二次創作小説(映像)※倉庫ログ

夜を越えて、あとどれだけ? ( No.121 )
日時: 2016/11/20 22:38
名前: 涼月 ◆eVf1G29mRc (ID: 9oy0/Hp9)

ーーーユキエの場合ーーー
ルイ「ああ……っ、はぁ……」
ユウマ「おいおい……あいつら強すぎねえか?」
マヤ「普通にここまでの距離が長いのもあるかもね。海色町に向かってるっつったってめっちゃ遠いじゃん」
ユウマ「多分、あいつらも燃料がある。今夜はあそこら辺の島で補給しそうだな……」
ルイ「もうやだ……また来たよ」
……形勢不利。
さっきから連戦、全員ヘトヘト。
しかも……霧、晴れてきちゃったな。
ルイちゃんの艤装、ボロボロだし。
……うん。
ユキエ「待って、皆」
ユウマ「……どうした?」
ゆっくり、声を出した。
ユキエ「帰ろう」
沈黙。
ユウマ「……帰るって」
ユキエ「さっき、ユウマも言ってたでしょ。あいつらも燃料は有限。だから、絶対今日中にはあの町までは辿り着けないよ」
ルイ「で、でも……!そんな……」
ユキエ「ルイちゃん。艤装……大破してるでしょ」
ルイ「うっ……で、でもまだやれ……」
ユキエ「何言ってるの!?沈みたいの?」
ルイ「それで、みんなを守れるなら……」
ユキエ「バカ言わないでよ!そんなこと……皆が望むと思う?私達とか……鶴丸さん、鶯丸さん、日向。厚くんたちに……日向ひなたちゃんも」
ルイ「……それは」
ユキエ「……沈んだら。死んだら、もう帰ってこれないんだよ?でもね、帰ったら……撤退したら、また来れる。……ね?」
マヤ「うちは、賛成だけど」
ユウマ「俺も。ちょっと1回帰ろうぜ」
ルイ「……そうだね」
敵艦隊に遭遇しなければ、大丈夫。
踵を返し、進む。
帰ってきた時、どんな罵倒を浴びたか覚えていない。
ルイちゃんは、俯いていたけど。