二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- Re:—東方霊妖変 巫女の変異— ( No.17 )
- 日時: 2016/07/03 23:35
- 名前: 栞永稀 (ID: l/9ga28M)
「すみません、魔理沙」
「いや、いいぜ。……にしても、お前の物理攻撃が効かないなんてなぁ」
白蓮が起き上がって魔理沙に詫びると、相手は許して魔獣の方を見る。すると、魔獣が二人に突進して襲いかかる。
「ぐっ……!」
「あんた達、あたいに任せなさい!」
「おい、お前……!」
チルノが突然前に出て、敵の突進を恐れないで余裕の笑みを浮かべ、相手の体を一部分凍らせて、さらに足元も凍らせる。
すると、足元が凍ったせいで相手は突進出来なくなる。
その間、二人は魔獣から少し距離を取った。
「わ、私も!」
チルノを見て自分も活躍したいと思ったのか、次は大妖精が前に出て緑色の弾幕を放つ。
その弾幕を当てても相手びくともしなかったが、偶然凍った所に当たると、魔獣がようやくダメージを受けた様子を見せる。
魔獣にはチルノの能力が有効で、凍った所に攻撃をするとダメージを与えれるという不思議な弱点が分かる。
「おお、でかしたぞ!……よし、行くぞ、白蓮」
「ええ、勿論です!」
二人が起き上がり、チルノは魔獣の体を凍らせ続けている。
それで凍った所を全員で攻撃し続ける。
暫くすると、魔獣はようやく倒れて気絶した。
それを見た魔理沙と白蓮は安堵して座り込む。大妖精とチルノはお互い手を握って喜んでいる。
「ふぃー。チルノと大妖精がいなければダメージの与え方が分からずに私達やられていたな」
その言葉を聞いたチルノは、得意げな顔をして腰に両手を当てて胸を張る。
「そうですね、ありがとうございます」
白蓮は立ち上がり、妖精達に向かって頭を下げてお礼を言う。
「……よしっ、休んでいる暇は無い、行くぞ!」
魔理沙も立ち上がり箒に跨って、声を張って全員にそう言う。
全員、霊夢を救う道具を手に入れる為に先へ進んで行く。
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【紅魔館チーム】
一方、レミリア、美鈴、咲夜、パチュリーは魔物に囲まれていた。
「どれだけ出て来るのよ、化物!」
レミリアがいらいらした様子で弾幕を大量の魔物に撃ち続けて言う。
「何処か魔物が涌き出る場所でもあるんですかねぇ」
美鈴は体術を使って魔物を倒し続け、レミリアに聞くように言う。
「あるからそれをパチェと咲夜に頼んでいるけれどねぇ……」
レミリアはため息をついてそう言った。