二次創作小説(映像)※倉庫ログ

Re: プロジェクトクロスゾーンBrave Touhou World ( No.12 )
日時: 2016/07/18 21:23
名前: いっちゃん (ID: vlOajkQO)

プロローグ4
八十稲羽と兎のイナバ

幻想郷・迷いの竹林

?「くそ、輝夜め…次こそは絶対に…」
?2「ほう…その『輝夜』という者を倒したいのか…」
?「!? 誰だ!?」
?2「ならば来るがいい…」

物質界・八十稲羽・ジュネス・フードコート

?「それでは、これより我らが『特捜隊』の緊急集会を、久しぶりに初めたいと思いま〜す!」

俺は、鳴上悠。八十神高校…通称「八高」の2年生、そしてこの「特捜隊」のメンバーだ。都会から引っ越してきた。
今、音頭をとっているのは、クラスメイトの、花村陽介。1年前に、俺と同じくここに引っ越した。

?2「うん、本当に久しぶりだね。」
?3「てか、花村。今回はなんで集会を開いたの?」
?4「あの件は、もう終わったはずクマよ?」

順に、天城雪子、里中千枝、クマだ。
天城は、老舗「天城屋旅館」の経営者の娘で、今は自分の意思で、旅館を継ぐことにしたらしい。
経営者の子、といえば、実は陽介も、このジュネスの経営者の息子なんだ。
千枝は、カンフーに憧れている。カンフー映画のDVDはかなり持ってるし、朝早くからジョギングもしている。
クマは、陽介の家の居候。普段は着ぐるみのような姿だが、人前では脱ぎ、「熊田」と名乗っている。語尾に必ず「〜クマ」とつく。

陽介「お前ら、さては見てないな〜、夕べの『マヨナカテレビ』。」
?5「実はあたしも…」
?6「とんでもない物、映ったッスよね。」
?7「今までとはかなり違いましたね。夕べだって、雨は降らなかったし…どうなっている
んだ?」

順に久慈川りせ、巽完二、白鐘直斗。
りせは、実は国民的アイドルなんだが、今は訳あって休業中、祖母の豆腐屋で働いている。
完二は、「中学の頃、一人で暴走族をシメた」などの伝説(?)を持つ。顔に似合わず可愛いもの好きで、趣味は編みぐるみ作り。
直斗は、「少年探偵」の異名を持ち、その推理は、警察が信頼を置くほど。ちなみに、直斗は女だ。名前も経歴も男みたいだが、女だ。

陽介「鳴上、お前は見たよな?昨日の」
鳴上「ああ、見た。録画は出来なかったけど。」
陽介「んなもん、なんで録画しようとしたんだよ…天城やりせちーの時ならまだしも…」
鳴上「完二のならあるけど。」
陽介「いらねーよ!」

Re: プロジェクトクロスゾーンBrave Touhou World ( No.13 )
日時: 2016/07/19 18:44
名前: いっちゃん (ID: vlOajkQO)

ここで、「マヨナカテレビ」について、おさらいしておこう。
「マヨナカテレビ」は、ここ、八十稲羽に伝わる都市(?)伝説のようなものだ。
「雨の日の午前0時、テレビに運命の相手が映る」
これが「マヨナカテレビ」だが、実際は違う。
映るのは運命の相手なんかじゃなく、テレビの中に入ってしまった、「被害者」だ。テレビに入るとは、どういうことだと思うかもしれないが、後に説明する。
マヨナカテレビに入れられた被害者は、霧の日にテレビの中で殺される。何故かも後で説明する。
そうなる前に、俺達「特捜隊」が助け出すんだ。
テレビの中には、「シャドウ」という化け物がいる。シャドウは、テレビの中の霧が晴れる日、現実世界では、霧が出る日に暴れだし、被害者を殺す。そのシャドウに立ち向かう為には、俺達の力「ペルソナ」が必要なんだ。
実はこの「ペルソナ」、テレビの中に入る為に必要だったりする。
とにかく、このマヨナカテレビを利用した連続殺人を防ぎ、犯人を捕らえる為に俺達「特捜隊」が結成されたんだ。
事件は無事解決し、真犯人も捕まった。これで終わりと思ったんだが…

Re: プロジェクトクロスゾーンBrave Touhou World ( No.14 )
日時: 2016/07/18 17:07
名前: いっちゃん (ID: vlOajkQO)

千枝「そもそも、昨日は雲ひとつない快晴だったじゃん!」
りせ「そうだそうだ〜!そんな日にテレビが映るなんて、思わないよ、先輩!」
陽介「いや、俺に言われても…」
鳴上「そろそろ、本題に入らないか、陽介?」
陽介「ああ、そうだな。」

陽介「昨日のマヨナカテレビに映ったのは、被害者じゃなかった。」
雪子「『被害者じゃなかった』?」
クマ「それじゃあ、何が映ったクマ?」
完二「 映ったのは…なんか、『町』みてーな…」
りせ「『町』!? 完二、冗談でしょ?」
鳴上「いや、事実だ。少なくとも、村のサイズじゃなかったと思う。」
直斗「いずれにせよ、ひとつの集落が映っていましたね。他には、森とか、湖とか、神社とか…」
千枝「それさ、もはや『市』とか『県』とか『国』ほどのサイズなくない!?」
陽介「『県』ほどデカくねーよ!まあかなり広かったのは間違いないな。」
クマ「なんでそんなもの映ったクマ!?」
鳴上「町ごとさらわれた、とか。」
陽介「なんだその発想!?どうしてそうなった!?つーかそんなデカいテレビねーから!」
雪子「ぷふっ、あはははは!」
千枝「入っちゃったよ…雪子の『爆笑スイッチ』…」

陽介「とにかく、結論としては、『テレビの中に入る』ってことでいいんだな?」
鳴上「ああ、入った方が早いしな。」
千枝「というか、それ以外の方法なんてあるの?」
直斗「思いつきそうもないですね…。」
りせ「そうと決まれば、話は早いね!」
クマ「テレビの中に、レッツラ・ゴークマ!」
雪子「ふふっ、町ごとさらわれ…うふふっ!」
完二「まだ笑ってんスか、天城先パイ…」

クマ「それじゃ、センセー、頼むクマ!」

そんなクマの言葉とともに、俺はテレビに触れた。すると、テレビが眩しく光りだした!

鳴上「な、なんだ!?」
陽介「相棒!テレビから手離せ!」
鳴上「くっ…離れ…ない…!」
千枝「どうしたの!?」雪子「鳴上君!?」
完二「先パイ!?」りせ「鳴上先輩!」
クマ「オヨヨ…センセーイ!」
直斗「大丈夫ですか!?」

千枝「いたた…一体何が…」
雪子「鳴上君!どこに行ったの!?」
直斗「鳴上先輩だけじゃありません!花村先輩も…!」
クマ「まさか、テレビの中クマ!?」
完二「そのテレビ、入れなくなっちまってる!クソ!」
りせ「まさか二人とも、行方不明!?」

無事…だよね?二人とも…

Re: プロジェクトクロスゾーンBrave Touhou World ( No.15 )
日時: 2016/07/18 19:04
名前: いっちゃん (ID: vlOajkQO)

幻想郷・永遠亭

?「はぁ、今日も平和ね〜、永琳。」
永琳「そうね、輝夜。不気味な位。」
輝夜「そんなこと言わない!その言葉が不気味よ!…まあでも、こんな日には縁側でお茶を飲んで、のどかな気分に浸りながら空を見上げて…ん!?」

男1「のああああああ!!」
男2「うおああああああ!!」

私が空を見上げると、何故か、男が二人、永遠亭の庭に落ちてきた。

男2「はぁ、はぁ、生き、てる、のか?」
男1「ふぅ、どうやら、そう、みたい、だな、」

二人の男は、互いに呼吸を整えて話す。

男1「にしたって、なんで空からまっ逆さまなんだよ…本当に災難だぜ…」
男2「そもそも、ここはテレビの中なのか?」
男1「多分な。雰囲気変わってっけど。」
男2「テレビの、『町』の中か?」
男1「あ、そうか!言われてみりゃ、確かに似てる…って、人がいるぞ?」
男2「そうか、ここ、屋敷の中だ。あの、すみません。」
輝夜「え!? 何!?」

完全に不意を突かれた。それにしても、この二人、何者なのかしら?


(※鳴上視点)

とりあえず、自己紹介することにした。

輝夜「あたしは輝夜、蓬莱山輝夜よ。よろしく。」
永琳「八意永琳。輝夜の世話役…かな?」
鳴上「鳴上悠っていいます。」
陽介「俺は、花村陽s…。」

ドスウゥン
陽介「おわあああああ!!」

突然、陽介の隣に何か落ちてきた。

陽介「な、何なんだよ!自己紹介ぐらい最後まで言わせろ!」
鳴上「危なかったな、陽介」
永琳「ええ、危なかったわね。」
輝夜「うん、危なかった。」
陽介「『危なかった』で済むか!直撃してたら俺死んでたぞ!」
永琳「それはそうと、一体何が落ちてきたのかしら?」
輝夜「また人間みたいね。」
鳴上「立てますか?」
陽介「無視かよ!俺は空気か!」
男「うぅ…すまない。」

男の人が立ち上がる。見たところ外国人のようだ。

男「泣けるぜ…今日は徹底して厄日だな。」
陽介「俺もッス(小声)」
男「とにかく、感謝する。俺の名はレオン。レオン・スコット・ケネディだ。」

Re: プロジェクトクロスゾーンBrave Touhou World ( No.16 )
日時: 2016/07/19 18:43
名前: いっちゃん (ID: vlOajkQO)

永琳「ねえ、自己紹介も終わったんだし、なんで幻想入りしたか、教えてくれる?」
鳴上「幻想…入り?」
輝夜「え?だって、あなた達、みんなに忘れられてこの幻想郷に来たんでしょ?」
陽介「んなわけあるか!俺達はテレビの中に入って、そしたらここに来て…」
レオン「テレビの中?いや、俺は飛行機事故に巻き込まれて、急に空中に放り出されて…」
永琳「なんだかこんがらがってきたわね…要するに、あなた達は忘れられて幻想入りしたわけじゃなくて、何らかのトラブルでここに来たってこと?」
鳴上「そういう事になりますね。」
輝夜「長くなりそうね。立ち話もなんだし、とりあえず上がって。」
陽介「んじゃ、お言葉に甘えて。」

輝夜「この先が客間よ。」
鳴上「あ、はい。お邪魔します。」

声「…! ……!」

陽介「いぃ!?」鳴上「なんだ!?」
レオン「落ち着け!…みんな、静かにしてくれ。」

声「………! …! ……! …!」

レオン「この声、向こうの部屋か!」
鳴上「よし、助けに行こう!」

ガラッ

ウサ耳「ん〜!ん〜〜〜!」

パタン…

レオン「泣けるぜ…」
鳴上「そっとしておこう…」
陽介「いや、助けろよ!」

後で永琳さん達に聞いたが、彼女は、鈴仙・優曇華院・イナバというらしい。やらかしてお仕置きされてた…らしい。

ウドンゲ「酷いですよ!なんで一度扉閉めたんですか!」
レオン「いや、その、なんだ…見ちゃいけないものを見た気がしてな…」
鳴上「そういう趣味かと思ったから。」

ウドンゲ「なんでそう勘違いできるの!?」
陽介「なんでそう勘違いできるんだよ!!」

輝夜「あ、ハモった。」
陽介「というか、永琳さん?ロウソクなんてあの部屋にありましたけど、あれ、もはや別の『お仕置き』になってませんでした?」
永琳「これが普通だけど?」
ウドンゲ「何言ってるんですか!?」
陽介「てか、何言ってんの、この人!?」
ウドンゲ「閉じ込めるだけならまだしも、なんでロウソク!?」
陽介「全国のお母さんマネしたら、子供達Mになるぞ!!」
レオン「息ピッタリだな、この二人。」
鳴上「そうですね。」
永琳「じゃ今度から鞭で。」

陽介「そういう問題じゃねーよ!!」
ウドンゲ「そういう問題じゃないです!!」

Re: プロジェクトクロスゾーンBrave Touhou World ( No.17 )
日時: 2016/07/21 17:41
名前: いっちゃん (ID: vlOajkQO)

まだまだプロローグ4、続きます!(早く終わらせたい…!)


永琳「えーと、レオンは、任務を終えてアメリカっていう国に帰る途中で、ここに飛ばされた、と。」
ウドンゲ「テレビにここが?」
鳴上「ああ、多分そうだ。」
陽介「『幻想郷』だっけ?この世界が映ってたんだ、マヨナカテレビに。」
鳴上「で、テレビに入ったら、俺達二人だけここに来た。」
ウドンゲ「全然よくわからない…」
陽介「まあ、そうだろうn…」

ドゴオォォン
レオン「うおっ!」ウドンゲ「きゃっ!」
輝夜「な、何!?」鳴上「外からか!?」
永琳「爆発!?」
陽介「また俺最後まで言えねーのかよ!」

外に出てみると、白髪で赤い服を着た女性が立っていて、そばには女の子が倒れていた。

ウドンゲ「てゐ!」
陽介「てめえ、何者だ!?」
レオン「フリーズ!」

陽介とレオンさんが、それぞれクナイと銃を構える。俺も刀を抜く。
すると、遅れて輝夜さん達がやって来た。てゐ、という女の子も目覚める。

ウドンゲ「てゐ!大丈夫!?」
てゐ「ん… れい…せん?… っつ!」
鳴上「無理はしない方がいい、てゐ。」
てゐ「早速呼び捨てなんだ…」
陽介「… (さすが鋼のシスコン番長。)」
輝夜「また性懲りもなく来たわね、妹紅。」
妹紅「………」
永琳「待って、妹紅の様子が変よ!」

妹紅、と呼ばれた女性は、両手に炎を出した。こちらに敵意も向けている。

陽介「どうなってんだ、あれ!?」
レオン「わからんが、降伏の意思はないみたいだな!」

そう言うとレオンさんは引き金を引き、妹紅を撃った。多分、頭に当たったと思う。

鳴上「レオンさん!?」
陽介「何簡単に人殺しちゃってんすか!?」
レオン「いや、俺の知ってるやつなら、一発ヘッドショットした位じゃ死なない…!?」

すると、妹紅は何事もなかったかのように起き上がり、再度構える。

鳴上「本当に死んでない!?」
レオン「いや、それより… 無傷だと!?」
輝夜「あいつは不老不死なの。殺せないのよ。」
陽介「不老不死ってなに!? それじゃ、どうやってあいつ倒すんだよ!」
鳴上「本気でやるしか…ない!」

俺は、「もう一人の自分」をイメージする。どこからともなく現れるカードを、握り潰し、そして呼ぶ。

鳴上「来い…『イザナギ』!!」

そして俺の後ろに現れる「イザナギ」。この世界でも、ペルソナは出せるみたいだ。

陽介「やるぜ…『ジライヤ』!!」

陽介も同様にカードをクナイで斬り、ペルソナ「ジライヤ」を出す。
これで、準備は整った。

レオン「あんた達は、中に避難するんだ!こいつは俺達が相手する!」
ウドンゲ「私は、てゐを運びます!」

鳴上「それじゃあ、行くぞ!」
陽介「OK!」レオン「ああ!」











妹紅との戦闘はとても長引いた。しかしついに終わりを迎える。
陽介が「スクカジャ」で、素早さを上げ、切り込む。体勢が崩れたところで、レオンさんが妹紅の足を撃つ。

レオン「今だ!」陽介「決めろ、相棒!」
鳴上「おおおおお!」

力をため、渾身の技を放つ!
「ジオダイン!!」

体勢を崩し、転んだ妹紅に、放たれた雷をかわす術はなかった。直撃し、重症を負う妹紅。すると彼女は、全速力で逃走した。

陽介「待ちやがれ!」

陽介が追うが、ちょうどスクカジャの効果が切れ、逃がしてしまった。

俺達が戦った妹紅という女性、その瞳は虚ろで、生気を失っていた。しかも、彼女を覆う、禍々しいオーラは、シャドウを連想させる。一体、何が起ころうとしているのだろう?

To be continued…