二次創作小説(映像)※倉庫ログ

Re: プロジェクトクロス東方ゾーン ( No.7 )
日時: 2016/07/18 00:32
名前: いっちゃん (ID: X6hSb0nX)

続き(※大妖精視点)

はぁ…なんだか申し訳ないことしちゃったな…というか、なんでこんなことになったんだろ?まあ、全部チルノちゃんのせいだと思うけど。隣の金髪で赤い服を着た人、ケンさんも、呆れたような顔をしている。
チルノちゃんは、白い服の人、リュウさんと向かい合っている。「決闘」をするつもりだそうだ。

チルノ「いざ、勝負!」
リュウ「ああ、どこからでも…かかってこい!」

そう言うとリュウさんは、半身…つまり、体をこちらに向けて立ち、片手でお腹を、片手で顎を守るような構えをとった。

チルノ「それじゃあ、いきなり本気でいくよ!…『アイシクルマシンガン』!」

いきなりスペルカードを発動したチルノちゃん。リュウさんを無数の氷の弾が襲う!
ケン「なんだあの弾幕!?」
大妖精「『スペルカード』と言って、自分の能力を秘めたカードを使ったんです。幻想郷では、遠距離戦が主体なので、弾幕で相手をねじ伏せるんです。」
ケン「なるほどな。しかし、横から見てるからか、まるでシューティングゲームみたいだ。…まあ、だからなんだ、って話だが。」
リュウ「すさまじい弾幕だな。…だが!」

リュウさんはお腹の前に両手を動かし、手と手の間に空間を作る。すると、何か「気」のようなものが、その空間にたまっていく。そしてその「気」は、リュウさんが両手を突き出すとともに発射された。

リュウ「波動拳!」

リュウさんが放った、「波動拳」は、チルノちゃんが発射した氷弾を次々に壊し、チルノちゃんの方に向かう。

チルノ「え?え!?」

わけもわからずうろたえるチルノちゃん。そして…チューン

チルノ「う〜ん…」
大妖精「あ!起きたみたいだね。」
ケン「リュウ、お前ちょっと大人げなかったんじゃないか?」
リュウ「済まないな。だが戦いとなると、どうしても手加減なんて出来ないんだ。」
チルノ「え〜と、何が起こったんだっけ?三文字でまとめて。」
大妖精「大惨敗」チルノ「把握した。」
ケン「出来たのか?」
リュウ「チルノ、確かにお前の弾幕はすさまじい。だが、一発一発の威力が無いんだ。だから波動拳で打ち消せた。弾幕は、濃けりゃいいというものじゃないぞ。…とはいえ、お前のおかげで、この世界での戦い方を学ぶことが出来た。ありがとう、チルノ。」

こうして、チルノちゃんVSリュウさんの戦いは、チルノちゃんが瞬殺されて終わった。
外の世界から来た二人。彼らの戦いがこの後、私たちまで巻き込むということは、この時はまだ、知るよしもなかった…

To be continued…

Re: プロジェクトクロス東方ゾーン ( No.8 )
日時: 2016/07/18 02:29
名前: いっちゃん (ID: qyuIaVem)

プロローグ3
黄泉返りし武士もののふ

?「幸村!」

幸村「私を止めて下さったのが、義姉上でよかった。」

?「天下、あなたこそ、日本一の兵だと褒めそやしています!もののふの意地は立ちました!もはや、死ぬには及びません!どうか…!」

幸村「どうぞ、お健やかに。義姉上。」

幻想郷・白玉楼・中庭

?「う、うぅ…ここは、一体…」

辺りを見回すと、そこは見慣れない場所だった。

?2「気がついたか。」?「!?」

慌てて十文字槍を構えた。目の前にいた武士が敵意を放っていたわけではないが、人ではない、異形の者だったからだ。

武士「落ち着け、お主ももののふか。」
?「は、はい。真田幸村です。あなたは?」
武士「我は平景清と申す者、そして源氏を滅ぼした者、既に亡者の身だ。」
幸村「平氏…ですか。しかし、平氏は源氏に敗れ、その源氏が世を治めたと…」
景清「我は怨念から生まれし存在。憎き源氏は三種の神器を使い、滅ぼした。」
幸村「そう、ですか。…なんだかよくわからないです。」
景清「無理をせずとも良い。ところで、お主は何ゆえ、このような場所にいるのだ?」
幸村「え?気がついたらここにいて…」
景清「我もだ…ところで、お主はここに来る前の事を覚えているか?」

そういえば、確かあの時、家康の軍に独りで突っ込んで…

幸村「そうだ、あの時家康軍に殺されたはず…!」
景清「やはり、お主も黄泉返った者か。」

まさか、天が言っている、とでもいうのか?「まだ死ぬには早い」、とでも…

?3「曲者!」二人「!?」

声のした方向には、一人の女剣士がいた。どうでもいいかもしれないが、白い何かが彼女の周りを漂っている。
彼女が刀を抜き、切りかかってきた。すかさず、十文字槍で受け止める。

幸村「待ってください!私たちは、気がついたらここにいて…」
女剣士「黙りなさい!」

女剣士が剣を振り抜いた。すかさず後退し、体勢を立て直す。

景清「話の通じる相手ではないようだな。」
幸村「仕方ない、戦うしかないか!」
女剣士「いいでしょう。二人まとめて私が!…」

いざ、戦おうとしたその時、近くの建物から一人の女性が出てきた。

?4「刀を収めなさい、妖夢。その二人は敵じゃないわ、多分。」
妖夢「幽々子様!…はい、わかりました。それと、ごめんなさい、たしかめもせず、刀を向けて…」
幸村「いえ、誤解が解けて何よりです。」
幽々子「あなた達に会わせたい人がいるの、ついて来て。」