二次創作小説(映像)※倉庫ログ

Re: chaosdealer Crisis(登場人物募集してます) ( No.76 )
日時: 2016/10/09 22:59
名前: 黒猫δ (ID: .3t6TJMo)
参照: http://C.C. black

ようやくできました。投稿していきます






アレン「……これでいいのでしょうか」



ミズキがあの意味不明な作戦を言い渡してから数分、特に作戦の重要な役割がなかったアレンは、遠目から人工カオスディーラーの様子を眺めつつ、そのときのことを思い返していた。



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花咲「……つまり、この人工カオスディーラーの足下に花火を仕掛けるの?」

トクマ「うお……またなんかカオスな予感がwww」

ミズキ「そうなるね、花咲。じゃあ、準備してくるから、皆は隠れてて」

室井「……どうしてこうなった」



ミズキの花火を打ち上げるという作戦は人工カオスディーラーの足下に、ミズキの能力『フォーム』で花火を仕掛けるというものだった。

ミズキはそういって準備をするために、警察署の方へと足を向ける。すると、それを花咲が少し止めた。



ミズキ「……どうしたの?」

花咲「えっと……花火を仕掛けるのはいいんだけどさ……場所、広いよね?どうやって一斉に花火に火をつけるの?」

ミズキ「一人でやるけど?」



花咲が止めた理由は、広い範囲の花火を一斉に打ち上げることをどうやってやるのか、といったことだった。
一人でやる、というミズキの回答に、花咲は驚きながら、言葉を紡ぐ。



花咲「一人でやるの……!?」

ミズキ「……そうだけど、なに?」



ミズキは花咲の心配の言葉をよそに、また警察署に向け、歩を進める。
……と、そこにトクマが立ちはだかった。



トクマ「花咲がこんなに心配しているんだから、少しは聞いたらどうだ?ミズキ」

ミズキ「……」


ミズキはトクマが立ちはだかったことにより、歩を進めるのを諦めたようだ。ふっ、と小さく息を吐いてから、ミズキは少し不機嫌そうに、顔だけ後ろに振り向き、花咲に問い掛ける。



ミズキ「……なに?」

花咲「私も、花火に火をつけるの手伝うよ。人手は多い方がいいでしょ?」



花咲はさらに、「私だって花火に火をつけるための火花ぐらい出せるもん」と指先から、小さな静電気を発生させ、パチパチッと音を鳴らした。



ミズキ「……どうぞ、御勝手に。手伝っても良いけど、怪我はしないでね」



ミズキは少し俯いてから、花咲を真っ直ぐに見て、そう答えた。



花咲「……はいっ!」



花咲は間を置いてから、ニコリと微笑んでそう答えた。



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Re: chaosdealer Crisis(登場人物募集してます) ( No.77 )
日時: 2016/10/09 23:00
名前: 黒猫δ (ID: .3t6TJMo)
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ミズキ「『シークレットサービス』」



ミズキが、手伝うといった花咲とピカチュウを纏めて魔法を掛ける。すると、三人の姿はみるみるうちに薄くなり、ついには見えなくなってしまった。

それから、暫く経ってから他のメンバーは、人工カオスディーラーに見つからないよう、散り散りに隠れ始める。
他のメンバーは、もし、人工カオスディーラーが打ち上がらなかった時、遠目から撃破してほしい、と頼まれていたのだ。



芥川「……それにしても、成功するのか?」

アレン「知りませんよ……」



……なぜか、近くに隠れてしまった芥川とアレンは、その様子を遠目から見ているのであった。



カウント3



******



トクマ「それにしても、正反対の二人だな……白と黒だし」



トクマは、先程の二人が見える位置にいた。こんな光景を見て、彼は苦笑する。

ちょっと前までは、隠れるため散ったメンバー達のことを心配していたが、この様子なら大丈夫そうだ。そう思って、トクマは真剣な眼差しで辺りに花火の敷き詰められた警察署の方を向いた。



トクマ(……それにしても、ミズキは何で一人ですべてをやろうとしたんだ?……でも、そのわりには、あっさりと手伝ってもいいっていったよな……まさか)


トクマは警察署の方を眺めながら、こう思った。


『ミズキはメンバー達をわざと遠ざけているのでは』、と


トクマ(でも、なんのためだ……?)


カウント2

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Re: chaosdealer Crisis(登場人物募集してます) ( No.78 )
日時: 2016/10/09 23:02
名前: 黒猫δ (ID: .3t6TJMo)
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タタラとレオナルドは、警察署近くに止まっていた車の後ろに隠れていた。しかし、二人のところからは警察署は見えない。
そのため、レオナルドは目の能力を使い、タタラはレオナルドの見ている景色を共有する『視界共有』で警察署を見ていた。彼らには、ミズキ達の姿も見えていた。



レオナルド「……そろそろ、作戦開始ですかね」

タタラ「みたいだね。全員位置についているみたいだしね」



そういって、二人は作戦の開始を待つ……


カウント1



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花咲『位置に着きました』



ミズキは花咲から口話で位置に着いたという報告を受け、此方も口話で言葉を返す。



ミズキ『……わかった。じゃあ「これ」が地面に落ちたら花火に火をつけてください』



そういって、ミズキはコートのポケットから、銀色に輝くコインを花咲の方に向ける。

花咲はコクリと頷き、此方を見る。

ミズキは辺りを見回してから、そのコインを空中に放り投げた。








コインはゆっくりと放物線を描き、高い音を立てて地面に落ちた。







その瞬間____







ピカチュウ『ピカチュー!!』

花咲「『紫電一閃』!!」

ミズキ「『オレンジフロム』!」




三人(二人と一匹)が、それぞれ自らの術で花火に火をつける。
火花をもらった花火は破裂音と共に、人工カオスディーラー達を巻き込んで、空高く、昼の空に打ち上がった。



カウント0

Re: chaosdealer Crisis(登場人物募集してます) ( No.79 )
日時: 2016/10/09 23:04
名前: 黒猫δ (ID: .3t6TJMo)
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警察署の中にいた人物____ニコル・ロビンソンは、資料室の壁側、窓の真下の位置で震えていた。
それもそうだろう。彼女は前日の夕方(メンバー達が会議をしていた頃)、人工カオスディーラー達に見つかり、自分の持てる術をすべて使ってこの、警察署までたどり着いたのだ。
しかし……



ニコル「……まさか、外に出られなくなるとは思わなかったよ……どうしよう、人工カオスディーラーに囲まれちゃったし……」



そう、警察署に入ったまではよかったのだ。しかし、彼女はそのあとのことを考えていなかった。
結果的に人工カオスディーラー達に囲まれてしまい、警察署に籠城することになったのだった。



ニコル「……そろそろ、誰か来ないかな……うぅ、人工カオスディーラー達の呻き声と、窓ガラスを叩く音はもう懲り懲りだよ……」



少女は涙目に成りながら、誰かが来ることを祈った。















彼女の耳に人の声らしき音が聞こえてきたのは、それから暫く経ってからだった。
彼女が探知術で探ったところ、人数を数えると十人弱の人物の反応があった。しかも、その内の一人はカオスディーラーであることがわかった。



ニコル「よかった……誰か、来てくれた……」



彼女は、壁に背中を合わせ少しだけ目を閉じた。
……それもそうだろう、ニコルは前日から人工カオスディーラー達のせいで一睡も出来ていなかったのだ。








そして、この作戦が決行されたのはそれから、また少し経った後の、彼女がうとうととしだした頃のことだった。




カウント-1





☆*☆*☆

Re: chaosdealer Crisis(登場人物募集してます) ( No.80 )
日時: 2016/10/09 23:06
名前: 黒猫δ (ID: .3t6TJMo)
参照: http://C.C. black

ミズキ「……作戦成功です。お疲れさまでした」



そういって、ミズキは自分と花咲、ピカチュウに掛けていた術を解く。すると、彼らの姿がみるみるうちに風景の中に浮き上がってきた。



トクマ「うおぉ……すごいな!!」

ルイージ「本当に成功しちゃったね……この作戦」

室井「……マジかよ」



そこには、人工カオスディーラー達が見事に打ち上がった(吹き飛んだ)跡が残っているだけだった。その光景に驚くものもいれば、歓喜するものも、呆れるものもいた。



アレン「……まぁ、結果的に上手くいったんですから、いいのではないでしょうか?」

芥川「……そうだな」



ちぐはぐな二人組___芥川とアレンは隠れていた場所から、警察署に向けて歩きだす。作戦が上手くいったため、既に他のメンバー達は警察署の前に集合し始めていた。
そして、ここにいるメンバー達が揃った事を確認し、ミズキはゆっくりと(正確にはタッチパネルキーになっていたのだが、電気が止まっていたお陰で鍵が開いていた。なお、人工カオスディーラーは気がついていなかった模様)警察署のドアを開けた……





☆*☆*☆