二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- Re: 東方心面影 【東方×ペルソナ4】 ( No.1 )
- 日時: 2016/10/05 21:03
- 名前: いっちゃん (ID: QeRJ9Rzx)
俺の名は鳴上悠。高校3年だ。
今俺は、休みを利用して「八十稲羽」に来ている。1年間共に過ごした仲間達に会うためだ。
共に過ごし、共に戦い、共に笑い合った最高の仲間達と。
陽介「久し振りだな。相棒!」
千枝「お久し振り! 鳴上君!」
鳴上「ああ、久し振り。皆、元気そうで何よりだ。」
クマ「センセー! 会いたかったクマ〜!」
天城「またいつか、ここに戻って来るって思ってたよ。」
完二「待ってたッスよ、センパイ!」
直斗「こうして先輩と再会できて、嬉しいです。」
りせ「お帰りなさい! 先輩!」
八十稲羽のデパート・ジュネスのフードコートに集う、かつての『自称特別捜査隊』。通称『特捜隊』
今日は皆が、俺のためのパーティを開いてくれるらしい。
千枝「今日は生憎の雨だけど、別にいいよね!」
陽介「んじゃ、始めちゃいますか!」
俺は皆と一緒に、パーティを楽しんだ。
完二の編みぐるみに、りせちーグッズ、物体Xクッキーver.など、様々な物をプレゼントされた。
そして、パーティが終わり、家に帰る。「あの」家に。
菜々子「あ! お帰り、お兄ちゃん!」
鳴上「ただいま。」
堂島「久し振りだな。鳴上。」
鳴上「はい、お久し振りです。」
堂島「おいおい。今さら何をかしこまってるんだ。お前はもう、この家族の一員なんだからな。」
長く見てなかった堂島の姿と、菜々子のかわいい笑顔。
俺はしばらく、家族団欒の時を過ごした。
だが、この平和な日常を過ごす俺達、特捜隊が、また戦う事になるとは、この時思っていなかった。
やはり、と言うべきか、俺達を異変に巻き込んだのは、「あの」テレビだった。
- Re: 東方心面影 【東方×ペルソナ4】 ( No.2 )
- 日時: 2016/10/05 22:30
- 名前: いっちゃん (ID: QeRJ9Rzx)
…眠れない。
なぜだか目が冴えて眠れない。雨の日だからか?
雨の日の午前0時に映る『マヨナカテレビ』。そこに映るのは、テレビの中に入った人物のシャドウ…抑圧された内面だ。
テレビの中はシャドウの巣窟となっていて、こちらで霧が出てくると、シャドウが凶暴化。テレビの中の人間が襲われてしまう。
俺が以前ここに住んでいた時は、この仕組みを利用した殺人事件が起こっていた。
だが、俺達が黒幕を突き止めて倒し、全て終わったはずだ。
時計の針は、まもなく午前0時を差す。
鳴上「…まさか、な。」
流石にもう映る事は無いだろう。そう思っていた。
だが、その期待を裏切るように、テレビの電源が点く。
鳴上「…!」
テレビには、少女のシルエットがボンヤリと映った。
先が曲がったトンガリ帽子と、持っている藁の箒は、魔女を連想させる。
しばらくして、テレビの電源が切れた。映像はここまでのようだ。
間髪入れずに携帯が鳴る。相手は陽介だ。
陽介「お、おい! 鳴上! 見たか!?」
鳴上「ああ、見た。」
陽介「事件が終わったはずなのに、なんでマヨナカテレビが映ってんだよ!? つか映ってたの誰だよ!?」
鳴上「落ち着け、陽介。」
陽介「わ、わりぃ。けど、本当になんでだ?」
鳴上「それは、俺にも分からない。ともかく、明日ジュネスに皆を集めてくれ。」
陽介「言われなくても分かってる。お前も準備しとけよ!」
明日はテレビの中の探索をするだろう。
電話を切り、早めに休むことにした。
- Re: 東方心面影 【東方×ペルソナ4】 ( No.3 )
- 日時: 2016/10/06 17:50
- 名前: いっちゃん (ID: QeRJ9Rzx)
翌朝、ジュネスのフードコートに集合する俺達。
再び映ったマヨナカテレビについて、話し合っていた。
天城「また映っちゃったね、マヨナカテレビ。」
りせ「犯人は捕まえたはずなのに…」
千枝「まさか、脱獄!?」
直斗「いえ、今も服役中のはずです。脱獄したなんて知らせはありませんでしたよ。」
ということは、俺達の知らない人物が、テレビで殺人を企んでいるのか?
完二「何にせよ、テレビに映ったヤツを助けに行かねぇと!」
陽介「どうやって助けるんだ? まだどこの誰かも分からねぇのに。」
千枝「あー、そこ! そこ重要な問題だよね! あ、でも…」
確かに、人物が特定できなければ、助けようにも助けられない。だが…
千枝「ここら辺で、あんな魔女みたいな格好した女子っていたっけ?」
クマ「もしいたら、クマ逆ナンしたいクマ!」
陽介「お前は黙ってろ!」
りせ「流石にいないと思う…」
天城「コスプレかな?」
完二「毎日あんなコスプレしてるって言うんスか?」
直斗「特定が難しいですね…」
皆が頭を抱えて考え込む中、俺は一つ提案する。
鳴上「とりあえず、テレビに入ってみたらどうだ? もしかしたら、何か分かるかもしれないぞ。」
直斗「成程…」
陽介「そうだな。分かんねぇ時こそ、行動あるのみか!」
千枝「そうと決まれば、早速行こう!」
テレビの中に行く事にした俺達は、ジュネスの家電製品の売り場の、一つのテレビの前に向かう。
完二「まだ売れ残ってるんスね、このテレビ。」
天城「言われてみれば、なんか不思議だね。」
陽介「確かに不思議だが、俺達にとっては好都合だぜ。」
千枝「なんで?」
クマ「入るテレビが変わると、向こうに出る場所も変わっちゃうクマ。」
りせ「そうなんだ! 初めて知った。」
陽介「にしたって、まだテレビの中の世界なんて知らなかった頃が懐かしいな。」
鳴上「そうだな。陽介と千枝にジュネスを案内されて…」
陽介「そうそう、そんでお前が、いきなりテレビに頭突っ込んで…」
千枝「花村が漏って…」
完二「え、そうなんスか?」
陽介「漏ってねぇよ! お前、何事実をねじ曲げてんだよ!」
鳴上「漏れそうだったろ?」
陽介「漏れそうだったけど!」
天城「ふふっ… は、花村君が…」
陽介「いや、本当に漏ってねぇって!」
皆(特に天城)の間に笑いが起こる。
しばらく笑い合った後…
陽介「さて、久し振りのテレビ突入だな。」
千枝「準備万端! いつでも行けるよ!」
鳴上「そうか。」
気持ちを落ち着け、一回深呼吸をする。
鳴上「さあ、行こうか。」
- Re: 東方心面影 【東方×ペルソナ4】 ( No.4 )
- 日時: 2016/10/06 20:03
- 名前: いっちゃん (ID: QeRJ9Rzx)
私の名は霧雨魔理沙。普通の魔法使いだ。
え? 魔法使いの時点で普通じゃないって? ちっちっち。甘いな。
ここは幻想郷だぜ。外の世界で忘れ去られた物さえも受け入れる場所なんだ。魔法使いなんて珍しくない。
そもそも私は、本当は魔法使いじゃないからな。『魔法が使える程度の能力』を持つ、人間だ。
私は『魔法の森』という所に住んでる。
人喰い妖怪とかが出るって、大抵の人間は近づかないが、魔力を高めるキノコとかが生えてて、魔法使いにとっては良い場所なんだ。
私の他には、アリスって人形使いが住んでるぜ。
さて…私は今、魔法の森の入り口の『香霖堂』という店の前にいる。
森近霖之助っていう男が経営してる…いわば雑貨屋だ。取り扱っているのは、外の世界の品だけどな。
魔理沙「おーい。香霖〜。いるか〜?」
店の奥に呼び掛けるが、店主が現れない。留守か?
魔理沙「んじゃ、今のうちに物色しとくか。」
品物を見ていると、ふと、ある物が目についた。
魔理沙「これは…箱か?」
その箱は、両手で抱えてやっと持てる大きさと重さで、箱の面のうち一つは、なんだかガラス張りされてるような感じだった。
魔理沙「こんな物、何に使うんだ? ま、私が気になったってことは、これはきっと大事な物ってことだ!」
というわけで、その箱を『借りて』行く事にした。
(※第三者視点)
その頃、香霖こと霖之助は…
霖之助「う〜ん…」
厠でフン張っていた…