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咲side

翌日、黙って教室に入った。

…早かったかな？
いや、それはないか…

他のクラスはかなりの人数がいたから…

？「おはようなのだ！咲！」
…

「桜小路さん…呼び捨てやめてくれますか？」

桜「あ、すまん！では、咲ちゃんで！」
…呼び捨て以外ならなんでも良いか。

ちゃん付けも嫌だけど…ま、良いか。桜小路さん、訳ありなんだよね…

「…おはようございます。」
素っ気なく…

桜「うむ！ん？アオバいないな…休みか？それと、他の女子が少ないな…」
…

静かに席に。
アオバ？あー、誰だっけ？

私は、コードブレイカーと幼馴染み以外はどうでも良いかな…

担任「席についてください。」
…

担任「最近、誘拐事件が相次いでいるそうです。女子は気をつけ…え！こんなにいないの！？」
…原因はそれか。

誘拐事件、ね…
しかも、女子が…
…吐き気するな。

手をあげて、
「すみません、気分が優れないので、保健室にいきます。」
そう、担任に伝えて、教室を出た…

向かうのは、保健室、ではなく…

ーーー

？？side

私、何処にいるの？
目隠しされてて…分からない…

昨日の帰り道、皆と別れた後…襲われて…眠らされて…
それから？

ドアの開く音がした。

？「昨日の奴らはこんだけか？」

？「はい、1人見られて殺し…ましたが。」
え？今…

？「そうか…薬も効かなかったのか？」
声的に…男の人？両方とも…


男1「そうか。俺は、今さっき1人捕らえてな。」

男2「え？」
男1「そいつ、抗うもんだから…な！貴様なんだ！」
？

？「悪いけど、貴方達は…地獄行き…」
？？

…あれ？
しばらくすると、静かになった。


？「大丈夫？縄を解いてあげる…目隠しは、外せない…姿を見せてはいけないから…」
女の人の声？

？「ここであったこと、誰にも言わないでね…」
目隠しされてたけど、隙間があった。

そこからみると…誰もいない？

？「…さよなら。アオバさん…そして他の皆さん…」
後の記憶は…分からない…

気がついたら、病院のベッドにいて、両親が心配して…先生もいたくらい…それと、刑事みたいな人がいたこと。

どうやら誘拐事件に巻き込まれたとか…

それにしても、なんだったんだろ…
誘拐されたくらいしか、覚えてないや…

ーーー