二次創作小説(映像)※倉庫ログ

拒絶せよ ( No.220 )
日時: 2017/02/19 18:00
名前: 涼月 ◆BWWGTZRmzA (ID: wZJYJKJ.)
参照: ネタバレを見ると欲しくなるダンガンロンパは罪。王馬可愛すぎか

ーーー七浜信也の場合ーーー
信也「……あなたに、僕の姉さんのことは話してませんでしたよね」
語るのも嫌な、姉の話。
信也「……一応確認しますが、一城優真は近くにいませんよね」
近くにいられると困る。話ができない。
信也「腹違いなんです、姉さんとは」
椅子にもたれかかって、通話を始める。
信也「──丁度一城優真と同い年なんですけどね。何でもストーカーでして」
それから始め、多くのことを話した。
姉さんが優真のことを好きだということ、彼のためなら人でも殺すということ、僕はそんな姉さんの事が嫌いだということ──
姉さんの名前は、1度も口にしたくない。
信也「……こんな感じなんですけど。……今、こう話したのには少し理由があります」
携帯を握る手に、力が大きく入る。
信也「『嫌いだから』わかるんです。姉さんは、今頃きっと動き出す」
忠告。
信也「姉さんの毒は、僕よりも強いから……本当は、殺したくて仕方ないんですけどね。あいつの顔を見るのも嫌だから頼んでもいいですか」
息を吸って、その次に。
信也「殺せるものなら殺していただきたい」
最上級の、単純明快な本音を。



ーーーとある少年の場合ーーー
「あーあ、つまんないのー」
俺は、盤全体が白くなっているオセロ盤を見てそう呟く。
「私、馬鹿ですから」
「うん、馬鹿だよ!君は正真正銘の馬鹿だよね!」
「……あの」
「あっは、嘘だってば!」
いつもと変わらない、『嘘』を貫く。
「って言うかさー、君が俺のとこ来るなんて珍しいよねー」
「……私も、会いたくはなかったです」
「あっは、酷いなぁ。俺は綾瀬ちゃんに会いたかったよー?って言うかさ、俺の方が年下なんだし敬語使わなくてもよくない?」
「……馴れ馴れしくするほど親近感を持ちたくないからです」
……変わらないなぁ、と。
「っていうか、なんですかこの家」
「俺の家だよ」
「嘘つかないでください、これ加賀先輩の家じゃないですか」
「姉妹揃って帰ること少ないんだしー、居候させて貰ってる俺の家でいいじゃん」
「……」
「それに、俺総統だしー」
「いつも聞きますけど、それは本当なんですよね」
「さぁてどうかな?」
笑って、ただ笑って。
俺は、そういう人間なんだ。