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Re: パラレルワールド-幻想郷 ( No.14 )
日時: 2016/06/23 18:08
名前: ゆるトルト (ID: Ouicm1PF)

<紅魔郷〜三話>【二章】

「....!!あの赤い霧...!」

咲夜から目を離し、空を見た瞬間だった。
いつぞやの異変の様に、空が赤く染まっている。
主犯はレミリアの可能性が高いわね...。

「あ、あれって、霊夢さんが解決した紅霧異変ですか?」
「ああ、新聞上ではそうなってるぜ。私も活躍したのになぁ」

チッと舌打ちをして、皆の方へ振り向く。
恐らく、今の私は怒りと呆れが混じった顔だろう。
魔理沙は私の顔を見て、笑みを崩し、歪んだ顔になる。

「今から異変解決に向かうわ。この異変は普通じゃない、危険よ」
「......そうね。お嬢様を倒すのは気が引くけど」
「たっくよ、二人とも乗り気なら、私も行くしかねぇ!!」
「私も行きます!」

皆の意見を聞き、私は皆の顔を一瞥する。
真剣そのものに染まっており、私でさえ、勝てそうにない
オーラが漂う。

「じゃあ、行きましょ...って、誰かいる?」

私を筆頭に、神社から出発しようとすると、何者かの気配を感じた。
うーん.....紫辺り、かしら?

「あら、流石」
「...............何で紫が此処に?」

魔理沙が呆気をとられた様な、間抜けな声を出す。
そんな魔理沙の反応に、紫はクスクスと笑い出した。
...なんなの、気味が悪い。
体は紫だけど、態度が紫じゃない。
そんな気持ち悪い感覚を覚える。

「この異変はねぇ、単刀直入に言うと、幻想郷の者以外が起こしたの。あ、この赤い?霧はレミリアが起こしてるけど。じゃあねぇ〜」

紫は言うだけ言って、スキマの中に消えて行った。
...やっぱりいつもの紫だ。
でも、多少は異変の影響を受けてそうね。

「...重要なヒントが見えたな」
「そうね。...やっぱり、お嬢様が起こしたのね」

魔理沙は顰めっ面で唸るように言った。
確かに、紫の言葉には異変への鍵ワードがあった気がする。

「こうなったら、力ずくでも異変解決、よ」
「力ずくは嫌ですけど」

私達、四人は戦闘態形に入り、赤い空に飛んでいった。

          *****

「何しに来たアル!?」
「よぉ美鈴!!昨日ぶりだな。今日はお前を倒しに来たんだ!!」

魔理沙が前陣に出て、宣戦布告をする。
私達の顔付きも、美鈴の顔付きも変わる。
辺りの空気は勿論、穏やかではない。
バチバチ、殺伐とした空気が漂う。

「紅 美鈴、この身を懸けて戦います!!....かかってくるアル!!」