二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- Re: 【視点小説】もう一つの舞台【参加者募集中】 ( No.52 )
- 日時: 2016/10/06 20:29
- 名前: 伊那谷ユウナ (ID: w4lZuq26)
さて問題ーーーそんな事ないと言ったのは誰?
「嘘にも程があんだろ!!?」
とツッコんだのはコウタ。なにせアヤメの座るテーブルは皿の山、山、山で…隙間などこれっぽっちも空いてなかったのだ。つーか完食までのスピードが早すぎる。彼女の胃はブラックホールか何かか。
「す、凄い食欲…」
「最近、どれだけ食べても足りなくて。正直、この量でもまだ足りない…」
「アンタは食糧庫を空にする気か???」
「…自重します、流石に」
そして彼女は丁寧に手を合わせたのであった。
「にしてもマジで異常だよな。前はこんなに食べてなかっただろ?」
「はい…自分でも原因がよく分からなくて」
嘘ではなかった。つい最近までは平均的な量だったのだが、何故か食べても食べても満腹にはならない…寧ろ空腹に陥りやすいのだ。一応医者に診て貰ったのだが異常なし…はっきり言って、アヤメ自身は困っていた。
「それでも太らないって最早奇跡ですよね。これだけ食べてるというのに」
「胸に栄養がいってるからじゃね?」
「査問会に訴えますよ」
まあバストは三年前と比べると、あのアリサに並ぼうとしている程に成長しているが…って、何の話をしているんだか。
「いや、着目点はそこだけではない。限界まで短くし、スリットの入ったスカートにガーターベルトが程よく食い込み、ニーハイに肉が少し乗ったその脚もまた!彼女の魅力を増幅させてるのさ…ッ!」
「今までにない男前な顔で噛みしめるように変態発言するの、やめてくださいます?ハルさん」
本当にいつの間にいたのか、第四部隊隊長である真壁ハルオミが変態全開の目をかっ開き、通常運転で普通に事故を起こしたような語りをしていた。
「お久しぶりです。二年前のルーマニア支部以来でしょうか?」
「そうだな。折角だし再会を祝して…そのニーハイの間に指を入れてもいいか?」
「再会を祝す前に貴方自身を粛して下さいます?」
動じてない(?)彼女を見て、ああ、前に会ったことがあるから彼の変態発言に対応出来てるのか…とコウタは納得した。というかせざるを得なかった。
「ってか、ハルさんって任務に行ってたんじゃなかったっすか?」
「いやさっき終わらせてきたばかりだ。で、たまたまラウンジを通りかかったら『胸』という聖なるワードが聞こえたような気がしたのですっ飛んできた」
「何この人怖い」
つーかこの人一応寡夫だよな?と思いながらも、一同は彼の言葉をとりあえず受け流す。マジでやってられっかといわんばかりに。
「それとアヤメにサカキ支部長から伝言。明日、極東着任歴一年未満のゴッドイーターをみっちり鍛えて欲しいんだと」
「またですか…今回は何人見込みがあるのやら」
「わ、私、頑張ります!」
「私が課す訓練は厳しいですよ?明日はよろしくね、エリナちゃん」
エリナとアヤメが出会ってから三年…ゴッドイーターとしてはまだ一年は経ってないけども、そんな彼女がどれほど成長しているのか。楽しみだった。
暫くしてハルオミとエリナはこの後用事があるらしく、また明日と言ってラウンジを出て行く…と、ここで入れ違いで誰かがやってきた。先頭から猫耳がついた黒い帽子を被った女性に、黒い制服を着た青年、ファージャケットを着た男性、それと赤いベレー帽がよく似合う女性だった。
「はぁ〜…腹、減りましたなぁ。今日のご飯はどないやろ?」
「姐さんは相変わらずマイペースだな…」
「全くだ」
「あっ!アヤメ、来ていたんですね!?」
「アリサちゃん。…と?」
赤いベレー帽の女性…アリサは分かったが、他三人はよく分からなかった。
「アリサはん。見た限り親しいようやけど、どちら様です?」
「彼女は元極東支部第一部隊隊長の鳳アヤメ中尉。現在は独立支援部隊『クレイドル』職務の傍ら、各支部のゴッドイーター育成、アラガミ討伐等をしています」
「ど、どうも…」
アヤメはふいと視線を逸らす。コウタは「こいつ、初対面には人見知りなんだよ」とかかさずフォローした。
「アヤメ、こちらは特殊部隊『ブラッド』に所属しているゴッドイーターです」
「蝶谷ヒエンどす〜。よろしゅうお願いしますわ」
「…ギルバート・マクレイン、ギルで構いません。貴女の活躍はグラスゴー支部にいた時からよく耳にしていました」
「…どうせ、ご大層な力を持っているあなた方に比べれば大していい活躍とは言えないでしょうけど」
さらりとキツい口振りで言い放つアヤメにコウタはまた「ひ、人見知りなんだよ…!」とフォローする…いや、フォローなのかこれ?
「で、こいつがブラッド隊長の…」
「か、風峰マサトです!その、あの時はありがとうございました、鳳中尉!!」
そう言って彼は頭を下げる…その姿にギルとヒエンは驚いた。なにせ普段の彼からは想像がつかない態度だったからだ。
「……は?」
「やっぱ、覚えてないですよね…一年ぐらい前、台湾支部近辺でアラガミの大群が襲来した件…覚えてます?」
「台湾…ああ、もしかしてあの時の?」
それはマサトがゴッドイーターになる以前の話。マサトの実家は世界中を放浪する一座らしく、マサトもその一員として各地を転々としていたらしい…このご時世としてはあまりにも自殺行為なのだが、それでも長きに渡って死者は殆ど出ていないのだからはっきり言ってとんでもない実績である。しかし、アラガミに襲われなかった訳ではない。マサト達一座は台湾で大量発生したアラガミの一部に襲われ、これまでかと思った瞬間に、アヤメが臨時で属していた部隊に助けられたのだ。
「それから暫く台湾支部にお世話になってたけど、そんな折にラケル博士と出会って…」
「ブラッドに入隊した、か」
「にしてもよう生き残ったなぁ。そん話聞くと、隊長はんがいつもゴキブリ並みにタフなんも頷けるわ〜」
「その例え酷くない?」
話が盛り上がる中、また誰かがラウンジに入る。ゆらゆらと浮遊霊のように現れたのは…
「ソーマ君!」
「ん…ああ、やっぱりここにいたか…」
「大丈夫かよ?足、いつも以上にふらついてっぞ?」
「余計な心配、すんな…よ」
そう言って大きくぐらつく。アヤメは咄嗟にソーマの元へ走り、受け止める。ソーマの顔は丁度よく胸にダイブした…どこぞの変態だったら血眼になって羨ましがる図だ。そんな状況でもアヤメは冷静になって彼を見た。
「…眠っているだけです。仕方ありません…彼を部屋に運びますので、失礼します」
いや手伝わなくていいの…?と言う前にアヤメはソーマを軽々とお姫様抱っこ(するという暴挙を起こ)して、そのままラウンジを出たのだった。
☆
ぶっちゃけ、ハルさんはゴッドイーターシリーズ二大ぶっ飛びキャラの一角だと思います、備考です。もう一人はエミールな。で、遅くなってすみません、なにせ身内がごたごたとしてましてね…全くだよもう。三年前までは王子様に憧れていたアヤメがソーマ氏を逆お姫様抱っこするって実は結構なんかアレじゃね?と思います…つーかナチュラルにソーマの事ソーマ氏と呼んでますね私。そう呼びやすいからか?
でもってなんか知らんうちに桜田門分家出身の奴らが集まってきてますね。ちなみに本家は壊滅というか解体というか…まあそんな感じ。花園、鹿野、猪俣は果たして出るのか…花園出身のキャラは大まかに作ってはいますけどね。
そして。今後の流れですが大体は
新人ゴッドイーターがアヤメにしばかれる→その後、ソーマ氏はアヤメと特務に行く→おや、アヤメの様子が…?→ソーマ氏がサカキ博士に忠告される→謎のアラガミ出現→戦闘中に異世界へ飛ばされる、もしくは異世界からやってきた人たちと合流する
…って感じですかね。長くなりそうだわ…書きたいこといっぱいあるからですかね?とにかくダラダラせずきっちり纏めたいです、なんとか。でも最近身内がどうのこうので忙しいので期待しないで下さいまし…GE2RBも進めたいし。あと簡単なキャラ紹介を次回載せますんで。これを機にゴッドイーターを知って下されば。
では、また次回。