二次創作小説(映像)※倉庫ログ

Re: 悪ノ王国(悪ノ娘、悪ノ召使などなど)7月13日投稿 ( No.10 )
日時: 2016/08/21 19:17
名前: 山田 花 (ID: 7uAf8sm0)

歌の悪ノ娘シリーズを小説にした物です。
レンの視点から書かれています
〜悪ノ王国〜
〜第四話〜
〜悪ノ召使編〜
リンと再会して次の日朝早く起きて朝ご飯の準備をするとリンが起きる時間を見計らって朝食を台車に乗せてリンの部屋に向かった。
僕は、リンの部屋の前に来るとリンの部屋のドアを右手で三回叩いた。

「良いわよ、どうぞ入りなさい」
「はい、失礼します」

リンの返事を待って部屋の扉を開けて部屋の中に入った。
部屋の中に入るとリンに向かって軽く頭を下げるとリンに近づいた。
鉄の蓋を乗せたお皿の机の上に置いた。
蓋を開けるとお皿の上には、何も乗ってなかった。

「ちょっとレンこれは、どういう事かしら?」

リンは、怒ったようにお皿を裏返しにしてから表にすると僕を睨んだ。

「王女様、短気は、よくありませんよ」

僕は、人差し指を立てて自分の口に当てて右目を瞑ると直ぐに白色のハンカチをお皿の上に置いてお皿を隠した。

「1,2,3」

僕は、数を数え終わるとハンカチを退けるとお皿の上にメロンパンが二つ現れた。

「えっ、何もない所からメロンパンが出てきた……?」

リンは、茫然とメロンパンを見つめた。

「簡単な手品です。
王女様、堪能いただけましたか?」

僕は、右手で胸を軽く触りながら頭を下げてお辞儀をした。

「驚いたわ……
レンは、意外と多才なのね」

リンは、驚きながらお皿の上に置いてあるメロンパンを軽く触った。

「気に入っていただけたみたいで良かったです」

僕は、ポットに紅茶の葉っぱを入れてお湯と葉っぱが馴染むようにすると軽くポットを揺らした。
紅茶の色が出るの見計らって紅茶をティーカップに注いだ。

「キングダムアールグレーになります」

紅茶の入ったティーカップをテーブルの上に置いた。

「ありがとう、レン」

リンは、紅茶を一口飲んでからメロンパンを一口食べた。

「凄く美味しい……
でもこの味って」

リンは、メロンパンを食べながら何かを感じたように小声で呟いた。

「このメロンパンは、僕の育った村のパン屋さんにメロンパンの作り方を教えてもらった物です。
姉の大好物でしたからパン屋さんに無理を言って作り方を教えてもらいました」

僕は、目の前にいるリンの事を思いながら優しくリンを見つめて述べた。

「ふ〜〜〜ん、そうだったのね……」

リンは、少しだけ嬉しそうに微笑みながらメロンパンを食べた。
メロンパンを食べ終わるタイミングで食後のデザートのブリオッシュを乗せたお皿をテーブルの上に置いた。
僕は、幸せそうにブリオッシュを食べるリンを見つめながら改めてリンを守る事を心に誓った。
それから毎日、リンの召使として側に仕えた。
たまにレンの無茶な命令は、合ったけれどもそれでもリンの側に居られるのが幸せだった。
たまたま街に出た時に面白い言い伝えを聞いた。
三時のおやつの時間にこの話をする事にした。

「う〜〜ん、美味しいわ……」

リンは、美味しそうにブリオッシュを食べていた。

「王女様、最果ての村に昔からある言い伝えを知っていますか?」

僕は、しゃべるタイミングを見計らってリンに話しかけた。

「最果ての村って確か海が近くにある村よね」

リンは、ブリオッシュを食べる手を止めて頬に右手を当てて考え込みながら述べた。

「はい、そうです。
自分の叶えたい願い事を書いた紙を小瓶に入れて海に流すと願いが叶うと言われているんです。
王女様もやってみては、どうですか?」

からになったティーカップにティーポットで紅茶を注ぎ込みながら述べた。

「私は、やらないわよ。
だってレンがいつも私の願い事を叶えてくれるんだもの。
だから私には、必要ないわ。
レンは、これからも私の願いを叶えてくれるんでしょう?」

リンは、ブリオッシュを食べながらレンが願い事を叶え続けてくれるか確認するように僕を見つめた。

「そうですね……
この先も王女様の願いを叶えられ続ける事が出来たら嬉しいです。
でもそう出来たら良いと思います」

僕は、困ったように苦笑いを浮かべると右手で自分の頬を触った。
でもリンの願いと裏腹に僕がリンの願いを叶え続ける事は、出来なかった。