二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- Re: —東方霊妖変 巫女の変異— ( No.9 )
- 日時: 2016/07/03 23:07
- 名前: 栞永稀 (ID: l/9ga28M)
【本で調べ物】
「あ、お前は知らないのか。簡単に説明すると、霊夢が人妖化するかもしれないんだ。それを止めたい」
魔理沙が真剣な顔をしてそう答える。
「そう。……一応協力してあげるわ。もしかしたら、これらなか何かいいことが書いてあるかもしれないわね」
人妖に関する分厚い本が、積まれている所を指さしてその中から二冊本を取り、一冊を小悪魔に渡してそう言う。
「おお、助かるぜ!」
ニカッと笑って相手に向けてお礼を言う。そして、本に手を伸ばす。
「(これは中々苦労しそうだよなぁ……)」
魔理沙は心の中で苦笑いをしてそう思った。そして、本の一ページをめくる。
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【紫の家】
紫は、気難しい顔をして考え事をしている時、気まぐれで博麗神社を見て霊夢の様子を視る。
『はぁ……。暇ねぇ』
博麗神社には紫が張った、決して誰も入れない結界がある。
霊夢はそんな事を知らず、太陽に当たってお茶を啜っていた。
「暇なら巫女としての修行をしたらどう?」
テレパシーを使って、霊夢の脳内に語りかける。
『あーなんだ、幻聴?』
「テレパシーよ」
『そう……。で、修行? 面倒くさいわ』
「こんな日は修行日和よ。……皆忙しいんだし、貴方も何かしなさい」
巫女の修行をサボりたがっている霊夢に対して紫がそう言う。
『ええぇ……。ねぇちょっと、あんたは何かしているの? そもそも忙しいの?』
「しているわ。ちょっと調べている事があってね。忙しいの。じゃあ」
霊夢に問いかけにそう答える。霊夢とのテレパシーを終えると何かを思い出したように藍に言う。
「ねぇ、藍。見たい書物があるのだけれど取りに来て」
自分の式神にニコリと笑い、そう頼み込む。
「分かりました」
藍は少し頭を下げると、本棚へ歩いて行く。暫くすると、藍は戻ってきてボロボロの書物を持って紫に渡した。
それは、紫でさえも解読が難しい物だ。
「きっと、人妖を人間に戻すという事に限定するのは駄目ね。なりかけているだけでまだなってないもの。違うやり方の方がいけるかもしれない」
そう呟く。そして、ページをめくると手でそれを翳した。