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お久し振りです。ようやく完結！




あらすじ


ザップの食い逃げにより、どっきりを仕掛けることにした三人と黒猫δ。

どっきりに加担するメンバーは増え、実行に至った。

ザップに襲いかかる様々などっきり。

今回最終回！どうなる？



黒猫δ「……あらすじになってません……」






ザップは突然表れた巨大ファンにあおられて、上の階へと飛ばされていた。



ザップ「なんだよこのホテル！ノロイとか出てくるし、なんか白いモンスターとかジャパニーズショッカーとかいるし！」



どうやら、相当このホテル(白黒の館なのだが)に切れているらしい。



ザップ「今日は何て日だ！」

ミズキ「うん、そうだね」

ザップ「ほんとだぜ……って」







ザップ「何でテメーがいるんだ！？何処から沸いた！？」

ミズキ「いや、頼まれただけだけど？ずっとあんたの後ろにいたし」




ザップが一人、頭を抱え叫ぶと、何処からともなくミズキがひょっこりと表れた。

ザップは驚いて後ろに飛び、怒鳴りたてた。ミズキは一言突っ込みをいれると本題に取りかかり始めた。



ザップ「なぁ、その手に持っているものはなんだ？」

ミズキ「？コーラ……だったかな……おそらく、……たぶn「おいそれ俺にくれ！！」あ、そういえば」



ミズキが四次元コートから取り出したのはコーラのペットボトルだった。ザップは、それを知ると、それを勢いよくミズキの手から奪い、飲み始めた。

が……



ザップ「マッズ！？！？！？
これ、なんだよ、なに味のコーラ用意したんだ！？」

ミズキ「僕はこれ振ってぶつけてこいって言われたんだけどな。なに味だろうね？」



そういって、ミズキはラジカセを床におくと音楽を流しはじめる。


bgm hot limit



ザップ「おい、それおもいっきりコーラ振るつもりだっただろ！？」

ミズキ「そう言われてたんだから、そうだと思うよ？僕は雪音に頼まれただけだけど……って、なにこれ」



おもむろにミズキはザップが奪ったコートの空きボトルのラベルを眺めていた目を止めた。
ザップも不思議そうにラベルを覗きこむと、そこにはこんな文字が見えた。






『コーラ バオバブ味』と







ミズキ「バオバブって食べられるんだね。はじめて知ったよ」

ザップ「知らねぇよ！？つか、このコーラ、ネットで不味いって有名なやつじゃねえか！」

ミズキ「？そうなの？」

ザップ「ああ」



ミズキは持っていた空のボトルをコートの中に仕舞いこみ、ラジカセを廊下の端に置きなおすと、ザップの方を向いた。



ミズキ「……僕のドッキリは失敗したけどさ……残りもあるし、じゃ、頑張ってね」

ザップ「はぁ！？つかこれ、ドッキリだったのかよ！？」

ミズキ「そのつもりだったけど。僕はこういうのはにがてだなぁ……じゃ




『あとは任せた』」

意味深な言葉を残し、フラりとミズキは影に消えてしまった。取り残されたザップは「なんだよ……」と悪態つきながらうしろを振り返った。





┌(┌^o^)┐ホモォ... 



ザップ「……は？」


┌(┌^o^)┐ホモォ... ┌(┌^o^)┐ホモォ... 



ザップ「(°Д°)」



ザップ「……さ っ き よ り 増 え て ん じ ゃ ね ぇ か ！？！？」



そこにはさっきよりも増えたホモォ達いた。ザップと目が合うやいなや、ザップに向かって四本の手足を動かし、迫りはじめる。




ドッキリ7 ミズキがコーラを振ったようです(失敗)

ドッキリ8 ホモォ軍団、再び(増量)



ザップ「おいこれもドッキリなのか！？ノロイなのか！？つか、増えてるし！じみに増えてるし！？」




ザップは一人、叫びながら廊下を走る。ホモォは確かに増量しているが、増えただけで代わりはない。
しかし、ザップは一つの不安があった。



ザップ「もしかしなくもないけど、これ、階段のところ、突き当たりじゃねぇか！？」



そう、この先の階段は廊下の突き当たりにあるのだ。そのため、ホモォ軍団を巻くには、早く階段を上らなければならないのだ。


そう思うと、ザップは走るスピードを上げた。




ザップ「「うぉおおおおおおお！！！！」」





走った。多分、ヘルサレム・ロットでおいかけっこ(魔物と)するよりも。
そのためすぐに階段につくことができた。

ザップ「よし、ここを早めに上らないとな……」ゴン


ザップ「……あ？」ゴン


ザップ「ああ！？」ガンガン




ザップ「……どうなってんだよ……階段にたどりつけねぇ！？」




階段にたどり着いたはいいものの、階段を上ろうとすると、一段目でなぜか弾き返されてしまうのだ。

これはノロイなのだろうか？ザップがそれを蹴り壊そうとしている間にもホモォ軍団は迫ってきていた。

そのため、ザップは見落としていたのだ。


『足下に引かれた黄緑色の絵の具の細い線』に。



ドッキリ9 階段にバリア(つまり、中には入れない)



★☆★☆★


閑話



虹宮「……こんなこと、やって大丈夫なのでしょうか……」

ネス『いいんだって！何てたって、ドッキリだからね！』

虹宮「ええ……」(ザップさん……ごめんなさい)



一方では、困り顔の虹宮がいたとか。



★☆★☆★



いよいよ追い詰められたザップは、ホモォ軍団に取り囲まれていた。

しかし、ホモォ軍団は数が多過ぎたのだろう、人間ピラミッドのように積み上がっていた。



ザップ「なんなんだよてめぇらは！？」


取り囲まれたザップは叫んだ。さっきいたミズキがいるならば、「ホモォ軍団だね」と軽くツッコんだのだろうが。


すると、ミズキのおいていったラジカセから、とある音楽が流れてくる。

bgm アニメポケットモンスターのロケット団ポーズ時のbgm



ザップ「不穏な予感しかしねぇなおい」

ホモォ(？)「なんなんだよと聞かれたら、答えてあげるが世の情け、世界の破壊を防ぐため世界の平和を守るため、愛と真実の悪を貫く、ラブリー・チャーミーな敵役」

ザップ「あ、それ全部一人で言うんだな」

ホモォ(？)「その名も……」



そこまでいって、ピラミッドの一番上にいるホモォがモゴモゴと動き出した。
ザップは変体するのか！？と顔を強張らせる。

そして……



烈「「俺様だぁぁぁぁぁ！！！！」」

ザップ「うわぁぁぁ！？つーかどっきりかよぉぉぉぉ！？」



ホモォの背中部分を破り、烈が姿を表した。右手には『ドッキリ大成功』の看板を持ち、左手には領収書を持っている。
それをみたザップはひとしきり叫んだ後、ドッキリと知って、さらに叫んだのであった。



ザップ「何処からドッキリだったんだよ！？」

黒猫δ「それはですね」

烈「キブシさんの辺りからだぜ？」

雪音「ちなみに、キブシは俺の能力で化けたんだがな。気付けたか？」



ザップ「ちっくしょおおおおおお！！！」




……この後、ザップにはきっちり支払いをしてもらい、館はミズキくんが直したとか。






end

黒猫δ「今日はドタバタでしたねぇ……」

フロイト「仕方ないよ、というか、よく僕を連れ出せたね」

黒猫δ「と、言いますか、貴方はあの塔に縛られなければならないのですか？」

フロイト「それはないはずだけどね。もう、何百年もいたんだ。そろそろ、寂しくなってきたし」

黒猫δ「だからってあんなに大量にホモォ人形作らなくても……」

フロイト「人形作りは僕の職業だからね……人形師<パペッター>舐めないでよ？」



そこでは、黒猫δと『生命操作』のカオスディーラーであるフロイトがいた。
フロイトは白い前髪から紫の瞳を覗かせふわりと笑う。それを見て、黒猫δは少し呆れたような顔をした。


と、そこに


ピンポーン



フロイト「おや、誰か来たようだね。いってあげたら？」

黒猫δ「……そうですね、では、いってきます」



そういって、黒猫δは部屋から足早に出ていった。
それを見送ったフロイトは目を閉じ、うとうととしはじめるのであった。



☆◇☆◇☆



ピンポピンポーピンポーンピンポーン




黒猫δ「うるさいですよ……いったい、貴方は誰ですか？」

？？？「すみませーん、三河屋でーす」

黒猫δ「頼んだ覚えありませんよ？」

？？？「じゃ、蕎麦屋でいいか」

？？？2「蕎麦屋でもピザ屋でもないでしょ、あんた」

黒猫δ「いや、頼んでいませんから。……いったい誰なんですか？」



突然の来客に黒猫δは玄関まで来たのだが、とりあえず、現状を伝えたい。


カオスである。



？？？「えーっと、あっし？」

黒猫δ「そうですね」

？？？「あっしは橙雀σさ。ここは白黒の館であってるか？」

黒猫δ「…え？オルトさん？……あ、ここは白黒の館であっていますが」



橙雀σという名前を聞いて、黒猫δの思考が一時的に止まる。

いるはずがないのだ、そんな人は。もう既に、世界の記憶の中から抹消してしまったはずなのだから。

そんな人物が、扉を挟んだ向こうにいるなんて、思えなかったのだ。



しかし、黒猫δはほんの少しの願いを掛けた。


『彼女が本物でありますように』と。



橙雀σ「おーい、開けてくれよー買ってきた焼き芋冷めるよー」

黒猫δ「はあ」



ガチャリと音をたてて扉が開かれる。そこにいたのは……



確かに、とおい昔、自分と同じもう、バラバラに壊れてしまった世界で生きた仲間だった。



橙雀σ「やぁ、久しぶりー黒ー。早速なんだけど焼き芋食べる？」

？？？2「自分は小雀です……全くこの人の方向音痴には呆れますよこのやろー」

黒猫δ「……久しぶりです。オルトさん。……わかりました、奥で食べましょうか」




こうして、とある激動の一日は幕をおろした。

あとがき



九月から書いていたドッキリシリーズ完遂です！……ようやく終わりました……ネタ提供ありがとうございました！

さて、ドッキリは楽しんでいただけたでしょうか。おもいっきりカオスにしたくてよくわからないことになってはいますがwww

そして、最後は黒猫δにサプライズが訪れるという……まぁ、唐突にシリアスになってグッピー死んでないといいですが。
（余談 グッピーは温度差に弱い）

それではほんとうにありがとうございました！


黒猫δ