二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- Re: プロジェクトクロスゾーンBrave Touhou World ( No.64 )
- 日時: 2016/07/31 17:03
- 名前: いっちゃん (ID: aVnYacR3)
第4章
完全で瀟酒な従者
幻想郷・紅魔館・正門前
霊夢「やっと着いた!」
零児「ここにベガがいるんだな。」
真島「赤い洋館に赤い服の男、随分シャレとるのぅ。」
魔理沙「あり? 美鈴がいないぜ?」
文「当たり前でしょう。妖精メイド達と一緒に避難したんですよ。」
フランク「とにかく、行くぞ…」
?「待って!」
俺達が紅魔館に入ろうとしたその時、誰か、少女のような声が聞こえた。振り向くと、一つのグループがそこにいた。
霊夢「レミリア!」
魔理沙「フランにパチュリー、アリスも!」
零児「ん? 魔理沙、俺はここにいるぞ?」
霊夢「何言ってるの? アリスはあっちに…」
妹紅「そうだぞ、アリスは… って、あ。」
ブルース「あー…」
陽介「そういうことか…」
桐生「そういうことだな。」
鳴上「そっとしておこう…」
レオン「あえて、言わないでおくぞ…」
風見「何を、ですか?」
妖夢「さぁ、私にもさっぱり…」
真島「こ、こりゃ傑作や!」
魔理沙「ヤバい、腹筋痛くなってきたぜ…!」
慧音「きょ、教師ともあろう者が、こ、こんな…!」
小牟「今度からわし、『有栖』と呼ぼうかのぅ!」
アリス「………」
零児「………」
フラン「ねぇ、ア・リ・ス?」
レミリア「ダ、ダメよフラン… 名前で遊んじゃ…」
パチェ「そう言うあなたも笑ってるじゃない。ケホッ、ケホッ」
ピット「で、でも、こらえられない…!」
プチッ×2
アリス「そうね、私達も限界だわ。我慢の。」
零児「お前らぁ! いい加減にしろぉ!!」
- Re: プロジェクトクロスゾーンBrave Touhou World ( No.65 )
- 日時: 2016/07/31 17:08
- 名前: いっちゃん (ID: aVnYacR3)
真島「零… やなかった、有栖〜…」
零児「まだ蹴られ足りないようだな。」
小牟「あ〜ん、ご主人様〜! もっともっと〜!」
ピット「なんでM!?」
慧音「あとアリス… 女の方のな。いきなりラストスペル使わなくても…」
アリス「あら、まだ喋れるほどの元気はあるのね。」
魔理沙「殺気しか感じないぜ…」
陽介「んで、例によって、俺達は巻き込まれんのな。」
ウドンゲ「もう、イヤ…」
レミリア「って、こんな茶番どうでもいいでしょ!」
零児「笑ってたヤツが言うな。」
パチェ「紅魔館は、今危険なのよ。外の人間に乗っ取られてて。」
霊夢「ええ、分かってるわ。」
妖夢「だからこそ、私達はここに来たんです。」
桐生「ケジメをつけるために、な。」
風見「はい。そのベガって人、僕は絶対に許せません!」
妹紅「私を洗脳しようとした礼を、たっぷりしないとな。」
フラン「皆…」
アリス「目的はこちらと一緒ってわけね。」
鳴上「だったら、協力しませんか?」
レミリア「もちろん、そうさせてもらうわ。」
俺達の目的は、紅魔館のベガを倒すこと。そして、ベガに操られている咲夜という人物を助けだすことだ。
利害の一致ということで、レミリア達と協力することになった。
?「ふん、こんな所にお前達が来るとはな。お前がターゲットの『イッキ・カザミ』だな。」
一同「!?」
風見「だ、誰ですか!?」
声は門の向こうから聞こえた。そこには一人の男がいたが、ベガじゃない。
レオン「こんなヤツまでいるとはな… 泣けるぜ。」
ブルース「資料で顔を見たが、本物はやっぱ、威圧感とか全然違うな…」
フランク「それは、俺も同感だ。なんでここにいるのか、インタビューしないとな、アルバート・ウェスカーさんよ。」
ウェスカー「お前が、教団を滅ぼしたというレオン・S・ケネディか。」
ベラボーマン「レオンさんの事を知っている!?」
ウェスカー「レオンだけではない。お前達の事も知っているぞ、ブルース・マッギャヴァンに、フランク・ウエスト。」
幸村「一体、あなたは何者ですか?」
小牟「アルバート・ウェスカー。お主、クリスに殺されたはずじゃなかったのか?」
フランク「T・ウィルスってヤツか。」
ブルース「そういうの、やめてくれ。アンタ、恐竜の仲間かよ。」
レオン「それより、なんでお前がここにいる? ベガと協力しているのか?」
ウェスカー「利害の一致、と言っておこう。」
真島「なんや知らんけど、邪魔やで。」
レイ「どけよ! 俺達は紅魔館に用があるんだ!」
バレッタ「あ〜! アンタ達、また会ったわね!」
魔理沙「お前は、バレッタとかいう赤ずきん!」
モリガン「あらあら、あなたまでこっちに来てたの?」
バレッタ「そうよ。雇い主がベガ様だから。ついでにお前らもぶっ殺せるしなぁ!」
フラン「私達は、咲夜を助けないといけないの! 邪魔しないで!」
バレッタ「吸血鬼が増えてる! 三人もいるなら儲かりそうね… で、咲夜ちゃんに用があるのね。出てこい!」
バレッタがそう叫ぶと、メイド服の女性が、瞬間移動したかのように現れた。
その目に光は無く、彼女からはサイコパワーを感じた。
レミリア&フラン「咲夜!」
バレッタ「殺っちまいな!」
咲夜「…『プライベート・スクウェア』」
鳴上「くっ…」
景清「こやつ、何をした!?」
霊夢「時間を止めた上で、ナイフを投げたのよ。」
ワンダーモモ「時間を止めた!?」
パチェ「そう。『時間を操る程度の能力』それが、咲夜の能力よ。」
レミリア「咲夜…!」
咲夜「………」
バレッタ「何を呼びかけたって無理だって。とっとと諦めな!」
デミトリ「この者達が、素直に降服すると思うか?」
パチェ「なんだかんだで、結局咲夜に頼るのよね、私達。それほど完璧なアンタが、あのベガってヤツの操り人形で、いいわけがないわ。」
フラン「あの時、咲夜が私を助けてくれた… だから今度は、私達が助ける番だよ、咲夜!」
レミリア「咲夜、あなたは私の、紅魔館の召し使いなのよ。勝手に辞めるなんて許すわけないじゃない! 戻って来なさい、咲夜。今私達が助けるから!」
- Re: プロジェクトクロスゾーンBrave Touhou World ( No.66 )
- 日時: 2016/07/31 17:10
- 名前: いっちゃん (ID: aVnYacR3)
ウェスカー「その程度か?」
魔理沙「おいおい、何だよコイツ! 動きが全然見えないぜ!」
幸村「速い! とてもじゃないけど、見切れない!」
文「あやや、この私が追いつけないなんて…」
ウドンゲ「力も強い… 体重の軽い私達じゃ、吹っ飛ばされちゃう!」
レオン「ヤツをただの人間と思うな。化け物じみた身体能力を持つ。」
フランク「もともと化け物になるウィルスなんだろ? 『じみた』はいらないと思うぜ。」
桐生「その上、銃まで使うんだからな。厄介だ。」
真島「まさに化け物やで。ま、神室町の時と比べたら、可愛い物やけどな。」
ウェスカー「俺の力、そんな小さな町の小さな事件と比べないでもらおうか。」
バレッタ「ほらほら、どうしたんだよ!」
慧音「どれだけ武器を持っているんだ、あいつ!」
妖夢「しかも、この幻想郷では見ない物ばかりですね。」
霊夢「香霖堂に売ってあったりするのかしら?」
小牟「マシンガンや火炎瓶、爆弾なんか売っておる店になんか、行きたくないのぅ。」
零児「どこでどうやって手に入れるんだ、あんな物。」
妹紅「行ってやれ。ガラガラだからな。」
風見「嫌ですよ! そんな物騒なお店! 鳴上さんもそう思いますよね?」
鳴上「あえて行ってみたいな。」
レイ「行くのかよ!?」
アリス「後で好きなだけ行けば?」
零児「今は目の前の敵に集中しろ。来るぞ!」
バレッタ「ハンターなめんじゃねぇぞ!」
- Re: プロジェクトクロスゾーンBrave Touhou World ( No.67 )
- 日時: 2016/07/31 17:12
- 名前: いっちゃん (ID: aVnYacR3)
(※レミリア視点)
咲夜「………」
レミリア「はぁ、はぁ…」
パチェ「咲夜…っゲホッ、ゴホッ!」
フラン「パチュリー! 無理しないで!」
咲夜の洗脳を解くために戦っているけれど、こんなに強いなんて…
苦戦を強いられる私達。喘息持ちのパチェは、ほとんど限界みたい。
咲夜「…『ジャック・ザ・ルドビレ』」
レミリア「くっ…うああっ!」
フラン「きゃああ!」
咲夜のスペルカードをモロに食らってしまう。
さすが咲夜。さすが紅魔館のメイド。やっぱり強い… でも!
(※ここから、咲夜視点)
レミリア「私はっ…諦めない!」
敵がそう言った瞬間、私は時間を止めた。後はトドメを刺すだけ。
なのに、何故? 何故手が震えているの? 何故ナイフを投げられないの?
私の主、ベガ様の命令は『侵入者の排除』。だからこの敵は殺さなきゃいけない。
なのに、何故?
咲夜「お…じょう……さ…ま…」
え? 今私「お嬢様」って言ったの?
そんなはずない! 私の主は、私が仕えるのは、ベガ様だけ…!
パチェ「それほど完璧なアンタが、あのベガってヤツの操り人形で、いいわけがないわ。」
フラン「あの時、咲夜が私を助けてくれた… だから今度は、私達が助ける番だよ、咲夜!」
レミリア「咲夜、あなたは私の、紅魔館の召し使いなのよ。勝手に辞めるなんて許すわけないじゃない! 戻って来なさい、咲夜。今私達が助けるから!」
…っ! うるさい! 消えなさい!
咲夜「『夜霧の……幻影…殺…人……鬼』!」
私が大量のナイフを投げ終わると同時に、時間が動き出す。
当然、ナイフは敵に向かって飛んで行く。
これでいい… これで、全部…
レミリア「まだよ!」
咲夜「!?」
振り向くと、まだ敵が立っていた。大量のナイフが刺さりながら。
何故? 何故倒れないの? 何故まだ立ち上がるの?
レミリア「私は、覚悟を決めたの! 咲夜、あなたを絶対助けるって! だから、あなたが投げるナイフなんて、全然、痛くないわ!」
どういう意味なの? 私を…助ける?
レミリア「思い出しなさい! あなたがここに来てから、私や、パチェや、フランや、美鈴や、その他の人間との日々を! あなたの主は、一体誰なのかを!」
咲夜「!」
私は… 私は………
- Re: プロジェクトクロスゾーンBrave Touhou World ( No.68 )
- 日時: 2016/07/31 17:16
- 名前: いっちゃん (ID: aVnYacR3)
(※咲夜追憶中)
レミリア「ふぅん、あなたが新しいメイドなの?」
咲夜「はい、十六夜咲夜と申します。」
レミリア「あなたも物好きね。人間のくせに、この紅魔館で働きたいだなんて。ま、せいぜい頑張りなさい。」
レミリア「あなた、料理上手いのね。少し驚いたわ。」
咲夜「ありがとうございます、お嬢様。料理は、少し経験があるので。 ですが紅茶は初めてですから…」
レミリア「確かに、少し苦いわね。でも、美味しいわ。」
咲夜「そうですか。良かったです。」
レミリア「…咲夜?」
咲夜「はい、何でしょう?」
レミリア「その、これからもよろしく。」
咲夜「もちろんです、お嬢様。」
パチェ「あなたが、新しいメイド?」
咲夜「はい、咲夜といいます。」
パチェ「…敬語使わなくていいわ。」
咲夜「で、ですが…」
パチェ「召し使いは、一人で充分なの。私にこき使われたいなら別だけど。」
咲夜「じゃ、じゃあ… って、名前を聞いてないのだけど。」
パチェ「パチュリー・ノーレッジよ。」
咲夜「そう。それで、パチュリーはここで何を?」
パチェ「魔法の研究よ。一日中ね。」
咲夜「目が悪くなるわよ。」
パチェ「とっくに悪いわ。ケホッ コホッ」
咲夜「喘息もあるのね。体は大事にしなさい。お薬探して来るわ。」
パチェ「ん、どうも。」
美鈴「zzz… わっ!?」
咲夜「やっと起きたの、門番さん?」
美鈴「美鈴です! というか、いきなりナイフ投げなくても…」
咲夜「寝てるあなたが悪いのよ。次寝てたら、当てるかもしれないから。」
美鈴「は、はい…」
フラン「ねぇ、咲夜。遊ぼう!」
咲夜「はい。構いませんよ、妹様。それで、何で遊びますか?」
フラン「もちろん、『弾幕ごっこ』! いいよね?」
咲夜「私で良ければ、何時でも。」
フラン「ありがとう、咲夜!」
(その後)
フラン「ふぅ、やっぱり強いね、咲夜。」
咲夜「いえ、私など、レミリアお嬢様に比べたら…」
フラン「絶対強いって!アイツなんかより!」
咲夜「妹様、言葉遣いが悪くなっていますよ。」
フラン「いいもん。アイツは、あんな暗い所に、ずっと私を閉じ込めて…」
咲夜「…ケンカ、されたのですか?」
フラン「な、なんでそんな事知って…」
咲夜「妖精メイド達が、噂していましたから。妹様、お嬢様はあの時、あなたの事を思って、あのような事をしたのですよ。」
フラン「嘘よ! アイツがそんな…」
咲夜「あの時、ずっと、嘆かれていましたよ。『フランの力が世に出たら、フランが苦しむ。そう分かっていても、妹をあんな所に閉じ込めておくのは、やっぱり辛い』と。」
フラン「…咲夜、仲直りに付き合って。」
咲夜「はい、喜んで。」
そうだ。私は… 私は…!
- Re: プロジェクトクロスゾーンBrave Touhou World ( No.69 )
- 日時: 2016/07/31 17:21
- 名前: いっちゃん (ID: aVnYacR3)
(※レミリア視点)
咲夜の動きが、止まった?
フラン「どうなってるの?」
パチェ「…レミィの声が、咲夜の心に届いたようね。見て。」
パチェが咲夜を指さして言う。見ると、咲夜の目から涙が出ていた。
レミリア「咲夜!」
咲夜「お嬢…様……」
フラン「咲夜が! 戻りかけてる!」
モリガン「もう一押しね。あなた達には辛いと思うけど、一発、決めてやりなさい。そうすれば洗脳が解けるわ。」
咲夜「こん…な……事、したく……な…い…。助…け……て…」
私は黙って頷く。
フランも、目に迷いが無い。一緒に、咲夜を助けたいっていう意思が、伝わって来る。
レミリア「行くわよ!『スピア・ザ・グングニル』!」
フラン「いっけー!『レーヴァテイン』!」
咲夜「う、うぅ…」
レミリア&フラン「咲夜!」
咲夜「お嬢様… 妹様…」
パチェ「ようやく起きたわね。美鈴の事、言えないんじゃない?」
妖夢「ここの戦闘は、既に終わってますよ。」
慧音「といっても、敵が撤退しただけだがな。」
妹紅「改めて思うが、情けない終わりかただな。」
咲夜「あの、お嬢様、妹様。」
レミリア「何?」
フラン「どうしたの?」
咲夜「本当に、申し訳ありませんでした。敵の手に堕ちていたとはいえ、お嬢様に危害を…」
レミリア「謝る必要は無いわ。私達は無事だし、あなたもこうして戻って来た。それで充分よ。」
フラン「借りは返したよ、咲夜!」
咲夜「お嬢様、妹様…! 私は、あなた達の、召し使いで、グスッ 本当に、良かったです…!」
レミリア「ほらほら、涙拭きなさい。」
咲夜「ううっ、グスッ ありがとう、ございます、グスッ お嬢様。」
霊夢「まったく、メイドのくせに、世話かけさせて。」
魔理沙「本当だぜ。転職したらどうだ?」
咲夜「余計なお世話よ。私にとって、これが天職なの。」
一同「………」
咲夜「?」
レミリア「…咲夜。」
咲夜「はい、何でしょうか、お嬢様?」
レミリア「あなた、本当に最高ね!」
妖夢「ぷっ! こ、ここでやりますか、普通!?」
フラン「あははは! だから咲夜は面白いのよ!」
咲夜「え?」
魔理沙「あ、明日、絶対、腹が筋肉痛に… っははは!」
霊夢「こんな場面で、狙って来ないで… あははっ!」
パチェ「うふふふ… ゲホッ、ゲホッ、どうしてくれるのよ。あなたのせいで、喘息が… うふふっ!」
咲夜「え? え!? 私、何か悪いことした!?」
文「『紅魔館のメイド、場違いなギャグで数名を爆笑に誘う』っと。」
レオン「よし、咲夜が元に戻った所で、中に突入するぞ。」
妖夢「ふぅ、ふぅ、え、ええ、了解です。」
小牟「主ら、なんで息切れしとるんじゃ。」
咲夜「私が聞きたいわ。」
レイ「とにかく、早く行こうぜ。」
景清「うむ、中の妖力が高まっている。」
ピット「もしかして『サイコパワー』!?」
ワンダーモモ「急がないと! サイコドリブルが完成しちゃいます!」
桐生「『ドライブ』だ。」
魔理沙「ま、待ってくれ。そ、その手のギャグは、もうやめてくれ…」
フラン「笑いが、止まらなくなっちゃう!」
零児「笑う暇があるか!」
アリス「さっさと行くわよ!」
ベラボーマン「こ、怖い…」
真島「こっちはピリピリしとるのぅ。」
鳴上「そっとしておこう…」
陽介「懸命だな。」
霊夢「そ、それじゃあ、行きましょう… ふふっ…」
風見「大丈夫なのかな、これ…」
To be continued…