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二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- バグズパニック!(前編) ( No.164 )
- 日時: 2017/09/28 00:01
- 名前: 抜間さん (ID: z/hwH3to)
『特に意味のないプチネタ』
抜間さん「新スレになってだいぶ経つことだし、久しぶりに料理対決がしたいです」
神童「言いたいことは多々あるがとりあえず一言言わせろ。 ま た 犠 牲 者 を 増 や す 気 か ?」
剣城「お前、過去二回の料理対決で何しでかしたのかを忘れたのか??バカ甘党だのポイズンだの裸族料理だの味覚破壊兵器だの毒物だのってかなりやらかしてきたのにまだやるつもりか??(#^ω^)」
抜間さん「犠牲者が出るのを覚悟でやります。というか、大惨事にならない料理対決なんて料理対決じゃないからそれただの品評会だからね!」
剣城「オイ、いつの間に料理対決=大惨事当たり前ってのが常識になってんのか!!?;」
神童「はぁ…この作者の考えることだから絶対ろくなことにならないぞ;でも、そうなるとまたSNS団でやるつもりなのか?」
抜間さん「それも考えたけど、SNS団バージョンは一度やったし、同じ展開なんてつまらないじゃん。それにせっかく三回目の料理対決になるんだしうちサイドでは初の試みも思い切って試してみたいなーって思ってて、短文執筆の間をぬって今こっそりじわじわとルール整えたりして準備してるところなんだよね。まあ、結局のところどんな料理になるかはぶっちゃけ皆さん次第なんだけど」
剣城「は?皆さん次第…って、どういうことだ?」
抜間さん「次の料理対決は、他のサイドからゲストを挑戦者として招いた料理対決をしようと考えてます」
剣城「FU★ZA★KE★N★NA」
これを読んだ作者の皆さん及びキャラの皆さん。実際に実現するかはまだ未定ですが、もしこの先うちサイドの料理対決に呼ばれる事があったらとりあえず死を覚悟してください(止めろ)
『特に意味のないプチネタそのに』
天馬「そういえば、前回の銀魂パロで新生イナズマジャパンのメンバーが沢山出ていたよね。パロディだからかなりキャラ崩壊していたけど、みんなの本来の分類ってしてあるの?」
抜間さん「してあるよー。スマブラチームや暗殺チームにも言えることだけど、登場する機会がないってだけでいざというときに困らないようにみんな設定だけはしてあるしね。イナズマジャパンだと、パロディで登場しなかったみんなも含めると…」
ツッコミ組→神童(状況によってはオシオキ組に回る)、信助(ただし天馬がいたら真っ先に彼を避難させる)、鉄角
保護者→九坂(神童同様、状況によってはオシオキ組(怒髪天モード)になる)
オシオキ組→剣城、井吹
純粋組→天馬、好葉
気絶する→真名部、葵
動じない→市川、みのり
ギャグカオス組→瞬木、さくら、皆帆
抜間さん「こんな感じかな。ちなみに補足すると皆帆はギャグカオス組だけど「w」や爆笑をせずに悪乗りするタイプです。りゅーとさんのカブトモアキと同じようなタイプっていえばわかりやすいかな?」
皆帆「なるほど、僕は草を生やさないギャグカオス組なんだね。何気にこのタイプって抜間さんサイドだと初めてじゃない?」
抜間さん「いやだって、皆帆がゲラゲラ笑うところってどうしても想像つかなかったんだもん;かといって動じない組ってのもアニメのはっちゃけ具合を見てるとうち的には違和感があったしね。だから、りゅーとさんの「草を生やさないギャグカオス組」ってのを見た時に「こ れ だ !!」って思って迷わずそう設定したよwww」
真名部「すいません、よりによってどうして僕の親友が草を生やさないとはいえギャグカオス組なんですかOTL」
改めて見るとひっでぇなこれwww何気にバランスがいいのが我ながら腹立つwww
ちなみにみのりに関しては、抜間さんサイドでは基本的にポトムリ憑依状態の冷静沈着な方で行きます。いやだって、本来の人格であるミノタウルスモードだと大変なことになりそうで…;それと本編にもちらっと出ていましたが、抜間さんサイドの九坂と好葉は両思いで付き合っているというオリジナル設定があります。くさこのらーぶらーぶ。
長らく更新出来なくてごめんなさい;次スレから本編なのでコメントはちょっと待ってて
- バグズパニック!(前編) ( No.165 )
- 日時: 2017/09/27 23:06
- 名前: 抜間さん (ID: z/hwH3to)
今回の短文は今年日本を騒がせたあの生き物からヒントを得て執筆したエピソードで、オリマーとピクミンがメインで活躍するものとなっています。ただ今回掲載するのは三部作(予定)のうちの前編なので、まだ特筆してオリマーの目立ったシーンはないかな?ただし、いつも通りギャグは最初から飛ばしまくってますので注意です。とりま、例によって注意事項をどうぞ。
・色々とご都合主義な展開
・ピクミンがいつもの3割増でよくしゃべって表情も豊か
・オリマーと一緒に行動することになる同行者がよりによってアレとアレなため、とうあがいてもいやな予感しかしない
・エピソードの性質上、解説…というか豆知識みたいな文章がちょこちょこ出てきます。小難しい話が苦手な方は飛ばしても問題ないですが、読んでみるとちょっとためになるかも?
・まだ前編なのに初っぱなから下ネタが容赦ない
おK?
残暑厳しい9月のとある日のスマブラ屋敷。
この日は早めの秋休みということでスマブラ屋敷は大乱闘も依頼も休みの完全オフの日であり、ファイター達はそれぞれ屋敷で心や身体を休めることに貴重な休日を費やしていた。一部お出かけに買い出しにデートにと忙しなく街に繰り出すファイターもいたが、それでも明日への活力を養おうと自分の思うままに過ごしている。
珍しくのんびりゆったりとした一日。普段はワイワイと賑やかなスマブラ屋敷も、今日ばかりはゆるやかに、かつ平和に時間が過ぎていk……
「もうほんっっっっとにどうにかならないの!!!!?」
…いくわけがありませんでした。
ピーチ「私だけじゃなくて、スマブラみんなの問題になりかねないのよ?しかもこれで5日目なのよルフレ!!」
ルフレ「だーーーーー!!うるっせぇな!!まず人の耳元でデカイ声出すんじゃねーよ!!」
スマブラ屋敷のキッチンから突如として轟いた、キノコ王国のプリンセスの耳をつんざくような叫び声。もはや稲妻にも近いそれはたいそう凄まじく、その威力たるや庭を散歩していたルイージがよろけて転び、アーウィンの整備をしていたフォックスの手元が狂い、自室で眠りこけていたカービィを無理矢理叩き起こすなど、あちこちで被害が発生したという。
しかし、声をあげた当の本人はそんなスマブラ屋敷の被害事情など当然知るよしもなく、目の前の人物……ピーチのハイパーボイスを至近距離で喰らったためにキーンと痛む耳を押さえるルフレに迫っていた。
ピーチ「お菓子を作る度にイライラさせられる私の気持ち考えたことある?奴等がまた来やしないかって毎回こっちがびくびくさせられるんだからね!?」
ルフレ「まあまあ、気持ちはわからなくもないがちょっと落ち着けよピーチ…。まずああゆうのは元を絶たないとどうにもならないぜ?それに、俺はそういうのは生憎専門外なんでな…;」
ピーチ「元を絶つなんて簡単に言ってくれるけど、それが出来てたらこんなに苦労していないわよ…;というか、貴方軍師なんだからこんな問題くらい解決できないの!!?」
ルフレ「いや無理言うんじゃねーよ!!あんたは軍師を何だと思ってるんだ!!?」
ルフレは耳をつんざく大声にうんざりしながらもまあ一応は話に耳を傾けてあげる位の情けはあるらしく、なんとかピーチをなだめようとする。しかし当のピーチの怒りが収まらないので、話が堂々巡りするばかりであった。
ルフレ「とにかく!さっきからカリカリしすぎなんだよあんたらしくもない!いいからまずは落ち着けって……」
ピーチ「あーもう、こんのぉーー!このやり場のない苛立ちは一体どうすればいいのよおぉぉぉぉ!!」
ルフレ「なっ……うわっと!?あっぶねーなあんた!なんてもん投げてんだ!!」
苛立ちを抑える素振りも見せないピーチと、理不尽な言い種に堪忍袋の尾が早くも悲鳴を上げるルフレ。キッチン中に響き渡る大音量で繰り広げられる二人の言い争いはヒートアップしていく一方であり、ついにはピーチが近くにあったフライパンを手に取ってルフレに勢いよく投げつけたではないか!!
まさかの力業にルフレは思わずビクッと一瞬怯むも、そこは数多の修羅場をくぐり抜けてきた軍師。間一髪でフライパンを避けた。
だが、その時…
ガチャリ
オリマー「さあ羽ピクミン、食材の買い出しを手伝ってくださ(ガーーーーン!!!)ぶべらあああぁぁぁーーーーーっ!!!?」
ルフレ「うぉあぁぁぁぁーーーーー!!?;」
羽ピクミン「おりまーーーーーー!!?;;」
すいません、よりによってピーチがフライパンを投げつけたタイミングでオリマーがやってきたために大惨事になりましたOTL
ルフレ「オリマーーーーー!!大丈夫か!?つか、あんたタイミング悪すぎだろ!!?」
羽ピクミン「おりまー!!おりまーーー!!(´;ω;`);;」
オリマー「あぁ…川の向こうに、目の前にこれまでの冒険で命を散らせたたくさんの花ピクミン達がいる……私に手を振ってます……」
ルフレ「その川渡っちゃいけねぇ奴だしその花も怖いなオイコラ!!?;;」
桃姫渾身の叫びと共に勢いよくぶん投げられたフライパンは電動丸ノコよろしく回転しながら、勝手口からキッチンに入ってきたオリマーの顔面に突っ込んでいきそのままクリティカルヒット。しかも私服姿でヘルメットを装着していなかったことが災いし、その顔にはいっそ見事なまでにフライパンがめり込んでいた。あぁ、後ろに倒れそうになるオリマーの身体を必死で支える羽ピクミンの姿が益々悲しみを誘う……;
ピーチ「あ、オリマー!良いところに来たわね!? 貴方、あの花壇に関してはよく知ってるんでしょう?本当にどうにかならないの!?」
羽ピクミン「Σ(((゜Д゜;)))」
ルフレ「その前に人の顔面にフライパン投げつけて大怪我させたことへの謝罪はないのかオイ?」
ルフレが回復魔法で簡単にオリマーを治療すると、ようやく意識を取り戻したオリマーが羽ピクミンの手を借りながらよろよろと立ち上がった。ルフレの言葉と満身創痍なオリマーの様子を見たピーチもようやく冷静さを取り戻すと、彼に何度も頭を下げて先程のことを謝罪する。
それにしても、声を荒らげて怒ることがほとんどないピーチがこれほど我を忘れて怒り狂っているとは、一体何があったのか…?
オリマー「……ルフレさん、一体何があったかお聞かせ願えませんか?いてて……」
ルフレ「あー、実はな……;」
オリマー「は?キッチンにアリが出る……?」
ピーチ「そうよ!一度や二度ならまだしも、もうこれで5日連続……おちおち安心してお菓子も作れやしないわ!!」
思ってもみなかった話にオリマーは思わずすっとんきょうな声を上げる。何と屋敷のキッチンにアリが入るようになり、砂糖や果物などの甘いものを中心に被害が出ているというのだ。
ピーチが言うには最初に被害が確認されたのは5日前であり、始めのうちこそ「たまたま迷い混んできただけだろう」と様子を見ていたという。しかし5日連続、それも日にちと共にアリの数も増えたともなれば流石に偶然というわけにも行かなくなり、ルフレに報告を兼ねた相談をしているうちにピーチがヒートアップし……結果、あの言い争いになっていたというのが事の顛末だったようだ。
コメントまだ。どうでもいいことですが、先日うちの住んでる地域(栃木県)にもとうとう「ヒアリに注意してください」という注意喚起が市役所より出されました。
- バグズパニック!(前編) ( No.166 )
- 日時: 2017/09/27 23:21
- 名前: 抜間さん (ID: z/hwH3to)
オリマー「アリですか…まあ、確かにこの季節は餌を求めて活発に動き回る時期ですからね。でも、どうしてまた急に屋敷に来るようになったんでしょうか…?」
ピーチ「それはこっちが聞きたいわ。今までスマブラにいてこんなこと一度もなかったのに、ここ数日になって急にわらわらと出だしたのよ」
アリの出所を探ったところ、どうやら近くの花壇のどこかに作った巣からやってきているらしい。オリマーはここのところ食事当番になっていなかったので知らなかったが、最近ガーデニング中によくアリを見るようになったのはそれだったのか、と一人ごちる。
ルフレ「まあ、あんたは趣味のお菓子作りで砂糖や蜂蜜をかなり使うもんな。アリに対するストレスもそりゃあ溜まるよな;でもだからって、フライパン乱舞は明らかにやり過ぎだからな?」
ピーチ「それは申し訳ないと思ってるわ;勿論キッチン管理担当のみんなともどうにかしなきゃって相談してるわよ?でも、相手が虫なだけに対策がなかなか難しくて…。スマブラ歴が長いリンクやルイージもこんなことは初めてだって言ってたし」
オリマー「うーん、でしたら市販のアリ退治薬は試してみましたか?ほら、毒入りの餌でアリの巣をコロリして巣ごと全滅させる置き餌とか、家の周りに撒いてアリを寄せ付けないようにする粉末とか」
ピーチ「試したけど、全然効果がなかったわ。粉末を撒いてもいつの間にか抜け道を見つけて侵入しているし、殺虫成分入りの餌も持ち帰ろうとすらしなかったの …どうやら相当警戒心が強いみたいね;」
もちろん、台所の管理担当者達もこの事態を重く見ており、アリが入りそうな隙間を塞いだり見つけたらその場で駆除するなどの対策をしてはいるが、すぐに別の隙間を見つけたアリが侵入してしまう上に市販のアリ撃退グッズもまるで効果がなかったという。しかもアリの巣があるであろう花壇はガーデニングが得意な面子の植えた花が所狭しと咲いており、広さも如何せんかなり広いので闇雲に掘り返して巣を探すわけにもいかないのだ。
オリマー「まあ、虫に限らず生き物は周りの危険や環境に合わせて知恵をつけていくものですしね…恐らく今回のアリは手強いですよ?;」
ルフレ「要するに打つ手なしかよ……はぁーあ……;」
もはや八方塞がりとなった現状にがっくしと項垂れるオリマーとルフレ。それからルフレは疲れたようにはぁとため息を溢すと、ぽつりと呟いた。
ルフレ「それこそ、俺らが直接アリになって巣を探し出して直接潰すとかしかできないだろうな…
………ん?」
果たして今の言葉のどこに何を思うところがあったのか、ルフレは自身の放った台詞を何回も口の中で反芻し始めた。そしてしばらくの間ぐるぐると忙しなく頭の中で思考をめぐらせていたと思いきや、いきなりバッと顔を上げてある一点を凝視した。その様子を黙って見ていたピーチもどうやらルフレの意図に気づいたらしく、彼と同様にしてそちらに顔を向ける。
期待のこもった眼差しでただ黙ってじいっと見つめるルフレとピーチ。その視線の先にいたのは……
オリマー「…………え」
羽ピクミン「?」
オリマー「……」
ブラピ「ひっこぬかーれてーあなただけにーついていくー♪」
マリオ「今日もー運ぶー戦うー増えるーそして食べられるー♪…ってこれ何年前の歌なんだろうな?それにしても、ルフレも突拍子もない作戦思い付くものだよなぁ」
ブラピ「全くな。あいつの頭の中は一体どうなってんだかな」
オリマー「……」
マリオ「…おーいオリマー、いつまで黙ってるんだ?俺にブラピ、何よりピクミン達もいるんだからさ」
ブラピ「オリマー、いつまでへこんでんだよ?もう来ちまったものは仕方ねーんだから気持ち切り替えていこうぜ?」
オリマー「…はぁ…でしたらその前に、僭越ながら一言だけ言わせていただいてもよろしいでしょうか?」
ブラピ「どーぞ」
オリマー「何 を ど う し た ら 私 達 が ア リ サ イ ズ に な る と い う 発 想 に た ど り つ く ん で す か ?」
ブラピ「あんたの場合は久々に元のサイズに戻ったってことでいいんじゃね?」
オリマー「いやいやむしろそれよりも小さいんですけど!?」
…はい、つまりそういう事です。ルフレが思いついた名案…それは要するに「ピクミンがアリみたいに小さくなってアリの巣を探し出せれば数の暴力でなんとかできるんじゃね?」という大変なげやり極まりない作戦である(爆弾投下)。……ってオイ、あんだけ悩んでおいて結局は武力制圧で解決するのかよ!!!??
マリオ「しっかし、ルフレもなかなかに突拍子もない作戦思い付くよなぁ」
オリマー「ええ、全く…ルフレさんのあの目線からして嫌な予感はしていましたが、まさか本当にやるとは。この小さい目線は懐かしいですが、こんなシチュエーションで見たくなかったですよ」
ブラピ「あー、あんたに限らずスマブラではある程度のサイズ補正がかかってるもんなー。でも、まさかガチでやるとはなw」
オリマー「はぁ、もうこうなったら私も腹を括ってピクミンの犠牲覚悟の上でやりますよ!!…勿論、本音を言うなら犠牲0を目指したいところですけどある程度は諦めて妥協します;」
ピクミン達「えー…(;・ω・)」
まあ色々言いたいことはある。あるのだが…もう既に小さくなって花壇に突撃してしまった以上、アリを討伐するまで帰ることは出来ない。マリオとブラピは勿論、オニヨンがない今の状態ではピクミンの補給も出来ないので、オリマーはいつも以上に慎重に行かなければならないことだろう。…命の危機にさらされるピクミンには少し気の毒かもしれないが。
ちなみにピクミンをよく知らない人に説明すると、ピクミンの舞台はオリマー目線で見た地球であり、彼目線では私達の身の回りにある物体が全て巨大なものに見えているのだ。そのためあちらこちらに電球や紙袋や蓮の葉などの物体を利用したギミックが多数存在しており、オリマーはそれらのギミックをピクミンを駆使して進んでいくのである(紙袋をピクミンの重みで潰す、蓮の葉に乗って川を渡るなど)。
なお、今回結成されたアリ討伐部隊のメンバーは、オリマーと彼の相棒であるピクミン(赤、青、黄、岩、羽それぞれ10匹ずつの計50匹)とピーチのSOSを受けて駆けつけたマリオ、それからガーデニング組兼オリマーのサポート役として召集されたブラピの計3人と50匹であり、全員が両手の魔法で約1cm台にまで縮められている。原作だとオリマーの身長は4cmなので、今の一同はそれよりもかなり小さい、まさにアリサイズということになるのだ。
ブラピ「……にしても、普段手入れしている花壇もこうするとなんかおっかなく感じるよなぁ…おわっと!(砂粒に躓いてよろける)」
マリオ「大丈夫か?そういやピクミンにもこんな感じの花が咲いたステージあったよなぁ。いやまぁ、あっちは軽く箱庭みたいな感じかもだが」
オリマー「でもここまでうっそうとはしてませんよ。とちらかと言えば平地の所々にタンポポやクローバーの花が咲いてたり、煉瓦や鉢植えらしきものがある程度ですかね。しかし私はいいですが、皆さんはこういう世界感には慣れてないから大変じゃないですか?」
マリオ「いや、俺もブラピも適応力あるから大丈夫だろ!それにオリマーにピクミン達もいることだしな!」
ブラピ「そうそう、大船に乗ったつもりで行こうぜオリマー?」
オリマー「すいません、まず私以外の二人が両方ギャグカオス組、しかも片方は腹筋ブレイカーでもう片方はクソガキという辺り、大船どころかむしろ幽霊船レベルレベルで不安なんですが?」
ピクミン達「どーかんー」
マリオ&ブラピ「「ドイヒーwww」」
幽霊船レベルに不安な面子はともかくとして、ふかふかの肥料で足元がおぼつかない中を三人と50匹は、軽く雑談や愚痴を交えながら進んでいく。
身長1cmの目線から見た花壇はもはや花壇というよりもどこまでも広がるジャングルそのものであり、無造作に生える雑草や土に混ざる石ころが障害物となって一行の行く手を容赦なく阻んでいた。
- バグズパニック!(前編) ( No.167 )
- 日時: 2017/09/27 23:40
- 名前: 抜間さん (ID: z/hwH3to)
……しかし、その時であった。
ヒュウウウゥ……
マリオ「……ん?……なっ…みんな避けろ!!上だ!!」
オリマー「えっ!!?……うわぁーーーーっ!!?」
ブラピ「うぎゃああああーーーー!!?」
ドシーーーーーーン!!!
マリオの声にオリマーとブラピが上を向いたその途端、何と目の前に巨大な丸い物体が迫ってきたではないか!!三人がとっさに回避行動をとって距離をとるや否や、その物体が目の前にドムッと鈍い音を立てて勢いよく落下し、地面にくっきりと跡を残す……。
ピクミン達「#♀*◆!!◎△□$ーーー!!(パニック)」
オリマー「ピクミン達、まずは落ち着きましょう!一度集まって!!(笛を吹く)」
ブラピ「おい、今のはなんなんだ一体!?下手したらオレらまとめてぺちゃんこだったぞ!?」
マリオ「…あっ、見ろ!あれだ!!」
見ると巨大な物体は一度落下して勢いよく弾んだ後、一行のいる地点から少し離れた地点に花をクッションにぽすりと落ちていくところであった。
ブラピ「……なんだありゃ?やけに綺麗な丸だな。…ん?でもあの物体、なーんかどっかで見たような気がすんな……」
???「おーい、多分そっちの方に行ったぞ」
オリマー「……!静かに!誰かがこっちに来ましたよ……」
一体何が起きたのか全く理解が追い付かず混乱していると、今度は頭上から誰かの声が聞こえてきた。驚いて上を仰ぎ見れば、そこには見覚えのある、しかし今は巨人のようにすら感じられるほどに大きい二つの人影があった。
ピチュー「……あっボールがあんな所にいっちゃったデチュ!お花さん、びっくりさせちゃってごめんなちゃい…;」
ムジュリン「おーいピチュー、花を踏まないように気をつけて拾えよ?せっかくオリマー達がきれいに手入れしてるんだからな?」
ピチュー「はーいデチュ!そっと拾うデチュ!」
討伐部隊「…………;」
ボールはピチューに抱えられ、ピチュー共々花壇から遠ざかっていった。 どうやら先ほどの巨大な物体の正体はうっかり花壇に入ってしまったボールだったようで、ボールは相当勢いがついて花壇に落ちてきたのか、落ちた際に下敷きにされたであろう花の頭が気持ち下向きに傾いていた。
ブラピ「…ふぃー…何かと思えばムジュリンとピチューのボールだったのかあれ。つーか、ただのボールも今のオレらにとってはもはや凶器だな;」
オリマー「そうですね…小さくなってる分、予想もつかないものも危険なトラップになりかねませんよ…;」
ボール自体は当たっても怪我しない程度に柔らかくぷにぷにしたものであるが、今の自分達がもしあれの下敷きにされていたらと思うと……。三人の背筋にひやりと嫌な汗がつたう。
マリオ「しっかし、自分が小さいだけでこんなに周りが怖くなるのか…オリマー、お前…相当の修羅場くぐったんだな;」
オリマー「それはお互い様でしょう;とにかく、ボールも消えたことですし早く先へ進みましょ…」
パサッ
オリマー「うわっぷ!!」
と、今度はオリマーの顔面に何かがばさりと覆いかぶさってきたではないか。
ブラピ「ん?なんだこりゃ?」
マリオ「今度は何なんだ?」
オリマー「…布?どうしてこんなものが花壇に?」
それはオリマーの顔…リアルの大きさにして5ミリ四方くらいの紫色の布切れであった。よく見ると端があちこちほづれて糸が見えており、恐らく破れた衣服か何かの一部であろうことがうかがえる。
オリマー「布とはボールとはまた別ベクトルで反応に困るものが出てきましたね…風で飛ばされてきたのでしょうか」
ブラピ「さあな。でも、そんな木っ端微塵な布なんて…ん?どうしたマリオ?そんな難しい顔して」
マリオ「いや、なーんかその布に見覚えがある気がしてな。あれはなんだったかな……誰かの服だった気がしたんだが……」
オリマーとブラピはこの布は果たしてどうしたものかと、困ったように顔を見合わせる。一方のマリオは何か思い当たる節があるのか布の正体を記憶の中から必死に手繰り寄せようとしていたが、それにしては布の欠片が小さすぎるし、第一花壇の近くには布を破るような鋭利なものはないはずである。
…しかしこの直後、オリマーは謎の布の正体を知ると同時に、こんなもの拾わなきゃよかったと凄まじく後悔することとなった。
なぜなら……
マリオ「……あ!!思い出したそれ!!確かその紫色は……」
ワリオ「ぬあぁぁぁぁーしまったぁぁ!!俺様としたことがオナラでオーバーオールとパンツを突き破って破っちまったぜぇぇぇぇぇぇ!!!」
オリマー「ごぺらばしゃあぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!(布を勢いよく地面に叩きつける)」
ブラピ「おwwwまwww布の正体がまさかすぎんだろwwwというか、オナラで破けたパンツの欠片がいきなり降ってくるとかざけんなオイwwwwww」
マリオ「ワリオのパンツだ!!!……って、あっちゃー…ちょっと遅かったか;」
何とその布の正体はオナラ勢いで破けたワリオのパンツの欠片だったからだああぁぁぁぁぁぁーーー!!!!謎の布のまさかすぎる正体にブラピは腹を抱えて大爆笑、一方ワリオのケツから飛んできたパンツをモロに顔に喰らったオリマーはあまりの衝撃に布を捨てながらその場で嘔吐。すいません、オナラでオーバーオールとパンツが破れるってどんな勢いでオナラしてんだお前は!!?
ワリオ「それは違うぞナレーション!!俺様のオナラが強いんじゃなくて、このパンツとオーバーオールが弱すぎるだけだ!フンガーーーー!!」
そういう問題かよ!?というより、よく考えれば布をぶち破る程強いオナラだろうがオナラごときで破ける布だろうがどっちにしろ大問題だぞ!?
ネス「ワリオ、裸族講座まで日がないからって無理しないで!まずはお尻にあるワリオのオリーブをちゃんと治療したほうが…!」
ワリオ「いつつ…止めるなネス!俺様の裸族パフォーマンスを楽しみにしている同志がいるんだから今頑張らなくていつ頑張るんだよ!だーーーーーもう!!せっかくお花の香りとオナラの匂いが乱れ舞う裸族技のアイデアが浮かんできたっているのに、オナラの加減が全然だわケツのイボの痛みが増すわ俺様のとっておきの勝負パンツが行方不明になるわで今日は散々だぜ!!」
ブラピ「同志やファンのためにとことんまで身体を張るその頑張りは称賛に値するが、オナラでパンツぶち破るレベルの無理は明らかにおかしいだろwwwヘッポコ丸だってそんな芸当はやらかさねーぞwww」
マリオ「そういやあいつ、この前任天街で開かれた裸族講座で新しい勝負下着はいてフルチンダンスしてたなwww確かピンク色であちこちに黒のレースやフリルリボンをふんだんに使った、めっちゃくちゃ高いやつwww」
オリマー「とりあえず、花壇に入り込んだ挙げ句に裸族技の練習をしていることに関しては後で説教ですね(#^ω^)しかしワリオさん、七不思議の時からだいぶ経つのにまだ痔が治ってなかったんですね…;」
ギャグカオス組であるブラピとマリオはネスとワリオのやりとりに腹を抱えてゲラゲラ笑うが、ワリオのケツが間近に迫る光景は中々にキツいものがある。しかもよく見たら破れたオーバーオールから見えるワリオのケツからは、痔によって出来たイボがコンニチワして…っておい、前スレの七不思議ネタで出たワリオの痔ネタがここにも出てくるってどういうことだ?
マリオ「……でも、どうするんだ?こんなに近くにいられちゃ迂闊にこの先通れないぞ」
オリマー「うーん、このまま進むと目の前にいるだけに確実に踏み潰されますよね。かといって迂回するのもあれですしね…」
まあツッコミ所満載なやりとりはともかく、マリオの言う通りワリオは花壇に設置された柵をわざわざ乗り越えてまで中に侵入して裸族技を練習しているため、(ワリオ本人は無自覚だが)一行の行く手を遮るように立ちはだかっており邪魔なことこの上なかった。
感想まだ。こ れ は ひ ど い
- バグズパニック!(前編) ( No.168 )
- 日時: 2017/09/27 23:45
- 名前: 抜間さん (ID: z/hwH3to)
オリマー「さて、どうしたものですかね……「むぎゃっ!」…ん?むぎゃ……?」
ブラピ「どうしたものか、だって?そんなの、単純にあのクソデブをどうにかすればいいだけじゃねーか!!つーわけでオリマー、この岩ピクミン借りるぜ!」
岩ピクミン「いやー!いやー!;;(ジタバタ)」
と、オリマーがこの場をどう切り抜けようか頭を抱えていた時、背後からいきなり「むぎゃっ!」という声が聞こえてきた。振り向くとそこには、ブラピが岩ピクミンをひっ掴みながらニヤリとほくそ笑んでいるではないか。自分達のリーダーではない人物に掴まれたことに混乱した岩ピクミンはあわあわと狼狽えるが、ブラピはそんなことは知らないと言わんばかりにぐっと岩ピクミンを掴んだまま足で踏ん張り、ハンマー投げのような体制をとった。…おい、ブラピお前まさか……;
ブラピ「ピクミン攻略の基本は、敵の弱点を見つけて的確に攻撃することなんだろ?だったら、弱点なんざ目の前にあるじゃねーか」
オリマー「……ちょっと待って下さい!!ブラピさん、貴方まさか……;」
ベテランパイロットはブラピのやろうとしていることを悟り、さっと青ざめた。堕天使が見据えるターゲットはただ一つ。それは目の前にいる敵…ワリオのむき出しになった弱点である。
えー皆さん…この後どうなるかはもう、お分かりですよね……?;
ブラピ「食らいやがれイボ痔野郎!!!岩ピクミンボンバーーーーー!!!(ドカカカカカカカ!!!)」
ワリオ「アッーーーーーーーーーー♂!!!」
岩ピクミン達「「「イヤアアアァァァァァーーーーー!!!!;;;」」」
オリマー「岩ピクミーーーーーーーン!!!!;;」
はい、ブラピはワリオのイボ痔めがけて岩ピクミンを投げまくりました(爆弾投下)。おい、予想はしてたけどやることがえげつないなこの堕天使は!!?
岩ピクミン「「「☆※←@#●▽ーーーーー!!; 」」」
ネス「ワリオ!!!どうしたの今の声は!?」
ワリオ「いつつ…ネスてめぇ何しやがるんだ!地面からカンチョーとか卑怯だろ…アッーーーー♂!」
ネス「え!?違う違う僕じゃないって!!冤罪だって僕何もしてないよ!?…ってぶっはwwwやめてやめてその阿部さん顔はやめてワリオwww苦しんでるのかネタなのか分からなくてなるんだけどwww」
ブラピ「ちょwwwケツへのダメージの余り顔が阿部さんになるとか裸族の鏡だぜあいつwwこれなら白ピクミンもいれば良かったぜwww」
オリマー「それ絶対毒でとどめを刺そうとしてますよね!?というより、岩ピクミンを投げるのはやめてくださいいい加減可哀想になってきましたから!!!これならダイオウデメマダラにいたぶられながら食い殺された方がまだ100倍マシですよ!!?;」
岩ピクミン達「「「いやぁぁぁぁーーー!おによんにかえるぅぅぅぅーーーー!!((((´;Д;`))))」」
岩のように硬い身体を持つピクミンがターゲットに与える攻撃力は凄まじく、ワリオは手で尻を抑えることすらままならないレベルで悶絶。しかもブラピの持つ某夜も狼仕込みの狙撃スキルもあってか、彼が投げるピクミンは見事にイボ痔の弱点をえげつない程的確に攻め立てていた。
マリオ「なんだこの展開wwwひっでぇ下ネタだなwww(ブォォォーーー!!)…ってうぉげろぉぉぉ☆※←@#●▽くっせぇーーーーー!!!鼻が曲がる!!曲がる!!!;;」
ワリオ「俺様のたくましいヒップがぁぁぁぁぁーーー!!止めろ止めろ俺様のケツがくそみそテクニックになっちまうーー!!」
オリマー「貴方のケツ事情なんて心の底からどうでもいいですよ!!それよりも岩ピクミンが…私の可愛い岩ピクミンがぁぁぁ…!!!」
マリオ「おーい、それもさりげなく酷くないか?おえっぷ……;」
…まあその代わりに、ワリオの放ったオナラによる嗅覚へのダメージ及びこのえげつない攻撃を間近で見せられたことによる精神的なダメージは計り知れず、特に岩ピクミン達はトラウマレベルの体験に頭の花が一瞬で枯れて葉になってしまったのは言うまでもないのだが…;
えー、念のため言いますが良い読者さんも悪い読者さんもイボ痔の人を見かけても攻撃することは決してしないであげてください…実際なったことがある人やイッテQのイモトのイボ痔ネタを見てる方はご存じかもてすがあれ、実際なったら死ぬほどつらいらしいので;
ワリオ「フンガーーーー!!どこの虫けらかは知らないが俺様のケツを攻撃するのは止めろーーー!」
マリオ「おわっ!!何だ!?」
ワリオ「止めろ!止めやがれーーー!!!(ドスドスドス!!)」
事実、こうして説明している間にも容赦なく尻を襲う激しい痛みにワリオがパニックにならないわけがなく。痛みに耐えかねたワリオは何と足元にいるであろう自分の尻をいたぶっている何かを踏み潰そうとその場で激しく足踏みを始めたのだ!!
マリオ「うわっ!!あいつマジギレしてるぞ!!」
オリマー「いや当たり前ですよ!!;ブラピさん、一旦ストップです!!このままだと確実に私達踏み潰されますよ!!岩ピクミンも集合して!!;」
ブラピ「よっし、ようやく動いたか!!っと、最後に……そーらっ!!」
ワリオ「……!!そこかぁぁぁーーー!俺様のケツを傷つけた奴はどこだぁぁぁぁーーー!!(ドスドスドス!!)」
これはやばいと判断したオリマーは岩ピクミンを笛で集めてブラピを呼ぶと、ブラピは仕上げとばかりにワリオから離れた地点に岩ピクミンを一匹投げつけた。ピクミンが近くに咲いていたコスモスに当たり花をガサリと揺らすと、揺れた花に気がついたワリオが雄叫びをあげながらそちらにずんずんと向かっていく。
だから、こ れ は ひ ど く な い か ?
- バグズパニック!(前編) ( No.169 )
- 日時: 2017/09/28 09:28
- 名前: 抜間さん (ID: z/hwH3to)
オリマー「ピクミーーーーン!早くこちらに!!;」
岩ピクミン「うわぁぁぁぁぁん!!!おりまぁぁぁぁーーー!!!≡≡≡≡(ノ´;Д;`)ノ」
マリオ「ナイスだブラピ!!ワリオがあっちに行った今がチャンスかもしれないぞ……隙を見て逃げるぞみんな!!」
ワリオの注意が逸れたその瞬間、オリマーはすぐさま投げられた岩ピクミンを呼び寄せた。岩ピクミンは何回かワリオに踏まれかけたものの、岩ピクミンは他のピクミンとは違い敵に踏まれても死なずに済む為、半べそになりながらも無事にオリマーの元へ撤退。マリオはブラピに翻弄されるワリオを冷静に観察し、脱出のチャンスを伺う。そして……。
マリオ「……今だ!!走れーーーーーーーー!!!!」
オリマー&ブラピ「「うおおおおぉぉぉぉーーーー!!!」」
ワリオが動いた隙を見計いマリオが合図を出すと同時に、一行はワリオの地団駄から逃れるべく花壇のジャングルを一心不乱に駆け抜けた。
数分後……。
ブラピ「ここまで逃げれば……さすがに大丈夫、だよな……ゲホゲホ……はぁはぁ……」
オリマー「そう願いたいですね……はぁ、はぁ……」
マリオ「ぜえ……はぁ……さすがに死ぬかと思った…あれに踏み潰されたら流石にお陀仏だったぞ……;」
ピクミン達「みゅ〜……;」
ワリオからかなり距離を離せたことを確認すると、ようやく三人と50匹は足を止める。そのまま一行はその場にへたりこむと、持参していた飲み物を一口、二口ほど飲みながら乱れた息を整えた。
マリオ「……すっかり道に迷っちまったみたいだな。いやまあ、元々行き当たりばったり感はあったっちゃああったんだがな;」
オリマー「というか、どうして細切れになったパンツが顔に降ってくるんですかOTLしかもせっかく育てた花があんなに荒らされた……OTL」
ブラピ「あー…パンツはともかく、花壇の被害に関してはオレも同情するわ。まあ、元気出せよ;」
あれから一同は無我夢中で逃げてきた甲斐あってなんとかワリオの猛攻から逃げることは出来たものの、逃げることに必死になりすぎたために来た道を見失い……早い話が道に迷ってしまっていた。しかも先程の騒動によって、せっかく綺麗に咲いていた花壇の花もいくらか踏み荒らされてしまったらしく、花壇の花達を手塩にかけて可愛がってきたオリマーは言わずもがなパンツと花のダブルダメージにガチでOTL。ワリオのイボ痔騒動にゲラゲラ笑っていたブラピもオリマー同様に花壇をよくいじっていたので、そこばかりはオリマーに同情している様子であった。
ブラピ「ふみ荒らされた花は新しく苗を植えるし、オレも世話を手伝うからよ……ん?」
岩ピクミン「……」
と、ブラピがオリマーの肩をポンポンと叩いて慰めていると、不意に一匹の岩ピクミンがすくっと立ち上がったではないか。
頭にクエスチョンマークを飛ばす一同を他所に立ち上がった岩ピクミンはとてとてと走りだし、そのまま何処かに走り去る……と思いきやある程度の距離を走った後くるりとUターン。すると先ほどの小走りから一転、短距離走の金メダリストも真っ青の猛スピードで一直線にブラピに向かって駆けていき……
岩ピクミン「やろうおぶくらっしゃぁぁぁーーーーー!!!!(#####▼益▼)」
ブラピ「ごぺらぁぁぁぁーーーーっっ!!!?!?」
岩ピクミンはそのまま某NL作者の緑ドラゴンみたいな雄叫びをあげながら、ブラピの鳩尾に弾丸のごとき捨て身タックルをぶちかましたのである。それはもう、ピカチュウのロケット頭突きなんて霞むくらいに見事なスピードと破壊力であった。あのー、岩ピクミンってこんなに素早く動けましたっけ?;
ブラピ「あんぎゃあああぁーーーーー!!!」
マリオ「うわっ!?綺麗に吹っ飛んだなこれ!!?;」
オリマー「そりゃあそうなりますよ、全く……;」
一切の手加減をしない全力タックルに加えて、先程のワリオでも立証された硬い身体による攻撃力にブラピは某ヤムチャばりに盛大にふっとばされて地面に激突。しかもよく見たら突撃した岩ピクミンは先ほどブラピがワリオの気を引くためにコスモスに投げつけたあのピクミンであり、さらに言うと身体を持つ丸めて威力を高める体制になっていたという徹底ぶりである。うん、相当怒ってるなこれは……あ、タックルした岩ピクミンがむっちゃいい笑顔で仲間に親指を立てた;
岩ピクミン「Σd(・ω・)」
岩ピクミン達「「「Σd(・ω・)ぐっじょぶ!!」」」
ブラピ「うぐぁぁぁぁぁぁ……いっでぇーーーー!!!オイ、何でオレが岩ピクミンに腹パンされなけりゃならないんだ!!?」
オリマー「当たり前です!!むしろあれだけやらかして腹パン一つだけですんだんですから有難く思いなさい!!!;」
ピクミン達「じごうじとくー…;」
マリオ「まあまあ喧嘩はその辺にしとけよ。オリマーもさ、何も今でなくたって説教は後ででも出来るだろ?」
放っておけば今にもブラピへの説教を始めかねないオリマーを、マリオはまあまあとたしなめる。痛みに呻いてうずくまるブラピの目の前で仁王立ちするオリマーの呆れる気持ちもまあ分からなくはないのだが、今はとにもかくにも本来の目的であるアリの巣探索を進めてしまいたいところなのが本音である。
マリオ「気を取り直して、みんなで早いところアリの巣を探そうじゃないか。こうしている間にも時間は過ぎていくんだしさ」
オリマー「そうですね……ほら、ブラピさんも行きますよ」
ブラピ「はいよっと…いつつ、まだ腹いてぇ…;」
オリマーがマリオの制止にはぁとため息をつくとピクミン軍団を笛で呼び、先に進む。ブラピもそれに続いてのっそりと立ち上がると、未だに痛む腹をさすりながらゆっくりと歩き出した。
ちょっと短いですがキリがいいので今回はここまででごめんなさい。次回は中編…本格的にアリの巣探索(予定)になりますが、もしかしたら別の短めのネタ文をはさむかもしれません。まあ、中編が今回以上にぶっとんだ展開になるのは間違いないですが(え)
オリマー「すいません、次回が今回以上にとんでもないことになるとかどうとか以前にまず初っぱなからイボ痔ネタとか一体どういうことですか?」
ブラピ「見ている分には笑うよなあれwwwつか、あんなにケツを酷使してたら一生治らないんじゃね?www」
コメントあればどうぞー。
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