二次創作小説(映像)※倉庫ログ

Re: 逃走中〜ミラージュアイランドの陰謀〜 ( No.174 )
日時: 2017/07/11 11:54
名前: 八雲(元BFD) ◆FvibAYZ8Tw (ID: C6aJsCIT)


6戦目。いよいよ大詰めに……!コメント抜きで更新なんて辛い……(´・ω・`)。







ビードロ(オーロラ)「さぁいよいよ戦闘ミッションも大詰めに近付いてまいりました!次のアトラクションはここ!『Theワンダーランド』」

ラミネート(アインス)「これは様々な童話を体感できるようになっていて、実際に童話の中に入ったかのような体感が楽しめる!その数はなんと百以上に及ぶ」

次に映し出されたのは本をモチーフにした場所で、一見すると図書館に見えなくも無い。しかしここは立派なアトラクションだ。このアトラクションに挑むのは……。













ラミネート(アインス)「シェゾ、花丸、凛、ユウゼン、ジョセフィーヌ!」

シェゾ「やっと来たか……」

花丸「お、オラも選ばれたずら……!?」

凛「かよちん達の分まで頑張るにゃー!」

ユウゼン「やっとか」

ジョセフィーヌ「あら?私も呼ばれましたのね」

約一名除いて全員待ってましたと言わんばかりに前へ出る。凛のスピード、シェゾの闇魔法と剣術、霊術を使いこなす花丸、一度きりとはいえ様々な能力をコピーすることができるジョセフィーヌ、司令塔や参謀として十分すぎるユウゼン。回復系が李里香しかいないとはいえ、十分強いパーティメンバーだ。
ガチャに司会役からコインを受け取り、ガチャを回す。そこから現れたのは……!










マルチエリクサー×5入手しました。


凛「えーっと、『魔力、体力を完全に回復。状態異常もすっかり治します』って。随分シンプルだね」

ユウゼン「丁度5つ。一人1本渡しておく。お前達はそれを使え」

早速全員に配るユウゼン。既に参謀スキル全開だ。渡し終えると早速ユウゼンは扉の行先を設定する。

アンリエット「ジョセフィーヌ、気を付けて行くのですよ。シュルクは」

フェイト「李里香、テンション高いみたいけど油断しないでよ?」

ルビィ「花丸ちゃん、凛ちゃん、頑張ってね!」

八雲「シェゾー、アルルも見てるから頑張れよー?」

声援(約一名違うが)を受けてた後、戦闘ミッションの待つエリアへと向かっていった。





花丸「ずらぁぁぁぁぁ〜〜……(*°∀°)」

凛「凄い本の数にゃー」

エリアの内部はまるで図書館のような場所だった。本棚の数だけでも100は軽く超えており、置かれている本も様々なジャンルが多々揃っている。読書家の花丸にとっては天国も同然であり、小さな子供のように本を手にとっては目を輝かせていた。

花丸「これは原版のシンデレラ!これってロミオとジュリエット!?」

シェゾ「おい、そろそろ行くぞー?」

花丸「待って欲しいずら!本屋じゃ中々お目にかかれない本ばっかりで……あ!これは!明智小五郎の小説シリーズ!?」

ジョセフィーヌ「あ、人の話聞かない目ですわ;」

ユウゼン「奴はほっとけ。前回のようにまた鏡を利用した罠を仕掛けているかもしれん」

本に夢中な花丸は放っておき、残った6人はエリアの中を捜索する。しかし、粗方捜索しては見たものの、鏡もボスらしき者も存在しない。

シェゾ「妙だな?何にも無い」

凛「ボスも鏡も全然無い。ほんとにここであってるの?」

花丸「みんなー!」

何も無い無人のエリアにどん詰まりに近い状況の中、本を物色していた花丸が6人の所に向かってくる。彼女の手には一つの本を持っていた。

シェゾ「どうした?本でも借りたいのか?」

花丸「色々漁っていたらこれが出たんです。蔵書なら大抵知ってるけど、これだけはどうも解らなくて……」

ユウゼン「ふむ、タイトルは……」

ジョセフィーヌ「えっと……」











ジョセフィーヌ「『グリムノーツ』?」





————ピカッ!



凛「……あれ?」

ジョセフィーヌ「ここは?」

意識が戻った時、凛とジョセフィーヌは高原のど真ん中に立っていた。周囲には見慣れぬ花や建物が建っており、明らかに先ほどのアトラクションの中ではない。何が起きたのか分からないが、カードローダーが起動しているのだが、敵も何も無い。

ジョセフィーヌ「他の皆とははぐれてしまったみたいですわ……探しに行きましょう」

凛「でもなんで急にこんな所に来たのにゃ?」

冷静に状況を判断したジョセフィーヌはすぐに合流しようと行動する。その直後だった。










——ドゴォォォォォン!!!!


ジョセフィーヌ&凛( Д)         °°


すいません、突然空から家が落下してきました。しかも落下地点は丁度さっき2人がいた場所であり、もしあそこに留まっていたら確実に潰されていた……;思わず2人も突然起きた理不尽に近い減少に唖然となっている;
暫く唖然となっていると、落下してきた家から誰かが出てきた。

凛「えっと……;話聞いてみる?」

ジョセフィーヌ「そうですわね。あの——」

?「こっち来て!」

凛「え!?ちょ、何!?」

ジョセフィーヌ「凛さん!?」

家から出た誰かに声をかける前に、凛が背後から誰かに引っ張られていった。慌ててジョセフィーヌも追いかけ、とある祠へと到着した。そこで連れ去った人物も手を放す。

凛「ちょ、ちょっと!いったい誰……って、キリエちゃん!?」

キリエ「まさかこんな所で会っちゃうなんてね。それでどうしてここに?」

凛「本のタイトルを見た途端こっちに跳ばされたみたいなんだ。そうだ、他の皆は?」

シェゾ「安心しろ、こっちだ」

キリエが答える前にシェゾが顔を出す。どうやら先にキリエ、アミタ、アイチ、ユウ、コーリンの5人と合流していた。そこには6人の少年少女も同じ場所にいた。

青年「そうだな。自己紹介でもするか?俺はタオ・ファミリーの頭のタオだ。こっちのちっこいのが義妹のシェイン、それと新入りのオズに調律の巫女のレイナお嬢だ」

少年?「僕は……サードって呼んで。こっちの鎧のお姉さんはエイダさんだよ」

レイナ「それと私たちを呼んだポンコツ女神のキュベリエよ」

キュベリエ「レイナさん酷いですよ〜!」

レイナの自己紹介と共に泉から半泣きで喚く。同時に泉が光り、水色の髪の神秘的な女性が現れる。雰囲気的には神々しい女神だが、レイナの一言で半泣き状態だ。

キュベリエ「ポンコツは酷いじゃないですか……ともかく、ここへ来たあなた方には説明しなければなりませんね」



今回は作者も持ってるアプリゲーム。
感想まだ。

Re: 逃走中〜ミラージュアイランドの陰謀〜 ( No.175 )
日時: 2017/07/11 12:11
名前: 八雲(元BFD) ◆FvibAYZ8Tw (ID: C6aJsCIT)


忘れじの言の葉はマジで良い曲です。



BGM:忘れじの言の葉



キュベリエ「この世界は、貴方がたの言う物語の世界です。物語ごとに沈黙の霧と呼ばれる深く、果ての無い霧で区切られています。全て想区の住人は、産まれた時から一冊の本、『運命の書』という物を持っていて、それはその持ち主の『演じる役』が記され、住人達はその役を演じます。当然、歴史もまたその運命を延々と繰り返していくのです」

ユウゼン「なるほど。つまり想区によって当代の『主役』が次代の『悪役』になると言う訳でもあるか」

シェイン「包帯の人、おっそろしく飲み込みが早いですね」

凛「どういう事にゃ?」

あっさり事情を呑み込んだユウゼンに凛が首を傾げて尋ねる。その答えにユウゼンは一冊の本を取り出して説明した。

ユウゼン「例えば白雪姫。彼女は『この本で考えるなら』主役だが、これを想区として当てはめると、『白雪姫=幼少期の義母、もしくは実母説』として成り立つ可能性も出てくる。それを前提に考えるとループの説明が付くという訳だ」

アミタ「考えすぎですよ。自分の娘を殺そうとした人の子供時代が白雪姫って、そんなのおかしいじゃないですか?」

キュベリエ「いえ、ユウゼンさんの言ってる事は正しい——というか、彼の挙げた説は白雪姫の想区では一般常識です」

アミタ&凛「え?」

タオ「言っただろ?運命の書にはそいつの一生分の役が記されてるって。現に俺らの会ったどの想区の白雪姫も自覚してるみたいだしな」

キュベリエ「さて、ここからが本題です」

タオの補足の後、キュベリエが真剣な眼差しで一行に説明する。

キュベリエ「実はこの世界が別の世界、惑星クレイという所と接触をしてしまったんです。ほんのちょっと、つま先の先程度の。本来なら干渉することなど不可能なはずなのに……それと、同時に外の世界から誰かがこの世界に侵入をしてきてしまったんです」

アイチ「それが原因で、クレイにいたユニットかがこっちへ飛ばされてしまったんだ」

ユウゼン「それでお前達が来たのか」

コーリン「というか、私とユウがアイチを連れてったんだけどね」

リナ『ちょっとでもとんでもない影響を与えるし、放っておいたら大変だからね。急遽駆け付けたって訳』

キュベリエ「あなた達にはクレイからの来訪者を、彼らと同行してその来訪者を捕まえて元の世界に帰し、更に侵入者の撃退を手伝って貰いたいのです。異変が現れた想区は『竹取物語の想区』、『白雪姫の想区』、『ロミオとジュリエットの想区』です」

シェゾ「3つか……なら、別れて行動した方が良いかもな」

黒幕がこの世界に訪れたと同時にクレイからもユニットが来訪してしまったらしい。二つの脅威を同時に解決しなければならないようだ。ここは複数に分かれて想区の異変を解決していこうとシェゾが提案。すぐに5つの想区に分かれて行動を開始。その前にステージから連絡が届く。



アム『あ、やっとつながった!皆さん聞いていますね?ここから通信ができなくなると思って、一つ報告しに来ました!』

ルーナ『さっきクレイ特別捜査局から連絡があって、バミューダ△の新人アイドルと、要注意団員の姿が見えないと報告がありました!3つに別れるとなるとその2つのどちらかにぶつかる可能性があります!気を付けてください!』

運営側からも通信が入り、3カ所のうち1つは新人アイドルが巻き込まれ、ひとつは要注意団員。最後の一つには異変を起こした張本人の可能性が高くなった……!しかし、ここまで来た以上引き下がらない。5人を意を決して、それぞれの総区へ入って行った……!





詩乃「コーリンの奴、私が逃走中に出るって知って……!」

明日奈「詩乃のん落ち着いて!ライフル出しちゃダメ!!」



コーリンは詩乃がいないことを知っててアイチを誘いました(笑)。

Re: 逃走中〜ミラージュアイランドの陰謀〜 ( No.176 )
日時: 2017/07/11 12:15
名前: 八雲(元BFD) ◆FvibAYZ8Tw (ID: C6aJsCIT)



『白雪姫の想区』


アミタ「ここは……」

レイナ「白雪姫の想区ね。カオステラーは……どうやらこの世界にはいないみたい」

コーリン「白雪姫って、あの?」

エイダ「ああ。誰もが一度は見た事のある話のだ」

レイナ、エイダ、アミタ、コーリンの4人はまず白雪姫の想区を訪れていた。誰もが知る物語の世界は所々雪が降り積もり、冬の景色を思わせる。今彼女らがいるのは城の中庭。恐らくは白雪姫の城の中にワープされたのだろう。

コーリン「そういや作者、白雪姫関係のヒーローは持ってないんじゃなかったかしら?」

レイナ「そこはキュベリエのおかげよ。関係した英雄の栞を持っていなくてもそこへワープさせたのよ」

?「因みに英雄の栞はレイナ達が使うだけじゃなくて、その英雄の物語の世界への道しるべに藻なるのよ」

アミタ「なるほど。って、今の誰?」

ふと第三者の声に思わず振り返る2人。振り返るとウサギのような結び方をしたリボンを付けた金髪の少女がいつの間にかいた。花丸がこの想区の住人なのだろうと勘違いしたのを察し、レイナが紹介する。

レイナ「この子はアリス。私とコネクトしてるヒーローよ。私が一番愛している物語、『不思議の国のアリス』は知ってるでしょ?」

アミタ「確か、不思議の国を冒険する女の子ですよね?かわいらしい女の子ですね」

アリス「子供扱いしないで!これでも私、立派なレディなんだからね!」

アミタ&コーリン(あれ?今艦これの暁とデジャヴった……?)

因みに見た目は衣装を除いて艦これの島風に似ています(公式)。
思わず唖然となった2人を差し置いてアリスは城の内部へ行ける場所を探す。暫くしていると、城の内部に通じる場所を見つけたアリスが3人を呼んで先にそこへ向かおうとした……その時だった。

?「そこか白雪ィィィィィィィィ!!!」

アリス&アミタ「ぎゃああああああああああーー!?」

コーリン「王子様が槍持って突っ込んできたあああああああ?!」

城の中に入ろうとした途端、そこから凄まじい形相の男が槍を手に突っ込んできたああああああああ!?無防備で入ろうとしたアリスとアミタは思わず飛びのいて攻撃を避け、コーリンも彼を相手に戦闘態勢をとる。

エイダ「こいつ、例の異変と関係があるのか?」

レイナ「いいえ、ヴァルト王子は関係ないわ!武器をしまって!」

ヴァルト「ん?なんだ、白雪じゃないのか」

ヴァルトと呼ばれた男が人違いだと解ると武器をしまう。コーリン達も武器をしまうと彼にいくつか訪ねた。

アミタ「あの、確か白雪姫って毒林檎を食べてしまった白雪姫を王子様が救うというものですよね?」

ヴァルト「は?何を言っている?そんなのある訳無いだろ?」

アミタ「え?」

ヴァルト「この想区の物語は暴政を働く白雪姫もとい黒雪姫を私が退治しに行くという筋書きだ。奴が毒林檎で自決するシーンなんて無い」

余りにも違い過ぎる内容に思わず唖然。さも当たり前のように説明するヴァルト王子だったが、そこにずぶ濡れの兵士が王子の元に駆け寄る。

兵士「王子、ここにおいででしたか!」

ヴァルト「すまない、あのストーカーの気配を感じてな。それで侵入者は?」

兵士「はい、以前魔物を引き連れて場内の中庭を走り回っています。これは兵士長の見立てですが、侵入者が追われているような気が……」

ヴァルト「追われてる?」

兵士「はい。市民や兵士を完全に無視して侵入者だけを追いかけてます!」

?「ぎゃあああああああああ!!!」

次の瞬間、物陰から大量の魔物に追われる少女が飛び出してきた。長い水色の髪をアリスのように伸ばし、アイドル衣装に身を包んだ高校生から大学生位の年齢みたいだが、なぜか裸足で靴を履いていなかった。その背後からは、100匹近い多種多様な真っ黒な生物ともとれる魔物が、ヴァルト王子の兵士を無視して少女だけを追いかけまわしていた。

コーリン「あれは……確か、ティルアっていう新人の……!」

レイナ「なるほど、クレイって世界からここに迷いこんだ彼女が外敵とみなされてストーリーテラーが召喚したヴィランに追われてるのね」

アミタ「あれ?ヴィランってストーリーテラーが呼ぶんじゃないんですか?」

エイダ「言ってる暇はないぞ!ジャンヌ!」

ジャンヌと呼ばれた少女「はい!」

アリス「レイナ、私達も!」

すかさずアリスジャンヌと呼ばれた少女が人間の姿から小さな栞へと姿が変わり、吸い込まれるようにレイナとエイダの手の中に収まる。そして彼女たちは手にしていた運命の書の中に挟む。

レイナ&エイダ「コネクトオン!」

するといきなり2人の姿が変わる。レイナはアリスのしていたリボンを装備し、髪を下して所々トランプのスートをあしらった衣装へと変わる。エイダは白い鎧から修道服のような衣装になり、手には先ほどの運命の書とは違う本が握られていた。

レイナ「ワンダー・ラビリンス!」

エイダ「永遠のラ・ピュセル!」

すかさずエイダがヴィラんの大群の上空から降り注ぐ光の雨を放つ。大半のヴィランはその攻撃で消滅したが、討ち洩らしたヴィランがリヴィエールに迫る。そこに剣にエネルギーを溜めたレイナが立ちはだかり、一太刀12連撃の攻撃をヴィラン1体ずつに放つ。最終的に12体のヴィランを斬り裂いた。

アミタ「凄い、一瞬で……」

コーリン「デビュー早々に大変な目に遭ったわね……ティルア、大丈夫?」

ティルア「え、ええ……い、一生分、走った、気分……れひゅ……」

ヴィランの群れを一掃した後、少女、ティルアの無事を確認するアミタとコーリン。ティルアの方は追いかけ回され体力は限界に近かったが、無事なようだ。再びストーリーテラーに感づかれる前に、封印してカードにしようとした。その時、 テラスの影から誰かが飛び出してきた。

?「不法侵入者がああああああああ!!!王子様から離れろぉぉぉぉぉ!!!」

ティルア「いやああああ!?今度は何!?」

がしっ!

兵士&ティルア「え?」

ヴァルト「不法侵入者は貴様だろうがあああああああ!!」

兵士&?「ごばあああああ!!!」

何が起きたかというと、テラスから現れた少女がティルアに飛び掛かってきた。そこに王子が兵士をひっ掴んで少女にぶん投げたのだ。おい、兵士って鎧着てたんだよな?体重含めて何キロあると思ってんだよ?

ヴァルト「兵士投げなら毎回使っている。大体黒雪、お前城からさっき締め出したはずなのに」

黒雪姫「仕方ないですよ!だってさっきの人王子様に近付こうとしてたんですよ!許せる訳ないでしょう!?」

ヴァルト「俺は貴様のストーキングが許せんわ!!」

アミタ「あの、これがこの世界の白雪姫!?服の色も性格もイメージと全然違いますよ!?」

余りにもありえない姿に絶叫するアミタ。確かに大抵の白雪姫は純白の肌に黒い髪、赤い唇の美しい少女だが、この白雪姫もとい黒雪姫は見た目こそ条件を満たしているものの、衣装や武器は魔女と姫のイメージを合わせたような黒い衣装に巨大なリンゴを模した斧と盾。そして誰が見てもヴァルト王子にゾッコン状態である。
違い過ぎる白雪姫に呆然としているアミタにキュベリエが補足するように現れた。

キュベリエ「ヴァルト王子も言ったように、この想区は他の白雪姫の想区の物語と違い、白雪姫が悪役。毒林檎の王妃もとい白雪姫の実母は魔女の姿で王子にアドバイスをする役で成り立っているんです。ただ、今回の白雪姫と王子はかなり頭のネジが吹っ飛んでいるようです;」

アミタ&コーリン「あんなの見たら納得です」

レイナ「だから最初からカオスヒーローの姿なのね。主人公が悪役を務めるなんてちょっと見なかったわね」

アミタ「それでどこぞのストーカーゴリラみたいな性格になっちゃったんですか!?」

コーリン「なるほど……後々ややこしい展開になってしまう前に……ティルア、これを」

白雪もとい、黒雪姫が変な誤解を受けている間にバミューダ△の新人アイドルの額にカードを当てる。するとティルアはそのカードに吸い込まれ、姿が消えた時にはカードに彼女の絵が写されていた。

レイナ「ともかくこれで一つ目は完了ね。早いとこ次へ行きましょう」

一つ目は話の分かる相手でもあってか、すんなり完了した。他のメンバーもこのようにすんなり解決できればいいと思っていたが……。



白雪姫ならぬ、黒雪姫の想区クリア!
感想まだ。

Re: 逃走中〜ミラージュアイランドの陰謀〜 ( No.177 )
日時: 2017/07/11 12:19
名前: 八雲(元BFD) ◆FvibAYZ8Tw (ID: C6aJsCIT)


『竹取物語の想区』


シェイン「ここはどうやら、かぐや姫さんのお屋敷の中みたいですね」

シェゾ「かぐやっつーと、竹取物語か」

アイチ「そういえば、高校の文化祭でシンゴ君が作った『竹取ヴァンガード』をみんなで劇にしたっけね。最初はダメかと思ったけど、最終的にある人のおかげで……」

次はシェイン、タオ、シェゾ、花丸、凛、アイチ。場所は竹取物語の想区であり、これも誰もが知っている物語だ。あと、ここのかぐや姫は変人でも何でもありません(ここ重要)。
物語の進行度合いはかぐや姫が5つの宝を持ってくるよう言ってきた後らしい。

凛「そういやさっき、門から顔が凄く腫れ上がった人が出ていったんだけど……」

花丸「あ、大伴大納言だね」

タオ「確かかぐや姫って、5人の皇子に5つの宝を持って来いって言ってたよな?」

花丸「はい。石作の皇子は『仏の御石の鉢』、車持の皇子は『蓬莱の玉の枝』、右大臣の御主人(みうし)は『火鼠の皮衣』、中納言の石上(いしのかみ)は『燕が生んだ子安貝』、さっきの大伴大納言が『竜の首の珠』ずら。多分4人目が終わったみたいだね」

タオ「お前かなり詳しいな。読んだ事あるのか?」

?「そう、そしてかぐや姫が所望した5つの宝を得た私がかぐや姫と婚約するのだ」

シェゾ「は?」

突然ストーリーに無いあらすじに疑問符を浮かぶ一行。次の瞬間、屋敷の天井をぶち破って何かが落ちてきた。煙が晴れるとそこには、輝かしい珠を数珠にして首から下げ、平安貴族の烏帽子のように小さな石の鉢を頭に載せ、手には金や銀をちりばめた水晶のような枝の剣に、子安貝の形をした盾。姿は燃え盛る赤い皮を持った全長メートルはあろう巨大ネズミの怪物だった。

かぐや姫「きゃあああ!?な、なんなんですか!?」

花丸「怪物!?しかも、持ってるのは全部かぐや姫が言った5つのお宝……!」

アイチ「タオさん、まさかこれって……!」

タオ「お嬢抜きでも解るぜ、カオステラーの御登場だ!」

カオステラー「月へは帰さん!お前は永久にこの私、五宝の帝の元に居続けるのだ、かぐや!」

花丸「帝……?まさかあの人、この時代の帝!?」

かぐや姫「ひぃ……(気絶」

シェイン「あらら、気絶しちゃいましたよ」

タオ「いいからずら丸と凛はかぐやを安全な所に運べ!コネクト、代用ウミガメ!」

シェイン「コネクト、月光がくや!」

すぐにタオとシェインが英雄の栞を運命の書に挟み、童話の英雄の力を受けて変身。アイチもブラスター・ブレードの力を使って大剣を召喚してカオステラーに挑む。

シェイン「早速ぶっ放してます!紗天来舎観音砲(サテライト・カノンほう)!!!」

五宝の帝「甘いわぁ!」

タオ「おっと、させねぇよ!」

先手必勝と言わんばかりにシェインが必殺技である極太レーザーをぶっ放つ。それを避ける五宝の帝。反撃に巨大な剣と化した蓬莱の枝の斬撃を繰り出が、そこにタオが割り込んで盾で攻撃を防ぐ。

アイチ「烈波閃空衝!」

シェゾ「アレイアード!」

凛「アニマドライヴ、猫!クラップクロウ!」

五宝の帝「甘いわ!」

花丸「アニマドライヴ、狛犬!撃符:焔」

シェイン「もう一発行きますよ!紗天来舎観音砲!」

五宝の帝「ぬぐわっ!」

立て続けにアイチが大剣を振り回しからの鋭い突きに続き、シェゾの闇魔法、凛の鉤爪を用いた連撃が続く。それらも子安貝の盾でことごとく防ぐ。しかしその間にもシェインや花丸が別方向から攻撃する。

五宝の帝「小癪な小僧共が、鬱陶しい真似を……!!」

タオ「デカい攻撃が来るぞ!他に防御系技持ってる奴は?」

アイチ「任せて!騎士の使命、堅き鋼となれ!ディフェンディング!」

花丸「マルもやるずら!防符:鋼!」

タオ「モック・タートル・シェル!」

五宝の帝「喰らえぇあああああああ!!!」

五宝の帝が蓬莱の枝の剣と子安貝の盾を合わせ、一つの巨大な戦斧にして最上段に構える。大技が来ると判断したタオがアイチと花丸の魔法で防御力を格段に上げる。直後に五宝の帝が放った戦斧の一撃が叩き込まれるが、直前に跳ね上げた防御力によって大したダメージも無く受けきり、逆に攻撃を弾き返した!


2つ目は竹取物語にいたカオステラー退治!

Re: 逃走中〜ミラージュアイランドの陰謀〜 ( No.178 )
日時: 2017/07/11 12:25
名前: 八雲(元BFD) ◆FvibAYZ8Tw (ID: C6aJsCIT)




アイチ「今だ!武装憑依解除!でりゃあああああ!!」

タオ「前後交代だシェイン!コネクトチェンジ、ロビン・フッド!」

シェイン「コネクトチェンジ、紅薔薇!」

攻撃をは弾かれた反動で身体のバランスが崩され、その隙を突いたアイチが拳のラッシュを叩き込む。続けてタオの指示に合わせてタオとシェインがコネクトしていたヒーローを変更、タオは伝説の義賊となり、シェインは赤いバラの意味を持つ少女へと姿を変える。すかさず弓の連撃が五宝の帝に襲い掛かる。それらは盾で防いだのだが、その隙にシェインと凛が五宝の帝の両足に攻撃を仕掛けて体制を崩す。

凛「怪猫変化:紫電!」

シェイン「エカルラート・ローゼ・エクレア!」

五宝の帝の脚めがけて凛が鉤爪に電気を纏わせた一撃とシェインの紅蓮の衝撃波を喰らわせる。二発の必殺技を足に喰らわされて、バランスを崩す。その隙を逃さず五宝の帝を囲むように5枚の札が貼られる。

花丸「庚(かのえ)から壬(みずのえ)!応用編、弘原海(わだつみ)!」

五宝の帝「がばばばばばば!」

凛「電気もおまけにゃー!」

五宝の帝「ぎゃあああああああ!!」

5つの術符から五宝の帝を閉じ込めるように渦潮が発生。渦に閉じ込められた五宝の帝に凛の電撃が追撃。電撃と渦潮のダブル攻撃から解放された後、今まで魔力を溜め続けていたシェゾとアイチが止めと言わんばかりに迫る!

アイチ「武装憑依、ガンスロッド・ピースセイバー……!」

シェゾ「これでとどめだ……!」











シェゾ「たぁ!行くぜ!喰らえ!闇の剣よ!サンダーストーム!スティンシェイド!アレイアード!シャドーエッジ!アレイアードスペシャルぅぅぅぅぅ!」

アイチ「終焉の大団円(グランドフィナーレ)!!」

五宝の帝「ば、バカな……!ぎゃああああああ!!」

最大9コンボの連続攻撃の連続魔法攻撃が終わると同時に高く跳躍していたアイチが大剣を床に突き刺す。直後に巨大な魔法陣が五宝の帝の真下に現れ、そこから放たれた聖なる光が五宝の帝を消滅させたのだった。

タオ「すっげーな。あんなすげぇ必殺技を持ってるなんてよ。やるじゃねーか」

アイチ「ど、どうも……正直、あんな大技使うのにすごい魔力を使っちゃって……やっぱシンさんが行ったみたいに『超越に合わせる為には改修が必要』だって言ってたけど……本当に必要かも……;」

どうやら先ほどの攻撃にアイチは魔力を使い果たしてしまったらしく、今にも倒れそうな程ふらついている上に息が上がっている。

花丸「でも、この人が帝なら、後でかぐや姫を迎えに来た月の人達を追い払おうと軍を率いるって役が待ってるんだよね?」

凛「ああーっ!凛達その人やっつけちゃったよ!?」

シェゾ「おいどうすんだ!?結局筋書きが変わっちまったじゃねぇか!!」

ふと不安そうに尋ねた花丸の質問に凛とシェゾも自分達の相手が誰だったか気付く。このままだとこの想区の物語が変わってしまう事に慌ててしまうが、シェインとタオは平然とした様子だった。何故なら……。

シェイン「そのリアクション、シェイン達からしたら今更って感じですね」

タオ「心配すんな。お嬢の調律が済めば元通りになる。まずは泉で休憩だ。こいつがぶっ倒れる前にな」

アイチ「あ、ありがとうございます……;」

ともかくかぐや姫が気を失っている間にタオ達は女神の泉へと移動。彼らが去った後……。





翁「こ、これは……!うちで何やっとんじゃかぐやああああああ!!?」


騒ぎを聞きつけた竹取の翁がかぐや姫の部屋の戦闘跡を目の当たりにして悲鳴を上げたのだった。


2つ目もクリア!あれ?じゃあ残ったのって……;

Re: 逃走中〜ミラージュアイランドの陰謀〜 ( No.179 )
日時: 2017/07/11 12:32
名前: 八雲(元BFD) ◆FvibAYZ8Tw (ID: C6aJsCIT)


『ロミオとジュリエットの想区』


エクス「ロミオとジュリエットか……」

サード「おにーさん、どうしたの?」

エクス「ううん、別に」

彼らが訪れたのはロミオとジュリエットの舞台でもあり、世界遺産に登録されているヴェローナ市街だった。エクスはここへ着いた時から浮かない顔をしていた。一応作者はまだ鏡の国止まりなのでこの想区を知りたいなら動画を見てってください。しかし、浮かない顔をしているのは彼だけではなかった。

キリエ「……ねぇ、調律ってのをしたら元の物語に沿った生活が戻っちゃうんだよね?」

エクス「そうだよ。気持ちは解るけど、例え障害を取り除いたとしてもいずれ消滅してしまうってレイナから聞いたんだ。それにロミオ達も、それを望んでいない」

キリエ「こっちから見たらゾッとする話よねー。延々と役者を演じるなんて見てる側からしたら頭がおかしいんじゃないのかって思うくらいに」

エクス「だからってこのまま崩壊を見過ごせって言うの!?」

素朴な疑問からいつの間にか言い合いに変わっていき、異変を収拾しなければならない状況だというのに口論はどんどん激しくなっていく。

ユウ「おい!言い争ってる場合じゃないだろ!?」

ジョセフィーヌ「そうですわ!大体争ってばかりの想区であなた達も言い争ってどうするんですの!」

?「そうよエクス!まずは想区の異変を納めないと「ごめん、シンデレラ黙ってて!」アッハイ」

サード「うわー、お人よしを絵に描いたようなエクスおにーさんがこんなに食って掛かるなんてレアかも;」

キリエとエクスの口論は次第にエスカレートしていき、仲間でも止められそうにない所にまで発展していった。しかし、この口論は意外な形で終了してしまう。


ピンポーン!


ユウゼン「ん?」

?『5万3812番様、お時間です』

キリエ「時間?」

ユウ「この声って……!?」



ぎゃあああああああああー!!!!


いきなりヴェローナ市街全域に伝えるような放送に思わず口喧嘩を止める2人と一行。訳の分からない放送を聞き入っていたが、曲がり角から断末魔のような悲鳴が上がる。急いでその場所へ向かうと、水浸しになり、真っ赤になって倒れている男性と、その傍に立っていた青い目に青いロングヘアの女性だった。衣装も涼しげな水色を基準にしており、おしとやかそうな女性に見えるが、ユウは思わず手を顔に当てて項垂れ、そして……叫んだ。

ユウ「何でここにいるんだよ、ルーティアああああああああ!!!!」

ルーティア「あら。ユウさんではございませんか!」

ユウゼン「知ってる奴か?」

ユウ「グリムホロウのユニット……しかも、とんでもなくヤバい奴だ……!ルーナの報告を聞いてまさかと思ってたが……!」

ルーティア「そちらの方々は初めまして、ですね。私の名はルーティア。グリムホロウ劇団員の一員です。ただ、今回はちょっと私用があって……」















ルーティア「ヴェローナ市の人々を皆殺してる真っ最中です(まぶしい笑顔」

ユウ&ルーティア以外「……今何つった?」

すいません、清楚な笑顔でなんて言いました?皆殺し?ヴェローナ市街の市民を?思わずユウと当人以外さっきの台詞を言ってしまったぞオイ。だがルーティアは急に、さっきの笑顔以上に顔を輝かせる。少なくともユウ達が原因ではなさそうだが……。

ルーティア「まあ!あれは53813番様に53814番様!何という幸運でしょう!」

ヴェローナ市民A「や、やばい!逃げろ!」

ヴェローナ市民B「い、嫌だ!死にたくない!」

ルーティアが見つけたのは建物の陰に隠れていた男女だった。彼女に見つかった瞬間我先に市街の門へと逃走する。彼女と男女の距離は100メートルはある。しかしルーティアは獲物が逃げるのではないかと焦るそぶりを見せず、平然と死体から流れる血を片手で掬う。

ユウ「やばい……!伏せろぉぉぉぉぉ!」

ルーティア「斬鮫」

ユウが叫んだ瞬間、ルーティアが腕を振るうと、滴る血が斬撃の衝撃波となり一直線に進んでいく。エクス達は当たる直前に伏せて攻撃を避ける。衝撃波はそのまま逃げようとする市民へと向かう……!


ガキィン!


市民に当たる直前、誰かが割り込んで剣で衝撃波を受け止める。つばぜり合いの末に衝撃波が横に反れ、横にあった建物を斬り裂いて消滅した。

青年「全軍、彼女を取り囲め!」

ユウ「炎だ!炎であいつを取り囲め!」

サード「ちょっと待って……コネクト、灯火のマッチ売り!幻惑のサモンビースト、ハウンドドッグ!」

ユウゼン「紅蓮爆撃!」

青年の指示と共にユウの指示でサードがマッチ売りの少女の力を受ける。それとほぼ同時に兵士達がぐるりとルーティアを取り囲み、更にサードとユウゼンが放った炎がルーティアを囲む。

ルーティア「ぅぐ……!流石にこの状況では不利ですね……!仕方ない」

現状を不利とみなしたルーティアが転移魔法を発動し、別の場所へと転移する。ルーティアが消えて一安心したのか、青年が一行に尋ねる。その青年の名は言うまでもないだろう。

ロミオ「君たち、大丈夫だったか?」

ジョセフィーヌ「問題ありませんわ。ただ、人が一人……」

兵士1「ロミオ様、プレートの男女を保護いたしました!」

ロミオ「ああ、一旦避難所に戻ろう。君たちも来るか?」

ユウゼン「丁度良い。話を聞こうにも奴がうろついてたら話にならんからな」

ロミオに誘われ、一行は避難所に使用している教会へと移動する。中に入ると、ロミオの愛人のジュリエットと、協会の人間がどちらの領土に属している人間にかかわらず怪我人の手当てを行っていた。


一番ヤバいのがラストに……;

Re: 逃走中〜ミラージュアイランドの陰謀〜 ( No.180 )
日時: 2017/07/11 12:46
名前: 八雲(元BFD) ◆FvibAYZ8Tw (ID: C6aJsCIT)


ジュリエット「ロミオ、どうだった?」

ロミオ「2人助けられたが、一人は……」

ユウゼン「いったいどうなっている?そろそろ言っても良いだろう?」

?「それは私がお話しします」

キリエ「このおじさん誰?」

エクス「ロレンス司祭。この街じゃ中立の立場にある協会の人だよ」

ロミオの代わりに答えたのは修道服の往年の男性、ロレンスだった。彼は顔を青くしながら遡るように悲劇を語る。

ロレンス「彼女は一昨日、ふらりとここに来たんです」

キリエ「ちょっと待って。彼女が消えたのは今朝よ?なんで2日もズレてる訳?」

ユウ「きっと、想区ごとに時間軸も違うんだろうな」

ロレンス「私は宿を紹介してそこに泊ったのですが、彼女はその時は街をふらふらと歩いていたが、昨日変なプレートを住民全てに配ったんです。その日の正午、彼女は市街の人々に向けて言い放ちました……」




ルーティア『これから皆さんには死んでいただきます。拒否権はございませんのでどうか皆様、最後の時をお過ごしくださいませ』



ロレンス「その後、モンタギュー家の当主とキャピュレット家の当主がいきなり殺され、そしてその2つの家の人間が誰彼構わず殺されていったのです……」

ロミオ「それから彼女はこの街の人間を次々と殺し、既に被害は5万人を超えている……!」

ジョセフィーヌ「ヴェローナ市の人口は約25万人……と言う事は、5分の1は殺されたということに!?」

ユウ「奴なら4、5日で残りも皆殺しにするだろうな。なあ、人魚姫って知ってるか?」

シンデレラ「え?確か、地上の王子様に恋をした人魚姫が人間の脚を得た代わりに声が出なくなって、王子が許嫁の王妃と結婚するって聞いて王子様を殺すかどうか決断を迫られたけど、結局王子を殺すことはできずに最後に泡になって消えちゃうってあれよね?」

ユウ「ああ。『本来の』人魚姫ならな。アイツの場合、根本的な解決法しか考えてないから姉達が王子を殺すよう促したが、あいつは3秒で即決した。王子だけじゃなく、許嫁の王妃や従者、使用人に至るまで全員惨殺という結果に終わり、『メガラニカ史上最悪の事件』として、メガラニカ全土を震え上がらせた……」

ユウが語ったルーティアの過去に恐らくこの教会に避難している全員が表情をひきつらせただろう。現にリナに聞いた所、彼女はアイチやエミ達と違い『監視保護』という名目で契約したと彼女は語った。

キリエ「とんでもない人魚姫ね……ねぇ、あいつの倒し方って無いの?」

ユウ「一応勝算はあるが……問題は次の標的だ。あと20万近い生存者の中から一人を探すなんて骨が折れるぞ」

20万の中から次の標的を見つけるのは無理に等しい。数では圧倒的に有利だが、モンタギュー家とキャピュレット家のいざこざが起きない可能性もなくはない。良い提案が中々浮かばない中、再び放送が入った。


ピンポンパンポーン。



ルーティア『13万2860番様、お時間です』

エクス「13万!?」

サード「嘘でしょ!?さっきは5万だったのに、もう半分も殺されたの!?」

ジュリエット「確か、別の所でも市民を避難を……まさか、そこにいる人達を……!?」

ロレンス「それに今の番号は……私です!」

ジョセフィーヌ「だったら司祭を囮にしてその隙に一気に叩けば……」

サード「何か手はあるの?」

ジョセフィーヌ「ええ。あのユニットの特徴は水質を操って刃の切れ味や鋼鉄以上の硬度にする事ですわね……」

サード「……じゃあお姉さんにアドバイス。『常に最悪の事態を頭に入れておく事』を忘れないでね」

ジョセフィーヌが思いついた作戦に一行は耳を傾ける。その作戦の大まかな内容は納得したが、幾つかユウゼンの提案を受け入れて作戦を実行に移す。


いよいよルーティアとの決戦……!

Re: 逃走中〜ミラージュアイランドの陰謀〜 ( No.181 )
日時: 2017/07/11 12:51
名前: 八雲(元BFD) ◆FvibAYZ8Tw (ID: C6aJsCIT)


アレーナ


ルーティア「まあ!ロレンス司祭様ったらこんな所にいらしたのですね!」

円形闘技場の前にいたロレンスを見つけたルーティア。彼女は嬉々として逃げ出すロレンスを追いかけてアレーナに入った瞬間だった。




ロレンス「今です皆さん!」

ルーティア「!?」

ロレンスが叫ぶと同時に、入口の上から瓦礫が雪崩れ落ちてふさがれる。よく見ると仕掛けられた形跡があり、ロレンスは最初からここへ来るつもりだったようだ。

ルーティア「まさか自ら退路を塞ぐとは……覚悟はお有りですね?」

ユウ「そりゃこっちの台詞だ!」

次の瞬間、ルーティアの背後から風の刺突が襲い来る。それをすんなりと避けたルーティアが振り返ると、ユウ達の姿を見つける。

ルーティア「ロミオさん、ジュリエットさん、何の真似ですか?」

ロミオ「君のやり方に異議を唱えてるだけだ」

ルーティア「理解に苦しみますね。放っておけば、あなた方には死の未来が待っているだけ。私はあなた方の悲恋に同情してその未来を消そうとしてるだけですよ?」

ジュリエット「それはあなたのお節介よ。私達が結ばれないの運命の書の筋書きなだけよ!」

ルーティア「それだとロミオさんを好きになったのも筋書きと言う事になりますが?」

ロミオ「いや、それは違う。僕がジュリエットを、ジュリエットが僕を愛せたのは僕らの意志だ!例え遠からず死ぬ運命が待ち受けていたとしても、僕はジュリエットに会えた事を誇りに思う!」

キリエ「うっひゃー、傍から見たら顔を真っ赤にしちゃいそうな台詞をよく言えるわね」

ヘタレキャラが見たら顔をトマトよろしく真っ赤にしてるであろう台詞を言いきるロミオとジュリエット。普通なら感動シーンでもあるはずだが、ルーティアは興が冷めたようなリアクションで2人に言い放つ。

ルーティア「あー、だったらもう良いです。あなた達も殺して終わりにするだけですので」

ユウゼン「来るぞ!」

いつの間にか調達してきた剣に水を滴らせ、振ると同時に矢となった水滴を避け、一斉にルーティアに迫る。

ユウ「ユウゼンとジュリエットは遠距離主体、キリエとジョセフィーヌは中距離からスイッチしつつ攻撃、俺とロミオは近距離から攻めまくるぞ!」

一気に7人でルーティアに攻めこむ。水質を替えて様々な力に変えることができる強敵。それでも反撃の機会を与えまいと怒涛の攻撃を仕掛ける。

ルーティア「水蓮、浦浪!」

ロミオ「うわっ!?」

ジュリエット「ロミオ!任せて!」

反撃に横薙ぎの一閃と共に放った水流が攻撃していたロミオを薙ぎ払う。その瞬間、ジュリエットが入れ替わりに仮死の毒を塗りこんだ矢を放つ。

ロミオ「流石だジュリエット!」

ルーティア「甘いですよ」

しかし矢が当たる前に足に水を纏わせ、スケートの要領で全て回避する。そのまま出会った時に放った技、斬鮫を放つ。

キリエ「このっ……!当て当たれ当たれぇぇぇぇーーー!!!」

滑りながら迫るルーティアに対してキリエが銃を乱射する。しかし、それはあまりにも力不足でルーティアの障壁に悉く弾かれてしまう。更に追撃に瓦礫が次々と降り注ぐが、あざ笑うように次々と避けていく。

ルーティア「全く、この程度で私が倒せるなんて思ってないですよね?アレーナの端に近付いた途端、さっきからがれきが落とされてる……あなた達の仕業ですよね?」

キリエ「ゲッ、もうバレた!?」

ルーティアが背後を指す。丁度アレーナの観客席の最前線には何かを持ったロレンス司祭とサードだった。それと同時に手から手の平サイズの水球を生み出し、そこから高水圧の水のレーザーを発射。かろうじて避けたものの、今持っていた物——何かの植物の種——を弾き飛ばしてしまった。

ルーティア「何かの種かは知りませんが、攻撃用の植物の種だったのでは?それももう終わりみたいですね」

勝利が遠のいていく事を確信していくかのように小雨が降り注ぐ。

ルーティア「さぁて……この場にいる全員を殺すには丁度良いですね」

ユウ「ヤバい、大技が来る……!武装憑依、フィフスド・クロウ」

キリエ「任せて!武装憑依、胡蝶蘭の銃士キルスティ!」

ルーティア「水雨、水衝!」


なんかピンチに……;

Re: 逃走中〜ミラージュアイランドの陰謀〜 ( No.182 )
日時: 2017/07/11 12:54
名前: 八雲(元BFD) ◆FvibAYZ8Tw (ID: C6aJsCIT)


全身が濡れたと思いきや、その状態から両手を勢いよく横に翳す。次の瞬間水滴が銃弾よろしく放たれ、アレーナの周囲を破壊していく。
直前にユウとキリエが自分のデバイスをそれぞれカラスと胡蝶蘭を模した盾に変形させ、計10枚の盾を展開。障壁を張れない人の前に盾を移動させて攻撃から守る。

ルーティア「結構しぶといですね……今の大技を耐えるなんて」

ユウ「確かに、お前を倒すにゃこの大技をしのがなきゃならなかった……」

ルーティア「まだ勝つ気でいるのですか。驚きですね」

キリエ「あらん?勝った気でいたのはそっちでしょ?」

キリエがいつもの調子で言った途端、アレーナの地面から植物のツタが飛び出してくる。

ルーティア「植物!?まさか、ロレンスさん達が蒔いてたのって……!」

キリエ「そ、最近ネオネクタールで発見された少しの水分で成長するけど、氷点下でしか花を咲かさないフリーズツリーの種なの。一応適さない環境でも育つっちゃ育つけど、水分が多すぎるとすぐに水分を一気に放出してからっからになっちゃうの。それに……結構燃えやすいのよね!」

すかさずエクスとキリエが水分が抜け落ちたフリーズツリーを斬り落とし、ルーティアと自分達を取り囲む。それに先ほどの台詞ということは……!




ユウゼン「紅蓮爆撃!」

ジョセフィーヌ「トイズ発動……!パイロキネシス!」

サード「幻惑のサモンビースト、グリズリー!」

ルーティア「しまっ……!」

一瞬で炎に包まれたアレーナ。ルーティアも水球をいくつも生み出して消火に当たるが、燃え盛る炎に水を放っても鎮火どころか燃え上がってしまう。
鎮火できずに焦りが生じ、汗も異常なほどの量を流す。

エクス「まさか、彼女の弱点って熱?」

ユウ「ああ。水で濡れてる分奴はほぼ無限に魔法を使う事ができる。けど、自分の汗や血、生み出した水だとその媒体を作るのは不可能!」

ユウゼン「今この状況は、奴にとっちゃ文字通り牢獄と言う訳か。俺には大した熱さじゃないがな」

ルーティア「理解……できない……!その2人は、死ぬ運命が待っているんですよ!何故決まっている運命に逆らおうとしないんですか!!」

ロミオ「それはつまり、君がこの物語の本当の意味を知らないだけだ」

灼熱の牢獄に閉じ込められたルーティアが息も絶え絶えに叫ぶ。だがそれをロミオがぴしゃりと否定。そこに弓を両手剣に変形させたジュリエットも続ける。

ジュリエット「運命の書に死の運命が待っているのなら、今を後悔しないように生きていくだけよ。未来を否定するのは、あなたが本当の意味でこの物語を愛せていないだけ」

キリエ「良くへらへらとそんなこと言えるわね。悲劇の主役として生まれた時から、もう覚悟は決まってましたっていうのと一緒じゃない」

キリエも自らのデバイスを片手剣に変形させ、ルーティアに構えながら言う。それにジュリエットは『他の想区でも一緒じゃないかしら?』と返す。そして3人同時に駆け……






ロミオ&ジュリエット&キリエ「帰ったら頭冷やしてこの物語を見直してこい!!!」


3人同時にルーティアに斬撃を喰らわせた……!
致命的な一撃を与えた直後、ユウが白紙のカードを投げつけてルーティアに張り付ける。途端にカードが悲鳴を上げるルーティアを吸収していき、彼女の姿がなくなると同時にユウの手元に戻ってきた。これでこの世界の異変も解決し、レイナに調律を頼めばいいのだが……。

エクス「ねぇ、ところでどうやて脱出するの?」

キリエ「ごめーん、ちょっと無理かも;想像以上に炎が強かったみたい;まともな即成植物使っても燃やされて終わりだわこれ;」

ユウゼン「新種によくある想像以上の成果って奴か」

サード「そこは冷静に語らないで!?これじゃ手を出そうにも……!」

最悪な事に想像以上に炎の勢いが強すぎて、生半可な水魔法や土魔法じゃ消火できないレベルにまで至っていた……!外にいるサードも手の出しようがない……!








アミタ「ヴァリアブルカノン、ファイア!」

コーリン「ジュエルレス・ショット!」

完全に積んだと思われた時、巨大な魔法弾と魔力の矢が燃えているフリーズツリーを粉砕し、一つの脱出経路を作る。すかさず出来上がった脱出経路から外へ出て、脱出に成功した。


3つ目もクリアした……!

Re: 逃走中〜ミラージュアイランドの陰謀〜 ( No.183 )
日時: 2017/07/11 12:55
名前: 八雲(元BFD) ◆FvibAYZ8Tw (ID: C6aJsCIT)




レイナ「こっちに来たと思ったらアレーナが燃えてるわ、あちこちに死体が転がってるわ、いったいどうなってたのよ!?」

エクス「ご、ごめん;でもおかげで助かったよ。危うくアレーナで灰になるかと思った……;」

既に別の想区で問題を解決した一行がここに駆けつけて合流してきたようだ。今のはアミタのヴァリアブルカノンだったらしく、あれが無ければ今頃文字通り灰にされていただろう。改めてロミオとジュリエットの想区の女神の泉に集合する。

キュベリエ「みなさんお疲れ様でした。3つの想区からの異変も消えて、あとはレイナさんの調律だけです!」

レイナ「私からも礼を言うわ。私達だけだったら多分調律に至らなかったかもしれないわ」

凛「こっちこそ、まさかお話の中に入るなんて思わなかったにゃ!」

花丸「オラも、お話の中に入れただけで満足……って」

凛&花丸「あああああーーーッ!!!」

物語の中に入れたという感動が抜けきれない凛と花丸が急に大声を上げる。思わず調律を開始しようとしたレイナが中止したほどに。

レイナ「ちょ、ちょっとどうしたの!?」

凛「凛達まだ鏡を見つけてないにゃ!」

花丸「まさかオラ達の行った想区に鏡があって、戦いの最中に壊れちゃったんじゃ……;」

凛「なら凛達戦犯に゛ゃ゛ー!!」

キュベリエ「あの、鏡って貴方達が最初に言ったアレですか?」

パニックになるスクールアイドルを他所に、物語の女神は一旦姿を消す。そして再び瞬く間に探し求めていた鏡を持って現れたのだった。

キュベリエ「オズの魔法使いの想区の住人がここに持ち込んできたんです。何か特別な魔法が施されていて、下手に解除をしようとしたら粉々に砕け散る仕掛けと思って、手が出せずにいたんですが……」

アイチ「あれ?じゃあ持ってきた人は……?」

キュベリエ「それが、持ってきた人物が東の魔女だったので……その……;」

タオ「あー、つまりアレか?一旦はここに隠したは良いが、結局運命の書に書かれた通りドロシーの叔父と叔母の家に潰されちまったって訳か?」

タオの台詞で一気に場の空気が冷たくなる。沈黙が長くなるにつれキュベリエも涙目になっていく。もうこの時点で既に女神感台無しである。

キュベリエ「だ、だってだって!世界同士がぶつかったんですよ!鏡に施された魔法を処理するより、世界の消滅が優先されるべきではありませんか!」

シェゾ「お前、(それあるんだったら俺らわざわざ戦う)必要なかったじゃねぇか!!」

キュベリエ「ガーーーーーーーーン!!!」

シェイン「シェゾさん、ナイスです」

トドメにシェゾのこの一言である。態々戦う必要は無かったと言ったつもりだが、思わず要所を抜いてしまうクセが発動(笑)。図らずもキュベリエに役立たず女神の烙印を押してしまったwww。一応こっちのシェゾは公式のヘンタイからコミュ障にランクダウンしています。だって、艦これの若葉はマジのドMだし、ピクシブでやってるバディファイト小説の主要オリキャラなんて、主要人物以外の人を覚える基準が強さじゃなくて自分に与えた傷みだもんね。そりゃランクダウンされるのも無理はない。

レイナ「そろそろ調律しないとこの想区、本当に消滅しちゃうから、始めるわよ?」

エクス「でも、キリエは……」

キリエ「良いわよ。あーんなお熱い台詞言うお熱いカップルに何言っても無駄だって分かったのよ。レイナ、お願いできる?」

レイナ「……解ったわ」

あれほど食って掛かったキリエが吹っ切れたようにレイナに調律を促す。








レイナ「『混沌の渦に呑まれし語り部よ……我の言の葉によりて、ここに調律を開始せし…』」


詠唱を唱え終えると、レイナの身体から混沌を秩序に戻す白い光が溢れ出す。調律の光が世界を包み込むと、異変の起きた想区全ての『調律』が完了した……。





フロート(江西)「第5回戦の総合評価の結果、Sランク!」

会場「わあああああああー!!!」


第5回戦:ハンター放出阻止!


ジョセフィーヌ「……」

アンリエット「あらお姉様、どうしたの?いつもなら高笑いしていそうなのに……」

ジョセフィーヌ「少し、頭痛がするだけですわ……」

スイコ「……まさか」

ジョセフィーヌ「少し水を飲めば……なんとかなると……」

スイコ「ジョセフィーヌさん、ちょっと——」

ユウゼン「待て、ジョセフィーヌ」

スイコが止めようとする前にユウゼンが呼び止める。そして人差し指を立て、何本に見えるか尋ねる。

ジョセフィーヌ「……さん?」

レッカ「あっちゃー;完全に熱中症ね。ねえ、まさかどっかで水を飲んだ?」

ジョセフィーヌ「ええ……」

ユウゼン「低張性脱水症状か。さっきのアレーナでの作戦で炎ん中にいた所為で、一気に大量の汗が出て塩分も同時に放出した……」

スイコ「低張性脱水症状は水分だけ摂っても治らないわ。今は熱疲労みたいだけど、もうこれ以上の続行は無理ね」

ユウゼンとスイコが言ったように、今ジョセフィーヌは燃やしたフリーズツリーが原因で低張性脱水症状に陥っていた。当人は水分不足によるものだろうと勘違いしていのだが、低張性脱水症状は体内の塩分不足が原因。しかも今言ったように今は熱疲労で収まっているが、このまま続けたら最悪命に関わる大事(おおごと)になってしまう……!

レッカ「ともかく、これ以上参加するんだったら本当に命に係わるわよ?」

ジョセフィーヌ「だ、だから私は……」

スイコ「無理強いするならこっちからドクターストップをかけるけど?」

ジョセフィーヌ「ぐぬぬ……;」

ウルトラレア部隊の2人の医師のドクターストップという重圧を掛けるが、ジョセフィーヌが中々リタイアしようとしない。そこに痺れを切らした八雲が宣言を出す。

八雲「あーもう!そこまで言うんだったらジョセフィーヌ、医療班のドクターストップの権限により、リタイアを宣告します!」

ジョセフィーヌ「幾ら、作者の命令でも……」

八雲「これは医療班の判断によるものだから。2人とも、さっさと病人を医療室に連れてって!」

スイコ&レッカ「了解!」

ジョセフィーヌ「ちょ、ちょっと待ちなさい!私はまだぁぁぁ〜〜〜……!!」



ジョセフィーヌ:ドクターストップによりリタイア 残り20人



5回目でついにドクターストップによるリタイアが提出されてしまった……。





確保者の言葉:2人目『ジョセフィーヌ・ミステール』


ジョセフィーヌ「」←頭からぷすぷす言ってオーバーヒート状態。

アンリエット「酷い有り様……私、スポーツドリンクを買ってきます」

レッカ「んーん。低張性熱中症は塩分不足が原因よ。確かにスポーツドリンクとかは有効だけど、むしろ塩水の方が良いわ。まぁ、飲めないほど濃すぎたり某料理対決に出たトンでも塩を使うのはアウトだけど」

アンリエット「なるほど。では私、岩塩バームクーヘンや塩せんべい、塩キャラメルを持ってきます!」

ジョセフィーヌ「今度は水分を消すつもりですの?」

スイコ「そんなこと実行したら本当に出場停止にさせるからねアンリエットさん」

Re: 逃走中〜ミラージュアイランドの陰謀〜 ( No.184 )
日時: 2017/07/11 13:02
名前: 八雲(元BFD) ◆FvibAYZ8Tw (ID: C6aJsCIT)


ラストに情報を。



・ボス情報


『五宝の帝』

竹取物語の想区に現れたカオステラーにされた帝。かぐや姫に対する想いが強くなり、5人の求婚者に出した宝物を求めていた所をカオステラーにされ、5つの宝を持参してかぐや姫を奪いに来た。
本来なら物語終盤で月から迎えに来た者と対峙するはずだったが、結局はかぐや姫と結ばれることが無いと絶望した事もあったと思われる。



『落涙の人魚姫ルーティア』

グリムホロウ劇団の一人。後述の件で監視目的によりリナと契約しているユニット。バミューダ△にも抜擢されるような美声の持ち主で、オペラではその声を余す事無く発揮している。性格はおおらかで優しく、争いを好まない。しかし思い込みが激しくその所為でとんでもないトラブルを起こす問題児。
元はメガラニカのある貴族の末っ子だった。嵐の夜、地上の皇子に恋心を抱き、声が出なくなることを条件に地上に出たものの、既に王子には許嫁がいた。その日の夜に姉達が王子を殺すよう説得を試みたのだが……。



















その説得をルーティアは『自分の恋が叶わないのは王子に許嫁がいたから→王子を殺して許嫁も殺す→勝手に結婚を決めた王子と姫の親族、結婚を知らせなかった大臣や臣下も同罪だから殺す』と、とんでもない発想をしてしまい、一夜の内に300人近い城の関係者を虐殺し、更に声が出なくなった原因である魔女も虐殺。『メガラニカ史上最悪の虐殺事件』としてメガラニカのユニット達を震え上がらせた。
後にグリムホロウ劇団に拾われ、原因がトゥインクル・パウダーだと知り、団長からプリズムパールを貰って声が出せるようになった。水属性魔法も上級までは使いこなし、特に水の質を変化させたり、水の流れを操ったりする事も可能。
争いを元から断とうと考えており、ロミオとジュリエットの想区に来た時も争いの元であるモンタギュー家とキャピュレット家の領主を殺害。その後、その両家の息が掛かっている住人や中立の立場である協会の人間を次々と殺していった。


・助っ人情報

『空白の書の旅人達』

エクス、レイナ、タオ、シェイン、エイダ、サードの6人。想区の住人とは違い、何も書かれていない『運命の書』の持ち主であり、自由に行動を行う事ができ、想区を分けている『沈黙の霧』の中を移動できる。
彼らは『混沌の巫女』を中心に暗躍するカオステラーが歪めた物語を『調律』していく事。ヒーローと契約を交わす事でコネクトを発揮し、その力を行使することができる。
因みに英雄の栞は様々あるが、基本良く使うのがシンデレラとジャンヌ(エクス)、アリスと時計ウサギ(レイナ)、代用ウミガメとジム(タオ)、月光かぐやと紅薔薇(シェイン)、天空ドゥルシネーア(エイダ)、灯火マッチ売りとブリキ(サード)




キュベリエ「しくしくしく……」

レイナ「まだ泣いてるの?」

キュベリエ「だって、必要無いって言われたらショックうけますよ……」

エクス「いや、ヒーローの記憶手に入れてないけど、シンボル収集イベントじゃお世話になってるから;」

キュベリエ「うぅ……あ、そうでした。いつの間にか泉にこんなのが置いてあったんです……」

タオ「何だこりゃ?手紙?」

シェイン「えっと、これは……?」


ラクロジ同様手紙の意味は最後で分かります。
感想おk。