする。

モノクマ「さて、これから裁判のルールを説明します」


1.挑戦者は弁護席に立ち、被告人の無罪を勝ち取る。

2.あらかじめ集めた情報を使い、矛盾を指摘、推理を立て、真犯人を上げていく。モノクマコインを1枚消費すれば傍聴席の人物からヒントをもらえる。

3.間違った指摘をするたびにモノクマコインを失う。すべて失うと弁護側と被告人がオシオキを受けゲームオーバー。強制的にCランクになる。

4.最終的に傍聴席の人間たちの投票により、最終的な結果が発表される。

ダイヤ「お、オシオキって……まさか前回のあれを!?」

モノクマ「大丈夫です。ここは逃走中のバトルフィールド。違う場所でオシオキをするほど鬼じゃないよ。——最も、二度とアイドル活動できないようなトラウマを刻んであげますけどね……」

その一言により、弁護席の全員が思った。絶対に間違えられない——と。
だがお構いなしにモノクマが木槌を叩く。

モノクマ「それでは検事。冒頭弁論をお願いします」

カミュ(ユ)「解った。被告人アナスタシアは昨日、スナップ・パーティのギター西園紗枝さんをシュークリームに混入された毒を使い殺害。そして同日の夜、火野海診療所で大庭康彦氏を殺害。3つの現場にサイコロが存在していることから連続殺人と思われ、まずは2つの事件についての審議を行います」

カイト(はっきりしてる所だけ、スパッと行う事ですか……)

モノクマ「では第2の事件の証人、出廷していただきます」

スムーズに裁判が進む中、早速最初の証人、小原鞠莉が証言台に上がる。


音也(ユ)「最初の証人か……同じバンド仲間が殺されたから、正直に話すんじゃないのか?」

セシル「イエス!その通りデス!同じメンバーが殺されたら、誰だって悲しみマス!」

果南「どうだかね……鞠莉、こういう時はポーカーフェイス上手いからね」

傍聴席にも不穏な空気が立ち込める中、小原鞠莉の証言が始まった。

Re: 逃走中〜ミラージュアイランドの陰謀〜 ( No.154 )
日時: 2017/05/25 06:47
名前: 八雲(元BFD) ◆FvibAYZ8Tw (ID: C6aJsCIT)

トリックとか手掛かりとかマジで苦労した……;



 証 言 開 始
 (事件の時間は)



鞠莉
「そうね、時間帯は刑事さんが言っていたのと同じだったわ。

場所は廊下を背にして練習を弁護士さんたちに見せてあげたの。

でもその前にことりが来て、彼女も練習を見ていったわ。

このことに関しては弁護士さん達も知ってるでしょ?」


最初の証言は『ことりはバンドの時間前に来ていた』というもの。モノクマもそれを確認し、承認への尋問を促した。

カイト「鞠莉さん、ことりさんが来られるのはいつも同じ時間ですか?」

鞠莉「ええ。毎週13時にね。貴方達も見ていたでしょ?」

ログ「それはダイヤらから聞いた。最も、南は遅刻していたようだが」

鞠莉「……ふぅん。つまりことりは私たちの練習曲を知らない、そう言いたいの?」

ログ「いや、練習曲は日に違っていても、練習曲だけなら答えられる。問題は時間帯だ」

そう言い切ったログは地図を広げる。そこは2つの事件現場が含まれた周辺一帯の地図だった。

海未「どこで手に入れられたんですか、それ?」

ログ「気にするな。調べた結果、昼休みはことりのバイト先と同じく13時からだった。しかもこの距離では片道でも15分掛かる」

カミュ(ユ)「なるほど、その時間なら練習前に着くなんて到底無理と言う訳か」

そして、ことりは自宅から近いという理由で自転車を使っていない。時間の矛盾を指摘された鞠莉だったが、顔色一つ変えずに異議を申し立てる。

鞠莉「この程度の嘘はやっぱり見抜いたみたいね」

ダイヤ「こんな所で嘘を吐くとは大した余裕ですね……」

鞠莉「sorry。でも次は単刀直入に言うわ——紗枝と犯人の接点は?」

ダイヤ「!」

翔(ユ)「さらっととんでもない事言ってきやがった……!」

鞠莉の発言で弁護側は言葉を詰まらせる。そう、犯人との接点が今の所明確に解っていない以上、紗枝が殺害される動機も解らない。
同じ理由でアナスタシアも幸い最重要容疑者という点で止まっているらしいが……。

モノクマ「では、その事について証言をお願いします」



  証 言 開 始
(恨まれるはずがない)


鞠莉
「紗枝の死に関して、悲しんで無いと言えば嘘になるわ。

けど、紗枝は誰かに恨まれるような人じゃないってのも一番知ってるつもりよ。勿論ことりもね。

まぁ、時々思い詰めていた雰囲気もあったけど……

彼女に関しての動機は無いわ。これで十分でしょう?」


カイト「さて、じゃあ尋問を——」

ダイヤ「お待ちになって。この尋問、私が引き受けますわ」

早速尋問に移ろうとした時、ダイヤが自ら尋問をさせて欲しいと頼んできた。

にこ「はぁ?あんた、もし間違えでもしたら大変な目に遭うのよ!」

ダイヤ「そんなのは重々承知。ですが、鞠莉さんが相手である以上、私が出なければなりませんのよ。Aqoursの一員ではなく、彼女の親友の一人である黒沢ダイヤとして……!」

海未「私は賛成です。私だってことりが証言台にいあたら、前に出て買って出るかもしれませんからね」

ログ「……解った。ただし、一回でもミスをしたら交代させてもらうぞ」

一回きりであるのを条件に、鞠莉の尋問を買って出たダイヤ。改めて尋問が開始される……!

ダイヤ「(正直今矛盾を指摘できるものは無い。下手にツッコミを入れるより『あの点』を揺さぶって……!)証人は先ほど、被害者が思い詰めていたと仰いましたね。被害者が何か秘密を持っていたのでは?」

鞠莉「その事?紗枝はツイッターもやってたみたいだけど、大体1か月前からああだったわ」

モノクマ「それってこれですか?」

すかさずモノクマがパソコンを持ってきて紗枝のツイッターの画像を見せる。
別に切羽詰まったものではない気がするが、ある疑問に気付いた切歌がつぶやく。

切歌「紗枝って、結構ズボラな性格だったんデスか?」

鞠莉「いいえ。どっちかっていうと、整頓はしっかりしてた方よ。でも、ダブったのもあるし順番もまちまちだし……ちょっと変に思う所があるわね」

見るとタイトルも巻数も違う。上の段の本はしっかり種類も同じで巻数順に並べている。

カミュ(ユ)「しかし、動機と関係ないようだな。とりあえず証拠として受理しておこう」

カイト「ひょっとして被害者と付き合ってた人が犯人だったりして?」

鞠莉「流石にそんな事「そんな事ある訳無いでしょおおおおjjvlmhdzsfry!!!」ちょっ!?」

鞠莉が否定しかけた途端、動転したことりが割って入る。その動揺を見逃さなかったダイヤが畳みかける。

ダイヤ「どうやら当たり見たいですわね……!恐らく被害者と犯人は恋愛関係にあったようですわね?」

ことり「そそそ、そんなことととととと!」

鞠莉「heyことり、cooldownよ。cooldown」

ことり「ごご、ごめん……ふぅ。大体殺人犯と付き合う度胸は無いよ。付き合ってたのは火野海先生だったし」

ダイヤ「え?」

カミュ(ユ)「は?」

鞠莉「oh……;」

ことり「……あ;」

口を滑らせたことりの後に一瞬の静寂。そして……。














ことり「しまったあああああああああああああああ!!!!」

ダイヤ「なななななな!ききき、教師と生徒がこっこっこ交際だなんってえぇえぇぇぇ!!」

モノクマ「はいはい。静粛に静粛に。さっきの証言からすると、容疑者に火野海サンを連れてくる必要がありそうですね。ですが、まだこの事件の全容が明らかになってないのはどう説明しますか?」

ログ「紗枝の殺害方法だな?」

鞠莉「ええ。そもそも私は彼女が死ぬなんて、状況的にもあり得ないと思ってるの」

海未「というと?」

ことり「そこは私がするよ!汚名を挽回するチャンスだからね!」

海未「汚名は返上して下さい;——ですが、ことりが相手になるのなら私が相手になりましょう」

今度はことりが相手になり、海未がバトンタッチで前に出る。そして、今度はことりの証言か開始された……。



書き込みまだ。

Re: 逃走中〜ミラージュアイランドの陰謀〜 ( No.155 )
日時: 2017/05/25 06:55
名前: 八雲(元BFD) ◆FvibAYZ8Tw (ID: C6aJsCIT)


 証 言 開 始
(殺されないはず)


ことり
「確かにシュークリームの毒が死因だったって警察から聞きました。それがギターに塗ってあったのも。

普通なら納得いくでしょうね。けど、紗枝さんは右利きだったんです。

普通利き手に付着するはずですよね?」


要約すると、右利きの人間があの状況で殺されるはずが無いと言う事だ。それを裏付けるようにカミュ(ユ)が証拠品であるギターを提示した。


紗枝のギター:紗枝の遺品。当時は火野海の元に預かられていて、フレットに毒が付着していた。右利き用。


カミュ(ユ)「少々無理を頼んで提示してもらった」

翔(ユ)「た、確かに右利きなら右手に毒がついてなけりゃ説明のしようがないよな……」

矛盾する内容と解剖記録に翔(ユ)も冷や汗を垂らす。ログに至っては相変わらずの佇まいだが……。

ログ「案ずるな、俺でもわからん!」

にこ「自信満々に言う!?」

ログ「別に八方ふさがりではない。ダイヤ、お前は海未の補佐に回れ。今お状況はお前の記憶だけが頼りだ」

調「……!切ちゃん達が実際に見てたんだっけ……」

残る頼みはダイヤ、カイト、切歌、にこの記憶(にこは疲労でど忘れしてたが)しかない。慎重に記憶を探るダイヤと共に、尋問を開始する。

海未「解剖所にもギターにも彼女が右利きであることが証明されていますね」

ことり「うん。海未ちゃんも現場を目の当たりにしたんでしょ?」

海未「ダイヤ、頼みます」

ダイヤ「解りましたわ。——確かにその通り。それは私達も断言できますわ。……ただ、ここからは私の記憶による憶測が混じりますが、ひょっとして被害者はクセで左手を使っていたのでは?」

ダイヤの言葉に一瞬静寂が包む。そして静寂を破るようにカミュ(ユ)が嘲笑交じりに異議を申し立てた。

カミュ(ユ)「異議あり!記憶だけの憶測という曖昧なものに頼るなどばかばかしい!」

ダイヤ「あら?証人は顔で語っていますわよ?」

ことり「……!」

カミュ(ユ)「だが、彼女が左手でシュークリームを食べたという証拠は無い!大体被害者は右利きのはずだ!」

ダイヤ「いいえ!被害者の遺品が何よりの証拠!確か毒はフレットに付着していたんですわね?」

カミュ(ユ)「フレットだと?——ま、まさか!」

証拠品のギターを指した時、カミュ(ユ)もその理由に気づいて大声を上げる。

ダイヤ「そう、この手の弦楽器の類は音階調節する部分は利き手とは逆の手を使う必要がある。そこに毒を塗っておけば、高い確率で被害者を殺すことが可能ですわ!!」

カミュ(ユ)「……チィィィィッ!!」

この場にきて検事に初めてダメージを与えられた。後はその人物を探し出せれば……!

にこ「この証拠品から察すると、火野海先生に預けてたみたいね」

鞠莉「……」

ことり「……」

ダイヤ「裁判長、すぐに火野海先生を呼んでください!」

モノクマ「……了解しました。検事側は火野海サンを呼んでください。では、一時休廷を挟みます!」

モノクマの木槌の音と共に、裁判は一時休廷された。





弁護側控室。


にこ「なんとかなったわね……」

海未「恐らく彼が犯人であることは間違いないでしょう」

調「あとは、トリックを解けば、だけど……」

翔(ユ)「でも、宍同仁縁って人はまだ現れなかったな」

控室に戻った挑戦者たちはこれから現れるであろう火野海に対しての審議の準備を進めていた。
あの穏やかそうな彼が犯人だと思えないが、彼が関わっているのは大きい……!カイトの方も傍らで紗枝のツイッターの画像とにらめっこしていた。

カイト「問題はこれですね。あるのがこれらの小説。『フォスター氏の迷路』『火の狐』『フィールドワーカーの法則』『海原へ』『秘密の薬品』『売買ゲーム』——」

翔(ユ)「ひょっとして巻数の数字を英語に並べ替えるんじゃないのか?そういうのあっただろ?」

カイト「だと思って英語に変換したんですが、どうにもピンと来る単語が見つかりませんでしたよ。色々並び替えてみたけど。それとさっき聞いたんですが、これ全部内容が英文らしいんですよ」

巻数を英語に変換するという暗号ではないらしいが、この画像が手掛かりだという可能性が高い。しかし、切歌とログが一向に帰ってこない。飲み物を買ってくるだけだったのに幾らなんでも時間がかかりすぎる。そう思い始めて矢先にログと切歌が帰ってきた。

切歌「……」

調「切ちゃん?」

切歌「え?あぁ、何でもないデスよ」

帰ってきた切歌の表情は何か思い詰めており、調に呼ばれて急に笑顔を見せる。

ログ「お前達、後半は俺と海未は別件で席を外す。お前達で奴の犯罪を暴き出せ」

ダイヤ「はぁっ!?正気ですの!?もう休廷時間も終わりますわよ!?」

カイト「なんか裏がありそうですね。時間掛け過ぎたのもそれじゃないですか?」

係官「そろそろ出廷時間です。準備をしてください」

詳しく聞こうとした時、係官が呼びかける。ログは海未を連れて裁判所から出ていき、残った全員で裁判へと戻っていく……!


証拠とかマジで苦労する……;

Re: 逃走中〜ミラージュアイランドの陰謀〜 ( No.156 )
日時: 2017/05/25 07:00
名前: 八雲(元BFD) ◆FvibAYZ8Tw (ID: C6aJsCIT)



モノクマ「では、今度は診療所で起きた事件についての審議を始めましょう。検事、証人は?」

カミュ(ユ)「快く了解してくれた」

モノクマ「火野海サン、ここへ来た理由は解ってますね?」

証言台にはすでに火野海が立っており、すぐにでも裁判が始められる。

火野海「ええ。弁護側は私を犯人と言っているようですね」

にこ「ええ。その通りよ」

火野海「全く……人を犯人呼ばわりとは……」

うんざりした様子でライターを取り出す火野海。カチカチと火を点けようとしているようだが……。

火野海「仏の顔も三度って言葉知ってますか?最も——」


















火野海「我は既に逆上同然だがなああああああああああああああああ!!!!!」

ライターの火が点いた途端、火が火野海の頭に燃え移り、目が血走り口から炎を吹き出し、性格も逆転してしまったのだ!?
余りにもすさまじい豹変ぶりにカイト達も仰天する。

カイト「え?ちょ、熱っ!あっつ!」

にこ「あぢゃぢゃぢゃぢゃぢゃ!!ちょ、何なのよあれ!?」

切歌「燃えちゃってるデスよ!早く水をーー!!」

火野海「案ずるな!我が炎は怒りの証。水程度で消せると思うたか!」

調「…火災報知器が反応しないのがすごい」

火野海「気にするな。それよりも証言を要求する!」

モノクマ「はいはい;ではどうぞ」



証 言 開 始
 (我の証言)


火野海「我が教え子を殺しただと?下らん戯言も甚だしいわ!

我にとって彼奴は何ら他の生徒と変わらぬ!向こうがどう思っていたが知らんがな!

そもそも第2の殺人の動機は何だ!?ならばその証拠を我の前に出してみろ!!」


炎の如く責め立てる火野海。自分は殺人と無関係だと言い張る。早速尋問を開始するが……。

にこ「あの、近づいても大丈夫ですよね?」

火野海「言ったはずだ。怒りの証だと。疑似炎だと思え」

弁護側(いや、熱気が無駄に伝わってんだけど;)

火野海「ふん!我に近付くことすらできぬとは泣かせてくれる!」

カイト「……ん?」

最初の証言から画像を見ていたカイトが何かに気づく。そして数秒程黙ると、何か閃いたようにカミュに話しかける。

カイト「検事さん、ここで秘密裏に起きてる密売騒ぎは知ってますか?」

カミュ(ユ)「!なぜそれを知っている?」

カイト「六出茂さんが教えてくれましたよ。今時親切な方がいるそうですね。それと、被害者が残した画像もね」

火野海「馬鹿な!あの画像に何があるという!?」

火野海の指摘にカイトが裁判所のモニターを使い、紗枝のツイッターの画像を見せる。

カイト「この段の本は全て英文です。しかもこれは、不特定多数の人物へのメッセージだったんです!」

モノクマ「ほぅ?」

火野海「異議あり!そんなこじつけが通じると思うたか!?大体巻数を見てもなんの文章にもならんかったわ!」

モノクマ「却下します。弁護人、説明を」

カイト「はい。確かに巻数を見てもただの英単語だけになるだけです。けどこれらは、英語に翻訳された作品なんです。これらすべてを英訳すれば……」

翔(ユ)「英単語……Mr、Fire、Field、Sea、Secret、Medical、Buy、Sail……」

カイト「いや、『火の狐』『フィールドワーカーの法則』『海原へ』。この3つは頭の文字を取って、フィールドは日本語変換にしてください」

翔(ユ)「となると……あぁっ!」

カイト「そう、単語を繋ぎ合わせると、火野海先生が薬の密売を執り行っていると書いてあったんですよ!!」

カミュ(ユ)「なんっ……!だとぉぉぉぉぉぉぉぉ!!?」

火野海「うごあああああああああ!!!」

火野海とカミュ(ユ)に大ダメージを与える事に成功した。欲していた動機に反論する事もできないでいる。
唸っていて反論できない火野海だったが、やがて落ち着くと、さっきとはがらりと態度を変えて反論する。

火野海「ふっ。良くやったと言いたい所だが、まだ甘いわ!裁判長、第3の殺人の審議を要求する!」

モノクマ「ふむ。第2の殺人についてはこれ以上の審議は必要ないでしょう。では、これより第3の殺人について審議を執り行います!」

火野海「では聞くが良い!我の証言を!」

ダイヤ「かなり疲れますわね、この審議……;」

カイト「楽な審議なんてあったら紹介してもらいたいくらいです」


Re: 逃走中〜ミラージュアイランドの陰謀〜 ( No.157 )
日時: 2017/05/25 07:16
名前: 八雲(元BFD) ◆FvibAYZ8Tw (ID: C6aJsCIT)


証 言 開 始
(犯人は奴だ)


火野海「確かに大庭と我は旧知の友。顔見知り程度では無かった。

奴が根本的な部分は犯罪者同然と言っても過言ではない。

あの女も奴の被害者だったのだろう。我の部屋に忍び込み、『一番大きな注射器』で刺したのだ!」



カミュ(ユ)「これが、現場写真と解剖記録だ」

証言をした後、検事側が証拠となる図と解剖記録を差し出す。弁護側にもその証拠が行き届き、その情報を確認する。


現場写真:第3の殺人の現場写真。現場には手つかずのメスと注射器の入れた複数のトレイ。鍵は掛かってない。外には自販機がある。

大庭安彦の解剖記録:死亡推定時刻は22時。死因は劇薬投与によるショック死。右肩の後ろに注射針で刺されたような痕が2カ所ある。昨日は蒸し暑い日だったのか、汗の跡もある。



翔(ユ)「……あれ?」

にこ「どうしたの?」

翔(ユ)「ううん。ちょっと気になる事があってな」

調「気になる事?」

カイト「だったらさっさと言った方が良いんじゃないですか?もたついてると立て直されちゃいますよ」

カイトにも後押しを受け、すぐに火野海の尋問に移る。

翔(ユ)「先生、大庭さんが亡くなった時って、診療所は閉まってたんですよね?」

火野海「当然だ。我もそこまで夜に強くない」

翔(ユ)「で、ちゃんと鍵をかけて家に帰った……」

火野海「しつこいぞ小娘!それが何になると言う!!」

翔(ユ)「じゃあなんで大庭さんは入れたんだ?」

翔(ユ)の質問に火野海は先ほどまでの炎の勢いがピタリと止まる。そこに立て続けに質問を次々と出す。

翔(ユ)「それに、何でアナスタシアはわざわざ注射器を使ったんだ?」

火野海「むぐっ……!?」

にこ「大体中身が空のままの注射器で人を殺せるなんて想像がつかないわ。ナイフとか重そうな灰皿なら解るけど」

調「…確かに、あれだけの大男が注射器一つで抵抗をほとんどさせずに殺すんだったら、喉とかを数回刺すはず…。肩に刺すなんて、ありえない…」

アナスタシアが犯人だと仮定すると、態々空の注射器を使う時点で矛盾が生ずる。だとしたら、内部に詳しい人間に絞られる……!

火野海「なるほど。偶然にも我に通ずると言う訳か。だが我と話している時に後ろから不意打ちをしたという可能性もあっただろう?」

反撃ににこの出した過程を偶然と言い張り、背後から刺したと主張する。確かにアナスタシアは後ろから刺してないと証明する方法は無い。何か手掛かりを探そうとダイヤも解剖記録に再び目を通す。

ダイヤ「何かあるはずですわ……!何か、手掛かりが……!」

にこ「そんなに顔近付けたら資料落とすわよ?」

ダイヤ(落とす……?——落下、拾う、しゃがんで拾い上げる……ひょっとして!)

にこの台詞にダイヤが何か閃いたようだ。確信を持ったように火野海を指し、言い放つ。

ダイヤ「解りましたわ、あなたが大庭さんを殺害した方法が!」

にこ「本当に!?」

ダイヤ「恐らく大庭さんとあなたは日中に出会い、大庭さんが先ほどの密売の件で火野海さんを脅迫したのでしょう。そしてその日の夜、要求した物を用意した火野海さんは大庭さんに渡す際、わざと手を滑らせて地面に落とした!大庭さんが拾い上げている間に隠し持った毒入りの注射器で刺した!——こうすれば、背中に、急所でも何でもない所を刺されて死亡しますわ。それに、確かあの時、遺体からお札が落ちてきました。殺した際に倒れて、一部が遺体の下に隠れてしまった!これでどうですの!」

火野海「ぬぐわっ!」

ダイヤ「さて、第2、第3の殺人の動機は挙がりましたわ。これで「Протестую!」

連続攻撃に大きくのけ反る火野海。このまま一気に勝負を着けようとした時、アナスタシアが異議を唱えた。今まで沈黙していた彼女の発言に、一同が注目する。

アナスタシア「その人は犯人ではありません。犯人は、私です!」

ダイヤ「何を言ってるんですの!貴女が犯人である証拠は何も——」

カミュ(ユ)「異議あり!その証拠というのはこれの事か?」

カミュ(ユ)が新たにあるものを提出。それは弁護側にとってはシャレにならない証拠だった……!










注射器:凶器と思われる皮内注射用の注射器。針から毒物反応が検出され、アナスタシアの指紋も検出された。



ダイヤ「容疑者自身の……」

翔(ユ)「指紋が付いてる上に……」

にこ「死因の毒物と……」

カイト「被害者の血痕が付いた……」

調「針の注射針が……」

切歌「見つかったって……」



弁護側「んな……ッ!バカなあああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

最後の最後で最悪のカードを切ってきた……!指紋と毒の付着した針という十分すぎる証拠に弁護側愕然。
これでは例え火野海の犯罪を立証できたとしても、あの証拠の矛盾をつきつけなければ勝利は不可能……!

火野海「ふははははははっ!!残念だったな!貴様らの立証もすべてこの証拠に水泡に帰す運命だったのだ!さあ裁判長!ここに容疑者がやったという証拠がある!最早議論の余地無し!裁判を裁判を終わらせてやるのだ!!」

モノクマ「……確かに僕ももうこれ以上裁判に付き合うつもりはありませんね」

火野海はすぐにでも裁判を終わらせようとする。このチャンスを逃したら、アナスタシアが有罪になってしまう……!
証拠がある以上、下手に異議を唱えても却下されるのが関の山……!

翔(ユ)「異議あり!裁判長、証人……いえ、アナスタシアさんの証言を要求します!!」

火野海「な、何!?」

モノクマ「へぇ?」

ダメかと思われた瞬間、翔(ユ)が異議を唱える。確かに今のはアナスタシアが勝手に言っただけで、具体的な内容は知らない。そこに狙いを定めたのか、一か八か異議を唱えたのだ。

モノクマ「……良いでしょう。アナスタシアさん、お願いします」

火野海「チッ!」

アナスタシア「……解りました」

Re: 逃走中〜ミラージュアイランドの陰謀〜 ( No.158 )
日時: 2017/05/25 08:02
名前: 八雲(元BFD) ◆FvibAYZ8Tw (ID: C6aJsCIT)





証 言 開 始
 (犯人は私)

アナスタシア「さっきも言ったように、私が犯人です。

ключ、鍵は……大庭さんが合鍵を持っていたから入れました。

そこからゴタゴタになって、トレイにあった『一番太い注射器』で大庭さんの背後を刺しました……」



調「合鍵……確かにそれもあったね」

にこ「……裁判長、ちょっといいですか?」

モノクマ「どうしました?」

にこ「メダルの使用をお願いします」

にこが手にしているのはモノクマメダル。命綱でもあるそれは、一つ失う代わりに傍聴席から3分間だけヒントを貰えるのだ。相手に心当たりがあるのか、にこはメダルの使用を頼む。
モノクマもあっさりと許可し、早速ある人物に連絡を入れる。そして3分間の通話の後……。

にこ「アーニャ、確か一番太い注射器、つまり一番大きい注射で刺したんでしょ?」

アナスタシア「はい。ちゃんと『27』と書いてあるトレイから——」

火野海「え?」

アナスタシアの何気ない一言に火野海が固まる。それと同時ににこが畳みかける!

にこ「ちょっと医療に詳しい友達に聞いてね。注射針の事を聞いたの。注射針は数字が大きいほど細くなるってね!」

アナスタシア「え?!てっきりミリ単位と思って……!」

にこ「確か、太い注射は輸血や採血に使われるの。それは皮内注射の奴でしょ?多分予備の毒をそれに入れて、最初に刺した所に近い所に刺したんでしょ?」

火野海「ぬぐぎぃぃぃぃぃぃ!!」

確かにそれなら納得がいく。本物の凶器は既に処分されたであろうが、アナスタシアが無実となる証拠としては十分だ。

にこ「さて、畳みかけるわよ。火野海先生、あなたを殺人の「Протестую(異議あり)!」え?」

アナスタシア「ま、待って下さい……こ、告発はやめてくだサイ!!」

にこ「は?何言ってんの?とにかく火野海、あなたを「デェェェェスッ!!」ちょ!?」

2度目のアナスタシアの異議に弁護側が唖然となる。もう立証することは無いはずなのに、妙に焦っているように見える。再び告発しようとするも、切歌が阻む。

調「…切ちゃん、どうしたの?」

切歌「いや、それは……」

調「…さっきから黙ってたけど、告発を取り下げようとするなんて何かあったに違いない。教えて」

切歌「……解ったデス。海未とジュースを買いに行こうと検事側の控室を横切った時に聞こえてきたんデス。切羽詰まった声で……」     






アナスタシア『本当に、無事なんですよね、きらりは?無事にあなたの無罪が立証されれば解放してくれるんですよね!』


カイト「人質……ですか」

切歌「喋ったらやり辛いと思って……」

よりにもよって人質という卑劣な罠により、告発するにできなくなってしまう。その様子を見ていた火野海は上機嫌で語る。

火野海「ハーッハッハッハッハッハ!残念だったな!我には絶対の保険が存在する!最早貴様らに勝つ見込みなどない!さぁ、我への告発を取り下げろ!」

翔(ユ)「うぐぐ……べ、弁護側は告発を「異議あり!」

告発を取り下げようとした時、帰ってきたログが異議を唱える。

海未「遅れて申し訳ありません。——どうやらあの方が犯人のようですね」

ログ「裁判長、こちらからも証言を要求する!」

火野海「今更のこのこ出た奴に何ができる!証拠も十分揃った!疑問も消えた!これ以上の議論は不可能だ!」

ログ「いいや、この証言は聞かなければならない!」

モノクマ「ログサン。もしそれを聞いたとして、何を証明するのですか?」

ログ「この状況を逆転する事だ!」

モノクマ「……ふーん。良いでしょう、証言を許可します」

火野海「裁判長、貴様……!」

モノクマ「真相は、徹底的に解明しなければいけません!では証人を——って、誰が来るの?」

弁護側が首の皮一枚で助かったような状況で、モノクマが訪ねる。そう言われたログは第三者に入廷を促す。その人物は……!


Re: 逃走中〜ミラージュアイランドの陰謀〜 ( No.159 )
日時: 2017/05/25 08:17
名前: 八雲(元BFD) ◆FvibAYZ8Tw (ID: C6aJsCIT)


反撃&クライマックス。



BGM:追求〜追い詰めあって〜


きらり「やっほー!諸星きらり、入廷ー!」

アナスタシア「きらり!?」

火野海「ば、バカな!?なぜ貴様がここにいる!?」

入廷したのは人質に取られているはずの諸星きらりだった!まさかの登場に火野海は凍り付く。そんな二人を気にも留めず、信じられないといった表情で固まっているアナスタシアに説明し、ログは使い捨てカメラを取り出す。

きらり「いやー、実は助けられたんだよねー。ログ君と海未ちゃんに」

ログ「彼女は火野海診療所で発見された。そこにいる火野海氏は、氷と風呂板、それとこのワイヤーを使って殺害を計画していたのだ!その証拠に、製氷店の店員が火野海が買ってきたと証言を得た」

海未「恐らくは3番目の殺人の裁判で証人として呼ばれてアリバイを作り、裁判の後きらりが殺されたと通報するつもりだったんでしょう。アナスタシアを4人の命を奪った冷酷な殺人鬼として葬る為に」

アナスタシア「なんですって……?!」

火野海「き……貴様らぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

土壇場で帰ってきた海未とログの怒涛の攻めに一気に形勢。目撃証言と自分の仕事場での犯行で、完全に状況を覆された火野海は怒りの余り凄まじい炎を吹き出す。これで決着「異議ありィィィィィィィ!」。

火野海「まだだ……まだ終わらんぞ!」

ログ「…仕留め損なったか」

火野海「まだ我には第1の殺人の完全なるアリバイがある!」

カミュ(ユ)「確かに。これは連続殺人である以上、火野海犯人説は最初の時点で成立しない。同窓会の参加者もそれを証明している」

カイト「ようやく最後の牙城って所ですか。じゃあ証言をしてもらいます」

長かった裁判にも漸く終わりが訪れようとしている。改めて気を引き締め、最後の証言か開始された……!


 証 言 開 始
 (最後の証言)


火野海「もうこれ以上の御託はウンザリだ。必要な事だけ言って終わらせる。

稲光先生のご子息は昼間の海水浴の後、急に眠くなったと言って部屋に戻られた。

10分後、先生の指示で呼びに行ったら既にご子息は亡くなられていた。洗面台にはもがいた形跡があった。サイコロもあった。

これでも我が殺人犯と言うならば、証拠を見せろ!」


カイト「結局、宍同仁縁って人は現れませんでしたね。ヒントになると言ったのになんで……」

きらり「『Не кто-нибудь』じゃない?」

ダイヤ「え?」

きらり「アーニャちゃんが探偵役の推理ドラマで、犯人を指す時に言う台詞だよ。確か『誰でもない』って意味で……」

きらりの何気ない一言に弁護側は黙りこむ。そして、一つの真相に辿り着いた顔をした……!
そんな時、にこがある提案を出す。

にこ「どうせならさ、三連クライマックス推理でトドメを刺すってのはどう?」

海未「声優ネタですか;でも、それも一興ですね」

切歌「あたしも、最後に派手に暴れてやるデス!火野海先生、お望み通りアリバイをズタズタに切り刻んでやるデスよ!」


BGM:ダンガンロンパメインテーマ(1〜V3)


海未「まずは私から。恐らくその時から第2、第3の殺人を計画していたのでしょう。そんな折、稲光さんのご子息が亡くなった。

けどそれはただの溺死ではなく、『乾燥溺死』だったんです。遺体を見た犯人は、一連の計画を思いついたのでしょう。水の溜めた洗面台で水跡を残し、サイコロを置いて殺人事件に偽装した。これならアリバイを立てつつ殺人現場のできあがりです。にこ!」


にこ「オッケー!次に犯人は付き合ってた紗枝の殺害を計画していた。その時に楽器の不調であんたの所に預けてた。

専門店で不調を直した後、紗枝のギターのフリットに塗った状態で持ち主に返した。

後はいつもの練習の後、ことりが持ってきたシュークリームを食べて勝手に倒れちゃうからね。切歌、後は頼んだわよ!」


切歌「了解デス!まず、アーニャを眠らせてロッカーかどこかに閉じ込めた後、前もって第3の現場に誘い出し、犯人はそこで滞りなく交渉を受けたふりをしていた。

そして、お金を手渡した時にわざと落として被害者と共に拾うふりをして、毒入りの注射器で被害者を刺した。

後はアーニャを起こして気が動転した彼女を誘導して、偽の証拠に彼女の指紋を付けさせた……」



海未「そう、この犯行は最近同窓会に参加して医療に詳しく——」

にこ「尚且つ被害者と繋がりが深く、信頼されていて——」

切歌「最高の現場をすんなりと見つけられる人物——」


海未&にこ&切歌「火野海先生、あなたしかいないんですよ!!」

海未「それに、証拠もあります。第1の殺人の洗面台の諮問を調べて下さい!本当に犯人に溺死させられたのなら、どこかに指紋が残っているはずです。私達のトリックを裏付けられるなら……被害者の指紋が存在しないはずです!!」

火野海「ぐ……ぐ……ぐ……!」












火野海「ぐぬうぅああああああああああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ〜〜〜〜〜ッ!!!!!!!」

決定的な証言の後、火野海が纏っていた炎が火山の如く噴き上げ、炎が全身を包み込む。全身火だるまとなって裁判場に火の粉が降り注ぐ。辺り一面炎に包まれんばかりの迫力だったが、やがて炎が収まるとパンツ一丁で髪の毛を全て燃やし尽くされた状態で立ち尽くし、やがて倒れた。


決着!

Re: 逃走中〜ミラージュアイランドの陰謀〜 ( No.160 )
日時: 2017/05/25 08:18
名前: 八雲(元BFD) ◆FvibAYZ8Tw (ID: C6aJsCIT)




モノクマ「それで、火野海サンは?」

カミュ(ユ)「緊急逮捕した。それと、あの旅館を調べていた鑑識から連絡が入った。事件当時、被害者の指紋は洗面台から発見されなかったそうだ」

カミュ(ユ)からの報告で裏付けが取れた。更に凶器に使われた注射器も発見された。

ことり「あの……」

カイト「どうしました?鶏料理の材料になりに来たんですか?」

鞠莉「そうじゃないわよ;一言謝りに来たのよ。アナスタシア、本当にごめんなさい」

翔(ユ)「そういえば何であんな嘘を吐いたんだ?」

鞠莉「半分脅されたって感じかしら?『殺人鬼を匿うならお前達も同罪だ』って」

カイト「潰す価値もありませんね。裁判長、もう良いですか?」

それなら態々嘘を吐く理由も納得がいく。彼女達も罪悪感を抱えていたのだろう。カイトももう深くツッコミを入れずに裁判の終わりを促す。

モノクマ「はいはい。では被告人アナスタシア。貴方に判決を下します——」














モノクマ「被告人を無罪とし、この戦いの判定をSランクといたします!」


CONGRATULATION!アナスタシアサンがシロに決定と判決されました。


ガチャン!


カイト「え?」

シロと判決された瞬間、弁護側全員とことり、鞠莉、カミュ(ユ)、アナスタシア、きらりの首に鎖付きの首枷が取り付けられる。おい、これって……;

カイト「ちょ、ちょっと待って下さい?まさか退廷もダンガンロンパ風……!?」

モノクマ「では、これにて閉廷!」

鎖を繋がれた人達「ちょっと待てええええええええええええ〜〜〜〜!?!?」

そのまま連行……というか、引きずられる形で閉廷した。





『ボス情報』火野海

今回の事件の真の黒幕。診療所を営み、スナップ・パーティの面々の面倒も見ている。
しかし、その裏で薬品の裏取引を執り行い、脅迫などの卑劣な行いも平然と行う冷酷な本性を持つ。
事の発端は紗枝にその取引を目撃され、更に大学時代の同級生の大庭に脅された為、鏡に閉じ込めらたアナスタシアを犯人に仕立て上げるために2人の殺害を決行した。
普段は金髪の優男だが、本性を現した時はライターで髪が燃え上がり、目が血走り口から炎を吹き出すという凄まじいもの。





「おまけ」


カイト「んで、何で3人ともあんな所にいたんですか?」

カミュ(ユ)「知らん。メールで呼ばれた場所に来てみたら、そのあといつの間にかこうなっていた」

ダイヤ「それにしても、相手はどうやってカミュさんの行動が解ったのでしょうか?」

カイト「今はその事を知る必要はありませんよ。今は救助に集中しましょう」




「あとがき」
今回はダンガンロンパと逆転裁判風の推理ネタをやったのですが……どうにも難しいものですね;殆どアニメ版じゃねぇか……;
カミュ(ユ)を検事にしたのは、見た目に対してです。『執事系かつ王族系なら、御剣みたいな検事が務まるんじゃないか?』と思って加えました。


感想おk。