二次創作小説(映像)※倉庫ログ

Re: 東方 宝能記ーホウノウキー ( No.2 )
日時: 2016/09/06 18:33
名前: はや (ID: buHy4jxo)

一話:博麗神社 【博麗 霊夢】
ーーーーーーーー

朝起きたら飛べなくなりました。
・・・・なーんて、馬鹿な事もあるものだろうか。
魔理沙のもしも話を小馬鹿にしながら、いつもそんな事を思っていた。

「はああああああああああああああああああああ!?」

飛べなく・・・・・・なってる!?
それが目を覚ましてから始めて発した言葉だ。
有り得ない様で有り得たんだな・・・ってか忘れてたわ、ここ幻想郷だわ。

良く分からない自問自答と言い表せぬ怒りと呆れが込み上げるが、幻想郷という事を
思い出した途端に治まった。
幻想郷って怖いな。

「全く・・・面倒な異変だこと」

ガシガシと女の子らしくないが頭を掻きながら空を見上げた。
飛べなくなっても大丈夫だろうとは思っていた過去の自分を殴りたい。
私ってよくよく考えれば移動手段ほぼ飛んでるじゃん。正規ルート知らないよ。
魔理沙の家とか人里の所への道程すら知らないよ。

「はぁ・・・・・・」

仕方無い、今日は周辺を彷徨くしかないのか?
いや寧ろそれしかなくない?私の存在意義がちょっと危ういよ?
ああ・・・こうなるんなら、移動は飛ぶだけにしなきゃ良かった、うん。

「あー、いてて・・・・・よぉ、霊夢。てっきり情報探し行ってるのかと思ってたが・・」
「こんな状態でどうやってしろと言うの?」
「こんな状態って、お前・・・・・いつもと変わらないが?」

よりにもよって勘の鈍い奴が来た。
ったく、魔理沙は自分の体の異変に気づいてないの?
飛べないし、勘の鈍い魔理沙が来たし、多分魔理沙も飛べなくなってるだろうし・・。

あ、これ詰んでる?あれ、詰んでないよね?大丈夫なのコレ。
めっちゃ地味な異変だけど一番大変な異変よ?

「あ、ちょっと聞きたいんだけどさー、私飛べなくなったんだよ。飛んでたら
突然落ちてさー。霊夢何か知らないか?」
「・・・・・・あんたに一応聞くけど、それだけ?」
「それだけって、何がだ?さっぱりだぜ?」

こてんと魔理沙は首を傾げる。
ちょっと何言ってるか分からないみたいな顔しやがってる。ちょっとウザイ。
これは・・・・・説明するしか無さそうね。

あ、その前に魔理沙殴ろう。何かイラついてきた。

「ちょっと酷いぞ霊夢!!」
「・・・・・酷いって何が?」
「心の声がただ漏れだって言ってるんだぜ」
「ああ、ごめんなさい魔理沙。あなたの顔を見ていたらイラついてきて・・」
「っおい!?」