二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- Re: プロジェクトクロスゾーンBrave Touhou World ( No.91 )
- 日時: 2016/08/13 13:57
- 名前: いっちゃん (ID: BvZBUYdW)
幻想郷・妖怪の山
椛「この数… キリが無い!」
?「やはり、下っ端ではこの程度か。」
ほとんどの天狗が力尽きて、後は私だけ… 私が山を守らないと!
椛「くっ… まだまだ!」
ガキィン
椛「っ! しまった、剣が!」
怪物「オアアァァ!」
?2「おりゃあ!」
椛「!? な、何が…」
?「手槍、だと?」
万事休すと思ったその時、怪物の腹を、一本の槍が貫いた。
槍が投げられた方向には、鎧を纏った騎士がいた。
?2「お嬢ちゃん、大丈夫か?」
椛「あなたは…?」
?2「そんなボロボロの体じゃ、戦えないだろう。ここは、俺達に任せて、逃げるんだ。」
椛「え、俺達って…」
?3「イヤッフウウウ!」
謎の叫び声と共に現れたのは、赤い帽子を被り、特徴的な髭を生やした、中年の男だった。
男はジャンプしながら出て来ると、数体の敵を、踏みつけるかのように蹴り飛ばして着地した。
マリオ「そうだぜ。ここはこの俺、マリオに任せろ!」
?4「はぁ、はぁ、やっと追いついたよ、兄さん、アーサーさん…」
アーサー「すまん、すまん。俺達も探していたんだがな。」
マリオ「まったく… 次からはぐれるなよ、ルイージ。」
ルイージ「う、うん…」
?「ふん、実に面白い連中が集まったものだ。白銀の騎士に、兄弟戦士か。」
ルイージ「僕達のことを、知っているみたいだね。」
マリオ「だったら、俺達の実力も、分かってるはずだ。」
アーサー「痛い目にあいたくなかったら、ここから去った方がいいぞ。」
?「去るのは貴様らの方だ。この世からな。」
マリオ「ま、そうなるだろうな。行くぜ、ルイージ、アーサー!」
椛「待って下さい! あなた達が戦う必要はありません! これは私達天狗の問題です!」
ルイージ「…いや、戦わせてもらうよ。」
マリオ「か弱い女性は、放って置けないんでな。」
アーサー「そちらにどんな事情があるかは分からないが、俺達は騎士だ。だから戦うんだ。」
椛「…ですから、これは天狗の…」
文「じゃ、天狗がいればいいですよね、椛。」
椛「あ、文さん!? それに、そちらの人達は…」
零児「安心しろ、味方だ。」
アーサー「久しぶりだな、零児! 他にも、見覚えのあるメンバーがいるじゃないか!」
小牟「ん? そのオッサン二人は誰じゃ?」
マリオ「オッサン言うな! こっちはまだ30代だ!」
ルイージ「まあまあ、抑えて。僕はルイージ。こっちは、兄さんのマリオっていいます。」
?「増援が来て、安心したか? ならばこちらも増やすまでだ。」
そう言うと、怪物達の数がさらに増えた。
ケン「そのゾンビみたいな敵、見覚えがあるぜ。」
リュウ「確か、屍兵だったか。」
デミトリ「マーベルランドのモンスターもいるようだな。」
慧音「お前は、何者だ?」
妖夢「見た所、あなたがこの怪物達を召喚しているようですが?」
ファウダー「ファウダーだ。冥土の土産に覚えておくことだな。」
咲夜「え? 私が…」
レミリア「字が違うでしょ、咲夜。」
ウェスカー「ほう、俺はまだ、生きる屍に縁があるらしい。」
レオン「ウェスカー!」
ファウダー「何をしに来た。」
ウェスカー「気にするな。コイツらと、少し遊んでやるだけだ。」
美鈴「さらに増えた…!」
零児「とにかく行くぞ! アーサー達を援護だ!」
文「椛、まだ戦えますよね?」
椛「当然ですよ。これしきの怪我で倒れるほど、軟弱じゃありません!」
文「それじゃあ、私達も行きますよ、椛!」
- Re: プロジェクトクロスゾーンBrave Touhou World ( No.92 )
- 日時: 2016/08/14 12:19
- 名前: いっちゃん (ID: WqZH6bso)
(※零児視点)
ファウダー「『トロン』!」
咲夜「『マジックスターソード』!」
ファウダー「相殺したか… ならば、『レクスカリバー』!」
文「そんな竜巻なんか! 旋符『紅葉扇風』!」
様々な魔法を使い、凄まじい攻撃を放つファウダー。
俺達は全然近づけず、相殺だけで精一杯だった。
加えて、ウェスカーの連撃や怪物達で、防戦一方となっていたが…
レミリア「鬱陶しいわね… 咲夜や仲間がいるから遠慮してたけど…」
咲夜「お嬢様、まさか…!」
小牟「な、なんじゃ!? 何が起こるんじゃ!?」
零児「霊力が、レミリアの方に集まっているのか?」
絢斗「ヤバいのが、来る。」
美鈴「皆さん、離れて!」
美鈴の言う通り、レミリアから離れる俺達。
レミリアに怪物達が集まって来た所で、レミリアの霊力が溜まり、そして…
レミリア「紅符『不夜城レッド』!」
ファウダー「これは…」
ウェスカー「ほう、これだけの力を持っているとはな。」
幸村「周りの怪物達が…!」
椛「消滅した!?」
アーサー「大魔法並み… いや、それ以上の威力だったな。」
マリオ「あんなの直撃したら、骨も残らないんじゃないか!?」
デミトリ「ククク…」
リュウ「嬉しそうだな、デミトリ。」
零児「同じ吸血鬼がこんな力持っているんだからな。」
小牟「しかし、ものすごい攻撃じゃったのぅ。約1名巻き込まれる程の。」
見ると、チルノがさっきの攻撃に巻き込まれ、気絶している。
チルノ「きゅう…」
大妖精「美鈴さんが『離れて』って言ってたのに…」
慧音「話を聞いていない方が悪い。」
ルイージ「でも、敵の数が減ったよ!」
鳴上「今なら、総攻撃できる!」
妖夢「このチャンス、逃しません!」
零児「よし、行くぞ!」
- Re: プロジェクトクロスゾーンBrave Touhou World ( No.93 )
- 日時: 2016/08/14 13:16
- 名前: いっちゃん (ID: WqZH6bso)
第6章
奇跡を起こす女神達
鳴上「はぁ、はぁ、もうスタミナが…」
ウェスカー「まだ少し足掻くと思えば… 期待外れだったか。」
レミリアの攻撃のおかげで、敵の数は減った。だが、消耗した俺達に、戦う力はほとんど無かった。
文「あやや… せっかくヒーローらしく、遅れてやって来たのに…」
絢斗「…ふざけるなよ…!」
マリオ「まだだ… まだ戦える…!」
ファウダー「無駄だ、死ねえ!」
?「楔の魔石!」
ファウダー「!?」
?2「秘術『グレイソーマタージ』!」
ウェスカー「くっ!」
ファウダー達に攻撃したのは、俺達にとってはお馴染みの仲間だった。
零児「ワルキューレ!」
小牟「クリノにサビーヌまでおる!」
クリノ「懐かしいメンバー達だね。」
サビーヌ「半分以上は、初対面だけどな。」
ワルキューレ「ご無事ですか? 皆さん!」
早苗「よかった! 突然爆発がありましたから…」
レミリア「…うー。」
妖夢「早苗さん!」
文「そう言えば、そちらには守矢神社がありましたね!」
ウェスカー「ふん、たかが4人増えた位で、何ができる。」
ワルキューレ「『戦力』は、4人だけではありませんよ。花の術!」
慧音「これは…!」
鳴上「疲れが… 癒えていく!」
サビーヌ「この戦力差、どうにもならないだろ?」
早苗「大人しく、降伏して下さい!」
ファウダー「ならば撤退するまでだ。ここに『ヤツ』はいないらしいからな。」
小牟「待たんか!」
レオン「逃げ足だけは、流石だな。」
ケン「深追いはやめておこうぜ。本来の目的は、天狗ってヤツらの協力を得ることだ。」
零児「ああ、ひとまず、当初の目的を果たすぞ。」
- Re: プロジェクトクロスゾーンBrave Touhou World ( No.94 )
- 日時: 2016/08/14 13:52
- 名前: いっちゃん (ID: WqZH6bso)
椛「なるほど… それで、私達に協力して欲しい、と。勿論、協力させてもらいますよ。ただ…」
零児「ただ?」
椛「妖怪の山が襲撃された以上、恐らくほとんどの天狗が警備にまわるはず… 実質、動けるのが私だけなんです。」
慧音「構わないさ。ただ、この異変について調査して欲しいだけだ。」
椛「はい、分かりました。」
文「一緒に来ないんですか、椛? 天狗の里が攻撃されたんだから…」
椛「勿論、行かせてもらいますよ。やられっぱなしは嫌ですから。」
妖夢「そういえば、神奈子さんと諏訪子さんは、どうしたんですか?」
早苗「二人は、神社や山の警備のために、ここに残ると言ってました。」
零児「永琳や幽々子の時と同じだな。」
慧音「まあ、そうだろうな。」
ケン「とりあえず、目的は果たした。早く地霊殿に行こうぜ。」
レオン「ああ、魔理沙や、他の仲間が心配だ。」
文「私が案内します!」
零児「ああ、頼む。なるべく急いで向かうぞ!」
To be continued…
