二次創作小説(映像)※倉庫ログ

Re: 悪ノ王国(悪ノ娘、悪ノ召使などなど)7月8日投稿 ( No.8 )
日時: 2016/07/13 15:29
名前: 山田 花 (ID: /xSFMP0P)

「どうしてすか?
どうしてリンを手放したんですか?
リンの事が大切ではないんですか?」

レンは、お父さんを見上げるように睨んで不満を述べた。

「ごめんなさい、レン。
これは、仕方がない事なの……
許して、レン」

お母さんは、レンを優しく抱きしめて辛そうにレンの耳元で呟いた。

「そんな事を言われたら許せないわけありません……
どうしたら王女様……うんん、リンと一緒に居られるようになるのですか?」

レンは、辛そうに俯くと直ぐに顔をあげてお父さんとお母さんを交互に見つめた。

「……一つだけリンと居られる方法があるぞ」

お父さんは、言い難そうに述べた。

「あるのですね!?
その方法とは、何なのですか?」

レンは、身を乗り出してお父さんを見つめた。

「親と離れて暮らす覚悟は、あるか?」
「リンと一緒に居られるのなら親と離れて暮らす覚悟は、あります」

レンは、自分の両手を握り締めて真剣な表情でお父さんを見つめた。

「王女様と一緒に暮らすには、召使になるしかないよ。
だからレンには、一人で街に出てある人と一緒に暮らして召使の仕事を覚えてもらう。
辛いと思うが大丈夫?」
「はい、大丈夫です。
それにリンの為なら頑張れます」
「解った。
僕達は、この先、レンの為に出来る事がないが頑張れよ」

こうしてレンは、召使になる為に街に出る事になった。
一週間後にお父さんに連れられて街に来ると茶色の古びた一軒の家の前で立ち止まった。
家の扉にある呼び鈴を鳴らすとしばらくすると家の扉が開くと髪が白くてひげをはやした70歳くらいの男性が家の中から出てきた。

「待っていたよ、ヨル」
「突然の頼み事を聞いてくれてありがとうございます、ハルさん」

お父さんは、レンの肩を触った。

「でこの子がヨルの子供のレンか?」

ハルさんは、お父さんの方を向いて話すとレンの方を向いた。

「はい、そうです。
レンの事をお願いします」

お父さんは、ハルさんの方に頭を下げた。

「レンの事は、任せてくれ」
「それでは、レン、頑張るんだよ。
お父さんとお母さんは、いつまでもレンの味方だからね」

お父さんは、レンの視線に合うようにしゃがんで前からレンの両肩を触り優しく話した。

「ありがとうございます。
リンの為に絶対、召使になります」

レンは、お父さんがレンの両肩を触った手を自分の手で触りながら真剣な表情でお父さんを見つめた。

「その意気だ、レン」

お父さんは、レンの頭を軽く撫でるとハルさんの方を向いて頭を下げると去って行った。
去って行くお父さんの姿が見えなくなるとレンは、ハルさんの方を向いた。

「レンは、召使になりたいんです。
どうしたら良いですか?」

レンは、自分の両手を握り締めて真剣な表情でハルさんを見つめた。
ハルさんは、レンの体全体を見つめた。。

「……レン、着いて来い」
「はい、解りました」

ハルさんに、連れられて酒場の文字が書かれている看板が屋根に乗っている店の前に来た。

「ここは、酒場ですよね。
こんな所に来てどうするのですか?」

レンは、酒場の文字の書いた看板を見上げながら述べた。

「しばらく酒場で働いてもらう。
召使には、状況に応じた判断力が求められる。
酒場には、色んな人が来る。
それでこそ悪党みたいな柄の悪い人も……
そんな人達をちゃんと接客してみせろ」
「解りました、ちゃんと接客をしてみせます」
「その意気だ、レン」

ハルさんは、レンの頭を撫でると直ぐにレンとハルは、酒場の中に入っていた。
酒場の中は、店の店員が忙しそうに動き回っていた。
ハルさんは、忙しく店内の動き回ってる店員の中で白いエプロンを着た赤色の髪でショートカットの13歳くらいの女の子に近寄った。

「メイコ、頑張ってるみたいだね」

メイコは、ハルさんに話しかけられてハルさんの方を振り向いて不思議そうに首を傾げた。

「これは、ハルさんではありませんか。
今日は、どのような要件ですか?」

ハルさんは、レンの肩を触るとメイコさんの方を向いた。

「この前に頼んだ件だよ。
レンの面倒を見てくれるかな?」
「この子がレンですか……」

メイコさんは、レンの体全体を見渡した。

「解りました。
レンの事は、私に任せてください」

メイコさんは、右手で自分の胸を触りながらハルさんを見つめた。

「後の事は、頼んだよ。
それでは、レン頑張れよ」

ハルさんは、メイコの方を向いてからレンの方を向いてレンの肩を軽く叩くとそのまま去って行った。
それからメイコさんに仕事教えてもらいメイコさんの助けもありどうにか酒場の仕事をこなす事ができた。
仕事が終わる頃には、体全体が痛くて筋肉痛になっていた。

「お疲れ、レン、初めてのわりには、頑張った方だと思うよ」

メイコさんは、水の入ったコップをレンに向けた。

「ありがとうございます、メイコさん」

レンは、メイコさんからコップを受け取ると水を一口飲んだ。
それを見たメイコさんは、話をきりだした。

「ハルさんに聞いたわよ。
召使になる為に頑張ってるんだってな。
でもなんで召使を目指してるの?」

レンは、メイコさんに言って良いか解らずに考え込むように水の入ったコップを見つめた。
しばらくしてから顔を上げてメイコさんを見つめながらゆっくりとレンの思ってる事をメイコさんに伝えた。

「レンには、そばに居たい人がいるんです。
その人のそばに居続ける為にレンは、召使になるしかないんです」

レンは、自分の両手を握り締めてメイコさんを真剣な表情で見つめた。

「その人は、レンにとって特別な人なんだな。
頑張れよ」
「はい、ありがとうございます、メイコさん」

レンは、ハルさんの元で料理や馬術や剣術や色んな知識を学んだ。
そんな忙しい日々が続いていた。
14歳になったある時にハルさんに大事な話があるからって自分の部屋に来いって言われた。
僕は、ハルさんの部屋の前に来ると右手で扉を三回叩いた。

「待ってたぞ、入ってこい」
「はい、失礼します」

僕は、ハルさんに扉を開けて良い許可をもらい扉を開けると部屋の中に入った。
部屋の中では、ハルさんが机の前の椅子に座っていて書類を読んでいた。
ハルさんは、しばらくすると書類を机の置くと僕の方を向いた。