二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- Re: 東方心面影 【東方×ペルソナ4】 ( No.34 )
- 日時: 2016/10/19 22:11
- 名前: いっちゃん (ID: QeRJ9Rzx)
魔理沙「で、これからどうするんだ?」
博麗神社に戻った一行は、今回の異変と、これからの行動について話し合っていた。
アリス「魔理沙や私のシャドウみたいなものが、今後出て来ないって保証は無いし…」
萃香「今シャドウを倒せるのは、霊夢に魔理沙、アリス…」
鳴上「あと、俺達もだ。」
陽介「合計5人か…」
紫「そう? まだいると思うけど。」
霊夢「他に誰がシャドウを倒せるって言うのよ。」
紫「悠君や陽介君の仲間よ。」
アリス「そっか! 悠達の仲間もペルソナ使いだから…」
魔理沙「悠。そこんとこ、どうなんだ?」
鳴上「ああ。アリスの言う通り、俺達の仲間も全員ペルソナ使いだ。」
陽介「けど、どこにいるのかとか、さっぱり見当がつかねぇな…」
霊夢「けど、見つけないわけにはいかないでしょ? それに、こっちの戦力も増えるわけだし、早い段階で見つけた方がいいと思うわ。」
萃香「よし! それじゃ早速…」
紫「待ちなさい。今日はもう遅いわ。それに、霊夢達もだけど、探索やシャドウとの戦いで疲れてるはずよ。」
霊夢「確かにそうね。なんだかどっと疲れたわ。」
アリス「バテて戦えない、なんて事にはなりたくないし、今日の所はゆっくり休みましょう。」
魔理沙「それもそうか。なら、お仲間の捜索は明日からだな。」
萃香「明日に備えて、しっかり休まないとね!」
アリス「それじゃ、また明日。」
魔理沙とアリスは、魔法の森に帰って行った。
- Re: 東方心面影 【東方×ペルソナ4】 ( No.35 )
- 日時: 2016/10/20 20:19
- 名前: いっちゃん (ID: QeRJ9Rzx)
陽介「ところで、鳴上。俺達はどうすればいいんだ?」
鳴上「…」
二人は困り果てていた。
それもそのはず、この幻想郷に当てがあるわけもなく、このままでは宿無しになってしまう。
萃香「困った事になったねぇ。」
霊夢「1日位なら泊めてあげられるけど…」
鳴上「…仕方無いな。陽介、明日からバイトと家探しだ。」
陽介「マジか… こうなったら、俺も覚悟を決めるしかねぇか。」
二人の力で暮らす覚悟を決めた二人だが、紫がそこに救いの手を差し伸べる。
紫「じゃあ、私の家に来ない?」
鳴上「え?」
陽介「紫さんの家っすか?」
紫「ええ。あなた達二人位なら泊めてあげる事ができるわ。たまに家事とか手伝ってもらうけど、働いて暮らすよりはマシなはずよ。」
鳴上&陽介「ありがとうございます!」
頭を下げ、お礼の言葉を叫ぶ二人。
紫「いいのよ。異変解決のためにも、あなた達にはいて欲しいし。」
鳴上「それで、家ってどこにあるんですか?」
紫「じゃ、今から連れて行くわ。」
紫はそう言うと、鳴上達の足元に空間の裂け目『スキマ』を出現させた。
鳴上「え…」
陽介「ちょ…」
紫「二名様、ご案内ってね。」
- Re: 東方心面影 【東方×ペルソナ4】 ( No.36 )
- 日時: 2016/10/21 16:42
- 名前: いっちゃん (ID: QeRJ9Rzx)
鳴上「おっと。」
スキマに落とされながらも、危なげなく着地する鳴上。
紫「ここが私の家よ。」
鳴上「家の中に直接繋がってるんですね。」
紫「ごめんなさいね。事情があって、家の場所を他人に知られたくないから。」
鳴上「いえ、大丈夫です。ところで…陽介は?」
紫「あら? そういえばいないわね。」
鳴上と紫が辺りを見回すと、足元で陽介が、股間を押さえて倒れていた。
鳴上「…何があったんだ?」
陽介「急所打った…」
紫「なんか…ごめんなさい。」
どこでナニを打ったのか想像するのは、そう難しくないだろう。
陽介「なんでこんな所に落とされたんだ、俺…」
?「あ、紫さま。おかえりなさい!」
やっとの思いで陽介が立った直後、鳴上達が落ちて来た部屋の戸が開き、一人の少女が入って来た。
紫「あら、橙。ただいま。」
橙「あれ? その人達は一体?」
紫「外の世界から迷い込んで来た人間よ。悠君に、陽介君。」
鳴上「鳴上悠だ。」
陽介「んで、俺が花村陽介。よろしくな!」
紫「この子は橙。化け猫の式神よ。」
陽介「化け猫?」
鳴上「確かに、よく見れば耳や尻尾があるな。」
橙「橙です! よろしくお願いしますね、悠さん! 陽介さん!」
鳴上「ああ。よろしく。」
紫「それで、どうしたの、橙? 『マヨヒガ』に何かあった?」
互いの自己紹介を終えると、紫が橙に質問した。
鳴上「『マヨヒガ』?」
紫「橙が住んでる場所。いわゆる迷い家よ。」
陽介「迷ったら出れなくなるとか、そんな感じのヤツか…」
橙「はい。実はマヨヒガにも、外の世界から来たっていう人…人って呼んでいいのか分からないですけど…とにかく、そんな人が迷い込んでて…」
紫「ほう…」
陽介「ん? 人なのか? 人じゃないのか? どっちなんだ?」
橙「え〜っと…とりあえず来てください。連れて来ましたから。」
紫「ええ。分かったわ。」
- Re: 東方心面影 【東方×ペルソナ4】 ( No.37 )
- 日時: 2016/10/24 17:41
- 名前: いっちゃん (ID: QeRJ9Rzx)
?「で、結局お前は何者なんだ?」
?「だ〜か〜ら〜、クマはクマだって、さっきから何回も言ってるクマ!」
?「とても熊とは思えないんだが…」
客間らしき部屋では、一人の式神と、一人の着ぐるみが話していた。
すると、突然戸が開いて、橙に案内された鳴上達が入って来た。
橙「ほら、あそこにいます!」
陽介「って、クマ!?」
鳴上「ここにいたのか!」
クマ「センセー! それにヨースケ! 無事で良かったクマ!」
?「本当にクマだったのね…」
紫「みたいね、藍。」
藍「あ、おかえりなさいませ、紫様。ところで、あの人間達は?」
紫「悠君に陽介君。二人共、外の世界の人間よ。」
鳴上「よろしくお願いします。えっと…」
藍「八雲藍。九尾狐の式神だ。」
陽介「藍さんも式神なんすね。」
紫「ええ。私の式神よ。」
藍「それで、クマの事について訊きたいんだが…」
クマ「ヌッフッフ〜。クマをただのクマと思ったら大間違いクマよ!」
橙「そうなんですか!?」
クマ「そうクマ! このプリチーなクマ皮を脱ぎ捨てると…」
そう言って、着ぐるみの頭を外すクマ。
中から現れたのは、金髪碧眼の美少年・熊田だった。
熊田「中から、こ〜んな爽やかな美少年が出て来るクマ! 一粒で二度おいしいとは、まさにこの事クマ!」
紫「あ、そう。」
一瞬、場が白ける。
クマ「ちょっと! もうちょいリアクションして欲しいクマ!」
紫「いや、でも、着ぐるみの中から人が出て来るのって、普通でしょう?」
藍「悪くはなかったが、橙の方が数倍可愛いぞ。お前もそう思うだろう? 橙。」
橙「藍ざま、ぐるじいでず…」
藍に抱きつかれている橙が、苦しげな声をだす。
陽介「藍さん! 橙ちゃんが死にかけてますから! 白目むいてますから!」
鳴上「そっとしておけ、陽介。」
陽介「そっとできるか!」
藍「橙…私の可愛い橙…」
橙「ら"、ら"ん"さ"ま"…」
するとクマが、一際大きな声で叫ぶ。
クマ「クマ差別、いくないのぉ〜!」
- Re: 東方心面影 【東方×ペルソナ4】 ( No.38 )
- 日時: 2016/10/26 17:31
- 名前: いっちゃん (ID: QeRJ9Rzx)
しばらくして…
紫「それで、クマ君はなんでこの世界に?」
クマ「それがよく分からんクマよ… テレビの中に入って、突然落っこちて… 気がついたら、建物の前に倒れてたクマ。」
藍「そこがマヨヒガだったというわけか。」
陽介「まあ、何にせよ、見つかって良かったな。」
鳴上「他の仲間も無事だといいんだが…」
橙「それで、これから三人をどうするんですか?」
紫「その事なんだけど、この家に住まわせてあげようと思うの。」
藍「それは、何故ですか? 紫様。」
紫「実は今、幻想郷では、ある異変が起こっているのよ。」
橙「どんな異変ですか?」
(紫説明中…)
橙「抑圧された内面『シャドウ』…」
藍「そして、それに対抗する能力『ペルソナ』…」
紫「そう。そしてこの二人は、その『ペルソナ』を使える、貴重な戦力なのよ。あ、そうだ。クマ君もペルソナ使いでいいのよね?」
クマ「その通りクマ! ペルクマ!」
クマがカードを砕き、ペルソナを出現させる。
クマ「これが、クマのペルソナ『キントキドウジ』クマ!」
藍「なるほど。これを操って『シャドウ』とかいう敵と戦うのか…」
橙「スゴい…!」
クマ「ムフフ、惚れちゃってもいいクマよ?」
陽介「それはないから安心しろ。クマ。」
クマ「自分がモテないからって、嫉妬クマか〜?」
陽介「んだと! クマ吉のくせに!」
紫「はいはい。そこまでよ。」
紫が二人を止める。
紫「で、藍。どうかしら?」
藍「可能だとは思いますけど…」
紫「何か問題があるのかしら?」
藍「問題と言う程ではないのですが、その…幻想郷の異変に、外の人間を巻き込んでもいいのかと… 霊夢もシャドウを倒せるのなら、霊夢達に任せた方がいいのでは…」
鳴上「いや、俺達も協力します。藍さん。」
陽介「そうッスよ。シャドウが出た以上、俺達も無関係じゃないんで。」
クマ「それに、みんな行方不明のままじゃ、居ても立ってもいられないクマ!」
藍「悠…陽介にクマも…」
紫「…決まりね。これからよろしく、三人共。」
鳴上「はい。よろしくお願いします。」