二次創作小説(映像)※倉庫ログ

殺人鬼『ラストフール』の狂宴(きょうえん)編 ( No.0 )
日時: 2018/05/12 20:57
名前: 彩都&熱都 (ID: 0rBrxZqP)

プロローグ 仮想空間 VIRTUAL SPSCE

 ザシュリ、と一人の人間は目の前に居た『人だったモノ』を小さなナイフ──刀身の長さは精々成人男性の中指程度だ──で『人だったモノ』の腹部を刺す、そしてあっさり心臓にナイフを通過させる。
 そのまま一人の人間はナイフを抜き取る──すぐさま後方へ移動し、『人だったモノ』の出血から離れる、その時にスーツの内ポケットから長財布は抜き取っていた、そして長財布の中から一万円札、五千円札、今では珍しい二千円札、そし千円札を抜き取る──何だ、あまり入っていない、小銭も一応抜き取っておくか、いや、止める、何故なら『人だったモノ』の出血量は多大だったからだ、もう遅いか……一人の人間はそう思いながらその『殺害現場』を後にした──

 この世界は面倒で、生きるのが辛くて、息苦しい──そんな事を毎日毎日飽きずに考える一人の人間──殺人鬼『ラストフール』は呑気に深呼吸をしてから自分の『勝手に借りている家』に入る、そして『同居人』が購読している新聞に手を取る──新聞にはでかでかと一面に『殺人鬼現る!? ○○市の恐怖!!』と書かれている、いや、まぁ、自分なんだけどね? 心の中で自分を逮捕出来ない警察に嘲笑しながら新聞を投げ捨てる、正確には飽きた、読んでいてもつまらない、だって自分は逮捕出来ない、何故なら証拠が無いからだ──そう思って台所に向かおうとした、すると『ストンッ』と、どっかの女のブラからパッドが落ちるような音がする、実際はそんな音聞いた事無いが──食事なんて何時でも出来るか。
 そう思いながら一人の人間は『同居人』宛ての封筒を見つける、封筒には『風利城ゲームズ 開発支部』と書いてあった、風利城、その名が意味する物は、『財閥』、風利城財閥、それは日本でも有名な財閥の一つだった、そんな有名な財閥からこんな一人の人間に封筒が届くなんて可笑しい、一人の人間はそう思いながら封筒を『人だったモノ』に腹部を刺した小さなナイフで切り取り、中身のプリントを見る。
 するとそこに書かれていたのは『仮想空間の体験会』というモノだった──へぇ、面白そうじゃないか、だが『同居人』の名前だ、参加しようにも、参加出来ない──いや、日にちは精々一週間か、だったら『参加』出来るな、そう考えて、一人の人間は『とある場所』に電話する──

 よし、プリントに書いてあった場所にも着いた、『名前』も対処出来た、そう思いながら一人の人間は会場に侵入する──一人の人間はどうやって『同居人』の名前を対処したのか、それは『闇市場』だ、闇市場で自分の顔写真と『同居人』の名前を書いた紙を『闇市場』の『免許証製作』の場所に電話して、『こんな感じで頼む』と言って、三日の制作期間を経て手に入れたのだ。
 つまり一人の人間の今の名前は『同居人』である──そしてスタッフに『当人かどうか確認出来る物は有りますか?』と聞かれ、そのまま偽の免許証を見せる、スタッフは納得して、そのまま会場の中に一人の人間を入れる──

 へぇ、結構本気で仮想空間なんて創っているのか──完全に未来だ、そう思いながらスタッフに体験する部屋を案内される。
 そして一つのマッサージチェアの様な椅子に座ってこのヘッドセットをつけて下さい、と言われる、へぇ、面白い、時代の最先端を体験するのか、そう思いながら少しドキドキして装着する──そのままでは何も起きない、それもその筈、人が集まっていないので、体験が出来ない、早く人来いよ……そう思いながらヘッドセットから流れるゲームの動画を見る──これは期待出来そうだ──

 そして人数も集まったので、遂に仮想空間へ向かう事になった、少し深呼吸をして自分は仮想空間に向かった──
 目の前には自分の体があった、何で自分の体が目の前にあるのだろう? そう思いながら自分は自分の体に触れる、だが平らで冷たかった、何だただの鏡か、自分は鏡の目の前に立っていただけか、一人の人間はそのまま振り向いた──すると目の前には東京の都会が目の前に存在していた。
 そして上空は綺麗な空が──これが仮想空間、結構凄いな、驚きだ、そう思いながらヘッドセットを外しても仮想空間は見れるか、確認する、そしてヘッドセットを外す、見れる、へぇ、科学の進化は凄い、ん? 待てよ? 何で『見える』んだ? この仮想空間は『ヘッドセットを通さない限り見えない』のだ、なのに何故……?
 そう思っていると上空に誰かが現れる、その人物は風利城財閥の風利城ユア、風利城ユーアの双子だった、二人は若干16歳にして風利城財閥の一角になっていた、そんな人物が何で……? そう思っているとユアが喋り出した。
「あーあー、聞こえますか? 僕は風利城財閥の風利城ユア、と申します、彼女は僕の妹の風利城ユーアです」
 ユアがそう言うとユーアは頭を下げて言う。
「始めまして、風利城ユーアです、宜しく御願いします」
 二人の解説が終わった所で、仮想空間の話が入る。
「さて、もうお気付きの方はいらっしゃると思いますが、この仮想空間、ヘッドセットを外せるんです!」
 それを聞いて感銘を受ける自分以外の人達、何だ、それも技術だったか、そう考えながら話を聞く。
「ですが此処に来た、と言う事は『貴方達はこの仮想空間から出る事が出来ません』、此方の用意したミッションをクリアする事で出る事が出来ます」
 そう言いながらヘッドセットが光る、まさかこの機械にミッションが……? そう思いながらヘッドセットを着用し、確認する──自分のミッションは、『殺す』、が目に入った、良かった、自分は人殺しだからセーフだ、さて、誰を殺すのか……? そう思いながら他の項目を見る、その内容は──『プリキュアを全員殺す事』──はぁ? 何でプリキュアなんか……? そう思っていると突然床が崩れる、えっ? もう死ぬの? 地震で? そう思いながら自分は落ちていく──そしてユアが言う。
「さぁ、脱出、頑張って下さいね……フフ」
 そして一人の存在が居た仮想空間は、崩れ──無くなった──

『プリキュアバトラーズ』シリーズ アナザーストーリーズ 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 開始──

第一部
>>0-200

第二部
>>201-350

第三部
>>351-390

第四部(最終章)
>>390-400

後書&設定公開
>>401-409

殺人鬼『ラストフール』の狂宴(きょうえん)
>>411-

Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 ( No.1 )
日時: 2016/10/21 21:04
名前: 彩都&熱都 (ID: SkZASf/Y)  

 痛い、それが自分の第一の感想だった、目の前には『プリキュアを全員殺す』とか何とか……そんな事はどうでもいい、今は自分の周りを確認しないと……そう思いながら寝転がっている肉体を強制的に起こし、周りを確認する、自分が存在しているのは学校の目の前の校門だった、いや、何て所に落ちているんだ自分は。
 そう思いながら不動産屋でも探そう、考え、足を動かす、だがヘッドセットから音が聞こえるので、何だ、と思い、頭にセットする。
『薬袋様、貴方はこの世界で学生として生き、学生生活と共にプリキュアを殺しましょう、家は学校の寮です、番号は123号──』
 ……、そうか、つまり『ミッション中は自分が生活出来る事は保障される』のか、さて、では食料はどうしたら? そう思っているとヘッドセットから黒いカードが現れる。
『これで買い物が出来ます、それでは、自分のミッションを攻略しましょう!』
 ブツンッ、と音声は此処で終了、さぁ、一気に考えようか、つまり自分は『このカードで食料とかを買える、だから生活には苦にならない』と言う事か──そう考えて、自分は寮を探した──

 さぁ、自分は此処で生活し、此処でミッションをクリアする迄この閉鎖空間から出られない、と言う事か──そう思っていると寮に辿り着く、そして中に入る、寮の中は綺麗な部屋だった、『同居人』の家よりも綺麗だった──そして机には色々と置いてあった。
 最初にメガネ、このメガネは一般人のホログラムとプリキュアを判別する物だ、勿論プリキュアもホログラム──ただし、肉感もある、簡単に言えばアンドロイドみたいな物らしい──、だから殺しても死なないし、消えない。
 そして生徒証──次に制服、あぁ、本当に通わなければならないのか? ってか、何で通うんだ学校に? 自分は勉強しなくても良い年だが──いや、待てよ、流石に学生として侵入した方が誤魔化しやすいか、それを考えると制服に身を包んだ方が良いと思える。
 風利城、中々手を込んでいるじゃないか……自分は急いでミッションを遂行する為に制服に身を包んだ──おっと、メガネを忘れていた──そう思いながらメガネを装着する──

 これは一人の人間がプリキュアを殺し、仮想空間を脱出する物語である──

 第一章 誰? WHO?

Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 ( No.2 )
日時: 2016/10/24 21:22
名前: 彩都&熱都 (ID: UruhQZnK)  

 はい、始めましての方は始めまして、久し振り、元気だったか? という方は久し振りです、あぁ、雑談板で変態スレ主って言われてるあの人か、と思った方は後で裏でちょっと話し合おうか? 彩都です。
 この作品は拙作である、『プリキュアバトラーズ』シリーズのアナザーストーリーとなっております、えーと、簡単に書けば、本編の『プリキュアバトラーズ』シリーズの伏線とか結構貼っております、大丈夫です、何気に回収するので。
 さて、この作品は『プリキュアを殺す主人公』のお話です、なので、グロ注意です。
 それでも読むのなら、何も言いません、ですが、この作品を読んで、気分が悪くなった、等のコメントは受け付けておりませんので、悪しからず。
 そしてこの作品は合作です、熱都という人物との合作です、世界観、ストーリー協力は彩都側の『プリキュアバトラーズ』ですが、基本的なストーリーは熱都が考えております。
 そして、基本的に交互に更新します。
 更新内容は、奇数番号が熱都、偶数番号が彩都となっております。

 ではでは、彩都でした。

えーと、熱都です、はい、それだけです。
コメントはあまり無いです、あるとしたなら、グロいので、注意して下さい、たったそれだけです。
後、感想とかは別にいらないんで、そこんとこ宜しくです。

それでは、熱都でした。

Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 ( No.3 )
日時: 2016/10/25 20:55
名前: 熱都 (ID: Slxlk2Pz)  

案外人を殺すのは簡単で、「死にたくない」って叫んでる奴の顔を見るのが好きで、だから殺人を犯した、だけどさぁ…何で仮想空間に入ったら閉じ込められないといけないんだよ!!?そう思いながら自分は脱いだ服の中からナイフを取り出す、よし、ナイフは取り出せる、と言う事は「服の中身」も仮想空間に来た、と言う事か、自分はそう判断して寮から外に出る、今日は誰を殺そうかっと、まずメガネでプリキュアかどうかを把握しないとか…前にプリキュア関連で「ごたごた」があった、少しは顔を覚えているが、そもそも何人居るのかさえ分からない、くそっ、こんな事に巻き込まれるのなら少しは覚えておいたほうが良さそうだ。そして自分は最初に倒れていた学校に向かう、そして学校内に入ってメガネを起動させる、女子トイレを覘こう、そう思って女子トイレを見る、すると目の前に≪プリキュア反応あり!≫と表示される、更に前が見えない、遂にメガネが壊れたか?そう思ったが違った、誰かが自分の目の前に近付いただけだった、自分は前が見えなくて尻餅をついてしまう。「いって!てめぇ何すんだ?」「それはこっちの台詞、君、女子トイレに入ろうとしたでしょ?ダメだよ、君は男子なんだから男子トイレ!」そう言って自分の目の前にいた存在は自分を男子トイレに移動させる。「全く…」「ちょ、ちょっと待って!君の名前が聞きたいな」自分が立ち去る存在に向かって言う、するとその存在は言う。「ん?いいよ、あたしの名前は相田(あいだ)マナ(まな)、この学校の生徒会長だよ!君の名前は?」「えっ?自分の名前……」考えていなかった、多分名前を使わず過ごすと考えていたからだ、仕方無い、「同居人」の名前を使用したほうが身の為か、そう考えて名を名乗る。「自分の名前は薬袋だ、ゴメンね、生徒会長さん、女子トイレに入ろうだなんて、ちょっとした罰ゲームで、「女子トイレに入る」って内容でね、それじゃあ」自分はそう言って相田マナから離れる、そして遠目から相田マナを確認する、メガネから≪プリキュア反応あり!≫と表示される、へぇ、相田マナ、君はプリキュアだったか、よし、まずは一人目、学校でプリキュアを何人か探そう、そう思いながら自分の学年とクラスを確認する為に動いた。

Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 ( No.4 )
日時: 2016/10/26 20:22
名前: 彩都 (ID: .YMuudtY)  

 さて、聞いた所によると自分は二年一組だった、いや、その前に生徒証を確認すれば済む話だったのだが──そう思いながらマナ以外のプリキュアを探す事にする、うーん……その前に見付かるか? いや、見付からなかったら本末転倒だ──するとドシャッ、と本が崩れる音がする、その方向に自分が振り向くと一人の黄色い髪の少女が倒れていた、しかも転んだ拍子でスカートが捲れ、下着が見えていた。
「……はぁ、始めて見たよ、学校で転んでスカートの中を晒す人って……」
 自分はそう言いながら黄色い髪の少女に手を差し伸べる、するとメガネに≪プリキュア反応あり!≫と表示される、こんなドジがプリキュア? フッ、笑わせてくれる。
「いたたたたた……あっ、有難う御座います」
「いや、良いよ、困った時はお互い様だからね」
 自分はそう言いながら崩れた本を拾い上げる、そして崩れた本を半分以上持つ。
「少し手伝ってあげるよ、また転んだら大変だろう?」
 そう言いながら周りを確認する、すると黄色い髪の少女が言う。
「えーと、三階の美術室です──運んでくれて有難う御座います」
 黄色い髪の少女は少しの本を持ちながら頭を下げる、いやいや、そこ迄の事か? 自分はそう思いながら三階の美術室へと向かった──

「有難う御座います! 手伝って頂き何も御礼は出来ませんが──」
 黄色い少女はそう言いながら外にある一階の自販機前で頭を下げる、いやジュース奢ってもらったのに御礼は出来ませんって──自分にとってはしてもらった感覚があるのだが──
「いや、良いよ、運んだからジュースを奢ってもらって──何か悪いね」
 僕がそう言うと黄色い髪の少女は慌てふためく
「いえ、そんな事はありません! ……そう言えば名前を名乗ってませんでしたね、私、二年の黄瀬やよい(きせ──)と言います、貴方は?」
「自分? 自分は薬袋、薬に袋って書いて薬袋」
 自分がそう言うと黄瀬やよいは驚いていた。
「へぇ……そんな名前があるんですね、珍しい名前です」
「そうかな? たまに佐藤とか、田中に憧れる時は有るけどね」
 自分が言うと黄瀬やよいは笑いながら言う。
「へぇ、大変ですね、薬袋君は」
「いや、一応は君と同じ二年なんだが? まぁ、そう堅苦しくならないで、タメでも良いんだ、呼び捨てでも良いけれど」
 自分がそう言うと黄瀬やよいは言う。
「えっ? 同じ二年なの? なのに一年みたいに小さいね……そっか、分かった、次からはタメでいくよ、それじゃっ! 私は他の用事があるから、此処でバイバイ!」
 黄瀬やよいはそう言いながら走っては転んで、走っては転んでを繰り返して、自分の目の前から消える、何だか見ていて、不安だな、と思うのは自分だけだろうか? そう思いながら、自分の手に持つ黄瀬やよいから奢ってもらったジュースを飲み干す、さて、他のプリキュアを探そう、そう思いながら一階の自販機から離れる──

Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 ( No.5 )
日時: 2016/10/27 21:18
名前: 熱都 (ID: Slxlk2Pz)  

あのジュースは美味かったな、そう思いながら自分は学校中を歩き回っていた、まぁ、プリキュアが現れるかどうかも分からずに歩み続ける、すると目の前にハンカチを落とした、自分はハンカチを落とした人物である少女の肩を叩く、「おい、ハンカチ落としたぞ」そう言うとハンカチを落とした少女は振り向いてお辞儀する。「有難う御座います!私、昔からドジで…」そう言うと自分のメガネに急に≪プリキュア反応あり!≫と表示される、コイツもか?こんなドジならプリキュアになるなよ、と思った。「いや、良いよ、困った時はお互い様だからね」自分はそう言って立ち去ろうとする、すると少女が自分を立ち止まらせて言う。「あのっ、名前は何と言うんですか?私の名前は花咲(はなさき)つぼみ(つぼみ)と言います!」…何とも元気な小娘だ、少し冷や汗を掻きながら自分の名乗る。「自分の名前は薬袋と言う、宜しく花咲つぼみ」自分はそう言ってその場から離れる、少しずつだがプリキュアの名前が分かってきたな、だが少し前にプリキュア関連で「ごたごた」があった、その時は色々な色、色々な存在が居た、その時は軽く千人は居るんじゃないのか?とか思ったが、あまりにも少ないのかもしれない、案外十人も居なさそうだな、まぁ、結局はプリキュアを殺したら脱出できるんだ、さっさと出たいものだ。

Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 ( No.6 )
日時: 2016/10/28 21:06
名前: 彩都 (ID: jFPmKbnp)  

 それから数十分はプリキュア反応を探したが、人があまり居ない学校を探すのも意味が無い、と考えて、自分は帰宅する事にした、そしてスーパーに行き、カードでその日の晩御飯を買って、寮に戻る、そして電子レンジがあるので、買った食材を温めて、深呼吸をする、今日は色々とあったなぁ、そう思いながら電子レンジの停止音が鳴ったので、中から食材を取って、机の上に置いて晩御飯を取る──

 そして食べ終わって、食材が入っていたケースを捨てる。
「さて、少しは情報探しの為にこの寮を探ろう」
 自分はそう思いながらこの部屋、いや、この一室を荒らそうと思う、まぁ、何かしらの脱出方法があるかもしれないからな、そう思いながら箪笥を見つけたので、箪笥に触れる、そして上の段をノック、何も無い、二段目もノックする、何も無い、そして真ん中の三段目をノック、すると何か音の反響が可笑しかった、何かが入っている? そう思いながら自分は三段目の引き出しを開ける、すると入っていたのは一冊の本だった、はい? 何で本がこんな所に……? そう思いながら自分は本を開ける、中に書かれていたのは『プリキュア キャラクター図鑑』だった、もっと意味が分からない、そう思いながら索引を見る、『プリキュアの名前五十音順』や『変身前の名前五十音順』等、書かれていた、成程、この図鑑に×マークを書いていれば誰を殺して誰が死んでいないか、を調べる事が出来る。
 何とも便利なモノだ、何時も持ち歩こう、そう思いながらリビングの机に置く、そして他の段を調べる、中に入っていたのは、制服一式と靴下、下着類だった、ふむ、箪笥はそれだけか……まぁ、他を調べるのも億劫だ、よし、明日に控えて寝よう、そう思いながらパンツ一丁になって、寝室に向かう、寝室はベッドで、尚且つ柔らかい、このベッドは風利城が用意したのか? そう思いながらあまりの柔らかさに睡魔が襲ってくる──こんなベッド、初めて眠っ……ぐーぐー……

 …………ぴちゅんぴちゅん、小鳥の囀る音が聞こえる、そうか、自分はそのまま寝てしまったのか、とても気持ち良かったベッドだ、そう思いながら、自分は学校へ行こうとした、だが何か足りない、そう思いながら数分その場に立ち竦みながら考える、あぁ、そうだ、教科書、筆箱、鉛筆にシャーペンに消しゴムにそれらを入れる鞄だ、そう結論に辿り着いた時には体が勝手に動き、鞄を探していた、だがあっさりと勉強机の隣にかかってあったのを見つけたので、それを持ち上げる、中には教科書──教科書とは元々略語で、『教科用図書』と言うのだが、今はそれ程関係無いだろう──に筆箱、鉛筆もシャーペンも消しゴムも入っている──これで登校が出来るな、そう思いながら自分は靴を履いて、寮を出る──さぁ、プリキュア殺しと学生の開始だ──



 あっ、プリキュアの図鑑を鞄に入れるのを忘れていた……

 第一章 誰? WHO? 完

 第二章 学生気分 STUDENTS MOOD

Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 ( No.7 )
日時: 2016/10/31 20:48
名前: 熱都 (ID: YAHQda9A)  

生憎学校と言うのは自分は通った事があまり無い、というのもそもそも自分にとって学校は「無駄」と考えているからだ。何で無駄かと言うと、「学校はバカばっかり」だからだ、自分よりも天才で自分よりも身体能力が高い人間なんて、自分の周りでは確認出来なかった。だから小学校なんて、入学式から一週間、終業式、始業式、卒業式のたった数週間、中学校なんて、入学式、終業式、始業式、卒業式のたった数回だ。昔中学の入学式の時、三年生だったか忘れたが、喧嘩を売られた、何だか腹立つ、とか言う理由で。結果?そんなのは簡単だ、「そいつらの顔面に一発のパンチ」を与えただけで泣き出して学校から消えた、何だ、「此処でも一緒」なのか、自分はそう思いながら中学生と言う存在を弱い、と決め付けた。そして中学校をそのままほぼほぼ不登校のまま卒業した自分は適当に街を歩いていて、ナイフを持った人間に刺された、そしてお金を盗まれた。まぁ、出血が酷くない場所だったので家に帰ってお風呂に入って、謎の痛みに気付いて、そのまま風呂に上がって絆創膏を貼り付けたが…まぁ、刺された時、屈んでいたので、そのまま財布は盗まれた、と言う事か、と考えて、その日は痛みに少し耐えながら寝た。んで、何時の間にか自分は人殺し、人殺しの中でも最も脅威的な存在の「殺人鬼」になった。そこら辺の事は知らない、いや、知っててもどうせ忘れるだけだ、そう思いながら自分の小さな小さな学校生活、及び学園生活を思い出していた。すると何時の間にか自分の学校に着いていた…今日からプリキュア殺しが始まるのか、そう思うと少しだけだがワクワクしている。

Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 ( No.8 )
日時: 2016/11/01 20:06
名前: 彩都 (ID: Rn9Xbmu5)  

 自分が校門を潜ろうと思うと、不意に声を掛けられた、何だか聞き覚えのある声がする、その方向に首を傾けるとそこには相田マナが存在していた、自分はそのまま『お早う』と声を掛けると相田マナは『うん! お早う! 今日も良い天気だね!』と言ってきた、面倒なので、自分は『そうだね、それじゃあまた学校内で』と返答しておく。
 ふう、面倒な相手だった、そう思いながら自分の靴箱に靴を入れる、しまった、上履きとやらを履くのを忘れていた、昨日は来客者用のスリッパを使用していた、仕方無い、購買を探してそこで靴を買うか、そう思いながら自分は靴下を履いた足で走る──

 第二章 学生気分 STUDENTS MOOD

 ほっ、安心した、購買で上履きを売っていて何とか安心、そして購入した物を今履いている、これで、少しは行動が容易になった、そう思いながら自分のクラスである二年一組に向かう、そして席を探す、黒板の隣の掲示板に自分達の席が書かれている、と言う事は今は四月、五月の半ば、と言う事か。
 そう考えながら黒板の隣の掲示板を見る──自分の席は良くある漫画の席、一番後ろの端、しかも窓側の方の。
 逆に考えて、ノーマーク、色々な事、色々なモノが見える場所じゃないか、こんな打ってつけの場所なんかそうそう無いぞ。
 そう思いながら一番後ろの端の方に座る、風が気持ちいい、そう感じながら教科書を捲っていく、何だこれ? こんなんが中学生で習う授業か? 何だ、簡単過ぎて欠伸が出てくる。
 自分はそう思いながら学校に通うのを辞めようかと思う、だが通わないと学校の中でプリキュアを殺せない、いや、学校で殺さなくても良いのだが……自分は大きく深呼吸して、屋上へと向かった──

 屋上、良くある学園物では屋上に登って煙草を吸ったり、弁当を食べたりしている、だが実際の学校の屋上には色々な設備等があり、普段は錠をかけて屋上を封鎖している、それは何故か? それは簡単だ、その設備等の所為で学生が死んだり、故障しない様に、という意味でだ、だがそんな設備でさえ、緑色等のフェンスで覆われているが──そんな事をしても意味が無い、と言わんばかりに、屋上の鍵は施錠されている、そんな施錠された鍵を自分はそのまま下に引っ張るだけで、開錠する。
 そして屋上の扉を開ける──するととても綺麗な屋上だった、何でこんなに綺麗なんだ? そう思っていると外の方の屋上の扉を見る、すると『昼休みと夕休みは開いています、それ以外の時間は開いていません』と書かれてあった、成程、この学校は休み時間の時だけ開いているのか、何だ、実力で壊さなくても良いのか、自分はそう思いながら開けたのだから屋上を楽しむしかない、と考え、自分は扉を開けても見えない位置に寝転がる、さぁ、昼休み迄寝ておこう──

Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 ( No.9 )
日時: 2016/11/02 21:23
名前: 熱都 (ID: YJQDmsfX)  

…警告、屋上で寝るのは止めましょう、それは何故かって?それは簡単だ、そもそも学校と言うものはコンクリとかで出来ている、つまり硬いのだ、硬い所で寝ていたらどうだ?そう、寝返りを打った時とかとても痛いのだ、だから学校の屋上で寝るのは止めましょう、それが自分の今日の教訓になりそうだ。そして何とか痛みから解放されるべく、自分は起き上がって時計を確認する、ギリギリ屋上から学校の時計が見れて何とか安心する。もう12時なのか、そう思いながら自分は購買でご飯を取る事を考える…。そして購買に着く、自分は何を食べようか悩んだ挙句、サンドウィッチを選択する。呑気にサンドウィッチを食べながら放課後までをどう過ごそうか考える、すると色々な人間が購買に来る、ただのモブがご飯を食べるなんて結構滑稽に思える、その中にプリキュアも居るのだが…自分にとってプリキュアもただのモブである。まぁ、プリキュア関連の「ごたごた」もあった所為で、少しは「自分を楽しませてくれる」存在と認識したが、今は変身前の存在なので、モブとして認識している。まぁ、その前にモブ以前の問題だ、「弱い」、それがプリキュア、それが自分にとってのプリキュアの考えなのだ、だから自分より強いプリキュアが現れたら、自分にとって、「「自分より強い」のが「プリキュア」」と認識するだろう…そう考えながらサンドウィッチを食べ終わり、屋上へと向かった…少しは教科書基、教科用図書を読まなくては。

Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 ( No.10 )
日時: 2016/11/03 20:24
名前: 彩都 (ID: npB6/xR8)  

 中学生の教科書を読んで一言、『簡単過ぎないか?』、だってこんなの小学生でも習うし、算数なんて暗算で大体事足りるではないか? なのに今時の中学生は『これ』を『難しい』と喚いているのか!? 自分はそう思いながら国語の教科用図書と数学の教科用図書を鞄の中に入れる、簡単過ぎる、何でこんな物が……そう思っていると五時間目のチャイムが鳴る、よし、少しは寝れるな、そう思いながら自分は居眠りをする──

 そしてどれだけ時間が経ったかは知らないが自分はのんびり起きる、そし時計を確認、もう六時か、部活も終わり時かもしれないなぁ、そう考えながら屋上から飛び降りる、そして鞄の持つ部分を木の幹に引っ掛け、飛び降りる際の衝撃を少しでも減らす、そして木の幹を折って、何とか着地成功。
 よし、今日の所は弁当買って帰るか……そう思いながらスーパーに足を寄る。
「今日はどんな弁当にしようかな? 唐揚げ弁当でも可能、魚のフライでも良いし……」
 弁当前で悩んでいると声を掛けられた、この声は黄瀬やよい?
「やっぱり? 薬袋君だー、元気にしてた?」
「元気にはしてたよ、今日はどうしたんだい?」
 自分がそう言うと黄瀬やよいは言う。
「今日はハンバーグなんだぁ、だから作る為に材料を買いに来たんだよ、薬袋君は?」
「えっ? あぁ、今日の晩御飯である弁当を買いに来たんだ、あまり自炊は出来ないのでね」
 自分がそう言うと黄瀬やよいは言う。
「だったら私の家でハンバーグ食べない!? 私のお母さんの料理はとても美味しいんだぁ」
「へぇ、そうなんだ、でもゴメンね、黄瀬やよいさんのお母さんが困っちゃわない? 『知らない男を家に連れこんだ』って思われそうなんだけど?」
「うーん……確かにそうだね、ゴメンね薬袋君」
「いや、良いよ、何れは家でご馳走になるかもしれないからね、自己紹介の句を考えておくよ」
「うん、分かった、それじゃあ、また明日」
「あぁ、また明日だね」
 ……そう言って黄瀬やよいは去った、はぁ、全く、ガキと絡むのが疲れるのは良く分かった──あまり絡んで欲しく無いな。

 自分は弁当を買って、買った弁当である、牛カルビ弁当を食べる、何でこの弁当にしたかと言うと、値引きシールが貼っているからだ、その弁当が二つもあったのだ、これは買いだ! と思って買ったのだ、食べきれないなら明日の昼御飯にすれば良いし。
自分は一つの弁当を冷蔵庫に、もう一つを電子レンジに入れて温める、そして温めた弁当を食べる──ふむ、美味しい、そう思いながら学園生活一日目は終了する──

Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 ( No.11 )
日時: 2016/11/04 21:24
名前: 熱都 (ID: 6Z5x02.Q)  

だが、「学園生活」は終わろうが、自分の「殺人鬼タイム」は終わらない、自分はそのままご飯を食べた後外に出る、時間は夕方の八時、いや、夜の八時か、そう考えながら自分は繁華街へと向かう。そしてプリキュアを探す為にメガネと本を鞄の中に入れ、周りを確認する、女性を見つけたらすぐにメガネを装着する、そして確認して、メガネを鞄の中に入れる、それを繰り返す事、数十分…すると≪プリキュア反応あり!≫と表示される、一体誰なのだろう?と思いながらメガネを外す、目に映ったのは一人の少女、いや、小学生だった。いや、流石に小学生のプリキュアは聞いた事が無い、多分、幼過ぎるだけだろう、そう思いこみながらプリキュアの図鑑を開いて確認する、そして一ページずつ確認する、そして発見する、成程「スイートプリキュア」とやらのキャラなのか、自分はそれを知って不思議がる、「まず小学生のプリキュアってありなのか?」と、いや、そんな事はもう放っておこう、それよりも前に、「殺そう」、それだけが自分の心を満たしていた。さて、まずは声をかけないと、そう思いながら自分は小学生のプリキュアに声をかける。「おい、君?」自分がそう言うと小学生のプリキュアは自分の方に振り向いて言う。「何?私急いでいるんですけど?」「そうかそうか、急いでいるのか、だが何故、こんなに遅くなってしまった?警察に怒られるが?」「知ってる、だから急いで家に帰ろうとしているの」「成程、では自分が警察に見付からない様な道を教えようか?」自分がそう言うと小学生のプリキュアは不思議がる。「何でそんな事を?私はいたって普通の小学生よ?警察に怒られないけど?」「そうなのかい?プリキュアの小学生?」自分がそう言うと一気に顔を強張らせる、そして自分は言う。「プリキュアが夜遊びだなんてねぇ?警察に突き出したらどうだろう?あの正義のプリキュアがねぇ?とか思われるかもしれないねぇ?」「ちょっと?脅し?」「脅し?違うね、逃げ道を教えるだけさ」「…」「どうする?」「…分かった、アンタの話に乗ってあげるわ」「そうかい?だったら道はこっちだ」自分はそう言いながら一人の小さなプリキュアを繁華街から出す事に成功した、後は殺すだけ。

Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 ( No.12 )
日時: 2016/11/07 21:03
名前: 彩都 (ID: idHahGWU)  

「……アンタの名前は? 私は調辺アコ(しらべ──)」
「自分かい?」
 自分が不思議そうに言うと調辺アコは自分の事を差す。
「そうよ、アンタの名前は何て言うの?」
「さぁね? 勝手に調べろ」
「……アンタ、絶対友達いないでしょ?」
「居ても居たっても結局は一人ぼっちで死ぬんだぜ? だから興味ない」
「……そう」
 自分の冷めた言い方に呆れる調辺アコ、もう殺しても良いか、そう思いながら周りを確認する、此処は路地、誰も通らなさそうな路地、簡単に言えば裏路地、と言った方が分かりやすいか、そう思いながら近くにあった柄杓を手に取り、調辺アコに問う。
「ねぇ、これは何だと思う?」
 そう言うと調辺アコは言う。
「……? 何を言っているの? それは柄杓じゃない? それがどうしたの?」
「そうだ、手水を掬う柄杓だねぇ、で?」
「でって……それはただの手水を掬う柄杓以外に使い方は無いわ? それがどうかしたの?」
 調辺アコが言う、そうか、『それだけ』の知識しかないのか──そう思いながら自分は柄杓の柄を部分を持って、調辺アコの目に突き刺そうとする。
「!?」
 いきなりの事で驚いている、だが調辺アコはメガネを着用しているので、柄杓の柄は突き刺さらなかった。
「何だ、惜しい」
 自分はそう言いながら足先を使って調辺アコの足を払う、そしてメガネを外して、柄杓の柄を折って、掬う方と棒だけの方、の二つにする、そしてそのままその二本を調辺アコの目に突き刺した、叫ぼうとしたので、レンガを殴り壊して、口に一気に詰め込む、これで出血多量で死ぬだろう、そう思いながら急いでその場を後にした──

 今日はあんまり人を殺してないなぁ、と思いながら自宅の寮でコーヒーを飲む、それにしてもあっさり行動をしてしまったな、もう少し武器が近くにあったら柄杓より攻撃出来ただろうに──そう思いながらコーヒーを一気飲みする、さぁ、今日はもう寝るか、自分は風呂場に行き、汗を流す──ちゃんと今日着た制服も洗わないとな──そして『今日』という一日を終える──さぁ、明日も頑張ってプリキュアを殺そう、自分はそう考えながら欠伸をする──明日も学校へ行くのか……それだけは辛いと思いながら──

 その後、調辺アコは失血死した事が翌日のニュースで分かった、そしてプリキュアの図鑑に『調辺アコ 失血死 殺害完了』と記されていた──
 そのニュースを見ながら自分は、『死んだのか、あっさり死んだな』、と思いながら学校へ行く支度をする──二日目の学校、誰と自分は出会うのだろう? それは自分でも分からない──
 第二章 学生気分 STUDENTS MOOD 完

 第三章 音 SOUND

Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 ( No.13 )
日時: 2016/11/08 21:40
名前: 熱都 (ID: Jhl2FH6g)  

人間には九ヶ所の急所がある、それは、「目、鼻、口、耳、顎、喉、心臓、鳩尾、股間」の九ヶ所である。そしてそこを攻撃さえすれば、男性女性関係なく気絶、もしくは死亡する…まぁ、これを九所の急所って言ったりする…因みにこれは自分が作った物だからあまり信用しないでくれ。さて、今日から学校での生活が二日目を迎えた、めんどくさい、そう思いながら自分は徒歩で学校に向かう。めんどくさいな、そう思いながら自分は校門を潜る…すると元気に相田マナが自分に声を掛けてくる。「薬袋君、お早う!今日もいい天気だね!」そう言うが今の天気は曇りである。「あぁ、そうだね、でも今は曇りだけどね」自分がそう言うと相田マナは笑顔で言う。「あっ、本当だ、ごめんごめん」「いや、いいよ、逆に考えて昼に晴れたらいい天気だよ」自分がそう言うと相田マナは納得する。「それは言えてるね!それじゃっ!また学校内で!」「うん、そうだね、会えたら良いね」会いたくありません、だからさっさと消えて下さい。自分はそう思いながら靴箱へと向かう…そして一時間目のチャイムが鳴る、今回は受けてみたいと思った授業なので、受ける事にした、ていうか、自分のクラスは大半が女子だ、軽く35人のうち、約25人程が女子だった、その中には、相田マナ、黄瀬やよいの両名が居る。まさかこの二人が同じクラスだななんて、誰か考えただろう?自分はそう思いながらのんびりした顔で授業を受ける事にした。

Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 ( No.14 )
日時: 2016/11/09 21:21
名前: 彩都 (ID: 1lEcCkWN)  

 一時間目──教科書と黒板を交互に見る、ノートは無いので、『見て覚える』しかない──そして授業が終わり、自分はそのまま鍵が壊れた屋上へと向かう。
 自分は鞄を枕代わりにして、適当に教科書を読む、英語は出来ない、何故なら日本人だからだ、自分は呑気に読み進める、成程、中学英語も中々使えるんだな……
 キンコーンカンコーン、と学校のチャイムが鳴る、もう授業が終わったか、そう思いながら時計を確認する、時間は今の所、昼休みを指していた、よし、売店で飯を食べよう、そう考えて、動き出す、自分は屋上の出入り口の前に立ち、扉を開けようとする、だが先に扉が開いてしまう、まさか、自分は超能力に目覚めたのか? と思ったが、違う、目の前に居るのは黄瀬やよい、つまり黄瀬やよいが屋上の扉を開けたのだ。
「あっ……」
「わうっ!? ……何だ、薬袋君か、驚いたぁ」
 黄瀬やよいがそう言うと自分も同じ感想を言う。
「自分もだよ、目の前にこんな可愛い妖精が現れたのかと思ったよ」
「そんなっ! 可愛い妖精だなんて、大袈裟だなぁ」
「そう? んで、黄瀬やよいさんはどうしたんだい? 手にスケッチブックをを持っているけど? 美術の勉強?」
 自分がそう言うとブンブンと頭を振る黄瀬やよい、一体どうしたのだろう?
「えーと、皆に言わない? 言わないなら言うけど……」
 そう言いながらひそひそ声になる、まさか何かを隠しているのだろうか?
「ん? 誰にも言わないよ? 人の弱みを握っても面白くない、痛めつけて、甚振ってから、弱みを握った方が楽しいからね──じゃない、誰にも言わないよ? だから何でひそひそ声なのか逆に知りたいんだけど……」
 自分がそう言うと、びくびくしながら、黄瀬やよいは言う。
「えーとね……私、実は漫画家になりたいの、だからスケッチブックで絵の練習をしているの……これは誰にも言わないでね! スケッチブックの中を見せるから……」
 黄瀬やよいはそう言いながら自分にスケッチブックを渡す、手には弁当も持っているので、昼ご飯の後、描くつもり、もしくは描きながら食べるつもりなのだろう……
「う、うむ……失礼するよ」
 自分はそう言って、黄瀬やよいのスケッチブックの中を見る──何だこれは? 結構上手いじゃないか、これは賞に受賞出来るレベルだ、そう思いながら弁当を見ていた事を思い出し、お腹が鳴る……その音を聞いて黄瀬やよいは言う。
「一緒に、お弁当食べる?」
「……君が良いなら自分も良いけど?」
 自分がそう言うと、屋上の景色が良い場所を選んで、座る。
「じゃあ、一緒に食べよっか?」
「……いいけど?」
 自分がそう言うと黄瀬やよいは喜んだ、一緒に食べてやるから、自分の絵を描いて欲しいな、そう思いながら自分の鞄から昨日買った牛カルビ弁当を出す、だが牛カルビ弁当は冷えていて、ご飯自体はあまり美味しくなかった──

Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 ( No.15 )
日時: 2016/11/10 21:07
名前: 熱都 (ID: 9j9UhkjA)  

「さぁ、ご飯も食べ終わったな、さてどうしよう?」自分はそう言いながら黄瀬やよいのスケッチブックを見る、そういえば黄瀬やよいは絵が得意だったはずだ、そう思い、自分は黄瀬やよいに言う。「ねぇ、黄瀬やよい、絵が得意だよね?」自分がそう言うと黄瀬やよいは、「うん、そうだけど?」と言う、よし、だったら自分の絵でもかいてもらおう、少しは暇を弄べそうだ。「だったらさぁ、自分の絵って描いてくれない?黄瀬やよいの描いた自分の絵が気になるなぁ?」自分がそう言うと、黄瀬やよいは言う。「でもあまり上手くないよ?この学校にはとても上手い人が一杯いるし……」何だ、もう一押しでは無いか、そう思いながら自分は黄瀬やよいに言う。「大丈夫だよ、自分が保障する、だから自分の絵を描いてくれないかなぁ?」ここまで言えば大丈夫だろう、自分はそう考えながら黄瀬やよいの返答を待つ。「う……分かった、下手糞だから、似て無くても怒らないでね?」「あぁ、良いよ、怒らない」自分は黄瀬やよいに絵を描かせる事に成功する、よし、完成したら、「遅いね、絵の構成に時間かかりすぎ、絵も下手糞だし…漫画家辞めたら?」とは、罵倒してやるか、そう思いながら上空を見上げる、少しは同じ姿勢をしなくちゃいけないのは大変だなぁ、自分は深呼吸をして、黄瀬やよいの為に同じ姿勢を保つ。

Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 ( No.16 )
日時: 2016/11/11 21:36
名前: 彩都 (ID: ae8EVJ5z)  

 はぁ、至極めんどくさい……自分はそう思いながら黄瀬やよいの顔を見る、憎い、こんな可愛くない存在がプリキュアなんて……いや、そうじゃない、可愛い存在がプリキュアって訳じゃないんだけど、まぁ、黄瀬やよいもアッチの世界では被害者なのだから──
「よしっ、完成っ!」
 黄瀬やよいの嬌声に自分は驚く、嘘だろ? ものの十、二十分だぞ? いや、逆に考えて急がないといけないのか、次の授業迄に仕上げなければいけないのだから──
 そう思っていると自分に完成した自分の絵を見せる黄瀬やよい、どれどれ……
「何だ、上手いじゃないか、自分より上手いよ、矢張り漫画家向いているね」
 自分がそう言うと黄瀬やよいは喜んでいる、そしてスケッチブックから自分の絵を切り離して、自分に渡す。
「これ、上げるよ、中々の完成品だし、もし、私が漫画家になったら、この絵を見せてね?『あの漫画家、黄瀬やよいの学生時代に書いた絵だ!』って言えるよ!」
「そうだね、有難う、黄瀬やよいさん?」
 自分はそう言って、渡された自分の絵が描かれた紙を鞄の中に入れる、流石にスケッチブックのサイズの紙は入らないので、折り畳んで鞄の中に入れた。
 漫画家になれたら、良いけどね……自分は心の奥底でそう思いながら立ち上がる。
「さぁ、さっさと教室に戻ろう、ダルいけど、行かないといけないからね」
 自分がそう言うと黄瀬やよいは頷く。
「そうだね……でも来年は受験生になるんだし、今の所は頑張らないとね!」
 ……生憎だが、自分は中学校を修了しています……自分はそう思いながら屋上から出る、自分と一緒に黄瀬やよいも出る、完全にコバンザメみたいだ──

 全ての授業が終わって、自分は放課後の教室に一人欠伸する──自分の今迄通った、小学校、中学校の人間、大体死んだんだよなぁ……プリキュア関連の『ごたごた』で色々な人が死んだ、その時はその時で、『巻き込まれた』のが多いんだけど……いや、『巻き込まれた』方が絶対多い、自分はそう考えるが……そう思いながら午後五時のチャイムが鳴る──自分はこの音と共に飲み込まれていく──
 五時半になった、流石にスーパーで買い物をしなくては……そう思いながら、重い腰を上げる、さぁ、今日は半額弁当が有るかな? 自分はそう思いながら教室を出る、そして靴箱へ向かい、上靴とこの仮想空間に送り込まれた時から履いている靴を履き、学校を出る──今日は白身魚が食べたいなぁ、自分の胃を摩りながら、自分は深呼吸をして、スーパーへと走る、するとスーパーへ向かっている途中、他人の家の窓の隙間から、カレーの匂いがして、『カレーも食べたいなぁ』、と思ってしまう……いや、今日は白身魚だ、そう考えながらカレーと言う名の邪念を掃う──

Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 ( No.17 )
日時: 2016/11/14 21:43
名前: 熱都 (ID: 3w9Tjbf7)  

カレーかぁ、自分はそう思いながらスーパーの弁当売り場に来ていた。目の前には白身魚のタルタルソースがけ弁当と、大盛!ビーフカレー弁当の二種類が目の前にあった、いやまずカレーって弁当になるのかよ!?いや、流石に弁当ではなく、主食だろう?なのに何で弁当なのだろう?ご飯が入っているからだろうか?とかそんな適当な事を考えていると、「薬袋君だっ!」と大声で言われて驚く、一体誰だろう?そう思って振り向くと、自分の後ろには相田マナが居た。「あっ…相田マナ…」自分がそう言うと考える、何でスーパーなんかに生徒会長である相田マナが居るんだろう?そう考えながら言葉を何とか紡ぐ。「や、やぁ、どうしたの?買い物かい?」自分がそう言うと相田マナは言う。「まぁ、そんな感じだね、薬袋君も?」「あ、あぁ、そんな感じだね、だけど自分は学生寮に住んでいるから、一人暮らしなんだけどね…」自分がそう言うと、相田マナは言う。「そうなんだ、一人暮らしって大変だね」「うん、そうなんだ、選択も料理も、風呂掃除、更に洗濯とかも大変なんだよね…同意してくれる人や別の意見をくれる人が居ないから、一人で何でもかんでも選択しなきゃいけないしね…」「同居人」が居た時は何でもかんでも「同居人」がしてくれたけどね…自分はそう思いながら相田マナと会話を続ける…

Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 ( No.18 )
日時: 2016/11/15 21:17
名前: 彩都 (ID: 8.g3rq.8)  

「ふうん……んで、相田マナは今日の晩御飯は何なんだい? 少し参考にしたいからね」
 自分がそう言うと相田マナは今日の晩御飯のメニューを言う。
「えっ? 今日の晩御飯? 今日の晩御飯はカレーだよ!」
 お前もか!! 自分はそう思いながら段々とカレーが食べたくなる……いや、今日は白身魚だっただろう? そんな簡単に食欲を捻じ曲げて良いのだろうか? 自分はそう考えながら段々と焦りが見えてくる──
「大丈夫? 顔色が悪い様に見えるけど……?」
 相田マナが自分の事を心配する、大丈夫、大丈夫、大丈夫? いや、大丈夫では無い……そう思いながら『大丈夫?』を一人で頭の中で回転させる、自問自答、大丈夫だ、ただ単にお腹が減っているだけで気分が悪いだけだろう、そう思いながら手に持っている籠に適当に弁当を詰め込む。
「だ、大丈夫だよ、お腹が減っているだけで、少し立ち眩みがしただけだから……」
 自分はそう言いながらレジへ向かう──
「それじゃあ、自分はお弁当を買って、寮に帰るよ、それじゃあ、また明日、相田マナ?」
 自分はそう言って、相田マナと離れた──さぁ、後は買って帰るだけ。

「……」
 まさか……自分が買った弁当がまさかの! 牛カルビ弁当だった事に驚いて、食欲を無くす──マジかよ、どんだけ自分はドジなんだよ、自分はそう思いながら仕方なく、牛カルビ弁当を食す……まぁ、美味いから、腹の足しにはなるだろう……
 さて、今日はもうご飯を食べ切った、さぁ、夜恒例の殺人鬼ターイム☆!
 自分はうきうきしながらメガネを装着、そして懐にナイフを仕込む、簡単に言えば、小型ナイフ、果物ナイフと変わらないサイズだ。
 その装備で自分は外に出る──そして調辺アコが死んだ繁華街の近くを通る、するとどこぞのミュージシャンみたいな格好の少女を見つける、メガネで見ると≪プリキュア反応あり!≫と表示される、よし、ミュージシャンっぽい奴はプリキュアだったのか、自分はそう思いながら声をかける。
「えーと、こんな夜にどうしたんだい?」
 自分がそう言うと、ミュージシャンっぽい奴は言う。
「えっと……昨日、友人が此処で死んだんです……だから弔いに──」
「そっか、それは災難だ……」
 自分はそう言いながらミュージシャンっぽい奴に言う。
「だったら、その子の場所に行けば良いじゃないか? 自分は何か間違ってるかな?」
 自分がそう言うとミュージシャンっぽい奴は反論する。
「そんな! 私は皆を残して死ねない!」
「ふぅん、そうやって生き延びるんだ? 良いんだよ、それでも──後悔しなきゃね」
 自分はそう言って、ミュージシャンっぽい奴から離れる──するとミュージシャンっぽい奴が自分に向かって言う。
「あっ、待って! 貴方の名前は何て言うの?」
「……自分は薬袋だ、君は?」
 自分がそう言うとミュージシャンっぽい奴も答えた。
「私? 私は黒川エレン(くろかわ──)、エレンで良いよ」
「そうか、また会えたら良いね──」
 自分はそう言って、エレンと別れた──今日は興が削がれた、また明日、他のプリキュアを殺そう、そう思いながら自分は帰路につく──

Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 ( No.19 )
日時: 2016/11/16 20:36
名前: 熱都 (ID: sFi8OMZI)  

自分は寮に帰宅して、考える…どっかでエレンの事は見た、学校?いや、どこかで見覚えがあった、声も、見た目も何かに似ていた…筈だ、自分はそう考えながらあくびをしてしまう、おっと、もう眠いのか、自分はそう考えながらベッドにダイブする…今日は珍しく何もしなかったな、そう考えながら睡魔に襲われた。もしも「睡魔」と言う悪魔が居たなら、自分はその悪魔を殺してるかもしれないな、そう考えながら寝た。そして朝になった、自分は頭を掻きながら風呂に入る、今回は朝と言う事でシャワーだけにした。そして風呂から出て、体を拭き、服を制服に着替え、鞄を手に持ち、寮を出る。はぁ、今日も学校か、自分は溜息を吐きながら学校へと向かう。そして学校に着いた、すると校門には相田マナが居た…自分は欠伸をして、校門に向かう、すると相田マナが自分に向かって言う。「お早う!薬袋君!今日も良い朝だね!頑張って学業をしよう!」「そうか、自分は勉強が嫌いだから、授業中は寝ておくよ」「それはダメだよ!先生達の迷惑になるよ!」「迷惑だろうが自分には関係ないね、それじゃっ」自分は相田マナにそう言って、走って靴を履き替え、自分の教室へと向かった。そして授業が始まる前に自分は屋上へ行って、鞄の中に入れた教科書を読む。…やっぱり、簡単だ。

Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 ( No.20 )
日時: 2016/11/17 21:21
名前: 彩都 (ID: oKgfAMd9)  

「眠たいな、今日はあれだけ寝たのに……」
 自分はそう呟きながら、綺麗な青空を見る、そして本を胸に置いて深呼吸する、こんなに空気が美味いとは……つまり、普通の世界があんなに不味いって訳かぁ、自分はそう考えながらもう一度深呼吸をする──今日はどんな一日になるだろう? そう思いながら目を瞑る──

「……ん? 何だ、寝てしまったのか?」
 自分はそう呟きながら目を擦る、そして時間を確認する、時間は十二時、もうすぐお昼休みの時間だった。
「後少し、この後少しが暇なんだよなぁ……」
 自分は空虚にそう呟きながら、空を見上げる──
そして昼休みのチャイムが鳴った、やっと休憩出来る、そう思いながら自分は購買に向かってサンドウィッチでも買おうかな? と思ったその瞬間、自分はメガネをかけている事に気付かず、購買の人と会話してしまった、すると≪プリキュア反応あり!≫とメガネに表示される、いきなりの事で、自分は尻餅をついてしまう。
「うわぁ!?」
「何!? どうしたの?」
 そう言いながら≪プリキュア反応あり!≫と表示された子が自分に近付いていく、自分はしどろもどろになりながら≪プリキュア反応あり!≫と表示された子の名前を聞こうとする。。
「えーとぉ……君の名前は何だい?」
 後で、図鑑を見て確認しよう、そう思いながら彼女の名前を聞く。
「わ、私……? 私の名前は大森ゆうこ(おおもり──)、この学校の学生だけど、今は学食のおばちゃん達のお手伝いをしているんだけどぉ……この学校と同じ学生が学食に居て驚いたのかなぁ……?」
 大森ゆうこがそう言うと自分は『いや、違うよ』と呟く。
「お腹が減って、倒れただけさ……」
 自分はそう言って、サンドウィッチ二つを購入する、そして急いで購買から走って逃げた──

「大森ゆうこ、ムグムグ……キュアハニー、ごっくん……ふーん」
 自分はそう言いながらサンドウィッチを食べながらプリキュアの図鑑を確認する──何だろう、この図鑑を見ていると、大森ゆうこ、とやらはメタボ、もしくはぽっちゃりに感じてしまう──まぁ、そこら辺はどうでもいいが……だけど、何時もメガネを装着するのは危険だ、購買の時の様に音に驚いて、ずっこけてしまう場合がある、とりあえず、メガネをつけずににプリキュアを確認する事が出来たら……そう考えながらサンドウィッチを食べる──そして食べ終わり、考える。
 メガネをつけないとプリキュアか否かは自分には分からない、メガネをつけているとプリキュアかどうかは分かるけど、目の前に表示されて驚く……だがつけていないとプリキュアかどうかは分からない──仕方無い、今の所はつけておくか、自分は溜息を吐きながらメガネを装着する──この問題は後々考えよう、そう思いながら──

Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 ( No.21 )
日時: 2016/11/18 20:55
名前: 熱都 (ID: CejVezoo)  

人を殺すのに「勇気」はいらない、いるのは、人を殺そうとする「衝動」だけだ…自分はそんな自論を考えながら欠伸をする、何で昼飯を食べた後の授業とはこんなに面倒なのだろう?そんなのは自分は知らないが、どうでもいい。自分はそう思いながら屋上で寝ているのだが…はぁ、今日は何をしよう?エレンを見つけて殺す?いや、それは難しい、この自分の感情を理解しないと殺す事は不可能だ、そう、「自分はエレンを見た事があるかもしれない」という感情、この感情を理解しないと自分は前に進めないだろう、そう思いながら大きく溜息を吐く。本当に見た事があるのなら、逆にエレンが自分に声をかける筈だ、だが何故声をかけないのだろう?それは不思議で不思議で堪らない…まぁ、そんな事は殺してしまえば忘れてしまうだろう、そう思いながらもう一度欠伸をする…そして学校の放課後になる、自分は放課後のチャイムに気付いて目が覚めた…もう放課後か、そう思いながら自分は屋上から靴箱へ向かう、すると靴箱に帰ろうとしている黄瀬やよいがいた、ドクン、自分は周りを確認する、目の前にしか人はいない、右や左を見ても誰もいない、この靴箱の周りには、自分と、黄瀬やよいの二人…、黄瀬やよいは自分に気付いていない、自分は靴箱の陰に隠れて深呼吸をする、さぁ、落ち着いて…そう思いながら黄瀬やよいを見る、黄瀬やよいは呑気に靴を上履きと換えている、よし、殺すなら今だ!そう思いながら自分は懐から小型ナイフを取り出し、黄瀬やよいを見続ける…

Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 ( No.22 )
日時: 2016/11/21 20:33
名前: 彩都 (ID: ZFLyzH3q)  

 ……殺すか、そう思いながら動いた瞬間、自分は急いで体を靴箱の陰に落とした、誰だ? そう思っていると玄関から一人の少女が現れた、すると黄瀬やよいは『あっ、みゆきちゃん!』と大声で言う、何だ、黄瀬やよいの知り合いか……危なかったな、来る事に気付かず殺している所だった──そう思いながら自分は大きく深呼吸した──

 だけど、どうするよ? 玄関には女子二人、自分はこうやって隠れているのだ、どうやって表に出れば良い? いや、表に出なくても良いのか、他の所から待機すれば良いのか、自分はその考えに到って、玄関とは違う方へと向かった──
 よし、ここ迄来れば安心だろう──自分はそう思いながら屋上に移動していた、そして玄関に向かって顔を近付かせる、よし、みゆきとやらも黄瀬やよいも一緒に下校している、よし、これで自分も安心して帰宅出来るな、そう思いながら自分は屋上から飛び降りる──
 そして自分は帰宅後、そのままスーパーへと向かう、今日こそは白身魚のフライの弁当とカレー、のどちらかが食べたいな、そう考えながら弁当売り場に辿り着く、だが弁当は全て売り切れていた、これじゃあ、食事が取れない! と思う、いや、待てよ、流石にカレーとか、丼物はレトルトがある、温めて食べられるな、自分はそう考えて、レトルト食品のコーナーに向かった。
 ふむ、そもそも弁当以外に興味ないからスーパーはあまり周らないが、レトルト食品も結構な量があるなぁ……って、宇宙食も売ってる、って、宇宙食はレトルトになるのか? 自分は不思議がりながら親子丼のレトルト、八宝菜のレトルトを見る、ふむ、美味そうな食べ物だ……これは何だろう? 『はちたからさい?』何なんだ? これは……と、思っていると振り仮名が振ってあった、何々……『はっぽうさい』、というのか。
 何だ、中国の料理だったのか、そりゃ読めない筈だ、実際、自分は中学を卒業する迄炒飯を読めなかったし、餃子も読めなかった、炒飯は、『いためし』、餃子は『あんこ』って読んでいた。
 今となっては恥ずかしい黒歴史だ……そんな黒歴史を思い出しながら自分は親子丼の方を手に持った籠の中に入れる、そして電子レンジで温めたら食べられるレトルトご飯を籠の中に入れて、レジカウンターへと向かった──
 そして会計を済ませて自分は外に出る、すると雨が降ってきた、何だ、仮想空間でも雨が降るのか……情緒があるな、そう感じながら自分は欠伸をする──すると口に雨が入った、とても冷たかった──そして傘を持っていない自分は急いで寮に帰った。

Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 ( No.23 )
日時: 2016/11/22 20:48
名前: 熱都 (ID: lDBcW9py)  

うーん、結局濡れてしまった…自分は溜息を吐きながら風呂に入ろうと考える、久し振り、というより、初めて湯船に入ろう、と思った。湯船にお湯を溜める為に赤い蛇口を捻って、待機する、この時間にご飯でも食べよう、そう思いながら自分は電子レンジに親子丼のレトルトとレトルトご飯をぶち込んで、規定時間迄ボタンを押して、待機する。ふむ、そういえば、大森ゆうこって女の名前を調べないとな、そう思いながらプリキュアの図鑑を確認する、確か索引で調べられる筈だ、そう考えて、裏から確認する、そして大森ゆうこのページを確認する、ふむ、彼女はキュアハニーというプリキュアに変身するのか…何だろう、見ていて思う、甘ったるそう、そんな感じがする。自分はそう思いながらプリキュアの図鑑を鞄に直す、そして電子レンジが鳴ったので、電子レンジから、レトルト二種類を用意して、レトルトご飯にそのままかける、そしてスプーンで親子丼を食べた。うん、初めて親子丼のレトルトを食べたが、これは中々美味しいな、そう思いながらお風呂場を確認する、丁度半分程度お湯が溜まっていたので、蛇口を捻ってお湯を止める。そして残りのレトルトを食べ終わって、風呂に入る。ふぅ…中々お湯は温かいなぁ、と思いながらのんびり湯船で過ごす…

Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 ( No.24 )
日時: 2016/11/23 20:51
名前: 彩都 (ID: eso4ou16)  

 さて、次はどうしようかなぁ? 流石にお風呂入った後の殺人は面倒だしなぁ……自分はそう思いながらパジャマ姿になって、寝る事を考える、よし、もう寝るか、それではお休み、そう思いながら自分はベッドにダイブする──

 ちゅんちゅんと小鳥の囀る音が聞こえた、自分はその音に気が付いて目覚める、そして時間を確認しよう、そう思いながら起き上がって、時計を確認した、時間はまだ朝の六時半だった。
 結構早く起きたな、そう思いながら自分は欠伸をして、学生服に身を包む、そしてゴミを一箇所に集めて、寮の一番下、ゴミ収集の場所にゴミを置いて、少し外を出歩く。
 結構広い仮想空間だなぁ、自分はそう考えながら寮の一番上に移動して周りを見下げる、学校、交番、スーパー、公園、幼稚園、保育園、小学校、高校、中学校、大学、街路樹、道路、スーツ姿の男性、登校する児童達、走っている学生──多分、朝連とやらに遅れているからだろうか? それは分からない──テーマパーク、遊園地、動物園、水族館、色々なモノがこの仮想空間の中に詰まっている──素晴らしい、とても素晴らしい、こんなに素晴らしい、と思った事は無いだろう、と、自分はそう思いながら深呼吸をする、全く──こんな世界を自分の手で赤に染め上げたらどうなるだろう? 反乱? 反抗? 暴走? 異形? 異常? 違う、違う違う違う! 答えは簡単なんだよ、簡単過ぎて解答が面倒臭いよ! ……でも仕方無い、解答を教えてやるよ、『無意味』だよ、『無意味』だから、しても無駄、だって、相手は『ホログラム』なんだから……
 自分はそう思いながら欠伸をする、さて、自分は今日何回欠伸をしたのだろう? それは分からないが、自分はめんどくさそうに頭を掻きながら登校する事にした──

 適当に歩いていて、ふと、花屋を見つける、花屋ねぇ、花なんか見てもつまらないけど……そう思っていると一人のお婆さんが現れた。
「あら? 花に興味があるの?」
「いえ、そもそも無いですね、興味がない」
「あら、そうですか……これも何かの縁でしょう、このバラをどうでしょう?」
 そう言いながらお婆さんは自分に一本の赤いバラを渡した、バラねぇ……
「バラは茨があるからバラなんですよ、『イバラ』だけに、バラ」
「……面白くないですよ、お婆さん?」
 自分がそう言うとお婆さんは笑う。
「あらやだ、お婆さんだなんて……私の名前は花咲薫子(はなさき かおるこ)」
「自分の名前は薬袋だ、薬の袋で薬袋」
「へぇ、珍しいわね、薬袋君」
「そうですか、それでは、自分は学校なので……」
 自分はそう言って、胸ポケットに赤いバラを挿して登校した──花咲、とか言ったなぁ、あのお婆さん──花咲、どこかで聞き覚えがある名前を頭の中で回転させながら自分は学校へと投稿する──花咲、その正体に気付いた時、自分はとても驚くに違いない……

Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 ( No.25 )
日時: 2016/11/24 21:00
名前: 熱都 (ID: .uCwXdh9)  

ふむ…自分は心の中でそう思いながら胸のポケットに入ったバラを見遣る、美しきバラには棘がある、ね…自分はそう考えながら大きく深呼吸をした、女じゃ有るまいし、何でバラなんか受け取ったのだろう?自分は深く溜息を吐いた後、学校の校門前に移動する。すると相田マナがいた、くそっ、何で毎日校門前で立っているんだよ?面倒だ、そのまま素通りしてやろうか?と思っていると相田マナが声をかけてきた。「おはよう!今日も良い天気だね!」相田マナがそう言うと自分の胸ポケットに入っているバラに気が付く。「薬袋君、その胸ポケットのバラは何だい?」「ん?胸ポケット…?あぁ、これは貰い物、いるか?」自分がそう言うと胸ポケットに入ったバラを相田マナに渡す、すると相田マナは喜んでいた。「えっ?いいの?有難う!」「どうも致しまして」興味が無い、花とかには、そもそもと言ってもイイくらい、興味が無い、興味があるのはそのバラのように赤い紅い他人の血…そう思っていると相田マナが言う。「…でも、本当にいいの?」「ん?いいよ、無料の貰い物なんだから、自分みたいな男が持つより、女性が持ったほうが美しい」自分がそう言うと相田マナは喜んでいた。プリキュアでもあんな顔が出来るのか、本当、不細工だな、この世で一番醜い顔だ…って、仮想空間だからこの世も無いか。自分はそう思いながら靴箱に向かう。

Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 ( No.26 )
日時: 2016/11/25 21:23
名前: 彩都 (ID: kct9F1dw)  

 自分は自分の教室の椅子に座って、教科書を読む、本を読まないと時間を潰せないが、完全に理解している内容をもう一度読み直すのも相当辛い、簡単に言えば、小学一年生の問題を大人が読み返している気分だ──
「あっ、薬袋君だ、お早う!」
 ん? と自分の『同居人』の名前が呼ばれたので、顔を上げると、目の前に黄瀬やよいと、昨日黄瀬やよいと帰った『みゆき』とやらが立っていた、まさか昨日の事がバレた? いや、そんな筈は無いだろう、自分はそう思いながら、返答する。
「あっ、あぁ、お早う、黄瀬やよいに……彼女は?」
 自分が『みゆき』とやらに目線を逸らしてみせる、すると『みゆき』とやらは自己紹介する。
「あっ、私? 私は星空みゆき(ほしぞら──)! みゆきって呼んでね、えーと、君の名前は薬袋君、で良かったかな?」
「あぁ、自分の名前は薬袋だ、薬袋君だろうが薬袋ちゃんでもどっちでもいいよ」
「薬袋ちゃんはダメでしょ? 男なんだから」
 星空みゆきがそう言うと自分は言う。
「分からないぜ? 案外胸にサラシ巻いて、巨乳隠しているかもしれないし?」
「それは無いと思うなぁ? だって、声が男性っぽいし、何より、喉に喉仏がある時点で男性だと思うよ?」
「それは失敗したなぁ、喉仏か……」
 自分がそう言うと場の空気を変えようと黄瀬やよいが言う。
「あっ! 今日、昼休み、三人で食べない!? もっと仲良くなろうよ、薬袋君!?」
 仲良くはなりたくないんだけどなぁ……結局、黄瀬やよい、君は殺されてしまうんだから──と思いながら自分は了承する。
「いいね、だけど、自分は弁当を持ってきていないから、購買で買った後、集まろうよ、待ち合わせはどうする?」
 自分がそう言うと、黄瀬やよいが言う。
「んー? 薬袋君は良く屋上に居るよね? だったら屋上にしない?」
「私はそれでも良いよ」
 と、星空みゆきが言う──確かに屋上の方が開放感もあるし、いいかもしれない……自分はそう思いながら頷く。
「あぁ、いいよ、屋上だね、では、屋上でまた会おう」
 自分はそう言って、教科書をもう一度読む──うん、やっぱり読むの辛い。

 そして授業が始まった、自分は面倒なので寝る事にした、そして二時間目の休み時間に叩き起こされて、移動教室だったので、移動する事に、移動教室の先は理科室で、理科の授業か、と思いながらまたも自分は寝る。
 そして何とか授業を終えて、四時間目、それも終了、次は昼休みだ、早く昼飯を買って、屋上へ行かないと……自分はそう思いながら廊下を走って、購買へと急ぐ──

Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 ( No.27 )
日時: 2016/11/28 20:42
名前: 熱都 (ID: KqRHiSU0)  

サンドウィッチは美味い、この世で一番食べやすい食べ物だ、おにぎりよりも食べるのが簡単で、袋を開けやすい。そしておにぎりに無い野菜も取る事が可能である、そして持ち運びも楽である。他にもおにぎりよりも味のヴァリエーションが豊富であり、おにぎりよりも柔らかく、摂取しやすい。サンドウィッチにハムカツ、トンカツなどを挟んで食べる、これはおにぎりにはそもそも出来ない周到だろう。他にも、おにぎりには無い野菜、新鮮な野菜も取る事が可能である、野菜はドレッシングやソースにかかっているので、とても美味しいし、新鮮な野菜を食べられる幸福と言ったら何とも言えない幸福である、誰かこの幸福は分からないだろうか?サンドウィッチは野菜をパンに挟む、もしくはカツ系をパンに挟んで食べる物、それに対し、おにぎりは中に埋め込んでいる為、パッケージに何も書かれていなければ、何味か分からない、だがサンドウィッチはどうだろう?サンドウィッチは斜めに切られている為、中身が確認出来る、だがおにぎりはどうだ?おにぎりは一々割って、中身を確認しないと中身の確認が出来ない。だからサンドウィッチはこの世で一番分かりやすく、美味しい食べ物である事が証明出来る。さて、そんな持論を述べた所で、この状況下は変わらない。…何で自分はプリキュアに囲まれてご飯を食べているのだろう?自分はそう思いながらサンドウィッチをちまちまと食べる…

Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 ( No.28 )
日時: 2016/11/29 23:02
名前: 彩都 (ID: CwTdFiZy)  

「ねぇ、薬袋君はどんな部活に入部するの?」
「薬袋君はどんな女性が好きなの?」
 自分こと、薬袋は二人の女子──プリキュアの女子である──に囲まれながら昼ご飯であるサンドウィッチを食べる、二人の質問にゆっくり答えていく自分。
「……部活ねぇ、自分は運動も頭も良くないから、運動系も文化系も苦手なんだよなぁ……」
 そんな事はありません、運動は殺人を犯す時に必要になる、更にパルクール等を覚えておくといい、なので、運動系は得意である、そして文系はある程度出来る、なので、文化系も少しだけ得意である、だから自分の言葉は大嘘である。
「どんな女性、ねぇ……? 簡単に言えば、優しくて可愛くて、何時も夜ご飯作ってくれたりする性格が優しい女性かなぁ?」
 そんな事はありません、巨乳でも貧乳でも良いから気持ち良くしてくれる人が良いです、まぁ、プリキュアは除外させていただこう、ガキには流石にそんな気も起きないし、起こさない、なので、自分の言葉は大嘘である。
「へぇ、結構いい女性を選ぶねぇ、果たして、薬袋君にそんな女性が現れるかどうか……」
「まぁ、ただの理想だしね、現実なんて、妥協の一方通行さ」
「それもそうだねぇ……」
 星空みゆきと自分は会話する、結構面白い奴だな、と自分は思いながらサンドウィッチを食べ終わる。
「ふぅ、食べ終わった」
 自分はそう言いながら欠伸をする、黄瀬やよいも、星空みゆきも食べ終わりかけていた。
「自分は少し教科書でも読んでおくよ、のんびり食べてきなよ?」
「いや、私達も結構食べ終わっているしねぇ……? 出来ればなんだけど、薬袋君は勉強は出来る? 実は分からない所があって……三人でやったら、理解力も上がりそうだし、どうかな薬袋君?」
 星空みゆきの言葉に対し、自分は溜息を吐きながら言う。
「……はぁ、何処が分からないの? ある程度は答えられるけど?」
 自分がそう言うと星空みゆきは喜んでいる。
「よかったぁ、ウルトラハッピーだよ! 有難う薬袋君!」
 星空みゆきはそう言って、自分に抱き付いてきた──自分の体に何か二つの柔らかいモノが当たった気がするが、柔らかいモノよりも抱き付かれた事に驚きで、そんな事を考えている場合ではなかった──

 ふぅ、流石に黄瀬やよいも教えて欲しいだなんて……今度は保健体育でも教えてやろうか? と思いながら放課後の教室に居座る自分、放課後ギリギリ迄星空みゆきと黄瀬やよいに教えていて、疲れた──自分はそう思いながら溜息を吐く、簡単に受け答えをしてはならないな、自分はそう思いながら、立ち上がって、教室を出る、そして靴箱で靴を履き替えて、学校から下校する。
 そして自分は帰りにスーパーに寄る──今日は何を買おうかな?

Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 ( No.29 )
日時: 2016/11/30 21:52
名前: 熱都 (ID: 4mrTcNGz)  

殺人鬼なのに、何で人から気付かれないのだろう?自分はそう思いながらスーパーで弁当を見ていた。今日は何を食べたい?とかもなく、目に付いたものでも買おうか、と悩む。実際、現実世界では、何人も、何十人も殺しているのだ、なのに気付かれないのだ。簡単に言えば、犯人は明らかなのに、犯人が見つからない、という様な感じに。自分は結構証拠を隠しているんだな、と思いながらコンビニやスーパーに行くけども、まぁ、気付かなかったらそれはそれで好都合だ。自分はそう考えながら牛丼弁当を買う事にした…そして寮に帰宅する、今日は弁当をもう一度外に出て、戻ってきた時に食べよう、そう思いながら自分は電子レンジに牛丼弁当を置いて、外に出た──今回はあまり人を殺していない気がするので、殺してから食べよう、自分はそう思いながら外に出る、ターゲットは黒川エレンだ…自分は繁華街に向かう、前に黒川エレンと出会った場所だからだ、すると調辺アコを殺した場所にまた居る少女が見えた、ミュージシャン風の格好の少女、そう、黒川エレンだ。自分は黒川エレンに声をかける。「やぁ」「あっ、アンタは…」「久し振りだ、少し話がしたいんだ、こっちに来てくれるかな?」自分がそう言うと黒川エレンは自分に着いて来る、完全に馬鹿だな、そう思いながら繁華街を出て、誰も通らなさそうな路地に着いて、自分は言う。「さぁ、黒川エレン、君はどうしたい?調辺アコとやらの場所に行きたいか、それとも、自分のミッションの餌食になるか…」「えっ?どういう…」黒川エレンがそう言った瞬間、自分は近くにあった水入りバケツを黒川エレンにぶつけた、しかもバケツの底をぶつけたので、相当な重みが頭に走る。そしてそのまま黒川エレンは血を頭から出しながら地面にうつ伏せで倒れる。

Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 ( No.30 )
日時: 2016/12/01 23:13
名前: 彩都 (ID: ZFblzpHM)  

「……さようなら」
 自分がそう言って、水入りバケツを頭に落とそうとした時、黒川エレンが言う。
「アンタ……姫様を、殺したの……?」
「姫様? それは知らないが、自分は調辺アコ殺害事件の犯人だ、そして君は調辺アコと同じ場所に行くかもしれない、だからこんな所で無駄話をしている場合では無い、それでは」
 自分はそう言って、水入りバケツを黒川エレンの頭に落とした、そして黒川エレンは気絶した、よし、後は、心臓にナイフを刺して終了──

「さぁ、ご飯を食べよう」
 自分はそう言いながら電子レンジの中に入っている牛丼弁当を袋から取り出して、電子レンジで温める、今週は色々な事があったなぁ、自分はそう考えながらプリキュアの図鑑を確認する、ちゃんとチェックが入っており、『殺害完了』と表示されていた。
「黒川エレン、キュアビートの変身前の姿──!?」
 黒川エレンの変身した姿、キュアビートを見て、自分は驚愕する──このプリキュア、プリキュア関連の『ごたごた』の時の、自分に召喚されたプリキュアじゃないか! 何で自分の事を覚えていないんだろう……? 自分はそう考えながら顎に手をやる、そして考えている内に一つの結論に辿り着いた、そう、それは──すると電子レンジの『チンッ』という小気味いい音が聞こえたので、自分は電子レンジに取りに行く。

 牛丼弁当というのは初めて見て、初めて食べたが、案外美味しいモノだな、自分はそう考えながら牛丼弁当を食べ終わって深呼吸する、これは牛丼チェーン店よりも美味しいのかもしれない、自分はそう思いながら欠伸をする、さて、今日は風呂に入らなくては……自分はシャワーを浴びて、風呂場を出る、今日はシャワーな気分だ、そして自分は冷蔵庫に向かい、冷蔵庫に入っている水を飲む、うん、冷たくて美味しかった。
 さて、もう寝よう、そう思いながら自分はベッドにダイブして、寝る、今日は勉強して疲れた、頭が良いのは困りモノなのかもしれないな、自分はそう考えながら睡魔に襲われる──

 そして自分は目覚める、よく見ると裸で寝ていて驚く、通りで寒い訳だ、自分はテレビの電源を点けてニュースを確認する、すると黒川エレンの話をしていた。
 ふむ、やっぱり死んでいたのか、自分はそう思いながらトーストを食べる、やっぱりトーストはそのまま焼いた物を食べた方がイイよね、自分の持論を述べた所で、もう学校へ行く時間になった、つまり呑気に寝ていた、と言う事だろう。
 自分は制服に身を包み、鞄を持って、寮を出る、自分は溜息を吐いて思う。
 もう、学校行くのが億劫になってきた、と──

 第三章 音 SOUND 完

 第四章 運動 MOTION

Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 ( No.31 )
日時: 2016/12/02 21:34
名前: 熱都 (ID: LLmHEHg2)  

はぁ、めんどくさいな、自分はそう思いながら目の前に来た白と黒の斑模様のボール、そう、サッカーボールを掴んで、遠方へと投げる。今日は体育で、サッカーをしている。自分は手にグローブを装着しながら、装着した手で欠伸をする、全く、キーパーも面倒だが、体を動かすほうがもっと面倒だ…自分はそう思いながらフィールドを見る、今攻めているのは、一人の少女だった。「ほらほら!皆着いて来なよ!」一人の少女はそう言いながら相手のポストにシュートをする、あまりにも強い威力でボールはゴールへと吸い込まれていく。「やった!」一人の少女がそう言うと、黄瀬やよいと星空みゆきは近付いて喜ぶ。「おめでとう!なおちゃん!」「いや、それ程でもないよ…」一人の少女こと、なお、と呼ばれた少女は顔を赤くして照れる。どうせプリキュア二人に囲まれているんだろ?自分はそう思いながら休憩時間にメガネを装着し、なお、と呼ばれた少女を見る、すると≪プリキュア反応あり!≫と表示される。「…うん、分かってた」自分はそう呟いてから、水分補給をする。そして自分はキーパーに戻る、するとなお、と呼ばれた少女が近付く。「おい、薬袋とか言ったな?」「ん?そうだけど?」「私はやよい、みゆきの友達の緑川(みどりかわ)なお(なお)って言うんだ、宜しく」「あぁ、宜しく」自分がそう言うと緑川なおが言う。「後、ちゃんとキーパーをしてくれ、チームのゴールを守るのはお前なんだからな」はいはい、自分はそう思いながらグローブを装着した。

Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 ( No.32 )
日時: 2016/12/05 21:37
名前: 彩都 (ID: JIRis42C)  

 そして体育の授業が終わった──2−1、何とか自分達のチームが勝利したようだった。
「何とか勝った、だけど、あまり勝利した気分が無い……どうしてだ?」
 自分はそう呟きながら昼ご飯を買いに購買に出かける。
「ふむ、今日は何を食べようかなぁ? そういえば、この食堂、ラーメンとかあったっけ」
 自分は購買のメニューに気が付いて、購買のメニューを選んで買う。
 今日はカレーを選択する、カレーって地味に美味しいよね、何だろう、簡単に書けば、ご飯も合う、ラーメンにも合う、饂飩、蕎麦、素麺、鍋、パン等、等等……とても使い勝手がいい食べ物である。
 自分はそう思いながらカレーを注文する、するとものの数分でお皿に乗ったカレーライスが自分の目の前に現れる。
 あぁ、美味しそうだ、そう思いながらカレーの匂いを堪能する、さぁ、食べるか、自分はそう思いながらスプーンを冷水の中に入れて、少しスプーンを冷たくして、カレーを食べる──

 初めて食べたけど、学食とか、購買の料理って美味しいんだな、自分はそう考えながら欠伸をする、さて、次は何をしようかな? と考えていると目の前に『殺した筈の黒川エレンが教室から出てきた』──えっ? どういう事だ? 昨日自分が殺した筈では? いや、何で、『生きている』んだ……?
 自分がそう思っていると、黒川エレンと目が合った、そして黒川エレンが自分に向かって言う。
「あら? どうしたの? 君?」
 その発言に自分は驚く。
「はぁ!? 何言ってんだよ!? 自分だよ、調辺アコが死んだ場所でお前は弔っていただろう!? その時に出会ったじゃないか!?」
 自分がそう言うと、黒川エレンは困った表情で言う。
「あの……何を言っているのかさっぱり分からないんだけど……?」
 ……自分はそのまま無言のままその場で立ったまま動かなくなる、そして黒川エレンは自分の前から通り過ぎていく。
 何て言ったんだ……? 『さっぱり分からない』……!? どういう事だ? ちゃんと昨日殺したし、何で覚えていないんだ? そして調辺アコの死も知らない──何が起きている!? 自分の知らない内に何が起きているんだ!? 自分はそう考えながら急いでトイレに向かう──
 自分は考える、便座に座りながら考える、さて、何で黒川エレンが生きているんだ? まず、そこが問題だ、そして死んだのに生き返っている、更に調辺アコも死んだ事を忘れている──それは何故なんだ……? それを考えているとチャイムが鳴ったので、自分の教室に向かう。
 今日は午後の授業に出るか、そうしたら忘れるかもしれない、自分はそう考えながら廊下を走る──

Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 ( No.33 )
日時: 2016/12/06 20:20
名前: 熱都 (ID: .YMuudtY)  

何とか走って、授業には間に合う。助かった、何気に次の授業は受けたいなぁ、と思っていた授業だからだ。まぁ、その教科の教科書も全て暗記したから、あまり出なくてもいいが、先生の話が面白いから出席するのだ。つまり自分の学生時代はこんなに面白い先生に出会わなかった、と言う事か。それはそれで悲しいな、と自分はそう思いながら授業が始まる、今日はどんな面白い会話が出るだろう?自分はそう思いながら面白い会話が出るまで不貞寝する…。さて、勉強と言うのは要するに暗記だ、数学も国語も英語も、理科も社会も何でもかんでも暗記が重要だ。暗記が出来ないから、予習復習をしたりするのだ、つまり頭が良い人って暗記力が高いと言う事だ。それが今の現代人にはあまり出来ていない、と言う事。逆に考えれば、テレビゲーム、の説明書、スポーツのルールは見て、覚える。では逆に勉強を見て覚える事が出来ないのは何故か?簡単だ、「勉強が楽しくない」からだろう。ゲームのように「勉強が楽しく」なればいいのだ。ゲーム、スポーツのように勉強も面白くなれば簡単に暗記できるだろう。…明るい、あれ?此処は何処だ?そう思いながら周りを見る、すると先生が目の前に立っていた、そして一言、「起きなさい」、何だ、不貞寝して、先生に起こされただけか、自分はそう思いながら重い瞼を擦って、目覚める、ってか、何気に今の授業の終わりかけの時間だ。やっと終わるか。自分はそう考えながら欠伸をする。

Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 ( No.34 )
日時: 2016/12/07 21:11
名前: 彩都 (ID: noCtoyMf)  

 そして授業が終わって、放課後。
 自分は物思いに耽っていた──プリキュア関連の「ごたごた」を思い出す──あれは凄惨で、杜撰で、大惨事な事件だ──自分はそう思いながら深呼吸する、今はそんな事を考えている場合では無い、そう考えて、帰宅しようとする。
「あっ、薬袋じゃないか、どうしたんだ、こんな放課後に?」
 目の前に一人の少女、緑川なおが現れる。
「……いや、放課後ってさ、良いよね? 物思いに耽れる絶好の時間だ、だから自分は物思いに耽っていただけだよ、それじゃあ」
 自分はそう言って、緑川なおから離れる──そう、『あんなの』は知られてはならない──

 スーパーに来た自分は弁当以外に何か食べようと思い、レトルト食品の所に来ていた。
 カレーと親子丼は食べた、だから今日は魚系が食べたいなぁ、と思った、だがあまりレトルトで魚の商品は無かった、仕方なく、自分は魚の缶詰で我慢する事にした、そして適当にレトルトご飯を入れて、商品を購入して、スーパーを出た。
 すると声を掛けられた、その声の主は緑川なおだった。
「薬袋、お前も買い物か?」
「あぁ、そうだけど? どうかしたの?」
 自分がそう言うと緑川なおが言った。
「いや、私の家族って何人も居るから、材料が足りない時があるから買い足しに来ているんだ」
「へぇ、そうなんだ──それじゃあ、また明日学校で」
 自分がそう言うと、『あぁ、また明日』と緑川なおが言う、さぁ、さっさと食べて寝よう。

 自分は缶詰を開けて、電子レンジで温めたレトルトご飯の上に缶詰をぶっ掛ける。
 今日買った缶詰は、鰯の蒲焼だ、中々美味しそうな匂いが部屋中に広がる、さぁ、ご飯が冷えない内に食べないといけないなぁ、自分はそう思いながら、一口ずつ食べていく。
 缶詰って良いよね、魚の骨も一気に取れるから、カルシウムも摂れて、魚の栄養も摂取出来る、とても便利な物だろう。
 自分は缶詰の美味さに舌鼓しながら、ご飯を食べていく──そして食べ終わって、満腹になる。
「うーん、どうしよう? 今日は何故か緑川なおのエンカウント率が高い、最悪殺人現場に居合わせた時、『おーい、薬袋、こんな真っ暗な所で何をしているんだ? って殺人!?』とか、言いそうだし──迂闊に今日は人及び、プリキュアを殺せそうに無いな──今日は休業しますか、って仕事していないんだし、休業は間違っているか」
 一人でボケツッコミをして、自分はベッドに向かって、ダイブして、眠る。
 明日はどんな一日になるか、自分でも分からない──

Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 ( No.35 )
日時: 2016/12/08 20:54
名前: 熱都 (ID: 1Fvr9aUF)  

ズキズキと、謎の痛みを覚えて、自分は目が覚める。「ん…どうしたんだろう?」自分はそう思いながら頭を掻いて、痛みの原因を探る。すると簡単に見付かった、口の中、歯だ。そういえば、硬い物をあまり噛むなって医者から言われていたな、何か硬い物を噛んだかな?そう思いながら考えるが、何も思い付かない。いや、「硬い物を噛んだ記憶が無い」のだ…どういう事だ?自分はそう思いながら考える。すると厭な事を思いつく。まさかね、いやいやいやいや、まさかとは思うけど、「寝ている間に強く噛んだ」、か…?夢の中で何かを噛もうとして、空虚を強く噛んだ、か…?そんな筈は無いだろう、自分はそう考えて、財布を持って、歯医者に行った。勿論、学校は無断欠勤である。そして歩いて数分の所に歯医者はあった、良かった、あまり移動せずにこの痛みを消せるな、自分はそう考えながらナースにカードを渡す、そして待機する。そして自分の名前が呼ばれ、歯医者に自分の歯を診てもらう。歯が口の中で欠けて、割れているらしい。急いでその割れた歯を抜く事にした。そして歯茎に麻酔をする、おぉ、仮想空間で初めて麻酔をしたかもしれない、自分はそう思いながら歯医者の治療を受けた。数時間が経った、自分の割れた歯は全部取れたが、麻酔は今日の夜まで効くそうだ、それだけを気を付けたらいいらしい。自分は何とか抜けた歯を見ながら思う。何をしたらこうなんの?

Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 ( No.36 )
日時: 2016/12/09 20:36
名前: 彩都 (ID: loE3TkwF)  

 …………はぁ、どうしよう? 自分は一人、スーパーの中で考える、時間は昼の二時、確か歯医者に行って、治療したのは朝の十時だったかな? 自分はそう考えながら悩む。
 それは昼ごはんの弁当、及び夜ご飯の弁当だ、生憎歯茎が麻酔で痺れているので、あまり味がする物は食べても無駄なのだ。
「あーあ、面倒だ、面倒だ、面倒だ!」
 人に聞こえない声で呟く自分──結構不運だなぁ、自分は深呼吸してからスーパーを出る、全く、やる事が無いから出るしかない。
 自分は呑気に歩きながら前に進む、すると見覚えのある影が見えた、それは緑川なおだった。
「あっ」
「ん? あれっ? 薬袋じゃないか、どうしたんだこんな昼過ぎに? ってか何で学校に来なかったんだ?」
 あぁ、やっぱりそこを言うのね……自分はそう思いながら緑川なおに言う。
「んー? あぁ、やっぱり聞いちゃう? 自分が無断欠勤した理由?」
「何だ? 無断欠勤なんか言い方──普通にズル休みで良いじゃないか──」
「甘い、自分はズル休みではなく、無断欠勤なんだよ」
 自分はそう言って、ケースの中に入った、割れた自分の歯を見せる。
「えっ……? 何これ……?」
 顔が青くなる緑川なお、やはり『これ』を見せるのはダメだったか?
「ん? これは自分の欠けた歯だよ、この歯を抜く為に時間が掛かって、無断欠勤しちゃった」
「少し……グロいな……」
 緑川なおがそう言うと、自分はポケットの中に戻す。
「まぁ、それは人それぞれだね──さて、それでは自分は帰るよ、それじゃあ」
「えっ、あぁ、さよなら……」
緑川なおの言葉の語尾が弱くなっているのを気にせずに自分は寮へと向かう、誰も、誰も会わずに──

 あー、しまった、歯磨き粉が無いじゃないか、全く、歯ブラシも無いし……繁華街へ行くか、自分はそう思いながら欠伸をして、外に出る、時間はもう夕方六時になっていた。
 緑川なおと出会って、その後帰宅した自分は、少し寝る事にした、寝た事によって、少し頭の中がスッキリしている。
 よし、早く歯磨き粉と歯ブラシを買おう、自分はそう考えて、繁華街の百円ストアへと向かった──
 道中、見た事がある人間と出会った、『調辺アコ』だ──何で生きているんだ? ってか、何で、『自分の目の前に居る』……? だって、数日前に殺した筈だ、可笑しい、何かが可笑しいぞ、この仮想空間……? 自分はそう思いながら頭を抱える。
 今悩んでも仕方無い、自分は調辺アコの目の前に立って聞く。
「君は調辺アコかい?」
 自分がそう言うと調辺アコは驚いている。
「えっ!? えぇ、そうだけど──」
「君は自分が死んだ感覚はあるかい?」
 自分がそう言うと調辺アコは言う。
「ちょっと、何言っているんですか? 死んだ感覚? そもそも私は死んでいないので、それでは」
 調辺アコはそう言って、自分の目の前から通り過ぎる──一体何が起きているんだ……? 自分はそう思いながら歯磨き粉と歯ブラシの事を思い出し、買いに向かう──『死んだ者が蘇る現象』なんか自分はすぐに忘れて、百円ストアへと向かう──

Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 ( No.37 )
日時: 2016/12/12 21:39
名前: 熱都 (ID: nEqByxTs)  

ふむ、歯磨き粉と歯ブラシを買って、何とか安心だ、自分はそう考えながら外に出る、そういえばプリキュア以外の人を殺していなかった、だが今はプリキュアを殺しているし、何とか大丈夫だろう…自分はそう考えてから、寮に向かった。誰もいない寮、誰かいたら可笑しい寮、自分は呑気にドアを開けて、中に入る。さぁ、さっさと歯磨きをして、寝よう、そう思いながら自分はシンクに立って、コップと封をしている歯磨き粉、未開封の歯ブラシを持って、歯ブラシを開封する、そして歯磨き粉も封を開けて、何時でも中身を出せる様に準備する。そしてコップに水を入れて、コップの中に歯ブラシを突っ込んだ。そして歯ブラシを抜いて、口の中に水を投入する。少しだけ、水でうがいしてから、水を吐き出す、これで何時でも歯磨き完了だ。自分は歯ブラシに歯磨き粉をつけて歯磨きをした。しゃかしゃか、しゃかしゃか、しゃかしゃか、口の中で泡が出来てくる、歯ブラシって何でか噛みたくなるんだよなぁ、自分はその欲望を少し我慢して、口の中の融けた歯磨き粉を洗い流す為にコップの水を口に含んで、うがいをする、そして吐き出す、更にもう一回。そして何とか口をゆすいでスッキリする。さて、今日はもう寝よう、明日になったら歯茎も治っているだろう…いや、治っている、というより、切れている、か。自分はセルフボケツッコミをして、寝室へ向かう、そして自分はそのままダイブして、眠る。

Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 ( No.38 )
日時: 2016/12/13 20:33
名前: 彩都 (ID: O/vit.nk)  

 そして朝になった、歯茎の痺れはもう完全に無くなっており、ほっと、安心した。
「さぁ、今日はどうしようか? っと言っても、学校に行ったら、学校に行ったで、先生から強烈なお叱りが有るしなぁ……何だか面倒になってきたなぁ、これが不登校の気分なのだろうか……? いや、まず、自分は前から不登校だった──」
 自分で自分の傷を抉る自傷行為に少し嫌気が差した。

「…………」
 無言のまま、自分は街を歩いた、完全に一つの都市である──仮想空間は凄いなぁ、と思っていると、目の前に相田マナが現れた、しかも私服だ、今日の学校はどうしたんだろう?
「あっ! 薬袋君だ! 昨日はどうしたの!? 学校無断で欠席していたけど……」
 あぁ、昨日か、そんな事もあったなぁ、自分はそう思いながら相田マナの言葉に返答する。
「…………えーと、簡単に言えば、歯医者に行ってて……時間が無かったから無断で休んだんだよ、えーと、相田マナは何で私服なの? 今日は学校だろう?」
 自分がそう言うと相田マナは答える。
「あっ、そっか、昨日来てないから知らないのは当然か……昨日の話なんだけど、明日は創立記念日だから明日は休みなんだよ、つまり、今日が創立記念日で休み、って事だよ!」
「……創立記念日?」
 何で仮想空間にそんなもんあるんだよ、とツッコみたかったが、いまはスルーしておく。
「へぇ、そうなんだ……創立記念日だから学校は休みなのか……危うく学校に行きかけたよ、有難う、生徒会長さん?」
 自分がそう言うと相田マナは言う。
「いやいや、誰にだって失敗はあるからね──あっ、そうだ! 薬袋君は今日暇?」
 突然相田マナが声色を変えて自分に問うてきた、確かに暇だけど……
「ん? まぁ、今日は暇だねぇ」
 自分がそう言うと相田マナは言う。
「だったら、一緒にこの街を回らない? あー、でもデートっぽいねぇ……」
 相田マナがそう言うと顔を赤くする、だが自分は少し怒鳴る様に言う。
「はぁ? 何言ってんの? 生徒会長さんなんでしょう? だったら、恋もデートもやっちゃダメだよ、風紀委員が何を言うか……それよりもデートって──自分と生徒会長は朝にしか出会っていないただの関係なのに、何慣れ親しんでいるの? こっちはまだただの『生徒会長と生徒』って立場じゃないか、なーにがデートだ、巫山戯るのも大概にして欲しいね、自分は生徒会長の事を好きでは無いし、慣れ親しむ気持ちも無いし、そっちが自分の事が好きでも、自分は君の事を好きになれないし、恋愛感情も湧かない──そうだ、今日は行く場所があったんだ、それじゃあ、生徒会長さん?」
 自分は暴言の様な暴言を吐いて、その場を立ち去る──影から相田マナを見ると相田マナは泣いていた、それもそうだ、自分の暴言は『暴言であって、暴言では無い』のだから──自分はハァ、と溜息を吐いてから、何処へ行こうか、と悩む──
 相田マナの事なんか、知ったこっちゃ無い。

Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 ( No.39 )
日時: 2016/12/14 21:41
名前: 熱都 (ID: RuL2wqqJ)  

そういえば今日は創立記念日で休みなはず…今日は暇になってしまった、自分はそう思いながら深呼吸をする。さぁ、どうやって時間を潰そうか、そう考えていると目の前に星空みゆき、黄瀬やよい、緑川なおと二人の少女が一緒に歩いていた。すると星空みゆきが自分に気付いて、声をかける。「おーい、薬袋くーん!」「…何だい、星空みゆきちゃん?」自分がそう言うと濃い青色の髪をした少女が言う。「彼は誰なんですか?」「確かに、みゆきややよいが言ってた、「昼ごはん一緒に食べた知り合い」ってコイツの事か?」オレンジの服を着たガキに言われて少し腹が立つが、今は我慢だ。「えっと…二人は?」自分がそう言うと緑川なおが言う。「あぁ、紹介をしていなかったな、彼女は日野あかね(ひの)(あかね)、青木れいか(あおき)(れいか)って言うんだ、ほら、挨拶しなよ?」「あっ、あのっ!私、日野あかねって言うやけど……」「私は青木れいかと申します、以後お見知り置きを」「自分の名前は薬袋だ、自由に呼んでくれて構わない」「そう?だったら薬袋!これからウチのお店でお好み焼き食べる話してんやけど、一緒に食べへんか!?ウチのお好み焼きは美味いでぇ!」「へぇ、そうなんだ、だったら食べに行かせて貰おう、道は何処だい?」自分がそう言うと、日野あかねは言う。「一緒に行こうや!それやったら道に迷わんしな!」「確かにそうだね、ご一緒させて頂くよ」自分がそう言うと、六人は日野あかねのお好み焼き屋へと向かう。

Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 ( No.40 )
日時: 2016/12/15 20:26
名前: 彩都 (ID: 9ihy0/Vy)  

「此処が私の店や!」
 そう言って、日野あかねは自宅を公開する、そして店内に入る。
「うん、美味そうな匂いがぷんぷんするね、早速お腹が減ってきた」
 いや、そりゃそうだろ、昨日からそもそも食ってないし──そう思っていると日野あかねがお好み焼きを作り始めた。
「私やって一人で出来るでぇ! はぁー……」
 大きく息を吸って、日野あかねは一人一枚のお好み焼きを作っていく、何とも素早い動きでお好み焼きを作っていく、喋り方が関西弁なので、関西のお好み焼きか、と考える、自分は広島風お好み焼きが好きだったりする。
「ほいっ! 完成! 日野あかね、スペシャルお好み焼きやで!」
 そう言って、お好みソースが掛かった、お好み焼きを見て、唾を飲み込んだ、美味そうだ、自分はそう思いながらヘラで切って貰い、お好み焼きを食べた──何だこれは? とても美味いじゃないか、自分は少し感動してお好み焼きを食べていく。
これは完全に広島風お好み焼きを越えたな、と感じながら全て食べ切る、食べきった姿を見て、二枚目を焼いていく日野あかね。
「美味しかったかぁ、そうかそうか、まだまだお代わりはあるからな、たーんと食べやぁ!」
「あぁ、たんと食べよう」
 自分はそう言って、日野あかねが作ったお好み焼きを食べていく、そして満腹になった自分はギブアップをする。
「も、もう食えない……」
「ふふーん、食欲よりも限界が来たんやな、ウチの勝ちや!」
「別に競ってないけどね──」
 自分はそう言って、お好み焼き屋を出た、もう夕方になっており、夕焼けとカラスが見える。
「それじゃあ、また明日、学校で」
 自分はそう言って、店の前で手を振って、帰宅する。
「バイバイ、薬袋君!」
「またきいやぁ!」
「また明日、薬袋君」
「明日もお元気に、薬袋さん?」
「あぁ、また明日!」
 五人の言葉を聞いて、自分は溜息を吐く、流石にこれは夜ご飯、食べれないだろうなぁ、自分はそう思いながら欠伸をする──

 そして家に帰って、お風呂に入る、うーん、やっぱりお風呂に入ると、すっきりするなぁ、自分はそう考えながら、テレビを確認する──中々いい情報は無いなぁ、自分はそう考えて、テレビの電源を消す。
「はぁ、今日はお腹一杯だし、動く気がさらさらねぇや、今日はもう横になって、寝よう」
 自分はそう呟いてから、寝室に向かう、流石にダイブばっかで、布団をあまり使っていなかったので、今回は布団の中で寝る事にした。
「さぁ、お休み、今日の自分、お早う、明日の未知なる自分……」
 自分はそう呟いてから、目を閉じる──明日はどんな事が起こるだろう? 自分はそう考えてから睡魔に襲われる──

Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 ( No.41 )
日時: 2016/12/16 21:04
名前: 熱都 (ID: ae8EVJ5z)  

朝起きると、布団に包まれている自分がいた、ってか、何で布団なんか使ったんだっけ…?と思いながら昨日の出来事を思い出そうとする。あぁ、そうだ、久し振りに布団を使って寝ようとしたんだっけか。あぁ、あぁ、思い出したよ、思い出した。全く、結構忘れやすいな、自分はそう思いながら欠伸をした後、洗面器に立って、水を張った後、その水を顔にぶつける。とても冷たかった、冷たかったから、目覚めた。そして自分は制服に着替えて、学校に向かった。生憎、外は雨模様だった、仕方なく、自分はコンビニで、適当なビニール傘を買って、ビニール傘を使用して、登校する。すると合羽を着用している相田マナに出会った。昨日はあれだけ酷い事?を言ったが、反応はどうなるのだろう?と思いながら、相手の出を待つ。「あっ、お早う…」「…あぁ、お早う」とだけ、言って、会話は終了した。何だ、あまり食い下がらないのか、自分はそう考えながら、靴箱で靴と上靴を履きかえる。そして教室の中で、頬杖をしながら考える、原爆落ちてこねぇかなぁ?と…そう思った瞬間、目の前に電撃が走った、いや、雷が落ちてきたのだ。あまりにも近い衝撃で、自分は驚いてしまう。「うわっと!」自分が声を出した後、「ドンッ!」と大きな音を出したので、クラス中の男子生徒、女子生徒諸共大声を出して驚く。全く、驚いた…

Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 ( No.42 )
日時: 2016/12/19 21:14
名前: 彩都 (ID: ???)  

 雷には驚いたなぁ、と思いながらも、自分は大きく深呼吸して落ち着かせる、全く、冷や冷やさせやがるぜ……
 自分はその後、授業に参加した、だって、屋上は雨が降っていて使えないし、他の所で休憩する場所なんか、そもそもとしてないのだ、だったら授業を受けて、先生の声なんかをBGMにして、寝てやる、と思いながら、自分は目を閉じて眠った──

 そして目が覚めた、と言うより、肩を揺らされて起きた、と言った方が正しいか──自分は肩を揺らした人物を見る、その人物は日野あかねだった。
「アンタ、大丈夫かぁ? よぉ寝とったけど……?」
「あぁ、自分は寝るのが好きだからね、心配しないで? っと、もう昼休みなのかぁ」
 自分はそう言って、椅子から立ち上がり、購買に向かおうとする。
「さぁ、何か買って、食べよう」
 自分はそう呟いてから、購買へと向かう──日野あかねの事なんか、あっさりしっかり忘れないとな。

 自分は購買で『カレーうどん』を注文して、のんびり椅子に座って食べようとする。
 すると一人の少女が声を掛けてきた、その少女の名前は、緑川なお、だった。
「あれっ? 薬袋、今日はみゆきとやよいと一緒じゃないのか?」
「いや、何時も居る訳じゃないよ、自分は男だよ? 彼女達は女の子、趣味も思考も、色々と違うからね、ちぐはぐだからね、たまには離れないとね」
 と、自分がそう言うと、緑川なおは片手にチョココロネを持ちながら言う。
「まぁ、男と女では色々と違うからねぇ、考えも、嗜好も──ね、確かにそうかもしれないね」
 緑川なおがそう言って、チョココロネを食べる、自分はカレーうどんを啜りながら答える。
「自分はあまり相手の領域に入りたくないからね、パーソナルスペースって言うの? あまり自分の領域を侵されたくないしね」
 自分がそう言うと、緑川なおが言う。
「成程ねぇ──薬袋のパーソナルスペースとやらは何なんだ? 簡単に答えてくれないか?」
 緑川なおの問いに少し考えてから、自分は呟いた。
「……自分の素性、自分の下の名前、とかかな? 大体は苗字だけで事足りるからね──」
 自分がそう言うと、緑川なおが不思議がる。
「そうか? まぁ、自分の名前を嫌っている人もいるからな、それは人それぞれか」
「そう言う事だね」
 自分はカレーうどんを食べ終わって、購買にお皿等を渡す。
「さぁ、自分はこれで食事終了をしたから、此処でバイバイ」
 そう言って、自分は緑川なおと別れた、少しは知恵がある、運動バカじゃないだけまだマシか、と自分はそう考えて、購買を後にした──

Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 ( No.43 )
日時: 2016/12/20 20:29
名前: 熱都 (ID: 96KXzMoT)  

さてどうしたものか、と考えながら自分はグラウンドに出た。太陽が燦々と出ているグラウンドでは、運動部、文化部関係無しに、サッカーやバスケの様なゲームをしていた。自分は勝敗が決するゲームはあまり好きでは無い、だって、大体のゲームに自分は負けてしまうからだ。だから嫌い、ていうか、勝てるゲームがそもそも無いのだ。そもそも無いのに何で参加しなくてはならないのだ、少し理不尽、と思いながら体育館に向かう。体育館では、女子バレー部、卓球部が試合をしていた、おおー、凄いな、女子バレー部、手の平だけでボールを返しているのに、相当な威力でボールが弾んでいる、自分の力ではそもそもそんなに弾まないだろう。矢張り体が柔らかい女ならではの競技かもしれない。それに引き換え、卓球部はスピードだろう。スピードが命な球技だろう、卓球は。確か卓球は「世界一速い球技の一つ」だったような気がする、まぁ、詳しくは知らないから、どうでも良いけど。そして自分は体育館を後にした。そういえば自分は部活に入っていなかった事に気が付いた、まぁ、殺人鬼に部活しろってどんな状況だよ、とか思いながら今日は部活の見学でもしよう、と思いながら自分は部員募集中!と貼られた紙を見て考える、どんな部活に入ろうか、そう思っていると五時間目のチャイムが鳴った。

Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 ( No.44 )
日時: 2016/12/21 21:26
名前: 彩都 (ID: ???)  

 放課後──
 外は完全に夕方の夕焼けを作り出している、もう雨や雷は止んだ、昼から燦々と太陽が出ていたのだ、なので、運動部が活動している。
 自分は深呼吸をして、色々な部活に顔を出していた。
「すいませーん、茶道部ですかー? 自分、二年の薬袋と申しますが、部活見学させて下さーい」
 と、軽い部活見学の句を述べて、自分は茶道部の部活見学をする事にした──

「まず、正座だよね、んでもって、飲むお皿を回す、だっけ?」
 自分が茶道部の部長に問う、茶道部の部長は『はい、そうですね、ですが飲むお皿は二回回して下さいね』、と付け加える。
 だが正座って案外辛いものがある、足さえ痺れなければ良いのだが──

 そして二十分が経った、自分は足が痺れて、そのまま正座したまま倒れる、い、痛い……
 その後足の痺れを直した自分は茶道部を後にして、他の部活に向かう事にした。
 そうだな、次の部活は何にしよう? そう思いながら自分は頭を掻きながら部員勧誘のプリントを見続ける、まぁ、別に部活はしなくても良いのだが、確認だけはしてもいいと思う。
 そして自分は次に水泳部に見学しに行った。
 水泳部、泳ぐ部活──それだけでも鬱陶しいのに、水に濡れるなんて、人間は退化したっけ? と思ってしまう。
 案外、陸上の生物が海水に戻る、という行為は海の生き物が陸上に出て、呼吸して生きる、よりも相当進化して戻っていると聞いた事が有る。
 つまり、陸上に出る方が、比較的簡単だと言う事だ、まず、海水に戻る方が、『海水でも呼吸が出来る体』に進化しなくてはならないので、大変凄い進化をしなくてはならないという──だが自分は人間、海水に戻る気等さらさらないのだ、なので、この部活はパスする事にする。

 では次はどの部活に行こうかな? と考える、すると緑川なおと出会った。
「あっ、薬袋じゃないか、どうしたんだ? プリントなんか持って?」
「あぁ、部活に入ろうか悩んでいてね、少し見学をしている所だったんだよ」
 そう自分が言った瞬間、何かを思い付いた、『緑川なおを殺せば、出会う事も無い』、と──
「あっ、緑川なお、ちょっと、来て欲しい所があるんだけど──」
 自分はそう言って、トイレに向かう、さぁ、介護用のトイレで殺せば、あまり証拠は出ないだろう、自分はそう考えて、のこのこ着いて来る緑川なおに対して、にやりと口の端を上げた──自分は緑川なおを殺せるのだろうか? 否、『殺せる』、そう考えて、介護用トイレの前に到着した──そして緑川なおを介護用トイレの中に入れて、自分も介護用トイレの中に入る、そして鍵を『カチャン』、と閉める。

Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 ( No.45 )
日時: 2016/12/22 21:40
名前: 熱都 (ID: ???)  

「やぁ、緑川なお、こうして出会うのも何かの縁なんだろうねぇ?」自分はそう言いながら、鍵を閉めた事を確認する、よし、ちゃんと閉まっているな。「何なのさ?私に何をする気なんだ?」緑川なおがそう呟いた、だが自分は答えない。「…」「答えろよ、いい加減にしないと、大声で叫ぶぞ!?」緑川なおが自分を脅す、だが甘い、介護用トイレはあまり音が出ないように防音設計になっているモノもある、なので、大声で叫んでもあまり意味がない。でも、近くを通った者には聞こえるかもしれない。「まぁ、まぁ、落ち着いてよ、自分は何もしないさ、ねぇ?」自分はそう言って、両手をブラブラと揺らす、何も無い事を確認して、警戒を解く緑川なお。「だったら何でこんな所に呼んだんだ?私だって、弟や妹の料理の支度があるんだ、だから遊びなら付き合ってられない」緑川なおがそう言って、自分の立っている場所を横切ろうとする、だが自分は片手から、ナイフを取り出して、緑川なおの腹部に小型ナイフを突き刺す、そして声を出せないようにする為、回転して、小型ナイフを抜いた後、小型ナイフを心臓に前から突き刺す、そして自分は緑川なおの背後を取り、喉に小型ナイフを突き刺した、そして声帯を傷つけた、更に自分は緑川なおの両方の肺を前から縦に突き刺して、下に下げる、声も上げられぬまま、苦悶の表情を浮かべながら、泣きながら緑川なおはその場で跪き、その場に倒れこむ。よし、返り血も緑川なおの血も体には浴びていないな、浴びているのは精々、手や手首か、自分はそう思いながら、介護用トイレに備え付けられている洗面台で手や手首を洗って、鍵を開けて、その場を去った…そこにあるのは緑川なおの死体だけ。

Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 ( No.46 )
日時: 2016/12/23 21:42
名前: 彩都 (ID: ???)  

 走って走って、走り逃げて、自分は学校を出て、近くのスーパーへと向かった。
 殺した、案外簡単に、殺した……手には緑川なおを刺した血がべったりついた小型ナイフがある──何で洗わなかったんだろう? 自分はそう思いながらスーパーのトイレを使用して、小型ナイフについた血を洗い流す。
 まぁ、これで死んだだろう、と思いながらプリキュアの図鑑を確認する、『緑川なお 殺害完了』──と読める、よし、何とか死んだんだな、と自分は判断して、スーパーで買い物をする事にした。

 今日の夕飯は何にしよう? そう思いながら自分は弁当売り場で弁当を見る、すると声を掛けられた、声を掛けた人物は黄瀬やよいだった。
「あっ、薬袋君、こんにちわ」
「あっ、あぁ、今日は」
 危ない、危うく緑川なお殺しがバレたかと思ったではないか、全く、冷や冷やしたぜ……そう思いながら黄瀬やよいは言葉を紡いでいく。
「今日もお弁当なの? 体悪くならない?」
「さぁ? それは無いと思うなぁ、弁当だって栄養が有る物もあるし、パエリアとかは栄養があると思うよ、野菜が入っているからね」
 自分がそう言うと、黄瀬やよいは言う。
「それでも、自分で自炊した方が安上がりだし、何より、もっと栄養が取れると思うなぁ?」
「確かにそうだけど、生憎自分はナイフの持ち方も、料理の仕方も知らない、使えるのは電子レンジとお風呂程度かなぁ……?」
 人を殺すナイフの持ち方は知っているけれど──そんなのは今は言わなくてもいいか。
 自分がそう言うと、黄瀬やよいは驚いていた。
「えっ!? そうなの!? まさか親がレトルト食品ばっかの生活でもしてたの!?」
 ……そう言う訳じゃないけど。
「いいや、そうじゃなくて、あまり料理をしてこなかったからね、あったのは、もう料理が出来た後のお皿だよ、つまり、『料理している親をあまり見た事が無い』んだよ、だから包丁も持っても使い方が分からないし、コンロの使い方も分からないんだ」
 流石にコンロは嘘だけど──そう思いながら自分は時間を確認する、もうすぐ六時じゃないか、急いで買い物を終わらせないと……
「そっ、それじゃあ、自分はもうすぐ門限だから帰るね!」
 自分はそう言って、目の前に写った半額弁当を何個か突っ込んで、レジカウンターへと向かった。
「あっ、薬袋君……」
 黄瀬やよいは小さな声で呟いた為、自分には聞こえない、黄瀬やよいは下を向いたまま、他の売り場へ移動する──

 今日は緑川なおを殺した、何とか殺せてよかったな、これで自分は安心して他のプリキュアを殺せるだろう……自分はそう思いながら寮へと向かった──

 第四章 運動 MOTION 完

 第五章 魔法使い WITCH

Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 ( No.47 )
日時: 2016/12/26 21:16
名前: 熱都 (ID: ???)  

ナンデベンキョウシテイナイノニジブンハテストデマンテンヲトレルンダ…?不思議ふしぎフシギ、何でなんで何で?自分は不思議だった、勉強をしている人よりテストで点数がいい事を。不思議だった、自分は人を殺して、ゲームして、漫画読んでいるだけなのに。何で他人より頭がいいんだ?別に勉強になる漫画も読んでもいないし、豆知識等の本も読んでいない、なのに何で?そう思いながら自分は今迄を生きてきた、いや、今も生きている、そして教科書も黒板に書かれた文字も全て暗記してしまう、暗記だけで今迄を過ごしてきた。つまり、「暗記」が悪いのか?何でもかんでも覚えてしまう、目、視覚、記憶、記録…暗記をしてきたから、頭が良いのか?そう思いながら今を生きている、自分でも分からない、「何が正解で、何が間違っている(不正解)か」を…「…ん?」自分は目覚めた、そして目の前に太陽が綺麗に写りこんでいた、何だ、もう朝だったのか、自分はそう思いながら欠伸をする。懐かしい夢を見た、自分が虐められている夢を。自分は学校なんか通いたくなかった、だって面倒だし、ガキと戯れるのが面倒だったから。だって、勉強なんか暗記すれば良いじゃないか、なのに何で予習復習をするんだろう?自分は理解が出来ない、だから小学校から不登校になった、中学も大体同じ理由。こんな気持ち悪い夢を忘れて、さっさと学校に行こうか、面倒で、面倒臭い学校に。

Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 ( No.48 )
日時: 2016/12/27 20:56
名前: 彩都 (ID: ???)  

「はぁ、面倒だなぁ……」
 自分こと、薬袋はそう言って、欠伸をしながら通学路を歩いている。
 昨日は部活等の移動で、足が少し棒の様になっていた、そして学校に到着した、すると学校の周辺に警察が居た、まさか昨日の? と自分は思いながらそのまま正門を通った、すると相田マナに声を掛けられた。
「あっ、お早う薬袋君!」
「……相田マナ、いや生徒会長さん、何で学校前に警察のパトカーがあるか分かるかい?」
 自分がそう言うと、相田マナは答える。
「えっと、何だか分からないけど、学校の校長室の花瓶がパクられたんだって、三百万は下らないとか何とか言ってたなぁ……」
「三百万!? そんな大金聞いた事がないよ!」
 何気に三百万か、案外少ないな、と自分はそう思いながら正門を離れた、もしかして、トイレの事を隠す為にか……?

 自分は昨日、緑川なおを殺した現場へと向かう、すると『何も無かった』、そう、『血』も、『遺体』も、何もかも……『無に帰していた』のだ! えっ? まさか本当に花瓶が……!?
 自分はそう思って、見た事が無い校長室に向かう──
「全く……誰が此処の学校の花瓶を奪ったんだ……?」
 と警察はそう言いながら周りを探す、それを自分は遠くで見続ける。
「まさか本当に花瓶がねぇ……」
 自分はそう言って、周りを確認する、だが犯人探しは面倒なので、諦める事にする、簡単だ、警察なら、犯人を見つけられる、と信じて……

「さて、自分の教室に戻ってきましたが──」
 自分はそう言って、深呼吸をする、そして『とある方向』へと顔を向ける、その『とある方向』には、『緑川なおが生きていた』のだ、しかも、日野あかね、黄瀬やよいと楽しく喋っている──何で『生きている』んだ? 昨日殺した筈なのに……? 自分はそう思いながら緑川なおの事を考えない様にする、『死んだ人間が生き返る』事は無いんだ、自分はそう思いながら、鞄を持って、トイレに駆け込んだ。
「まず、プリキュアを確認だ、緑川なお、『殺人完了』だよなぁ? なのに何で『生きている』んだ……? 不思議だ……完全に可笑しい、此処の世界はイエス・キリストかよ」
 自分がそう言うと、HRのチャイムがあった、この学校は珍しく、朝のHRがあるのだ、全く、面倒な事をしてくれるぜ、自分は溜息を吐きながら、自分の教室へと向かった。

 さぁ、一体犯人は誰なんだろうなぁ……? 自分はそう思いながら、HRに向かった──花瓶を盗んだ犯人は誰だろう? それは今は知らなくても良い。

Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 ( No.49 )
日時: 2016/12/28 21:06
名前: 熱都 (ID: ???)  

さて、考えよう、自分が緑川なおを殺した後、朝になって、この学校に来たら校長先生とやらの花瓶が壊されていた、と言う事だ、そして自分はホームルーム中に考えて、少しだけ、「厭な事」を思いつく、果たして本当にそうなのか?そう思いながら自分はホームルームの後、教室を出る。そして校長室に向かい、校長室の部屋の中にいる校長先生に話を聞く事にした。「おい、校長先生さんよぉ、少し話が聞きたい」「なっ、何ですか!学生は教室の中で勉強しているはずじゃあ!?」「今はそんな事、どうでもいいんだよ、花瓶が盗まれた話、どういう事?アンタ…何「自作自演」してんだよ、自分の予想、「車の中にある」、と予想する、ただし、校長が車を持っていた場合に限る」自分がそう言うと、冷や汗をかきながら校長は言う。「な、何を言っているんです!?そんなはずはありません!私がそんな事を!」「もしも、もしも「この学校内に隠せる場所」、それは「貯水タンク」とか答えたり」自分はそう言うと、校長は荒れる。「何を言っているんですか!?そんな事を私がするとでも!?」「しようがしまいが、自分には関係ないよ、早く事件を解決させたいだけだからね──」「…何で分かったんです?」「簡単、隠せる場所を探っていたからね、有る程度は範囲が有る」自分がそう言うと、校長は罪を認めた…

Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 ( No.50 )
日時: 2016/12/29 21:14
名前: 彩都 (ID: ???)  

 何とか、花瓶の盗人は見付かった様で、犯人は校長先生だった、『備品だから、経費で落とそうとして、集めようとした』、とかいう意味不明な内容で、だった。
「何はともあれ、見付かって良かったな」
 と、自分が黄瀬やよいに呟く、すると黄瀬やよいも言う。
「うん、そうだね……でも、何で人って悪い事をするんだろうね? 悪い事をしたら刑務所とか色々……」
「…………」
 それを目の前にいる殺人鬼に言うかなぁ……? と、心の中で思いながら、嘯く。
「うん、そうだねぇ、だけど、この世で最も凶悪なのは『殺人鬼』や人殺しだよ、本当! 酷い人だよねぇ、『殺人鬼』とか!」
 自分で言ってて少し笑いが込み上げてくる、が、我慢我慢……
「確かに、そうだよね、人殺しとか、本当最低! 人の命をどう考えてるの!? 人の命をどんな価値観で見ているのか、本当最低だよね!」
 ……『価値観』ねぇ……自分の場合は、『目の前に人間がいる、早く殺さなければ、やられる!』って感じで見ているなぁ、人の命は、『無くてもいいだろう、アンドロイドやロボットにした方が、殺人が減るのではないか?』と思う、まぁ、思うだけだから、自由なんだけどね。
「それじゃあ、ご飯も食べ終わったし、此処でバイバイ、薬袋君!」
「あぁ、そうだね……バイバイ」
 と、言って、自分は黄瀬やよいと分かれた……今日は誰を殺そう、と思いながら空を見上げる、最近プリキュア反応見ていないなぁ、と思いながら──

 さぁ、今日は部活見学せずに、プリキュア殺してさっさと寮に向かおう、と思いながら自分は構内を見て周る、すると桃色の紙色、更に前髪がクルンと丸まっている何とも見た目が不気味な女の子が現れた、流石にアレは如何なものか? と思いながらメガネを装着する、すると≪プリキュア反応あり!≫と表示される……アレがプリキュア? 何それ? 戯言だよ……と思いながら話しかける事にする。
「えーと、君は誰だい?」
「私? 私は花海ことは(はなみ──)!」
「ことは……」
 内心、だっさい名前だ、と思いながら、自分は花海ことはに言う。
「花海ことは、君は美味しい物が好きか?」
「うん、好き!」
「よし、じゃあちょっと着いてきて? 美味しいお店を知っているんだ」
 自分はそう言って、ケーキ屋さんに向かう事にする、女は大体ケーキを食わせりゃ黙るからな──彼女も例外ではなかった、と言う事だ。
 そして自分は花海ことはと共に校舎を出る──自分は思う、デートみたいだな、と──だが自分はもう一つ思う、彼女にはデートではなく、デッドを見せようと──

Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 ( No.51 )
日時: 2016/12/30 21:45
名前: 熱都 (ID: ???)  

自分は少し繁華街に向かう、確か繁華街にケーキ屋さんあったよね?とか思いながら見て廻る、すると、案の定、ケーキ屋さんがあった。良かった、完全に無かったら、泣いている所だった。「おにーさん、ケーキ屋さんあったよー?」「あぁ、ゴメン、一応、お金を用意してくるから、中で待っててね?」と自分は言う、そんな甘言で、本当に乗るだろうか?と思ったが、普通に、「うん、分かった!」と言って、ケーキ屋さんに入っていく。…本当に大丈夫か、おつむも、頭も?そして自分は少し繁華街を回って、確認する、おつむがあれなのだから、流石に簡単に暗殺出来るだろう、と思いながらケーキ屋さんに戻る。「あっ、おにーさんだぁ!」手を振りながら自分を呼ぶ、まるで犬の様。「待ってて、今行くから」自分はそう言って、花海ことはが座っている席の相席に座る。「さぁ、注文してくれ、生憎自分は甘い物が苦手だから、ブラックコーヒーにするよ」「分かった、えーとぉ、ショートケーキに、チョコケーキ!」…ケーキだけで女はよく騒げるなぁ、と自分は思いながら欠伸する、全く、早く殺させて欲しい、こんな茶番見たくも無いんだが。自分はそう思いながら注文したブラックコーヒーを啜る、うん、やはりコーヒーはミルクも入れないブラックだ。

Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 ( No.52 )
日時: 2017/01/02 21:12
名前: 彩都 (ID: 69bzu.rx)  

「美味しそう〜!」
 ……おいおい、何で皿一杯にケーキ盛ってんの!? 何これ、どうやって乗せたか分からない物も有るんだけど!? と自分はそう思いながら花海ことはに呆れる。
 まさか全部食べる気じゃありませんよね? 流石に女子でこれだけ食べたら、金賞上げたくなるんですが? と思っていると、ばくばくばくばく食べ始める、マジですか!? こんな食欲ならぬケーキ欲ッスか!?
 あまりに美味しそうに食べる花海ことはを見て、吐き気を催してしまう、口の中が甘ったるく感じてしまったからだ。
「大丈夫、おにーさん?」
「ん? あぁ、大丈夫、平気平気」
 全く早く食べ終われよ、自分はそう思いながら頭を垂れた。

「あー、美味しかったー!」
 花海ことははそう言って、ケーキ屋さんを出る、全く、軽く十個は食べたかもしれない、と自分は思いながら、言葉を発す。
「ねぇ、ちょっと面白い所へ行かない? 時間も有り余っているしね」
「えっ? 面白い所? 生きたい!」
 言うと思った、そう、『天国』という楽しい所を……

 繁華街から少し離れて、裏路地に来た自分、花海ことは、自分は手軽な小石を手に取り、上に投げては掴んで、上に投げては掴んで、を繰り返して花海ことはに言う。
「ねぇ、『楽しい所』とは言ったけど、明確な場所は言ってないよね?」
「うん、そうだけど?」
「それもその筈、だって、此処が君の、終着駅だからね!」
 自分はそう言って、小石を花海ことはの口の中に入れる、そして、片方の手を使い、顎の関節を外そうとする、口の中に小石を入れる事で、自分の指や手を噛まれないようにする為だ、そして、自分は顎の関節を外した、更に、口の中の小石を取り出して、目に突き刺す、これで、目が見えにくくなった、もう片方の目にも突き刺す。
「あぁっ! 痛い、痛いよぉ! 何でこんな酷い事をするの!」
「黙れ! お前らは自分の糧になればいいんだよ!」
 自分はそう言って、花海ことはを転ばせて、頭をジャンプして、踏みつけた、軽快な音と共に、骨折音が響く、花海ことはが叫び、唸る、大丈夫、此処は人が通らない場所だから。
「さよなら、バイバイ」
 そう言って、自分は近くにあった植木鉢を手に取り、振り翳して、勢いに任せ、一気に下げ、花海ことはの頭を──

 そして図鑑を確認、『花海ことは 殺人完了』と表示される、さぁ、もう少し頑張ろう、そう思いながら、自分は夕暮れを見て、歩きながら考える── 次は誰を殺すのか、自分は大きく欠伸しながら考える。

 第五章 魔法使い WITCH 完

 第六章 鳳梨 PINEAPPLE

Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 ( No.53 )
日時: 2017/01/03 21:22
名前: 熱都 (ID: zbxAunUZ)  

「君は殺人鬼、だけど、優しい殺人鬼だよね」そう言いながら「同居人」はパスタをフォークでクルクルと回して、食す、目の前には、カルボナーラが二皿、その内一皿を「同居人」が食べる。もう一つは自分の分だ。「…」「おいおい、無言は酷いなぁ、私は「君」を拾った、というのに」そう、自分こと、自分は、「「同居人」に拾われて、同居している」のだ。家事も洗濯も、全部全部「同居人」がしている、まるで自分がヒモのようだ。「まぁ、いいよ、言いたくない事実も有るからだろうねぇ」「同居人」はそう言って、フォークでクルクルと回してから、カルボナーラを食す。自分は正座のまま、黙っている。「食べろよ、君だって、食べないと生きていけないんだろう?」「…」「おいおい、まさか「警戒している」とかしないでくれよ?君だって見たんだ、私の調理風景を」「…」無言、自分は無言を貫き通す。「…いいから食べなよ、君の腹の虫なんざ聞きたくない」「…惜しい、自分は「餌付け」と思った」「大体同じじゃねぇか」そう言って、「同居人」は自分の顔にコップに入った水をかける、だが、自分は正座のまま動かない。「…何と言う強情なのだろう?君は何度も何度もそうやって、自分が見ていない間に食べるよね?何でさ?一緒に食べてもいいんだよ?あっ、まさか性欲があるから食事より私を食べたいってか?何てえっちぃ…」「…」自分は水が入った自分のコップを投げつける、「同居人」の鼻に当たり「ぷぎゃあ!」と声を上げる。「全く…やり返されるとは」「同居人」はそう言いながら体をティッシュで拭く、服が透けて、サラシが見えるが、自分は気にしない。流石に見ているだけでは我慢が出来ない、自分は仕方なく、「同居人」の料理を食べる…カルボナーラってこんな味か。

Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 ( No.54 )
日時: 2017/01/04 20:41
名前: 彩都 (ID: n1enhNEv)  

「君は殺人鬼だけど、優しいよね、だって『私』を殺さないんだもん」
『同居人』はそう言いながら台所でお皿を洗う、ばしゃばしゃと水がぶつかる音、自分は寝転がりながら、『同居人』の言葉を聞く。
「だって、普通は私を殺すよ? なのに何で殺さないの? 女だから? 貧乳だから?」
 貧乳がサラシを巻く訳無いだろ、と心でツッコみながら溜息を吐く。
「何さ? 私が巨乳とか言いたい訳? 生憎私は貧乳よ!」
「……サラシの意味が無いと思います、貧乳は大きな胸が無い、という意味です、巨乳は大きな胸という意味です、そして、サラシは『押さえつける包帯の様な物』、なので巨乳はサラシを巻く事が多い、と……その方が巨乳の方は動くのが楽、と考えられます」
「あのねぇ、巨乳でも貧乳でも関係ないの、サラシは女性の胸を押さえつけられる物、と記憶していなさい」
「……はい、えーと──」
 顎に手を当てながら考える自分、すると『同居人』は溜息を吐きながら言う。
「はぁ……私の名前は、薬袋、薬の袋、と書いて薬袋と読む」
「はい、覚えます、薬袋……さん?」
「いんやぁ? さん付けせんでも良いぜ、薬袋、って呼んでくれ、さん付けされると何か体がむず痒くなっちまう」
『同居人』がそう言うと、自分は頷く。
「はい、分かりました──薬袋──」

「…………何つー、厭な夢、というか、懐かしい夢、というか……」
 自分はそう言いながらベッドの中で目覚める、そして起き上がって、頭を掻く。
 懐かしい記憶だ、一応『同居人』は元気かな? と思いながら、自分の名前を確認する。
「自分の名前は薬袋──」
 自分の名前を確認して、『自分は『同居人』の名前を使って、此処に居る』事を確認する、現在『同居人』は何処に居るか分からない、全く……こういう『事』が起こるから、電話番号の一つでも教えやがれってんだ、と少し苛つきを覚えながら欠伸をする、最近学校行った記憶が無いのだが……自分は相当忘れやすい人間なのか? と考えてしまう、流石に学んだ物は忘れないと思うけど──
 まぁ、そんな事を考えても意味が無い、さっさと学校へ向かおう、そう思いながらベッドの中から出て、体を伸ばして、柔軟体操をする、流石に体が鈍っていては筋肉痛になるかもしれないからだ──

「…………」
 自分は早く外に出て、少し散歩して学校に行く事にした、前にそう言う事をしようとしたが、相田マナに出会って、その次に日野あかね、緑川なお等の五人に出会って、日野あかねの自宅に行って、お好み焼きを食べた、という自分の邪魔をされた様な記憶がある、なので、あまりこの周りは散策していなかった。
 自分は少しでも周りの事が知りたいな、と思いながら、周りを歩き回る──何が見付かるかは自分でも分からない──

Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 ( No.55 )
日時: 2017/01/05 21:08
名前: 熱都 (ID: bOxz4n6K)  

本当にこの仮想空間はどうなっているんだ?「色々と詰まっている箱庭」と考えた方が良いのか?と自分は考えながら歩き回る、今の時間は朝の六時四十分、まだまだ学校に行くには時間が存在する、まぁ、休んでも良いんだけれど。そして自分は電車に乗って隣町に向かう事にした、隣町では何があるのか…そんな事を思いながら自分は自動販売機で買ったお茶を飲んで、深呼吸をする、やはりお茶は美味いな。隣町、隣町には水族館が近くにあった。駅前の近くに水族館か、結構移動しやすい所にあるんだな、と思いながら、周りを少し見て廻る。周りには商店街、焼き鳥屋、居酒屋があった、久し振りに焼き鳥を食べるのもいいかもしれないな、と思いながら少し商店街を奥に進む。奥には薬局があった、そういえば風邪や熱とかはこっちの仮想空間(世界)に来てから、全然起きていないなぁ、仮想の空間の世界だからか?と自分は思いながら欠伸をする、結構動いたから、体が休息を求めているようだ、なので、少しコンビニ立ち寄って立ち読みしよう、そう思って、自分は近くのコンビニを探した。そしてコンビニを見つけて、漫画雑誌を立ち読みする、ていうか、仮想空間の漫画って何なんだ?そもそも漫画家が居るのか?とかの不思議はあろうが、一応は漫画雑誌は置いているようだ。自分は一冊手に取って、ペラペラとページを捲る…嘘だろ、まさかの白紙。流石に漫画家と言う職業は無いようで、表紙だけの表紙詐欺のようだった。漫画が読めないのは少し苦痛だ。

Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 ( No.56 )
日時: 2017/01/06 21:03
名前: 彩都 (ID: ???)  

 自分はコンビニでの休憩の後、少し外に出た、そして学校に向かおうと考える。
「流石に七時半だしな……遅れてはならないから、もう移動しよう」
 自分はそう呟いてから、駅に向かった、そして電車に乗って、学校へと向かった──

「ふむ、何とか学校には着いた、だけど……警察の後は水道か……盗難に水難かよ……韻踏んでんじゃないよ」
 と、自分はそう呟きながら、溜息を吐く、実は自分のクラスがある階の水道が破裂したのだ、だから、手を洗う事が出来ないのだ。
「完全に大変だなぁ、全くだよ」
 自分はそう呟いてから、自分の教室へと向かう、今は水道の破裂に気にしてなんかしてられない、さっさと授業を受けなければ──自分はそう思いながら、大きく深呼吸をした。
 そして自分の教室に辿り着く、教室の中に入ると、黄瀬やよいが自分の名前を叫んで焦る。
「薬袋君!? 廊下はどうだった!? 水道はダメかなぁ?」
「……さぁ? そこ迄詳しくは見て居ないし、よく分からないや」
「そっか……ゴメン」
 シュンと、元気を無くす黄瀬やよい、生憎人に元気をあげられる勇気も力も無いんだ、だから自分は放っておくしかない──

 そして授業は平然と続く、昨日とあまり変わりのない授業風景、だけど、『廊下の水道だけ』が異空間を放っている、自分は授業よりも水道に気を使い、授業の話を全然聞いていなかった──
 放課後、時間はあっさりと進んでいく、全く、時間と言う物は結構凄いな、廊下を隠れて見続けていただけで放課後になるのだから──自分はいい加減帰ろう、帰った後、学校がどうにかするだろう、と思いながら教室を出る──すると一人の少女が目に入った、メガネを装着し、確認、≪プリキュア反応あり!≫……マジかよ、めんどくせぇ。
「うーん、何処だろう?」
「おや、どうしたんですか?」
 自分が一人の少女にそう言うと、少女は答えた。
「えーと、ちょっと、人探しを……」
「そうですか、貴女の名前は何と言うんですか? 後、その探している人の名前も」
 自分がそう言うと、少女は簡単に答えた。
「私は山吹祈里(やまぶき いのり)です、探しているのは、『東せつな』って子なんですけど……」
「ふうん、山吹祈里よ、その『東せつな』って子を探せば良いんだね?」
 自分はそう言うと、山吹祈里は頷く。
「分かった、そうだな、一緒に探した方が視野が広がると思うんだ、男と女では視野が違うかもしれないからね」
 自分はそう言って、山吹祈里と一緒に行動する事を提案する。
「それは……」
「ん? 別にいいよ、見付からなくても」
 自分はそう言って、山吹祈里から離れる、すると山吹祈里は言う。
「分かりました、えーと……」
「おっと、君だけ名乗らせて自分は名乗っていなかったな、自分の名前は薬袋、薬の袋で薬袋って書くんだ、宜しく」
 自分はそう言って、手を広げる、この子は騙せそうだ、と自分は考えて『東せつな』を一緒に探す事にする──と、言っても自分は探さないんだけど。

Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 ( No.57 )
日時: 2017/01/09 20:53
名前: 熱都 (ID: ???)  

自分は山吹祈里と共に人探しをしていた、だが何故か彼女を見ていると、小動物の様に感じ、殺害をしたくなった、此処は学校、どうやって殺そうか、考えていると、一つ、「ネタ」が落ちてきた、この方法なら、大丈夫だろう、と考えて、山吹祈里に話しかける。「もしかして、トイレに居るかもしれない、そっちも探そう」自分がそう言うと、山吹祈里が頷く、さぁ事件を開始しよう。女子トイレを見に行った山吹祈里を放っておいて、介護用トイレに向かう自分、ふむ、何も無いから大丈夫だろう、と考えて、山吹祈里に介護用トイレを探してもらおうとする。「居なかったよ」「そうか、次は介護用のトイレに向かおうか」自分がそう言って、移動させる、だが山吹祈里は介護用トイレを見て、自分に言う。「あの…此処のトイレは空いているけど…」そういった瞬間、自分は扉を開けて、中に、山吹祈里を押し込んだ、押し込んだ勢いで山吹祈里は押し倒される。そして自分は急いでドアを施錠する。「さよなら、山吹祈里、消えて」自分はそう言って、腰のベルトを外す、一瞬で外した後、ズボンがずり落ちる…生憎ズボンのサイズが合わなかっただけだ。「ひっ…」「叫んでいる暇があったら、人を呼んだら良いのに」そう言って自分はベルトを山吹祈里の首に巻きつけた、そして自分は右手でベルトを掴み、左足でベルトを踏み、一気に締め付ける。山吹祈里の口や目から透明な液体が出るが関係ない、そのまま自分は締め続け、山吹祈里が抵抗しなくなったのを確認し、懐に入れていた果物ナイフを心臓に突き刺して、すぐ抜き取る、そして果物ナイフを水道で洗い流して、介護用トイレから去る。これで新たにプリキュアが死んだ。さぁ、次は誰だろう、と心の中でほくそ笑む。

Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 ( No.58 )
日時: 2017/01/10 21:54
名前: 彩都 (ID: ???)  

 さて、今日は山吹祈里を殺害したし、もうやる事が無い、そう思いながら学校の廊下を歩く、外に見えるのは球技や陸上をしている人達──いい加減、部活って奴も楽しまないとなぁ。
 そう考えながら自分は靴箱に向かい、靴を履き替えようとする。
「今日はオムライスを食べようかな?」
 と、呟いて、靴を履き替え、スーパーに向かう。
 そしてオムライスを見つけて、オムライス二つを籠の中に入れる、そして会計を済ませて、自分は家に帰宅する。
 オムライスを電子レンジの中に入れて、待機する、その待機している間は、洗濯や服を干したりする、皺くちゃでもアイロンをかければ大丈夫な筈だ。
 そんな事をしていると、電子レンジが鳴る、急いで回収しないとな、自分はそう思いながら、台所に向かって、電子レンジの中のオムライスを回収する、自分はテレビを見ながらオムライスを食べていく。
 久し振りのケチャップ、久し振りのチキンライス、久し振りの薄焼き卵、久し振りの……そう思いながら無心に食べ続ける、何故二つ買ったのか、というのは、明日の朝ご飯にでもするからだ、自分は呑気にオムライスを食べ続けて、咀嚼する。
「美味しかった」
 そう思いながら後ろを振り向く、何時も片付けをしてくれる『同居人』の姿は無い、自分で動くのは案外だるいんだな、と思いながらオムライスの容器を捨てる──何でオムライスを買って、食べたのかと言うと、オムライスが『同居人』の──今は思い出さなくてもいいか、自分はそう思いながら、今日見た夢の『同居人』を思い出す──
 懐かしい『同居人』、まぁ、それ程懐かしくは無いけれど──自分はそう思いながら、溜息を吐く、やっぱり一人暮らしは大変だ、疲れが身に染みる、今日はお風呂に入って、疲れを取ろう、そう思って、湯船に湯を溜める。
 自分はお風呂に入って、疲れを癒した、流石にお湯だけではつまらないので、入浴剤を買って入浴する、とても気持ち良いな、そう思いながらお風呂を堪能する、その後、お風呂から出た自分は体を拭いた後、服を着て、ベッドにダイブし、寝た──

 そして朝になった、朝になって自分はテレビを点ける、すると自分の通っている学校の話が出ていた、『二回連続で学校のトイレで殺害! 犯人は学生?』とか出ていた、そうだ、確認しておかないと、と思い、自分は鞄の中のプリキュアの図鑑に手を取る。
 そして自分は山吹祈里の項目を確認する。
 図鑑には、『山吹祈里 殺害完了』と表示される、自分は溜息を吐く、さぁ、次のプリキュアは誰かな? そう思いながら体を動かし、登校する──

 第六章 鳳梨 PINEAPPLE 完

 第七章 黒 BLACK

Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 ( No.59 )
日時: 2017/01/11 21:41
名前: 熱都 (ID: ???)  

数ヶ月前、東京の渋谷、新宿、秋葉原、大阪の難波、心斎橋、日本橋で、事件は起きた。自分の目の前に「二次元の存在である」プリキュアが目の前に現れた、そしてテレビがジャックされた。「やぁ!日本の皆さん!私は××××××!」「私は」の後が聞き取れない、それは仕方無い、自分は布団に包まれているからだ。「私は「世界戦争」をこの現代に起こす!そして貴方達の周りにも現れただろう、数々のプリキュアが!その一人一体のプリキュアを使って、戦って欲しい!そして残りの一人になったら、貴方の願いを全て叶えよう!何でも良い!世界を壊す事も、こんな戦いを無くす事も!だがその一体のプリキュアで戦い続けて、最後の一人になったら、の話だがな!アハハハハハハ!それでは、日本国民の健闘を祈る!」そう言って、テレビは元に戻った、何が起きたのか、分からないが、「自分が持っているプリキュアで残りの一人になったら、何でも願いが叶う」事が分かった、そして、その放送は「日本全国に放送されて」おり、日本全国に「一人一体のプリキュアが配属された」、つまり、「一億人以上の人間に一人一体のプリキュアが配属された」のだ!つまり日本の人口はプリキュア含め、二億人を突破した、だがそんなの自分には関係ない、そう思いながらもう一度居眠る…

Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 ( No.60 )
日時: 2017/01/12 20:38
名前: 彩都 (ID: 3edphfcO)  

「…………」
 目覚めた、教師の本の打撃による起床だ──懐かしい出来事を思い出した、懐かしい、普通にただ単に懐かしい記憶だった、あの後どうなったかは自分はあまり知らない、だけど、相当残酷な光景が待っている事は今は言わない。
「うっわ……何なんだよ、この過去の記憶はよぉ?」
 自分は購買で、紙パックのジュースを飲みながら、寝ている間に見ていた夢を思い出す。
「結構残酷な光景だったなぁ、殺人鬼の自分が引く位だからね、全く、人間ってのは『欲』を前面に出すと、どうなるか分かったもんじゃねぇな、『狂気』って言うのかもしれねぇな、生憎自分はそこ迄の『欲』は無かったから良いけれど──あーあー、人間って怖いなぁ、だから早く消えたら良いのに」
 自分はそう呟きながら、屋上で二本目のジュースを飲んでいた、『欲』は怖い、『食欲』の場合、食べて食べて、食べ過ぎて、胃袋が裂けて、死ぬ、『睡眠欲』は眠り過ぎて、栄養が摂れなくて衰弱で死ぬ、『性欲』は、男性の場合、女性を襲って、最悪の場合死刑、女性の場合は、男が死ぬ迄精を奪う──あぁ、怖いこった。
 全く、『欲』は怖い、と思いながら自分は三本目のジュースに突入した。

「人間の中で最も残酷なのは『食欲』だと思うんですよね、だって、『食べないと死ぬ』って思い込みの所為で、自分の胃袋に気を使わないから」
「成程ねぇ、でも、私にとっての、人間の中で残酷なのは『性欲』だね、無くても良いのに何で神様は備えたんだろう? だって、君みたいに、『性欲』よりも、『食欲』とかいう子が居るって言うのにね」
「…………まぁ、自分だって『性欲』が無いんじゃないですよ、『それを求める迄の労力が面倒なので、求めようとしない』だけです、自分の考えは卑屈的だけど」
「ふぅん、だったら私がチャイナ服を着たらどうなるの?」
「自分を抑えられなくなります」
「おいこら『性欲』が出ているぞ……ていうか、着ないからな、お前の前では」
「有難う御座います」
「何感謝してんの!? そこ迄オバさんのチャイナ服が見たくないの!?」
「実際見てみたいですよ、腹の脂肪の弛みとか、太股の皺とか」
「うっわ、殺人鬼に変態を与えるなよ、神様」
「馬鹿にアホを与えたのが貴方ですけどね」
「酷い」

 …………懐かしいな、『同居人』との会話は。
 自分はそう思い三本目のジュースを飲み切る、さぁ、次は何の授業だろう? 面倒だけど受けないとな。
 自分は溜息を吐きながら、屋上にジュースのゴミを置いて、屋上から離れる──

Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 ( No.61 )
日時: 2017/01/13 21:13
名前: 熱都 (ID: 49hs5bxt)  

「なぁ、お前は何で人殺しをするんだ?そんなのつまらないじゃないか」そう言いながら「同居人」は缶ビールを一気飲みする。「アルコールの摂取は気をつけた方が良いです、何故なら急性アルコール中毒で…」「で?それがどうしたんだ?いいんだよ、ぶっ倒れないし、中毒なんざ、人の肉体ごとに分かれているんだから、気にしちゃいられない」「…」「無言になるなよ、お前も一応はアルコールを、酒が飲めるだろう?」「私はまだ未成年なので、飲めません」自分がそう言うと、「同居人」は驚いていた。「えっ?一寸待って?未成年?マジで?」「はい、未成年です、後数年で成年です」「見た目からして、中学生とは思ったが…そんなに年を食っていたのかよ、ショタかよ」「ショタ?」「あぁ、面倒だな、ショタって言うのはお前みたいに幼い少年の事だよ、ロリは小学生以下の女のガキだけど」「…ショタですか」「おう、ショタだ」「同居人」はそう言って、二本目の500mlビールに突入した。ショタかぁ…言われた事が無い、聞いた事も無い言葉なので、自分は少し困惑した。その後調べると、とんでもないエロの攻撃により、急いで本を閉じる、何なんだアイツは。同性愛とか出てきたぞ!?意味が分からない!そう思いながら自分は家に帰ってきた「同居人」をボコボコにした。その後、一人で眠った。

Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 ( No.62 )
日時: 2017/01/16 22:34
名前: 彩都 (ID: ???)  

「うーわ、懐かしい夢を見たなぁ、ってか何で最近になって『同居人』の夢なんか見出したんだ?」
 自分はそう言いながら先生にバレない様に起床する、誰もこの独り言バレてないよな? ふぅ安心した。
 今日は部活動でも見ようと思いながら授業が早く終わらないか、を待つ事にする、もう一度寝ようかなぁ?

 放課後、何とか寝ずに授業を見続けた自分は欠伸をして、教室を出る事にした。
 プリキュア関連の『ごたごた』、あんな厭な記憶も思い出した……懐かしいな、今生きている学校の人間は今も生きているだろうか? そんな事を考えながら、自分は廊下から見えるグラウンドを確認した、そこには、ラクロスをやっている女子が居た。
 女子ラクロス部なのかな? とか思いながらラクロスの練習試合を見る、すると≪プリキュア反応あり!≫と表示される、驚いた、まさかラクロス部の観戦中に、≪プリキュア反応あり!≫と表示されるとは……って、まずラクロス部にプリキュアとかいたのかよ。
 自分はそう思いながら、グラウンドへ向かう──

「ほえぇー……ラクロス、面倒な競技だな、流石に参加するのは止めておこう、あのボール、地味に硬そうだしなぁ」
 自分がそう呟いて振り向く、すると一人の少女の玉がこちらに向かってきた。
「君! 離れて!」
 少女の声なんか露知らず、自分は右脇腹にボールがダイレクトにぶつかる。
「ぐはぁっ!?」
「あっ!?」
 そのままあまりの痛みで、自分はその場で倒れ、気絶する。
「やっちゃった……」
 一人の少女はそう言って、呆然と立ち尽くす──

「ん? 此処は病院かな?」
 と、自分が呟くと、一人の少女が目の前に写りこんで来た、するとメガネから、≪プリキュア反応あり!≫と表示される、君がプリキュアなのか。
「あっ、あのっ! すいません! 私の不注意で!」
 そう言いながら少女は自分に謝る、だがぶつかった部分の痛みは無いので許す事にする。
「いいよいいよ、今は痛みも無いからね、あっ、君の名前を教えてくれるかな? こんな出会いが友達になるきっかけになるかもしれないからね?」
「そんな痛みのきっかけは厭なんだけどなぁ……私の名前は美墨なぎさ(みすみ──)君は?」
「自分の名前は薬袋だ、宜しく、えーと、一応二年」
 自分が学年を言うと、美墨なぎさは驚く。
「えっ!? 自分と同じ学年!? 奇遇!」
「へぇ、そうなんだ、宜しく」
 自分はそう言って、右手を差し出す、美墨なぎさは自分の意図を汲み取って、握手する、流石日本人、右手を差し出すと握手をするんだな。
 そう思いながら周りを確認する、周りには足音も聞こえないので、先生が居ない、と考える、よし、今日はこの子を消そう、そう思いながら自分は心の奥で微笑む。

Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 ( No.63 )
日時: 2017/01/17 21:35
名前: 熱都 (ID: ???)  

自分はベッドから起き上がって、道具を探す、そしてピンセットを見つけて、自分は笑う。「ねぇ、美墨なぎさ、君って痛みが耐えられるかい?」自分がそう言うと、美墨なぎさは不思議がっている。「えっ?どういう…」そう言った瞬間、自分はピンセットを美墨なぎさの目に突き刺す、しかも両方。「さようなら」自分はそう言って、首を刺す、そして布団を使用して、美墨なぎさの出血を自分に掛からないようにする。「これで完了かな?でも、もう少し痛めつけるか」自分はそう言って、美墨なぎさを覆った布団を捲る、そして心臓目掛けて、果物ナイフで一突きする、これで死んだだろう、自分は果物ナイフに付いた血を布団で拭う。そして懐の中に入れて、白い部屋を立ち去った。その後確認すると、保健室だったようだ、そりゃピンセットとかあるよなぁ、とか思いながら、保健室の周りから消える、向かうのは学校外だ。その後自分は学校外に出て、スーパーに向かう、今日はどんな弁当を買おうかなぁ?そう思いながら物色する、すると黄瀬やよいが現れた。「今晩は、薬袋君」「ん?黄瀬やよいじゃないか、どうしたんだい?」自分がそう言うと、黄瀬やよいが言う。「えーと、お夕飯の買出しだよ、材料を買うのを忘れて……」「そうなんだ、大変だねぇ、自分は今日も弁当さ、早く自炊をしたいけど、中々勉強する時間が無くてさぁ?それじゃあ」自分はそう言って、弁当を選択し、レジに向かう。「あっ…うん」と、黄瀬やよいはそう言って、聞こえない声で言った。「バイバイ、薬袋君」

Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 ( No.64 )
日時: 2017/01/18 21:43
名前: 彩都 (ID: ???)  

 自分はスーパーから寮に戻ってきた、そして今日の弁当を漁る、今日はハンバーグ弁当を買った様だ。
「ふむ、ハンバーグか、中々美味しそうだねぇ、デミグラスだよねぇ、ハンバーグは」
 自論を一人で言いながら、自分はハンバーグ弁当を電子レンジで温める、えーと、確か美墨なぎさだっけ?図鑑で確認しよう。
 自分はそう思いながらリビングに置いてある椅子に座り、プリキュアの図鑑を確認する、『美墨なぎさ 殺害完了』と書かれている、ふむ、何とか完了した様だ、というか、プリキュアって人数多いなぁ、『ごたごた』の時は、色で確認していたからなぁ……こんなに細かい種類なんか見ていられない、多過ぎて、疲れる、だけど、自分は殺人鬼だ、こんなのへっちゃらだろう? と自分を鼓舞しながら深呼吸する。
 本当にこんな仮想空間から出る事が出来るのだろうか? いや、出ないと、『同居人』にも、出会えない、久し振りに『同居人』に会いたくなってきた、と言うのに……とりあえず、頑張って、外に出る事を考えよう、さぁ、プリキュアを消さないと……自分はそう思いながら電子レンジの音が鳴るのを待つ──

「とりあえず、どうしよう? ちゃんと消す事を考えないといけないんだよなぁ……だったらグループごとに消す? いや、だけど、それだと結構人数が多いプリキュアが大変だよなぁ……うーんどうしようか?」
 自分が腕を組んで考えていると、電子レンジが鳴った、やっと数分が経ったのか、何だろう、相当長い時間を体感した気分だ。
 そう思いながら自分は電子レンジからハンバーグ弁当を取り出す、ふむ、デミグラスソースの匂いが食欲をそそられる、早く食べたいなぁ、そう思いながら、自分は蓋を開封する、そしてナイフとフォークでハンバーグを食べる、熱々でとても美味しかった。
 やはり、デミグラスソースのかかったハンバーグは美味い! と再確認した自分だった──

「さぁ、もう寝ようかなぁ? 明日は朝早く起きたい気分だ」
 自分はそう言って、ベッドに向かい、布団の中に入る、いい加減ダイブして寝るのを止めた方が良いのかもしれない、だけど、ベッドがふかふかで、ダイブするのが楽しいのだ、これが中々止められない。
 うーん、少しは耐えることも考えなければ……自分はそう思いながら睡魔に襲われる。
 とりあえず、明日も消す事が出来たらいいなぁ、と思いながら自分は寝息を立てる。

 明日はどんな日になるだろう? 少し楽しみにしながら今日の所はお休みだ……

 第七章 黒 BLACK 完

 第八章 白 WHITE

Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 ( No.65 )
日時: 2017/01/19 21:54
名前: 熱都 (ID: ???)  

「君、女装した事ある?」「うん」「うん、そうか…って、えっ?」「いや、だから、女装はした事は有りますよ、メイド服着ました」「えっ?ちょいちょいちょい、待って、色々な情報が頭の中でこんがらがってる、どういう事?女装って何処でメイド服を?」「ん?そんなの簡単じゃないですか、くじ引きですよ、たまたまメイド喫茶に寄って、食事したら、くじ引きを引いて下さいって言われて、そのまま引いたら、「一日メイド長」を引いてしまい、翌日、メイドの格好をして、お店に出ましたが?」「お前、結構凄い人生送っているなぁ」「まぁ…その時はその時で、絶対領域とやらの部分の毛を剃りましたよ、スースーしました」「ヤバい、アンタ、私より人生経験豊富じゃん」「そうですか?」「そうだよ、私は文化祭でしかメイド服は着なかったな、男共は皆、私のボリューミーな胸を見に着たもんだぜ」「なのに今はサラシで押さえつける日々…ですかね?」「一言余計だったりする」「余計より尊敬の方が少ない」「ひでぇ奴だ」「生憎殺人鬼な者で」「怖い怖い」「殺人鬼にはその対応が合っていますがね」「そうだな、私は死ぬ事は怖くないからな」「そうなんですか、ってか、もう夜じゃないですか、それではお休みなさい」「あっ、お休み」そう言って、自分は布団の中に包まる、宿を貸してくれる「同居人」、自分は少し不思議がりながら居眠る…

Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 ( No.66 )
日時: 2017/01/20 21:31
名前: 彩都 (ID: ???)  

「…………」
 どういう事だ? 最近『同居人』の思い出を思い出してしまう、よくあるホームシックって奴かな? そう思いながら自分は起き上がって、学生服に着替えて、外を出た。
 呑気に自分は歩く、すると目の前に綺麗な髪の少女が歩いていた、メガネには、≪プリキュア反応あり!≫と表示されていた、うーん、朝っぱらから通り魔はしたくないけど……早く帰る為には仕方無いか、そう思いながら周りを確認する、まだ自分と彼女以外の学生服姿の人間は見付からない、よし、話しかけよう。
「おーい、君ぃ! 綺麗な髪だねぇ、名前は?」
 突然話しかけられ、少し戸惑う少女、だが、少し冷静になって、名前を言う。
「私の名前は、雪城ほのか(ゆきしろ──)、えーと、同じ学校だよね? 君の名前は?」
「自分の名前は薬袋、薬の袋と書いて、薬袋って読むんだ、宜しく、雪城ほのか──」
 自分はそう言って、雪城ほのかに自己紹介する。
「珍しいね、その名前」
「えっ? そうかなぁ? まぁ、生まれつきの名前だからね、そこ迄気にしていないや」
 実際は『薬袋』という苗字では無いが、ここは合わせておこう。
「そうだ、少し遊ばない? 学校はチャイムがなる迄に着けば良いんだしさぁ?」
 自分がそう言うと、雪城ほのかは少し悩む。
「大丈夫だって、少しだけだからさぁ?」
 自分がそう言うと、雪城ほのかは厭々頷く、よし、とりあえず、路地裏に移動させよう。

 路地裏に移動した自分と雪城ほのかはその場で立ち止まって、会話する。
「うん、今日もいい路地裏日和だ」
「路地裏日和って……何なんですか、それ?」
「さぁ、良く分からないね、何なんだろ?」
 自分がそう言った瞬間、持っていた鞄を雪城ほのかの頭にぶつける、うん、クリーンヒット、自分はそのまま雪城ほのかの頭を壁と鞄に挟む様にして、攻撃する、そしてふらふらになる雪城ほのか、あまりの傷みで言葉が出なさそうだ。
「さようなら、登場回数たった一回のプリキュアよ!」
 自分はそう言って、屈んでいる雪城ほのかの頭に鞄を思いっきりぶつけた、ぶつけた後、彼女は動かなくなる、脳震盪なのかなぁ? とか思いながら、自分は果物ナイフで彼女の心臓を突き刺す、これで、出血多量になるだろう、いや、念の為、首も切っておくか、そう思い、自分は雪城ほのかの首を切る、自分の方に血が出ない様に、頚椎の方から、思いっきり刺す、するとダクダクと血が出てきた、よし、これで大丈夫だろう、自分はそう思い、彼女の服で、血を拭った。

 そして自分は図鑑を確認する、『雪城ほのか 殺害完了』と表示された、よし、学校へ急がないと……そう思いながら走って学校に向かった──

 第七章 白 WHITE 完

 第八章 光 SHINY

Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 ( No.67 )
日時: 2017/01/23 21:22
名前: 熱都 (ID: ???)  

学校に到着、時間は八時二十分、何気にギリギリ。大きく溜息を吐いてから、自分は自分の教室に向かう、ギリギリ間に合って良かった。後は、道中何も無ければ、教室に着いて、居眠るだけだ。大きく溜息を吐いた後、自分は靴を急いで履き替えて、教室へと向かった。そして何とか、教室に辿り着き、自分は自分の席に座って安堵する、何とか間に合った、中学生や小学生って、こんな面倒なタイムリミットを肌で感じているのか?だったら何気に面倒だな、何で学校で勉強しなくちゃならないんだ?家庭内で教育出来るじゃないか、あぁ、そうか。「家庭の奴等もバカだった」から、先生達に教わるのか、そうかそうか、それなら納得。そう考えながら欠伸をしようとした瞬間、隣のクラスの教師が入ってくる、えっ?此処は違いますよ?と心の中でツッコミを入れながら教師を見る、すると教師が言う。「えー、皆さん、一時間目の授業の先生が遅刻しているので、一時間目は自習です、それでは」確か今日の一時間目の授業は担任の先生だったなぁ、完全に度忘れしていた。まぁ、自由なんだ、少しは中学生と言う馬鹿と一緒に遊ぶのも良いかもしれない、そう思いながら大きく深呼吸をする、さぁ、誰が絡むだろうか?

Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 ( No.68 )
日時: 2017/01/24 20:46
名前: 彩都 (ID: ???)  

「…………」
 まぁ、流石に自習だから、と言って、遊ぶ中学生は居ないよなぁ? とか思いながら自分は教科書を読み耽ていく、すると『源氏物語』を見つける。
 そういえば、『源氏物語』って聞いただけで、読んだ事は無かったな、そう思い、『源氏物語』を読んでいく。
『源氏物語』は、主人公、光源氏の物語、後、聞いた事が有るのが、『ロリコン源氏』と言う物、何回か結婚をしたりする光源氏、その中に十代の少女、というより、ロリがいるのだ、そんなロリな女の子を嫁にする光源氏……日本って二十代以上の男性と、十代前半の少女の結婚とかよくあった、と聞くが……流石に昔の日本は怖いなぁ、と感じてしまう。
 とまぁ、今はそんな事は置いといて、さっさと、『源氏物語』でも読もう、少しでも時間を潰す為に熟読しなければ……

 うーん、ある程度は読み込んだけど……時間がまだ十分しか経っていない、凄いな、まさか速読の様に自分が小説を読むスピードが早いとは思いも寄らなかった。
 だが、大体の物語は読めてしまう、はて、どうしたものか? そう思いながら社会の本を手に取る、この本は、地理の様だ、うむ、地理なら少しは時間も潰せるだろう、そう思いながら地理の教科書を読み込んでいく──
 あっ、これも読み終わった、さぁ、『源氏物語』を読み終わって、十分、地理の教科書も読み終わって三十分、どうしよう? 後少しの時間潰しが出来たらなぁ? そう思いながら、不貞寝をしようかと考えた、だが久し振りに屋上で寝たかったのだ、仕方なく、不貞寝は我慢する事にした。
 本当にどうしようか? 完全に時間の潰し方が、『本を読んで、暗記する』だったからなぁ……もう大体の中学生の教科書は暗記してしまった、だから読んでもあまり暗記する内容が無い、まぁ、国語の教科書位かな? 暗記するのが楽しいのは。
 だが、暗記は『時間が有り余ってこそ』の暗記だ、残り数分なのだ、暗記なんか出来ない。
 一体自分はどうしたら良いんだ? さぁ、考えろ、考えて、考えて、考えるんだ! だけど何も思い付かない! だが考えて残り数分だ、まぁ、椅子に座るだけで完了するから、少しは待つ事も覚えなくては……そう思いながら自分は空虚を見つめながらチャイムが鳴るのを待つ──

 キンコーンカンコーン、とチャイムが鳴った、ふぅ、何とか地獄の自習時間は終わった様だな、そう思いながら休み時間に入る、自分は自分の席から立ち上がり、教室を出る、そして自分はゆっくりと廊下を歩き、屋上に向かっていく──屋上で寝る為に──

Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 ( No.69 )
日時: 2017/01/25 21:22
名前: 熱都 (ID: ???)  

「君は本当に頭がいいねぇ」「何でそんな事を言うのでしょう?全て暗記すれば良いじゃないか」「何を言っているんだ?「それ」が出来ないバカばっかだから、予習復習をするんだよ、何もお前みたいに「暗記出来る」人間が少ないんだよ、学生はお前みたいに「暗記」が出来ない、それは何故か分かるか?」「さぁ?それは分かりません、だから答えを教えて下さい」「早いな、そんなの簡単だよ、「自分」を見つける為にだよ、実際何やってんだよ日本はよう、こんな思春期真っ盛りの少年少女に受験とかさぁ?可笑しいと思わない?思春期って「己を探す時期」みたいなものだよ?なのに何で受験とかするんだ?「部活で日本一になった」という「自分」、「勉強で日本一になった」という「自分」、どっちが「自分」だと思う?」「そんなの決まっていますよ、勉強だ」「それはバカが言う事だ、部活だろ?勉強よりもっと「名が通る」方法だ、それが一番の方法だよ、だから勉強そっちのけで部活を頑張るんだ、親もバカだね、何が、「部活よりも勉強しなさい」、だ!可笑しいんだよ!何で勉強なんだよ!?勉強なんかしても無駄!大人になりたいのなら、年齢を積めばいい、いい会社なんか入らなくてもいいだろ!立派に成長した姿、それが一番大事なのに!」「そうですか、生憎自分には理解出来ない事ですね」「理解なんかされたくない」「そうですか」「そうです」「そんな話の途中ですが、睡魔が着たので、お休みなさい」「お前の睡魔は衣類かよ」「暖かいと眠りやすいです」「あぁ、うん、分かった、もうツッコまない様にするわ」「同居人」がそう言った後、自分は布団の中に入って寝た、今日も布団が暖かい。

Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 ( No.70 )
日時: 2017/01/26 21:09
名前: 彩都 (ID: ???)  

「…………んあ?」
 変な声を出して、自分は目覚めた、すると目の前に金色と茶色を含めた様な髪色の少女が自分の顔を見つめていた。
「あの、何でしょう?」
 自分がそう言うと、少女は自分に向かって頭を下げる。
「すみません、あまりにも気持ち良さそうに寝ていたので……」
「そう、なの……」
 自分はそう言って、欠伸する、その後、メガネを装着、すると≪プリキュア反応あり!≫と表示される、この子もプリキュアなのか、多分小学生かな、と思いながら話をする。
「えーと、君の名前は? 自分の名前は薬袋、薬に袋で薬袋、と言う」
「私は九条ひかり(くじょう──)プリキュアです、名前はシャイニールミナスです」
「如何にも明るい名前だね……ってプリキュア?」
 何か勝手に喋った、そう思いながら頭を掻く、そして自分は自分が寝ていた場所を見る。
「あのさぁ、あまり言いたくは無いんだけどぉ、スカートの中、見えてるよ?」
「あっ!? これは失礼しました!」
「いや、良いよ、誰だって、失礼な事は有るさ」
「それもそうなんですが、薬袋君……」
 九条ひかりはそう言って、顔を赤らめ、指先をもじもじし出す、まさか愛の告白? ゴメン、中学生は対象内ではないのだ、と言おうとした、すると九条ひかりはとんでもない事を言った。
「さっさと私を消して下さい、薬袋君?」
「……はぁ?」
 いきなりの発言で驚いた、まさか殺人鬼という事がバレたのか!? いや、流石にそれは無いだろう、周りを確認しているし……そう思っていると、九条ひかりは自分に言う。
「私は知っています、『此処が仮想空間』だと言う事も、薬袋君のミッションも」
「……君は何を知っている?」
 あまりにも可笑しい、何でプリキュアが自分のミッションや仮想空間である事も知っているのだ? 不思議、とにかく不思議だった。
「ADMINISTRATOR(アドミニストレータ)、私はこの『仮想空間の管理者』です──因みにADMINISTRATORは『管理者』と言う意味です」
「はぁ!? いや、あの、話がこんがらがっているんだけど……?」
「簡単ですよ、この『仮想空間に数少ない管理者』の一人、それが私です、それは理解して下さい」
「……つまり、仮想空間の管理者、なんだね、君は」
「はい、そうです、その次ですよ、貴方はもう『管理者を消してしまった』んです、黒川エレン、調辺アコ、と言えば分かりますかね?」
「…………!!」
 衝撃の事実に飲み込みが出来ない、どういう事だ、九条ひかりは何が言いたい?
「まぁ、最初にこの二人の管理人が消える事は考えていませんでした、ですが、私や他の管理人が生きている、という事なので、あまり支障は無いですが──貴方は残りの管理人を消せません、消すと、『仮想空間の崩壊』となり、一生この仮想空間から出れません」
「はぁ!? だったらどうやって、管理人を残すんだよ!? とりあえず、君は消さない事にしないと……!」
「簡単ですよ、『次』に託すんですよ、貴方も知っているでしょう? 『消したプリキュアが生きている』のを!」
「確かにそうだけど……!」
 自分は焦って、驚いている、話がごちゃごちゃしている──自分はドキドキしながら九条ひかりと話を続ける──話の結末がどうなるかは分からない──

Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 ( No.71 )
日時: 2017/01/27 20:42
名前: 熱都 (ID: ???)  

「貴方が私を消した所で、第二の私が管理する破目になるんですから…」そう言って、九条ひかりは自分に言う、そして自分に一枚の紙を渡す。「私が消える、そして新たな私を見つけたら、この紙を渡して下さい、いいですか?」「待て待て待て!話が見えないんだけど!」「…簡単です、「私は貴方に協力する」と言っているんです、こんな「ゲーム」、早く終わらせる為にも貴方の力を借りなくてはなりません」「「ゲーム」…」確かにそうだ、自分はただ単に仮想空間を「同居人」の代わりに受けただけだ、そして何でこんな事が起きているのか、自分には分からない。ただ、この「ゲーム」を早く終わらせる為にも、彼女に少し力を借りなければならないのか…そう思いながら自分は拳を作る。「私を消した後、急いで私を探して下さい、そしてこの紙を渡して下さい、いいですか?」「いいですかって言われても…」「いい加減にして下さい!貴方は現実世界に帰りたくないんですか!?帰りたいでしょう!」「まぁ、それもそうなんだけど…」「話が可笑しいんだよね、何だか吹っ飛んでる」「仕方無いでしょう!時間が無い!今の時間は有限なんですよ!貴方が理解しない事には話が進まない!」時間が有限?そう思いながら自分は深呼吸する。

Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 ( No.72 )
日時: 2017/01/30 21:05
名前: 彩都 (ID: ???)  

「話を纏めると……
①自分は管理者を消してしまった、そして管理者は最後にならないと消せない
②自分は君を消して、新たな、君に手に持った紙を渡さなければならない
③自分は君を消した後、君を捜さなくてはならない
って言う事だよね?」
 自分がそう言うと、九条ひかりは頷く。
「はい、そうです、だから急いで下さい、貴方が元の世界に戻りたければ……!」
「……分かった、君を消して、新たな君を探せ、と──分かったよ」
 自分はそう言って、ナイフを取り出した。
「次の私に、『頑張って』と、言っておいて下さいね……」
 自分は目を瞑りながら頷く、さぁ、勇気ある少女に刃物の制裁を──!

 自分は刃物に付いた血を彼女の服で拭う、そういえば、遺体って見た事が無い、と思った、何時も離れているから分からないのかもしれない、自分はそう思い、彼女を見続ける。
 すると『その場所から彼女の姿は消えた、血も』──どういう事だ、ちゃんと暖かったし、生きていた、そんな少女が目の前から『忽然と消えた』──!?
「おいおい……本当にどうなっているんだ? 自分が知らないだけで何が起きている!?」
 自分はそう言った後、チャイムが鳴る、まさか、『時間が無い』って言うのはチャイムの事だったのか? と思いながら自分は深呼吸して、上を見上げた、綺麗な青空、だけど、今の心境はどす黒い気分だった──

「…………」
 自分は家に帰って、プリキュアの図鑑を見る、『九条ひかり 殺害完了』──今迄色々なプリキュアを消したけど、今回の九条ひかりは今迄以上に厭な時間だった、彼女は消したくなかった、と思う。
 もう少し話が聞きたかった、もう少しこの仮想空間の話をしたかった、もう少しこの『ミッション』を開始させた存在を知りたかった、もう少し、もう少し、もう少し……何なんだ、この感覚、この感情は……この感覚、この感情ってまさか『虚無』なのか? 自分は『虚しい』って思っているのか? 何が言いたいんだ? こんなのを『虚しい』って考えるのなら、自分は『虚しい』って叫び倒している……自分はベッドにダイブして考える。
 今、そんな感情に浸っていても仕方無い、その前に『紙』を渡さなければならない──自分はそう思いながら眠る──さぁ、明日から『九条ひかり探索作戦』を開始しよう。

 翌日になった、あまりいい起床では無い、何故なら、昨日の事が頭を過ぎったからだ──昨日の事は忘れて、新たに九条ひかりを探さないと……そう思いながら昨日貰った『紙』を胸ポケットの中に入れて、自分は寮を出る、新たな今日が今始まる──

 第八章 光 SHINY 完

 第九章 日向 SUNNY PLACE

Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 ( No.73 )
日時: 2017/01/31 21:11
名前: 熱都 (ID: ZFblzpHM)  

「何だ、矢張り君は優しいんだね」「五月蝿い」「君は優しい、優しいから」「五月蝿い」「優しいから、「人を消す」んだね」「五月蝿い」「まぁまぁ、私の話を聞こうよ?」「五月蝿い」「何だ、この会話?思春期の少年と母親の会話みたいじゃないか」「五月蝿い」「面白いねぇ、まだ結婚もしていないのにこんな経験が出来るとは!」「五月蝿い」「うん、では話を戻そうか」「五月蝿い」「話を戻して…君は優しい」「五月蝿い」「優しいから、「消した相手の病気」を受け継いだ、というより、つい病気を貰ってしまった、と言った方が良いね」「五月蝿い、自分は風邪を引いているんだ!だから静かに!」ガクガクと震える自分を他所に「同居人」は少し笑って、自分の口に錠剤を入れる。「何だこれ?」「これか?これは私の知り合いに、「戸新」という人間が居てねぇ、彼が作ったお薬だよ、案外効くから重宝させてもらっている、だけど、副作用として「体のとある部分が熱くなる」、その副作用さえ消えたら良いんだけどねぇ、まぁ、そう簡単に副作用は消えないよね?」「…その副作用は何だ、何処が熱くなるんだ?」「それは言えないよ、私はまだこの薬を経験した事も無いし、「戸新」も服用はしていない、簡単に言えば、実験動物≪モルモット≫だな」「…酷い奴だな、「戸新」って奴は」そう言った瞬間、睡魔に襲われる、薄れていく感覚の中で「同居人」は言う。「早く治せよ」そう言って、自分は意識を失った。

Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 ( No.74 )
日時: 2017/02/01 21:29
名前: 彩都 (ID: pD6zOaMa)  

「…………」
 何とも厭な目覚めである、久し振りに風邪を引いた時の記憶だ、懐かしいし、一応『厭な夢』候補では相当上位に達するだろう、そう思いながら屋上で自分は寝ていた、まぁ、寝ているから夢を見るのであって、寝ていないと夢は見ないのだが……自分は欠伸をして、溜息を吐く。
 まだまだ時間は有るのだ、早く昼休みにならないかな? と思いながら自分は深呼吸をする、暇だ、こんな時間は何時も家で寝ている時間だ、仮想空間に来てから、完全に学生生活を強いられて、徹夜が出来ない、これは困ったぞ……徹夜でゲーム、徹夜でネット、徹夜でテレビが見れない……早く九条ひかりを見つけ、プリキュア全員消さないと、そう思いながら自分はもう一度寝転がる、うん、寝て時間が経ったら行動しよう、そう思いながら寝る──

 自分に課せられた事は幾らかある、まず『九条ひかりと言う人物を探して、『紙』を渡す事』、まぁ、頑張れば出来る事だろう、だがその次だ、『この仮想空間の管理者のプリキュアを消さない事』、まず、自分はプリキュアの事なんか知らない、だから無差別に消すだろう、なので、それは上手い事イケるか不安である……計この二つが自分に課せられた目的である、だが、この目的が達成出来るかは分からない──
 頑張るしかないだろう、自分はそう思いながら夕焼けの空を見る、綺麗な夕焼け、綺麗な空──自分は深呼吸して、学校を出ようと体を動かした──
 そして靴を履き替えて、自分はスーパーへと向かおうとした、すると花咲つぼみが目の前を歩いていた、隣には青色の様な髪色の少女と共に花咲つぼみは帰っていた。
 プリキュアでも、『友達』って居るんだなぁ……そう思いながら一歩を踏み出した、すると花咲つぼみが自分に気が付いた。
「あっ、薬袋君じゃないですか!」
「……やぁ、奇遇だねぇ」
 自分はそう言って、右手を上げる、すると隣の少女が自分に近付いてきた。
「君が、薬袋君かぁ! 私は来海えりか(くるみ──)! 宜しくぅ!」
「そうか……自分は薬袋……って知ってるか」
 自分がそう言うと、花咲つぼみが言う。
「あっ、あの! 薬袋君!」
「ん? どうしたんだい?」
「三人で一緒に私達の知り合いの人とお茶会しません?」
「おおー! つぼみにしちゃ、あったまいいー!」
「良いのかい? 女子会なんじゃないのか? 流石に男の自分が行く事は……」
 自分がそう言うと、花咲つぼみは首を横に振る。
「違います! ただの雑談会です!」
「そ、そうなのか……それでは、参加させてもらうよ……」
 花咲つぼみの迫力に負け、自分は、花咲つぼみ、来海えりかと共に『お茶会』に行く事になった──そこで衝撃の出会いがあるのだが、今の自分にはまだ分からない──

Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 ( No.75 )
日時: 2017/02/02 21:15
名前: 熱都 (ID: 5TWPLANd)  

「中々遠いなぁ……」そう呟きながら自分は花咲つぼみ、来海えりかと共にお茶会に行く為に移動をしていた、何処でお茶会をするのか?そういう考えもありながら自分はゆっくりと歩を進める…すると着いたのは前に来た事がある花屋だった。「えっ?此処でするのかい?」「はい、そうです!此処、私の家なんですよ!」「…そうなんだ、驚きだ」自分はそう言って、深呼吸をする、他人の家に入る事なんて基本無いのだ、ましてや殺人鬼が強盗、空き巣以外で家に入る事でさえ無い、まぁ、強盗、空き巣は基本殺人鬼はしないけれど。そして自分は花咲つぼみの家こと、花屋の店内に入り、その奥、綺麗な家庭菜園…というレベルを超えたビニールハウスに辿り着いた。「えりか、薬袋君、そこにある椅子で待ってて下さいね」「あぁ、うん」「OKぇ!」そう言って、自分と来海えりかから花咲つぼみは離れた…それにしても結構広いビニールハウスだ、こんな所でお茶会なんて、何て優雅なのだろう、お茶会っていっても基本紅茶だろう、紅茶の匂いを楽しみながら花の匂いを楽しむ、案外いい組み合わせでは無いだろうか?そう思いながら自分は椅子に座って、花咲つぼみが来るのを待つ…さぁ、誰が来るのか、自分には分からなかった…

Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 ( No.76 )
日時: 2017/02/03 22:20
名前: 彩都 (ID: sFi8OMZI)  

「なぁ、薬袋ー」
「……何だい、来海えりか?」
 自分は椅子に座って、花咲つぼみが来るのを待機する、来海えりかも椅子に座って待機していた、だが自分に話しかけてきて、平穏な空気は崩れる。
「アンタ、実はつぼみの事が好きだろー?」
「……それは無いね、自分は二十歳を超えたお姉さんが好きだし」
 実際何で中学生に欲情しなくちゃならないんだ? っていうか、何気に二十歳超えてるけどね、自分は、そう思いながら深呼吸をする。
「何でぇー? アンタ、つぼみといい線行きそう、何気にアンタモテそうだし」
「甘いね、自分は人生の中で、女性に襲われる事はあったけど、モテた事は無いね、一回も、これからも無さそうだけど」
「えっ……? 女性に襲われる事があったけど? 何それ!? どんな話か教えてくれない!?」
「教えないよ、どんな事が起きても、この事は墓場迄持っていくよ」
 その墓場が刑務所かどうかは分からないけれどね……そう思いながら自分は来海えりかに言う。
「逆に聞くぜ? 君は誰が好きなんだ? まさか自分にだけ言って、逃げる気では無いだろうねぇ?」
 自分がそう言うと、ドキドキィ! と擬音が聞こえそうな顔をする来海えりか、図星ですか、そうですか。
 そう思っていると、花咲つぼみが来た、後ろには二人の男女が居る。
「えっと、花咲つぼみ、その後ろの男女は誰何だい?」
 自分がそう言うと、花咲つぼみは笑っている、すると二人の男女は自己紹介をする。
「ボクの名前は明堂院いつき(みょうどういん──)、一応は生徒会長さ、因みに女性なんだよねぇ」
「私の名前は月影ゆり(つきかげ──)高校二年生よ、君が薬袋君ね?」
「えっ? 男じゃないの? どう見ても男性にしか……って高校生!?」
 こんなに可愛い男装の生徒会長と美しい高校二年生は見た事が無い、と思う自分、仮想空間、何気に凄い。
「あっ、はい、自分は薬袋です、薬の袋で薬袋です」
「宜しく、薬袋君」
「こちらこそ、月影ゆり、宜しく」
「ボクも、宜しくね、薬袋君」
「あぁ、宜しく生徒会長、明堂院いつき」
「アハハ、生徒会帳はいいよ、いつきでいい」
「そうか」
 自分は明堂院いつき、月影ゆりと握手をする、お茶会だ、男が二人居るだけで少しは安心した、と思ったが、全員女子じゃないか、自分がハブられている感覚がする……そう思い、自分は帰ろうとする。
「どうしたんですか?」
「いや、流石に女子会じゃないか、だから男である自分は帰らせてもらうよ」
 自分がそう言うと、明堂院いつきが言う。
「そんな事は無いよ、君の話は聞いていた、だからボクは君と雑談がしたい」
「私も、貴方の話を聞いていて、少し気になる事があったの、だから一緒に四人で雑談しないかしら?」
「薬袋が帰ったら、普通の雑談になっちゃうよ! 男子が居るからこそ、少し新しいお茶会になると思うぞ!」
 来海えりか、明堂院いつき、月影ゆりの言葉を聞いて、少し溜息を吐く自分。
「……分かった、流石に自分も君達に対して、興味が湧いた、少しだけだが、雑談をしよう」
 仕方無い、相手の情報を手に入れる為に雑談をしてあげよう、そう思いながら自分は席に座る、そして花咲つぼみはお茶を入れる為にまたこのビニールハウスを出た──忙しいな、花咲つぼみは……そう思いながら自分は深呼吸をする──

Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 ( No.77 )
日時: 2017/02/06 21:44
名前: 熱都 (ID: ???)  

「そうだな、自分の何が聞きたい?何でも良いよ」自分はそう言って、月影ゆり、来海えりか、明堂院いつきに話しかける、すると月影ゆりが言う。「そうね……貴方、サッカーの試合でキーパーとして活躍したそうね」「ん?そうだったな、そんな記憶は無いけれど」「そうなの?少し運動が得意そうね」「いんや?あまり得意では無いね」「そうなの?」月影ゆりと会話する、すると明堂院いつきが自分に話しかける。「ボクから少しいいかい?」「あぁ、喜んで受け答えをしよう」「そうだな…君、生徒会長にならないかい?」「なりません、生徒会長って何だか縛られる感覚がして、苦手なんだ、自分は縛られたくない生き方をしたくて、だから生徒会長にはなれない…逆に生徒会長に質問だが、相田マナっていう生徒会長が居るんだけど」「あぁ、彼女だね、うん、知っているよ」「生徒会長って二人とか居ても良いのかい?」「あぁ、その事ね、簡単に言えば、東西南北に一人ずつ居るんだよ、生徒会長が、だから合同で生徒会会議をしたりするよ、結構話が噛み合わない時があるからね、大変だよ…」そ、そうだったのか…自分はそう思いながら冷や汗を掻く、中々強烈なキャラなのだろう、残りの生徒会長は…そう思い、自分は深呼吸をする…

Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 ( No.78 )
日時: 2017/02/07 21:24
名前: 彩都 (ID: ???)  

「はいはーい! それじゃあ私ー!」
「ふむ、来海えりかだね、それでは質問どうぞ」
 自分がそう言うと、来海えりかは言う。
「つぼみ含む四人の中で誰が好みのタイプ!?」
「ブッ!」
「ちょ、ちょっとそれはどうなのかしら?」
 月影ゆりが来海えりかに言う、すると来海えりかは反論する。
「んー? だって気になるじゃん? だから聞くんだよ」
「えっと……」
 流石に自分も困る回答だ、何気に『そもそも好きじゃない』なんて回答をするとキレられるし……どうしたらいんだろう!? そう思っていると、明堂院いつきがフォローする。
「流石に女子が多いんだよ? そう言う質問は控えた方が良いんじゃないかなぁ? 薬袋君も困っているだろう?」
「えー……」
「そうだよ、明堂院いつきの言う通りだ、自分では優劣を決められない、だからこの質問はNO! にしてもらいたい」
 自分がそう言うと、渋々頷く来海えりか、すると次の質問をする。
「だったら、薬袋はこんな事件を知ってる?」
「事件? 何だい、事件って?」
 自分が不思議そうに言うと、来海えりかは新聞を取り出して、自分に見せた。
「これだよ、これ、『衝撃! この街に陥没事故が!? 何の前触れも無く崩れる!』って言う記事なんだけどさぁ?」
「へぇ、こんな事件があったんだね、雑誌とか、新聞見ないから分からないわ」
 自分がそう言って、来海えりかから新聞を借りる、ふむ、そんな事件が……そう思って日付を確認する、日付は今月の事だった。
「へぇ、今月に……って、自分がこの世界に来ての最近の事じゃないか!」
 そう新聞にツッコみながら新聞を見続ける、すると九条ひかりの言葉を思い出す。
『管理者を消すと、貴方は仮想空間から出る事が出来ない』──まさか、自分が最初に管理者を消したから、こんな事が……? そう思うと怖くなってくる。
「何気に怖い内容だなぁ……」
 そう呟きながら新聞を来海えりかに返す、するとビニールハウスの戸が開く。
「遅れてすみません! 少し戸惑ってしまいました……」
 花咲つぼみがそう言って、こちらに向かってくる、するとお茶が入った器を持って、あの時の花屋のお婆さんと目が会う。
「あら、君は」
「あの時のお婆さんじゃないですか、御久し振りです」
 自分がそう言うと、花咲つぼみが驚く。
「えっ? 私の御婆ちゃんとお知り合いなんですか!?」
「えっ? 御婆ちゃん?」
 自分が驚く、すると花咲つぼみが言う。
「いや、この人は私の御婆ちゃんなんですけど……」
「えっ? マジで!?」
 自分は驚いてしまう、何気に喋っていた花屋のお婆さんがまさかのプリキュアの御婆ちゃんだなんて……自分は驚き過ぎて、顔が引き攣ってしまう……そして机にお茶が置かれて、お茶会が始まった──自分はどんな会話をするかは分からない──

Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 ( No.79 )
日時: 2017/02/08 21:02
名前: 熱都 (ID: ???)  

「それにしても驚いた、まさか花、バラを貰ったお婆さんが花咲つぼみのお婆さんだったとは…道理で花咲薫子って名前に引っ掛かりがあったんだ、成程、偶然にしては偶然だ」自分はそう言って、紅茶を飲む、うん、この紅茶は美味いなぁ、そう思いながら話を続ける。「そうですか、それにしても御婆ちゃんと顔見知りだったなんて、私でも驚きですよ」「だよねー!まぁ、顔見知りの運命は凄いね!」来海えりかはそう言って、紅茶を飲み干す。自分は来海えりかの為に紅茶をカップの中に注ぐ。「おっ、有難う、薬袋!」「どうも致しまして」自分がそう言って、自分の紅茶を飲む。「この紅茶、いい匂いだねぇ、とても美味しい匂いがするよ」自分がそう言うと明堂院いつきが喜ぶ。「そうかい?それはとても美味しい紅茶だから皆と飲みたかったんだよ」「へぇ…いいお茶なんだね、美味しいよ」自分がそう言って、ビニールハウスの外を見る、すると雨が降っていた。「あぁあぁ、雨が降っている、帰る時に雨が止んでいたらいいのだが…」自分がそう言うと、花咲つぼみが言う。「傘、有りますけど、使用します?まぁ、止んでいたら使えませんけどね」「そうか?借りても良いんだね、有難う」自分はそう言って、頭を下げる。早く雨が止めばいいが。そう思いながらお茶会は進んでいく。

Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 ( No.80 )
日時: 2017/02/09 21:41
名前: 彩都 (ID: ???)  

「あぁ、忘れていたわ、お菓子を持ってきているのを忘れていたわ、あまりにも紅茶が美味しいから忘れていたわ」
「おおー! 待ってましたぁ!」
 来海えりかはそう言って、喜ぶ、そこ迄の事なのか……? だったら毎日お菓子を食べれば良い、と思うのだが……
 月影ゆりは鞄からクッキーを取り出す、このクッキーは市販の物では無い、何処で買ったのだろう?
「このクッキーは、駅前で買ったの、前に一度食べてみて、美味しかったから皆で食べようと思って買ってきたの、一応一つ千円よ」
「えぇっ!? お高いですねぇ……」
 花咲つぼみはそう言ってクッキーに対し、驚いている、明堂院いつきは流石に冷や汗を掻いている。
「高いねぇ、高いからには美味しいんだよね!」
 来海えりかはそう言ってクッキーを一枚食べる、すると頬を両手で支える。
「おおー! これは蜜柑の甘酸っぱさを感じる! 蜜柑の皮が入っているよね!?」
 来海えりかが月影ゆりに言う、すると月影ゆりは驚いている。
「……! 正解よ、よく当てたわね、貴方、凄いわね……」
「えへへ、味覚には一応自信あったりするよ」
「クッキーねぇ……」
 自分はそう言って、クッキーを一枚手に取る、そしてそのクッキーを口の中に入れる、んっ!? 何だこれは!? 美味しい、というより何だ? 酸っぱい味と甘味のハーモニー! とても美味しい、そう思いながら自分は言う。
「月影ゆり、美味しいねぇ、このクッキー……最高だね」
「あら、初めて会った貴方にそれを言われるなんて驚きね、嬉しいわ」
「ゆりさん! とっても美味しいです! 今度お店を教えてもらっても良いですか!?」
 花咲つぼみがクッキーの味に驚きながら月影ゆりに言う、それに対し、来海えりかも言う。
「いいなぁ、私も教えて!」
「はいはい、分かったから二人共落ち着いて……」
 ハァ、と溜息を吐く月影ゆり、流石にその気持ちは分かる。
 そう思っていると急に電話が鳴る、明堂院いつきの電話だった。
「失礼、もしもし……分かりました、それでは今から向かいます」
 そう言っていきなり立ち上がる明堂院いつき、一体どうしたのだろう?
「ごめん、急に家に帰らないと行けなくなった、だから今日は此処でお別れだ、ゴメンね……」
「そんな! そんな事より家の用事ですよ! 急いで下さい!」
「そ、そうかい? ゴメンね四人共!」
 そう言って、明堂院いつきは走って帰る、それに対し、月影ゆりも立ち上がる。
「そうね、私も帰るわ、もうじきテストなの、だからテスト勉強する為に」
「そうですか……それではまた今度!」
 花咲つぼみがそう言って月影ゆりは帰った、さぁ、自分も帰ろう。
「自分も帰るね、夕飯の買出しがあるからね」
 自分はそう言って、席を立つ、すると花咲つぼみが言う。
「そうですか……それでは、また学校で!」
「あぁ、また学校で」
 自分はそう言って、ビニールハウスを出る──今日はどんな夕飯になるだろう? そう思いながらスーパーへと向かう──

Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 ( No.81 )
日時: 2017/02/10 20:43
名前: 熱都 (ID: RuL2wqqJ)  

「今日は何を買おうかな?」そう呟きながら弁当コーナーへと向かう自分、今日は甘い物を取ったから、反動して、辛い物、酸っぱい物が食べたくなってきてしまった。うーむ、どうしよう?そう思いながら弁当コーナーに着いて、弁当を物色する。中々良い弁当が見付からない、カレー弁当も酢豚弁当も無いのだ、売り切れなのだろうか?そう思いながら仕方なく白身魚のフライ弁当でも買おうと思ったが、まずレトルトって物があるじゃないか!と思い、自分はレトルトコーナーに向かう。レトルトコーナーは何時も色々、置いているなぁ、と思いながらカレーやら、酢豚やらを物色する、本当レトルト食品は凄い。と思いながら自分は「激辛カレー」というパッケージに手を出す。流石に今日はこのレベルでいいか、と思いながらレトルトご飯を買い、水2lも買って、レジで購入する。うん、今日は激痛に悶える事が出来るぜ!と思いながら寮に向かう…そして寮に着いて、電子レンジに向かい、カレーとご飯を温める、よし、これで大丈夫だろう。そう考えて、次のプリキュアの事を考える、まず管理者か管理者じゃないか、を調べないとな、そう思いながら考える、何か共通した事は有るか?自分には思い付かないので、分からないが、何か共通点が有るのだろう、そう考えていると電子レンジが鳴った、早く食べないとな、そう思いながら電子レンジから、カレーとご飯を取る…

Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 ( No.82 )
日時: 2017/02/13 21:47
名前: 彩都 (ID: a4Z8mItP)  

「さて、カレーをご飯にかけて完成っと」
 自分はそう言って、レトルトご飯を他の容器に盛りつけて、その容器に激辛カレーをかける、そしてスプーンを用意して晩御飯を開始する。
「それでは頂きます」
 自分は一口、掬って口の中に入れる……かっら! 何これ! 本当に辛い! 今の今迄食べていたカレーが甘口に感じる位だ。
 はっ、早く水が欲しい! そう思い、急いで買った水を口の中に入れる……はぁ、助かった、買っていなかったら完全に困っていた、ていうか、こんなに辛い物だなんて思っても居なかった、完全にダメだ、食べるのに気苦労してしまいそうだ。
 そう思いながら自分はゆっくりと食べていく、途中、吐きそうになったが堪えた──そして何とか完食、うん、もうこのカレーは買わない様にしないとな、そう思って、風呂に入る事を考える、久し振りに湯船に入りたいなぁ、その考えて、湯船にお湯を溜める事にした。

「それにしても学校に行くのは面倒だなぁ、全く……小学生、中学生は大変だな、何で朝早くに学校へ行くんだろう? 簡単に二十分程度で良いんじゃないか? その方が頭が良くなりそうなんだよなぁ……基本頭が良い人って暗記とかで覚えているからそうなんだろうけど……生憎自分は勉強が出来ない、虫食いの問題とか全然出来ないね、あんなの、解ける訳が無いだろう、それでも学校に行くのは面倒だなぁ……」
 自分はそう呟きながらテレビで『教育論』の話を見る、テレビには、『授業は一時間した方が良い、小学生も、中学生も、水曜日とかの授業が少ない日とか、廃止した方が良い』とか言っているが、普通に正論、普通に正しいからした方がいいと思うが……そう思いながら自分は『教育論』の番組を見続ける、他には、『給食制度を廃止し、弁当制度にする』、とか、『毎日集会をして校長先生の話を聞く』とか、苦行レベルの事も言ってるが、正論に聞こえてしまうのはどうしてだろう? と思いながらお風呂場に向かう。
 お風呂場はもうお湯が相当溜まっている、蛇口を捻って、水の出を止めさせる。
 何とかこれで何時でもお風呂に入る事が出来る、そう思いながらテレビの電源を消した。
「さて、お風呂に入ろう、いい加減湯船に入って綺麗な体を維持しないとな……」
 と呟いてからお風呂に入った──湯船は温かく、気持ち良かった──そして湯船を出る、さぁ、体を洗ってもう寝よう、そう思い、シャンプーを手にかけて、泡立てて頭に当てて、頭を洗う──
 そしてシャワーで体の泡を洗い流して、風呂場を出る、自分はバスローブを着て、ベットにダイブする、そして寝る──流石に布団に入った方が良い、と思うが面倒なので、このまま寝る事にする──お茶会、地味に楽しかったな。

Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 ( No.83 )
日時: 2017/02/14 21:46
名前: 熱都 (ID: 1lEcCkWN)  

「君は生傷が絶えないねぇ」「煩い、生憎今日は二人も消した、何気に久し振りだ、一日一殺を心掛けているが、二人は中々無いぜ」「全く…君は何処でそう言う事をする様になったの?」「さぁ?何時の間にかしていた」「…呆れた、何気にこっちで処理するのが大変なんだからね!」「へいへーい…」「同居人」と会話する自分、逆にやられた傷を「同居人」に治療してもらう。「私はあっちもこっちも忙しいなぁ、何気に休憩する時間はあるのかしらねぇ?」そう言いながら「同居人」は自分の胸を揉む。「お前、やっぱり巨乳じゃねぇか」「い、いやそんな筈は無いんだ、私は貧乳だ、貧乳界のサラブレッドだ」「お前、純血馬かよ」「馬じゃないもん、人間だもん」「サラブレッド、意味は純血の馬だ」「マジでぇ?お前、本当そういう要らない所で無駄知識披露してくれるな」「普通の人なら、サラブレッド位、知ってるわ!」「私は知らないんだ、私は普通じゃないんだな」「あっ、もういいわ」自分はそう言って、「同居人」の治療を中断させて寝床を向かう。「まだ治療出来ていないよぉ!」「こんなもん、唾付けときゃ治る!」自分はそう言って、布団の中に入って寝ようとする、だが「同居人」は少し残念そうに言う。「全く…もう少し調べたかったのに…」「お前、怖い」自分はそう言って、寝息をたてる…

Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 ( No.84 )
日時: 2017/02/15 21:42
名前: 彩都 (ID: clpFUwrj)  

「…………中々に目覚めの悪い起床だ」
 自分はそう言って、起き上がる、懐かしい記憶だな、そう思いながら自分は制服を着て、学校へと向かう。
 外は綺麗な朝である、時間は朝の七時半、うん、いい朝だ──目の前に『プリキュア』が居なければ……! そう思いながらメガネから≪プリキュア反応あり!≫と表示される、今日は厄日なのかもしれない。
「ねぇ、君、ハンカチ落としたよ?」
 自分はそう言って、『プリキュア』の彼女に近付く、彼女は自分に対し、返答する。
「ん? それは私のハンカチじゃないよ?」
「あっ、ごめん、これ自分のだった……これも何かの縁だ、名前を聞いてもいいかな?」
 自分が巧い事名前を聞きだす事に成功した、と思っていると、彼女は名前を名乗る。
 本当に成功するとは思っていなかったが……
「私? 私の名前は日向咲(ひゅうが さき)だよ、宜しく! えーと、君の名前は何だっけ?」
「まだ名乗ってなかったね、自分の名前は薬袋、薬の袋で、薬袋って読むんだ、宜しく」
「宜しくナリ〜!」
 ……中々に強烈な語尾だなぁ、と思いながら話をする自分と日向咲。
「へぇ、運動系の部活しているんだ、道理でスタイルが引き締まっている、と思ったよ」
「いやいや……流石にまだ引き締まってないと思うけどね」
 そう言いながら自分は実行する。
「そういえば、面白い所を自分は知っているんだ、すぐ終わるから、一緒に行かない?」
「ん? 面白い所? いいねぇ、行こう!」
 よし、乗ったな、そう思いながら日向咲を路地裏へと向かわせる──

「此処だよ」
 自分はそう言って、ニコニコと笑う。
「うーん……薄暗くて寒い」
 日向咲はそう言って、肩を震わせる、大丈夫、そんな寒さも吹っ飛ぶから。
 自分は小型ナイフを取り出して、首を刺す、そして抉る。
「!?」
「喉を切ったから、声が出にくいと思うよ?」
 そう言って、自分は刺した部分を下にして、日向咲を這い蹲らせた、そしてそのまま心臓を一突きする。

「心肺停止、これで安心だ」
 自分はそう言ってプリキュアの図鑑を確認する、『日向咲 殺害完了』と表示される、消したプリキュアももうすぐ十人か、そう考えながら、ナイフの血を日向咲の服で拭い、その場を離れる。
 今日も完了だ、さぁ次のプリキュアは誰だろう? そう思いながら自分は学校に向かう──もうすぐ十人、残りは何人なんだろう? そう考えながら登校する、だが結局は消してしまうので、一々考えても意味がないか、そう思いつき、大きく深呼吸する、今日も学校で居眠りするか。

 第九章 日向 SUNNY PLACE 完

 第十章 舞 DANCE

Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 ( No.85 )
日時: 2017/02/16 20:51
名前: 熱都 (ID: lh1rIb.b)  

「…」「…何これ?」自分がそう言うと「同居人」が答える。「…グラタンです」「グラタン、自分が記憶している分には、チーズやマカロニが入っていて、茶色の綺麗な焼き目があり、色は綺麗なクリーム色って記憶をしているんだが?何で真っ黒なの?」自分は目の前に置かれた耐熱のお皿に乗った真っ黒いグラタンを指差す、それに対し、「同居人」は頭を抱えて叫ぶ。「煩い煩い煩ーい!私だってちゃんと作りたかったさ!だけど温める時間を間違えただけじゃないか!何もそこ迄怒らなくても良いじゃないか!だったらお前が作れよ!私の分も!」「…何気に自虐に聞こえるね」「うっ…お前が料理出来ない事は分かってるよ、だから特訓させるんだよ!」「無理だ、生憎料理は苦手だから出来ないね、死ぬ迄出来ないかもしれないね」「…お前はどうやって生きてきたんだよ?」「ん?どうやって生きてきたかって?簡単だよ、消した人間の財布から金を盗み取って、弁当やサンドウィッチを食べて生きてきた、自宅も無いね、親は相当昔に居なくなったし」自分がそう言うと、同居人は驚いていた。「お前…何気に大変な人生なんだな…」「別に?そこ迄の人生じゃない、南米に行くと食事も取れないガキが居るんだ、自分はまだマシなんだよ、きっと」そう言って、自分は真っ黒いグラタンを食べ始める、うん、苦い。「お、おい、食べなくても良いんだぞ?」「食べないと腹が減る、だから食うだけだ、簡単に言えば残飯処理」「そうか、だったら私の分をやろう、私は新しく自分の分を作ろう」「だったら自分の分も作ってくれよ」自分はそう言って、がつがつ真っ黒グラタンを食べる…やはり苦い。

Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 ( No.86 )
日時: 2017/02/17 21:38
名前: 彩都 (ID: Ga5FD7ZE)  

「なぁ?」
『同居人』が自分に話しかける、何なんだろう? そう思いながら自分は顔を『同居人』の方に向ける。
「何だよ、急に……?」
『同居人』は正座して、自分に向かって叫ぶ。
「どうやったら彼女が出来るんだ!?」
「まさかのレズ展開かよ!」
『同居人』の突然のホモ宣言にツッコミを入れる自分、遂に壊れたか……
「あっ、間違えた、彼氏だったわ」
「とんでもない間違え方だな、頭どうかしたのか?」
『同居人』の間違いに対し、呆れる自分、そんな自分に対して、『同居人』は言う。
「いやぁ、だってさぁ、私って未だに彼氏が出来ないんだよなぁ、何でなんだ? それをお前に聞きたくて……」
『同居人』のセリフに対し、自分は呆れる、そんなの簡単じゃないか……
「お前、可愛くないからだよ」
「やっぱり? サラシ解いた方がいい?」
「そうそう、やっぱり男は巨乳に弱い……ってえっ? あの、薬袋さん? 自分は胸の話より、見た目の話をしているんですがぁ!?」
 いきなり『同居人』は服を脱ぎ捨て、胸のサラシを解く、するとKカップの胸が露わになる。
「これでどうだ!?」
「…………」
 唖然、呆然、完全燃焼、もうツッコむ気力さえ現れない……そんな『同居人』に対し、自分は言う。
「何で胸なんだよ!? 何で乳!? 自分は『見た目』の話をしているんだ、胸の話はしてねぇ!」
「うっせぇ! さんざお前は胸に対し、いちゃもんつけてきただろうがぁ! だからサラシを解いた! 長年の封印が解かれた瞬間であったッッ!」
「風呂入る時は封印解かれてますよね!?」
 自分は『同居人』にツッコむ、何でツッコミ属性なんだ、自分は……?
「うん、そうだけど……それとこれとは違うだろう!」
「それとこれの違いを教えろよ、意味不明だぜ」
「えーと……封印解いている場合と解いていない場合の状況だよ」
「あっ、成程な」
「お前、やっぱ知恵が遅れているな、それも『情報の解析力の方』、何れお前の頭を調べないといけないな」
『同居人』がそう言うと、自分は溜息を吐いて言う。
「あのなぁ、自分は嫌いなんだよ、頭の中とか、胴体の中、『自分が見た事無い部分』は見られたく無いんだよ、だから見て欲しくない」
「煩い、お前に拒否権は無い、まぁ、何れ調べるんだ、何れ、な?」
「はいはい、面倒なので逃げておく」
「逃げるな、さぁ、封印をもう一度しよう」
「あっ、寒かったんですね?」
 自分がそう言うと『同居人』は笑う。
「うん、やっぱり上半身裸は寒い」
「そうか……もしも今、自分がお前を襲ったらどうする? 『自分が彼氏になる』って言ったら?」
 自分がそう言うと、『同居人』は笑う。
「お前じゃ彼氏になれねぇよ、だって殺人鬼だからな」
「…………」
『同居人』の言葉に自分は言葉も出なかった、その後、『同居人』はサラシを着用し服を着て、料理を作る──自分はそんな『同居人』の背中を見る事しか出来なかった──

Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 ( No.87 )
日時: 2017/02/20 21:49
名前: 熱都 (ID: as61U3WB)  

「ねぇ、君は何が出来るんだい?」「同居人」がそう言うと、自分は答える。「そうですね、簡単に言えばパルクールですかね?」「同居人」が不思議がる。「何それ?美味しい名前だな?」「お菓子じゃないですよ?簡単に言えば移動術です、都会でやるロッククライミングを思い浮かべて下さい、更に忍者の様な移動とか」「あーあー、アクロバティックな動きで移動する奴か?」「えぇ、そうです、そんな感じですね、それが自分には出来ます」「へぇ、凄いじゃん、どんなん?見せてよ?」「同居人」がそう言うと自分は拒否する。「厭ですよ」「えっ?何で?」「何でって…」自分はそう言って立ち上がる、そしてカーテンを横に引く、窓から外灯の光が入る。「こんな夜に出来ませんよ…流石に怪我をする」自分はそう言って、その場で座る。「同居人」は笑いながら酒を飲む。「そっか、それは忘れていた、だったら朝っぱらからしよう、ちゃんと見せてくれよ?いいな?」「同居人」はそう言って、潰れる、今の時間は深夜一時、流石に眠くなっていたから「同居人」が倒れる事は幸いだ、そう思い、自分は寝室に向かい、睡眠を取る事を考える…あんまり徹夜するのは体にも毒だよなぁ、そう考えながら目を閉じる…

Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 ( No.88 )
日時: 2017/02/21 21:09
名前: 彩都 (ID: ET0e/DSO)  

「…………全く、懐かしい記憶だな」
 自分はそう言って、屋上で寝転がっていた、懐かしい記憶を思い出して、ホームシックになりそうだぜ、そう思いながら起き上がって座る、腹は減っていないので、まだまだ昼食は後だな。
「ん?」
 自分は不思議なモノを見つける、それは落し物だった、何だろう? ハンカチかな? そう思いながら自分は拾い、名前を確認する、ふむ、ちゃんと名前が書かれているな、とりあえず、昼休みに会おう。

 流石にめんどくさくなったので、落し物入れに入れて逃げた。
 落とし主探すの面倒だしね、そう思いながら深呼吸をして、購買に寄る、そしてサンドウィッチを買って、購買で食べる。
 すると店員の大森ゆうこにいちゃもんをつけるスキンヘッドのヤンキーが現れる。
「てめぇ! 俺の『ふわふわオムライス』のケチャップの量が少ねぇじゃねぇか! こんなもん『ふわふわオムライス』じゃねぇ! おらぁ! もう一度作り直しだぁ!」
 そう言ってスキンヘッドのヤンキーは『ふわふわオムライス』を投げる、『ふわふオムライス』は空を舞い、地面にべっちゃっと落ちる。
「……」
 自分は無視してサンドウィッチを食べる、他の購買に居る人達は立ち止まって見ているのみだ。
「…………」
 無言で食べ続ける、するとスキンヘッドのヤンキーは自分を見つけて叫ぶ。
「おい、てめぇ? 何無視してんだよ? お前だってキレるよなぁ? 『好きな食べ物の量が少なかったら』なぁ!」
 そう言ってスキンヘッドのヤンキーは自分に向かって拳を後ろに引き、前へと押し出した、スキンヘッドのヤンキーの威力で机と椅子が奥に吹っ飛んだ、軽く5mは吹き飛ぶ、そして砂埃が舞う。
「へへへ……あのガキも流石に骨折しているだろうなぁ?」
 スキンヘッドのヤンキーはそう言うと他の人達の声に気付く、『えぇ……!?』、『嘘でしょ!?』と聞こえる、意味が分からない、そう思いながら振り向いた、すると自分が立っている事に驚くスキンヘッドのヤンキー。
「おっ、おい……お前、俺が吹き飛ばしたよな?」
「…………」
 自分はスキンヘッドのヤンキーの話なんか聞かずに自分の買ったサンドウィッチをゆっくり食べる、そして食べ終わって一言言う。
「大の大きい人間が飯如きでごちゃごちゃうるせぇよ、お前は今、この食堂、購買で迷惑になっているんだよ、だから……」
 自分はそう言って右手をゴキゴキと鳴らして、スキンヘッドのヤンキーの腹部に重い一撃をぶつける。
「黙って飯を食え、親から習わなかったのか?」
 一発殴っただけでスキンヘッドのヤンキーは口から泡を吹いて倒れる──えっ? まさか強くやり過ぎたかな? そう思いながら頭を掻く──

Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 ( No.89 )
日時: 2017/02/22 20:35
名前: 熱都 (ID: 0llm6aBT)  

ザワザワ、と人の声がする、目の前にはスキンヘッドのヤンキーが倒れている…そんなヤンキーをワンパンで倒した自分。「うーわ、やり過ぎたかな?」と呟いた時だった、教職員が購買に来て、自分を見る。「えーと、君がこのスキンヘッドの子をやったのかい?」「…」無言の後、自分は厭々頷く、すると一人の教職員が冷たく言う。「そうか…この学校では停学をする事が可能だ、それに君は食堂と言う大きな場所で喧嘩をした、例え拳一発でもだ、そして君はその処分を受けなければならない」「待って下さい!彼は私を救う為に喧嘩を吹っ掛けてきたんです!」大森ゆうこが自分を救うべく反論する、いや、学校行かなくなるのなら本望ですよ?「だがしかし…喧嘩をした、という事に関しては許しがたい行為です、なので、彼は停学処分を受けてもらいます」「そんな…っ!」「まぁ、仕方無いよ、自分で撒いた種だしね」自分はそう言って、スキンヘッドのヤンキーを殴りまくる、その度に教職員が自分を止めようとする、段々と積み重なっていく停学日数、そんなの関係なしに自分は殴りまくる。そして自分の右手が不意に教職員の顔面を当ててしまった、その瞬間大きな怒声が聞こえた。「…ッッ!君は停学一年!停学一年だ!明日から停学だぁ!」そして自分は拳を止める、停学一年か…仕方無いね、そう思い、自分は教職員に連れられる、自分が何処に行くか分からない…

Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 ( No.90 )
日時: 2017/02/23 21:04
名前: 彩都 (ID: zh8UTKy1)  

「君は分かっているのかね? あんな食堂という神聖な場所でヤンキーと喧嘩だなんて……そして何回もヤンキーを殴った後、教頭の顔面を殴った、という所業……君は何日停学処分を受けると思っている? 簡単だ、軽く一年だ! 軽く一年学校で勉強が出来ないんだぞ!?」
「んなもん分かってるよ、だからこそ、学校が来たくないから殴ったんだよ、何が悪い? 学校の勉強が嫌いだからこそ、停学なんてもん、最高だねぇ」
「貴様! 分かっているのか!? 学校に来ないと言う事は高校生になる事が難しくなるんだぞ!? 分かるか!?」
「んなもんどうでもいいんだよ、自分は高校生になる気は無い、大体、自分はテストで満点取れる、だから勉強が嫌いなんだよ、何回同じ事を繰り返し聞いたら気が済むんだよ? 自分は毎回同じ事の繰り返しでうんざりしているんですよ、だから停学は嬉しいなぁ」
「……君の考えは誰にも共感されないし、共感出来ない」
「誰も、『共感して欲しい』とも、『共感出来る』とも言っていないのでね……自分は誰にも共感されないし、共感出来ないね、出来た所で、その先に躓く、だから共感されたくないです、貴方にもね、校長先生?」
 自分がそう言うと、目の前に居る校長先生は言う。
「君は可笑しい、精神も、心も……一体誰からそんな心になってしまったんだ? 親か? それとも他の誰かか?」
「さぁねぇ? そんなんお前等人間が分かっても無駄だよ、自分の欲望は自分にしか分からない、それと一緒だよ、自分にしか理解出来ないね」
「そうか、つまり君は『異常者』なんだね?」
「正解、生憎自分は『狂っている』、生まれつきじゃないけど、何時の間にか『狂ってしまった』んだよ、そう言う意味では『異常者』でも良いですよ──そして質問は戻しますが、自分には親は居ません、一人暮らしなので……だって『寮ですから』ね──」
「『狂っている』、ね……本当に君は『狂っている』のかな? もしかして『狂っている振り』をしているのかもしれないね」
「『狂っている振り』ね──しても意味が無いと思いますよ?」
「意味は有るさ、『自分が『異常』を見せつけれる』からね」
「てめぇ……」
 自分は校長先生の言い合いに対し、腹が立つ、そして校長先生の胸倉を掴んで拳を作る。
「おやおや、手を上げる気かい? また停学日数が増えるけどそれでもいいの? あっ、君は停学日数が増えるのが嬉しい『異常者』か」
「……けっ、うるせぇよ、今日の所はこれ位にしてやる、来年の今日、また会おうぜ?」
 自分はそう言って校長室を出る、すると校長先生は言う。
「薬袋──ね、中々面白い『替え玉』だな──」
 そう呟いてから鼻で笑う──

Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 ( No.91 )
日時: 2017/02/24 21:37
名前: 熱都 (ID: FLOPlHzm)  

あの校長、何なんだ、腹が立つ。完全に腹が立つ、簡単に言えば、「自分の心の内を見られている気分」だ、まぁ、「異常者」なのは反論しないけどね。そう思いながら自分は校長室を出て、廊下を歩きながら考える、一体どうしたらあんなに停学日数が増えるのか?普通は流石に一ヶ月とかじゃないのか?まさか偶然あの教職員殴ったのが悪かったか?でも流石にそんなふり幅がでか過ぎる、と思うのだが…全く、考えてもキリが無い。自分は大きく溜息を吐いて、屋上に向かう、早く寝て忘れよう…そして屋上に着いた、よし、さっさと寝て放課後にならないかな?そう思いながら寝転がって、寝息を立てる…んー?と自分は唸りながら目覚める、空は綺麗な夕焼けを作り出していた、あぁ、そうか、今日がこんなに綺麗な夕焼けを見れる屋上の最後の日か、そう思いながら屋上を降りる。すると紺色の髪の少女が目の前を歩いていた。自分はメガネを装着して確認する、≪プリキュア反応あり!≫と表示される、そうか、彼女はプリキュアだったのか、自分はそう思い、彼女に対して言う。「君、服が解れているよ、その糸を取ってあげるよ」「えっ?いやいいですけど…」「まぁまぁいいからさ、任せて」自分は少女の背後に回って、首をロックする、そして少女は呻く。「ちょっと…糸を取るだけじゃないの…!?」「そうだね、「命の糸」を取るよ」そう言って、自分は首を強く締める、すると彼女は気絶する、そして自分は彼女の胸ポケットから生徒証を奪い、名前を確認する、名前は美翔舞(みしょう)(まい)と書かれていた。そして気絶した彼女の首に果物ナイフを突き刺す、そして一気に横に裂く、すると大量に血が溢れ出る、自分は血が掛からないように移動して果物ナイフを彼女の服で拭いて、その場を逃げた。流石に消す事は出来ただろう、そう思いながら自分は学校を出る。今日の晩ご飯は何にしようかな?そう思いながらスーパーへと向かう。

Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 ( No.92 )
日時: 2017/02/27 20:20
名前: 彩都 (ID: zbxAunUZ)  

「……」
 今、窮地に達している、何故なら目の前に、というより、スーパーの弁当売り場に来海えりかがいるからだ、自分はあのプリキュアと絡むのが苦手だ、どうしよう、どうしよう? と思っていると、肩をポンポンと突付かれた、全く、店員さんか? と思ったが、違った、来海えりか本人だった。
「何やっているの?」
「……少しお腹が痛くてね、蹲ってただけさ」
「そぉ? それじゃあ私は帰るね、また明日」
「そうだね、また明日……」
 明日なんてもう有る筈無いのに……何軽い返答をしているのだろう? 自分は……そう思いながら自分は立ち上がって、弁当を選ぶ──

 明日、から停学、そう思いながら自分は寮に帰宅する、そしてプリキュアの図鑑を確認する、『美翔舞 殺害完了』と表示されている、もう四分の一を消したのか……今やらないといけないのは『九条ひかり』を探す事なのに、何で停学処分を受けているのだろう? 何で自分は大森ゆうこを救っただけなのに、こんな事になっているのだろう……? 面倒だ、学校に行くのなんて……そう思いながら買ってきた弁当を電子レンジの中に入れる、自分は電子レンジで弁当を温める、停学かぁ……初めて起きた事態に自分はまだ頭の中で混乱している、どうしてあの時攻撃したんだっけ? 煩かったから? まぁ、『他人が迷惑をしている場面で自分が動かないといけない』状況だったから? そんな事はどうでもいい、明日から停学かぁ……暇を弄べるぜ、そう思いながら図鑑を閉じて、深呼吸をする。
 まだ……四分の三も消さなければならないのか……!中々に面倒だが、仕方無い、やらないと『現実世界』に戻れないのだ、全く、風利城の二人は何をやっているんだ? 何でこんな『『仮想空間』に閉じ込めている』んだ……? だって、自分、及び『仮想空間』に閉じ込められている人達は『簡単に『仮想空間』から出られる』筈だ、それなのに何故……まさか『実験』の為か? もしも『仮想空間』に閉じ込められた場合っていう実験なのか? そう考えると『ミッションを作ってクリアする迄実験出来る』! なーるほどなぁ、風利城の二人、よく考えているなぁ、まさか『自分達数千人がお前らの実験動物(モルモット)になる』なんてなぁ、他の人も思い付かないだろうなぁ? そう考えながら自分は音が鳴った電子レンジに向かい、弁当を取り出す──

「まさか、その考えに到るなんて君は初めてだよ、薬袋さん」
 少年はそう言って、にやにやと笑う。
「でも仕方無いんだ、本当に『帰れなくなってしまった人も居る』んだ、君達で実験してみないと分からない事も有るからね──一般人でもね──」
 そう言って、手元の機械を弄る、機械の液晶には、薬袋の心の声が文字で映っていた。
「君達『仮想空間』の人間全員の心の声が聞こえるこの機械の前では嘘は吐けない」
 そう呟きながら少年は言う。
「でも、一つだけ言える、『君は誰なんだ』? 偽者の薬袋さん──」
 そう呟いてから、少年は手元の機械の電源を落とす──

 第十章 舞 DANCE 完

 第十一章 桃 PEACH

Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 ( No.93 )
日時: 2017/02/28 20:37
名前: 熱都 (ID: 3KWbYKzL)  

「無礼講だ、実に無礼講だ、さぁ、食べよう」
そう言って「同居人」が煙草を吸う、自分は目の前に置かれている回らない寿司をずっと眺めているばかりだ。
「えーと、薬袋さん?何で目の前に回らないお寿司があるんです?」
「そんなの決まっている、今日が給料日だからだ」
「同居人」はそう言って、欠伸をしながらお茶を飲む、そしてイカを頼む。
「イカは美味しいよね、白くて綺麗だ」
「それを言うなら白身魚は?」
「同居人」にそう言うと、「同居人」は簡単に言う。
「アレは半透明だからあまり好きじゃない」
「ザ・我侭」
「我侭じゃないよ、大暴言だよ」
「たちわりぃじゃねぇか」
自分がそう言うと「同居人」が言う。
「まぁまぁ、いいから食べろよ、なーに頼んでもいい、何だぁ?私の女体盛りが食べたいのか?」
「少し黙ろうか?」
自分がそう言うと素直に「同居人」が黙る、流石に外だからか?そう思いながら自分は熱燗をお猪口に入れて飲む、うん、美味い。
「そうだな、お前は何が食べたいんだ?」
「同居人」がそう言うと、自分は答える。
「酢飯が食べれないから止めておくよ、味噌汁でも頼もうかな? 他には丼系」
「……おいおい、酢飯が食べれない人間を初めて見たよ……」
「同居人」は酢飯が食べれない事に驚いていた、職人も驚いている、何で寿司屋に来たんだ?みたいな顔をしている。
いや、食べれないんだから良いじゃないか、そう思いながら自分は丼を頼む、矢張りカツ丼は美味いなぁ、そう思いながらカツ丼ばかりを頼む…

Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 ( No.94 )
日時: 2017/03/01 22:18
名前: 彩都 (ID: N7iL3p2q)  

「お寿司、ねぇ……」
 そう呟いて『同居人』の事を思い出していた、懐かしいなぁ、カツ丼二十杯食べて、職人さん驚いていたなぁ、全く、食い過ぎたなぁ、と思う。
 そして自分はカツ丼を手に取り、籠の中に入れる、今の時間は朝の十一時、何故そんな時間なのに学校に行っていない? だって? そんなの簡単だ、昨日、自分はスキンヘッドのヤンキーをボコボコにした後、教職員の顔面を殴って、停学処分を受けたのだ、しかも丸一年も……だから暇なのだ、時間的に自由に行動出来るのだ、とまぁ、自由に行動しても、登校時間と下校時間の計二回でしかプリキュアを襲えないけど……
 そう思いながら自分は買い物を終わらせる、いい加減歩くのも疲れてきたな、重い物を買ったりしたら自転車や車が必要だなぁ、と思いながらふと、我に返る。
 車、買えないよね、このカードでさえ、そんな高級なモノ、買えないよなぁ……ましてやこの『仮想空間』では、中学生だし……二十歳を超えていても、それを証明するモノが無い……さて、どうしようか、自転車には乗らなさそうなモノを勝ってしまった場合はどうしたら……? って何でそんなもん買うんだよ。
 そう自分でセルフツッコミをして、スーパーを出る。
 はぁ、本当、時間が有り余っているなぁ……どうやって時間を潰そう、寝るのも何だか疲れそうだし……学校と家では色々と違うんだよなぁ、家の方が静かで何だか寝にくい、逆に学校の方が騒がしくて寝やすいのだ、それは何故か分からないけれど。
 さぁ、さっさと家に帰ってテレビでも見るかぁ、そう思いながらのんびりと帰宅する──

『今日、午前二時頃、隣町で殺人事件が発生、三人が軽症、二人が重症、一人が死亡、そして犯人は今も逃走中と言う事です……現在警察は犯人を探していると言う事です』
『お昼のクッキング、今日は親子丼です、まず用意するのが、生卵、玉葱、鶏肉です』
『お昼のワーイドショー! 今日は昨日発生した、事件について独自に調べた情報を公開します、まず、昨日起きた、襲撃事件、父親、息子が重症との事です』
「……はぁ、良いのが無いなぁ、ワイドショーとか、ニュースは見たくないんだよなぁ」
 色々なチャンネルを変えて見たけど、あまりいい番組はなかった、ていうか、『仮想空間』でも、ニュースってやるのかよ、と思いながら電源を落とす、はぁ、本当、暇で暇で仕方無い。
 さっさと夕方にならないかなぁ? そう思いながら大きく深呼吸する、深呼吸しても時間は変わらない、本当、退屈だな、そう考えながら自分は目を瞑る、時間よ、早く過ぎろ──そう思いながら自分はもう一度大きく深呼吸をした──

Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 ( No.95 )
日時: 2017/03/02 21:09
名前: 熱都 (ID: KDFj2HVO)  

「時間は簡単に過ぎる、だから堪能しないといけない」
そう呟いてから「同居人」が欠伸をする。
「出来るだけ欠伸はしたくないんだ、欠伸をする時間さえ勿体無い」
「そうか」
「そうだよ、私は研究者だ、研究者は小さな時間さえも研究に費やしたいんだ、だからトイレも我慢する」
「えっ?」
「他には食事とかもね、朝に食べて、次に食べるのがまさかの夜の九時とかよくあるよ」
「それよりもトイレの話に驚きなんだが?」
「えっ?そうかい?研究者は大体そうなんだよ、実際私の知り合い、「戸新」って奴もそうだし…アイツはアイツで、プリキュアのコアがどうとかって言ってたけど…」
「…へぇ、その「戸新」って奴は凄いんだなぁ、そうやって時間を潰せて」
「そうかねぇ?生憎彼も憎んでいるんだよ、プリキュアを」
「憎んでいるのにプリキュアと関わるのかよ」
「そう、そしコアを取り除いて、世界を平和にするってさ」
「コアって存在が良く分からないんだが、プリキュアで世界を平和にするなら安いもんだな」
「フフッ、そうかそうか、そんな私は彼を応援するよ、彼の夢は大きい、だから自分も手伝いあいたいんだ」
「へぇ、頑張れよ、自分は呑気にお前の家を守ってやる、自宅警備人だ」
「私にとってそれは厭な称号と思えるけどね…」
そう呟いて自分はお茶を飲み込んだ、自宅警備員の何処が厭な称号なんだろう?そう思いながら自分は欠伸をした後、布団の中に入って寝る。

Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 ( No.96 )
日時: 2017/03/03 20:24
名前: 彩都 (ID: OSKsdtHY)  

「あー……うん、起きます、起きますよ、起床すればいいんだろう」
 そう呟いてから自分は起き上がる、はぁ、全く、椅子の上で寝るなんて珍しい事をしたなぁ、おまけに机に突っ伏して寝る、じゃなくて、顔を上に上げたまま寝るって……はぁ、本当、珍しい寝方だな、そう思いながら自分は立ち上がって外を確認する、外は夕方になっていた。
「あぁ、もうこんな時間か、プリキュア達も帰宅している頃だろう、さぁ、戦おう」
 自分はそう言って、メガネを装着する、そして寮を出る──

「始めまして」
 自分はそう言って一人の少女に目を付ける、彼女は不思議そうな顔をして自分に言う。
「えっと……人違いじゃないですか? 私、貴方と知り合いじゃないですけど……」
「何を言っているんだ、今から友達になるんだよ、そうだ、こっちに来てくれるかい? 面白い物があるんだよ、フフフ……」
 自分がそう言うと少女は言う。
「えっ? 面白い物……? 何ですか?」
「着いて来たら分かるよ──」
 自分はそう言ってメガネを通して彼女を見る、≪プリキュア反応あり!≫と表示される、よし、何とかプリキュアだった、自分は安心して溜息を吐く、さぁ、次の段階だ──

「えっと何なんですか、こんな路地に呼んで……?」
 彼女がそう言うと自分は言う。
「おっと失礼、友達になる、と言うのに名前を聞いていなかった、自分の名前は薬袋だ、薬の袋で薬袋だ、君の名前は?」
「私の名前は桃園ラブ(ももぞの──)ですけど──薬袋君、何処に面白い物が有るの?」
 桃園ラブがそう言うと、自分は言う。
「面白い物? そんなの無いよ、自分にとって、『面白い物』だからね」
 そう言って、自分は桃園ラブの腹部を蹴る、そして顔面を殴って気絶させる。
「……はぁ」
 自分は溜息を吐いて彼女の心臓目掛けてナイフを突き刺す、何度も何度も刺す、自分は血がかからない様に背中に回って何度も刺す、そしてナイフの血を桃園ラブの服で拭って、その場を去る──

『桃園ラブ 殺害完了』、とプリキュアの図鑑に出る、とりあえず、何とか消せた様だ、そう思いながら欠伸をする──『薬袋』って奴、元気にしているだろうか? 『同居人』があれだけ応援していたのだ、流石に元気にしているだろうな、そう思いながら深呼吸をする。
 それにしてもプリキュアは多いな、まだ半分も行っていない……心の中で大きい溜息を吐く、本当に約30人程消せるだろうか? 自分にそれは分からないけれど、少しずつ消していったら何れは終わりが見えるだろうな、と思いながらベッドにダイブする、さぁ、今日の所はもう寝よう、そして明日になって行動しよう、そう考えて自分は睡魔に襲われる──

 第十一章 桃 PEACH 完

 第十二章 蒼 BLUE

Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 ( No.97 )
日時: 2017/03/06 20:45
名前: 熱都 (ID: noCtoyMf)  

「戸新真空、23歳、数ヶ月前にプリキュアとの「ゲーム」により、弟の戸新米久を失う、そしてプリキュアの中に眠る半永久的エネルギー「プリキュア・コア」の確認をする、そしてその「プリキュア・コア」を手に入れる為、研究をしている、と言った所かな、君だって「ゲーム」の事は知っているだろう?」
「…あぁ、まぁな、でも凄い事件だったね、日本だけでも一億三千万人も居るのに、一人一体増えたら、二億六千万人だ、とんでもない大きい数字だ」
「…そうは思っていない、逆に「大量に消してもバレない」って思ったでしょ?」
「…流石だね」
自分は「戸新」について「同居人」に聞いた、「同居人」は断るかと思ったが、友好的に話してくれて少し驚いた。
「それにしても「プリキュア・コア」って何なんだ?半永久的って?」
「お前、永久機関って知ってる?」
自分の言葉に対し、「同居人」は不思議そうに言う、流石に知っている、よくある漫画で、「永久的にエネルギーを供給出来る機関」の事だ、アニメや漫画とかでは、この永久機関を使用して世界を滅ぼそうとしたりする、だがそんな機関を使用して世界を破壊出来るのだろうか?まぁ、見た事も無いから分からないけれど。
「無限のエネルギーを作り出す機械の事じゃなかったっけ?」
「あぁ、そうだ、そのコアを使用して、もうあんな「ゲーム」を起こさない様にコアを手に入れようとしている、コアを手に入れるとそのプリキュアは仮死状態になるんだ、それを逆に利用している」
「つまり、「ゲーム」に使用されない様にコアにして、仮死状態にするってか?」
自分がそう言うと「同居人」は頷く。
「正解だ」
「同居人」はそう言ってウィスキーを飲む、成程な、それは逆に面白い、一回会って見たいな、そんな人間、自分はそう思いながら日本酒を飲む…

Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 ( No.98 )
日時: 2017/03/07 21:09
名前: 彩都 (ID: b92MFW9H)  

「始めまして、私の名前は戸新──」
「戸新真空、23歳、でしょう? 話は聞いています」
「そうか、それは良かった、それで? 君は誰なんだ?」
 目の前に白衣を羽織った坊主の男性が椅子に座る、肌は褐色で、メガネを装着している、身長も自分より高い、多分白衣を着用していなかったら、完全に外国のバスケット選手に見られているだろう、そう思いながら自分は言う。
「いやぁ……貴方の知り合い──というより助手かな? それは分からないけれど──の薬袋の知り合いの者です、数年前から薬袋の家に居候してもらって居ます、そして面白い話を聞いたんですよ──」
 自分がそう言うと、目の前の男性──戸新真空だ──は首を傾げる。
「ん? 面白い話? それは何でしょう? 薬袋さんの知り合い君?」
 戸新真空がそう言うと、自分は簡単に答える。
「面白い話? そんなの決まっているじゃないですか、『プリキュア・コア』の話ですよ、自分が気になったのは、『コアにする事で、永久機関みたいなエネルギーを作り出す』という部分ですよ、よくそんな事を考えましたね、凡人の自分からしたら、相当思い付かない作戦だ」
「ほう、そんな話、普通理解したくない、と思いますけどね──簡単に言えば、世界を救う為です、このコアを使用する為の機械を製作すれば、『海水を真水に変える機械』を作って、汚い水を飲む少年少女、幼年幼女達に飲ませる事が出来る、そして『水は美味しい』って事を教えたい」
「……コアを動力源にして、『海水を真水に変える機械』を作る、ですか……?」
「はい、そうです」
 自分の言葉に対し、戸新真空が答える、何と言うか、大きい野望だなぁ、と思いながら呟く。
「そうですか……凄いですね、そんな大きい夢をお持ちで──」
「アッハッハッ、全然大きくないですよ、それ位研究者として普通ですよ!」
 笑いながら答える戸新真空、だが自分は密かに見抜いていた、『そんな事』より、『大きな野望』に……瞳の奥から感じる、暗い雰囲気、まるでヘドロの様な暗い『何か』……そう思いながら自分は発言する。
「へぇ、『研究者として普通』ですかぁ……では、貴方、一体何を考えているんですか? その『プリキュア・コア』を使用して、貴方は考えないんですか? 『原子力発電よりも効率のよいエネルギーだから日本、世界の為に貢献しよう』って考えは? 自分ならそう考えますね、普通なら、『美味しい水を飲ませたい』って考えない筈だ、戸新真空さん、貴方はどうやって……いや、『『何』を目的で『プリキュア・コア』なんて物を見つけた』んです?」
 自分がそう言うと、戸新真空はメガネの柄を弄って答える。
「……知り合いさん、貴方は鋭いですね、良いでしょう、今から話す事は他言無用で御願いしますよ、フフフ……」
 戸新真空はそう言い、笑う……そして立ち上がって話し始める──自分は口の中の唾を飲み込んで、話を聞く──

Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 ( No.99 )
日時: 2017/03/08 20:58
名前: 熱都 (ID: 07aYTU12)  

「知り合い君、私はね、「世界を自分の物にしたい」んですよ、「プリキュア・コア」を使用して、の世界征服を…」
戸新真空がそう言うと、自分は笑いながら答える。
「アハハハハハハ!何それ、面白い冗談ですねぇ、何が「プリキュア・コア」だ、そんなコアを使用してもこの世界を自分の物にするなんて出来ねぇよ」
自分がそう言うと、戸新真空は大声で言う。
「出来る!「プリキュア・コア」は永久機関なんだ、簡単に言えば、エアガンを無限に放つ事だって理論上では可能なんだよ!まだ「プリキュア・コア」を現実に出す事は不可能!だが時が経てば「プリキュア・コア」を現実にする事が出来る!私は現実に出す事を一番の研究をしているんだ、君だって何れは気付くよ、私が世界の頂点に立っている事を…」
「てめぇには無駄だよ、世界の頂点に立つ事なんて、だって「誰も立った事が無い」んだから」
自分がそう言うと、戸新真空は叫ぶ。
「それは「今迄」だ!「これから」私が立つんだよ!可能性はゼロじゃあ」
「ゼロだよ、可能性も意味も無い、もしも戸新真空さんが世界の頂点に立ったら、自分を「プリキュア・コア」の力で消して下さいよ、それで証明出来るでしょう?」
自分がそう言うと戸新真空は笑う。
「それはいいねぇ、是非、君を消せる事を楽しみにしているよ」
「そうですか、それでは、自分はこれで失礼します」
自分はそう言って、戸新真空が居る部屋を出た、何だろう、戸新真空には深い闇を感じたな、そう思いながら「同居人」の所へと向かう…

Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 ( No.100 )
日時: 2017/03/09 21:50
名前: 彩都 (ID: O7xH2wYh)  

「おいおい、どうしたんだよ」
「もう話は終わったんだよ」
 自分は『同居人』の研究室で温かいコーヒーを飲む、出来れば紅茶が良かったが、そんな甘えた事は言えない。
「ふーぅん、で、どうだった? 戸新は?」
「……厭な奴、パッと見優しいけれど、野望が怖いね」
 自分がそう言うと『同居人』は不思議がる。
「? 野望? 何だそれ? 意味が分からない……」
「あぁ、ゴメンゴメン、アイツの野望、それは『美味しい水を飢餓している少年少女、幼年幼女、老若男女に飲ませたい』っていう野望だよ、そんな野望、ほぼほぼ不可能だろうに……」
「不可能では無いけれどね、お前にとっちゃあ不可能なのか」
『同居人』がそう言うと、自分は言う。
「そうだよ、不可能だよ、自分にとってはな……」
「そうか……何とも可哀想だよ、それで? そのコーヒーは美味しいか?」
 不意に『同居人』が言った、何を言っているんだ? 普通のコーヒーだろう? と思い、今度は味を重点的に意識してみる、そして飲んでみる、すると急にコーヒーの風味を感じ、とても美味しく感じた、急に味が変わるなんて……どう言うコーヒーなんだ!? と思ってしまう。
「……おい、これは何なんだ?」
 自分がそう言うと、『同居人』は苦笑する、完全に自分を笑っている、一体何なんだろう?
「アハハハハハハ! お前は今飲んでいるコーヒーのお湯の事に対し、笑って言っていたんだぞ!」
 ゲラゲラ笑う『同居人』に対し、まさか、このお湯が、自分が不可能と言っていた水を温めた物なのか!? と思う。
「そうだよ、今はまだ抽出する事が出来ないから、プリキュアの肉体に繋げているけれど……それは『プリキュア・コア』で出来た綺麗な水だ、ミネラルとかも排除している水だから、H2Oのみの水だ、案外味気ない水だぜ」
『同居人』がそう言うと、自分は『ふーん』と返答する、そもそも飲み物の味なんか気にした事が無かったから、水はこんな味なのかと判断する。
「それじゃあ、コーヒーも飲んだし、帰るよ」
「そうか、もう少し研究の事に対し、見ようとか、見学したいとは思わないのか?」
「生憎そんな事を見学しても知恵は増えないと思うから辞めておくよ」
「フフッ、中々腹立つ言葉だな」
『同居人』がそう言うと、自分は鼻で笑って言い返す。
「本音を本音で言っただけさ」
 自分はそう言って研究室を出る、それにしても戸新真空の野望は少し驚いた、そんな大きな事出来る筈が無い、と思いながら自分は欠伸をして、研究所を出て、『同居人』の家へと向かう、さぁ、一眠りしよう、そう思いながら自分は電車で帰宅する……

Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 ( No.101 )
日時: 2017/03/10 21:05
名前: 熱都 (ID: 3edphfcO)  

「…懐かしいな」
自分はそう呟きながら薬の袋のデザイン変更のニュースを見ていた、戸新真空、生きているかなぁ?まぁ、数ヶ月前に出会ったばっかなんだけどな、そう思いながら大きく溜息を吐く。
「暇だ暇だ暇だ暇だ暇だ暇だ暇だ暇だ暇だ暇だ暇だ暇だ暇だ暇だ暇だ暇だ暇だ暇だ暇だ暇だ暇だ暇だ暇だ暇だ暇だ暇だ暇だ暇だ暇だ暇だ暇だ暇だ暇だ暇だ暇だ暇だ暇だ暇だ暇だ暇だ」
何度も何度も同じ言葉を連呼してみる、うん、それでも暇は変わらない、やっぱり学校で寝ている方が楽だなぁ、完全に停学で暇過ぎるのだが…自分はそう思いながら寮を出て、外の空気を吸う為に少し外を出歩く事にした、さぁ、いい時間つぶしにはなるのかは分からないが…
自分は公園のベンチに座って、考える、もしもこんな所にプリキュアが現れたらどうしよう?簡単におびき寄せて消せるかもしれない…だけど、今の公園は誰もいない、プリキュアさえも通らない。
…完全に暇だな、次は何処に行こう、めんどくさい、次は隣町に行こう、そう考えて自分は駅に向かい、電車に乗って隣町に向かった。
そして自分は電車で移動して隣町に着いた、さぁ、どうしようか?そう思いながらブラブラと隣町を歩き回る…一体何があるか分からなかった。

Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 ( No.102 )
日時: 2017/03/13 20:50
名前: 彩都 (ID: ???)  

「へぇ、色々な物があるなぁ……」
 自分はそう呟きながら、深呼吸をする、自分は隣町から少し進んで山に着ていた。
 何とも空気が美味い、自分はどれだけ不味い空気を吸っていたんだろう? と思ってしまう……と言っても、まずこの空気も仮想空間の物なんだよなぁ、本当の空気の方が相当美味しいのだが。
 そう思いながら自分は登山口の売店で買ったおにぎりを食べる、うん、美味い、本当山の上で食べるご飯って何でこんなに美味しいんだろう? 景色があるからか? とか思いながら自分はおにぎりを食べ切る。
「ふぅ……やる事が無いな、さぁ、山を降りて、下山しよう」
 そう呟いて、自分は下山していく、そして何とか登山口の近くに到着する、何とか下りる事が出来たな、そう考えて、自分は自分の街に戻ろうと駅へと向かう──

「今日は結構面白かったなぁ」
 自分はそう言って、電車の中で目を瞑る、今日は色々な事をしたなぁ、朝テレビを見て、ご飯を摂取して、外に出て、電車で隣町に移動して、昼になって、山に登って、ご飯を食べて、そしてもう一度電車に乗って、最初の街に戻る……中々行動的な一日だった。
 それにしても凄いな、このカード、電車にもスーパーでも使用出来るとか……完全に無料のカードだ……まさか仮想空間に閉じ込める為に、遊びとか退屈させない為に用意したのか? そう思うと本当、用意周到だなぁ、と思ってしまう。
 一体この仮想空間を創った風利城は一体何を考えているのだろう? 監禁して、逃げられない様にして、どうやって脱出するかを探している、とか……? だったらミッションは『この仮想空間から逃げて下さい』ってなる──本当に不思議だ、一体風利城は自分達に何をさせたいんだ? もしかして仮想空間に閉じ込めて自分達を発狂させたいのか? 『何日で発狂するか?』を検査しているのか? それだったらミッションを作る理由も少しは理解出来るが──それを普通の一般人にしている時点で可笑しい、まず自分で体験してみない事には仮想空間の怖さが分からないと思うが。
 自分はそう思いながら深呼吸をする、するともう駅は隣町──自分の街だ──に着いた様だ、やっと自分の町に戻ってきたか、と思いながら下車する。

「あぁー、明日は筋肉痛だな、完全に……慣れない動きをしたからな、矢張り山に登るなんて考え、しなきゃ良かった……」
 自分はそう呟きながら寮に向かう、ベッドにダイブして寝ようか、そう思いながら大きく溜息を吐く、本当、行動性に対しては計画性が無いな、と思いながら自分は寮に着いて、ベッドにダイブする、ベッドが柔らかいから自分は案外早く寝てしまう、お休みなさい、自分──

Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 ( No.103 )
日時: 2017/03/14 21:51
名前: 熱都 (ID: ???)  

「なぁ、お腹が減ったんだが?」
自分がそう言うと、「同居人」は言う。
「まぁ、待て…てめぇは働けない代わりに、食欲だけは旺盛なんだから…本当、呆れるよ」
「煩い、自分は何も悪くない」
「はいはい、知ってますよ、殺人鬼」
「同居人」がそう言うと、自分は大きく深呼吸する。
「本当、お前には色々教えてもらってばっかだよなぁ、喋り方とかその他諸々…」
「何気にショートカットすんじゃねぇ」
「同居人」がキレる、うん、分かっててやってる。
「そして人を消して、その消した人物の金から私達の食費が出る…それも少し怖い話だね
、案外私は殺人鬼の特性が分かって来たかも知れない」
「…待て、それは自分だけかもしれないんだ、何も普通の殺人鬼と一緒に接しないでくれ」
自分がそう言うと、「同居人」は言う。
「えっ…?何言ってんだ、お前は普通の殺人鬼じゃないか、何を言っているんだ、コイツは…」
「マジで?自分は普通の殺人鬼なの?驚きだ、だって自分は色々な人を消す殺人鬼、だと思っていたし…」
「それが普通の殺人鬼!」
自分がそう言うと、「同居人」がツッコむ、もしもそうなら自分は平凡なのか、と思う。
「まっ、いいか、それより早くご飯が食べたいんだが?」
「あいあいさー」
「同居人」はそう言ってご飯を急ぐ、自分はお箸でお皿を叩く…早く出来ないかな?

Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 ( No.104 )
日時: 2017/03/15 22:16
名前: 彩都 (ID: ???)  

「……あぁ、ご飯か、懐かしいなぁ、『同居人』が作ったご飯は美味しかった、だけど今は居ないんだ、だって此処は仮想空間だから……」
 そう呟きながら自分は起床する、そして欠伸をして、外を見る、外は明るい、もう朝なのか、と思いながら、自分は椅子に座ってテレビを確認する。
 テレビの電源を点けて、自分はチャンネルを変更する、朝なので、ニュース番組しかやっていない。
「はぁ、本当、朝はつまらないな、そして時間は朝の九時、もう学校に行っている人が多いから今の時間帯は襲えないな」
 自分はそう呟きながら、台所に向かい、コップに水を入れる、そしてその水を一気飲みする、何気に水が温い、本当、もうすぐ夏の気候に向かっているのか、まぁ現実でも夏だったし、現実と仮想空間を別個にせず、同一視させる為か……自分はそう思いながら大きく溜息を吐く。
「やる事が無い、そして昨日山に登ったから筋肉痛も起きている、だけど何で動けているのだろう? 普通筋肉痛なら、動かすのでさえ億劫なのに……まさか仮想空間なだけにあまり体を動かしていない? 頭の中で動かしただけで、現実世界ではあまり体を動かしていない、という事なのか? それなら幾らでも体を動かせるな、そう言う事なら案外嬉しいぜ」
 自分はそう言って、体を伸ばした、うーん、あまり筋肉痛が無いな、本当の様だ──そして自分はちょっと早いけれど、スーパーへと向かう事にした、朝ご飯を摂取する為に弁当を買わなくては、そう思いながら外へ出る支度をする──

「今日は何の弁当にしようかな? 白身魚もいいし、カレーもいいんだよなぁ、あぁ、日替わり弁当もありかもしれない」
 自分は弁当売り場で悩みながら呟く、うーん、今日はどんな気分ってのも無いし、どうしよう? 本当、毎日料理出来る人は三食の献立を考えるのに苦労する、と聞く、今の自分もそんな感覚かな? と思いながら流石に違うよな、と心の中でツッコむ。
 面倒だ、自分は適当に白身魚弁当、カレー弁当、を二つずつ籠に入れてレジに向かう、もうこれで良いや、適当に食べて、適当に過ごそう、自分はそう考えて、カードを取り出す。
 何とか購入して、自分は自分の寮に戻る、そしてカレー弁当を電子レンジの中に入れて、温める、そして電子レンジの音が鳴る迄テレビでも見て、時間を潰す。
 そして数分で電子レンジの音が鳴って、自分は電子レンジの前に立って、カレー弁当を取り出す、そして自分はカレー弁当を食べ始める。
 カレー弁当を買って、良かったな、と思いながらカレー弁当を食べ切る──さぁ、暇だな、どうやって時間を潰そう? そう思いながらテレビを確認する──

Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 ( No.105 )
日時: 2017/03/16 21:23
名前: 熱都 (ID: ???)  

夕方になった、自分は欠伸をして、外に出る、いい加減プリキュアを消さないと…朝でもいい、急いで活動しないとなぁ、早くこの仮想空間から脱出しないと…そう思いながら寮を出る。
少し移動して、周りを確認する、すると目の前に綺麗な女性が歩いていた、まさかとは思うがプリキュアか?そう思いながらメガネを装着する、すると≪プリキュア反応あり!≫と表示される。
マジかよ、こんな綺麗な奴でもプリキュアなのか、大変だな、と思いながら話しかける。
「すいません、茅ヶ崎病院って何処ですか?」
茅ヶ崎、どっかで聞いた事がある名前を出して、道を聞く作戦を使用する。
「えっと、そんな病院は聞いた事が無いのですが…」
「そっ、そうだったのか…これも何かの縁だ、君の名前が聞きたいな、自分の名前は薬袋、薬の袋で薬袋だ」
「わ、私は蒼乃(あおの)美希(みき)、それじゃあ私はこれで」
蒼乃美希は自分の横を通り過ぎるが、自分は蒼乃美希の腕を掴んで言う。
「ねぇ、お姉さん、自分と少し遊ばない?楽しいよ?」
「私急いでいるので…」
「君の友達も待っているとか言っていたなぁ、まぁ遊ばないのならいいか」
自分はそう言って、蒼乃美希から立ち去ろうとする、だが蒼乃美希は自分の腕を掴んで言う。
「そうなの?だったら貴方に着いて行くわ」
「そうこなくっちゃ☆」
自分はそう呟いてから蒼乃美希を路地裏へと案内する…

Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 ( No.106 )
日時: 2017/03/17 20:58
名前: 彩都 (ID: ???)  

 自分は蒼乃美希を路地裏へと案内して、呟く。
「今日は此処で良いか」
「ねぇ、貴方、私の友達が居ない──」
 蒼乃美希がそう言った瞬間、自分は蒼乃美希の顔面に植木鉢を当てる、顔にぶつけて、地面に落ちる、すると植木鉢は割れる、自分は割れた植木鉢の破片を持って、両目に刺す、そして植木鉢の破片で蒼乃美希の首を横に掠る、何回も掠らせると、血が出てくる、そして植木鉢の破片で蒼乃美希の喉元を深く突き刺す、すると声を出せずに体をビクビクと動かす。
 自分は小型ナイフで蒼乃美希の心臓を突き刺して、抜き取る、そして蒼乃美希の服で自分の小型ナイフの血を拭う。
 声も出せずに死ぬのはどんな感覚なんだろう? とか思いながら自分は深呼吸をする、そしてプリキュアの図鑑を確認する、あおの、だったな、結構最初だな、とか思いながら確認する、『蒼乃美希 殺害完了』と表示される、よし、彼女は消えた様だな──だけどまた復活するんだよなぁ、と思いながら欠伸をする、さぁ、夜の弁当を買いに行く為にスーパーへ向かうか。

 今日の晩ご飯は何にしようか? そう思いながら弁当売り場を確認する、すると炒飯弁当があったので、久し振りに炒飯でも食べようか、と思い、籠の中に入れる。
 今日はこれ位で良いだろう、そう思いながら自分は会計をして、スーパーを出る、そして寮へと向かう。
 寮に対し、走って帰ってきた自分は息を切らして、自分の家に入る。
 本当、スーパーと寮は地味に遠い、なので、走ると息が切れてしまう。
 ……と言っても、ほんの500m程度だが……自分は家の中に入って、晩御飯の支度をする、炒飯弁当を電子レンジの中に入れて、テレビの電源を点ける、そしてお風呂のお湯を入れてテレビのチャンネルを確認する。
 そして数分が経つと電子レンジが鳴る、自分はテレビを見ながら、炒飯弁当を食べる。
 今日は色々あったなぁ、と思いながら炒飯弁当を食べ終わる。
 そしてお風呂場に向かって、お湯を切る、そして服を脱いで、お風呂に入った。
 お風呂は温かいなぁ、と思いながら目を瞑る、本当、この仮想空間は面倒だな、本当、疲れるな、そう思いながら湯船を出て、体を拭く、そして服を着る。
「あぁ、段々と眠くなってきたなぁ、さぁ、寝るか」
 そう呟いてから、自分はベッドに入って、布団に包まれる。
 今日はもうすぐ終わり、さぁ、明日になったらどんな日になるだろう……と言っても停学はどうにもならないけど……そう思いながら自分は睡魔に襲われる──さよなら今日、始めまして明日。

 第十二章 蒼 BLUE 完

 第十三章 刹那 MOMENT

Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 ( No.107 )
日時: 2017/03/20 21:55
名前: 熱都 (ID: ???)  

「よし目覚めた」
自分はそう言って、顔面を少し叩く、そして起き上がる、時間は朝の六時半、こんなに早く起きたのか、よし、プリキュアを消そう、そう思いながら自分は立ち上がって、服を着替える、そして寮を出る…
メガネを装着しながら自分は周りを確認する、すると遠方に一人の少女を見つける、ふむ、この子にしよう、そう思い、自分はメガネの範囲を調整する、するとメガネから≪プリキュア反応あり!≫と表示される、よし、彼女はプリキュアだな、そう思いながら自分は彼女に話しかける。
「やぁ、お嬢さん、初めまして、最近引っ越してきた薬袋と申す者です、薬の袋と書いて薬袋、です」
「は、はぁ…私は東(ひがし)せつな(せつな)です…」
「お嬢さん、美しいですねぇ、少し道案内をして欲しいのですが?」
「えっ?それは無理です、私学校が有るし…」
東せつながそう言うと、自分は言う。
「大丈夫です、少し案内してもらうだけなので」
「そ、それならいいですけど」
「有難う御座います」
自分はそう言って頭を下げる、これで少しは時間稼ぎが出来るな、そう思いながら自分は東せつなに近くを案内してもらう。
そして自分は路地裏へと案内してもらう。
此処の路地裏、何か使えないかな?と思いながら遠めで確認する、だが何も無い、何も無いのなら、自分で創れば良いのだ、そう思い、自分は東せつなを押し倒す。

Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 ( No.108 )
日時: 2017/03/21 22:22
名前: 彩都 (ID: ???)  

「きゃあ!」
「きゃあ、か……」
 自分は大きく深呼吸して、東せつなの心臓に小型ナイフを突き刺す、まだ抜いていないから、大量の出血はしていない。
「うっ……痛い」
「知ってる、大丈夫、すぐに楽になるから」
 自分はそう言って、東せつなを起き上がらせ、座らせる、そして自分は東せつなの後ろに回りこむ。
「さようなら、勇敢なる戦士、プリキュア、よ──」
 自分はそう言って、刺さった部分から横に引く、骨にぶつかる、ふむ、そういえば骨があったな、そう思いながら自分の右手の拳で壊して、小型ナイフを通る様にする、そしてそのまま右脇腹迄、横に引く、一応肺の部分も通っているので、呼吸が出来なくなっていく筈だ、呼吸しても肺に空気は行かないだろう。
「ふむ、もうすぐ君は終わる、最後に何か聞いておこう」
 自分はそう言って、東せつなに言う、すると東せつなは息が切れ切れになりながら自分に言う。
「あ……あんた、絶対許さない、死んだら絶対祟ってやる……!」
「祟る体力があれば、の話だけどね、それでは自分はこれにて」
 自分は東せつなの服で小型ナイフの血を拭う、そしてその場を去った……

「あずま……だよなぁ、東って?」
 自分はそう言って、プリキュアの図鑑を確認する、そして東せつなというカテゴリを見つけて確認する、すると『東せつな 殺害完了』と表示される、ふむ、消す事が出来たか、実際消す事が出来るか分からなかったから、少し不安だったが。
 それにしても人に換算すると何人消せたんだろう? 軽く十五人になるんじゃないか? とか思いながら自宅の寮で熱々のコーヒーを飲む、結構消せたから、もう残りは少ないかもしれないが、軽く二十人は残っているのだ、中々大変だな、ミッションも。
 そう思いながら自分は欠伸をする、確かカフェインの効果は軽く三十分以降だったな、だったら少しは寝れるんじゃないだろうか? よし、少し寝るか、そう思いながら自分はベッドに向かう。
 今日はまだまだ時間がある、軽くもう一人消せるんじゃないだろうか? と思いながら大きく深呼吸をする、早く寝ないとカフェインの効果が作動してしまう。
 それだけは防がないといけないな、と、思いながら目を閉じる──今日はまだまだ時間があるんだ、夕方に起きて、もう一人プリキュアを消せたらいいなぁ、と思いながらベッドにダイブする、今日も、というか、今回も布団に包まれずに寝る。
 それもベッドとしてどうなんだ、って言われそうだけど、此処は今現在自分の部屋、寮なのだ、誰にも邪魔されないし、誰にも不可侵な場所なのだ。
 自分はそう思いながら睡魔に襲われる──夕方に起きれる様に頑張らなきゃ、そう考えながら寝息を立てる──お休み、朝、お早う、夕方。

 第十三章 刹那 MOMENT 完

 第十四章 夢 DREAM

Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 ( No.109 )
日時: 2017/03/22 21:39
名前: 熱都 (ID: eso4ou16)  

最初は夢なんか見ていないと思っていた、だけど、何時の間にか見ていた、それは何故だろう?自分には理解出来なくて、理解する事が不可能で、不可解だった。
そんなある日の事、自分は目覚めると目の前にプリキュアが居た、はい、可笑しい、可笑し過ぎて何も言えなかった、そして彼女、プリキュアは言った。
「初めまして、私はキュア…」
最初はぽぅ、と魂が抜けた様に呆然としていたが、少しずつ判断出来てきた、「ゲーム」、自分は「同居人」のテレビで確認する、現在日本国民全員にプリキュアを一体配布した、と言っている、最初は意味が不明で、理解出来なかったが、ゆっくりと理解してきた。
成程な、これは「ゲーム」か、この「ゲーム」に参加して、優勝すると何でも願いが叶うのか…ん?何でも?可笑しい、どうやって叶えるのだ?どうせ叶えられない、叶える為にはもっと「何か」が必要だ、そうだな…この「ゲーム」製作者と戦う、とか。
そして自分は自分の為に現れたプリキュアを消した、死体はどっか適当に山にでも捨てた、死体はゴルフバッグの中に入れて持ち運んだ。
だけどゴルフバッグの中を確認すると、そのプリキュアは居なくなっていた、まるで「神隠し」にあった様に…最初は重かったが、開けたら軽くなっていた、何とも不思議な話だ。
自分は山の中で大きく深呼吸して「同居人」の家に戻って寝た、これは夢、そう言い聞かせながら寝た、これは夢、これは夢…そう言い聞かせながら睡魔に襲われる。

Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 ( No.110 )
日時: 2017/03/23 22:14
名前: 彩都 (ID: 4IM7Z4vJ)  

「えっ?」
 不意に目が覚めた、自分は寝汗を掻いており、とても驚いた、何でこんなに汗が出ているのだろう? まさか今さっき見た夢を思い出したから? まさか? 今の季節は夏だ、だから汗でも掻いたのだろう、と自己解釈して、自分は服を着替えて、時間を確認した、今の時間は夕方の五時、うーん……どうだろう? プリキュアは帰っている時間だろうか? 自分はそう考えながら欠伸をする。
「さぁ、少しは行動しよう」
 自分はそう呟いて服を着替えた後、寮を出る──今日は誰を消せるのか?

 自分は公園に来ていた、そう、寮が近くにあるあの公園だ、自分は少し大口になりながら周りを確認する、すると目の前に一人の少女が現れた、何とも偶然、メガネを装着して、プリキュアかどうか確認する、すると≪プリキュア反応あり!≫と表示される、ふむ、プリキュアか、それでは話しかけるとするか、そう思いながら自分は目の前のプリキュアに話しかける。
「やぁ、君、綺麗だね、名前を何と言うんですか? 自分は薬袋、薬の袋で薬袋って言います、君は?」
 自分がそう言うと、目の前のプリキュアは不思議そうに名を名乗る。
「ゆ、夢原のぞみ(ゆめはら──)、み、薬袋君は初めましてかな?」
「あぁ、そうだね、初めましてだ、そういえば自分は君の知り合いに呼ばれているんだ、一緒に行くかい?」
 自分がそう言うと、夢原のぞみが驚く。
「えっ? そうなの?」
「あぁ、そうなんだよ、見た目だけ教えてもらって、君を探していたんだよ、さぁ、一緒に行こう」
 自分がそう言って、手を差し出すと夢原のぞみは喜んで自分の手を握る。
「案内してくれて有難う! さぁ、行こう!」
 自分は夢原のぞみの言葉を聞いて、場所を案内する──

 路地裏に着いた、彼女には、『近道』と伝えている、さぁ、何時になったら『近道じゃない』と気付くだろうか?
 すると自分は立ち止まって、大きく深呼吸する、自分は足元にあった酒の瓶を夢原のぞみの頭にぶつける。
「いたぁ!」
「そんな事を言っている場合では無いがね」
 自分はそう言って、殴って欠けた酒の瓶を何度も何度も夢原のぞみにぶつける、そして自分は夢原のぞみの後ろに回って、ナイフを心臓に突き刺した、そしてナイフを抜き取り、血を夢原のぞみの服で拭う。
「うん、さよなら」
 自分はそう言って、その場を去った──そして近くの喫茶店に寄り、プリキュアの図鑑を確認する、『夢原のぞみ 殺害完了』と表示される、何とか消す事が出来たのか、自分はそう思いながら重い深呼吸をする。
今日はまだ時間があるな、と思い、まだプリキュアを消す事を考える……今日は何人消せるんだろう? そう思いながら机に置かれた冷水を飲む──

 第十四章 夢 DREAM 完

 第十五章 夏 SUMMER

Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 ( No.111 )
日時: 2017/03/24 21:35
名前: 熱都 (ID: GudiotDM)  

暑いな、今日は夏だと言うのに…そう思いながら自分は学校へ行く道を歩いていた、流石にこの道を歩いていたら、プリキュアは簡単に見付かるだろう、という考えで道を歩いている。
すると目の前に元気そうな少女が現れる、そして颯爽と自分の横を通り過ぎる。
ふむ、メガネで一応確認しておくか、と思い、自分はメガネの距離を弄って遠方でも確認出来る様設定して、少女を見る、すると≪プリキュア反応あり!≫と表示される、コイツもかよ、と思いながら自分はプリキュアの少女を追いかけて話しかける。
「ねっ、ねぇ、君!落し物だよ!」
自分は偶然落ちたプリキュアの少女のハンカチを拾って、相手に見せ付ける、するとプリキュアの少女が逆送して戻ってくる。
「有難う!」
「いえいえ、どうもいたしまして、そうだ、これも何かの縁だ、名前を教えてくれるかな?」
自分がそう言うと、少女は答える。
「私は夏木(なつき)りん(りん)、君は?」
「自分は薬袋、薬の袋で薬袋という…そういえば君によく似た名前の子を探して来いって知り合いが言っていたなぁ…」
自分がそう言うと、夏木りんは驚く。
「えっ?そうなの?だったら君に着いていこう、その方があまり時間が掛からなさそうだからね」
「そうかい?では行こうか」
自分はそう言って夏木りんと行動を共にする、大丈夫、すぐ行動を共にしなくなるから…

Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 ( No.112 )
日時: 2017/03/27 21:33
名前: 彩都 (ID: Fm9yu0yh)  

「ねぇ、此処で合ってるの? 完全に獣道、もしくは砂利道なんだけど……」
夏木りんがそう言うと、自分は路地裏で立ち止まる、もう良いだろう、これ以上進んでいても意味が無い、そう考えて、自分は言葉を紡ぐ。
「合ってるも何も……君が今からぶっ倒れる場所に対して何を言っているの?」
 自分はそう言って、夏木りんの顔面を殴って、鼻血を出させる、その次に自分は小型ナイフを取り出して、夏木りんの腹部に刺す。
「えっ……?」
「さようならは言わない、さいならは言うかもしれないけどね」
 自分はそう言って、小型ナイフを抜き取って、夏木りんの背後に回って、首に小型ナイフを突き刺す。
 そして抜いた後、心臓にも一刺しして、終了。
「な……何でこんな事を……?」
 夏木りんがそう言うと、自分は呟く。
「さぁ?」
 自分はそう言って、その場を離れた──さいなら、夏木りん。

「うーん……今日はもう二人も消す事が出来たのか……まだいけそうだ、軽く残り二人、確実にもう一人は消す事が出来るな」
 自分はそう呟いて、欠伸をする、案外眠くなってきてしまった……そんな事は考えるな、眠いって考えるから眠くなるんだ、と思いながら自分は大きく深呼吸する。
 さぁ、もう一度行動しなくては、まだまだ消す事が出来る、今日みたいに二人、三人消せたらもっと早く『ミッション』を攻略する事が出来、早く現実世界に戻れる……そう考えると案外早く『ミッション』をクリアする事が出来るんじゃないだろうか? 自分はそう考えて、カフェで紅茶を飲む。
 ふむ、アールグレイティは初めて飲んだが、案外美味しいな、と思う、うーん、他の紅茶も飲んでみたいが、注文して、飲んでいる間にプリキュアが家に帰ってしまっては消す意味が無い、と思い、他の紅茶を飲む事を諦める。
 他にロイヤルミルクティーも飲んでみたかったし、アップルティーも飲んでみたかった、また今度だな……と自分はそう思い、アールグレイティを飲む、美味しいなぁ、紅茶は……紅茶は色々な種類があるから飲むのを止められない、自分的に飲みなれているのはレモンティー、ミルクティーだが……冷えているのもいいが、こうやって温かいのを飲むのもいいな……と考えて、自分は立ち上がって、会計を済ませる。
 さぁ、次のプリキュアを探す為に、自分はカフェを出て、周りを確認する、うーん、やっぱりプリキュアは歩いていない……部活とかだろうか? と思う、まぁ、歩き回ったら見付かるだろう、と思いながら自分はカフェの前を移動して、プリキュアを探す──見つかって欲しいと思いながら自分は歩き回る──

 第十五章 夏 SUMMER 完

 第十六章 春日 SPRING DAY

Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 ( No.113 )
日時: 2017/03/28 21:18
名前: 熱都 (ID: fQORg6cj)  

「いないな…中々見付から…いた、何かいた、多分プリキュアかな?」
自分はそう呟いて、一人のお金持ちみたいな風貌の少女の目を付ける、そしてメガネで確認すると、≪プリキュア反応あり!≫と表示される、知ってた、そろそろ会うかもしれない、と思っていたからだ。
まぁ、会えたのは逆に嬉しいな、そう思いながら目の前で足を挫く真似をする。
「うっ…痛い…」
自分がそう言うと、プリキュアの少女は自分に近付いて膝を曲げて話しかける。
「だっ、大丈夫ですか!?」
「うぅっ…痛い…少し肩を貸してくれませんかね?」
自分がそう言うと、「はっ、はい…」と言って、少女が肩を貸してくれる。
日本人優し過ぎるだろ、と思いながら肩を借りて、移動する事にした。
とりあえず、路地裏でいいか、と思い、自分は路地裏へと案内してもらう。
「ご、ゴメンね、自分が足を挫いたばっかりに…」
「いえ、大丈夫ですよ、困った時はお互い様です!」
「あぁ、有難う…」
マジでこの子優し過ぎるだろ、天使かよ、と思ってしまう。
「えーと、名前は何て言うんです?自分は薬袋、薬の袋で薬袋って言うんですよ、貴方は?」
自分がそう言うと、彼女は答える。
「私の名前は春日野(かすがの)うらら(うらら)です」
「そ、そうか…そういえば君によく似ている名前の子を聞いたな、何だか探してるって話だったけど…」
自分がそう言うと、春日野うららは驚いている。
「そうなんですか!?だったら早く会わないと…」
「自分はその子を探そうとしていたのに…全く捻挫は大変だ、多分君の事だから一緒に行こう」
自分がそう言うと、春日野うららは言う。
「でも足が…」
「大丈夫だよ、別に片足が動けば大丈夫、後は指とかね」
自分はそう言って2Lの水が満タンに入ったペットボトルを春日野うららの頭の方に投げつけた。
そして春日野うららはそのままぶっ倒れた、よし、後はナイフで攻撃するのみ、自分は懐からナイフを抜き取る…

Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 ( No.114 )
日時: 2017/03/29 21:39
名前: 彩都 (ID: O/vit.nk)  

「痛いです! 何でこんな事をするんですか!?」
 春日野うららが顔を上げて叫ぶ、だが自分はそんなのを聞かない。
「黙れ」
「黙りません!」
「そうか、だったら黙るな」
「はい! ってえぇ!?」
「ん? 何? 叫びたかったら叫べば良いじゃないか、何をそんなに驚いている?」
「えっとその……普通叫ぶな! とか、喚くなぁ! って言うんじゃないですか?」
「生憎自分はそう言うのを考えた事が無いからなぁ……」
 自分はそう言って、頬を掻く、まさかこの子、抜けているのか? 流石にそれは無いだろう? と思いながら自分は大きく深呼吸する、珍しいな、消そうとしている相手の前で深呼吸なんて。
 自分は春日野うららの目の前で手と手を合わせて、『パァンッ』と猫騙しをする、すると春日野うららは目を閉じる、これは人間の本能を逆手に取った行動だ、人間大体目の前で猫騙しをしたら目を閉じてしまう、それが人間の本能だからだ。
 そして目を閉じた春日野うららの後ろに回って、自分は彼女の首に小型ナイフを刺す、そして自分は春日野うららの心臓に小型ナイフを突き刺す、これで大丈夫だろう、と小型ナイフを春日野うららの服で拭ってその場を離れようとした、すると春日野うららが自分に向かって声を発する。
「あ、あの……貴方はどうして、こんな事を……?」
「…………」
 自分は無言のままその場を立ち去った、どうしてこんな事を? そんなの簡単だ、『仮想空間から脱出する』為だ──

 時間はもう夕方の五時半だった、まだ消せるな、と思いながらレストランでドリンクバーを単品で頼んだ。
 自分はそのドリンクバーでコーラを飲みながら考える、最悪三十分以内に一人見つけて消す事が出来るな、と思いながら一気飲みする、そしてげっぷをしてしまう。
 まぁ、コーラを一気飲みしたからげっぷしたのだが──自分はドリンクバーに向かい、メロンソーダを取ってきて、自分の席に座る。
 案外メロンソーダは美味い、だから毎回ドリンクバーで取ってしまう飲み物の一つだ。
 あぁ、そういえばプリキュアの図鑑を確認していなかったな、と思い、図鑑を確認する、すると『春日野うらら 殺害完了』と表示される、よし、何とか消せたな、と思い、メロンソーダを飲む。
 今日は何人消せたっけ? あぁ、そうだ、春日野うららで三人目か、今日の朝に一人、夕方五時以降に一人、そして春日野うららの合計三人だ。
 さぁ、時間が許す限り、何人もプリキュアを消さなければ、と思い、自分はメロンソーダを一気飲みする──さぁ、次はどのドリンクを選ぼうかな? そう思いながら自分は席を立つ──美味しい飲み物があれば良いのだが……

 第十六章 春日 SPRING DAY 完

 第十七章 秋 AUTUMN

Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 ( No.115 )
日時: 2017/03/30 21:13
名前: 熱都 (ID: 7hcYnd26)  

「…暇だな」
自分はそう呟いて、商店街の周りを歩く、結構美味しそうな食べ物もあるが、それは我慢する事にした、何故なら、今の時間は夕方五時四十分だ、夜の七時迄には色々なプリキュアが家に帰る、帰る前に少しでも消したかったのだ。
「あーもう、完全に見付からない、甘い物が食べたいなぁ…」
そう思った時だ、不意に鼻に甘い匂いがする、何か匂った事のある匂い、その匂いに近付いていく、すると目の前に羊羹のお店があった。
「…少し食べよ、甘い物が取りたいや」
自分はそう呟いて、店内に入る、すると一人の少女が羊羹を食べていた、流石に自分と同じ考えなのだろうか?帰宅中に食べるなんて…
自分はそう考えながら椅子に座って、羊羹を注文して、食べる。
自分が食べ終わった頃にはもうその少女は居なかった、食べている途中に自分はメガネで確認した、すると彼女は≪プリキュア反応あり!≫と表示された、つまり彼女はプリキュアだ!自分はそう考えて、彼女の後を追った。
すると案外簡単に見付かった、自分は「ハンカチを落としましたよ」作戦を実行する。
「すいませーん、お姉さん、ハンカチ落としましたよ?」
自分はそう言って、プリキュアに近付いた、そしてプリキュアは感謝する。
「あっ、有難う御座います、私、秋元(あきもと)こまち(こまち)って言うんです、貴方は?」
「自分の名前は薬袋、薬の袋で薬袋って言うんですよ、これも何かの縁だ、少し遊びませんか?」
自分がそう言うと、秋元こまちは言う。
「いいの?」
「あぁ、こんなに美しい人は初めて見たからね、さぁ、少し遊んで楽しみましょう」
自分はそう言って、彼女の手を引っ張る、まぁ、秋元こまちにとっては遊びではなく地獄かもしれないけれど…

Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 ( No.116 )
日時: 2017/03/31 21:20
名前: 彩都 (ID: z6zuk1Ot)  

 自分は秋元こまちを路地裏へと連れて行く、すると秋元こまちが言う。
「ね、ねぇ薬袋君、本当にここであっているの?」
 秋元こまちがそう言うと自分は言う。
「えぇ、一応は……近道なんですけどねぇ?」
 自分はそう言って、足元のコンセントのコードを見つける。
「おぉっ、あったあった……これでいけるかな?」
「な、何を言っているんですか?」
 不安そうに自分に言う秋元こまち、大丈夫、君は安心して眠っていればいいから──
「いんや? 大丈夫ですよ、何も無いですから!」
 自分は秋元こまちの腹部を蹴って、コンセントのコードを小型ナイフで切って、秋元こまちの首をコンセントのコードで締め付ける。
「あっ……がっ……」
「そうそう、そうやって苦しんでくれると嬉しいなぁ」
 自分はそう言って、更に強く締め付ける、するとガクンッと膝から崩れ落ちた、軽く五分か、結構耐えていたなぁ、と思いながら小型ナイフで首元を切る、そして心臓にも小型ナイフで刺す、これで血が大量に外に出て行く。
「はぁ、今回もあっさり終わったな……」
 自分はそう呟いて、欠伸をして、商店街に向かった──

 自分は中華料理屋で炒飯を頼んで、早めの夕食にする事にした、今の時間は夕方の六時、まぁ、夜の七時迄に残り三人消せたら結構な収穫か、と思いながらメニュー表を見る、えーと、餃子に炒飯にラーメン、天津飯に唐揚げ、スープに定食系か……まぁ、他に注文していないし、炒飯だけでも充分だが。
 そう思いながら回転する机、ターンテーブルを回転させながら思う、結構消したけどまだまだなんだよなぁ、結構プリキュアは多いなぁ、最終的に来海えりか、花咲つぼみとかも消すんだろうなぁ、後は相田マナ、か──自分は大きく深呼吸して呟く。
「まだまだかぁ……早く終わらないかなぁ?」
 自分はそう呟いた後、プリキュアの図鑑を確認する、『秋元こまち 殺害完了』と表示される、ふぅ、彼女も消えたか……プリキュアにしては結構綺麗だった、まぁ、仮想空間のプリキュアより、現実世界の方の女性の方が美しいし、可愛い奴等も多いだろうけど……そう思っていると、店員から、注文した炒飯が渡される、遂に中華料理屋で炒飯を食べる事となるとは……初めての体験だ、そう考えて、自分は蓮華を手に取り、炒飯を食べた。
 うん、美味い、やっぱりスーパーの炒飯弁当より、こうやって本場の食べ物が食べられるお店の方が格段に美味いな、と感じる、明日から、外食で食べていこうか? と思ったが、弁当でも充分外食だよな、と思って、少し気分を落とす。
 まだ時間はあるよな、流石に二人は消せそうだ、と思い、急いで炒飯を食べる──

 第十七章 秋 AUTUMN 完

 第十八章 無 NOTHING

Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 ( No.117 )
日時: 2017/04/03 21:22
名前: 熱都 (ID: ???)  

今の時間は夕方六時二十分、何気に夕方の六時半が近づいている、そんな時間帯、自分は、通学路を一人で歩いていた、何故通学路を歩いているのかと言うと、プリキュアが簡単に見つかるからだ、自分はプリキュアを呑気にではなく、真剣に探していた。
プリキュアは人数が多い、なので、今日みたいに一気に消さないと、早く出る事が出来ない。
そう思いながら深呼吸する、まぁ、この道に絶対来る、という確証は無いので、待ってても無駄になるかもしれないが…そう思っていると、一人の少女が自分の目の前に現れる、自分はメガネを使用して、プリキュアかどうかを確認する。
≪プリキュア反応あり!≫と表示される、よし、彼女はプリキュア、急いで襲おう。
「やぁ、すいません、実は道に迷ってしまいまして……此処に行きたいんですよ」
自分はそう言って、彼女に紙を見せる、紙には適当な地図が書いてあり、場所は駅を案内していた。
「すいませんが、あまりこの土地に詳しくなくて…」
「そうなんですか、では案内しましょうか?」
「良いんですか?それは助かりました」
自分はそう言って、プリキュアの彼女に駅を案内してもらう、自分は上手い事路地裏へ向かう様考える、果たして路地裏へ行けるかはプリキュア次第だ…

Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 ( No.118 )
日時: 2017/04/04 21:17
名前: 彩都 (ID: 4IM7Z4vJ)  

「そう言えば、名前を聞いていませんでしたね、私は水無月かれん(みなづき──)、貴方は?」
「自分は薬袋、薬の袋で薬袋って読むんですよ、最近こっちに引っ越して来た者でして、あまり土地に詳しくないんです」
 自分がそう言うと、水無月かれんは納得する。
「そうなんですか……」
「えぇ……失礼、路地裏を使用した方が近道になると思うんですがねぇ?」
「えぇ、確かに近道になる路地裏もありますしね、では路地裏に向かいましょう」
 そう言って、水無月かれんは路地裏へと向かった、よし、消す準備が出来た、後は道具を探すだけ。

「結構狭いですね」
 水無月かれんはそう言って、肩を狭める、すると自分はとある物を見つけてにやける、珍しい、こんな所にあるだなんて。
 自分は何とか持って、水無月かれんの頭にぶつけた、ぶつけた物、それは『漬物石』だった、何気に珍しい、都会には無いと思っていたが……何気に現存していたとは、一応仮想空間だよね? 本当に珍しい。
 自分はそう思いながら何度も漬物石をぶつけていく、そして出血量が多くなっていく、流石に死んだか? と思いながら自分は首を切って、左脇腹から小型ナイフを突き刺して、出血多量にさせる。
 流石にここ迄したら死ぬだろうなぁ、と思いながら自分はその場を離れる、えーと、名前はなんだっけ? あぁ、そうだ、水無月かれんだ、危うく名前の存在が薄くて忘れそうだった。

「うん、美味い、このケーキは美味しいなぁ」
 自分はそう言いながらケーキを食べ続ける、此処はケーキ屋さんだ、ケーキ屋さんでケーキを食べる事の何が悪い? まぁ、今はそんな事を忘れてケーキを食べ続ける。
 頼んだケーキは、『チョコケーキ』、『ショートケーキ』、『チーズケーキ』、『フルーツタルト』、『モンブラン』の計五種類だ、今食べているのはチーズケーキだ。
 チーズの濃厚な味が舌に、喉に絡み付いて美味しい、自分はケーキを食べながら、プリキュアの図鑑を確認する、『水無月かれん 殺害完了』と表示される、結構時間も押している、次が最後の行動だろう、と思いながら自分はコーヒーを飲んだ。
 甘い物を食べた後のコーヒーは何でこんなに美味しいのだろう? と、自分はそう考えて、欠伸する、少し前に炒飯を食べたが、これはデザートだ、主食では無い、なので、大丈夫だ、昔から言うだろう? 『ケーキは別腹』、もしくは『デザートは別腹』って。
 うーん! チョコケーキ美味い! とケーキに舌鼓しながら自分はケーキを堪能する、ケーキより美味しいデザートなどあるのだろうか? そう思いながらケーキを食べ続ける──

 第十八章 無 NOTHING 完

 第十九章 春 SPRING

Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 ( No.119 )
日時: 2017/04/05 21:49
名前: 熱都 (ID: xPB60wBu)  

自分は呑気に歩いていた、時間はもう六時を越えて、六時半だからだ。
何気にお腹一杯の自分に対し、目の前に一人の少女を見つける、メガネを装着していたので、≪プリキュア反応あり!≫と表示される、これで最後にしよう、そう思いながら自分は彼女に話しかける。
「ねぇ、君、自分はこの近くに引っ越してきた者なんだけど、絵の駅に行きたいんだけど、一緒に案内してくれない?」
と、言うと、彼女は言った。
「えぇ…時間も時間だし…」
「大丈夫だよ、すぐ着くかもしれないじゃん?だから御願い!説明してくれるかな!?」
と自分はそう言って、頭を下げる、すると渋々彼女は頷く、よし、この後、路地裏に向かえば大丈夫だ、そう思いながら二人で駅へと向かう…
「えーと、私の名前は春野(はるの)はるか(はるか)、宜しくね」
春野はるかがそう言うと、自分も答える。
「自分は薬袋、薬の袋で薬袋って言うんです」
「へぇ、珍しいねぇ!」
「そうかい?」
春野はるかがそう言うと、自分は否定する、薬袋ってそこ迄珍しいのかな?と思いながら、考える。
珍しいねぇ…そこ迄考えた事が無いから、あまり実感が湧かないな、と思いながら二人で駅に向かう、でもね、駅に向かうのは君なんだよ、春野はるか、「天国」という駅にね…

Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 ( No.120 )
日時: 2017/04/06 21:57
名前: 彩都 (ID: WEFYk.MN)  

 そして自分は呑気に前に進み、春野はるかに提案する。
「ねぇ、路地裏へ行ってみない? 案外路地裏って近道になるって話をよく聞くからさぁ?」
「うーん、それは無いと思うなぁ、それなら色々な人が路地裏に向かってごった返すと思うけど……?」
「確かにそうかもしれない、だけど隠されし道がある、とは思わないかい? 誰も使用しなさそうな路地裏がさぁ?」
 自分がそう言うと、『うーん……』と唸りながら考える春野はるか、うん、悩め悩め……そしてバカになれ、等と適当な事を思いながら春野はるかの回答を待つ。
「うーん……それもそうだね、路地裏に行こう」
「うん、分かった、それじゃあこの路地裏へと行こう」
 何とか成功した、そう思いながら路地裏へと向かう──

「本当に合っているかなぁ? 何だか込んできて、前が見えにくくなっているけど?」
「まぁ、それもそうだね、だけど何れ辿り着くよ」
 と、自分はそう言って、周りの得物をよく探す、中々無いな、この路地裏……そう思い、自分の体を触って確認する、今回はこれでいいか。
「ねぇ、春野はるか、君は可愛いね」
「そ、そうかな? あまりそんな事は考えないけど……」
「いんや、可愛いよ」
 自分はそう言って照れる春野はるかに近付く、そして、後ろに回って、腰のベルトを外して、春野はるかの首を絞める。
「可愛いから憎い、という言い方もあるよね?」
「うっ……うぅっ……」
「さようなら、可愛いと最後に言われて嬉しかったかい? それでは、終幕と行こうか」
 自分はそう言って、締め付ける手の力を強める、そして春野はるかは体をガクガクと動かした後、急に抵抗を止める、よし、何とか終わったかな? と自分はそう思い、正面から心臓に小型ナイフを刺す、そして、首を横に切る、これで、出血多量となる、と思いながら小型ナイフの血を春野はるかの服で拭う。
 これで今日の行動は終了だ、と思いながらその場を離れる──

 今日は結構消せたなぁ、と思いながら欠伸をする、今居る場所は寮、つまり自宅。
 そして自分はプリキュアの図鑑を確認する、『春野はるか 殺害完了』と表示される。
 何とか消せたのか、と思いながら自分は体を伸ばす、『んーー!』と声にならない音を出して、自分は風呂場に向かって、風呂に入る、そして風呂場を出て、体を拭いた後、ベッドにダイブする、案外消すって言うのは大変な作業だ、地味に体力と筋力を使用するので、明日は筋肉痛なのかね? と思いながら自分は寝る事にした──ベッドが気持ち良い、だから睡魔が早く来そうだな、と思い、大きく深呼吸した──お休み自分、お早う明日──

 第十九章 春 SPRING 完

 第二十章 海 THE SEA

Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 ( No.121 )
日時: 2017/04/07 21:10
名前: 熱都 (ID: kJLdBB9S)  

「なぁ、お前はどんな食べ物が好きなんだ?食材で答えろ」
そう言って、「同居人」は自分に対して、酒を飲みながら言う。
「…基本的に食材は魚、肉、主に鶏、豚、牛だな…他に思いつくのは無いな」
「そうか、いや実はさ、料理するの少し疲れる時があるんだ、だからレトルトで食べさせたい時があってだなぁ…」
「いや、待て、何でレトルトで食べさせるのに食材で答えないといけないんだ!?グラタンとか、ラーメンとかがあるだろう!?」
「うん、だからだよ、出来るだけ、お前が言った食材を使った食べ物のレトルトを買おうと思ってなぁ…」
「…それなら、カレーとレトルトご飯用意して温めたら良いじゃないか」
自分がそう言うと、「それだ!」、もしくは「その時、背中に電流が走った」みたいな表情をする「同居人」…マジでバカだな。
「成程…そう言う手もあるのか、だったら業務用で大量にレトルトご飯とレトルトのカレーを大量買いすれば、お前が勝手に温めて、食べるか」
「まぁ、電子レンジはある程度使えるよ、だけど火の扱いは出来ない、扱ったら火事になるかもね」
「怖い、お前の家事出来ない才能が怖い…」
そう言って、「同居人」は自分の才能に震える…まぁ、そうだろうね、そう思いながら自分は寝室に入って寝る、酒飲んで、案外睡魔が早く来たので寝る事にした…本当、酒飲むと眠くなる…

Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 ( No.122 )
日時: 2017/04/10 21:30
名前: 彩都 (ID: Xr//JkA7)  

「初めまして? 殺人鬼さん?」
 自分は人を消した後、後ろから声がしたので振り向いた、すると赤いメガネの縁の女性が立っていた、服装は濃い赤の縦セーターに白衣、スカートはベージュで黒いストッキングを着用していた。
「…………」
 自分はその女性を消そうとした、だが女性は自分の事を強く抱き締めて、手に持った小型ナイフを地面に落とす、すると小型ナイフは『カラァン』と音がする、強く抱き締めながら女性は言う。
「まぁまぁ、落ち着けよぉ、何もしないって、お前が警察に捕まるとか思っているのか?」
「はい、そうです、悪い事をしたら警察に捕まる、それが日本」
「そうか? あんまり面白い事を言うと腹筋が壊れてしまうぞ? では何故『君が消した人は警察が見つけられないのか? それは分かるか?』、私は分かるぞ? さぁ、私の解答に対し、お前は答えられるかな?」
 女性がそう言うと、自分は不思議がる、流石にそんな事は考えられない、だけどこれだけは分かる、『目の前の白衣の女性は今自分にとって味方』だと判断出来る。
「えーと、分かりません」
 自分は素直に言うと、女性は笑って言う。
「大まかに言えば、『お前が消した場所があまり人の目に付き難い場所だったからだ』、それがQEDなのさ、そして此処は何処だ?」
「……川ですね、しかも川沿いの」
「簡単だ、お前が遺体を川に投げ込めば良いだけだ」
「そうですね、貴方を消す前にしようと思っていた事なんです」
「そうかそうか……そして私はお前を保護しに来た、理由は簡単、私は数週間程、お前を見つけては観察していた」
「ストーカー?」
「無論、お前を観察する為だ、お前はどうやって食事をしているか、どうやって生きているか、どうやって生活しているのか? それを調べた、するとお前は!」
 そう言って、自分の顔に人差し指を押し付けた。
「お前はコンビニ弁当ばっかで栄養が偏っている! だから私が保護して、正しい食生活をさせる!」
「……まぁ、コンビニ弁当の方が楽だし……」
 自分がそう言うと、人差し指を自分の鼻に押し付ける。
「それがダメなんだよ! 健康な体にならないと! 健康にならないと明日倒れて、警察に捕まるかもしれないよ!」
「それは困る」
「でしょう!? だからアンタ、明日からいや、今日から私の家に住みなさい! 家迄案内するから!」
「えっ? ちょっと、お姉さん、待ってよ!」
 自分はそう言って、お姉さんに引っ張られる、自分はこれからどうなるのだろう? と思いながら自分は移動して、女性の家の中に入る──彼女は一体何者なんだろう? そう考えながら自分は靴を脱いで、リビングに座らされる──

Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 ( No.123 )
日時: 2017/04/11 21:03
名前: 熱都 (ID: REqfEapt)  

「え、えーと…」
自分は正座しながら周りを確認する、女性特有の可愛い一室、リビングというか、机の置いてある部屋、つまり今自分が座っている部屋には、真っ白な机があった、この机は勉強机の様な大きさで、お高い値段がしそうだった。
「と、とりあえず、靴を脱いで、正座したけど…」
自分はそう言って、周りをきょろきょろと見回す、ベッドはふかふかで、柔らかい、そして女性は台所で「ふんふん!」と鼻歌を歌いながら料理を作っている。
えーと、とりあえず、自分は密室に居る訳だ、そんな状況の中、自分は大きく息を吸って、状況を確認する。
「まさか自分はこの家で過ごす事になるのか…?」
一人ごちる、だけど誰も反応しないので意味が無い、すると机に布を敷いて、その布の上に大きな鍋を置いた、そして女性が言う。
「お前、晩ご飯は食べていないよな?」
「あ、あぁ、食べていない、今さっき家に行く前に消した男性の金を奪って、飯をコンビニで取ろうとした所だ」
「そうか、何とか間に合った様だな、さぁ、今目の前にあるのは鍋である、その鍋を二人で食べる、お前は小食派か?それとも結構食べるのか?」
女性がそう言うと、自分は答える。
「さぁ?結構食べるとは思うけどね」
そう言って、自分はその鍋に手をつける、その鍋が人生の中で一番美味しかった事は今でも覚えている…

Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 ( No.124 )
日時: 2017/04/12 20:52
名前: 彩都 (ID: ???)  

「えーと、女性よ」
「私の名前は薬袋だ」
「……えーと、薬袋さん?」
「私の名前は清新だ」
「……えーと、薬袋清新さん?」
 自分がそう言うと、女性──薬袋清新──は反応する。
「何だ?」
「えーと……」
「えーとえーと煩い、お前は関ジャニか」
「……何で鍋なんか作ったんです? 自分はあまり食べれない可能性もあるのに……他に料理出来る筈だ、なのに……」
 自分がそう言うと、薬袋清新は大きく溜息を吐いた。
「私の名前は薬袋清新(みない きよあら)、年齢は秘密、3サイズも秘密、職業、大まかに言えば研究者、好きな物、飲み物は酒、食べ物は鍋や温かい物、趣味、人間観察、備考、胸は小さい、胸は小さい!」
「分かった! 分かったから、自分の質問に答えろ!」
「今言った、好きな食べ物、温かい物、だから今日の晩ご飯は鍋」
「……えー」
 自分はそう言って、呆れる……何なんだよ、この人……そう思っていると、薬袋清新は言う。
「まぁ、一緒に住むんだ、仲良くしようぜ?」
「住む? 何を馬鹿な事を言っている? 自分は今日だけご飯を食べて、他の所に行く、だから食べ終わったらさよならだ」
 自分がそう言うと、薬袋清新は言った。
「何言ってんだ? 私はお前がちゃんとご飯を食べれる様に、健康体にさせる為に一緒に住むんだよ、お前が離れても、一生追いかけるぞ?」
「……面倒だ」
 自分はそう言って、寝転がった、何なんだよ、この人? 結構迷惑だな……
「あぁ、そうだ、もしもお前が私から離れたら、これを警察に突きつける」
 そう言って、薬袋清新は写真を自分に見せた、すると自分は驚く、何故なら『色々な人の殺害現場を撮っている』からだった、その写真にはばっちりと自分の顔が撮られていた。
「……! こいつぅ……」
「と言う事だ、お前が私から離れるのは不可能だ」
 そう言って、ニコニコしながら鍋を食べていく薬袋清新改め、『同居人』……コイツは何れ、ボコボコにして写真を破棄しないとな、と思いながら溜息を吐いた──
 これが殺人鬼である自分と、薬袋清新基『同居人』の出会いである──最初は言い合いばっかだったが、何時の間にか仲良く、そして本音で話し合ったり、ボケあったりする事も出来る仲になった──
「……ん、懐かしいなぁ……自分と『同居人』の出会いかぁ……色々あったなぁ、言い合いしたり、喧嘩したり……その度に仲良くなっていった気がする……」
 自分はベッドの上でそう呟きながら目を閉じる、懐かしい記憶だな、と思いながら自分は起き上がる、そしてベッドから立ち上がって、欠伸をする。
「さぁ、今日も快晴な朝だなぁ、太陽の光が眩しいぜ……」
 自分はそう言って、背中を伸ばす──さぁ、今日もプリキュアを消さないとな、そう思いながら自分は動き出す──今日はどのプリキュアを消すのか、それは自分には分からない──

Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 ( No.125 )
日時: 2017/04/13 21:31
名前: 熱都 (ID: ???)  

薬袋清新、懐かしい名前を思い出した、確か、自分もそういう名前になってたっけ?と思いながら生徒証を確認する、そこには「薬袋清新」と書かれていた、ふむ、こんな身近な名前を自分は懐かしいと称するのか、何とも可笑しな人間だな、と思いながら自分は椅子に座って考える。
「ていうか、本当何でこんな所に来たんだよ…あーもう、完全に自分が悪いんですけどね!?だけどね、暇だから仮想空間の体験会に行ったらこうですよ!?何で意識だけをこの空間に置いてけぼりされないといけないんですか!?全く、完全に自分が悪いのに愚痴を言ってしまった、はぁ…」
自分は大きく溜息を吐いてから考える、「自分が暇だから仮想空間に行く事になった理由」、そんなのは簡単だ、「「同居人」である薬袋清新が存在しない」からだ、最近よくある事になってきた、「食事は自分で各自摂ってくれ、コンビニ弁当はあまり食べない様に」と言ってそのまま三日、最悪一週間は帰って来ない事が。
まぁ、簡単に言っちゃえば、「仕事が忙しいから帰るのが困難になってきた」って言う事だ。
まぁ、勝手に仮想空間に来た自分も悪いんですけどね、そう思いながら水分補給しようと立ち上がってシンクに向かおうとした、すると背後から変な音が聞こえた、まるで「ジョワワァン」と聞こえそうな奇妙な音が。
そしてその「存在」は目の前に現れた、「風利城ユア」として…!

Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 ( No.126 )
日時: 2017/04/14 21:41
名前: 彩都 (ID: ???)  

『やぁ、初めまして、薬袋清新さん、私は風利城ユア、と申します、この仮想空間を作り上げたユーアの片割れで御座います、と言っても、二人で開発したんですがね──さて、貴方の言葉、心の声、全て聞かせてもらいました、そして私は面白い事を私は考えました、それは『貴方の通っている学校の校長先生及び学園長』になる、と言う事です、それに対して何か反論は? と言っても、その前に何で自分の目の前に風利城ユアが!? と言うのが今の心境でしょうか? 他に何か思いつきましたかね? まぁ、それは分かりませんが、何か返答はありますか? 薬袋清新さん?」
「…………」
 唖然、というより、機械音で喋られて唖然とならない人は居ないだろう、そしてまず、何で風利城の人間が自分の目の前に居るんだ……? そう思いながら一つずつ考えて、言葉を発す。
「まず、何で自分の学校の校長になるんだ? 先に答えろ」
『……そんなのは簡単です、『貴方が停学処分になっているので、それを解除する為に校長先生になって、貴方の停学を無かった事にする』んです、簡単な理由です』
「確かに……だけど、他に質問をする、『貴方の言葉、心の声、全て聞かせてもらいました』って言ったけど、どうやって確認したんだ?」
 自分がそう言うと、風利城ユアは少し乱れた、えっ? まさか映像なのか?
『違います、私はホログラムです、なので、状況が悪ければ映像が乱れたりします、さて、それでは質問を返しましょう、実は貴方がこの空間に来る前に何か被ってから来ましたよね? そしてその被った物から脳波を受け取って、文字化したんですよ、後、この空間でも色々な方向から貴方を監視しているので、大体の感情とかも読み取れます』
「成程な……自分のやった事は全てお見通しってか……」
『はい、そう言う事になりますね』
「そうか、それではもう質問は無いぜ」
『そうですか、それではさようならです』
 そう言ってホログラムの風利城ユアが消えようとする、だが自分は『少し待て』と言って、風利城ユアを止める。
「その前に最後の質問だ、『自分が殺害したプリキュアは何故生き返っている』んだ? それに答えてから消えろ」
 自分がそう言うと、風利城ユアは大きく溜息を吐いてから返答する。
『そんなの簡単じゃないですか……ですが私から答えを言うのは少々楽しくありません、この空間のプリキュアに聞いてみてはどうでしょう?』
 そう言ってから風利城ユアは消えた──その対応には腹が立ったが、確かにその通りであるとも思える、そして風利城ユアが消えた後、自分は立っていたが、椅子に座って大きく溜息を吐いてしまった、何なんだ、この虚無感とドッと来た疲労感は……? 自分はもう一度寝る為にベッドへと向かう──

Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 ( No.127 )
日時: 2017/04/17 21:29
名前: 熱都 (ID: ???)  

「ん?もう夕方か」
自分はそう言って目が覚める、ベッドで眠っているのは分かるが、生憎寝室には時計が置いていないので時間の確認のしようが無い。
「あーぁ、よく寝た気分だ…だけど今日の朝の出来事だけはしっかりと覚えているぜ、風利城ユア、お前だけは許さないぜ…!」
自分はそう言って、ベッドから起き上がる、さぁ、今日もプリキュアを消すべく活動しよう。
自分は外に出て、食事を摂る為に活動する、今の時間は夕方の四時半だ、何気に結構な時間が経っていた。
よく寝たなぁ、と、思いながら自分はレストランに向かい、ミートソースのスパゲティとドリンクバーを注文する、もしもお腹が減ったのなら、もう一度注文すれば良いのだ。
自分はドリンクバーでメロンソーダをコップの中に入れて、その場で少し飲む、うん、やはりメロンソーダは美味しいな。
そしてメロンソーダが入ったコップを持って、自分は店員に案内された席に座って待機する、スパゲティとか物凄く懐かしいのだが?「同居人」はあまり麺類の料理をしなかったから、スパゲティを食べるのは懐かしい、と感じてしまう。
まぁ、懐かしい、と言っても一ヶ月に一回程度だが…そう思っていると店員がスパゲティを運んできた、来た来た。
自分はスパゲティを食べて、「あぁ、美味しいなぁ」と思った、そして一気にスパゲティを食べる…

Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 ( No.128 )
日時: 2017/04/18 21:16
名前: 彩都 (ID: ???)  

「ふぅ、食べた食べた……」
 そう呟いてから、口の周りに付いたミートソースを拭う自分、それにしてもこのレストランの料理は美味しいなぁ、凄い、レストラン──と思いながら自分は大きく溜息を吐く、食べたのが良いけれど、その後はどうしよう? 早くプリキュアを探したいが、まだお腹が減っている、もう少し何か食べたいなぁ、そう考えながらメニュー表を確認する、何か小腹が空いたから、パンとか、何かが食べたいなぁ、と思う、だけど手頃なパンなんかあるのだろうか? 無いと思うから、もう一度スパゲティを注文する事にした、おまけに最初に食べたミートソースのスパゲティを注文した──

「うーん、やっぱり美味いねぇ、スパゲティ最高過ぎる」
 そう呟きながらモグモグと食べる自分、中々美味しいスパゲティでお代わりもするレベルだった。
「それにしてもコシがあって美味しいなぁ、これを食べ終わったら動こうか」
 そう言って、急いでスパゲティを食べ始める自分、美味しいから手が進む──
 そして食べ終わって、自分は会計を済ませて、外に出た、外は雨が降っており、自分は仕方なくコンビニに向かう破目となった。
「うー、雨なんて聞いていないぜ、全く、今日は不運なのかもしれないな」
 自分はそう呟きながらコンビニの入口にある長さ65cmの傘を手に取って、店内を少し周る、そして目ぼしい物は見付からないので、購入してコンビニを出る。
「何とか購入完了、さぁ、急いでプリキュア探しでもしましょうか──」
 自分は体を伸ばした後、傘の袋を取って、傘を開ける、そして傘を差しながら動き始める──

「えーと、中々いないねぇ、まさか雨だから急いで帰ったのかな?」
 自分は頭を掻きながらのんびりと学校周りを歩いていた、すると目の前に一人の少女が歩いていた、自分はメガネで確認する、≪プリキュア反応あり!≫と表示される、成程、流石に出ていない訳では無いのか、そう思いながら話しかける。
「すいませーん、この近くで犬を見かけませんでしたか? 名前はミケって言うんですけど?」
「えっ? 犬? 犬なのにミケなの?」
「あっ、はい、そうです」
 自分が少し戸惑いながら言うと、彼女は言う。
「で、どんな見た目なんですか?」
「見た目? 大まかに言えば三毛猫みたいな三色あって、雑種です」
「それでは写真はあるかしら?」
「しゃ、写真!?」
 ヤバい、流石にそこ迄考えていなくて苦肉の策を出す。
「すいません、写真を撮ったカメラが無いんですよ、最近失いまして」
「成程、それでは少しだけ手伝います、私も時間があまり無いので」
「有難う、えーと、名前は? 自分は薬袋、薬の袋で薬袋って言うんだ」
 自分がそう言うと、彼女は答えた。
「私は海堂みなみ(かいどう──)、それでは一緒に探しましょう、薬袋さん?」
 海堂みなみがそう言うと、自分も頷く──さっさと彼女を路地裏に向かわせないとなぁ、と思いながら存在しない犬、ミケの名前を叫ぶ──

Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 ( No.129 )
日時: 2017/04/19 21:22
名前: 熱都 (ID: ???)  

「中々居ない…」
そう言って、海堂みなみは額の汗を拭いながら学校の指定鞄を肩から降ろして、地面に置く、確かに結構な時間、ミケを探しているが、流石に存在しない生き物の名前を呼ぶのはちょっと疲れる。
「確かに…少し疲れたねぇ、休憩でもして、体力を回復させよう」
自分はそう言って、地べたに座って体力を回復させる為に深呼吸をする、何度も繰り返して、体の熱を放出する、だが海堂みなみだけは一人でに頑張っている。
「…君も休憩したら?海堂みなみ?」
自分がそう言うと、海堂みなみが自分に向かって叫ぶ。
「元はといえば貴方の犬でしょう!?そして私は急いで帰る為に探しているんです!探しきれずに家に帰るなんてしたくないです!」
「…」
海堂みなみはまだ頑張る様だ、自分は大きく深呼吸して考える、どうやって路地裏に向かわせるか?案外簡単そうに思えるけど、完全に難しい…仕方無い、強制的に動かせるか…そう思い、自分は叫ぶ。
「おーい!海堂みなみー!路地裏にミケの首輪が落ちてるー!」
自分がそう言うと、海堂みなみが走ってこちらに向かってくる、フフフ、嘘に騙されて…と、そう思いながら自分は腰のベルトを外して何時でも外せる様にする…さぁ、作戦は成功するかな?

Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 ( No.130 )
日時: 2017/04/20 21:19
名前: 彩都 (ID: ???)  

「ねぇ、ホントに首輪が?」
 そう言って海堂みなみが自分に近付くと、自分は『あぁ、そうだよ!』と言って、路地裏へと案内する。
「この路地裏の何処に首輪が……」
 海堂みなみがそう言った瞬間、自分は彼女の首に自分のベルトを巻いて首を絞める。
「ぐっ……!」
「さようなら、海堂みなみ、楽しかったかもしれない」
 自分はそう言って、強く締めていく……段々と呼吸がし辛くなっていく、そんなのお構い無しに自分は締め続けた、何分が経っただろうか? 彼女、海堂みなみは遂に抵抗が無くなって体の力が抜けて重く感じる。
「…………」
 自分は彼女の首に人差し指と中指を当てて脈を確認する、すると脈は動いていなかった、自分は最後の攻撃として、心臓と首に一刺しして、その場を離れた──

「ふぅ、今日も長い一日が終わるな……」
 そう思い、自分はプリキュアの図鑑を確認した、『海堂みなみ 殺害完了』と表示される、よし、何とか消せた様だなぁ、と思いながら自宅の寮で深呼吸をする、もう二十人も消えたのか、そう思いながらプリキュアの図鑑を確認する、約半数が光っている、早く残りのプリキュアも消さないとなぁ、と思った時だ、ポストに何か投函される音が聞こえた、『まず自分の家を知っている存在は誰も居ない筈』だ……一体誰が投函したんだ? と静かな不思議さを覚えながら自分は玄関に向かう、この寮のポストはアパートの鉄の扉みたいに扉とポストが一体化しているタイプだった、そんなポストに近付いて自分はポストに投函された封筒を見つける。
「ふ、封筒? 何でこんな時間に……? 不思議だ、本当に不思議だ、一体誰が投函したんだか?」
 自分はそう呟いて封筒を破って中身の紙を確認する、すると目の前に飛び込んできたのは『停学終了の知らせ』だった、まさか本当に風利城が!? そう思い、製作者を確認する、名前は『風利城ユア』! 完全に今日ホログラムで来た存在と同じ名前だった!
「風利城……ユア! まさか本当に停学を解除しに……!」
 そう言って紙の内容を確認する、大まかに言えば『貴方を停学処分にした校長を辞めさせたから、停学処分を無かった事にしました、なので学校に戻って来い』、と言う内容だった。
「……本当にやる事が大きいなぁ、ていうか、一週間も経っていない気がするんだけど? 停学処分になってから……」
 そう言って、日にちを確認する、確かまだ一週間経ったか経っていないぐらいだったな、本当に早い停学だなぁ……そう思いながら自分は椅子に座って考える、どうして自分を学校と言う閉鎖空間に戻らせたのだろう? その意図は分からないが、自分は仕方なく制服を用意する事にした──明日から学校行くのは辛いなぁ。

 第二十章 海 THE SEA 完

 第二十一章 天 HEAVEN

Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 ( No.131 )
日時: 2017/04/21 21:16
名前: 熱都 (ID: ???)  

「行ってきます……」
そう呟いて自分こと、薬袋である自分はホログラムで出てきた風利城ユアの直々の書簡により、約一年間停学処分を受けていた学校に投稿する事になった、何故約一年間停学処分を受けているにも拘らず学校に行けるのかと言うと、「停学処分を決定した校長先生が風利城ユアと交代した、交代したので、自分の停学処分を処分して、学校に行ける様にした」のだ、何と言う勝手な事を……そう思いながら自分は寮を出て、歩き始める。
久し振りに征服に身を包んで学校に行くのだ、懐かしいという感情が表れてしまう、だが逆に考えて欲しい、「自分はまだ一週間程度しか停学処分を受けていない」のだ、軽く一週間、約52週の内の一週間なのだ、まだまだ停学したり無いだろう。
そう思っていると、もうすぐ学校に到着しそうだった、だが、目の前に一人の少年がニッコリと笑う、一人の少年、その存在は風利城ユアだ、風利城ユアは校長先生に似つかわしくない白いスーツで校門に立っていた、そして自分は風利城ユアの目の前に辿り着いて、その場で停止する、すると風利城ユアは急に笑顔のまま頭を下げる。
「お早う御座います」
「……!?」
いきなりの出来事で自分は驚いてしまう、すると風利城ユアが言う。
「何をしているんですか?私は朝の挨拶をしました、なので君も朝の挨拶をしなさい」
「あ、あぁ……お早う御座います」
そう言って風利城ユアはニコりと笑って、他の生徒に頭を下げて「お早う御座います」と言う、何を考えている風利城ユア、そう思いながら自分は自分の教室に向かった……

Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 ( No.132 )
日時: 2017/04/24 22:06
名前: 彩都 (ID: ???)  

 そして自分の教室に向かって、自分の席に座る、何気に約一週間で自分の座る場所なんか忘れるか、そう思いながら自分の席で教科書等を引き出しの中に入れる、そして今日の授業の教科書を見る、確か一時間目は国語だったな、確か国語の教科書を取り出して読んでおかないと……そう思いながら教科書を引き出しから取って、国語の教科書を読み始める、すると『薬袋君』と聞いた事がある声が聞こえた、国語の教科書を下げて、周りを確認する、すると黄瀬やよいが自分の事を呼んでいた、一体何なんだろう? そう思いながら黄瀬やよいの話を聞く。
「やぁ、黄瀬やよい、どうしたんだい? 結構なひそひそ声で自分の名前を呼んだけど?」
「あ、あの……停学大丈夫だった? 数日前に悪い人を殴って怪我させたからって停学処分を受けていたって話を聞いたけど……?」
 黄瀬やよいの言葉を聞いて、自分は考える、まさかプリキュア自体に話が伝わっているとは……中々腹が立つ事をしたなぁ、だけどその張本人は存在しないが……そう思いながら自分は体を伸ばす、伸ばした後、自分は黄瀬やよいに言う。
「まぁね、一応は謹慎処分だし、大丈夫だよ、一応家で勉強してきたし、まだ皆には追いつける」
 自分はそう言うと、黄瀬やよいが言う。
「そう? もしも授業の内容に困った場合は私がノートを見せてあげるからね? ちゃんと出来ているか分からないしね、安心したよ、それじゃあ私はこれで」
 そう言って黄瀬やよいは自分から離れた、だけど椅子の脚に捕まって、すっ転んで、スカートの中を大っぴらに見せ付けてしまう。
 彼女の転ぶ不運は一週間経っても直らなかった様で……そう思いながら自分は国語の教科書を読み始めた……

 本を読み始めて数分が経った、すると謎の放送が入った。
『あーあー、マイクテスト、マイクテスト、えー、今日の一時間目の授業を変更して、新校長、風利城ユア校長の挨拶がありますので、中学生の皆様は至急体育館に集まって下さい、繰り返します、今日の一時間目の授業を変更して、新校長、風利城ユア校長の挨拶がありますので、中学生の皆様は至急体育館に集まって下さい』
 そんな事を聞いて、自分は驚いた、挨拶? 何を言っているんだ? まさか昨日校長になった訳か? 『皆が帰った夕方とか』に!? そう思いながら自分は焦る、それなら都合が合う、そう考えて、自分も体育館へ向かう為に席から立ち上がって、廊下へと向かう──一体どんな話をするんだ、風利城ユア……? そう思いながらゆっくりと、ゆっくりと前に進む──

Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 ( No.133 )
日時: 2017/04/25 20:33
名前: 熱都 (ID: ???)  

自分は学校の廊下をゆっくりと進む、そして新校長、風利城ユアの事を考える、まさか昨日ホログラムで出てきた風利城ユアがまさか校長になるとはな……全然考えていない事だ、全くもって実際に校長になるだなんて、考えもつかないだろう……そう思いながら、自分は深呼吸をする、大丈夫だ、最終的には風利城ユアを学校から辞めさせる手だって存在するかもしれない、その手を使用して辞めさせてやる、そう思いながら、自分は目の前に存在する体育館の扉に手をかけて中に入った……すると目の前でいきなりクラッカーを鳴らされて驚いて尻餅をついてしまう、えっ?誰だ?あの女性は?そう思いながら必死に考えて思い出す、あぁ、思い出した、確か仮想空間を作り出した人、風利城ユアの妹、風利城ユーアだ、でも何でこんな場所に風利城の二人が?そう思いながら立ち上がって、椅子に向かう自分……一体意味が分からない、そう思いながら自分は風利城ユアが出るのを待つ……すると一気に真っ暗になる、黒いカーテンでも使用しているのか?と思いながら舞台に風利城ユアと風利城ユーア、両名が現れる。
「やぁ、初めましての方は始めまして、朝に出会ったと言う方は御久し振りです、私の名前は風利城ユアと申します、前校長は汚職事件により、辞めてしまい、自分が校長になる事になりました、何分校長と言う仕事は初めてですので、妹の風利城ユーアと共に校長を勤めさせて頂きます、そしてユーアは副校長先生として頑張らせて頂きます、それでは、私のお話は終わります」
えっ……?えぇー!?まさかのまさか、副校長が風利城ユーア!?いきなりの展開に自分は驚きながら口を開ける……風利城ユア、一体何を考えているんだ?そう思いながら自分は唖然となる……

Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 ( No.134 )
日時: 2017/04/26 20:53
名前: 彩都 (ID: .niDELNN)  

「初めまして、体育館の前でクラッカー鳴らしたのは私です、風利城ユーアと申します、兄共々頑張りますので宜しく御願いします」
 そう言って風利城ユーアは頭を下げてマイクを風利城ユアに渡す。
「一体、何がしたいんだ……!?」
 自分はそう呟いてから、解散となった、一体何がどうなっているんだ? と考えながらも思い付かないので、自分は自分の教室に戻って、溜息を吐く、そして自分の席に座って、教科書を開く──

 そして授業が終わって昼休み。
 自分はカレーライスを頼もうとして、購買に向かう、自分は列に並んで待機する、すると後ろから肩を掴まれて驚いてしまう、掴んだのは風利城ユアだった。
「おいこら」
「おいこらって」
「いや、何してんですか、校長先生が」
「校長先生はお腹が減っています、ロボットでは無いのです、なので、食事をするのです、食事をする為に購買に来ているのです、何か間違っていますか?」
「分かった、自分は校長先生とは絡みません、いいですか?」
「悪いですよ」
「何でだよ」
「校長先生たる者、色々な生徒の悩みや話を聞かないと」
「そうですか、自分は話す内容も悩みも無いです」
 自分はそう言って、カレーライスを注文する、するとニコニコと笑って風利城ユアは呟く。
「凄い奇遇ですね、私、実はカツカレーを食べようと思っていたんですよ」
「そうなんですか、自分はさっさと消えますんで」
「えぇ、そうですか、残念です」
 自分はそう言って、カレーライスの値段を払って、一人で席に座って食べ始める。
 すると目の前にカツカレーとお盆を持った風利城ユアが現れて自分に言う。
「前、いいですか?」
「…………」
 何でこんなに絡んでくるの? そう思いながら頷く。
「いやぁ、相席だなんて懐かしい、私はお金持ちなので、相席という事が無いんですよね、後こんな庶民な食べ物もあまり食べた事が無い」
「そうなんですか、で、何で自分に絡んでくる? 何か理由があるんだろう?」
 自分が冷たい声でそう言うと、風利城ユアは笑いながら自分に言う。
「そんなの簡単じゃないですか、貴方は何故、薬袋さんの代わりにこの仮想空間に受けに来たんです? 私だってバカでは有りません、当選した人の名前と年齢、更に容姿迄調べつくしている、だけど体験会でそれを知るのは私とユーア、ただ二人のみですね──」
 自分は大きく息を吸って風利城ユアに答える。
「貴方には知らなくてもいい事実でしょう? まぁ、言いますけど……大まかに言えば、『暇だから』ですかね? 時間潰しの為にこの仮想空間に来た、案外この仮想空間は楽しいですよね、では自分も言ったから、貴方も答えて頂きます、何で仮想空間の人間を閉じ込めた?」
 風利城ユアは大きく溜息を吐いてから、自分に言う。
「まさかそんな事を聞く人が現れるとは……まぁ、良いでしょう、簡単です、『一般人が仮想空間に閉じ込められたら困るんです、だから体験会と称して、一般人に体験させて、出られない状況を作る、そして精神状態を探る』、と言った方が良いですかね? もっと簡単に言えば、地震で閉じ込められた人の精神状態はどうなっているか? みたいな感じですね、分かりましたか?」
「成程なぁ、閉じ込めた人の精神状態を計る為に自分も閉じ込めたのかぁ……巫山戯んなよ、だったら自分が全てぶち壊す、そしてもうこんな事しないって言う迄お前を、風利城ユーアも殴る!」
 そう言って胸元を掴む自分、自分が救えない筈が無いのだ、自分が『ミッション』から脱出したら、すぐさま、他の仮想空間に移動した人達を救う、そう思いながら手を離して、カレーライスを食べる──そして食べ終わって自分は思う、こんな巫山戯た『ミッション』を終わらせて現実世界に戻らないとな……そう思いながら自分は購買の食堂を出る──

Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 ( No.135 )
日時: 2017/04/27 21:32
名前: 熱都 (ID: ???)  

「あー……暇だ、授業受けるのも暇だが、受けないのも暇だな……」
自分はそう呟いて、胡坐をしながら屋上でブツブツと呟く、まぁ、誰も居ないし、呟いても良いが……でもこんな状況を誰かに見られたら驚く……そう思った矢先だった、屋上の扉を開ける音がする、誰だ!?と思い、自分は急いで、隠れる……だがその誰かはあっさり理解する事となる。
「おーい、薬袋さーん?居るのは分かっているんですよー?」
「……何でお前なんだ?」
自分はそう言って、物陰から現れる、物陰から出てきて、自分はその声の主、風利城ユアと対面する。
「自分は何気にてめぇの発言で腹が立っているんだ、お前を消しても良いのなら話をしてやる?」
「生憎私の肉体はこの世界には無いです、消しても無駄です、血も出ないし、呼吸もしている、消しても無駄なのですがね」
風利城ユアがそう言うと、自分の隣に座って呟く。
「良いですよね、学校って……だって縛られないんですよ?私は風利城財閥の人間ってだけで、学校にはあまり通えず、ずっと家庭教師に教鞭を振るわれていました、大変でしたよ、休み時間は無く、勉強が終わったら、すぐさま次の授業の先生が待っているんでね……」
そう言う風利城ユアに対し、何が言いたいのか?と思う自分……そんな自分に対し、風利城ユアは寂しそうに呟いて言った……

Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 ( No.136 )
日時: 2017/04/28 21:41
名前: 彩都 (ID: b92MFW9H)  

「君達は良いですよねぇ、そうやって学校に行っても悠々自適に遊べるんですから……自分達は食事、睡眠、トイレ以外、休憩も遊びも無いんですよ、分かりますか!? 仮想空間でこうやって喋っていても現実に戻れば、ずっとパソコンの画面に向かってカタカタとキーボードを打つ作業をしているんですよ! 私だって貴方みたいに学校で勉強して、授業を受けて、食堂で物を食べたり、こうやって屋上で同級生と会話したり、アニメや漫画の青春みたいな事をして、学校生活を楽しみたかったですよ!」
「それは……」
 金持ち故の悲しみ、ってか……そう思いながら自分は呟く。
「まず、自分には学校へ行っても無駄だった、何故か分かるかな? だって勉強している人が理解出来ないんだ、まず教科書ごと暗記すれば良いのに、何で暗記しないんだろう? って思った、だから不登校になった……」
 自分がそう言うと、うんうん、と風利城ユアは頷いた。
「そうだよね、暗記すれば思い出すだけで勉強出来るしね、教科書なくしても、思い出すだけで大丈夫だもんね」
「おぉっ、分かってくれる人が居たか、そうだよな、勉強より暗記すれば良いもんな」
「そうですよね、あぁ、やっと、私が思っていた学生生活を謳歌している!」
 風利城ユアが喜んでいる、何だろう、チョロいな、この人……と思ってしまう、そして会話は段々と進んでいく──

「ふむ、薬袋さん、君の好きな女性のタイプって何だい? おっと、まるで修学旅行の寝る間際の会話に思えるね」
 風利城ユアが言う、自分は少し考えて答える。
「まぁ、そうだね……そうだな、自分の好きなタイプは……とりあえず、優しい人かな? 暴力を振るわない人……」
「成程、だったらユーアと結婚すれば? イライラしたら暴力は振るうけど、基本的には優しいよ? でもまだ結婚出来る年では無いからなぁ……」
「ふーん、まぁ、そのユーアって奴が現実で良い奴だったら求婚でもしてやるかな?」
 自分がそう言うと、風利城ユアは土下座して喜ぶ。
「有難う御座います、薬袋さん! 本当、宜しくです!」
「あぁ、うん……」
 自分がそう言うと、ふとチャイムが鳴った、もう六時間目の終了のチャイムが鳴ったようだ。
「さて、それでは仕事に戻りますかね、それでは薬袋さん?」
「あぁ、楽しかった、またな」
そう言って風利城ユアは屋上から消えた──そして階段を降りている間に風利城ユアは呟いた。
「フフフ……物の見事に騙されて……懐柔出来るのも時間の問題か?」
 風利城ユアは声にならない笑いを出しながら校長室へと戻っていった──

Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 ( No.137 )
日時: 2017/05/01 21:41
名前: 熱都 (ID: s/G6V5Ad)  

「あぁ、話も終わったし、もう帰ろうかなぁ?」
自分はそう呟いて、欠伸を一つして、学校を出ようとした、すると目の前に一人の少女が目に入った。
「ねぇ、貴方、私の友達を知らない?」
「知る訳無いだろ、まず貴方の名前も知らないのに……」
自分がそう言うと、彼女は答えた。
「私は天の川(あまのがわ)きらら(きらら)、貴方は?」
「自分は薬袋、薬の袋で薬袋って言うんだ、それでは自分は帰るんで」
自分が逃げようとすると、彼女は急にこんな事を言い出した。
「貴方だってこの仮想空間から逃げ出したいのでしょう?」
「!?どうしてその事を!」
「私はモデルよ、情報網を舐めないで?私はこの「世界が変に感じるからハッキングしてもらった」の、たったそんだけ、そしてアンタ、薬袋だったわね?まぁ、友達云々は嘘だけど……とりあえず、アンタを現実世界に戻さないと私達も楽にはなれないようね……だから私を消してあげるわ、光栄に思いなさい?」
「待て、話が見えない、ハッキングして、お前は「何」を知ったんだ!?それを教えてくれ!」
自分がそう言うと、彼女、天の川きららは笑いながら答えた。
「そうね、例えばぁ……風利城ユア、ユーア兄妹がこの世界を創った、とか?」
「ほ、本当に知っているようだね、流石モデルの情報網……」
そう呟いて自分は天の川きららの情報網に驚く……

Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 ( No.138 )
日時: 2017/05/02 21:41
名前: 彩都 (ID: s/G6V5Ad)  

「とりあえず、数週間前、不思議に思ったの、私の周りの人達が何か違うって……その事に気付いて、色々な情報を歩んだ後、ハッカーの人に出会って、調べてもらったの、するとこの世界は仮想空間で、自分達はただのコマ、って言われたの、そして名前、『薬袋清新』って人間を探す事にしたの、それが貴方だったなんて……『薬袋清新』は女性よね? 貴方は男性、どうして性別が違うの?」
 自分と天の川きららは介護用トイレで話し合っていた、自分は天の川きららを消す為に介護用トイレを選んだのだ。
「大まかに言えば、代理で来ただけ、それ以外の何の理由も無いよ……」
 自分はそう言って、頭を掻く、彼女は現在睡眠薬を投与している、何故なら、『死ぬのは怖い、怖いから寝ている間に御願い?』と言われたからだ、今は話し合いをして、時間を潰している。
「それにしてもそのメガネは凄いわね、一般人とプリキュアを分ける機械だなんて……」
 そう言って、自分が着用しているメガネに触れる、メガネは介護用トイレに入ってから、着用した、ちゃんと≪プリキュア反応あり!≫と表示されているので、壊れていない。
「あぁ、結構混濁してきた、それじゃあ宜しくね……早く貴方に会えばよかったなぁ?」
「……それは分からないね、だけど君みたいな人は初めて見て、面白いと思ったよ、それじゃあ、お休み」
 自分はそう言って、ゆっくり眠る天の川きららを見つめる──そして自分は数分経って、動き出した、彼女の心臓に小型ナイフを突き刺して、その次に首を切る、自分に当たらない様に、背後から攻撃した。
「これでいいか」
 自分はそう言って、天の川きららの服で小型ナイフの血を拭った、そして介護用トイレを急いで出る。
 これで君の願い、『薬袋を救う為に私を消す』、を叶えさせたぜ……!
 そう呟いて、自分はスーパーへと寄った──

「今日は白身魚フライ弁当かな?」
 自分は白身魚のフライ弁当を手に取って、籠の中に入れる、そして会計を済ませて、自分の家に向かった。
 そして自宅で弁当を温めている間にプリキュアの図鑑を確認する、『天の川きらら 殺害完了』と表示される、彼女はこれで良かったのだろうか? 自分的にはお人好しって感覚がした、まるで『君がよければ私はどうでもいい』、みたいな感覚がした。
 まぁ、今となっては自分には意味が無いな、思い出しても、もう忘れる存在だ、そう思いながら電子レンジが鳴る、あぁ、腹が減ったなぁ、早くご飯が食べたいな、そう考えて、自分は白身魚フライ弁当を食べ始める──天の川きらら、君が犠牲になる事で、自分はまた一歩、仮想空間から出る事が出来る、早く風利城ユア本体を殴らないとな、そう思いながら弁当を食べ続ける──

 第二十一章 天 HEAVEN 完

 第二十二章 城 CASTLE

Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 ( No.139 )
日時: 2017/05/03 20:45
名前: 熱都 (ID: SkZASf/Y)  

「……」
目覚めた、白身魚の弁当を食べた後、自分はすやすやと寝てしまった、まぁ、今、そんな事はどうでもいい、自分が行わなくてはならないのは、起床と、プリキュアの殺害だ。
自分は制服を着て、時間を確認する、時間はまだ朝の六時半だ、とりあえず、今の時間だと一人は消せるな、と思いながら急いで自宅である寮を出る。
そして一人の少女に目をつける、そして自分はその少女に対し、メガネで容姿を確認した、すると≪プリキュア反応あり!≫と表示された、よし、では話しかけよう、そう思い、自分は動き出した。
「やぁ!君!美しいね!」
自分がそう言うと、彼女は振り向いた。
「そ、そうですか?まぁ、一応は王女ですし……」
王女?まぁ、良いか、自分にとっては関係が無い、そう思いながら話を続ける。
「実は君だけにとても美しい物を見せたいんだよね、だからこっちへこない?」
自分がそう言うと、彼女は頷いた。
「良いでしょう、見に行きます」
「そうか、それは良かった」
自分はそう言って、彼女を路地裏へと連れ込んだ──
「はぁ、騙すのも飽きてきました、さぁ、薬袋さん、さぁ、どうぞ、消して下さいな」
「!?」
何を言っている!?何で自分の正体がバレた!?そう思いながら自分は大きく息を吸う。
「な、何の事かな?」
「薬袋清新、ここ迄言えば分かりますかね?」
彼女はそう言って、自分に対して言った。
「私は貴方の正体を知っています、だから何も隠さなくても良いです」

Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 ( No.140 )
日時: 2017/05/04 19:57
名前: 彩都 (ID: IWueDQqG)  

「……えっ?」
 自分は不思議そうに彼女を見る、彼女は自ら名乗り上げる。
「私の名前は赤城トワ(あかぎ──)、王女です」
「はい? 王女? 王女が何故自分の事を知っている?」
 自分がそう言うと、彼女は少し溜息を吐いて、自分に言った。
「簡単ですよ、『私達の様な存在』が貴方を知るんですから……」
「はぁ? 何を言って……」
「漫画、と言うのをご存知でしょうか? 漫画で例えると分かります、まず、私や貴方、つまり薬袋さんは『読者』です、そして私達以外のプリキュアは皆、『漫画の登場人物』です、逆に私達は同じ漫画の世界の人間です、つまり『私達はこれが漫画だと認識出来る』存在です……」
 赤城トワがそう言うと、自分は少し混乱した、つまり、漫画だって事を認識した登場人物って事か……
「そしてその『私達の様な存在』、と言うのが、『人間では無い』事……というより、『地球生まれのプリキュア以外』って意味なんですがね……だから私は言いました、『王女』とね……」
 赤城トワがそう言うと、自分はまだ混乱している、つまり彼女はこの地球生まれでは無いと?
「そうですよ、私は地球人で言う異世界の人間です」
「成程、異世界の人間、つまり君がこの仮想空間の管理者、となるのか?」
「そうです、そして管理者を消せば……」
「……この世界、仮想空間は消滅する……」
 自分がそう言うと、赤城トワが笑う。
「それは無いです、だってこの世界を作り出しているのは風利城の人間ですよ? 別に私達プリキュアが関わらなくて良いんです」
「そう、だったのか……だけど、流石に何人かは、『私が管理者だ』って言っていたがね」
 自分がそう言うと、赤城トワはショックを受ける、そして考える。
「本当ですか?」
「自分は嘘は吐かないよ」
「…………」
 赤城トワは悩む、そして結論を導き出した。
「もしかして……ランク分けされている……? それなら、重要な管理も出来る……!」
「た、確かにそうだけど……それなら、君は相当ランクが低いって事じゃあ……」
 自分がそう言うと、少ししょんぼりする赤城トワ。
「まぁ、大丈夫でしょ、自分がそのランクが高い管理者を消さなきゃ良い訳だし……それじゃあさよなら」
「えっ?」
 自分はそう言って、彼女の腹部に小型ナイフを刺した、そして背後に回って、心臓にナイフを刺す、次に首筋を切って、血を噴出させる。
「えっ……? 何で……」
「ランクが低いんでしょ? なら消しても管理者としてのランクが低いから、重要な管理は任されてない、つまり、消しても意味が無いんだ」
「た、確かにそうですが……!」
 赤城トワは苦しんだ顔をして、その後動かなくなった──自分はプリキュアの図鑑を確認する、『赤城トワ 殺害完了』と表示される、よし、朝の戦いは終了した、次は学校で授業を受けるだけだ、そう思いながら自分は学校へと登校する──

 第二十二章 城 CASTLE 完

 第二十三章 愛 LOVE

Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 ( No.141 )
日時: 2017/05/05 21:09
名前: 熱都 (ID: vzo8adFf)  

「お早う!薬袋君!」
そう言って、校門前で相田マナが自分の名前を呼んで叫ぶ。
「……あぁ、お早う、相田マナ……」
自分はそう言って、溜息を吐く、煩いな、次の標的は彼女にしよう、そう思いながら靴箱に向かい、靴箱を開けて、靴と上履きを履き替える。
そして自分は自分のクラスに向かって、歩を進める、すると目の前に花咲つぼみを発見する、花咲つぼみは自分を見つけて、手を振った。
「あっ、薬袋君、お早う御座います!今日も良い天気ですね!」
「あぁ、そうだね、花咲つぼみ、それじゃあまた会えたら」
「そうですね!」
自分は少しだけ花咲つぼみと会話して、自分のクラスへと向かう。
そして自分のクラスに着いて、引き戸を左に引く、そして教室に入る、自分は自分の席に歩いて辿り着いて、鞄を横に引っ掛けて、椅子に座る。
今日はプリキュアの面々が話しかけてくるなぁ、昨日とか、停学処分前はあまり会話しなかったけど……まさか自分の体がこの仮想空間に馴染んでいる、と言う事か?それなら急いで脱出しないとな、と思う。
そう思いながら大きく深呼吸する、だけどあまり実感しないけど、学校って少し窮屈じゃないか?だって人と会話しなくても生きてはいけるのだ、態々学校で会話しなくても、電話やメールがあると言うのに……自分はそう考えて、うつ伏せの姿で机に突っ伏して、居眠る、不貞寝でもして、時間を潰そう。

Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 ( No.142 )
日時: 2017/05/08 21:30
名前: 彩都 (ID: lyEr4srX)  

「……ん?」
 自分はそう言って目が覚める、周りの人間は静かに勉強をしていた、良かった、ご飯を食べる昼休みでは無いのだけ助かった、そう思いながら欠伸をして、腕を伸ばす。
 それにしてもよく寝たなぁ、そう考えて、周りの人間の教科書を確認する、教科書は数学だった、道理で静かなのか、と判断する、自分は横に提げてある鞄から、数学の教科書を取り出して、読み始めた、読むのは何処でも良いだろ、大体頭に詰まっているんだから。
 そう思い、自分は120ページを読み始めた、成程、こういう方程式があるのか、中々面白い方程式だ、まるで鉄球と羽を落として、どっちが先に落ちるか、という実験を式を使用して、解答している気分になる。
 だけど、あまりにも中学二年生では難しい、という分類に入るんでは無いだろうか? そう思いながら鞄から、筆箱を用意する、久し振りに筆箱に触れたな、と思いながら、シャーペンを取り出して、教科書に書き込んでいく。
 さらさらさらさら、と教科書に自分の知っている、問題を解く方程式を使用する、その方程式を使用している事が、教師にバレる。
「ねぇ、君?」
 そう言って教師が自分の教科書を覗き込む様に見た後、自分の顔を見る。
「これ、君が書いたの? 今のクラス全体のレベルでは解けない問題なんだけど……」
『だってこれ、もう少し後で教える部分だから』、と言う教師、まぁ、自分で書いたのは間違いないだろう。
「はい、自分で書きました、時間を潰す為に少し問題を解いていたんですよ」
 自分がそう言うと、教師は驚いていた、『時間を潰す為に少し問題を解いていた』という問題発言を聞いたからだろうか? それはどうでもいいけれど、教師が驚いているので、早く驚いている理由を知りたい。
「この問題……難しいかな?」
 教師が自分にそう言うと、自分は笑いながら答える。
「ハハハッ、難しいのですかね? 自分はこんな問題、小学生でも頑張ったら解けるんじゃないでしょうか? 方程式を教えて、の話ですが」
 自分がそう言うと、教師は驚いていた。
「あの……この問題は後半年以上経たないと教えない場所なのですが……もしかして、この問題、君はもう解いた事があるの?」
 教師がそう言うと、自分は普通に答える。
「えぇ、もう昔に……多分、小学六年生の時には高校三年生の終わり頃の、問題を解いていましたし……別にこんな問題、ある程度は答えられますよ、方程式さえ知っていれば、の話ですが」
 自分がそう言うと、顔を引き攣らせたまま、教師が言う。
「そ、そうなのですか……だけど、今の授業は36ページの問題を解いていますので、その問題を解いてくれると先生は嬉しいです……」
 教師はそう言って、自分の前から離れて、黒板の前に立つ、自分は少し溜息を吐いて、36ページを開いた──

Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 ( No.143 )
日時: 2017/05/09 21:14
名前: 熱都 (ID: so77plvG)  

最初に思った事を一つ述べろ、と言われたら、「簡単だ」、だ。
何でこんな簡単な問題に対し、中学生は躓いているんだろう?もう少し考えなよ、そう思いながら、一気に問題の答えを書いていく。
そして数分で書き終わって、欠伸をする、こんなに簡単な問題、あまり時間を掛けるものでは無いな、と思いながら、次のページの問題を確認する。
うおっ、この問題も、応用しての問題か、案外簡単だ、そう考えて、暗算で計算して、解答する、うん、やっぱり数学は数式や方程式を暗記すれば大体解答を導き出せるな、と思った。
そして教師が解答を行った、物の見事に全問正解する、これ位普通だな、よし、次はどんな問題が出るだろう?と思いながら自分は黒板を見続ける……
そして数学の授業が終わる、何気に面白い問題が出なくて、少し悲しくなった、さて、次の授業は何だろう?そう思いながら後ろに存在する黒板を確認する、次の授業は……社会か、案外簡単だ、年号とか、単語さえ覚えたら良い授業だからだ。
だけど、数学の後の社会は相当頭がキツいと思うのだが、この学校の教師陣は気付かないのか……?と自分はそう思いながら社会の教科書を取り出す、って、歴史載ってないんだけど!?まさか歴史と社会は別教科なのか!?と思う、それなら、暗記しないとな……そう思いながら溜息を吐く……

Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 ( No.144 )
日時: 2017/05/10 21:41
名前: 彩都 (ID: ???)  

 まず、簡単に述べると、『200、300ページ以上ある社会の本なんか暗記出来ない』、なので暗記せず、寝る事を決意した。
 そして自分は机に突っ伏して、睡眠を取った……とりあえず、お昼前には起きたいな……そう思いながら自分は睡魔に襲われる──

 そして目覚めた、周りの生徒は居なかった、時計を確認して、まだ下校時間でも、昼休みでは無い事を判断する、何で居ないのか? 後ろの黒板を見て、確認する。
「あっ……何だ、今日は体育だったのか、道理で誰もいないのか……っと、自分も参加するか決めないとな……ていうか、絶対参加しないな、よし、とりあえず、屋上へ行って、寝よう」
 自分はそう呟いて、屋上へ行く事にした──屋上には誰も居ないよな、そう思いながら屋上のドアを開けた、すると一人、悲しそうな顔の風利城ユーアが右手を肩迄上げて、溜息を吐いている、その状況に対し、自分は『綺麗だ』、と思ってしまう。
「……あっ、貴方はミッション参加者の……」
 彼女がそう言うと自分が先に答える。
「薬袋、本人の代わりで代理出席した、で、アンタ何してんの?」
 自分がそう言うと、彼女は自分に言った。
「そんなの簡単です、憂い悲しんでいました」

「はぁ? 何言ってんだ? 憂い悲しんでいました? 何を言っているんだ?」
 自分がそう言うと、風利城ユーアは大きく息を吸って、自分に言った。
「だって……色々な仮想空間で色々な人間がミッションを体験しているんですよ? 私には悲しくて……全てはユア兄さんが決めた事だから……」
 ユーアがそう言うと、自分は考える、とりあえず、ユアを叩けば良いのか。
「それでは、私は休憩がてらの行動でしたので、私は業務に戻りますね、それでは」
 ユーアはそう言って自分の横を通り過ぎ、屋上の出入り口の戸に手をかけて、自分に頭を下げてから、屋上を出た。
 自分は『何て礼儀正しい娘なんだ、こんな小娘が自分より年下だなんて……人ってよく分からないものだな』と思う、そして自分は屋上で睡眠をとる事を考える──

 戸を閉めた後、ユーアは思う、あの人間は何てちょろいのだろう、と──少し哀愁漂わせるだけであんなに可哀想な雰囲気になってしまうのだから……ユーアは大きく深呼吸して、考える。
 彼はちょろそうだ、なので、もう少しおちょくれるな、と思いながらユーアは自分の仕事場へと戻る──そこにはユアが椅子に座って資料を確認していた。
 この兄は仕事熱心だな、と思いながらユーアも手元に持った資料を確認して、仕事に戻る──

Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 ( No.145 )
日時: 2017/05/11 21:41
名前: 熱都 (ID: ???)  

全く、体育ってのも大変だなぁ、そう思いながら自分は溜息を吐いて、屋上からグラウンドを駆けている男女を見つめる、あーあ、お熱いこった、お熱いこった、何でそんな面倒な事をしなくちゃいけないのか?アホらしいアホらしい、自分は走るなんてゴメンだ、そう思いながら屋上で鞄を枕にして寝転がる。
……それにしても風利城ユア、ユーアの計画とは一体何なんだ?自分達を閉じ込めて、「観察及び肉体の変化」を確認するなんて……何だろう?「たったこれだけじゃない気がする」……まるで「全人類を仮想空間に閉じ込める」様な巨大な計画を感じる……いや、ただの深読みか、自分はそう思い、寝る事を考える。
「……あぁ、よく寝たかな?」
自分はそう思いながら空を見る、空は夕焼を映していた、さぁ、それじゃあ、殺害でもしに行きますか、自分はそう思いながら胸の内ポケットに存在している小型ナイフを手に取る、うん、ナイフはあるな、安心だ。
そして自分は相田マナを探す為に屋上を出て、階段を降りる、すると階段の踊り場で一人の少女とぶつかって、二人はお互いに倒れる、その時、メガネには≪プリキュア反応、あり!≫と表示されていた。
「いってぇ!」
「きゃっ!」
自分と相手の二人はそう言って、顔を上げる、すると自分の目の前に白いパンツがスカートの中から顔を覗かせていた、いや、顔というより、クロッチだが。
するとその時だった、ドクン……と心臓が高鳴ったのかは分からないが、急に背後から、性欲か何か良く分からない「欲」が自分を包み込み、息がしづらくなる、何なんだ、この感覚は……?自分はそのまま「欲」に溺れて周りを見失った……

Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 ( No.146 )
日時: 2017/05/12 22:01
名前: 彩都 (ID: ???)  

「……君の名前は何だい?」
 自分がそう言うと少女は名乗りを上げた。
「えっ……? 私の名前は愛乃めぐみ(あいの──)だけど?」
「そうかそうか、すまないね、ぶつかってしまって……何か侘びをしたい、着いて来てくれるかな?」
 自分がそう言うと愛乃めぐみは静かに『あ、あぁ、いいけど……』と言って、自分の背を追いかける。
「有難う、恩に着るよ」
 自分はそう言って口の端を歪ませる、そして屋上に向かう。
「えーと、屋上で何する気? その前に屋上は普段行ってはいけないような……?」
「いいんだよ、自分は『選ばれている』からね?」
 自分はそう言って、屋上の入り口の近くの梯子を利用して、少し上に上がる。
「さぁ、昇って御覧? 美しい景色が写っているぜ、君の瞳にな?」
 自分は手を愛乃めぐみに差し出して、昇らせる、すると愛乃めぐみは驚いていた。
「うわぁ……凄い景色ぃ……」
 片手を眉の所に置いて景色を楽しむ愛乃めぐみ、だが、自分は胸の内ポケットから小型ナイフを取り出し、『さよなら』と呟いて、愛乃めぐみの心臓に深く深く突き刺す。
「はぁっ……!?」
 いきなりの出来事に読み込めない、それもその筈だろう、自分はそのままナイフを抜き取り、思いっきり片足で愛乃めぐみの胴体を蹴る、愛乃めぐみの肉体は屋上のフェンスを通り超え、空中へと放り出される。
「ちょっ!?」
 そう言う愛乃めぐみの言葉は落ちる風の音と空虚に掻き消され、そのまま頭から落ちて、ぐったりと倒れる、すると鞄から光を放つ、自分は静かに鞄を開け、プリキュアの図鑑を確認する、『愛乃めぐみ 殺害完了』と表示される──と、その時だった、ふと、我に帰ると屋上に居た、あれっ? 自分は階段で女性とぶつかって……はて? 『その後、何が起きて屋上に居る』んだ? 不思議だった、何時の間にか屋上に来ていたのだ、そして下の方が喧(やかま)しいので、フェンスから覗くと、一人の女の子が頭から地面に突っ伏していた、えっ? と思いながら見ていると、救急隊員が現れ、脈を計る、だが、首を横に振って、絶命している事が理解出来る、一体何が起きたのか? 自分はそう思いながら右手に持っている本を見る、すると『愛乃めぐみ』という欄が光っている、ん? まさか彼女が『愛乃めぐみ』なのかな? と思いながら、急いで一階に降りて、彼女の名前を確認しに行く。
「すいません、この女性の名前は分かりますか?」
 自分が救急隊員に言うと、救急隊員は静かに言う。
「ん? 彼女かい? 彼女は『愛乃めぐみ』だそうだ、まだ若いのに、自殺か……」
 救急隊員の話を聞いて、自分は驚いた、何だって!? 『愛乃めぐみ』だって!? そして図鑑には『殺害完了』と表示されている……一体何時の間に殺害したんだ自分……!? 自分はそう思いながら救急隊員に『自分はこんな女性知りません』と発言して、その場を離れる、一体全体どういう事だ……? 自分はそう思いながら帰宅しようと考える、この時、自分の『狂気』という存在にまだ気付かなかった、いや、気付きたくなかった──

 第二十三章 愛 LOVE 完

 第二十四章 姫 PRINCESS

Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 ( No.147 )
日時: 2017/05/15 21:42
名前: 熱都 (ID: 0rBrxZqP)  

あぁ、暇だ、早めに帰宅する事がこれだけ暇だなんて……自分はそう思いながら商店街を歩いていた、それにしても胸ポケットを見ると、ティッシュで小型ナイフが包まれていた、と言う事だから、「自分が愛乃めぐみを殺害した」事が理解出来たんだけど……何時の間に殺害したんだ?っていうのが理解出来ないんだよなぁ、そう思っていると、スーパーに入る綺麗な青い髪の少女を見つける、メガネには≪プリキュア反応あり!≫と出、こんな髪の女の子もプリキュアか、プリキュア怖いなぁ、と思いながら自分はスーパーの入口で話しかける。
「ねぇ、ちょっといいかな?」
「ん?何?」
「いや、ちょっと、可愛くて、ナンパ?したくて……」
ナンパなんてほぼほぼした事ねぇよ、と心の中でツッコみながら、綺麗な青い髪の少女は言う。
「へぇ、アンタが薬袋って奴かぁ……私は白雪(しらゆき)ひめ(ひめ)、宜しくね!」
「は、はぁ?どういう事?何で自分の名を……?」
自分の名前がバレていて、驚く、すると白雪ひめは簡単に言う。
「そんなの簡単だよ、私は王女さまなんだから」
「!?」
王女様!?自分は驚きながら後退する、すると白雪ひめが言う。
「此処じゃ貴方の正体がバレちゃうでしょう?だから路地裏へ行きましょう?」
そう言って白雪ひめはスーパーを出る、自分はそのまま白雪ひめの背後に着いて行く……

Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 ( No.148 )
日時: 2017/05/16 22:02
名前: 彩都 (ID: Rn9Xbmu5)  

「私の本名は『ヒメルダ・ウインドウ・キュアクイーン・オブ・ザ・ブルースカイ』よ、白雪ひめは『ヒメルダ・ウインドウ・キュアクイーン・オブ・ザ・ブルースカイ』なんて、日本人が言い難いから白雪ひめにしたの、貴方もひめで良いわ」
 白雪ひめはそう言って、路地裏で自分が王女様だと言う、た、確かにこんな長い名前、日本人では考えられない。
「ふむ、それで話は理解したかしら?」
「理解はした、だが白雪ひめ、お前は『異世界人では無い』、では何故自分の名前を知っている?」
「そんなの簡単よ、『王女様』だからよ」
「はぁ? 納得出来な……」
「簡単に言えばね、『異世界人、『王女様』、『王子様』、『女王様』とか、異世界人以外だと偉い人が対象』なのよ、理解したかしら?」
 白雪ひめの話を聞いて、あぁ、成程、と納得する。
「ふぅん? つまり『異世界人』と『王様、女王様』関連の人間達がこの世界が仮想空間ってのを知っている、と言う事か……」
「そう言う事! だから……」
 自分の発言に乳母付く白雪ひめ、その後に白雪ひめは言葉を続ける。
「死ぬ前に経験したかったなぁ」
「死ぬ前に経験したかった? な、何がだよ?」
 自分がそう言うと、白雪ひめは自分の首に手を回して、自分の唇と白雪ひめの唇を重ねた、所謂キス、接吻である、突然の出来事に自分は両手をじたばたとするしかない。
「……ふぅ、初キスはレモンの味、と言うけど、あんまりしなかったわね? ……? どうしたの薬袋……?」
 自分はひめにキスされて、何故か愛乃めぐみのスカートの中を見た様な錯覚に陥る、い、一体何だ……? 体が熱いんだけど、まるで『自制が効かないケモノ』の様に……自分は頭を抱えながら息を荒くする。
「み、薬袋? 一体どうしたの? 救急車呼ぶ?」
「い、いや、いい……と、とりあえず、君を消す為に来たんだ、さっさと消さないとね……」
「う、うん……大丈夫なら、さっさと私を消して欲しいな、痛みも無い位に早く……」
 白雪ひめの言葉の通りに自分はティッシュで血を拭って、ひめの心臓に深く深く突き刺す、そしてひめは血を外に出さない様に鞄で心臓を強く押し付ける──

「これでアンタはまた一歩、現実世界に戻れるね……」
 息も絶え絶えのひめが言う、もう、何も言うな、言うともっと体が……そう思い自分を他所にひめが言う。
「あーあ、こんな為だけにプリキュアを使用しないで欲しいなぁ、今度、現れるなら、遊園地みたいな場所に現れたいなぁ……」
 確かにそうだ、特にプリキュアが好きな人達にとっては『プリキュアを殺害する』という辛い行為はしたくない筈だ、そして鞄の中の図鑑が光った、図鑑を開くと、『白雪ひめ 殺害完了』と現れる、目の前には、『白雪ひめだった何か』が存在していた、自分は静かに目から頬へ、一滴、いや、二滴、三滴、いいやそれ以上雫を流していた、そして自分はその場を離れて、スーパーへと、晩御飯を買う為に向かった──早く……早く、この惨劇を終わらせないと……自分は虚空に向かってそう思った──

 第二十四章 姫 PRINCESS 完

 第二十五章 氷 ICE

Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 ( No.149 )
日時: 2017/05/17 21:51
名前: 熱都 (ID: 4IM7Z4vJ)  

それにしても、今さっきの感覚、愛乃めぐみの時もそうだったが、一体何だったのだろうか?自分はそう思いながら買い物籠の中にビーフカレー弁当、白身魚弁当を入れる、そしてカードを出して、弁当とレジに通し、外に出る、もう時間は夕方だ、さっさとご飯を食べないと……そう思った時だ、急にメガネが≪プリキュア反応あり!≫と表示され、一体何事か?と思い、周りを確認する、するとメガネはターゲットを教えてくれた、何だこの機能?自分は知らないぞ?そう思いながらそのプリキュアに話しかけに行く。
「ねぇ、君、ここいらでハンカチーフを落としてしまったんだ、少し探してくれないか?君みたいな華奢な女の子なら、細い所に入ったハンカチーフも軽々取り出せると思ってね?」
自分がそのプリキュアに言うと、そのプリキュアは溜息を吐いて、自分に言う。
「はぁ……自己紹介として貴方の名前は?私の名前は氷川(ひかわ)いおな(いおな)と申します」
いおな?何とも変な名前だ……と言っても、薬袋という名前より変な名前は存在しないと思うが、ていうか誰だよ、薬の袋と書いて、「みない」と読ませた馬鹿は?全く、アホらしいわ、と思いながら自分も名を名乗る。
「自分は薬袋、薬の袋と書いて、薬袋と読む」
「へぇ……薬袋さん、ですか……何とも難読……」
「アハハ……自分でもそう思うよ……」
自分はそう言って、頬を掻く、実際難読という点は合っているのだから……そして自分と氷川いおなは存在しないハンカチーフを共に探す……

Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 ( No.150 )
日時: 2017/05/18 22:06
名前: 彩都 (ID: J85uaMhP)  

「ふむ……とりあえず、商店街を出て、探しては見るものだな、一向に見付からないからね」
 自分はそう呟いて、額の汗を拭う、いや、どうしてもハンカチーフが見付からない、まぁ、存在していないし。
 すると氷川いおなが一枚のハンカチーフを持って、自分の名を叫ぶ。
「薬袋さーん! これですかねぇー!?」
「そんな所に飛ばされていたのか……ってこれは違うなぁ」
 自分はそう言って、いい加減路地裏へと向かうか、と考え、氷川いおなの名を叫ぶ。
「おーい、氷川いおなー? ちょっとこっち来てぇ!?」
 これで奴も来るだろう、自分はそう思いながら安堵する、そして氷川いおなが自分の場所に近付く。
「どうしたんですか? もしかして見付かったんですか?」
「あぁ、そうなんだよ、探してくれて有難う、それでは御礼にちょっとこっちに来てくれないか? 自分の行きつけのお店の近道なんだ」
「良いんですか? それではお言葉に甘えて……」
 そう言って氷川いおなが自分の背後に立つ、そりゃあもういいお店だよ、『天国』という名のお店だが。

「へぇ、暗い路地裏ぁ」
 氷川いおながそう言うと、自分は胸ポケットからナイフを取り出し、氷川いおなの心臓部分に深く突き刺す。
「!?」
「おっと、静かにしようか、君は消さなきゃいけない存在だからね」
 自分はそう言って、氷川いおなの口に手頃な石を突っ込む、これで声を出す事は控えさせる。
 そして自分は氷川いおなの背後に周り、首にナイフを刺し、多量出血をさせる、これで完璧。
 すると氷川いおなはその場で倒れて、動きを止める、ふむ、これで終わったか、自分はそう思いながらプリキュアの図鑑を確認、『氷川いおな 殺害完了』と表示される──

 ふぅ、今日も大変だったなぁ、そう思いながら三人も殺害した事を思い出す、前の惨殺とは行かないけれど、相当消した筈だ、残りは三人とか、十人以下かも知れない、そう思いながら図鑑を確認、流石にそんな事は無かった、まだまだ二十人程残っている、まだ先は長いのか、約半分……中々に大変だ、自分はそう思いながら自宅に向かう。
 自分は公園のベンチに座り、深呼吸して、溜息を吐く、案外疲れたな、全く……そう思いながら自分は虚空を見つめる、果たして、『同居人』はどう思うだろうか? 勝手に仮想空間に入って、勝手に閉じ込められているこの殺人鬼の日常を? この答えは簡単だ、『お前が入ったんだから、お前が悪い』、と──自分はそう思いながら公園のベンチから立ち上がって、自宅へ帰る為に歩を進める──

 第二十五章 氷 ICE 完

 第二十六章 森 FOREST

Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 ( No.151 )
日時: 2017/05/19 21:42
名前: 熱都 (ID: ???)  

帰宅途中、大森ゆうこと出会った、彼女は何かを探している風だった。
「んぁ?どうしたんだ、大森ゆうこよ?」
自分がそう言うと、「あっ、薬袋君……」と元気が無い声を出す、流石にプリキュアだって女の子だ、元気が無いのは少々虫唾が走った、女の子は元気でないといけないからだ。
「どうしたんだよ、探し物か?」
「えっ、いや、そう言うんじゃなくて……」
「何なんだよ?」
自分の発言を聞いて、渋々大森ゆうこは話し始める、最初っから話せばいいものを……
「実はね……お弁当を買ったお客さんがお釣りを忘れてね?確か公園に向かった筈なんだけれど……」
「成程、お釣りを忘れたってか……そうだな、一緒に探してあげるよ、どうせ自分は暇だし」
自分がそう言うと、大森ゆうこは喜んでいた、人という者はチョロいな、そう思いながら頭を掻いてお釣りを忘れたお客さんとやらを探す……果たして、見つかるのだろうか?それは探してみないと分からない……
そして数十分、中々見付からない、しまったな、流石に空腹度がマックスになりかけている、その時、急に愛乃めぐみ、白雪ひめの時と同じ様な変な感覚が背中から首筋、両腕に絡みこんでくる、一体何なんだよ、この感覚は!?自分はそう思いながら地面に蹲る、は、早くこの感覚を消さなければ!自分はそう思い、大森ゆうこに言う。
「な、なぁ、大森ゆうこ……ちょっと木陰に向かわないか?少し汗を掻いてしまって、脱水症状が……」
自分がそう言うと、大森ゆうこは「ごっ、ごめん!」と言って、自分を肩に担いで、木陰に運ぶ、すまない、大森ゆうこ、今の所、この感覚を消すには君を消さないといけないようだ、さようなら、大森ゆうこ、自分はそう思いながら深い深い溜息を吐く……

Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 ( No.152 )
日時: 2017/05/22 21:23
名前: 彩都 (ID: VHEhwa99)  

「あ、有難う……」
 自分はそう言って、誰も見なさそうな木陰へと運んでもらう、流石に他の人にこんな姿、見られたくないし……そう思いながらの考えだった、すると大森ゆうこは急に服を脱ぎだし、自分の胸を露出しようとする。
「ちょちょちょ!? アンタマジで何やってんだ!? 仮想空間だとしてもそれはダメだろ!?」
 自分はつい、仮想空間の事をバラしてしまう、『仮想空間』という言葉に不思議になりながらも、大森ゆうこは静かに説明する。
「ん? だって薬袋君だって、立派な男の子だし、我慢しているモノもあるじゃない? それにネットで見たけど、『男性は女性の胸を揉む事で安心する』って書いてあったし……」
 大森ゆうこはそう言って、顔を赤らめる、ハァ、と自分は息を吐いて、シャツの裾を掴み、下に下げる。
「そうやって女の子が露出しちゃいけません、自分が男だからってそういう偏見は持って欲しくないね……」
 自分はそう言って大森ゆうこの胸を少し見る、案外でかかったな、そう思いながらまたも強い『何か』が自分の背中を駆け巡る、一体何なのだろう? 愛乃めぐみ、白雪ひめの時と同じ感覚、まるで体が熱くて、器用に体が動かせない……そう思いながら自分は大森ゆうこを押し倒して、耳元で囁く。
「ごめん、本当にゴメン、自分は我慢出来ない様だ……」
 その発言に対し、大森ゆうこは静かに自分を抱き締めて、『うん、うん……』と頷く、いや、そういうんじゃないんだけど……そう思いながら自分は胸の内ポケットからナイフを取り出す、すると自分の手と大森ゆうこの胸がぶつかってしまう、柔らかいな、と変な事を考えながら大森ゆうこの心臓にナイフを突き刺す。
 突然の出来事に大森ゆうこは驚いている、自分は大きく息を吸って、この感覚から逃れる、やっぱり、この感覚を取り除くには、『相手を殺害しないと無理』そうだ、そして自分は大森ゆうこをうつ伏せにして、首を刺す、これで出血多量で死ぬよな? 自分はそう思いながら、深呼吸を何度も何度も繰り返す、そして何時の間に大森ゆうこの体温が消えている事に気付き、プリキュアの図鑑を確認する、『大森ゆうこ 殺害完了』と表示されていた、流石にもう夜が遅い、自分はそう思いながら帰宅して、弁当を食べる、うん、やっぱりカレーは美味しいなぁ、そう思いながら白身魚のお弁当も食べた、今日は空腹で結構モノを食べてしまったな、と寝る前に後悔して、寝る事を考える、愛乃めぐみ、白雪ひめ、大森ゆうこ、その三人に対し、謎の感覚を覚えた、自分はこの感覚とは『何』か? と考えながら睡魔に襲われる──一体何なのだろう? その考えはまだまだ分からない──

 第二十六章 森 FOREST 完

 第二十七章 南 SOUTH

Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 ( No.153 )
日時: 2017/05/23 21:55
名前: 熱都 (ID: EZ3wiCAd)  

深海の様に深く深く、真っ暗な世界、水泡が自分の口から零れる、だが「水疱が出ているだけで水の中では無い」、では一体何処だろう?それは自分でも分からない、だが一つだけ理解出来るのは、「何故か自分は裸」という所だった……
意味が分からない、愛乃めぐみ、白雪ひめ、大森ゆうこの件だ、一体何だったんだ、あの「感覚は」……?自分には理解が出来なかった、と、その時だった、目の前に真っ暗でどす黒い「何か」が現れる、そしてその真っ暗でどす黒い「何か」は自分に言う。
[いい加減気付け……お前が「何者」かを……実は分かっている筈だ……分かっているなら、私の「正体」も簡単に気付く……]
その発言の後、真っ暗でどす黒い「何か」は静かに後退する、自分は走って追いかけるが、差が縮まらない、そして真っ暗でどす黒い「何か」は目の前で消え、そして自分は目覚める。
い、一体何だったんだ……?「いい加減気付け」?「何者」?「正体」?何の事を言っている、自分はそう思いながら首筋を触る、すると若干濡れていた、まさかあの悪夢みたいなモノを見たから寝汗が……?と思い、自分は朝風呂に入る事を考える、時間は朝の六時十四分、プリキュア達の学校に行くのにはまだまだ早い時間だった。

Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 ( No.154 )
日時: 2017/05/24 21:41
名前: 彩都 (ID: 7qD3vIK8)  

 朝風呂を終え、制服に着替え、朝ご飯を食べる為に弁当を買いにコンビニへと向かう、今の時間は朝の七時半、髪を乾かし、風呂場で書いた汗や寝汗の水分補給する為に結構な時間が掛かってしまった、全く、時間にもう少しゆとりを持たなければ、と思いながらコンビニへと向かっていると、一人の太股が綺麗な女性を見つける、するとメガネをかけていたので、メガネが≪プリキュア反応あり!≫と表示する、こんな太股が綺麗な女の子でもプリキュアなのか、と思いながら自分は朝飯前の運動と考えて、そのプリキュアに話しかける。
「ねぇ、君、美しいね、ちょっと付き合ってよ?」
「えっ? いやその……」
「ねぇ、良いじゃん? 自分、君の事が好きになっちゃったみたいなんだ……」
 少し顔を照れさせながら、自分はプリキュアの少女に言う、するとプリキュアの少女の顔を照れさせる。
「自分の名前は薬袋、薬の袋と書いて薬袋と言うんだ、君の名前は?」
 自分がそう言うと、プリキュアの彼女も静かに言う。
「わ、私は……南野奏(みなみのかなで)、貴方の名前、結構な難読ね……」
 南野奏はそう言って、メモ帳に自分の名前を書く、まぁ、確かに薬袋という名前を持つのは珍しいよな、自分はそう思いながら南野奏に言う。
「あ、あの……話は戻すけどさ、ちょっとついてきてよ、君に見せたい物があるんだ」
 自分はそう言って、南野奏の手首を掴んで、走って向かう、いきなり過ぎて転びそうになる南野奏、自分は何とか路地裏に運んで、息が切れている南野奏に対して言う。
「さぁ、もうすぐ良いモノが見れるよ?」
「えぇ?」
 南野奏がそう言った瞬間に自分は南野奏の頭部を掴んで、右膝蹴りを食らわせる、小気味いい音が自分の膝に走る、南野奏は自分の顎を触り、折れている事に気付く、そして自分はまだ息が切れている南野奏を良い事に、南野奏の背後に周り、南野奏にヘッドロックを決める、走って疲れている、次に息を切らしている、そして顎が折れている痛みの三重奏に南野奏は苦しんでいる、じきに気絶するだろう、そう思い、数分が立つ、南野奏は何時の間にか気絶していた、自分は心臓に小型ナイフを刺し、首にも小型ナイフを刺し、出血多量にさせる、気が付いたら良いモノが見れるよ、『天国』と言う名の良いモノがね……?

 その後、コンビニに向かい、弁当、おにぎりを購入して、学校へと向かう、学校に向かっている最中にプリキュアの図鑑を確認する、すると『南野奏 殺害完了』と表示される、ふむ、何とか消す事が出来たか、仮想空間の脱出にまた一歩進んだな、と思いながら目の前に学校が現れる、何だ、何時の間にか到着したのか、と思いながら自分は正門を潜る──

 第二十七章 南 SOUTH 完

 第二十八章 北 NORTH

Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 ( No.155 )
日時: 2017/05/25 21:49
名前: 熱都 (ID: ???)  

「はぁ……何とか学校でおにぎり食べて食事を摂ったが……まだ腹が減っているな、まぁ、おにぎり一個で済む様なお腹じゃないしね」
自分はそう呟いて、屋上で鞄を枕にして寝転がる、流石に弁当は食べたくない、昼の分がなくなってしまう。
するとワーキャーワキャー煩いので、フェンスからグラウンドを覗いてみた、すると其処には一人の少女がサッカーボールを蹴りながら相手のゴールポストにシュートして、ゴールしていた。
ほう、中々上手いな、だけど自軍のゴールポストから蹴って、相手のゴールポストにシュートしなきゃいけないだろう、と思った、まぁやった事無いけど、そう思って一人の少女を見る、すると≪プリキュア反応あり!≫と表示される、成程、彼女もプリキュアか……全く、自分はどれだけプリキュアを見つける才能があるんだか?そんな才能より、金持ちを見つけ、殺害する才能が欲しい位だ、自分はそう思いながら屋上で一眠りする事にする。
そして目覚める、自分は時間を確認して、少し驚く、何故なら今は昼休みではなく、午後の三時だからだ、これじゃあ昼ご飯ではなく、おやつである、全く、よく寝るなぁ、自分は……自分はそう思いながら朝に買った弁当を開封し、食べ始める、人よりちょっと遅い昼ご飯だ……

Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 ( No.156 )
日時: 2017/05/26 22:32
名前: 彩都 (ID: AwgGnLCM)  

 そして食べ終わって、ゴミを捨てに行って、屋上に戻ると、ホームルームのチャイムが鳴る、もうすぐ放課後か、と思いながら静かに屋上で待つ、そしてホームルームの終了のチャイムが鳴り、自分は屋上から降りて、今日の朝に見付けたプリキュアを探す為にグラウンドへと向かう、やっぱり居たよ、サッカーボールを蹴りながらシュートの練習をしているプリキュアが。
「やぁ、初めまして、中々いい筋じゃないか」
 自分がそう言うと『っへへ! まぁね』という、そして自分は自己紹介をする。
「初めまして、自分の名前は薬袋って言うんだ、薬の袋と書いて、薬袋、君の名前は?」
「私? 私は北条響(ほうじょう ひびき)、宜しく!」
「あぁ、宜しく」
 自分はそう言って、ボールを手に取って、ラインの上に置き、ニヤニヤと口の端を歪ませる。
「ボールのシュートってのはもっと簡単に、力を抜いて、楽に打っちゃえば良いんだよ、それだけでボールはゴールに入る」
 そう言って、自分は軽めにボールを蹴る、するとボールがブーメランの様にしなって、ゴールポストの網を思いっきり張らせる、その姿に北条響は驚いている。
「き、君……実は相当なプロじゃあ……?」
「別に? 初心者だね、因みにキーパーです」
 緑川なおの事を思い出し、自分は言う、すると北条響は自分の肩を持って、大きく揺らす。
「何でキーパー!? まさかあのキック力の所為!?」
「いやぁ、体はあまり動かしたくなかったし、キーパーを専行したんだよね」
「えぇっ! もったいないよ!」
「もったいなくてもいいのさ、別にサッカー選手になる気は無いし」
 自分はそう言って、北条響の腕を掴んで引っ張って言う。
「それよりももっと楽しい事があるさ、ちょっと来てよ?」
「えっ!? えっ!? あの、私部活が……」
「まぁまぁ、すぐ済むからさ?」
 自分はそう言って、体育館の裏へと移動する、体育館の裏は雑草が生えており、木もあるので、外からも確認しにくいし、体育館の裏は誰も寄らないので、コドクになるには十分な場所だった。
「楽しい事って……此処で?」
 北条響がそう言うと、自分は静かに頷いて、腰のベルトを外す、すると北条響は顔を赤らめながら言う。
「そう言うのはもっと大人になってから……」
「そう? 自分は何年も前から殺っているけどなぁ?」
 自分はそう言って、北条響の首にベルトを強く締め付ける、声が出ない様に口に石を詰め込む、石を吐き出さない様に口には自分の手で押さえつける、最初は抵抗をしていたが、数分後には抵抗もせず、段々と冷たくなっていった。
 生き返らない様に心臓、首を刺して、出血多量で終わりだ。

 そして急いでその場を離れ、学校の男子トイレに入る、次にプリキュアの図鑑を出して、中身を確認、『北条響 殺害完了』と表示される、ふぅ、これでまた一歩、脱出に近付いたな、と思いながらトイレを出る、さぁ、次は誰だろう? 自分はそう思いながら放課後、クラブ活動をしている校舎を歩く──

 第二十八章 北 NORTH 完

 第二十九章 雪 SNOW

Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 ( No.157 )
日時: 2017/05/29 21:15
名前: 熱都 (ID: PNMWYXxS)  

……暇だな、たまには部活動見学でもするか、と考えて、まずは化学の方面をあまりしていなかった事を思い出し、化学部に行こうとする。
ていうか学生時代でも直感で覚えたからなぁ、今でも少しあやふやなのだ、少しでも部活動見学をして、化学について覚えないとな、と思う。
そして化学といえば理科室だろう、と思い、自分は三階の理科室へと足を運ぶ。
理科室には光が灯っており、活動している事が理解出来た。
自分は戸をノックし、中に入る。
「すいませぇん、此処って何部ですかぁ?」
「ん?此処は「科学」部だけど?」
「成程、「化学」部か、どんな事をしているんです?」
「そうだなぁ、物質についてだな、この物質とこの物質を合わせる事でより強固な物質に変換したり、メガネのレンズの中に水を入れて、度数調整をしたりするんだ」
「成程……」
へぇ、最近の「化学」部ってのはサイエンスな事もしているんだなぁ、と判断する、するとメガネに≪プリキュア反応あり!≫と表示され、驚いてしまう。
「え、えーと……それは分かった、実は自分、「化学」が苦手なんですよね、なので、「化学」を教えて頂きたい、と言っても、体験入部って奴だが」
「ほう?それは嬉しい、それでは奇跡とサイエンスの世界、「科学部」にようこそ!!」
……?ん?今さっき、この人何を言ったんだ……?サイエンス……?それってもしかして……
「……?はい?一体どういう意味ですか?自分は化ける方の「化学」……」
「ん?私達は科の方の「科学」だが?」
……ん?これでやっと齟齬が解除された、つまり自分は「勘違いしていた」んだな、そう言う事か。
自分はそう思いながら開いた口が塞がらなかった……

Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 ( No.158 )
日時: 2017/05/30 22:39
名前: 彩都 (ID: BEaTCLec)  

「そ、そうだったのか、それはすまない」
 自分はそう言ってその場を急いで離れる、これ以上長居しては意味が無い! 『科学』なんざ、暗記すれば全て罷り通る! 自分は溜息を吐いて男子トイレに向かう、そういえばプリキュア反応があったなぁ、そうだ、今回はソイツを殺害するか、そう考えて、部活が終わるのを待つ事にする、案外暇だな、そう思いながらトイレの入り口付近で待機する。

そして部活が終わり、色々な人が部室を出る、自分はメガネで確認し、プリキュアを選別する。
すると一人の少女に≪プリキュア反応あり!≫と表示される、よし、彼女にアタックだ。
「ねぇ、君、科学部の……」
「あぁ、勘違いされたお方ですか」
「うぅっ、その言い方は心に来るなぁ……自分、一目見た時に一目惚れしちゃって……名前を教えてくれないかな? いや、他人に名前を聞く時は先に自分から名乗らないといけないよな、自分の名前は薬袋、薬の袋と書いて薬袋と読むんだ、宜しく」
「あっ、はい、宜しく御願いします……私は雪城ほのか(ゆきしろ──)と申します」
「雪城ほのか、ね……それじゃあ少し来てくれないかい?」
「えっ? 何処に?」
「男子トイレの前、少し用事があってね、それじゃあ一緒に行こう!」
 自分はそう言って、男子トイレの中に雪城ほのかを連れ込んで、行為に及ぶ。
「それじゃあ、用事を済ませるとしますか」
「えっ? 何だか恥ずかしい……」
「大丈夫だよ、すぐ済むから」
 自分はそう言ってベルトを外し、雪城ほのかの首に締め付ける、息が出来ないやり方で首を絞めているので、声も出す事が出来ない、そのままじたばたと暴れて、数分後、ぐったりとしていた、そしてうつ伏せのまま、首を刺し、心臓も刺し、出血多量にさせてから、その場を後にした。
 そしてナイフを洗って、誰もいない階段の踊り場でプリキュアの図鑑を確認、『雪城ほのか 殺害完了されています』と表示される、ん? 何か表示が可笑しいな? 何時もなら、『されています』なんか付いていないのに……と思い、学校生活を思い出す、すると雪城ほのかをもう殺害していた事に気付き、頭を抱えて、自分に嫌気が差す、でも、今、そんな事を考えても意味は無い、と考え、殺害したプリキュアの人数を確認する、これで、もう三十人程殺害しただろうか、まだまだ先は長いな、そう呟きながら校舎を後にした、部活が終了した後はすぐさま帰らないといけないからだ、全く、面倒だなぁ、と思いながら今日の夕飯の弁当を買う為にコンビニへと向かう、今回の弁当はどうしようか? 全くもって何も考えていない、そういえばコンビニのカレー弁当は食べた事が無いな、そう思いながら籠にカレー弁当やサラダ弁当等を投入し、レジで会計を済ませる、よし、これで今日の晩御飯や明日の朝食に間に合うな、と思いながら五品の弁当を見て、ニヤニヤする、さぁ、どんな味がするのか、自分にはまだ分からない──

 第二十九章 雪 SNOW 完

 第三十章 朝 MORNING

Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 ( No.159 )
日時: 2017/05/31 21:22
名前: 熱都 (ID: yLoR1.nb)  

自宅に帰宅し、テレビの前のソファに座って、溜息を吐く、今日は疲れた、そう思った時だ、急にトイレに行きたくなった、何で疲れた時に尿意が来るんだよ!?自分はそう思いいながら急いで用を済ます。
それじゃあカレー弁当でも食べますか、そう思い、電子レンジで温めて、一口食べる。
美味しい!何だこの美味しさは!?スーパーのコンビニにでも対抗出来る美味さだ!自分はそう思い、すぐにカレー弁当を食べ切ってしまう、満腹状態の自分は急いでカレー弁当の容器を捨て、寝る事を考える、今日は疲れたからね、早めに寝ましょう、早めに。

ふぅ、よく寝たぁ、そう呟きながら起きる自分、そして服を着替えて、鞄を持ち、外を出る、っとと、昼飯の弁当を忘れていた。
何とか昼飯の弁当を取って、自分は外に出る、それにしても朝はいいなぁ、清々しくて……「同居人」の朝は清々しいではなく、ドタバタしていたからなぁ、と思い、少し嘆息する、すると目の前に二人の少女が歩いているのを発見する、二人共≪プリキュ反応あり!≫と表示される、うーん、どちらか一人を選んで、もう一人を待機させておくか、そう思い、右の少女に話しかける。
「ねぇ、君、ちょっと渡したい物があるんだけど……」
自分がそう言うともう一人の少女は顔を赤らめて、右の少女の肩を突付いていた、ラブレターじゃねぇから、心の中でそう呟いて、自分は右の少女を少し離れた路地裏へと移動させる、そしてもう一人の少女はその場で待機してもらった。
さぁ、一気に二人も殺害するのか、楽しみだ、心の奥底でそう思いながら……

Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 ( No.160 )
日時: 2017/06/01 21:35
名前: 彩都 (ID: 69bzu.rx)  

「え、えーと、名前を知りたいんだけどぉ? 良いかな? 何分一目惚れで初めて書いたし……名前を知らずに書いたから……えーと、自分の名前は薬袋、薬の袋と書いて薬袋と言うんだ」
「わ、私? 私はぁ……朝日奈みらい(あさひな──)、一体渡したい物って何?」
 朝日奈みらいはそう言って顔を赤らめる、上げるのは『天国行き』のチケットだけど。
 自分はその場で見付けた水が入った2Lのペットボトルを朝日奈みらいの頭部にぶつけ、二回目の攻撃時に喉を攻撃し、使えなくさせる、流石に一回目で喉を攻撃した方が良いと思われるだろうが、それは違う、『最初にダメージを受けていないから避ける事が可能になってしまう』からだ、なので、最初に頭部を攻撃して、脳震盪を起こしてしまえば、頭の中身が揺れて、正常な判断が出来なくなるのだ。
 なので、最初の攻撃は頭部、二番目に喉なのだ。
 流石に声を出されるのは殺人鬼として、厭なので、先に喉を攻撃したいのだが、我慢我慢……
 そして自分は次に鳩尾をパンチし、その場で動けなくさせる、そして自分は首にナイフを刺し、心臓にも刺して、その場を離れる、ナイフに付いた血はティッシュで拭い、その場で捨てて、急いで胸の内ポケットに隠した。
 これで安心だ、これでまた一歩、脱出が可能になった……そう思いながらプリキュアの図鑑を確認する、『朝日奈みらい 殺害完了』と表示される、よし、これでもう一人の少女に会いに行ける、次の路地裏は離れた場所にしないとな、そう思いながら自分はもう一人の少女の所に向かう。
「あっ、戻ってきた、どうです彼女の反応は?」
「…………」
 自分は無言のまま、彼女にも言う。
「実は君にも渡したくて……初めての一目惚れだから、失敗したくなくて……御願い! 路地裏に来て下さい!」
 自分はそう言って頭を下げる、案外恥ずかしいんだぞ、そう思いながら彼女は渋々話を受け取って、路地裏への案内を促す。
「有難う、自分の名前は薬袋、薬の袋で薬袋と言うんだ、宜しく」
「私は十六夜リコ(いざよい──)、殺害するなら早く殺害して欲しいわ」
「!?」
「何も驚く事無いじゃない、私は管理者の一人なんだから……どうせ貴女、どっかでみらいを殺害したんでしょ? 私はみらいと同じ所で死にたいなぁ……?」
「……!」
 コイツ……管理者の一人か!? 自分はそう思いながら静かに朝日奈みらいを殺害した場所へと案内する──管理者なら……色々と情報を引き出そう、そう思いながら案内した──

 第三十章 朝 MORNING

 第三十一章 夜 NIGHT 

Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 ( No.161 )
日時: 2017/06/02 21:48
名前: 熱都 (ID: Slxlk2Pz)  

「……管理者、いや、十六夜リコ、殺害する前に聞いてやる、色々となぁ……!」
自分はそう叫んで十六夜リコを指差す、十六夜リコは静かに話し始める。
「そうねぇ、それじゃあ何を聞きたいかしら?私達管理者しか知らない情報?私達管理者しか知らない出来事?果たして何かしら?」
「何かしら?じゃねぇよ!全てだ!何もかも!自分にバラせ!」
「それは無理な話よ、私だって、管理者の中で位が高い訳じゃない、それは理解して?」
「ぐぅぅ……!」
自分は唸りながら冷静さを取り戻そうとする。
「……だ、だったら何を話してくれる!?自分に!風利城の最終計画とかか!?」
「そんなのあるの?私は知らなかったわ」
「あらそう……」
十六夜リコの話を聞いて、何だろう、少し溜息が出そう、自分はそう思いながら発言する。
「それじゃあ……「自分が殺害したプリキュアが生き返っている」のはどうしてだ?」
「そんなの簡単よ、アンタ、そんな事も考えて無かったの?「此処は仮想空間、何が起きても可笑しくは無い」わ、「地震が起きようと、津波が起きようと、アメリカのハリケーンが日本に起きようと、隕石が日本に落ちてきようと、戦争が起きようと、「仮想空間」だから許される」のよ?」
「…………」
十六夜リコの発言を聞いて、身の毛が弥立つ、そうか、そう言う事だったのか、と理解する。
つまり、「仮想空間で何が起きても可笑しくは無い」と言う事は、「殺害しても生き返る」事も何も可笑しくは無いと言う事──そう、「この世界を構築する歯車に過ぎない」のだ、プリキュアは──歯車は壊れたら(自分が殺害して消したりしたら)「取り替える」だけ──!自分はその事を理解して、身の毛が弥立ったのだ。
そして十六夜リコは静かに言う。
「さぁ、それじゃあ貴女にとって重要な事も話したし、さっさと殺害して頂戴?」

Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 ( No.162 )
日時: 2017/06/05 21:41
名前: 彩都 (ID: ???)  

「一つだけ、アンタに訂正しておく事がある」
 自分がそう言って自分の胸を触って、発言する。
「貴女貴女って言っているけど、自分は男だぜ? 女なのはこの名前を持った奴で、自分は代わりに来ただけだから、だから男なんですよ」
「えっ!? そうなの!? てっきり男装している少女かと思った!?」
「…………」
 自分って、女の子に見えるのか、心の奥底で嘆息して自分は言う。
「えぇ……まぁ、良いか、それじゃあ殺害しますよっと」
 自分は十六夜リコの背後に回って、心臓に一刺し、首に一刺しする、するとその場で膝から崩れた十六夜リコが自分に言う。
「あ、後……このまま待機して、みらいの事を見続けてみたらどうかしら? もっともーっと恐怖するかもしれないわ?」
「はぁ? それってどういう事だよ? 恐怖? 自分が? 結構な確率で有り得ない事を言うんだな」
「有り得ない? それはあの『現象』を見ていないから言えるのよ! まぁ、一回見たらアンタも恐怖するかもね?」
 十六夜リコはそう言って、そのまま頭を垂れる、そしてプリキュアの図鑑を確認し、『十六夜リコ 殺害完了』と表示される、そしてナイフに付いた血を十六夜リコの服で拭い、収納して、仕方なく待機する事にした、そういえば何時も思うのだが、『殺害した後の遺体はどうなっている』のだろうか? そのまま放っているので、知らないが、その事を話したのか、十六夜リコは……? 自分はそう思いながら朝日奈みらいの遺体を見る、そのまま放置して、白骨遺体になるのか──どうかは分からないので、朝日奈みらいの遺体を見続ける──
 すると不思議な現象が起きた、『いきなり朝日奈みらいが起き上がり、ブツブツと何かを呟いている』のだ、そして自分は傷口を確認する、何と『傷が塞がっている』のだ! まるで緊急自己回復が起きた様だ、どこかの漫画の様に感じる、凄い早い回復力だな、と思いながら自分はその『現象』に対し、腰が引けて、その場で尻餅をついてしまう、更に朝日奈みらいは宙に浮いて、その場で神々しく光り出す、まさかこういう『現象』が自分が殺害した後に起きているとなると驚愕である、ていうか色々なプリキュアがこういう風になるのか……と言う事は十六夜リコもか……? と思い、身の毛が弥立つ、確かに十六夜リコの『それはあの『現象』を見ていないから言えるのよ』という言葉が良く理解出来た。
 そして光が消えて、その場で、ゆっくりと足を地面に着かせる、そして閉じていた目を開けて自分に言う。
「あれっ? 君は? って何でリコが倒れて!?」
 そう言った瞬間、朝日奈みらいの目から光が消えて、呟く。
「成程、ミッションですか、私達プリキュアはそのミッションに巻き込まれたと……君も早く学校に行かないとダメだよ? 遅刻だよ?」
「えっ? 学校? 遅刻?」
 自分は朝日奈みらいに言われて、時間を確認する、すると時間は朝の八時だった。
「おっと危ない!」
 自分はそう言ってその場を離れて学校に向かう、まさかあんな出来事があったとは……これからは殺害した後、すぐに離れないとな……自分はそう思いながら学校の校門を通過した──

 第三十一章 夜 NIGHT 完

 第三十二章 星 STAR

Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 ( No.163 )
日時: 2017/06/06 21:45
名前: 熱都 (ID: ???)  

はぁ、それにしても暇だな……授業を受ける事は回避出来るが、朝の授業には一応出ておかなければならないという面倒臭い行為、はぁ……面倒なんだよ……そう思った時だ、目の前で黄瀬やよいと星空みゆきが会話していた、あぁ、懐かしい、殺人出来なかったあの悲しみ、そう思いながら今回のターゲットは星空みゆきにする事にした。
「ねぇ、どんな会話しているんだい?」
自分が二人の輪の中に入る、すると星空みゆきが解答する。
「ん?あぁ、今日の数学のテストいやだなぁって、だって数式を解くのは難しいし、大変でしょ?だから私は数学が苦手なんだよねぇ」
「私もだよ……芸術ならまだしも……」
「……二人共大変だな」
自分はそう呟いて、本題を切り出す。
「よし、それなら星空みゆきにだけ、特別な特訓をしよう、ノートと筆箱を持って一緒に屋上へ行こう、屋上の管理は結構ガバガバだから、簡単に入れるさ」
「えぇっ!?特訓!?良いの!?」
「あぁ、良いぜ、自分は数学が得意だからね、さぁ、向かおう」
自分はそう言って、数学の教科書だけ持ち、星空みゆきを待って、一緒に屋上へと向かった──そして黄瀬やよい一人だけになった、黄瀬やよいは一人ごちた。
「いいなぁ、私も数学教えてもらいたいなぁ……」

Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 ( No.164 )
日時: 2017/06/07 21:30
名前: 彩都 (ID: ???)  

「えーと、此処の公式はこう使ってぇ……」
 屋上、フェンスが近く、背後に壁がある所で自分と星空みゆきは数学の特訓をしていた、まだ朝の八時だ、ある程度は特訓は出来るだろう。
「なぁるほどぉ! 此処がこうなってあーなってぇ……! こうかな!? 薬袋先生!」
「ん? ……ふむ、そうだな、だけど、此処の計算式を使っているんだから、此処の解式はこうやって変更しないといけない」
「ふむふむ……」
 結構分かってきているじゃないか、単純にヤル気と解答力が低かっただけか、と思い、一安心する、何だろう、人に教えるのが上手いのかもしれない、と自分で思う、いや、有り得ないと思うが。
「凄いね薬袋君は……此処の公式をこう使うだけでこんなに簡単に解けるんだからぁ」
「まぁね、知識を頭につぎ込んだら簡単なんだけどね」
 自分は頬杖を掻きながら解答する、すると星空みゆきはとても驚いている、さぁ、実行するかぁ。
「ねぇ、星空みゆき、こんな勉強放り捨てて、楽しい事をしないか?」
「へっ? 楽しい事?」
 星空みゆきがそう言うと、自分は背後に回って、抱き締める、いきなりの出来事で星空みゆきは恥ずかしがっている、そして自分は胸の内ポケットからナイフを取り出し、星空みゆきの心臓に刺して、次に首に刺す、そしてナイフの血を拭い、その場で立ち上がる。
「ど、どうして……!?」
 そういう星空みゆきに対し、自分は静かに言う。
「黙れよ、てめぇには関係ないだろ?」
 自分はそう言って、星空みゆきの顔面を踏んで、その場を離れる、そして屋上を出、自分の席に戻る、すると黄瀬やよいが話しかける。
「ねぇねぇ! 私にも数学教えて!?」
「あぁ、いいよ、星空みゆきはトイレに行った後、この部屋に戻って来る、と言っていたよ、だから遅れてこの部屋に来るそうだ」
 自分は嘘の情報を流し、黄瀬やよいを安心させる、そして自分もトイレに行く、と言って、鞄ごとトイレに行く。
 そしてプリキュアの図鑑を確認、『星空みゆき 殺害完了』と表示される、さぁ、次に消すのは誰にしよう? ……黄瀬やよい? だけど黄瀬やよいはなぁ……何だか面倒臭そうな相手に見えるんだよなぁ……まぁ、自分の勘違いかもしれないが──自分はそう思いながらはぁ、と大きな溜息を吐いて、トイレを出る、さぁ、次に殺害するのは黄瀬やよい、今迄の感情を捨て、殺害しないと……! 情に流されるな! 自分は誰だ? 殺人鬼だ、どんな相手にも情を持たずに殺害してきただろう? 大丈夫、殺害出来るさ……そう思いながら自分の席に戻る──

 第三十二章 星 STAR 完

 第三十三章 黄 YELLOW

Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 ( No.165 )
日時: 2017/06/08 21:11
名前: 熱都 (ID: nWfEVdwx)  

「やぁ、お待たせ」
自分はそう言って、黄瀬やよいの前に現れる、さようなら黄瀬やよい、心の中でそう思って自分は自分の席に着く。
「さぁ、君も屋上に向かおうか、屋上は風が気持ち良いから勉強が捗るんだ」
自分がそう言うと、黄瀬やよいは「成程」と呟く、そして黄瀬やよいは教科書とノート、筆箱を持って、自分の後ろについてくる、さぁ、屋上に向かいますか、そう思いながら自分は黄瀬やよいに屋上を案内する──

流石に星空みゆきと同じ場所は厭なので、星空みゆきとは反対の場所で壁を背に凭れながら黄瀬やよいに数学を教える。
「此処がこうなって、この公式を使う事によって、この問題は簡単に解ける、更にこの問題にこの公式さえ使えば、こんなに簡単だ、さぁ、簡単だろう?」
「成程……!中々難しいけど、慣れれば簡単だよね?」
「まぁ、簡単っちゃ簡単だな、確かに慣れれば、の話だけど……まぁ、黄瀬やよいなら出来るさ、結構自分の説明を理解しているしさぁ?」
「えへへ……そうかなぁ?」
 笑ってそう言う黄瀬やよいに「可愛い」等という邪欲が心の中で思いつくが、今はそんなの関係ない、自分は黄瀬やよいを殺害する、それしか道はないのだ、自分はそう思いながら黄瀬やよいの名を呟く。
「黄瀬やよい──」

Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 ( No.166 )
日時: 2017/06/09 21:24
名前: 彩都 (ID: PNMWYXxS)  

「ん? 何?」
 そういう黄瀬やよいに対し、自分は言う。
「すまない、本当にすまないと思っている、すまない」
 自分はそう言って、黄瀬やよいの首を締め付ける、すると黄瀬やよいは暴れる、そしてスカートの中の白いパンツも丸見えにして大暴れする、何気に可愛いパンツ穿いているんだな、と心の奥底で思いながら黄瀬やよいの首を強く、また強く締め付ける、そして暴れて、体力が無くなった所で、首にナイフを突き刺し、次に心臓にナイフを刺し、出血多量にさせる準備は出来た、さぁ、後は待機するだけ。
 すると黄瀬やよいは最後の力を振り絞って自分に言う。
「な……何で……何でこんな事をするの? まさかみゆきちゃんにも……!?」
「うん、した、だけど暴れていないから、パンツは見ていない」
「そう言う問題じゃなくて……って私、薬袋君に自分のパンツ見せちゃったの!?」
 顔を赤らめて驚く黄瀬やよいに対して、静かに頷く、よかった、今回は何も起きずに事を済ませる事が出来た、それにしても出る時と出ない時があるのか、と自分で思う。
「流石にこんな状況で恥ずかしがっている場合じゃないよね……」
「まぁな、君は死ぬ事に恐れて暴れただけ、それでパンチラした所でそれは暴れた所為でパンチラしただけで、君は悪くない、悪いのは暴れて見えたスカートの所為」
「でもその前に暴れさせた薬袋君も悪いんじゃあ……?」
「……それは言わないお約束──まぁ、君を殺害するのは仕方無い事だ、『此処は仮想空間、君は本来此処に存在しない』んだ、まぁ、自分も居ないんだけどね? 自分だってこの仮想空間から出たい、そしてこの仮想空間を出る方法が『プリキュアを全て殺害する』事なんだ、だから許してくれ、『自分はこの仮想空間を出て、仮想空間を創った創造主を倒さないといけない』、その為には君や星空みゆき、青木れいか、日野あかねも殺害しないといけない、だから自分はこの仮想空間を出る為に君達を殺害した、すまないと思っている、だから『すまない』と最初に発言したんだ」
 自分の言葉を聞いて、黄瀬やよいは涙を流しながら自分に言う。
「薬袋君も大変なんだね、頑張ってこの仮想空間? って奴から出てね? そして仮想空間を出た後、自由に過ごしてね? 後、人は仮想空間外では殺害しない事、殺害して良いのは仮想空間のプリキュアだけにしてね? 私との約束だよ?」
 黄瀬やよいはそう言って自分の小指に黄瀬やよいの小指を絡ませて、『指きりげんまん』をする、自分は頬に伝う一筋を拭い、『あぁ!』と頷く、ここ迄親しい人と別れるのはこんなにも悲しいのか、と理解する、それじゃあ『同居人』だったら? もっと涙が出るかもしれない、そう思った時だ、手を這って、黄瀬やよいが自分の唇に黄瀬やよいの唇を重ねる、あまりにも柔らかく、あまりにも冷たい唇に自分は頬に伝う一筋が大筋になる、そして黄瀬やよいはその場で崩れる、黄瀬やよいが崩れた後、自分はその場を離れ、鞄の中からプリキュアの図鑑を出して確認する、『黄瀬やよい 殺害完了』と表示される、何とか消せて安心した、そう思い、自分が涙を拭ったその時だった、急に背後から愛乃めぐみ、白雪ひめ、大森ゆうこの時の『あの感覚』が流れ込む、まさか黄瀬やよいとキスをしたからか!? もしくは白いパンツを見たからか!? それは分からないが、この『感覚』を制御しないと今は動けそうにも無い、ん? 待てよ? 今『この感覚』が現れていると言う事は、『この感覚を制御出来る絶好の機会』じゃないか! 自分はそう思いながら『この感覚』を制御する事を考える、絶対制御してやる……! 自分はそう思いながら『この感覚』と向き合う──

 第三十三章 黄 YELLOW 完

 第三十四章 日 SUN

Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 ( No.167 )
日時: 2017/06/12 21:30
名前: 熱都 (ID: /ReVjAdg)  

「あぁ……あ……あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛゛!!!!!!!!!!」
自分は雄叫びを上げながら「謎の感覚」と戦う、我慢しろ!我慢しなければ大変な事になる!無意識にそう叫ぶ心に対し、目の前から幻聴が聞こえる。
[いい加減気付け、と申したが……まだ気付かないのか?おいおい、そんなに馬鹿なのか?お前は?]
「馬鹿じゃないさ!だけど、「名乗りも上げない奴に分かる訳が無い」だろうがぁ!」
[「名乗りも上げない奴に」?何を馬鹿な事を……お前だって知っている筈さ、思い出せよ、「こんな学校暮らしの前の自分」をよぉ!]
「学校暮らしの前」、そう言われて、自分はやっと、いや、「思い出さなくてもいいモノ」を思い出した……そう、それは……
[「殺意」だよ、この「感覚」の名前は]
そう、「殺意」、あぁ、思い出した、思い出した……「自分の持っている感覚の中で一番嫌いな「感覚」の「殺意」」!久し振りの「殺意」に自分は気付けなかった、と言う事か、自分は「殺意」に対し、手に持ったナイフを首に当てる、そう、「殺意」を消すには──「自分を消すしかない」、そう思いながら自分は思いっきり首にナイフを──!

Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 ( No.168 )
日時: 2017/06/13 20:45
名前: 彩都 (ID: 8.g3rq.8)  

[刺させる訳無いだろう?]
 強い力で自分の腕の動きを止める『殺意』、これは自分の腕が『死』に対して恐怖していて筋肉が強張っているだけに過ぎないただの幻想、自分は静かに、ナイフを下ろし、右手で背中を叩く、だが何も感じず、少々の痛みが走るだけだった。
「……お前、一体何処から現れた……!?」
[そんなの簡単だ、『食欲、睡眠欲、性欲』からに決まっているじゃないか?]
 あぁ、そうか、『プリキュアのパンツを見て、性欲が働いた』と言う事か、他には『腹が減り過ぎて』、『眠たくて』、とか?
[そうだな]
「ほう……じゃあ消えてくれないか? 自分は自由に人を殺めたいんだ、そんな『欲望』と共にされちゃあ困っちまう」
[それは無理な話だ、私は『お前が生まれた時から持っているモノ』、だからそう簡単に手放せない、ただし、耐える事が出来るだろ? 今さっきやった様な『雄叫びを上げて我慢する』とかさ?]
「そんなの……プリキュアを消す時に無駄な挙動だ」
 自分がそう言うと『殺意』が黙る、そう、そのまま消えろ……そう思いながら自分は自分の教室に戻る──

 そして自分の教室に日野あかねが居る事を確認する、そうだ、彼女にお好み焼きの作り方を教えてもらうか、そう思いながら話しかける。
「やぁ、日野あかね? 時間空いてる?」
「ん? 空いてるけどぉ……? 何やぁ?」
「前にお好み焼き食べたよね? あの味が忘れられなくてね? だからメモしておきたいんだ、日野あかねが作ったお好み焼きのレシピを?」
「何や、そんな事なら任せときぃ!」
「うん、有難う、と言う事で風通しがいい屋上で聞きたいんだが? 良いかね?」
「んー? 良いけど、屋上って……」
「大丈夫、教師陣には話をつけているしさ?」
 自分は鞄を持って、日野あかねが動くのを待つ、そして自分は日野あかねと共に屋上へと向かった──

「はぁ、案外階段キツいなぁ」
「まぁ、仕方無いさ、アハハ……」
 自分はそう言って、鞄からノート、筆箱を持って、屋上の戸を開ける、そして少し進んで、屋上の真ん中に自分は座る。
「さぁ、座ってレシピを教えてくれ?」
 自分がそう言って、屋上の床を叩いた時だった、急に強い風が自分と日野あかねを襲った、そう、屋上は風通しがいい、つまり『強い風も吹く』のだ、強い風が日野あかねのスカートを捲ったのだ、そして自分は『日野あかねのスカートの中を見てしまった』のだ、その時、自分の背後に『謎の感覚』──いや、『殺意』──が現れる、何で今現れるんだよ!? と思ったが、これはこれで良いのでは無いか? と考える、何故なら、『『殺意』に負けずにお好み焼きのレシピを全部聞く』という耐久レースが出来るからだ、それにプリキュアの殺害はコイツ以外でも良いし! 自分はそう思いながら床に座った日野あかねからお好み焼きのレシピを教わる──といっても自分は作れないのだが。

Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 ( No.169 )
日時: 2017/06/14 21:40
名前: 熱都 (ID: exZtdiuL)  

「うぐう……」
「ほ、ホンマに大丈夫か?」
「だ、大丈夫だぜ……」
自分は「殺意」を我慢しながら日野あかねからお好み焼きのレシピを聞いている、材料を一つ聞く度に逐一自分の背後から「殺意」が襲ってきて、我慢するのも大変であった。
「と、とりあえず、早く聞き終わって寝てやるぜ……!」
自分はそう呟きながら「キャベツ」、「小麦粉」と材料を聞いていく、その度に自分に体に「殺意」の塊が引っ付いていく──我慢、我慢……自分はそう思いながらメモ帳にゆっくりと書いていく。
そして何とか材料のグラムも聞いて、自分は一息ついた、何とか我慢出来た!神様有難う!と、そう思って気を緩ませた瞬間だった、一気に「殺意」の塊が自分を襲い、耐えられない「殺意」の波動に目覚める。
これは対応しきれない!自分がそう思いながらその場で跪いて息を切らす、ハッハッハッハッ……必死に両腕を掴んで「殺意」を抑える自分に日野あかねは言う。
「だ、大丈夫か……?」
「だ、大丈夫に決まっているさ……大丈夫さ……」
自分はそう言って立ち上がって、何度も深呼吸し、自分の肉体を落ち着かせる、そして日野あかねを見て一言言う。
「……日野あかねさぁ、アンタの作るお好み焼きが美味かったぜ、また食べてみてぇなぁ」
自分はそう呟いて肩を鳴らす──

Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 ( No.170 )
日時: 2017/06/15 21:05
名前: 彩都 (ID: ???)  

「すまんな、今日の所は」
 自分はそう呟いて日野あかねを見つめる、そして懐からナイフを取り出し、日野あかねの心臓に刺す。
「なっ……! 何やってん!?」
「何やってん……? そんなの決まっているだろう? 『君を殺害する為の行動』さ」
 自分はそう言って日野あかねに近付き、ナイフを抜き取り、首の方に刺して出血多量させる。
 これで日野あかねを処理出来た、自分はそう思いながらその場から少し離れて深呼吸をする。
 何はともあれ、『殺意』を我慢出来て良かったぜ……最後の最後で出してしまったが……まぁ、結構な時間我慢出来ていたし、合格点ではあるかなぁ? 自分はそう思いながらプリキュアの図鑑を確認する。
『日野あかね 殺害完了』と表示される、ふぅ、何とか終わったな、と自分が思っていると、屋上の戸を開ける者が居た。
 それは風利城ユア、この学校の校長だった。
「…………」
 風利城ユアは無言のまま自分を見つめ、はぁ、と深い溜息を吐く。
「あのですねぇ……少しは授業に出ては如何でしょう?」
「それは何故だ? 生憎自分は義務教育を修了した身、なので中学校から習う事は無い」
「果たしてそれはどうですかね?」
 風利城ユアの言い方に少し疑問が起きた自分は風利城ユアに言う。
「? どういう事だ?」
「簡単ですよ、美術、芸術、給食──といっても此処は学食ですが──に体育、何回学んでも足りないと思いますが?」
「愚問」
 自分はそう言って風利城ユアを睨む。
「何度同じ授業、同じ課目を受けた所で『修得出来る内容等、微塵しかない』だろう? 別に同じ授業を受けたくない訳じゃない、『授業に飽きた』から行きたく無いんだよ」
 自分はそう言って屋上の戸に手をかけて風利城ユアに言う。
「一応忠告しておく、仮想空間を出たら覚えておけ」
 自分はそう言って風利城ユアの目の前から消える──そして風利城ユアは屋上でただ一人、言葉を発した──
「覚えておけ、か……果たして君は出る事が出来るでしょうか……? それを知るのは君のみ、ですがねぇ……フフフ……」
 風利城ユアはそう言って自分も屋上から校長室へと戻る──屋上に存在するのは日野あかねの遺体のみだ──

 自分は購買に来ていた、此処で少し早めの昼ご飯を摂ろうとしているのだ、まぁ、今の時間なら誰も邪魔はしない筈だが……そう思いながら首を横に振って確認する、よし、誰もいないな、これで安心して昼ご飯が食べる事が出来るなぁ、と思いながら鞄の中からお弁当を取り出して、食べ始める──ほ、本当に邪魔者は現れないよな? そう思いながら自分は食べる──

 第三十四章 日 SUN 完

 第三十五章 青 BLUE

Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 ( No.171 )
日時: 2017/06/16 21:29
名前: 熱都 (ID: ???)  

「ふぅ、何とかご飯にありつけた……」
自分はそう呟きながらお弁当を一口一口噛み締める、そういえば今日殺害したプリキュアの内、青木れいかって奴だけ残していたな、よし、今日最後の殺人は青木れいかを殺害して終了だ!と思いながら自分は欠伸をする。
そして昼ご飯を食べ終わった後、自分は青木れいかを探す為に学校中を歩き回る。
というより、中々見付からないなぁ……と思いながら自分は一階の自販機の前のベンチに座って水分補給をする。
そういえば此処で黄瀬やよいにジュースを奢ってもらったっけ?と思いながら呑気にジュースを飲んで水分補給をする。
今はもうすぐ放課後だ、仕方無い、学校外で殺害するかぁ、と思いながら自分は学校を出て、自宅へと帰宅する。
やはり、自宅は安心するなぁ、と思いながら自分は鞄を置いて、服を私服に着替える。
そして自分は少し時間を潰して夕方の四時半に自宅を出る。
さぁ、青木れいかを探しますかぁ、自分はそう思いながら急いで青木れいかを探す──
だけど、そう簡単に青木れいかが見つかるかなぁ?と自分は思いながら道を歩く、すると青木れいかを見つける、やっと見付かった、自分はそう思いながら青木れいかに話しかける。
「おぅい、青木れいかぁ? 覚えているかい? 一緒にお好み焼きを食べた……」
「えぇ、覚えていますよ、どうかされたんですか?」
よかった、覚えていて……自分は本題へと話をすり変える。
「実はね、ハンカチーフを落としてしまって……一緒に探してくれないかなぁ?」
「えぇ、良いですよ」
青木れいかはそう言って一緒に探してくれた、まぁ、存在しないハンカチーフを探しても意味が無いけど、自分はそう思いながら存在しないハンカチーフを探す──

Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 ( No.172 )
日時: 2017/06/19 21:26
名前: 彩都 (ID: gKP4noKB)  

「ふぅ……」
 自分はそう呟いて休憩をする、中々に重労働だなぁ、探すのって……自分はそう思いながら必死に探す青木れいかを見つめる。
 するとスカートの中の太腿が綺麗に写る、危ない! またも『殺意』が発動してしまう! 自分はそう思い、青木れいかに背を向ける。
「どっ、どうだい!? 青木れいかよ、見付かったかな?」
「いえ……全然見付かりませんわ……一体どれだけ遠くに……」
「さぁ? 結構探しているけど見付からないねぇ……」
 自分はそう言って休憩を止め、探す振りをして、何処で殺害しようかを考える。
 だが殺害する場所なんてそもそもとして思い付かない、思い付いた所でどうせ路地裏だろう……もっと他の場所は無いだろうか? と思いながら自分は公園のトイレを思いつく、だが変な事が起きて、『殺意』を目覚めさせてはいけないよな、と思い、自分は深い深い溜息を吐く。
 さぁ、面倒なので路地裏でいいかぁ、と思いながら欠伸をすると青木れいかが大声で『あったぁ!』と叫ぶ、い、いや、存在しない筈のハンカチーフを見つけるだと!? と自分は驚愕しながら青木れいかの元へと急ぐ。
「見付かったかい!?」
「はい! これですかね?」
 そう言って青木れいかが自分にハンカチーフを見せる、だが自分は首を振って、『違うなぁ』と言う、すると青木れいかは『そうですかぁ』と言って、落胆する。
 もう時間も遅いし、さっさと殺害するかぁ、と思いながら路地裏へと向かう。
「あ、あったぁ! 青木れいか、こっちだよ!」
 自分がそう言うと青木れいかが喜んでいた、そして路地裏へと向かう。
「何処に有るんですか?」
 青木れいかがそう言うと自分は静かに言う。
「ある訳無いじゃないか、馬鹿じゃないの?」
 自分は青木れいかの胸に小型ナイフを刺して、ダメージを与える。
「痛い! どうしてこんな事を……!?」
「煩いなぁ……いいじゃないか、この小娘が」
 自分はそう言って、青木れいかの背後に回って首にナイフを刺し、出血多量にさせる。
「ふぅ、これで終わったかな……?」
 自分はそう呟いて、その場を離れる。

 そして自分はプリキュアの図鑑を確認し、『青木れいか 殺害完了』と表示される。
 ふぅ、終わったな、これで今日の晩御飯は美味しく食べれそうだなぁ、と思いながら自分の家に戻って弁当を電子レンジで温めて、お弁当を食べる。
 やっぱお弁当は美味しいなぁ……と自分はそう思い、弁当を全部食べる。
 そして自分はベッドにダイブして寝る事を考える──明日は誰を殺害しようかなぁ? そう思いながら自分は睡魔に襲われる──

 第三十五章 青 BLUE 完

 第三十六章 六 SIX

Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 ( No.173 )
日時: 2017/06/20 21:48
名前: 熱都 (ID: gZQUfduA)  

目覚めた、体を動かす事がダルい、だけど、体を動かさないとプリキュアを殺害出来ない、自分はそう思い、何とか体を起こして、欠伸をする。
「本当、この仮想空間も出ないと……」
自分はそう呟いてその場から立ち上がって、制服を着る、次に鞄を背負って、靴を履き、自宅を出る、さぁ、新たな一日を起こそう。
少し歩いて考える、今日は学校に行くのがダルい、だから学校に行く事を止めようかな?と思った、歯の事もある、あぁ、個人的な話だが、少し忙しいなぁ、と思った。
すると目の前に一人の少女を見つける、するとメガネが≪プリキュア反応あり!≫と表示する、はぁ、早速ぅ?と思いながら自分はその少女に話しかける。
「やぁ、初めまして」
「は、初めまして……」
「自分、君に渡したい物があるんだよねぇ、だからちょっと来てくれない?」
「はぁ!?ちょっといきなり過ぎでは!?」
「一目惚れとは、いきなり落ちる物である、聞いたことは無いかい?」
「いや、まぁ……」
「と、とりあえず、路地裏で話そう?」
自分はそう言って、さり気なく路地裏を案内する、すると彼女も静かに頷く。
人の心とはこうも簡単に操れるのか、自分はそう思いながら自分の内側の胸ポケットを確認、よし、ナイフは入っている、忘れていないな、自分はそう思いながら路地裏に向かう──

Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 ( No.174 )
日時: 2017/06/21 21:57
名前: 彩都 (ID: aFzuuCER)  

「え、えーと、そういえば君の名前を聞いていなかったね、名前は?」
「名前? 私は菱川六花(ひしかわ りっか)と申します……貴方は……?」
「自分? 自分は薬の袋と書いて、薬袋と言うんだ、珍しいだろう?」
「あっ、はい、珍しいです……」
 自分と菱川六花はそう言って、自己紹介を終えた後、自分は菱川六花に言う。
「ゴメンね、自分の栄養になるけれど」
 自分はそう言って顔面に足元にあった植木鉢を菱川六花の顔面に押し付ける、植木鉢を押し付けると、植木鉢は割れ、壊れる。
 そして菱川六花の顔は壊れた植木鉢の破片が突き刺さったりした、自分は器用に破片から少しだけ指や手をずらして、怪我しない様に対処する。
 そして自分は足元にあった猫避けの2Lペットボトルを頭にぶつけて頭部を攻撃し、殺害する。
 必死に抵抗する力は無い、そのまま静かに静かに倒れていくだけ……自分は深い深い溜息を吐きながら、潰れた菱川六花の顔面を踏みつけた。

 はぁ、今日も一人消したか、と思いながら学校に向かう、すると正門前で相田マナが『おはよー! おはよー!』と連呼している、自分はまるでオウムかな? と思ってしまった。
 すると相田マナが自分に気付いた。
「あっ! 薬袋君お早う!」
 ……困ったな、返答しようか迷っていると、相田マナの背後から校長の風利城ユアが現れる。
「あっ、校長先生お早う御座います!」
「あぁ、お早う……おや、薬袋君? 何だか顔色が悪い様だが? 登校早々保健室かな?」
「そんな事は無いと思うぜ? お前が出てきて驚いただけかもなぁ?」
「ちょっと薬袋君! 校長先生には敬語……」
「黙ってろよ、虫ケラがよぉ? 女は黙って男に従え、少しは黙ってろ」
「おやおや、女の子に優しくするのが男性の役目ですよ?」
「果たしてそうだろうか? 男性のY染色体は昔より今の方が小さいんだぜ? つまり、『男性は要らない』存在、と言う事、女性の卵子から男性の精子を作る事も可能、つまり『男性は要らない』を強調している、今更男が女に何やっても無駄だよ、だから自分は優しくしない」
「だけど、『男性が生きている間だけ、女性に対し、優しく振舞えばいい』のでは?」
「何だか犬みたいな感じがするから厭だ、逆に女は雌豚の様に地面に這い蹲っていないと?」
「おいおい、何だよコイツ、流石に口から出任せレベルで怖い事連発するんだけど?」
「これが、自分、という存在さ」
 自分はそう言って、正門を通る、そして靴を履き変える、早く風利城ユアを倒したいな、そう思いながら自分は欠伸をする──

 第三十六章 六 SIX 完

 第三十七章 円 RING

Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 ( No.175 )
日時: 2017/06/22 21:34
名前: 熱都 (ID: z6zuk1Ot)  

自分は教室に向かい、静かに席に着き、本を読む、そして今日の授業部分である教科書を何冊か机の上に出して、数分ごとに確認する。
すると近くの男子学生が話しかける。
「なぁ、そんなに教科書広げてどうするんの?」
「読むに決まってるだろ?ガキがそうやって駄弁っている間に自分はこうやって予習復習をする、明らかに馬鹿騒ぎしている君達より、合理的だけど?君達は友達と馬鹿騒ぎして楽しいかい?」
「あぁ?何だよ、俺達に喧嘩売ってんのか?」
「売ってるも何も……何だ、そんな事も理解出来ない頭なのか?流石猿頭、自分の発言も理解出来ない猿頭か、すまないな、うきうっきー?」
「あ゛ぁ?おい、御陵(みささぎ)、コイツ、反論出来ないレベルでボコろうぜ?」
「お、おい、七里(しちり)、止めとけって、アイツ、俺達の先輩の人をワンパンで倒した人だぜ?」
「大丈夫だって、純(あつし)ぃ? どうせ先輩のはまぐれ、偶然、幸運にも大ダメージの部分を当てただけだって!」
七里と呼ばれた存在はそう言って自分に殴りかかる、自分は仕方なく、相手する事にした。
自分は近くにあった細い筆箱を七里の顔面にぶつけて、次に足を引っ掛けて、転ばせてる、そして自分は七里の空いた腹に足を乗せて、見下す。
「お前が相手にしているのは純君とやらが忠告したヤンキーを倒した存在だけど? これでもまだ戦えると?」
「ひっい、ひぃぃぃ!」
悲鳴を上げながら、御陵、七里、純の三人は消えた、すると教室の人達から拍手を貰う、実際は何もしていないけど、自分はそう思いながら筆箱を元に戻す。

Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 ( No.176 )
日時: 2017/06/23 21:08
名前: 彩都 (ID: O7xH2wYh)  

「素晴らしい! 君は凄いな! 臆せず、ヤンキーグループ、『暁(あかつき)』のメンバーである、七里を追いやるなんて! 私は学級委員長の半田鏝鉛(はんだごて なまり)だ、宜しく薬袋君!」
「お、おう……」
 自分はそう言って、頭を摩る──そして自分は一時間目の移動教室の為に移動する準備をする。
「薬袋君! 一緒に行かないかい!?」
「あぁ、一緒に行こうか、えーと、半田鏝君だっけ?」
「おおっ! ほぼ初対面、ほぼ初会話なのに名前を覚えてくれているのか! 嬉しいね! それじゃあ移動教室に向かおうか!」
「あぁ」
 自分はそう言って、半田鏝君と一緒に移動教室に向かった……だけど、自分は忘れ物をした事に気がついた。
「あっ……ゴメン、半田鏝君、実はノートを忘れて来たようだ、今から取りに行くから先に移動教室に向かっていて?」
「ん? ノートを? それは危険重大だな! 先に私は向かうよ! 時間も少ないし、薬袋君も急ぎたまえ!」
「あぁ、分かったよ」
 自分はそう言って半田鏝君と離れた、うーん、何と言う快闊(かいかつ)な少年なんだ、少し暑苦しいな、と思いながら自分は教室に戻って、ノートを取った。
 よし、教室に向かおうと思い、自分は走って向かった。

 移動教室は小学生の棟を通って、向かわないと行けない、なので、小学生のガキと出会う事は確実である。
 そして自分は走って向かっていると、一人の少女とぶつかった。
「いったぁ」
「痛い……って、薬袋じゃない! 殺害するんでしょ!? さぁ、急いでこっちに!」
 自分は少女に手を掴まれ、介護トイレに向かった──

「で、君は?」
 自分がそう言うと、少女は答える。
「私は円亜久理(まどか あぐり)、プリキュアよ」
「えっ……?」
 自分は何を言っているんだコイツは? と思いながらメガネで確認する、すると≪プリキュア反応あり!≫と表示される。
「アンタ、この仮想空間を出たいが為にプリキュアを殺害しているでしょ? だから私も殺害しなさいよ?」
「……ていうか、厭な事を聞くけど、君も管理者側だったり?」
「うん」
「あっ、そうですか……」
 自分は渋々頷いて、ナイフを取り出し、円亜久理の心臓に突き刺す。
「っつぅ……敵との戦いより痛いわね……」
 円亜久理はそう言って、自分は円亜久理の背後に周り、首を刺して終了する。
「これでいいかな?」
「えぇ、良いわよ……それじゃあさよなら、仮想空間……!」
 円亜久理はそう言って頭を垂れる、そして自分はプリキュアの図鑑を確認する、『円亜久理 殺害完了』と表示される、そういえば菱川六花の情報を見ていないな、と思い、確認する、『菱川六花 殺害完了』と表示されていた。
「ふむ、何とか完了していたか、安心安心」
 自分はそう呟いて、急いで移動教室の方へと向かう──それにしても、円亜久理の殺人は何だか急だったなぁ、何でだろう? 自分はそう思いながら移動教室に到着する──

 第三十七章 円 RING

 第三十八章 四 FOUR

Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 ( No.177 )
日時: 2017/06/26 21:05
名前: 熱都 (ID: ???)  

適当に授業を終えて、自分は屋上に向かって深呼吸して、体力を回復していた。
中学校の授業は大人の自分にとって退屈で、体力を消費してしまうからだ。
「あぁ……早くこの仮想空間から出たいぜ……!」
そう意気込んだ所でまだ出る事は不可能だが、心の中でそう呟いて、購買で買ったサンドウィッチを食べる、あの半田鏝君、地味に同席したがるんだよなぁ、自分は一人で過ごしたいのに……自分は心の中でそう呟いてサンドウィッチを開封し、食べ始める。
すると一人の少女が屋上で息を切らしながら膝に手を置く、すると少女の背後から何人かの男が現れる、その男はヤンキーぽかった。
「おいおい、一緒に飯を食おうって言っているだけなのによぉ?逃げるなんて可笑しいんじゃねぇの?」
「可笑しくありません!厭だ、と言っているんだから人の話を聞いて下さい!」
「何でだよ?一緒に飯を食って、それを考えたらいいじぇねぇか、俺達は何もしていないのにさぁ?」
「する前に逃げているんです!」
「全く聞き分けが無いなぁ」
ヤンキーはそう言って、少女を殴る、自分は「大変だなぁ」と思いながら少女を見る、すると≪プリキュア反応あり!≫と表示される、全く、面倒な事に巻き込みやがって……自分はそう思いながら、手助けする為にヤンキーと少女に近付く──

Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 ( No.178 )
日時: 2017/06/27 21:19
名前: 彩都 (ID: ???)  

「おぅい、何してんですかぁ?」
 自分はそう言って、ヤンキーのメンバーである存在一人をぶん殴ってボーリングの様に存在を投げる、するとボーリングのピンの様に何人も倒れていて、何だか滑稽に感じた。
「て、てめぇ!? 何しやがる!?」
「あの女の子の手助け」
「ほう、つまり、カップルってか? 俺様はカップルが嫌いなんだ!」
「そう言う奴に限って、カップルが出来たら『早く恋愛しろよぉ!』とか言って茶化したり、弄ったり……」
 自分はヤンキーのパンチを受け止めて、そのまま拳を掴んで、地面に叩きつける、ふぅ、これでいいかな? だって、そのヤンキーは『気絶している』し……威圧は出来たかな?
「なっ……!? 指宿(いぶすき)先輩がやられたぞ!? い、急いでずらかるぞ!?」
 周りのヤンキーはそう言って、屋上から離れる、自分はハァ、と溜息を吐いて、少女に言う。
「おい、助かったのか?」
「え、えぇ……助かりました、有難う御座います」
「別に? 自分は君を助けただけ、単純にそれだけ」
「いや、それが有難いのですが?」
「自分は迷惑だったから……この屋上は自分が落ち着ける唯一の場所だからね、騒がれると腹が立つ」
「何だか話が噛み合っていない様な……成程、落ち着ける場所ですか……」
 少女はそう言って自分に自己紹介をする。
「あっ、名前を名乗り忘れていました、私は四葉ありす(よつば──)、貴方は?」
「自分かい? 自分は薬袋、薬の袋と書いて薬袋だ、宜しく」
 自分はそう言って手を差し出す、四葉ありすも手を差し出して握手する、だが自分は四葉ありすを抱き締め、静かに言う。
「此処に来たのが君の悲運だよ」
 自分は懐からナイフを取り出し、背後から四葉ありすの心臓に突き刺して、その後、首にナイフを刺して終了、ちゃんとナイフの血を四葉ありすの服で拭ってその場から離れる。
「ふぅ、また一歩、脱出に成功したなぁ……」
 自分はそう呟いてその場から離れる、まぁた、サンドウィッチを買いに行かなければ、間に合うかな、時間は?

 自分はサンドウィッチを食べながら教室に戻る、サンドウィッチうまうま、そう思っていると、半田鏝君が自分に近付いて言う。
「薬袋君、そういえば、勉強についてだが、君は授業に出ていなかったりする、実はテストの点数が低いのでは無いか? と思っていてね? もしもプリントがあるなら、少しテスト用紙を見せてくれないか?」
「別にいいが?」
 自分はそう言って鞄に詰め込んだプリント用紙を見せる、すると半田鏝君は驚愕していた、何故なら、『テスト用紙は全て満点、100点だった』からだ。
「凄いな……よかったよ、テストの点数が低いから授業に出て居ないと思ったよ、済まない!」
 そう言って半田鏝君は自分の席に戻った、あぁ、次の授業は面倒だから屋上に逃げようかな? そう思いながら自分はサンドウィッチを食べ切る──

 第三十八章 四 FOUR 完

 第三十九章 剣 SWORD

Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 ( No.179 )
日時: 2017/06/28 21:00
名前: 熱都 (ID: ???)  

とりあえず、自分はそのまま授業を受けて、不貞寝をしながらその日を過ごす、まぁ、こんな自由な日があってもいいよね、というか、毎日不貞寝しているけれど。
自分はそう思いながら頭を掻く、そして授業が終わって、自分は欠伸をして、席を離れ、屋上へと向かう、だが屋上に向かうと、空は雨模様で、自分は静かに校長室に向かう。
「おい、風利城ユア、これは何だ?」
「これは何だ?簡単だ、雨だ、天気が雨になっただけじゃないか」
「自分には迷惑なんだよ、だから晴れにしろ」
「厭だね、君の理不尽では動かない」
「くっそ……これだからガキは……!」
「ガキさ、若干16歳のね」
「ふんっ!天気を変えなくて後悔するなよ?」
自分はそう呟いて、校長室を出る、そんな中、風利城ユアはニコニコと笑う。
「全く、見ていて飽きないなぁ、彼は──」
風利城ユアはそう呟いて、空を見る、空は雨しか映し出されていない──
「全く、雨とは不運な物だ」
自分はそう呟いて屋上の入口で休憩しようとした所だ、階段に向かって曲がった時に一人の少女とぶつかる、すると≪プリキュア反応あり!≫と表示される、するとその少女が自分に言う。
「も、もしかして貴方が薬袋?」
「……あぁ、そうだが?」
「良かった……ちょっと来て?」
少女の言葉に自分は不思議になりながら少女は階段を上る……自分ははぁ、と溜息を吐いて少女の後を着いて行く──

Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 ( No.180 )
日時: 2017/06/29 21:47
名前: 彩都 (ID: ???)  

 少女が向かったのは一室の介護トイレだった、周りを確認して、介護トイレの中に入り、自分を呼ぶ。
 そして介護トイレの中に入って自分は言う。
「まさかお前は管理者側……!?」
「えぇ、そうよ、私の名前は剣崎真琴(けんざき まこと)、キュアソードを名乗る者」
「別に変身後の名前は聞いていない」
「そんな事はどうでもいいの、念の為だから」
 剣崎真琴はそう言って、スカートのポケットから何粒か薬を取り出す、その薬は錠剤だった。
「何それ? ってか、女性のスカートってポケットがあったのか!?」
「そりゃあるわよ、まぁ、男性は知らないかも知れないわね」
「まぁ、だろうな……で、その薬は?」
「この薬? この薬は『毒薬』よ、一つだけ言うけど、私は歌手だから喉を痛めたくない、だから殺害するなら心臓だけにして? 出血多量の為に首をナイフで刺すなんてしないで?」
「う、うむ、分かった……」
 自分はそう言って、剣崎真琴は頷く、そして剣崎真琴は錠剤を一気に飲み、静かに飲み込む。
「これで数分後、カプセルが解けて体に……さぁ、殺害して頂戴?」
「……本当にそれだけで良いのか?」
 自分はそう言って頭を掻く。
「何だかさぁ? アホらしく感じちゃってな、毒薬で自殺だなんて……ってなぁ、そう感じたんだよなぁ」
「……いいじゃない、私の勝手でしょ?」
「だよな、そうだよな」
 自分はそう呟いて、剣崎真琴の心臓にナイフを突き刺す、そして背後に回ってナイフを抜き取る。
 次に水道でナイフの血を拭って、水気を拭き取り、ポケットに直す。
「そう、これでいいの……それにしても貴方は凄いわね、もう、残り十数人に近いわよ? 頑張れば本当にこの仮想空間を脱出、出来る、か、も……」
「そいつぁ、いい事を聞いた、残り十数人か、頑張りゃあ、攻略出来るな」
「えぇ、頑張ってこの空間を出て……そしてこんな出来事を作り出した存在を倒してね……?」
「あぁ、剣崎真琴、貴様の言葉を受け取ったよ」
 自分はそう言って、剣崎真琴にお辞儀して介護トイレを出る──そして自分の教室に戻り、プリキュアの図鑑を確認、『剣崎真琴 殺害完了』と表示される。
 残り十数人、自分は適当に捲っていると、相田マナを見つける、今日、出会えたら殺害しよう、自分はそう思いながらプリキュアの図鑑を閉じる、さぁ、残り十数人、頑張れば一日で終わる、だけど、少しは楽しみたいから約一週間の期間で消してやる、自分はそう思いながら今日最後の授業を受ける為に準備をする──そしてまた半田鏝君が話しかけてくる──

 第三十九章 剣 SWORD 完

 第四十章 愛 LOVE

Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 ( No.181 )
日時: 2017/06/30 21:38
名前: 熱都 (ID: ???)  

授業開始前の休憩時間に半田鏝君に見付かり、話をする、すると予鈴のチャイムが鳴り、半田鏝君は急いで自席に戻る、はぁ、やっと終わった、自分はそう思いながら欠伸をして、不貞寝する準備をする──
そして授業が終わり、自分の席で体を伸ばして、欠伸をする、何回欠伸が出るだろう?自分はそう思いながら欠伸を数えようとしたが、数えている時も欠伸が出そうで辞めた。
流石に半田鏝君は放課後、自分には関わらずにそのまま帰宅した、勉強熱心なのかな?と自分はその場で立ち上がって相田マナを探す事にした。
学校の中で歩き回って相田マナを探す、だが学校自体、そもそも範囲が広い、自分は疲れて、一階の自販機前で休憩をする、今回飲むジュースは『飲むバナナ バナナ・オレ風味』だ、バナナ・オレ自体自分は好きでは無いし、嫌いでもなく、ただただ普通であるが、久し振りに飲みたい、という気分になる時もある、その時は今である。
そして自分は紙パックのバナナ・オレを一気飲みして、満足する、案外美味しいもんなんだな、バナナ・オレ、と、心の中で評価をしていると、汗だくの相田マナが自販機でジュースを購入し、自分の隣に座って、ジュースを飲み始める。
「ぷはー、やっぱりスポーツドリンクは体に澄み渡るねぇ……!」
「……!」
 見付かった、と思い、自分は言葉を発そうとするが、左手を自分の前に出して相田マナは言う。
「いいよ、言わなくても──君が私を探している事位、知っているから!」
 相田マナはそう言ってペットボトルのスポーツドリンクを飲み干して自分に言う。
「さぁ、薬袋君、君は何の用はあって私に用なんだい?」

Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 ( No.182 )
日時: 2017/07/03 21:42
名前: 彩都 (ID: ???)  

「……別に、そこ迄の仰々しい内容じゃないけどね?」
 自分はそう言って学校の上を指差す。
「雨も止みそうだ、だから屋上で少し話をしよう、自分の用件は屋上で話した後だ」

「屋上に来た、だけど、何の用だい薬袋君?」
「……相田マナ、君はプリキュア、それは理解出来るよね?」
 自分は屋上で相田マナを背にして話し始める、そして本題を切り出す。
「確かに私はプリキュアだよ? それがどうかした?」
「どうかした、じゃなくてさ……」
 自分はそう言って、一気に深呼吸をして相田マナに言う。
「『自分は相田マナ、君が『プリキュアに変身出来る』事実を知っている』、と言ったら?」
「おっと……何だか不安な空気を感じるよ?」
「あぁ、不安だなぁ、自分だってそうさ、『こんな事』、聞いてくれるか分からないしさぁ?」
 自分はそう言って、もう一度一気に深呼吸をする、そして自分は相田マナに言う。
「相田マナ、自分の正体は悪の秘密結社の総帥だ、この世界を征服する為にこの学校に現れた、この格好、この姿も仮の姿、というより、薬袋と言う少年の肉体を乗っ取った、と言った方が分かりやすいかな?」
 自分は両手を広げて相田マナに手の平を見せながら発言する、すると相田マナは少しだけ足を後方にずらして叫ぶ。
「酷い! 薬袋君の体を乗っ取って……! 許せない!」
 相田マナはそう言って、スマホの様な物を取り出し、『プリキュア、ラブリンク!』と発言する、そして画面に『L・O・V・E』と指を走らせる、そして一気に光が包まれたかと思ったら、相田マナが立っていた場所には、一人の金髪の少女が立っていた。
 見た目はピンク色を基調とした格好で、髪は金色に見える黄色で、髪先が包まった大きなポニーテールだった。
 そして相田マナが立っていた場所に存在する一人の少女は大声を荒げて発言する。
「みなぎる愛! キュアハート!」
「……へぇ、キュア、ハートねぇ……」
 自分がそう呟くと相田マナが立っていた場所に存在する一人の少女は自分の事を見ながら発言する。
「愛をなくした悲しい薬袋君! このキュアハートが、あなたのドキドキ取り戻してみせる!」
「別に愛は失っていないんだけどなぁ……んで、その姿が相田マナ、君が変身した姿かい?」
 自分がそう言うと、相田マナが立っていた場所に存在する一人の少女は頷く。
「うん、そうだよ、私こと、相田マナがプリキュアに変身した姿、それがこの姿、キュアハートよ!」
 相田マナが立っていた場所に存在する一人の少女──キュアハートだ──はそう言って自分の事を指差す。
「必ず薬袋君を救ってみせる!」
 相田マナこと、キュアハートはそう言って、自分に言う、まぁ、救ってみせる、というが、そもそも悪の総帥では無いし、乗っ取ってもいないんだよなぁ、自分はそう思いながらキュアハートを見る──さぁ、これからどうしようか、悩むなぁ。

Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 ( No.183 )
日時: 2017/07/04 21:30
名前: 熱都 (ID: YJQDmsfX)  

「さぁ、薬袋君を救う!」
そう言って、相田マナこと、キュアハートが自分を指差して言う、自分は静かに左手を曲げ、背中に付ける。
「そうだなぁ……キュアハートよ、君と自分の戦闘力は桁違いだ、だから手加減してやるよ、自分は右手のみで戦う、左手は使わない、防御でも、攻撃にも使用しない、流石に手を突く事は許して欲しいがね」
「それはいらないよ、全力で戦って欲しいからね!」
「ほう……だけど、自分の縛りとして、左手は使わない、を使用させて頂こう、そうでないと……プリキュアなんて一撃で片が付く」
自分がそう言った瞬間、キュアハートは一気に地面を蹴り、自分の方へと向かう、だが自分はキュアハートの突進を避け、静かに深呼吸する、さぁ、あっさり倒すか、拮抗状態を醸し出すか……自分はそう考えて、後者を選択する、果たして、拮抗状態に見せられるかは自分の役者魂の見せ所か。
「私は薬袋君を救う!だから薬袋君から離れて!」
「それは無理だ、だって、この体は地味にシンクロ率が高いからだ、そう簡単に手放せないね」
自分はキュアハートのパンチの攻撃を軽々と避ける、右へ左へと交互に避けて、右手でキュアハートの拳を掴む。
「遅いんだよ、これがプリキュア?何と言えばいい?呆気無さ過ぎて反吐が出るぜ」
自分はそう言ってキュアハートの拳から手を離し、キュアハートの体に軽く右手のパンチを食らわせる、自分の拳を受けてキュアハートは吹っ飛び、屋上のフェンスにぶつかる、フェンスはあまりの威力に奥にへっこんだ。
「これがパンチだぜ?」
自分はそう言って口の端を歪ませる、もっと、もっと、楽しませて欲しいなぁ、そう思いながらキュアハートを睨む──

Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 ( No.184 )
日時: 2017/07/05 21:11
名前: 彩都 (ID: jWLR8WQp)  

「かはっ!」
 キュアハートはそう言って、キリストの磔刑(たっけい)の様になった大の字のキュアハートを見つめる、まさか今迄殺害してきたプリキュアも『こんな』レベルなのか? 自分はそう思いながら口を尖らせる、何だ、何だ……こんなの、満足出来る訳無い、自分はそう思いながらその場で座る、早く目覚めないかな? 自分はそう思いながらキュアハートを見つめ続ける──
 すると急に立ち上がって腹部を押さえながらキュアハートは自分に言う。
「うぅっ……薬袋君から……薬袋君から離れて!」
「だから何で? 君に命令される理由は無い、だから離れない、つい、先刻も申した、『シンクロ率が高い』とね……さぁ、かかって来いよ、弱過ぎて洒落にならん、もしかしてお前らの仲間もこれだけ弱いのか? それなら自分はこんな事を思うね、『お前らのチームが戦ってきた存在は自分の手だけで勝てる』ってね? そうじゃないんだろう? 強いんだろう? だってプリキュアなのだ、『一般人の自分』より、強い筈だよねぇ? もしも『一般人の自分』より、『プリキュアは弱い』のなら……これから敵と戦うのは自分だな」
 自分がそう言って、立ち上がる、自分はキュアハートに近付き、キュアハートの顎を人差し指と親指で挟んで、上に上げる、自分はそんなキュアハートを見て、鼻で笑った。
「やっぱり不細工だね、プリキュアって」
 自分はそう言った後、顎から手を離して、肘でキュアハートの顔面を押す、すると肘に小気味良い音が聞こえる、この音は『キュアハートの鼻の骨が折れる音』だ、鼻の骨が折れ、鼻血を出すキュアハート、自分は肘の次に拳を作り、キュアハートにアッパーを仕掛ける、またも拳に気持ち良い音が走る、今度は『キュアハートの顎が折れる音』だった、中学生はいいなぁ、骨が形成途中で……『骨に空きがあって、折り甲斐がある』なぁ……自分はそう思いながら白目になって倒れるキュアハートを見る、さぁ、後は踏み潰すだけ、自分は静かにキュアハートの頭部を踏みつける──

「うーん、中々つまらない戦いだった、今度から、屋上でプリキュアと戦ってやるか、うん、それが良いだろう、仮想空間の中で体が鈍らない様にしておかないと、殺人鬼として、正しい行為だな!」
 自分は一人で呟いて、プリキュアの図鑑を確認する、『相田マナ 殺害完了』と表示される、何だかつまらない戦いだったな、と思いながら、自分は空虚に溜息を吐いて、屋上を離れる──そして自分は弁当を買う為にスーパーへと向かう──

 第四十章 愛 LOVE 完

 第四十一章 坂 SLOPE

Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 ( No.185 )
日時: 2017/07/06 21:49
名前: 熱都 (ID: 4xvA3DEa)  

はぁ、今日の弁当はどうしようかなぁ? と自分は考えながら弁当を籠の中に投入する、そして自分は弁当を購入し、その日は弁当を楽しんだ──そして寝て、翌日。
「…………」
眠い、眠過ぎる、そう思いながら自分は欠伸をする、ま、まぁ、起きたてだし? 寝起きだし? 眠いのは当たり前、自分はそう思い、キッチンに向かい、冷水を出し、冷水を顔面にぶつけて、強制的に目覚めさせる。
「よし、完了!」
自分はそう言って服を制服に着替え、鞄を持って、学校へ投稿する、時間は朝の七時半、まだまだ余裕である。
自分は呑気に学校迄歩いて、校門を潜り、自分の教室に向かう、すると何だか何時もより騒がしい事に気が付いた、どうしてだろう? と思っていると、半田鏝君が自分の近くに来て、話をする。
「やぁ、薬袋君! 今日も元気回!?」
「……まぁ、元気だね──それにしても何だか騒がしいんだけど?」
「あぁ、それはね、今日、このクラスに新しいメンバーが来るんだよ! いいや、メンバーじゃない、メイトだ!」
「……成程、転校生が来るからこんなに騒がしいのか」
「ご名答!」
今日も今日とて半田鏝君は暑苦しいな、と思い、自分は転校生の事を考える、何だか厭な予感しかしない、自分はそう思いながら頭を掻く──

Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 ( No.186 )
日時: 2017/07/07 21:17
名前: 彩都 (ID: u5wP1acT)  

「初めまして、坂上あゆみ(さかがみ──)と申します、今日からこのクラスでお世話になります、宜しく御願いします」
 転校生、坂上あゆみはそう言って、頭を下げる、男子は『女子だー! やったー!』や、『可愛い』等と言った見た目を褒める、逆に女子は『何だか厭な女』、『何か隠してそう』、『裏の顔がありそう』等と言った内面を見ようとしていた、そして半田鏝君はいきなり立ち上がって、『自分はこのクラスのリーダー、半田鏝鉛(はんだごて なまり)だ! 宜しく坂上さん!』と敬礼して、挨拶をしていた、だが自分はそんな事は関係が無い、何故なら、『自分のメガネに≪プリキュア反応あり!≫と表示されていた』からだ……

「はぁ、転校生がプリキュアか、とんでもねぇな」
 と、自分が呟いた時だ、教師に席を案内された坂上あゆみが不意に自分の耳に『放課後、この教室で待っています』と宣告した、な、何なんだ? いきなりぃ? と、自分は思いながら男子の痛い目線と女子の不安そうな目線のダブル攻撃を受ける──

 そして授業、昼休みを経て、放課後になった、自分は椅子に座って坂上あゆみを待つ、すると自分一人だけの教室に坂上あゆみは侵入してくる、自分はその場で立ち上がって、彼女に言う。
「何で朝っぱらから『放課後に待っている』だなんて話をした? 自分が学校を出る前にも出来る事」
「それは出来ないです、だって貴方は他のプリキュアを殺害しようとするから」
「!?」
 いきなりの発言で自分は耳を疑った、何でその事を!? 自分はそう思いながら坂上あゆみに言う。
「な、何でその事を知っているんだ……!? 答えろ、坂上あゆみ!」
 自分は坂上あゆみの肩を掴んで問い詰める、すると坂上あゆみは簡単に答える。
「薬袋さん、貴方は『今迄殺害してきたプリキュアの人数を覚えています』か?」
「えっ? 急に言われても難しい……」
「そうですよね、実際はもうすぐ四十人です、この意味が分かりますかね? 『貴方はもう四十人程プリキュアを殺害した』と言う事ですよ!」
「そ、そうなのか……だけど、何でアンタが知っている? アンタは管理者側か?」
「いいえ、人間です」
「なのに!」
「その理由は簡単です、『管理者側から脳内に直接連絡が来ました』ので」
「は、はぁ? 理解が追いつかないんだが?」
 自分がそう言うと、坂上あゆみは静かに答える。
「貴方に殺害されていないプリキュアはもう十人程しか残っていません、だから管理者側も貴方を仮想空間から脱出させない様に対処したんです……そう、『変身していないプリキュアに勝てる貴方は変身したプリキュアには勝てない』と考えられたんです、今度から殺害するプリキュアは『全て変身する』ので、気をつけて下さいね? 生半可では勝てませんよ、プリキュアって」
 坂上あゆみはそう言って笑う、はぁ、『自分は変身したプリキュアより弱い』って思われているのか、自分はそう思いながら深い溜息を吐く──

Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 ( No.187 )
日時: 2017/07/10 21:45
名前: 熱都 (ID: q9W3Aa/j)  

「かっかっかっ……面白いねぇ」
自分はそう呟いて坂上あゆみを睨む。
「面白い事を言うじゃないか、君も……だけど、だから何だって話、プリキュアに変身しようが変身しまいが、結局は心臓、首を攻撃すればいいだけ、変身しても人間の肉体強度とか変わらんでしょ?」
「……その質問は解答しません」
「あっそう、で、君はプリキュアなんだよね? で、どうするの? 自分を今此処で倒すのか、それとも倒さないのか……」
「うーん……どうしたら良いと思います? 私はどちらでも良いですけれど、こういう教室の方が良いなぁ、だって小道具使い放題だし」
「小道具? 違うだろ、小細工の間違いだろ?」
自分がそう言うと、坂上あゆみは静かに言う。
「プリキュアを舐めていると、死んじゃいますよ?」
「別に? 死ぬ時は必ず来るんだ、死ぬ時が今ってだけで後悔も何もしないけれど? 逆に君は? 後悔も何もしていないから自分の目の前に殺害されに来ているんだよね?」
「……それは違います、私は「貴方がプリキュアを殺害せずに敗北する」という話をしているだけで、私が負けるなんて有り得ません」
坂上あゆみの話を聞いて、自分は少し焦る、そこ迄変身したプリキュアってのは強いのかよ? 自分はそう思いながら坂上あゆみを睨む──自分が負ける? そんなのやってみないと分からないのに。

Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 ( No.188 )
日時: 2017/07/11 21:37
名前: 彩都 (ID: /dHAoPqW)  

「仕方無いなぁ」
 自分はそう言って胸ポケットに入れていたナイフを投擲する、だが坂上あゆみは軽々と避け、自分に言う。
「今のが不意打ちですかぁ? 不意打ちならおっそいですねぇ!」
 坂上あゆみはそう言って、教室の戸を閉める、そしてスカートのポケットからナゾのカードを取り出す。
「『空間聖域(エリアフィールド)』、展開!」
 坂上あゆみがそう言うと、一気に場の空気が変わった、まるで『自分と坂上あゆみだけしか居ない』様な感覚を覚える。
「このカードの力は『空間生成』です、つまり、『私と貴方しか存在しない空間』を作り出しました、これで、物が壊れても大丈夫です」
「成程……自分にとっては便利なカードだね……!」
 自分が坂上あゆみの説明に納得すると、坂上あゆみはもう一つ、付け加える。
「更にこのカードを使用すれば、『プリキュアを知るのは貴方だけ』となるんです……」
 坂上あゆみはそう言って、自分に向かって大声で叫ぶ。
「想いよ届け、キュアエコー!」
 坂上あゆみが一瞬でプリキュアに変身する、地味な見た目から、金髪の派手な見た目になり、格好も白一色となった。
「これが私、坂上あゆみが変身した姿、キュアエコーよ!」
「真っ白いな、うん、雪みたい」
 自分がそう言うと、坂上あゆみは頬を掻いて、自分に言う。
「か、感想はそれだけなの……? まぁ、いいわ、薬袋君、覚悟してね?」
「えっ? 覚悟──!?」
 キュアエコーの言葉を聞いて、一部分を繰り返した瞬間だった、いきなり数歩離れていたキュアエコーが自分の目の前に来て、自分の頬にパンチをした、自分はそのまま吹っ飛んで、壁にぶつかる、だがキュアエコーの攻撃は終わらない、キュアエコーは自分の左足を掴んで、教室にある机や椅子に自分をヌンチャクの様に薙ぎながらぶつける、何度も何度もぶつけ終わった後、奥に押された机や椅子に向かって自分を軽々と投げた。
 机や椅子の脚と自分の体がぶつかる音を聞いて、キュアエコーは言う。
「大丈夫ぅ? 薬袋君? あっ、今ので意識が飛んじゃった?」
 キュアエコーはそう言うが、自分は返事をしない、キュアエコーは近づいて、自分の胸倉を掴んで顔を見る。
 自分の顔は額から血が出ており、2cm程の太い血の線が左の頬を伝って、一直線に流れていた、キュアエコーは自分の胸に耳を当て、心音を確認する。
「まだ生きてる……そして息もしている、だけど、目を開けていない……と言う事は『気絶している』……? まさかそんな事は……」
 キュアエコーはそう言って、変身を解き、カードを取り出し、カードを発動する前の世界に戻し、自分を見つめる、だが一向に起きない。
「……何よそれ? 気絶、失神したって言うの!? 流石に弱過ぎじゃない……!? 本当に約四十人も殺害した存在なの……!?」
 動揺している坂上あゆみはそう言って、自分を机の上に置いて、寝かせる、坂上あゆみは自分を睨みながら、その教室から急いで逃げる──自分は坂上あゆみが去った後も起きなかった──そして自分は初めて『坂上あゆみ』というプリキュアに負けた──

Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 ( No.189 )
日時: 2017/07/12 21:24
名前: 熱都 (ID: DYDcOtQz)  

…………ん?此処は……?学校か、と判断して、机の上で目覚める、確か坂上あゆみこと、キュアエコーにボコボコに……それを思い出すと、あまりにも次元が違うな、と判断した。
強過ぎる、変身する前は弱い、だが変身してしまったらどうだ?文字通り手も足も出なかった、いや、出す事も出来なかった、強い、強過ぎる、それが今、出す事が出来る言葉、単語だった。
そ、その前に早く家に帰らないと……そう思いながら体を動かし、深呼吸をする、結構体自体がやられているな、肋骨は……軽く数本、罅も含めると十本以上は確定だろう、更に腕や背骨にも罅がいっているかも知れない、だが、神経の方にはいっていないので、それはそれで安心だろう、さぁ、自分はどれだけ骨が折られ、罅がいっている? そう考えると、相当罅がいっているよな、と考える、こんな強い奴等が何人も残っているのか、はぁ、気苦労しか出ないな、と思いながら心臓に手を当てる──
そして自分は何とか体力を回復させた後、学校を出て、家に向かう、とりあえず、寝たら大体の痛みは消えるだろ、肉体の痛みであって、骨から来る痛みは回避出来ないが。
自分はベッドにダイブする、すると骨に響く、痛いな、こんなに痛いのは何時振りだろう? 自分はそう思いながら静かに睡魔に襲われる──

Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 ( No.190 )
日時: 2017/07/13 20:59
名前: 彩都 (ID: idHahGWU)  

 そして翌日になる、よし、痛みは完全に消えた、消さないといけないのは骨折や骨の罅から来る痛みか、と自分は考えて、ベッドの上で欠伸する、本当、昨日は凄かったな、『手も足も出ない』とはこの事か、と思い、とりあえず、学校に向かう為、鞄を背負い、自宅を出る──

 コンビニに向かい、昼飯を買おうと体をコンビニに向かわせた時だ、昨日ボコボコにされたキュアエコーこと、坂上あゆみと出会う。
「…………」
「よく生きているね」
「まぁね、自分は君達プリキュアとは違うから、ちゃんと骨は形成されているし、成長期で柔っこい君達より硬いし」
「そ、そうなんですか……それじゃあ今日も放課後、待っているから」
「……勝手に待ってろ、今日は忙しいんだ、お前の監督は難しそうだが」
 自分は坂上あゆみにそう言って、コンビニへと向かった──コンビニに向かって、弁当、ジュース、サンドウィッチ等を購入し、学校へと向かう。
 そして自分の席に座って紙パックのジュースを飲んでいると、半田鏝君が本を読みながらブツブツ呟いている、一体どんな本を読んでいるのだろうか? と思い、後ろから静かに這いより確認する、本には『相対性理論と超ひも理論との関わり』と書いてあった、何気にアインシュタインの本読んでらぁ、と思い、自分は静かに自分の席へと戻り、紙パックのジュースを飲み干す──

 授業なんて聞いていられない、自分は体を休める為に屋上に向かい、寝ていた、すると昼休みのチャイムが鳴る、ほう、もうそんな時間か、と思い、朝に購入したコンビニ弁当を食べる、ふむ、この弁当、中々にむまいな……そう思いながら弁当を食べ切り、自分の教室に戻る、すると半田鏝君が自分に近づいてきた。
「やぁ! 薬袋君! 御機嫌よう!」
「あぁ、御機嫌よう」
「最近アインシュタインの『相対性理論』の内容を理解しようと本を読んでいるのだが、この『相対性理論』というのが面白い、薬袋君も読んでみたらどうだ?」
「いや、辞めておくよ、そこ迄知識は増やしたくないしね、人間の脳の覚えるリミットがあるし」
「いや、それは無い、人間には脳のリミット等ないぞ? 人間はパソコンのHDDより覚える事が出来るぞ」
「マジで!?」
「マジだぞ!」
 親指を立て、綺麗な白い歯を見せて言う半田鏝君に自分はただただ驚くしかない、見た目的に脳味噌筋肉な学級委員長かと思ったが、自分が知らない知識を持っているとは、逆に驚嘆だ、自分はそう思いながら『成程な』と呟く。

Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 ( No.191 )
日時: 2017/07/14 21:11
名前: 熱都 (ID: XGjQjN8n)  

そして自分はまた屋上に向かって、放課後になる迄待機する、はぁ、それにしても半田鏝君は凄いな、と思う。
見た目脳味噌筋肉、中身知識、知恵がある筋肉野郎だったとは……本当に驚きだな、と思いながら自分は鞄を枕にして、睡眠をとろうとする、さぁ、早く放課後にならないかな? 早く晩御飯を買いたいや、そう思いながら瞳を閉じる──
そして気が付くと夕方の五時になっていた、早く弁当を買わないとなぁ、と思う反面、坂上あゆみの事が気になり、自分の教室へと向かう。
「此処に坂上あゆみが……流石に夕方五時、帰っている筈だ」
自分がそう呟いて、教室の戸を開けて、教室に入る、すると坂上あゆみが椅子に座って待機していた。
「!?」
「あっ、来たんだね、もう遅いよ……」
坂上あゆみは戸を開けた音を聞いて、その場で立ち上がる、そして一瞬でキュアエコーに変身し、ナゾのカードを使用し、空間を創る。
そして自分に一瞬で向かい、顔面に向かってパンチするかと思ったら、逆に飛び蹴りだった、飛び蹴りの勢いで、自分は壁にぶつかる、しかも強い衝撃でまた骨が折れるかと思った。
「…………」
自分はあまりの痛みで一瞬放心状態となるが、自分には「秘策」がある事を思い出し、何とか起き上がって、その場を離れ、机に座る。
「いきなり攻撃とは卑怯だね」
「殺人鬼に言われたくないわ」
「あっ、うん」
確かに正論で、自分は言葉を失った、そして「秘策」の事を考え、周りを確認する、机の中に入っている可能性だって有り得るのだ、とりあえず、キュアエコーと戦っている振りをして、机の中を探さないとな、自分はそう思いながら深呼吸をする──

Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 ( No.192 )
日時: 2017/07/17 21:49
名前: 彩都 (ID: V7PQ7NeQ)  

「さて、キュアエコー、だったかな? 何で今日も戦うんだよ? こんなに疲労困憊、大ダメージ、骨折、罅割れしているのに……」
 自分がそう言うと、キュアエコーが簡単に答える。
「そんなの簡単よ、『戦意喪失』させる為、貴方に『変身したプリキュアの強さ』を見せる事で、戦意を喪失させる作戦よ」
「成程な、だけど、そんな簡単に戦意喪失って出来るかな? 自分は出来ないと思うんだ」
「それは貴方の考えなだけ、試してみないと分からないわ」
「試して? 何を言っている、自分は昨日の出来事でもう戦意喪失しているが? だって昨日は何が起きた? 君の攻撃で自分の体に骨折及び骨に罅割れが起きたんだぞ? 戦意なんかある筈が無いだろう?」
「確かにそれもそうね……」
 キュアエコーは顎に手を当てて考える、よかった、話は通った様だ、と思い、自分は心臓に手を当て、息をする、もしも肋骨が心臓にでも刺さってみろ? 死ぬかもしれない、だから弱くても手で守らないと、そう思いながら自分は机に触れる。
「それじゃあもう帰っても──」
「でも、戦意喪失させても、貴方はプリキュアを殺害する事は止めないわ」
「……まぁ、そりゃそうだろうね、自分だってこんな馬鹿げた世界から脱出したいもんさ、だから変身したプリキュアでも、自分の踏み台になってもらうがね!」
 自分はそう言った後、机の中身を確認する、早く『秘策』の物が見付かれば良いのに……そう思いながら机の中を探す。
「……ですよね、それじゃあ病院に行くレベルの大ダメージと骨折、骨に罅割れを起こします!」
 キュアエコーはそう言って、自分に向かって机を薙ぎ倒して、進んでくる、自分はいきなりの行動で避ける事が出来ずにキュアエコーの拳を左手の前腕部分で受ける、すると左手の前腕部分が小気味良い音を立てて、前に倒れる、自分はその『状況』、『音』に気付き、息が出来なくなる。
 それもその筈、何故なら『左手の前腕部分がキュアエコーの拳によって『骨折』させられた』からだ、肋骨とかが折れるとかならまだしも、『手を骨折させられる』とは考えてもおらず、ゆっくりと左手の前腕が骨折されている事に気付いていき、段々と痛覚が感じてくる。
「うっ……ぐぅぅぅ!」
 腕なんか折られた事が無いので、これが腕を骨折する痛みか、と思う、指が骨折した時と痛みが張り合えそうだな、と思いながら左手の前腕部分の骨折の痛みを我慢する、そ、その前に『秘策』を探して、見つけないといけない、自分はそう思いながらキュアエコーを睨む──その『秘策』が見つかるかは分からない──

Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 ( No.193 )
日時: 2017/07/18 21:34
名前: 熱都 (ID: GTJkb1BT)  

「秘策」さえ、見付かれば、この場──いや、勝つ方法だって現れるのだ、なのに未だ見付からぬ、とは──から脱出も簡単かもしれないのに……と、自分は考えながら左手の前腕部分を抑える、段々熱くなり、痛みも増す感覚がする、急いで「秘策」を見つけないと! と考え、その場を離れ、キュアエコーが薙ぎ倒した机の中を確認する、だが薙ぎ倒した机の中にさえも「秘策」は見付からない──どうする? 見付からないまま左手を放っておけ、と!? そんな事は出来ない! と、とりあえず、この場所から出ないと! 自分はそう思いながら教室の戸に手をかける、だが開かない、どうして!? そう思っているとキュアエコーが発言する。
「出ようとしているんですか? それは出来ません、だって「この教室は私が創り出した空間」なので」
キュアエコーの発言を聞いて、「創り出した空間」に不思議な感覚を持つ、すると自分はとんでもない事に気が付いた、此処は「風利城が創った仮想空間」なのだ、つまり「風利城が創った仮想空間の中に新たに作った空間」という事だ、極論言ってしまえば、「無限に空間を作る事が可能」と発言している様な物! 自分は戸を開ける事を諦め、その場で膝から崩れ落ちて、その場で座ってしまう、勝てる訳が無い、現実世界でも勝てない敵等いなかったのに……仮想空間に来たら、「勝てない敵が現れる」なんて……何とも滑稽、いや、「絶望」か……自分はそう思いながら右手で顔を隠し、心底腹から笑う──勝てないは自分が決めただけ、他人が「勝てない」とは決めていない──

Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 ( No.194 )
日時: 2017/07/19 21:27
名前: 彩都 (ID: xDap4eTO)  

「くくく……あーはっはっはっはっ! 面白い! 実に面白い! やっぱり面白いなぁ、この仮想空間は! 自分の予想していない出来事しか起きていない! 色々な意味で面白い! これだから死ぬのはつまらない!!」
 自分はそう言って、心底大声で笑う、不可能だ! この戦いは! 敗北しか考えられない! だけど! 『勝てない』とは思えない! 何故だ!? 可笑しい、誰もが見ても『全身無傷』のキュアエコーに対し、自分は『肋骨少々骨折、骨折箇所多数、左手前腕部骨折』の『全身満身創痍の肉体』なのだ! なのに、自分は『キュアエコーに勝てる!』と思っている! 何故だ!? そんな事を考えている事自体が『滑稽』だ! 自分はそう思いながらその場で立ち上がってキュアエコーに言う。
「すげぇなぁ、人間って……だって、『こんな危機、絶体絶命の状況なのに腹の底から笑える』だなんてよぉ!」
「……何が言いたい?」
「んぁ? 簡単だよ、『自分はお前に勝てる』って言っているんだよ?」
「可笑しいですね、昨日、一昨日は気絶、失神したのに?」
「ふぅん? で、何が言いたい? 人間誰しも、『最初は無抵抗で攻撃を受ける』もんだぜ? まぁ、それは自分だけかもしれんがな」
 自分はそう言って近くの机を持ち上げて机の中身を落として、確認する、だが『秘策』は現れない、自分は持ち上げた机をキュアエコーに投げる、そしてキュアエコーは机を左手で薙いで、防ぐ、だが自分はもう次の行動を起こしていた、自分は次の机に手をかけ、持ち上げて中身を振り下ろす、だがここでも『秘策』は現れない、もしかして『秘策』自体、この教室の皆は持っていないのかもしれない、仕方無いので、この机もキュアエコーに投げる事にした、今度は受け止めて、横に薙ぐ、そして自分は次の机に手をかけて、中身を降ろす、するとこれまた『秘策』は現れない──くっそ、万事休すか!? と思った瞬間、キュアエコーが他の机を薙いで自分に突進を仕掛ける、次にキュアエコーは左手前腕を使い、自分の首にキュアエコーの左手前腕を押し付ける、すると自分の喉に圧迫感を感じ、呼吸が難しくなる。
「がぁぁ……!」
「さぁ、このまま呼吸困難を!」
 自分は呼吸が出来ぬままその場をじたばたと暴れる、自分は地に足が付かない場所で首を圧迫されているので、足や手を自由に暴れる事が出来る、だが暴れても意味が無い……と、思ったその瞬間だった、呼吸が出来ずに意識が失いかけたその時、ぼやけた視界に『秘策』らしき物が目に入る、遂に『秘策』が……自分はそう思いながら『秘策』を手に入れる事が出来ずに全身の力が抜ける──

Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 ( No.195 )
日時: 2017/07/20 21:39
名前: 熱都 (ID: JbPm4Szp)  

って、落ちんな! と、自分は思い、最後の力を振り絞り、左手を思いっきり壁にぶつける、すると骨折した部分に響いて、とんでもない痛みを走らせる、とんでもない痛みを走らせたお陰で、自分は呼吸困難から息を切らさずに意識を取り戻す。
「あっぶねぇ!」
「そのまま堕ちればいいのに……」
「巫山戯んな! 今さっき、自分は貴様に「勝つ」方法を見付けたのだからな!」
自分がそう言うと、キュアエコーは驚愕していた、何故? どうして? どうやって勝つ? キュアエコーはそう思いながら左手を下げ、自分を呼吸困難から解放する、そして自分は身を下げ、息をする間もなく、急いで机の中から現れた「秘策」を手に取る、自分はその「秘策」を確認し、良かった、自分が探していた「秘策」だった事に安心する、良かった、あのまま目に留まらなかったら、完全に自分は負けていた、有難う「秘策」よ! 自分はそう思いながら「秘策」を握り締め、呼吸困難だった事を思い出し、息を一杯吸っては吐いてを繰り返す──
「さぁ、この「秘策」を手に入れた事で、自分の勝利がぐっと近付いた、この「秘策」のお陰で君の敗北は決定したもんだ、君はこの「秘策」で負けるんだ、たかが一個の道具の「秘策」でなぁ!」
自分はそう言ってその場で高笑いをする、キュアエコーはたった一つの「秘策」の道具に負ける事等考えもつかなかった──

Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 ( No.196 )
日時: 2017/07/21 21:25
名前: 彩都 (ID: YJQDmsfX)  

 自分は『秘策』をキュアエコーに見せながら発言する。
「これ、なーんだ?」
「……これ、なーんだって……そんなの目薬でしょう?」
「馬鹿、何で目薬を学校に持って来るんだよ、ドライアイにも程があるわ! って、普通目薬なら忘れちゃダメじゃねぇか! 学校用、家用とかなら分かるけれどさ!?」
「う、じゃあ、何なのさ!?」
「おっ、やっとそれを発言したか……これはなぁ」
 自分とキュアエコーの会話、キュアエコーがやっと聞いて欲しかった事を言い、自分は素直に答える。
「これは『瞬間接着剤』だ、お前だって聞いた事があり、使用した事があるだろう?」
「ん? ボンドではなくて、『瞬間接着剤』? でも何で『瞬間接着剤』なんて……そんな物、必要な──!!」
 キュアエコーがそう言った瞬間、理解する、そう、『瞬間接着剤』──『瞬間接着剤』とは『瞬間的に接着出来る』から、『瞬間接着剤』なのだ、つまり、『骨折している部分に『瞬間接着剤』を使用すれば骨折している部分は『瞬間的に接着』され、骨折が治る』と言う事! その事に気が付いたキュアエコーはもう遅い! 自分は左手の前腕を小型ナイフで傷つけ、少し膨らんだ前腕から、赤い鮮血が現れる、そして自分は『瞬間接着剤』を骨折した部分に塗り、手首を掴んで、骨折した部分に押し付ける、すると骨折した部分は『瞬間接着剤』で接着され、左手を動かす事が出来る。
 そう、自分が言っていた『秘策』とは『瞬間接着剤』の事! いやぁ、存在してて良かったぜ、もしも『瞬間接着剤』が無かったら、勝つ事は出来ていなかったぜ……! 自分はそう思いながら安堵する、そしてハンカチーフを左手の前腕部分に巻きつけて、『瞬間接着剤』で、ハンカチーフを接着して、外れない様にする、次に骨折してもいい様にポケットに『瞬間接着剤』を収納して、キュアエコーを見つめる。
「これで骨折は治りましたぜ? さぁ、後はアンタを倒すだけだよ、いい加減、やられたらやり返さないとなぁ……!」
 自分はそう言って、ナイフを取り出す、まだ左手は完全に治っていないので、まだ使えないが、じきに使える様になるだろう、そう思いながらキュアエコーを睨む、するとキュアエコーが自分に言う。
「そっ、そんなのまた私がやり返したらいいだけ!」
「それがもう出来ない、君は自分を怒らせた……どうしようもなく、どうしようもない……」
「巫山戯ないで! 私だってプリキュア! アンタみたいな一般人なんかに負けな──ひっ!?」
 キュアエコーの発言が途切れる、それもその筈、自分はあまりの怒りで無意識に『殺意の波動』を使用していたからだ、さぁ、キュアエコーよ、君はどんな綺麗な花を咲かせる? 自分はそう思いながら『殺意の波動』に言われるがまま行動する──

Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 ( No.197 )
日時: 2017/07/24 21:19
名前: 熱都 (ID: ???)  

「いイ加減にシろよ……」
自分はそう思いながら左手を手を閉じたり、開けたりして、動かせる様に手を慣らす、そして右手は素手でキュアエコーの心臓目掛けて貫こうとする、だがその右手を受け止めて、キュアエコーは背後の壁に貫かせる。
「あっ、危ない! ま、間に合った……」
「間に合ッた? 何を……?」
自分はそう言って右手を引っ込めて、右手を救出する、すると背後から「殺意の波動」が話しかける。
[さぁ、奴を抹殺、しろ……]
「あぁ、分かってるよ、今だけはてめぇの話を聞いてやらぁ、それ以降は聞かんが」
[連れん奴だな]
「うるせぇ、殺意」
「ちょっと……聞いていないわよ! 何よ何よ!? 何よその性格の変化はぁ!?」
「性格の変化? それは君が引き起こした自分の負の感情だよ」
自分はそう言ってキュアエコーの胸倉を掴んで離す、離した瞬間に自分の右手の拳をキュアエコーの顔面にぶつける、キュアエコーはその攻撃を受けて、驚愕している。
「いったぁい! アンタ、女性に手を上げるなんて最低ね!」
「殺人鬼に最低は賞賛の言葉だな」
自分はキュアエコーの右足の踝(くるぶし)を踏みつけて、その場から離れない様にする。
「さぁ、今迄骨を折られた分、きっちりやり返しさせてもらうぜ……!」
自分はそう言ってキュアエコーに馬乗りになって、キュアエコーの服を縦に引き裂く、きっちりやり返させてもらうぜ……! キュアエコー!!

Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 ( No.198 )
日時: 2017/07/25 21:42
名前: 彩都 (ID: ???)  

 自分は綺麗な素肌が露わになったキュアエコーの胸を掴み、確認する、此処じゃない、此処でもない、違う、何処だ? そう思いながらキュアエコーの体を確認し、自分が探していた場所を発見する、自分は左手で自分の胸に触れ、再確認し、判断する。
「此処だ……」
 自分はそう言って、両手の親指でキュアエコーの胸を押し付ける、反発する力を感じる、だけど、此処で一気にやらないと! 自分はそう思い、一気に押す、すると急に奥へと親指が行く、よし、成功だ、その瞬間キュアエコーが叫ぶ。
「あぁぁぁぁぁぁ!」
「どうだい? 『自分と同じ感覚を味わう』のは!?」
 そう、自分が行った行動というのは、『自分の肋骨と同じ様にキュアエコーの肋骨も折る』という行為だ、確か結構な本数が折れているんだよなぁ? キュアエコーも同じ行為をしなきゃ? 自分はそう思いながらキュアエコーの肋骨を折っていく、その度にキュアエコーの悲鳴が聞こえる、そんなもん自分は知らない、『やった方が悪い』のだ、なので、『骨折させたキュアエコーが悪い』と言う事になる、自分は時間を掛けてキュアエコーの肋骨を折る──そして、最後の一本を折った時だった、左手が完全に使える様になったのだ、よし、やっと動かせるか、と思い、自分はキュアエコーの左腕を掴んでキュアエコーに言う。
「そういえば自分が瞬間接着剤で骨をくっつけた理由は何でしょう?」
「ひっ、ひぃぃ! 止めて! 止めて下さい!」
「無理だ! 君はそれ程の行為を行った! よってその部分も同じく折らせてもらう!」
 自分はそう言って、膝の上にキュアエコーの左手の前腕部分を置いて、勢いをつけて、キュアエコーの左腕を折る、キュアエコーの顔面を見ると、涙と鼻水、涎が混ざっていて、とても気持ち悪かった。
「さぁ、これで終わった……」
 自分がそう呟くと『殺意の波動』はまだ背後に感じていた、自分は仕方無いので、引っ込める事にした。
「あの、殺意の波動さん? もう帰っていいんですよ?」
[そうか? お前が満足ならそれでいいが……]
 そう言って『殺意の波動』は消えた──さぁ、後はこの少女の調理なんだよなぁ、面倒だなぁ、だって流石に反抗する気が無い様に見える、まだ攻撃するのもなぁ……と思う、だから自分は攻撃をする気は無い、だけど、殺害する気はある、さて、この少女、どうすればいいか……? 自分はそう思いながら机に座って静かに考える……いい案が出ないかなぁ……いや、出て欲しいけれど……自分はその場で溜息を吐く──

Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 ( No.199 )
日時: 2017/07/26 21:12
名前: 熱都 (ID: ???)  

もういいや、やっちゃおう、自分はそう思いながら折れた肋骨ごとキュアエコーを踏みつけて、内臓を潰す、そして、心臓にナイフを刺し、血をキュアエコーの服で拭う。
「これで完了だ……それにしてもこの仮想空間史上最大の戦いだったな、と理解出来るぜ……」
自分はそう呟いて、その場で溜息を吐いて、椅子に座る、これで、これで終わったんだ……! そう思っていると、急に部屋が元に戻る、ヤバい、急いでこの部屋を出ないと! 自分はそう思い、その場を離れる──
「ふぅ、何とか間に合ったぜ……」
自分がそう呟きながら帰宅しようとする、すると目の前に風利城ユアが現れる、その背後から風利城ユーアも現れる。
「やぁ、薬袋君?」
「今日は、薬袋さん?」
「面白い組み合わせだな、鼻で笑えるよ」
「ほう? それは有難いですねぇ」
「んで、自分の目の前に現れた、と言う事は何か話があるのでは?」
「えぇ、そうですそうです、貴方はもう四十人程、プリキュアを殺害した、こんなに早く殺害するなんて思ってもいませんでした、だから貴方には少しのペナルティーを」
「ペナルティ? 何なんだ?」
「そんなの簡単です、残りの殺害するプリキュア全て、変身させて頂きます、あぁ、大丈夫ですよ、場所は特殊空間を使用させて頂きます、んでその場所は時が止まった様な場所なので人前でプリキュアを殺害しても良いですよ」
「はぁ? まさか「空間聖域(エリアフィールド)」って奴かぁ?」
自分がそう言うと、驚愕した表情を見せる風利城ユア。
「ほう、もう知っているんですか、それは説明の手間が省けた」
「そりゃどうも」
自分はそう言って頭を掻く、さぁ、風利城ユア、ユーアは何の為に自分の目の前に現れたのか……それは話してみないと分からない──

Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 ( No.200 )
日時: 2017/07/27 21:37
名前: 彩都 (ID: ???)  

「んで、お前らは何の為に自分の前に?」
 自分がそう言うと、風利城ユアは簡単に答える。
「ん? 『空間聖域』を説明しに来ただけですよ、ミッションの開始者なので、ちゃんとルールとかも伝えないといけないですし?」
「……そもそもルールというルール自体、この仮想空間には存在しないようなもんじゃねぇか……!」
「そうですかね? 別段私は気にしませんけれど……あぁ、そうだ、外の世界が気になりません?」
「なっ!? 外の世界だと!? そんなのも見れるのか!?」
「えぇ、見れますよ、他の仮想空間の世界、ですがね?」
「何だ、現実世界じゃあねぇのか……」
 風利城ユアの『外の世界』発言に興奮した自分だが、『外の世界』とは、『他の人が体験している仮想空間』だと知り、少し期待を無くす自分。
「まぁまぁ、見れるだけまだマシじゃないですか?」
「た、確かにそれもそうだ……自分よりミッションを攻略している人も存在するかもしれないしな」
「……果たして存在するでしょうか?」
「ん? 何か言ったか?」
「いえ、何も……それではユーア、彼に他の世界の映像を見せてくれませんかね?」
「えぇ、分かったわ、ユア……」
 風利城ユアがユーアに言うと、ユーアはパソコンを開けて、自分に見せる、するとそこには、『酒を飲んで札束の風呂に入っている男性』や、『色々なカッコいい男性を跪かせて、ワインを飲んでいる』女性や、『破壊衝動のままにモノを破壊している』中学生、高校生や、『己の中の暴れ狂う性欲の為すままに女性を襲い、性行為をする』男子中学生、男子高校生や、『何やら怪しいクスリを注射したり、粉を吸って、性行為をする』女子中学生、女子高校生がパソコンの画面の中に表示されていた。
「……………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………」
 自分はパソコンの画面の映像を見て、青褪めると同時に恐怖した、に、人間が……人間が、『人間がここ迄の暴走をする』だなんて!? 自分はそう思いながら風利城ユアの服を掴みながら反論する。
「どういう事だよ!? こんなのは嘘だ! まやかし、幻想、幻に決まっている! そうだろう!? 風利城ユーアも言い返せよ!?」
 …………何も言い返さない風利城ユーアは自分の顎を蹴って、風利城ユアから離し、自分の股間を踏みつけて言う。
「嘘でもまやかしでも幻想でも幻でもないわ、これが『他の仮想空間での現実』よ」
「いってぇ……」
 自分は股間を踏まれて、あまりの痛みで目を閉じたが、その後肘をついて、すぐに目を開け、少しだけ起き上がる、するとチラリと風利城ユーアの黒ストッキングからでも分かる綺麗な足から紫色のパンツが見える、じゅ、十六歳だろ? 流石に大人びているなぁ、と思いながら、自分は起き上がって二人に言う。
「も、もしかして、風利城ユアもパソコンの画面に出ている事が『全て他の仮想空間での現実』って言いたいのかぁ!?」
「そうですよ」
「──!?」
 風利城ユアが簡単に言う言葉に自分は驚愕しか出来なかった、するとパソコンを閉じた風利城ユーアが自分に言う。
「貴方もパソコンの画面の様な事をする可能性は拭えません、別に良いんですよ、快楽の渦に飲み込まれても私は知りませんし、ユアも知りません──それを決めるのは全て『貴方』なんですから──」
 風利城ユーアはそう言って、メガネを上に上げて、風利城ユアと共に自分の前から消える──何なんだよ、今の映像は!? 自分はそう思いながらその場で膝をついて地面に何度も何度も鉄槌打ちをする──あんな映像は嘘だ、まやかし、幻想、幻だ! そう思いながら自分は手を地面に叩きつける──

 第四十一章 坂 SLOPE 完

 第四十二章 海 OCEAN