二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- Re: chaosdealer Crisis(登場人物募集してます) ( No.1 )
- 日時: 2016/08/31 20:49
- 名前: 黒猫δ (ID: R1HrIXSx)
- 参照: http://C.C. black
それは、ある爽やかに晴れた初夏の日のことだった。俺 桜橋春夏は、友人の室井氷覇と花咲陽菜との待ち合わせ場所に向かっていた。
これから、三人で海の近くにあるテーマパークに向かうことになっていた。そこで、思い出が作れたら、そう思っていた。
___しかし、それは叶わぬ夢となった。
待ち合わせ場所に向かって、桜橋はのんびりと歩いていた。そのとき突如、町の無線放送のチャイムが鳴った。そして、そこから声が響く。
『この町は我等『月宮財閥』によって包囲された!そして、この町で実験を行う!』
町を、包囲した?実験を行う?いきなり聞こえた声に俺は立ち止まる。月宮財閥といったら、世界的に有名な大財閥である。それがいったい、この町で何をするのか。
『その実験は『人工カオスディーラー計画』のテストだ……幸い、この町にはたくさんのカオスディーラーがいる。それをすべて倒し、コアを回収したとき、この実験は成功となる!!』
人工カオスディーラー?コアを回収?俺は走り出す。カオスディーラーの言葉を聞いたとき、俺の思考の中でチラリと思った事があった。それは、あるクラスメートだった。
『そうだな……しかし、其では一般市民に影響がでる。一般市民にはご退場を願おうか』
放送の人物は突如として呪文を唱える。恐らく、この呪文を聞いたものは、安全な場所へ転移されるのだろう。
だが、俺は咄嗟に耳を塞ぎ、目を閉じた。瞼の裏にクラスメートの姿が写ったように見えた。
___待ってろ、すぐ助けにいってやる。
転移の呪文が終わったあとの町はなんだかがらんとしているように感じた。そして、俺はまた走り出す。
今度は、スマホを取り出して、とあるクラスメートの電話の画面をポップアップさせる。
ワンコール、ツーコール……待っている時間がとても長く感じた。そして、コールが途切れ、相手の声が聞こえた。
- Re: chaosdealer Crisis(登場人物募集してます) ( No.2 )
- 日時: 2016/08/31 20:51
- 名前: 黒猫δ (ID: R1HrIXSx)
- 参照: http://C.C. black
「もしもし、虹宮!?大丈夫!?」
『うん、大丈夫だよ。そっちは大丈夫?』
その声はひどく震えていた。怖かったのであろう、彼がカタカタと震えているのが想像できた。大丈夫だと返事をした。
『そういえば、さっき室井から、放送が始まったぐらいに電話が掛かってきたよ。『今から、学校に向かう』……って言ってた』
室井も同じことを考えたのか。やっぱり、考えることは同じだな、俺はそう思って少し顔を綻ばせた。そして、とあるクラスメート……虹宮翔に言った。
「俺も今から、そっちに向かうよ。ソラも、そこにいるんでしょ?待ってて、すぐ向かうから」
虹宮から、危険だから引き返して等の言葉が聞こえた。俺はその彼の仲間思いなところにありがたみを感じながら、通話を切った。スマホをポケットにしまい、尚走った。
また、放送が聞こえる
『……何人か一般市民が残ってしまったようだが、問題ないか。それでは、カオスディーラーの諸君、覚悟しておけ。必ず実験を成功させて見せるハハハハハ!!』
そういうと、忌々しい高笑いで放送は途絶えた。
「絶対にそうはさせない。全員で生き残ってやる!」
心の中でそう言って、俺は学校への道を急いだ。