二次創作小説(映像)※倉庫ログ

Re: パラレルワールド-幻想郷 ( No.28 )
日時: 2016/06/30 16:21
名前: ゆるトルト (ID: Ouicm1PF)

<紅魔郷〜八話(前編)>【三章/咲夜】

此所は図書館。
地下にある、薄暗い大規模な図書館だ。

「パチュリー様?」
「...............用件は」

私達の目じゃ見えにくい為、ダメ元で声を掛ける。
...案外、近くに居たようだ。
全く、何でパチュリー様は明かりを点けないのか....。

「用件は単純、私達の為に倒れてほしいのよ」
「へぇぇ〜.....................咲夜も一緒?」
「そうですが....?」

何やら様子が可笑しいパチュリー様だ。
少し怯えながらも、何とか答える。

パチュリー様はニヤニヤとして、
いつもの様な小声で言った。
「レミィ風に言うと....ふざけてる」

ふざけてる、か...。
確かに、今の状況にはぴったりだ。

従者として働いている私が、お嬢様の親友に傷を付ける。
そういう意味としては、ちょっと方向性が違うけど。

「ふざけてる、か?ハッ、笑えるぜっ!!......パチュリーは私が倒す!」
「ええっ!?ちょ、ちょっと、魔理沙さん急すぎますよ!?」

.....パチュリー様は、仕方がないけど魔理沙に任せるか...。
でも、ただの人間と魔女が戦うんだ。
勝敗なんて始める前から分かりきっている。

それじゃ、私の出来ることは......___。

Re: パラレルワールド-幻想郷 ( No.29 )
日時: 2016/07/02 12:11
名前: ゆるトルト (ID: Ouicm1PF)

<紅魔郷〜八話(中編)>【三章/魔理沙】

宣戦布告、正々堂々と戦うんだ...!!
勢いよく箒に飛び乗り、図書館を悠々と飛び回る。

「こうなったら意地でも弾幕ごっこ。......」
「良いぜ?絶対勝つからな!!」

パチュリーが小声で何かを呟いた気がしたが、気にしない。
どうせ、大した事じゃあ無いんだろう。
尖り帽子を少々乱暴に押さえ、飛ぶスピードを上げる。

「っと、いつもより弾幕濃くねぇか..?」

何となく予想はしていたが、やはりパチュリーも多少は
強くなっているようだ。
.....厄介だな。
舌打ちをして、お返しと言わんばかりに弾幕を撒き散らす。

「あらあら、そんなので良いの?............」

パチュリーが小声で何かを呟いた。
不安気にパチュリーを見つめていると、
パチュリーの辺りから火の渦みたいなのが出てきた。

............!!
これは...本が燃えるやつじゃねぇか!

「火符『アグニシャイン』!?」
「そう、当たり。逃げ切れるかしら?」

っく、私の苦手なスペカだが....。
上級じゃないから、まだマシだぜ!?

熱い空気の中を通り、何とか時間内逃げ切れた。
はぁ、はぁ...。いつの間にか息切れをしていた。

「私もスペカお見舞いだぜ!...魔符『スターダストレヴァリエ』!!」

私の周りに魔方陣が設置され、そこから勢いよく星が飛び出す...
というスペルカードだ。

「うっ、厄介.....これで仕留める!水符『プリンセスウンディネ』!」

このスペカは、水の泡みたいなのを出しながらも
レーザーで狙ってくるスペカだ。
パチュリーのスペカで一番難しい気がする。

「無駄だぜ、恋符『マスタースパーク』」

八卦炉から魔力の火を吹く。
凄まじい轟音が聞こえ、何度か撃った後には
パチュリーは戦闘不能に陥っていた。

「ふぃ〜、楽しかったぜ、パチュリー」