二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- Re: プロジェクトクロス東方ゾーン ( No.2 )
- 日時: 2016/07/31 16:06
- 名前: いっちゃん (ID: aVnYacR3)
プロローグ1
幻想の国のアリス
物質界・渋谷
?「やれやれ…また『ゆらぎ』か…。この分じゃ、渋谷は当分閉鎖都市のままだな…。」
「渋谷に『ゆらぎ』が発生した」との知らせでここに来たが…さすがに多すぎやしないか?確かにここは「次元の壁」が不安定な場所ではあるが…。それにしても、あの駄狐はまだか?
自己紹介が遅れたな。俺は有栖零児。森羅のエージェントだ。
「森羅」というのは、政府の特務機関で、主に超常現象や怪異の解決を担当している。
前にも、「ある事件」を解決して、その時に「この世には様々な世界が存在する」ということを、身を以て知った。
?「な〜のじゃ、な〜のじゃ。」
聞き覚えのある声、やっと来たか。
零児「遅いぞ、小牟。」
小牟「おう! 零児。待った〜?」
こいつは小牟。俺のパートナーで、中国出身の仙狐、自称・「永遠の765歳」。
ちなみに、仙狐は1000歳からが一人前だからな。こいつは年寄りじゃなく、逆に若い、というわけだ。(精神年齢はもっと若いが)
小牟「しかし、またここに来ることになるとはのぅ。わしら、渋谷から離れられん呪いでもかけられとるんか?」
零児「そんな呪い、あってたまるか。」
小牟「じゃが、わしらが『あの事件』に関わった、いわゆる『始まりの場所』じゃぞ?」
零児「フッ、まあそうだな。」
小牟「あやつらは、元気にしとるかのぅ?」
小牟の言う、「あやつら」とは、俺達と同じ、「あの事件」の当事者だ。
俺達と同じ世界の住人もいれば、違う世界のやつもいる。
今ごろは元の世界で元気にやっていると思うが…
零児「ムッ!?」小牟「な、なんじゃ!?」
突如、揺れが俺達を襲う。そして、謎の気配。
小牟「零児、この感覚はまさか…!」
零児「『ゆらぎ』が増幅している!?…まずい!」
すぐにこの場所から離れようとする。しかし遅かった。俺達はすでに、こことは違う、別の「世界」に飛ばされていた。
- Re: プロジェクトクロス東方ゾーン ( No.3 )
- 日時: 2016/07/16 04:07
- 名前: いっちゃん (ID: SsVmP61.)
幻想郷・博麗神社
?「う〜ん…」
?2「よう、霊夢!遊びに来たぜ!」
霊夢「あら、魔理沙。」
魔理沙「どうしたんだ?悩みがあるなら相談相手になるぜ。」
霊夢「別に悩んではないんだけど、ちょっとね…」
一応、自己紹介をしておくわね。私は「博麗神社の巫女」博麗霊夢。空を飛ぶ程度の能力を持ってて、幻想郷の様々な異変を解決し、日々、神社でのんびり過ごしながら、お賽銭の少なさに泣く、悲劇のヒロインよ。
で、彼女は「普通の魔法使い」霧雨魔理沙。魔法を使う程度の能力を持ってて、普段は「魔法の森」ってとこに住んでるわ。趣味は冒険と宝探しで、大好物はキノコ…だったと思う。(「あたしに対してどんなイメージ持ってんだよ!」って言われそう…間違ってたらごめんね。)
あたしは早速、あることを魔理沙に話した。
(少女説明中、とかで省略するんじゃないわよ、作者!)
霊夢「なんでか知らないけど、幻想郷と外の世界の間の結界が、脆くなってるらしいのよ。」
魔理沙「本当か?どうせまた「オカルトボール」か何かだろ?」
霊夢「ううん、本当に原因不明。まぁ、今のところ、幻想郷には何の影響もないらしいけどね。どうせ何も起こらないとは思うけど…」
魔理沙「イヤ、必ず何か起こるな。あたしの第六感がそう言ってる。」
霊夢「あんたの勘なんて、当たるのかしら?」
魔理沙「う、うるさいな!絶対何か起こるって!賭けてもいい!」
霊夢「言ったわね?」
魔理沙「目が金になってるぞ…」
その時!外で突然の轟音が!
魔理沙「見ろ!あたしの言った通りだったろ?」
霊夢「とにかく見に行きましょう!」
これが私の、様々な世界を巡る冒険の始まりだった。
- Re: プロジェクトクロス東方ゾーン ( No.4 )
- 日時: 2016/07/17 22:33
- 名前: いっちゃん (ID: X6hSb0nX)
幻想郷・博麗神社境内
小牟「いちち…一体何が起こったんじゃ〜?」
零児「次元転移したのは覚えているが…」
俺は起き上がり、辺りを見回した。
零児「どうやら、ここは神社のようだな。」
小牟「うむ。鳥居に石灯籠、石畳の参道、神社的な雰囲気を感じるしのぅ。」
零児「『的な』ってなんだ、どう見ても神社だろう。…この石畳が砕けている事からして、俺達は上空から落ちて来たみたいだな。」
小牟「よく生きとったのぅ、わしら…ん?誰か来るぞ?」
小牟の言う通り、二人の少女がこちらに来ていた。
一人は巫女の装束に身を包み、もう一人は、なにやら魔女を連想させる服装だった。巫女の方が話かけてくる。
巫女「さっきの音…あんた達、ここらじゃ見ない顔だけど、まさか空から落っこちて来た、とか?」
零児「ん、まぁ、そんなとこだ。」
魔女「多分、外の世界の人間だろ?あっと、あたしは霧雨魔理沙、魔法使いだ。あんた達は?」
小牟「よくぞ聞いてくださいました!わしは『永遠の765歳』!仙狐・小牟!油揚げが好物で、プロレスをこよなく愛する程度の能力を持つ、ピチピチガールじゃ!!」
零児「真面目にやれ。そんな自己紹介してたか、お前?」
魔理沙「というか、なんで知ってるんだよ、その自己紹介のやり方…」
零児「まぁ、あいつはあんな奴だ。俺は有栖零児という。」
巫女「私は博麗霊夢。よろしく。」
- Re: プロジェクトクロス東方ゾーン ( No.5 )
- 日時: 2016/07/19 18:39
- 名前: いっちゃん (ID: vlOajkQO)
続き(※ここから霊夢視点)
小牟「互いに自己紹介が終わったところで聞きたいんじゃが、そもそもここはどこなんじゃ、霊夢?」
零児「さっき『外の世界』がどうとか言っていたな。俺達の住む『物質界』の事か?」
魔理沙「物質…?多分そうだと思うけど…」
霊夢「ここは『幻想郷』。全ての人から忘れられた、数多くの妖怪や妖精、そして少しの人間が来る場所よ。」
小牟「『忘れられた』?アホ言うな!わしらはただ、次元転移に巻き込まれただけじゃ!」
魔理沙「え?『幻想入り』したんじゃないのか?」
霊夢「もしそうだったら、空から落ちて来ないでしょ。」
零児「まあ、それはともかく、他にも『世界』があったんだな正直、驚きだ。」
小牟「五つだけではなかったみたいじゃの。」
霊夢「『他にも』…?『五つ』…? どういうこと?」
二人は私たちに説明した。この世には数多くの「世界」が存在する事。二人の知る限りで「物質界」「幻想界」「神界」「魔界」「魍魎界」が存在するという事。それらは全て「次元の壁」で別れているが、「ゆらぎ」によって綻びが生じ、崩壊してしまうこともあるという事。そうさせないため、二人の所属する組織「森羅」があるという事。そして、「ゆらぎ」の増幅による次元転移で、ここに飛ばされてしまった事。
零児「『幻想郷』と『幻想界』…名こそ似ているが全然違う世界らしいな。」
小牟「魔界と魍魎界を足して2で割ったような感じじゃな。」
霊夢「じゃああれは…そういうことだったのね。」
魔理沙「あれって…ああ、あれか。」
小牟「いや、『あれ』じゃ分からんわ!説明せんかい!」
霊夢「実はここ最近、幻想郷と外の世界との間にある結界の力が弱まってたのよ。」
魔理沙「それが、あんた達の言った『ゆらぎ』のせいってことかもしれないんだ。」
零児「確かにあり得るな。となると、黒幕がいる可能性が高い。」
魔理沙「なんでだ?」
小牟「わしらの住む物質界は、次元の壁が最も強固なんじゃ。じゃから綻びも生じにくい。」
霊夢「誰かが意図的に壁を脆くしてるってわけね。」
零児「ああ。しかも物質界で次元転移するってことは、他の世界の壁は既に崩壊寸前のところまできているのかもしれない。急がないとな。」
霊夢「私たちも協力するわ。この世界の『異変』を解決するのは、博麗の巫女たる私の役目だもの。」
魔理沙「それに、面白そうだしな!」
零児「ああ、よろしく頼むぞ、霊夢、魔理沙。」
こうして、私たちは、外の世界の住人、零児と小牟と一緒に、この異変の解決のために動くのだった。
To be continued……