二次創作小説(映像)※倉庫ログ

Re: 悪ノ王国(悪ノ娘、悪ノ召使などなど) ( No.3 )
日時: 2016/06/29 14:21
名前: 山田 花 (ID: YtZV6/SZ)

カイトは、袋からメロンパンを一個出すとリンに渡した。
リンは、メロンパンを見て一瞬嬉しそうに微笑んだ。
でも直ぐにカイトから貰った物だと気が付き不機嫌そうにメロンパンをカイトに向けた。

「カイトからの物なんていらない……」
「困ったな……リンが貰ってくれないと捨てるしかないないんだけれども……」

カイトは、困ったように口元を押さえるとリンの反応を確かめるようにちらってリンの顔を見つめた。

「なっ!?メロンパンを捨てるなんて許さない!!
しかたがないからメロンパンは、リンが食べてあげる」
「ありがとう、リン」

リンは、不機嫌そうに答えるとメロンパンを一口食べると幸せそうに微笑んだ。

「う〜〜〜〜ん、美味しい」

カイトは、リンが幸せそうにメロンパンを食べたのを満足そうに見つめるとレンの方を向いた。

「はい、これはレンの分だよ」

カイトは、レンにメロンパンを渡した。

「ありがとう、カイトお兄ちゃん」

レンは、嬉しそうにメロンパンを見つめるとメロンパンを一口食べた。

「やっぱりメロンパンは、美味しいです……」

レンは、幸せそうに微笑んだ。
レンがメロンパンを食べたのを見てカイトもメロンパンを一口食べた。

「へ〜〜〜〜ここのメロンパンは、なかなか美味しい物だね」

カイトは、感心したようにメロンパンを見つめると直ぐにメロンパンを食べ始めた。
先にリンがメロンパンを食べ終わると次にレンがメロンパンを食べ終わると最後にカイトがメロンパンを食べ終わった。
カイトがメロンパンを食べ終わる頃には、辺りが夕日がかっていた。

「もうそろそろ日が暮れそうだな……
レン、リン、今日は、僕に付き合ってくれてありがとう。
家まで送るよ」
「ありがとう、カイトお兄ちゃん、それではよろしくお願いします」

レンとリンは、カイトに家まで送ってもらった。

「一応送ってくれたお礼は、言うわ……」

リンは、家に着くと不機嫌そうにぶっきらぼうにカイトに家に送ってもらったお礼を言うとリンの家に入っていった。

「もうリンたら……」

レンは、リンが入っていた扉を見つめながらリンの素直でない態度にため息を吐いた。
レンは、直ぐにカイトの方を向いた。

「カイトお兄ちゃん、家まで送ってくれてありがとうございます」

レンは、カイトに頭を下げてお礼を言った。

「リンですけれども本当は、カイトお兄ちゃんの事が嫌いって訳ではないと思います。
リンがカイトお兄ちゃんの事を嫌いなら最初に逃げ帰ったと思います。
だからカイトお兄ちゃん、リンの事を嫌いにならないでください」

レンは、すがるようにカイトを見つめて哀願した。

「リンの事を嫌いにならないよ。
それにリンは、良い子だと解ってるから安心して良いよ」

カイトは、レンの肩に手をのせて優しく話しかけた。

「ありがとうございます、カイトお兄ちゃん」

レンは、嬉しそうに微笑みながらカイトを見つめた。
いきなりリンが家の扉を開けてレンの方を向いた。

「レン、いつまで話をしてるのよ。
ママが晩御飯出来たって言ってわよ。
レンが来ないと晩御飯が食べられないじゃない」
「ごめん、今行くよ、リン」
「早くしてよね」

レンは、リンの方に声をかけた。
するとリンは、レンの方に急かす事を言うと家の中に戻って行った。

「さようなら、カイトお兄ちゃん」
「うん、またね、レン」

レンは、カイトの方に頭を下げると家の中に入っていた。
カイトは、レンが家の中に入るのを見送ってからその場を去っていた。
カイトとレンとリンにとって素敵な一日になった。
カイトとレンやリンの出会った素敵な出来事と正反対にこれから起こる特にリンにとって最低最悪の展開になるとは、誰も思ってもなかった。
〜つづく〜