二次創作小説(映像)※倉庫ログ

Re: chaosdealer Crisis(登場人物募集してます) ( No.9 )
日時: 2016/09/03 11:17
名前: 黒猫δ (ID: R1HrIXSx)
参照: http://C.C. black

時間が結構あり、続きがかけましたので投下します。

マリオたち一行は人工カオスディーラーを蹴散らしながら病院へ向かう。



マリオ「……どれだけ、こいつらはいるんだ!?」


マリオが余りの多さに叫ぶ。それもそうだろう、敵は死んでも行き返るアンデッド。こちらは12人で生き返ることもない。多勢に無勢だった。



虹宮「ごめん、僕じゃこいつらの人数、数えられない」

ミズキ「……多分、こいつらにコアが無いからだと思う。……となると、別のところにコアがあるのかな……」


虹宮が申し訳なさそうに呟く。それに、付け加えるようにミズキは話す。



レオナルドが「……とりあえず、ここは数が多すぎる……!数は……俺が見るだけで総勢200は越えてる!」

敦「多すぎません!?」


レオナルドが目の力を発動させ、大体の敵の人数を数える。その敵の数に敦は苦い顔をした。
その横では、芥川がコートを操り、敵を喰らい、道を作ろうと奮戦する。
ルイージは必死に何処からともなく取り出したボム兵を投げ、ピカチュウは電撃を繰り出す。

そこに、ミズキが名乗り出る。



ミズキ「……仕方ない。あれを使うか……じゃあ……マリオ、あとは頼んだ」

マリオ「おい、何をする気だ!?」


ミズキが立てた死亡フラグにマリオが反応する。



ミズキ「……大丈夫。ただ、マリオにやってもらいたいことがあるんだ」

マリオ「なんだ?」

ミズキ「……えっと…………」


ミズキがマリオに耳打ちをする。マリオはそれを了承すると、皆の元へと走り出す……

*☆*☆*


その間、室井と桜橋、花咲、虹宮は皆が戦っている中央で、虹宮が張ったバリアの中でみんなを見ていた。しかし、その虹宮の表情は段々と険しくなっていく。



桜橋「……さすがに、数が多いねぃ」

室井「あれは多すぎる。俺らも何かできればいいんだが」

花咲「私にだって何か……出来ることは無いの!?」


桜橋達、一般人の彼らはここで待っていることしか出来ないのか。仲間が傷付いていくのをただ、見守るだけしか出来ないのか。
……彼らは自分にも、仲間を守る力が欲しいと願った……



『その願い、叶えてあげる。だから、お願い』

『皆と一緒に帰ってきて……!!』


唐突に、頭の中に声が響いた。それと同時に、炸裂した閃光に世界は白く塗り潰された……


*☆*☆*

マリオがかけていったのと同時刻、ミズキは一人、敵の軍団の真上で浮遊していた。



ミズキ「……マリオは皆に伝えてくれたかな。……これで、誰かが気づいてくれればいいけど」


そんな独り言を呟いていると、マリオが黄色のマントのようなものを振る。



ミズキ「……わかった。準備完了だね。とりあえず、敵を殲滅するよ『ホーリーフレア』!!」


ミズキがそう唱えると、辺りは白い閃光に包まれ、次いで爆風が吹き荒れた。


Re: chaosdealer Crisis(登場人物募集してます) ( No.10 )
日時: 2016/09/01 23:59
名前: 黒猫δ (ID: R1HrIXSx)
参照: http://C.C. black

☆*☆*☆


レイは、月宮財閥の放送の後、一人で無人の町をさ迷っていた。
……それも仕方がないだろう。彼は目がほとんど見えていないのだ。辛うじて見えるのは強い光のみだ。
彼はときおり、襲いかかってくる人工カオスディーラーを、自らの武器であるエストック(細長いナイフのこと)で倒しながら進んでいた。



レイ「……あれ、あんなところに誰かいる?」


彼は唐突に足を止める。そして、一つのごみ置き場のゴミ箱に触れる。



___彼はカオスディーラーだった。人の心を的確に読み、人の心を通して、周りの様子を探ることもできた。しかし、だ。今の状況では人がいない。そのため、彼はさ迷っていたのだ。
そして、ようやく人に会えた。しかし、その姿は……


ゴミ箱に突き刺さり、犬神家状態になっており、見えているのはジーンズのみだったのだ。
回りには、赤いジャージと、緑のフレームの眼鏡が落ちていた。


レイ「……大丈夫ですか?」

???『……もご!モゴモゴ!』

レイ「……大丈夫じゃないよね。うん、わかった」


しかし、レイには見ていなかった。いや『見えていなかった』のだ。
……とりあえず、レイはゴミ箱をひっくり返し、突き刺さっていた人物を助けた。



???「……ぷはぁ、助かった〜……って、なんだこの状況!?人が全然いないし、マリオやルフレ達は!?」

レイ「ああ、こうなってたのね……うん、僕も、今知ったんだ。ごめんね、"トクマさん"」

???→トクマ「そうなのか……ん?」


ゴミ箱に突き刺さっていたのは、この町に遊びに来ていた作者のトクマさんだった。トクマは辺りに落ちていた自分の持ち物を拾い、身につけた。……しかし、トクマはここで一つの疑問が浮かんだ。

今、目の前にいる人物は、自分の名前を『知っているかのように』、呼んだのだ。


トクマ「……えーと、何で名前がわかったんだ?」

レイ「あ、そうか。それもそうだね」


そういって、レイは頬を掻く。「どう説明しようかな……」と小声で呟いてから、トクマの方を向いて話し始めた。



レイ「実は僕、とある能力のせいで相手の心を読むことができるんだ。……うーん、簡単に言うなら、サトリってやつかな?
……だから、今考えてることもわかるよ。『今、何で俺の名前がわかったのか?』でしょ?」


そういって、レイはイタズラっぽく笑う。反対に、トクマは『うぉースゲー』といいながら固まっていた。



レイ「あ、ごめん。驚かせてばっかりだね……僕。僕の名前はレイ。レイ=ブルクミュラ。宜しくね、トクマさん」

トクマ「あっ……宜しく」


……二人は、これからどうしようかと頭を悩ませていると、何処かから爆発音と、強い光をとらえた。



トクマ「何処からだ!?」

レイ「多分、目の前の道を右に曲がったところ!!」

トクマ「何が起きているんだ!?とりあえず、そこへ向かおう!」

レイ「そうだね……って、待って!速いって!」


そういって、トクマは自慢の脚力を生かし、全速力でかけて行く。レイは、その速さに唖然としながら追いかけた。


*☆*☆*

Re: chaosdealer Crisis(登場人物募集してます) ( No.11 )
日時: 2016/09/02 00:02
名前: 黒猫δ (ID: R1HrIXSx)
参照: http://C.C. black



室井「なあ、桜橋」

桜橋「どしたん、ヒョウちゃん?さっき変な声なら聞いたけど」

花咲「それなら、私も聞いたよ。確か『願いを叶えるから全員で帰ってこい』だよね」

室井「言う前に当てるなよ……」



彼らは閃光の光がまだ残るなか、その場に立っていた。先程まで、彼らが入っていたバリアは無残にも崩れ、虹宮は倒れていた。


桜橋「ソラちゃん、大丈夫?」

虹宮「……うん、大丈夫。……少し、疲れた、だけ、だから」


虹宮は桜橋の問いかけに、ところどころ息を切らしながら答える。どうやら、倒れた理由は疲れによるものだったようなので、一先ずほっと息をついた。



室井「それにしても、カオスディーラーの力ってすごいんだな」


室井が辺りを見渡すと、辺りにいた人工カオスディーラーは半数以外になっていた。



桜橋「……でも、大丈夫って、わけでは無さそうだねぃ」


桜橋が言うように、まだ、倒れていない人工カオスディーラーもいた。他の人たちはまだ、地面に伏せていた。



桜橋「どうする、室井」



室井「もしかしたら、俺たちの願いを叶えたって言うことは……」

花咲「私たちも、役に立てるかな?……私も、戦いたい。見てるだけなのはもういや。だから……」

花咲はおもむろに、両手を上に突き出す。そして……

花咲「「私も戦うの!!」」


そういうと同時に、彼女の手から雷のような閃光が昇る。そして、それは敵の軍団の中央に轟音と共に落ちた。



ルイージ「……これはいったい!?」

花咲「……できた…私にも、できたよ!」


それに気がつき、伏せていたメンバー達は起き上がり始める。花咲は、自分でも人工カオスディーラーが倒せることに驚きながらも、皆と戦える嬉しさを感じていた。

それを見た桜橋と室井は顔を見合せニヤリと笑う。



桜橋「いっちょ、こいつら蹴散らしますかねぃ」

室井「そうだな。蹴散らしてやる」

マリオ「何やってるんだお前ら!?」


そういうと、二人は人工カオスディーラーの群れの中へ突進していく。マリオのツッコミも、彼らには届かなかった。



桜橋「さっきまでの仕返しだからねぃ?覚悟しんしゃい!!」


桜橋は人工カオスディーラー達に向かって自己流の格闘術をお見舞いする。さっきの願いの効果なのか、手は闇を纏い、闇でできた糸で、次々と敵を拘束していく。


室井「容赦はなしだ。俺をなめんなよ?」


それに対して室井は強烈なキックをお見舞いする。その足は桜橋と同様、願いの効果なのか氷を纏っており、敵を蹴りあげた瞬間、凍らせていた。


敦「……すごい」

ミズキ「彼らも戦えるんだね……」

レオナルド「すごい……数が50を切りました!これなら、行けます!」

ピカチュウ「ピッピカピー!」


その戦いっぷりに、今まで伏せていた(+空を飛んでいた)メンバーは驚いた。それもそうだろう、彼らは一般人であり、戦闘には慣れていないはずなのだ。


「……あれはなんだ?」

ふと、ルイージが呟く。そこを見ると、誰かが此方に駆けてくるのが見えた。

Re: chaosdealer Crisis(登場人物募集してます) ( No.12 )
日時: 2016/09/02 00:03
名前: 黒猫δ (ID: R1HrIXSx)
参照: http://C.C. black


☆*☆*☆

トクマ「え、何これ。うわ、まるで見た目ゾンビじゃん!何これ、グロい」


トクマはレイに言われた通り、道を駆けてきた。しかも、全速力で、だ。そこに現れたのは、お化け屋敷とかに出てくるの以上にリアルなゾンビのような少し、人の面影を残したものだった。



トクマ「うわー……町中お化け屋敷かー」


そう呟いていると、彼の目に戦っている少年少女の姿や、倒れていくゾンビのようなものの姿が写る。



レイ「……追い付いた……速いよ……トクマさん……」


ここで、レイがようやく追い付いた。しかし、レイもこの状況を見て、顔をしかめる。



レイ「僕は何も見えないんだけど……今は見えるよ。人工カオスディーラーって、あんな見た目をしてたんだね……知らない方がよかったかも」


トクマ「「なあ、レイ」

レイ「?どうしたの」

トクマ「あいつらはその……人工カオスディーラーと戦っているのか?」


突然、トクマはこう切り出した。レイが彼らの心を読み取り、「うん、そうだよ」と答える。するとトクマは



トクマ「なら、俺も戦わないと。俺は不運でここに残ったはずだった。……でも、誰かがそこで戦っているなら、俺も参加しないと俺の世界のメンバーに笑われる。そんで多分、乱闘でボコボコにされる。だから、俺は……」



トクマ『俺は戦う』


そういうと、トクマは走り出す。また、全速力で、敵のもとまで走っていく。


そして、途中で勢いよく踏み切り、跳躍。そこから、ありったけの力を足に乗せ、人工カオスディーラーを……


トクマ「「うぉりゃあぁぁぁ!」」




思いっきり、蹴りあげた。



少し遡って……

レイ「……トクマさん……僕も、追撃します」


トクマが走り出したのに少し遅れて、レイは動き出す。彼は片手に持っていたエストックをおもむろに手首に当てて


思いっきり、引いた。


赤い、血がエストックを伝い、地面に滴となって落ちる。
レイはその、血に濡れたエストックを人工カオスディーラー達の方に向け、唱える。



レイ「……追撃です。ブラッディマジック『ブラッドランス』」


エストックから、深紅の槍が三本表れる。それをレイは、指で操り敵を倒していく。それは、トクマが敵を蹴りあげたのと同時刻であった。


*☆*☆*


敦「ありがとうございます。助かりました」

トクマ「助かってよかった〜。これも、普段から走っていたかいがあったかな」

レイ「そうだね……トクマさん、すごい速かった……」

レオナルド「もう、この辺りにはいませんね……」



トクマとレイが戦闘に加わってから10分と経たず、戦闘は終わった。トクマが敵を斧と蹴りで薙ぎ倒したり、レイが魔法で作った槍を振り回しまくって敵を吹き飛ばしたりしていたのだ。
そんなこんなで、戦闘は終わった。今は、病院への道を歩いていた。



マリオ「処でその脚力、とんでもなかったな」

室井「そうだな。俺も見習いたいな」

桜橋(いや、これ以上なってもらったら困るねぃ…俺、止められない)

トクマ「そうか?俺、スマブラの乱闘のなかで逃げ回ってただけなんだけどな……って、あれはなんだ?」


そんななか、トクマは川に何かが浮かんでいることに気が付いた。それは、砂色のコートの……



敦「……トクマさん、どうされましたか?」

トクマ「いやー……川に砂色のコートのようなものが浮いているんだけど……」

敦「え……まさか……」


トクマに言われて、敦は病院の目の前にある川を覗き込む。そこには、見慣れた砂色のコートの人物が浮かんでいた。そして……



敦「「「太宰さぁぁぁぁん!?またですかぁぁぁぁぁ!?」」」


……敦の叫び声が無人の町に響いた。



次はオリジナルの登場人物紹介