二次創作小説(映像)※倉庫ログ

Re: —東方闇紅幻堕史— 闇になる幻想 ( No.14 )
日時: 2016/07/03 22:28
名前: 栞永稀 (ID: l/9ga28M)
参照: http://テスト終わったあぁぁぁ!!

「……やけに静かねぇ。静かすぎて怖いわー。あのメイドも居ないし」

右手にお祓い棒、左手に複数の御札を持ち、周りを歩きながら見渡すとそう呟く。
そう。霊夢が裏口から紅魔館に入ってから自分を襲いに来る敵が来ないのだ。
暫くすると、エントランスホールの前に付く。

「そろそろ何か出てきてもいい頃ね」

そう言いながら、木製の扉を押して開ける。するとそこは、弾幕戦を行えるほど広く、中央には光る魔方陣がある所だった。
一回此処に来たことがある霊夢は、「やっぱ広いなー」と周りを見渡す。
霊夢がそうしているその時。一匹の蝙蝠が近くへ飛んでくる。

「蝙蝠かぁ……」

興味無さそうに霊夢は蝙蝠を見る。すると蝙蝠がまた一匹、また一匹とたくさん集まる。
それを見て、霊夢は察する。

「まさか……あいつかしら?」

「正解よ、霊夢」

何処からともなく、レミリアの声が聞こえた。
すると、とてつもない魔力が今いる空間に流れる。
そして、蝙蝠がレミリアの身体の形に集まり、それがやがて主犯の姿が現れる。

「あんた、また迷惑な異変起こしてくれたわね。私にやられたいわけ?」

霊夢が御札を構え、相手を睨んではそう言う。

「いいえ、今回はあの時のものと違うわ。貴方を倒して配下とし、まずは幻想郷を支配するの」

レミリアが妖艶な笑みをうかべては、巫女に近づく。

「ははっ。馬鹿なの?そんな野望抱いて。今すぐ私にやられるがいいわ」

「それはこちらのセリフ。今宵紅い満月の日から新たな歴史が始まるわ」

「そうはさせないわ。博麗の巫女としてね!」

霊夢はそう叫んだ直後に、金色の光を纏う御札をレミリアに複数枚投げる。
それをレミリアは軽やかな動きで避けながら突進し、地面を蹴って
突進技の「デーモンロードクレイドル」を繰り出す。

「くっ……!」

そのレミリアの技は速かった。過大評価しないで言うと、『天狗の射命丸文が目で追えない速度』だ……。
霊夢はその攻撃を反射的に避けようとしたが結果、右腕に掠れ、服が破れてさらに少し出血ぐらいの威力を受けてしまう。

「確かに前とは違うわね……。油断出来ないわ」

霊夢は、焦りの感情がこもった表情で口にした。