二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- Re: プロジェクトクロスゾーンBrave Touhou World ( No.38 )
- 日時: 2016/07/31 16:22
- 名前: いっちゃん (ID: aVnYacR3)
幻想郷・迷いの竹林
俺達は、「永遠亭」という場所に行くため、竹林を通っていた。
零児「っくし!」
霊夢「どうしたの、零児? 風邪?」
魔理沙「絶対、移すんじゃないぜ。」
小牟「しっかし、随分竹が生えとるのぅ、この竹林。」
ワンダーモモ「迷いの竹林、でしたっけ? 確かに分かる気がします。」
妹紅「ただ深いだけじゃない。下手に進むと、元の場所に戻されるからな。」
桐生「魔法か何かかかってるのか?」
ベラボーマン「まるで、何かを守っているような感じがしますね。」
慧音「本来、ここに徒歩で入るのは自殺行為だぞ。妹紅がいるからいいものの…」
霊夢「そうね… 普段なら、空から直接行くんだけど。」
魔理沙「ここ、行方不明者も出たって話だぜ。」
真島「うらやましいわ〜、空を飛ぶとか。空を自由に、飛びたいな♪」
小牟「ハイ、タk…」
零児「その先は歌うんじゃないぞ。」
ワンダーモモ「秘密の道具なんて、持ってましたっけ?」
妹紅「もうすぐだ。ここをこっちに行けば、永遠亭だぞ。」
?「あの… すみません。」
零児「ん?」 霊夢「誰?」
- Re: プロジェクトクロスゾーンBrave Touhou World ( No.39 )
- 日時: 2016/07/31 16:25
- 名前: いっちゃん (ID: aVnYacR3)
俺達に話かけて来たのは、一人の少年だった。
霊夢「どうしたの、こんなところに一人で?」
真島「迷ってもうたんか?」
ベラボーマン「まさか、魔理沙さんの言ってた『行方不明者』…」
魔理沙「ほ、本当にいるとは…」
少年「あの、えっと… ここは、どこですか?」
慧音「ここは、迷いの竹林。文字通り、入ったら迷う。」
ワンダーモモ「それで、なんで君はここに?」
少年「…分からない。」
妹紅「どういうことだ?」
少年「分からないんです。自分がなんでここに来たのか、自分が何者なのか… 自分の名前と能力以外、何も思い出せなくて…」
桐生「記憶喪失か…」
零児「名前は、思い出せるんだな?」
少年「は、はい…」
風見「僕の名前は、風見一樹といいます。でも、自分がどんな人だ、とかは、思い出せません。」
霊夢「まあ、焦る必要はないわ。」
魔理沙「そうだぜ。ゆっくり、確実にな。」
ワンダーモモ「今覚えていることを、一回整理してみたらどうですか?」
風見「はい、ありがとうございます。僕の能力は『何でも守る程度の能力』… 要するに、バリアを張る能力です。」
小牟「絶対に壊れないけど、一枚しか出せないっていうやつじゃな!」
真島「どこの海賊漫画や。」
風見「いえ、複数出せます。その代わり、出せる面積が決まっているんです。」
零児「大きいとあまり出せないが、小さいバリアなら何枚も出せるってことだな。」
風見「はい、形も場所も数も、自分の能力の範囲ならいくらでも変えられます。」
桐生「守備力が高い能力だな。」
妹紅「で? そいつはどうする?」
霊夢「今更竹林の出口に戻るのは、時間の無駄ね… 連れて行きましょ。」
魔理沙「んじゃ、よろしくな!」
風見「はい、よろしくお願いします。」
竹林で会った、記憶喪失の少年、風見一樹。こいつは一体、何者だ? 怪しむべきではないのかも知れんが、一応な…
- Re: プロジェクトクロスゾーンBrave Touhou World ( No.40 )
- 日時: 2016/07/31 16:26
- 名前: いっちゃん (ID: aVnYacR3)
風見「…へぇ。お宝探しが趣味なんですか。」
魔理沙「へへっ、まあな。」
霊夢「宝探し、という名の泥棒だけどね。」
魔理沙「余計な事言うなよ、霊夢!」
風見「ど、泥棒、ですか…」
慧音「この前も、とんでもない物盗んできたな。」
妹紅「確か、藁人形と五寸釘だったか?」
ベラボーマン「藁人形と、釘!?」
ワンダーモモ「そ、それってまさか…」
真島「ホンマにとんでもないのぅ!」
零児「どこから盗んだんだ、そんな物…」
小牟「お主、誰か恨んどったんか?」
魔理沙「ち、違うって!」
風見「ふふっ。」
魔理沙「な、何がおかしいんだよ!」
風見「そうじゃなくて、楽しいんです。この雰囲気が。」
零児「風見…」
風見「記憶を失う前の僕も、こんな思い出があったのかな… 仮にそうだったとしても、僕はこの思い出を大事にしたいです。」
霊夢「そうね。大事にしなさい。」
妹紅「そろそろ着くぞ、永遠亭だ。」
- Re: プロジェクトクロスゾーンBrave Touhou World ( No.41 )
- 日時: 2016/07/31 16:31
- 名前: いっちゃん (ID: aVnYacR3)
第2章
二つのイザナギ
幻想郷・永遠亭
てゐ「いや〜、心配かけてごめんね!」
永琳「幸い、大した怪我じゃなかったの。これで大丈夫なはずよ。」
鳴上「大怪我じゃなくてよかった、てゐ。」
相棒、適応速えな! ある意味すげぇよ!
陽介「えっと、一つ聞いていいか? てゐにもウサ耳が付いてるけど、ウドンゲとてゐって、何者?」
輝夜「どっちも兎よ。ただ、てゐが、地上の兎が妖怪化して生まれたのに対して、ウドンゲは、月から来たの。」
鳴上「『月には兎がいる』って、おとぎ話じゃ…」
レオン「それに、『月から』って、一体どうやってだ?」
ウドンゲ「どうやってって… 普通に地球に向かって飛んだんですけど…」
陽介「普通に、って… ほとんど隕石じゃねーか!」
レオン「よく、大気圏突入の時に燃えなかったな。」
陽介「てか、生身の人間が普通に宇宙に出たら、死ぬわ!」
鳴上「細かい事は、そっとしておいた方がいいんじゃないか?」
陽介「お前は黙ってろ!」
声「おーい、ウドンゲ〜、いるか〜?」
一同「!!」
それは、聞き覚えのある声、あの妹紅とかいうヤツの声だった。
とりあえず、俺が出ることに。
適当にシャミセン決めて、帰ってもらうか。戦闘は、どうしてもって時だけにして。
ガラッ
陽介「やい、不死身女!また来やがった…」
男1「ん?」 男2「なんや?」 男3「誰だ?」
(※俺の目には、全員強面に映ってます)
陽介「すんませんっしたぁ!!」
妹紅「あの、その、あの時はごめんな、ウドンゲ、てゐ。」
ウドンゲ「いえ、あなた自身の意思でやった訳じゃないって分かったので…」
てゐ「そんな大した怪我じゃなかったしね!」
輝夜「あの妹紅が、あたしのところに謝りに来るなんて、隕石でも降らす気?」
妹紅「うるさい。お前に謝りに来たんじゃない。」
鳴上「隕石…」
ウドンゲ「なんで私の方を向くんですか!?」
零児「レオン、お前もここに来てたとはな。」
小牟「泣けるんじゃろ、ん?」
桐生「久し振りだな、レオン。」
レオン「ああ、アンタ達、ジャパニーズ・ヤクザも元気で何よりだ。」
真島「分かっとらんのぅ、『極道』言うんや、『ゴクドー』。アンダースターン?」
鳴上「レオンさんの、知り合いなんですか?」
零児「ああ、以前会ったことがあるんだ。」
霊夢「それはそうと… さっき怒鳴ってたヤツは?」
輝夜「あっちよ。」
風見「うわー…」
陽介「頼む、俺を見ないでくれえええええ!」
物凄え、恥ずかしいから!
輝夜「なるほど… それであなた達はここに…」
永琳「私達に、協力してほしい、と。」
零児「ああ、無理にとは言わないが…」
永琳「私と輝夜は、ここからは動き辛いわね。」
ウドンゲ「どうせ、私達に行かせるつもりなんでしょう?」
てゐ「あたしもここに残る。」
永琳「じゃ、ウドンゲ一人で。」
ウドンゲ「やっぱり…」
鳴上「俺達も行きますよ。」
陽介「ああ。別に、この世界が嫌いってわけじゃねーけど、早く仲間のところに帰りたいしな。」
レオン「俺もだ。早くマイク達と、酒を一杯やりたいぜ。」
永遠亭前
小牟「よし、それじゃ、出発…」
?「ちょっと、待ちなよ。」
一同「!?」
- Re: プロジェクトクロスゾーンBrave Touhou World ( No.42 )
- 日時: 2016/07/31 16:34
- 名前: いっちゃん (ID: aVnYacR3)
(※霊夢視点)
声がした方に振り向く。そこにいたのは、一馬のようなスーツを着た男だった。一目見て外の世界の人間だと分かる。
鳴上「! あ、足立さん!?」
陽介「なんでテメーがここに居やがる!」
足立「嫌だなぁ、せっかく久し振りに再会したっていうのに、そんな事言わなくてもいいじゃん。」
陽介「ふざけんな!」
どうやら、あの男は足立というらしい。悠と陽介は知っているようね。
足立は、こちらを挑発するような笑みを浮かべている。
小牟「足立透、じゃな。殺人罪で捕まったと聞いたんじゃが?」
足立「あれ、知らないんですか? 裁判の判決。」
零児「その様子じゃ、無罪か、執行猶予が付いたんだな。」
足立「そうそう。初犯で、反省してるって。」
陽介「お前みたいなヤツが、執行猶予だと!?」
足立「ちゃんと反省はしてるって。あれから一度も人殺しはしてないよ。警察はクビになったけど。」
ベラボーマン「一体、何の話をしているんですか?」
鳴上「『八十稲羽の連続殺人事件』って知ってますか?」
真島「確か、『霧の出た日に人が殺される』っちゅう、あれか?」
風見「え!? じゃあ、まさか…!」
鳴上「そのまさかだ。足立さんが、連続殺人犯だったんだ。」
桐生「アンタ、元刑事か。俺の知ってるヤツとは、随分違うみたいだな。」
足立「へぇ、そこにいるのって、あの『堂島の龍』ですか?」
真島「桐生ちゃんの事、知っとるんかいな!?」
足立「あなたの事もですよ。『嶋野の狂犬』さん。警察じゃ、知らない人を探す方が難しい位だから。」
慧音「なんか、やったのか?」
桐生「まあ、色々とな。」
真島「聞かん方が、ええかも知れんで。」
霊夢「それで、私達に何の用なの?」
零児「だいたい、予想はつくがな。」
足立「んじゃ、単刀直入に言うよ。」
足立「博麗霊夢さん、有栖零児さん、アンタ達二人と戦いに来たんですよ。」
霊夢「私達と…」 零児「戦いに、だと?」
妹紅「待て。いきなり来て戦わせろって、虫が良すぎるぞ!」
陽介「そうだ! 先輩を殺した事、俺はまだ許してねぇからな!」
足立「そうは言ってもなぁ… とにかく、場所を移そう。どうせ戦いになるんだから、第三者は居なくていいでしょ?」
霊夢「分かったわ。竹林に行きましょう。」
迷いの竹林
足立「結局、全員と戦わなくちゃだめなの? まあいいや。こういう時の対策もしてるし。」
足立がそう言って指を鳴らすと、どこからともなく敵の軍勢が現れた。
ワンダーモモ「わっ! どこから出て来たんですか!?」
桐生「見た事ねぇ敵だな。こっちの世界のヤツか?」
魔理沙「幻想郷でも、こんな敵見た事ないぜ!」
足立「こいつらは、『幻影兵』っていうんだってさ。」
慧音「こいつらを生み出しているヤツが、黒幕か?」
足立「さあ。自分で考えてよ。」
霊夢「どうしても、私達と戦いたいみたいね。」
零児「霊夢は周りの敵をやれ。足立は、俺と小牟が相手する。」
小牟「任せい!」
霊夢「分かったわ。」
足立の相手を零児に任せ、私は「幻影兵」とかいうヤツらを倒しに行く。
零児「これでいいんだろ?」
足立「へへっ。感謝しますよ。零児さん。」
小牟「やるぞ、零児!」
零児「ああ、本気で行く!」
- Re: プロジェクトクロスゾーンBrave Touhou World ( No.43 )
- 日時: 2016/07/31 16:38
- 名前: いっちゃん (ID: aVnYacR3)
(※零児視点)
足立「すげー、中々やるじゃないですか、零児さん。」
零児「くっ、この!」
小牟「焦るな、零児! 翻弄されとるぞ!」
零児「分かってる。だが…!」
足立の後ろに見えている、ペルソナ「マガツイザナギ」とかいうヤツが、かなり厄介だ。幸い、ペルソナに攻撃しても、ダメージは足立の方に行くらしいが…
小牟「くそぅ、ス◯ンドじみたもの出すでない!」
足立「奇妙な冒険はしてないですよ。」
実質1対2(小牟はサポート)の戦いに苦戦し、必然的に戦闘は長引いていく。
やがて、足立が本気を出す。
足立「実力も、ある程度分かったし、そろそろ本気出させてもらいますよ…『ヒートライザ』! そして『コンセントレイト』!」
小牟「な、なんじゃ!?」
零児「まずい、何か来る!」
足立「遅いんだよ!『木っ端微塵斬り』!」
零児「ぐおわぁっ!!」
足立「へへっ、効きましたよねぇ、零児さん。まあ、それもそのはず、『ヒートライザ』で能力上げて、『コンセントレイト』で精神を集中して、その後の攻撃を食らって、ただで済むはずがないですから。」
零児「『木っ端微塵斬り』… ふざけた名前のわりに強いな、だが… 小牟!」
小牟「おう! 了解じゃ、零児!」
足立「なっ! いつの間に背後に…!」
小牟「遅いわ! 『仙狐妖術・鬼門封じ』!」
足立「ぐうっ!? 体が、動かな…」
零児「今こそ受けろ! 護業抜刀法奥義!」
零児&小牟(交互に)「木は火を生み!」「火は土を生み!」「土は金を生む!」「そして金は!」「水を生む!!」
「森羅!」「万象!!」
足立「ぐうあああああっ!!」
足立「なんであれを受けて、そんな軽傷だったんだっ…!」
零児「あいつがいたからな。」
風見「僕のバリア、間に合ってよかった!」
そう、風見のバリアのおかげで、攻撃の一部が防がれ、ダメージを抑えられたんだ。
小牟「お主、守備範囲本当に広いのぅ!」
風見「小牟さんが言うと、変な意味に聞こえる… でも実際、他にもバリア張ってたので、小さなものしか出せなくて…」
零児「充分だ。助かった。」
霊夢「敵は、これで全部ね。」
足立「ふぅ、それが… 今のアンタ達の… 実力か… 強いって、本当に。」
零児「一緒に来てもらうぞ。聞きたい事がある。」
足立「せっかくだけど、断らせてもらうよ。」
小牟「逃がすと思っておるのか!」
足立「んじゃ、バイバ〜イ。」
陽介「消えた!?」
レオン「今のは、ワープか?」
鳴上「足立さんは、テレポートなんて出来ないはず…」
ベラボーマン「なら、どうやって…」
霊夢「…!」
小牟「どうしたんじゃ?」
霊夢「いや、なんでもないわ。」
零児「……」
足立という男を従える人物。一体何者だ? そいつが黒幕だという可能性は高いな…
?????
足立「今、戻ったよ。」
声「それで、あの二人は、どんな感じでしたか?」
足立「本当に、強いと思ったよ。実際、負けたし。それで、これからどうすんの、咲さん?」
咲「なら、次は………………」
To be continued…