二次創作小説(映像)※倉庫ログ

Re: プリキュアラブ ( No.23 )
日時: 2016/07/09 20:23
名前: 春太郎 (ID: LN5K1jog)

 僕は重大なミスを犯していた。
 そう、部屋にドーナツを忘れていたのだ。
 あれは中々美味しかったので、外で食べようと思っていたのだが、自室に忘れてしまっていたのだ。
 しかし、さっきから爆発音がすごいな。全く。モランは一体どんな戦い方をしているんだ?
 場合によっては後で文句を言わないとな・・・・・・。

「うわぁ・・・・・・派手にやられちゃってまぁ・・・・・・」

 案の定と言うべきか、僕の部屋の壁は大破し、瓦礫が崩れている。
 しかし、不幸中の幸い、被害はそれだけで、ドーナツはテーブルの上に置いてあったおかげで無事だった。

「はぁ・・・・・・良かった良かった」

 僕はホッと一息つき、テーブルのところまで駆ける。
 その時だった。

「きゃぁッ!」

 どこからか飛んできたピンク色の塊がテーブルにぶち当たる。
 それは、ハピネスチャージプリキュアのキュアラブリーだった。

「お・・・・・・お前ッ!」

 僕は慌ててそのピンク少女をどかし、ドーナツの袋の中を確認する。
 中に入っていたドーナツはバラバラで粉々になっていた。

「お・・・・・・ま・・・・・・」

 僕のこめかみの辺りから、ブチッと派手な音がした。

「いったたた・・・・・・ハッ!早くいかないと、みんなが!」
「まぁ、待てよ」

 僕はキュアラブリーの髪を掴んで立ち上がらせ、思い切り腹を蹴った。
 「ガハッ」と息を吐き蹲りそうになるキュアラブリーをリングの力、サイコキネシスで浮かせ、地面に叩き付ける。
 さらに、その上に壁の瓦礫の大きなものを浮かせ、奴の体を押しつぶすように落とした。

「グハッ・・・・・・ゲホッ・・・・・・まだ、仲間がいたなんて・・・・・・」
「お前には興味もないし、ここらへんにしといてやるよ。でもな?もしお前がまた僕の邪魔をするようなら・・・・・・ぶち殺す」

 僕はそう言いつつ、ドーナツの袋を手に取り、キュアラブリーの頭にかけておく。
 砂糖や、パン屑や、チョコの破片が髪に絡まり、嫌そうな顔をする。
 そのまま袋もその辺りに捨て、僕は部屋を出た。
 怒りが、溢れてくる。少しでも早く、祈里に会いたい。
 そんな思いが、僕の歩をさらに早く進めた。