二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 プリキュアバトラーズ編 ( No.201 )
- 日時: 2017/07/28 21:22
- 名前: 熱都 (ID: ???)
嘘だ……嘘だと言ってくれよ! 自分はそう思いながら地面に拳を叩きつける、だが何の解決にもなっていない、自分はそう考え、その場で座り込む。
「はぁ……もうダメだ、解決策がなっていない……とりあえず、この仮想空間を出る事だけを考えなければ……出た後はどうするか……」
自分が小声で呟きながら考えていると、肩を叩かれる、一体何なんだろう? と思い、振り向く、すると人差し指で自分の頬を突かれる。
「うわぁ!?」
いきなりの出来事で自分はその場で振り返った、そこには来海えりかがニヤニヤしながら自分を見ていた。
「おっす! 薬袋ぃ!」
「あ、あぁ……おっす……」
来海えりかのテンションの高さに未だに慣れない自分、こんだけテンションが高い人は現実世界でも見た事が無い。
「一体全体どうしてそんな所で座ってんの?」
「え、えぇっと……ちょっとね、疲れて膝が折れただけ」
自分が適当な説明をすると、来海えりかは納得する。
「成程ぉー!疲れただけかぁ! それじゃあ一緒に帰ってやるかぁ! 喜べぇ! こんな可愛い女の子が介抱してくれるんだぜぇ!?」
「い、いや、別にいいよ、自分の家は地味に遠いんだし……」
「いいっていいって! 少しは甘えなさんな!」
「えぇ……」
自分は来海えりかに手を掴まれ、校舎を後にした──ていうか住所も教えていないのに、よく移動出来るな、自分はそう思いながら心の中で溜息を吐いた──
- Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 プリキュアバトラーズ編 ( No.202 )
- 日時: 2017/07/31 21:11
- 名前: 彩都 (ID: ???)
そして自分は来海えりかに引っ張られて、色々な場所を歩いたり、走ったりしていた。
「てゆーかさぁ! 薬袋って何処の住所?」
「今それを言うか! 今!?」
自分は来海えりかに怒鳴って、その場で急停止する。
「あ、あのなぁ!? ちゃんと住所を説明してから行動しろよ!? 急に移動するなんて何処のお馬鹿さんだよ!?」
「私はお馬鹿さんじゃないもん!」
「そんな話はしてねぇ!」
「うっさいうっさい! いいから薬袋は私に住所を教えろぉ!」
「厭だってんだよ! 何で親しくも無い人間に住所を教えないと……」
自分がそう言うと、来海えりかは泣きそうになっていた。
「私は……親しくないの?」
「え、えーと……親しくはぁ……」
「親しくは?」
「ないです……」
「うえーん!」
自分が頬を掻いて答えると来海えりかは急に泣き出した、仕方無い、今この場を逃げないでどうする!! と思い、移動しようとしたが、来海えりかは自分の服の裾を掴んで離さない。
「あぁもう! 親しいですよ、親しい!」
「や、やっぱりぃ? 私はそう思ってたんだ!」
来海えりかはそう言って、泣き止んだ、現金というか何というか……自分はそう思いながら近所のコンビニに寄って、来海えりかと共にジュースを購入する。
「うぅん! やっぱりジュースは美味しいね!」
「あ、あぁ……」
泣いていた表情が笑顔になる、果たしてこの笑顔の数分前が涙で濡れていたなんて話したら誰が信じるだろうか? 自分はそう思いながらその場で溜息を吐く、自分が買ったのは、豆乳、来海えりかはリンゴジュースだった。
全く……お子ちゃまみたいなプリキュアだな、と思いながら自分は豆乳を飲み干し、ゴミ箱に捨てる、すると来海えりかの悲鳴が聞こえた、何だ? と思い、来海えりかを見る、すると来海えりかの前にリーゼントのヤンキーが何人か束になって言い争っている。
「あぁん? てめぇ、ぶつかっておいて謝るだけじゃあねぇだろ?」
「な、何でさ!? 許してくれたって良いじゃん!」
「よかねぇよ! お前からぶつかってきたのにさぁ!? って、お前、案外可愛いなぁ、俺の女になれよ?」
「い、厭だよ! 私は……」
来海えりかはそう言って、自分の腕を掴んでリーゼントのヤンキー達に見せる。
「だってこの人が彼氏だもん!」
「あぁ!? こんなひ弱そうなガキが彼氏だぁ? だーはっは! 笑わせてくれるなぁ! なぁ、兄ちゃん、彼女の事、欲しいんだわぁ? だから一日貸してくれない?」
そういうリーゼントのヤンキーに対し、自分はリーゼントを掴んで言い返す。
「はんっ! それは無理だね! だってコイツは自分の彼女! お前らみたいな不細工で人間のクズみたいな奴には渡さないね!」
自分で言っておいてなんだけど、『人間のクズ』って、ヤンキーよりも殺人鬼の自分の方じゃないか? 自分で自分の言った事に矛盾を覚えながら、自分はリーゼントを勢いよく離す、するとヤンキー達が手を鳴らしながら戦闘態勢に入る、自分は『まぁ、そうなるよな』と思い、深い深い溜息を漏らす──
- Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 プリキュアバトラーズ編 ( No.203 )
- 日時: 2017/08/01 21:48
- 名前: 熱都 (ID: ???)
自分も手首や指を鳴らして、ヤンキー共を睨む、精々十人程か、と考えて、自分はヤンキー達に言う。
「ほら、掛かってこいよ、小動物共、そうやって群れていないと強者に勝てないんだろう?」
「あぁ!? 何だと!? 皆、一斉にかかれぇ!」
一斉にかかってくるヤンキー、自分は一人一人相手をする事にした。
まず、一人目、自分は身を下げ、腹部に重い一撃を与え、気絶させる。
おっと、綺麗に鳩尾に入ったから気絶したのか、と考え、二人目。
二人目の肩を掴んでジャンプ、からの上空から二人目の顔にニードロップ、顔面の骨が砕ける音がする、その砕けた感覚が膝を伝わり、少し気持ち悪い感覚を覚える、だが自分にとってはとても気持ちが良い感覚である。
三人目、三人目は髪が長かったので、髪を掴んで、振り回して、肘で顔面を潰す、これまた顔面が潰れる感覚が肘を通って感じる、これも気持ちが良い感覚である。
次に四人目、四人目は思いっきり内側の太股を叩いて、痛がっている内にアッパーを食らわせる。
五人目、コイツを倒せばもう半分か、と思いながら五人目の目を突いて、顔を押さえた瞬間に手ごとぶん殴って、足払いをして、馬乗りになり顔面を何度も何度も殴り続ける。
そして自分は立ち上がって残りの人数を確認する、ふむ、まだ戦えるな、と思いながら指を手前に動かし、挑発する。
さぁ、もっと楽しませてくれよ? 自分はそう思いながら残りのヤンキーと戦う──
- Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 プリキュアバトラーズ編 ( No.204 )
- 日時: 2017/08/02 21:46
- 名前: 彩都 (ID: ???)
六人目、六人目は簡単に処理しよう、そう考えて、自分は左足の踵を六人目のヤンキーの右足の甲にぶつけて、動きを少し静止させる。
そして自分が口の端を歪ませて笑うと、六人目は恐怖していた、それもその筈、『五人もあっさり倒されたのに無傷』だからだ、一撃も当たらない、いや、『当てる事が出来ないもどかしさ』にヤンキー達はイライラしている。
そして自分は六人目の鳩尾に向かって一撃加える、すると六人目は嘔吐しながら倒れる、自分は急いで横にずれ、嘔吐から避ける。
七人目、七人目は胸倉を掴んで、何度も何度も地面に叩きつける、顔面から大量の血と涙が出ている、気持ち悪い、自分はそう思いながら七人目の胸倉を離す。
これで、七人目は顔面の痛みで反抗出来ないだろう、自分はそう思いながら八人目を見る。
これまた恰幅の良い……デブである、自分は八人目の右腕を掴んで一本背負い、からの四の字固めをする。
自分は口の端を歪ませて、八人目の右腕を『脱臼』させる、あまりの痛みで八人目は悲鳴を上げる、自分は急いで四の字固めを外し、今度は左腕に四の字固めをする。
左腕も脱臼させるべく急いで固めて外す、すると両腕が使えない八人目は泣きながら垂れた両手を揺らす。
あまりの痛みでアドレナリンが働いて、腕を揺らしている間は痛みが感じないのか? と思いながら、自分は八人目の顔面を思いっきり蹴っ飛ばす、これで静かになるだろう。
九人目、九人目には『骨折』という名の攻撃で終わらせよう、自分はそう思いながら、九人目の頭部を掴んで右手で思いっきり殴る、すると顔面の骨が折れたり砕けたりする。
うぉっ、結構砕けた、折れた! 自分はそう思いながら九人目の胸に触れ、肋骨を見つけて、左右の肋骨を殴って折る。
これで、骨折させて終わったな、さぁ、後は最後の一人……髪を掴んだヤンキーだけだ、自分はそう思いながら深い深い深呼吸をして、十人目、最後のヤンキーに攻撃しに行く。
腹部に一撃を与えようとするが、簡単に避けられる、自分は避けられた反動を活かし、足を下げて、足払いをし、ヤンキーを転ばせようとするが、何とか耐える。
中々やるな、仕方無い、奥の手を使用しよう、そう思い、足払いした姿勢で地面の土を掴んで、ヤンキーの目に投げる、するとものの見事に成功して、ヤンキーは目を覆う、自分はその隙を突いて、顔面に思いっきり重い重い一撃をぶつける、そして何度も何度も足で顔面を踏んで、ヤンキーの動きが止まる迄踏み続ける。
すると動きが止まったので、顔面に乗せていた足をどけて、一息吐いてから言う。
「弱かったな……」
そう言った後、自分は来海えりかに声をかける。
「来海えりかよ、大丈夫か? 怪我は?」
「えっ……いや、無いです……」
ほっ、良かった、自分はそう思いながら夕焼になった空を見る──うむ、夕焼けは何時見ても美しいな、と思いながら自分はヤンキーと戦って、喉が渇いたので、コンビニに戻って、飲み物を買う──
- Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 プリキュアバトラーズ編 ( No.205 )
- 日時: 2017/08/03 21:43
- 名前: 熱都 (ID: OZDnPV/M)
そして自分はコンビニでジュースを買って、飲み干してから来海えりかに言う。
「分かったよ、行けばいいんだろう、自分の自宅にさぁ?」
自分がそう言うと来海えりかはとてもとても喜んでいた、なんという現金な奴か。
「えぇっ!? マジで!? 嬉しいなっ!」
「全く、可愛くねぇガキだな、これがプリキュアだから、大変なんだぜ……」
「ん? 何か言ったぁ?」
「何も言っていないです、それでは自宅にレッツらごぉー!」
「ゴー!」
自分と来海えりかはそう言って、自分に自宅へと向かう──
「何とか着いたな、後此処からエレベーターで少し移動して、少し歩いて、到着だ」
「長い……」
「そうかな? まぁ、自分にとっては別段普通だけど……」
自分はそう言って、エレベーターに乗って、自分の家がある階のボタンを押して、移動する、そして到着して、エレベーターを出て、少し歩いてから、鍵を取り出し、戸を開けて、先に来海えりかに入らせる。
「おぉー! 清潔感ばっちし!」
「まぁ、物は多く持たない主義でね、両親は現在旅行中だから自分が自由に扱えるよ」
自分は適当な嘘を吐いて、「家の中に誰もいない」理由を話す、すると来海えりかは納得する。
「ふぅん? 薬袋も大変だねぇ」
「まぁね……でも、君は無用心だ、全くもって無用心、女性を家の中に入れるって事は男にとってはこう言う事だよ」
自分はそう言って、来海えりかを抱き締めて、ベッドの方に向かう、そしてベッドに放り投げて、自分は四つん這いになって来海えりかの顔を覗く。
「こう言う事なんだよ?」
「えぇっ!? あの、それは、中学生では早い気が……」
来海えりかはそう言って顔を赤くする、いいねぇいいねぇ、最初に見た時からその性格が気に入らなかったんだ、さようなら、来海えりか……自分はそう思いながら胸から小型ナイフを取り出す──
- Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 プリキュアバトラーズ編 ( No.206 )
- 日時: 2017/08/04 21:40
- 名前: 彩都 (ID: kgjUD18D)
「甘いねぇ、アンタ?」
来海えりかはそう言って、鞄からスプレーの様な物を取り出す、何コレ?
「これはプリキュアに変身する為の道具、つまり私はプリキュア、そしてアンタは殺人鬼、私は知っているんだからね? 薬袋?」
「……はぁ、何だ、興が削がれた、と思っちゃった、それじゃあさっさと変身して、殺害されてくれや」
「厭よ、私はアンタを倒す!」
来海えりかは叫んで、変身グッズに触れて、変身する、すると目の前に青々しい少女が現れる、何だろう、食事中に見たら食欲失せそうな見た目の少女が現れる。
「海風に揺れる一輪の花! キュアマリン!」
来海えりかはそう言って『キュアマリン』と名乗る、それがプリキュアの名前かぁ、と思いながら欠伸する。
「ちょっ!? 何でそんな興味が無さそうなの!? 来海えりかが変身してキュアマリンに変身したんだよ!? 少しは『カッコいい』、『可愛いー!』の一言は無いの!?」
「ねぇよ、あったらあったで、何か腹立つしな」
「えぇ……何という自由な人間だこと、いや、自由な殺人鬼か……」
「そこ、言い換えなくても良いんじゃない? 殺人鬼だって、立派な人間だし」
「立派な人間? 殺人鬼が立派な人間とか有り得ないわ、殺人鬼は人間の中でもクズ中のクズよ!」
「それに対しては反論しないね、事実である」
自分は来海えりか──が変身した姿であるキュアマリン──と会話する、そして自分はその場から離れる、離れないと危ない、何故なら『寝室は狭い』のだ、こんな所で戦ってしまえば、今日寝る場所が無くなるかもしれない。
「おっと、そういえば忘れ物があった」
キュアマリンはそう言って、一枚のカードを取り出す。
「『空間聖域(エリアフィールド)』発動! よし、これで物を壊しても安心だ!」
キュアマリンは静かにカードを発動して自分を追いかける、自分はカードを発動した事を確認し、急いで窓ガラスを割り、この家を脱出する事を考え、その場で飛び降りる。
下には木があり、葉っぱがクッションとなって、何とか、部屋を脱出する事が出来た。
「あぁ!? 外に逃げたな!」
「その様だな」
自分は上から聞こえるキュアマリンの声を聞いて、聞こえない様に喋り、急いでその場から離れる。
何時になったら攻撃してくる? 何時になったら、反攻してもいい? そう考えながら戦闘出来る場所を探る、すると自分が居る場所が駐車場だと理解する、そして周りには『車が無い』事を理解する、これならあまり物に邪魔されずに戦えるな、そう思った時だった、目の前にキュアマリンが降って来る、えっ!? もう来たのか!? まだ探していると思ったが……自分はそう思い、キュアマリンから間合いを取る──今回もキュアエコーの様に戦いが長引きそうだな、と瞬間接着剤で引っ付けた左腕を擦りながらキュアマリンを睨む──
- Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 プリキュアバトラーズ編 ( No.207 )
- 日時: 2017/08/07 21:32
- 名前: 熱都 (ID: s/G6V5Ad)
「…………!?」
いきなり現れたキュアマリンに驚愕する自分、するとキュアマリンは華麗な足捌きで連続キックを放つ、自分は千鳥足になりながらキュアマリンの足を避けていく、そして千鳥足が悪いのか、その場で華麗にずっこけてしまう。
「今だ!」
キュアマリンは仁王立ちでそう言って、何やらタクトの様な物を取り出して、自分にぶつけようとする、だが、自分は彼女の足の間の隙を突いた。
「甘い! ちゃんと足は閉じておかないとなぁ!」
自分はそう言って、こけた体でキュアマリンの足の間に両足を突っ込んで、一気に開く、すると急に股が裂かれたので、その場で尻餅をつくがごとく、地べたに座る。
「いったぁ!?」
「だろうな、そして自分も痛い」
キュアマリンがこけた事により、キュアマリンの踵が自分の脛にぶつかり、強烈な痛みを覚える、こればっかりは自業自得だ。
そしてキュアマリンがこけた事により、スカートの中が見えてしまう、「やべっ」と呟いてしまう。
だが、背後から襲い掛かる「殺意」は現れない、何故だろう? と思っていると、自分は気が付いた、「キュアマリンのスカートの中はスパッツ」だという事に……自分は「プリキュアの下着を見ると背中から「殺意」が襲っている」事を思い出し、「下着を見ないと「殺意」は現れない」、と考える、と言う事はスパッツは自分の中では下着扱いでは無いのか、と思い、心底安心する。
もしも「殺意」が現れていたら……そう思うと身の毛が弥立つ感覚を覚える、そして自分は急いで立ち上がって後退する──
- Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 プリキュアバトラーズ編 ( No.208 )
- 日時: 2017/08/08 21:36
- 名前: 彩都 (ID: tVX4r/4g)
「な、中々やるようね……!」
キュアマリンはそう呟いて、立ち上がる。
いや、中々もそもそもやっていない様な気がするが……? そう思いながら目を閉じ、胸に手を当て、静かに深呼吸して、精神を安定させる、これで何時でも動ける、そう思った瞬間だった、自分の顔面に靴底が見えて、驚愕する。
そして自分は靴底が顔面に当たり、靴底の向かう方向にそのまま吹き飛んでしまう、そして吹き飛ばされた場所は道路だった。
自分は何とか立ち上がって、靴底が当たった部分を払う、すると左の方向にでかいトラックが走っていた。
自分は顔面に靴底がぶつかった感覚に気を取られ、トラックと衝突してしまう。
自分的には体感80kmに感じた程、早く、重い衝突を体全身で受け、自分は二回目の衝突を受ける。
何メートル吹き飛んだだろうか? 自分はそう思いながら何とか立ち上がる、トラックには自分とぶつかった後がくっきり分かった。
「だ、大丈夫?」
そう言ってキュアマリンが指をもじもじさせながら自分に言う。
「え、えーと、『空間聖域(エリアフィールド)』は『指定した空間の範囲内だと、どれだけ壊しても『空間聖域(エリアフィールド)』を解除したら元に戻る』仕組みなんだけど、それ以外は範囲外だから……その……」
「つ、つまり、駐車場及び、『あの家の周りの範囲』しかしていないと?」
口から血を出しながら言う自分に対し、静かに頷くキュアマリン。
成程な、つまり、『駐車場、自宅近辺から離れずに戦え』と言う事か、トラックにぶつかって、結構痛手の自分はそう思いながら千鳥足で駐車場に戻る。
キュアマリンも自分の背中を見ながら駐車場に戻る。
「と、途中で邪魔が入ったけど、何にも無かった! うん!」
「何にも無かったら、自分の口から何で『血が出ている』んだよ? それの証明が出来ないじゃないか」
「うっ……!」
正論を血が出ている口から発すると、キュアマリンは体ごと引いて、顔も引き攣る、何も反論出来ない様だ。
「──でも、『お前等プリキュアにとっては良いハンデになったんじゃないか? だって、倒す相手が満身創痍だから』な?」
自分がそう言って、両手を広げる、すると頭部から太い線になった血が現れる。
「は、はぁ!? そんなの関係ないしぃ! アンタが満身創痍だろうと、完全無傷状態でも私は勝てるんだからぁ!」
キュアマリンは叫んで自分に突っ込んでいく、キュアマリンは足に力を込めて突っ込んだので、地面のアスファルトが砕け、めり込んでいた。
とりあえず、この駐車場から離れない様に戦い、殺害しないと……自分はそう思いながら深い深い深呼吸をする──
- Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 プリキュアバトラーズ編 ( No.209 )
- 日時: 2017/08/09 21:26
- 名前: 熱都 (ID: eso4ou16)
自分は突っ込んできたキュアマリンを横に移動し、避けて、次の作戦を考える。
一体全体どうやって勝ってやろうか? そう思いながら考えていると、体の節々から、痛みが走る、くそっ、トラックに衝突したから体の節々が痛いのか……そう思いながら早期決着を考える。
そして壁をキックして、自分に向かってくるキュアマリン、自分は節々が痛む体に鞭を打って、キュアマリンと戦う事を考える。
とりあえずは、あの動き、いや、あの体力を削る事か、自分はそう考えて、向かってくるキュアマリンの顔面を殴る、蹴られた返しだ。
「いったぁ!」
「自分はその何倍も痛みあるんですが?」
自分はそう呟いて、キュアマリンの体に乗って、馬乗りになる。
「ふむ、貴様の体は華奢なんだな」
「えへへ、それ程でもぉ」
「褒めていないんだがなぁ? で、どうする? 「もしも馬乗り状態から動く事が出来ない状況になった」ら? 答えは簡単だ、そのまま攻撃を受けるしかない」
「はぁ? 私は厭なんだけど? って、馬乗りにならないでよ? 重いよ」
「それは君達もだよ、人間誰しも重いんだから」
自分はそう言って、立ち上がる、まぁ、此処で痛めつけても意味が無い、「向かってきて反撃する」方があまり力を使わないし、自分はそう思いながら立ち上がるキュアマリンを見つめる。
さぁ、どうやって勝利してやろうか? 自分は考えながらキュアマリンの動きを見る──
- Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 プリキュアバトラーズ編 ( No.210 )
- 日時: 2017/08/10 22:00
- 名前: 彩都 (ID: qToThS8B)
「さぁ、かかってこいよ、弱小プリキュア軍団よ、自分はまだまだ動けるぜ?」
自分はそう言ってキュアマリンを煽る、するとキュアマリンは怒りながら自分に言う。
「はぁ!? 私は弱小じゃないし、プリキュア自体弱小じゃないし! 見縊(みくび)らないで!」
キュアマリンはそう言って、自分の方に飛び、何度も何度もパンチ、キック、周り蹴り、裏拳、鉄槌打ち、踵落としを自分に放つが、自分は軽々と避ける、そして自分はキュアマリンの顔面を一発、一蹴される度に殴って、傷付ける。
「痛い痛い痛い! 少しは手加減をしてよ!」
そういうキュアマリンに対し、自分は反論する。
「自分に対しては手加減をしないんだろう?」
「何で分かった?」
「…………」
キュアマリンの発言を聞いて、何か自分が馬鹿になった気分を覚える、一応大人なのに……自分はそう思いながら、キュアマリンを見つめて考える。
結構攻撃を与えたのに中々倒れない、それなら一気に片をつけるか、そう思い、自分はキュアマリンに反撃を開始した。
パンチ、キック、その二つのみで攻撃し、キュアマリンはガードしながらも二発、三発、避けては一撃受けるという行為を繰り返して、何度も何度も攻撃をする。
そして自分が何時の間にか息切れを起こしている事に気が付いた時、キュアマリンも息切れを起こして自分を睨んでいた。
「あ、あんたぁ……許……さないんだからぁ……!」
「それは……自分もだぜ……? ここ迄疲労させる相手、見た事が無いぜ……!」
自分はそう呟いて、最後の力を振り絞って、右手のパンチの一撃を放つ、キュアマリンも同じく右手のパンチを放つ、そして拳は交互の頬にぶつかり、頬を殴ったポーズのまま、静止する。
幾許(いくばく)が経っただろうか? 静かにキュアマリンが倒れる、な、何とか持久力で勝った、そう思いながら自分はその場で膝を曲げて座り込む。
持久力は大人の勝利だったか……何だかもっと他の部分で勝ちたかったな、と思いながら懐からナイフを取り出し、キュアマリンの心臓、首に刺して、出血多量にさせる。
「これで……キュアマリン討伐っと」
自分はそう呟いて、『空間聖域(エリアフィールド)』が解除されるのを待ち、解除された後、その場を離れる──
自分は自宅に着いて、大きな溜息を吐く、そしてプリキュアの図鑑を確認、『来海えりか 殺害完了』と表示される。
それにしてもトラックに轢かれたから、相当肉体にダメージが溜まっているな、そう思いながら自分は全裸になって、ベッドにダイブし、寝る事を考える、そして自分は静かに睡魔に襲われる──だが、肉体のダメージが酷いので、睡魔に襲われてもすぐに起きてしまうが。
第四十二章 海 OCEAN 完
第四十三章 堂 TEMPLE
- Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 プリキュアバトラーズ編 ( No.211 )
- 日時: 2017/08/11 21:34
- 名前: 熱都 (ID: 4xvA3DEa)
ハッ! と気が付いて、自分は起床する、そして自分は己の肉体の事を確認する、昨日、あれだけ戦い、傷付き、満身創痍だった体は左腕の肉を裂いた部分を除き、九割以上傷が完治していた。
自分は己の自然治癒力に驚愕していた。
「な、何つー肉体だ……自分で自分が恐ろしいぜ……」
自分はそう言って、服を着て、学校に向かう事にした。
「はぁ、昨日はアレだけ戦い、疲れた、というのに、疲労が全く無い、だけど、十年二十年経てば自分の肉体も劣化して、疲労が取れない肉体に仕上がるんだろうなぁ? いや、仕上がるという言い方は可笑しいか、では何だ? 簡単だ、劣化である」
自分はそう呟いて、靴を履き、自宅の玄関を開けて、家を出る──
道中には何も無く、綺麗な黄色の蒲公英(たんぽぽ)が咲いていた、ふむ、良い色だ、こんな色の服を着たら、少しでも人生も明るくなるかな? と思い、だが待てよ? 明るい色の服を着て、人生が明るくなるなんて可笑しくないか? と考えて、自分の考えを却下する。
自分は殺人鬼なんだ、人生が明るくなるなんて考えてはダメだ、人生を明るくしたい奴はダメ人間が考える事……殺人鬼だからダメ人間なんだよなぁ、自分はそう思いながら頭を垂れる──全く、自分はダメダメだな、そう思いながら通学路を呑気に歩く──
- Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 プリキュアバトラーズ編 ( No.212 )
- 日時: 2017/08/14 21:52
- 名前: 彩都 (ID: Yv1mgiz3)
そして自分は学校に着いて、靴を履き替え、教室へと向かう。
教室に辿り着いて、室内に入る、すると花咲つぼみと共にお茶会をした明堂院いつきが椅子に座って作業をしていた。
「お、お前は……明堂院いつきじゃないか、どうしてこんな朝早くに?」
「ん? あぁ、薬袋君か、実は昨日『遠足のしおり』を作っていたんだけど、下校時間になっちゃって、途中で止めていたんだ、だから朝早くに来て、『遠足のしおり』を完成させようと思ってね」
「何と言う素晴らしい精神なんだ、見習いたいな」
見習う気は無いけど、心の奥底でそう呟く自分、すると明堂院いつきは笑って自分に言う。
「そうかい? それは嬉しいなぁ」
「嬉しいのか、糠喜びになるかもしれんがな」
自分はそう呟いて、自分の席に座る、それにしても、美しい姿勢、美しい肉体だ、現実世界でこんなに美しい姿勢と肉体を持つ人間なんか、そうそう居ないだろう、そう思っていると、両手を上げて体を伸ばす明堂院いつき、なんだ、もうしおり製作は終わったのか、自分はそう思い、明堂院いつきに話しかける。
「おい、明堂院いつきよ、『遠足のしおり』製作は終了したのか?」
自分がそう言うと、明堂院いつきは立ち上がって、『遠足のしおり』の束を胸に抱え、自分に言う。
「うん、一応は……後はこれを先生に渡してっと……」
そう言って明堂院いつきは『遠足のしおり』を持って、少し歩く、すると机の脚に引っ掛かって、転倒してしまう。
「お、おい、大丈夫か?」
自分が声を掛けると、『一応は大丈夫……』と返事する、自分は溜息を吐いて、明堂院いつきの周りにばら撒かれた『遠足のしおり』を拾い、明堂院いつきの前に手を差し出す。
「ほら、立ち上がれ」
自分の言葉を聞いて、立ち上がる明堂院いつき、自分は明堂院いつきに『遠足のしおり』を数束渡して、明堂院いつきに言う。
「自分も手伝うよ、どうせ朝早く来て暇だしね、時間潰しにはいいだろう」
「えっ? 良いのかい? すまないね、薬袋君」
「良いって事よ、どうせやる事もないし、寝る事以外何もしないし」
明堂院いつきに対し、自分は適当に返答する、そして自分は教室を出て、明堂院いつきと一緒に教師に『遠足のしおり』を渡す為に職員室へと向かう。
そして教師に『遠足のしおり』を渡して、明堂院いつきと共に自販機の前に移動し、会話する。
「結構な量だったろう、しおり製作は?」
「まぁ、一応は……」
「たまには休憩しようぜ? 体に疲労が溜まり、最終的にはぶっ倒れるぞ?」
自販機の前の椅子に座った自分の言葉を聞いて、静かに頷く明堂院いつき、そして自分は明堂院いつきと共にジュースを飲む──
- Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 プリキュアバトラーズ編 ( No.213 )
- 日時: 2017/08/15 21:32
- 名前: 熱都 (ID: 6kBwDVDs)
「一つだけ、聞きたい、薬袋君」
ストローから口を離して、明堂院いつきが自分に言う、一体何なんだろう?
「ん? 何だ、何でもいい、勉強の事でも、恋愛の事でも何でも答えよう」
「そうか……それなら、「君は色々なプリキュアを殺害している」か?」
いきなりの発言、いきなりの言葉に自分はその場でペットボトルを落とす、するとペットボトルの口からスポーツドリンクが流れ出る。
「えっ……? ど、どうしたんだよ明堂院いつき? そんな訳が……」
「「ミッションでプリキュアを殺害している」のだろう? 自分には分かってる」
「……何が言いたい? まさか「自分は死にたくないアピール」か? それは受けんよ」
自分がそう言うと、明堂院いつきは首を横に振って、自分に返答する。
「そんな訳無い……そうじゃなくて……」
「一体、お前は何を申したいのか?」
自分はそう言って、ペットボトルを拾い、口を閉めて、ゴミ箱へと放る。
「え、えーと……「逆」なんだ、自分が言いたいのは……」
「「逆」? 何の逆なんだ……?」
自分がそう言うと、明堂院いつきは簡単に答える。
「そ、それは……「自分をさっさと殺害して欲しい」んだ」
「…………」
自分は明堂院いつきの言葉を聞いて、無言のまま、明堂院いつきを見つめる──
- Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 プリキュアバトラーズ編 ( No.214 )
- 日時: 2017/08/16 21:34
- 名前: 彩都 (ID: h4V7lSlN)
自分はその場で立ち上がって、『明堂院いつきを叩いた』、しかも強く、一撃で。
すると明堂院いつきは自分のあまりの力により、その場で倒れてしまう。
「な、何をするんだ!?」
「それはこっちの台詞だ! 『自分をさっさと殺害して欲しい』!? ふっざけんな! 自分がそんな理由でお前を殺害すると思ったか!? あまりにも巫山戯るな! 『命を粗末にするんじゃねぇ』よ! お前の体、お前の命は両親がくれたもんだろ!? そう簡単に命を落とすな! 自分はそう簡単に貴様を殺害しない! もしも殺害して欲しければ、プリキュアに変身して、『空間聖域(エリアフィールド)』を発動して、自分と戦え! 全力で、『殺害して欲しい』気持ちを見せ付けろ!」
自分が明堂院いつきの胸倉を掴んで、目の前で叫ぶ、明堂院いつきは完全にぽかーんとしている、そして数瞬後に明堂院いつきは笑い出す。
「フフフッ! アハハハッ! やっぱり君は君らしいね、殺人鬼君? 君がそこ迄いうのなら……変身して、殺害してもらおうか!」
明堂院いつきはそう言って、変身道具を取り出す。
「陽の光 浴びる一輪の花、キュアサンシャイン!」
「……え、えーと、明堂院いつきが変身して、キュアサンシャイン、ってか?」
自分が呆れながらそう言うと、キュアサンシャインと言った少女は頷く。
「そう! これが私、明堂院いつきのプリキュアに変身した姿! キュアサンシャイン!」
「……ほう、中々明るい、いや、目がちかちかして痛いな……」
自分がそう言って、その場で溜息を吐く、そして自分はナイフを取り出して、明堂院いつきこと、キュアサンシャインにナイフを突きつける。
「さぁ、殺死合と行きましょうか? キュアサンシャイン? 今回も自分が勝つ」
「さぁ? それはどうだろうねぇ? 私だって、強いんだから……!」
そう言って、キュアサンシャインが自分の目の前に移動する、素早い、いや、『素早過ぎる』! 自分はそう思いながらキュアサンシャインの連続キックを避ける、まるでマシンガン、まるでジャブの様に素早い蹴りを避けて、自分は後方にバックステップで移動する。
多分、いや、今迄以上に自分は思う、『プリキュア史上最速の攻撃』と! そしてキュアサンシャインが言う。
「おっと、死ぬ事に夢中で、言われていた事を忘れていた……私は『空間聖域(エリアフィールド)』を発動!」
キュアサンシャインはスカートのポケットから、一枚のカードを取り出して、宣言する。
これで、何とか破壊しても元に戻る、だったっけ? 自分はそう思いながらカードをスカートのポケットに直すキュアサンシャインを見つめながら、どう戦うか、考える──
- Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 プリキュアバトラーズ編 ( No.215 )
- 日時: 2017/08/17 21:14
- 名前: 熱都 (ID: 96KXzMoT)
パンッ、目の前で空を蹴る音が聞こえる、そして気が付いた時には、後方に逃げていた自分の「目の前に迄移動して」いた。
はぁ……!? 矢張り早い、こんなの避けるので充分過ぎる! 攻撃なんかしてられない! 自分はそう思いながら綺麗な脚線美から放たれる素早い蹴りを避けて行く。
「避けるだけでは攻撃では無いです! ただの卑怯者です!」
仕方無いだろ!? こんなの卑怯者と言われた方がまだマシだ! こんなに早い攻撃を避けているだけで自分は精一杯なのに! そう思いながら、左からの攻撃が来る、自分は咄嗟に「左手で受けて」しまった、すると強烈な痛みが左腕の前腕を襲った。
「あぁぁぁ!?」
いきなりの痛みで自分は後方に逃げ、左手の前腕部分を抑える、し、しまった、骨折している事を忘れていた……自分はそう思いながらナイフを直し、血が出る左腕の前腕部分の上をハンカチーフで縛り上げる、これで出血は多少抑えられる筈、自分はそう考えて、キュアサンシャインを睨む。
「中々やるな、左腕を出血させる程の蹴り……逆に最高だぜ」
「最高? それは良く分からないが、少しでも私は前進した、という事でいいかな?」
「あぁ、好きに取ってくれ、それをどう取るかは貴様次第だ……」
自分はそう言って、口の端を歪ませる……さぁ、逆転でもするかぁ、自分はそう思いながら右手に力を込める──
- Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 プリキュアバトラーズ編 ( No.216 )
- 日時: 2017/08/18 21:37
- 名前: 彩都 (ID: 8.g3rq.8)
「さぁ、反撃開始だ」
自分はそう言って、キュアサンシャインに向かって走っていく、そしてキュアサンシャインの足を薙いで、その場で転ばせる。
自分は急いで転んだキュアサンシャインの腹部に思いっきり、ヒップドロップを食らわせる。
「がはぁ!」
「さぁ、これで形勢逆転かもな?」
自分はそう言って左手の前腕部分の痛みを紛らわせる為に会話を始める、すると、物の見事にキュアサンシャインが返答する。
「そ、そんな事が無い! 私は殺人鬼の君よりも強いんだぞ!?」
「そーれが『慢心』って奴だろうが? 自分は『自分を強い』と思った事はあまり無いが、『プリキュアを強い』と思った事はないんだ、それだけで充分だ、『自分よりプリキュアは弱い』、それは今迄のプリキュアと戦って、証明済みである」
「確かにそれは有り得る……」
キュアサンシャインは急に言葉の勢いをなくし、反抗する力も引かせる。
「お、おい……何で力を急になくしたんだ? 頑張れば起き上がって、反抗出来る可能性もあったのに……」
自分がそう言うと、キュアサンシャインは静かに言う。
「そんな可能性は無いさ……もう、君に負けた、それはこの状況を見れば分かる……逆に言えば、君のヒップドロップで相当ダメージを受けた、もう反抗する体力も無いんだ……私の敗北さ」
いきなりの敗北宣言に、自分はその場で立ち上がってキュアサンシャインに怒鳴る。
「ふっ、巫山戯んな! お前はあんなに素早く、重そうな蹴りを出せるんだ! まだまだ動けるだろ!?」
「…………そうだね」
キュアサンシャインは小声でそう言って、『両手を使い、逆立ちをするかのごとく、その場から蹴りを放った』、えっ? 自分は防御も何も出来ずに、キュアサンシャインの蹴りを顔面で受ける、すると小気味いい音が顔面で起きる。
あっ……『折れ』ちゃった……『鼻の骨』が……自分はそう思いながらキュアサンシャインの足首を掴んで、キュアサンシャインを睨む。
「フフフ……私はまだ諦めないよ?」
「…………」
その場で鼻血を出しながら、自分はキュアサンシャインを睨む、素晴らしい、まさか『自分が騙された』とは……自分はそう思いながらキュアサンシャインの脚線美を見つめる──足先から足首、更に脛、膝、太股、スパッツ、股間を見つめ、自分はキュアサンシャインの足首を掴んでいない手で鼻血を拭う──そして自分は舌舐めずりをし、口の端を歪ませて、いやらしい目でキュアサンシャインの足を見つめる──さぁ、どうしようか? 自分はそう思いながら視線を変え、キュアサンシャインの恐怖する顔を見つめる──
- Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 プリキュアバトラーズ編 ( No.217 )
- 日時: 2017/08/21 21:32
- 名前: 熱都 (ID: 3edphfcO)
「なっ、何をする気だ!?」
「何をって……そりゃあ君を襲うんだよ」
自分はそう言って、キュアサンシャインの股間に片足を乗せて、思いっきり、足を引っ張り、キュアサンシャインの股間に重みが掛かる。
「いたたたたた! な、何をしているんだ!?」
「えっ? 何って? そんなの簡単だよ、「股関節から足を外そう」と思って」
「そ、そんな力任せな方法で股関節から足が外れるかぁ!」
「マジか」
自分はそう言って、キュアサンシャインの股間から、足を離して考える、あの攻撃を避けるには股関節から足を外した方が得策、と考えたのだが……足を骨折させるとかは流石に面倒だし……さて、どうしようか? 自分はそう考えて、キュアサンシャインの足から手を離す。
「あぁ、面倒だ、もうボコボコにすればいいわ、さぁ、立ち上がって、殴り合いという案を使用するか」
自分は溜息を吐いて、立ち上がる、次にキュアサンシャインも立ち上がる。
そしてキュアサンシャインは自分に言う。
「やっと正攻法に戻ったか」
「生憎自分は不正行為が好きなんだけれど……実は正攻法ってあまり好きじゃないんだ」
「でも、今から正攻法になるんだ、好き嫌い言っている場合では無いと思うがね」
「確かに、それは言えてるね」
自分はそう言って、キュアサンシャインを睨む、この勝負、勝たなければ、自分は先に進めない、そう思いながら頭を掻く──
- Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 プリキュアバトラーズ編 ( No.218 )
- 日時: 2017/08/22 21:53
- 名前: 彩都 (ID: k9gW7qbg)
一瞬の出来事だった、自分が戦闘態勢に入ってキュアサンシャインを見た時だった、『キュアサンシャインは目の前には居らず、何処にも居なかった』、だが、急に背後から蹴られた、自分は蹴られた勢いを使って、身を翻した、すると其処には足を直角に曲げたキュアサンシャインが居た。
自分はキュアサンシャインの蹴りの威力で、宙を舞い、自販機の角に体をぶつける、痛い、とても痛かった、だが、キュアサンシャインの攻撃は自分の目の前に来て、行われる。
キュアサンシャインは自販機の角に凭れる自分に何回も蹴りを放つ、背骨が自販機の角にぶつかり、軋み、罅がいく音がする。
痛い、だけれど、これ以上受けると神経が危険、最悪半身不随、全身不随になるかもしれない、自分はそう思い、右手でキュアサンシャインの蹴りを掴んで受け止める。
「いい加減反撃しないとな……!」
自分はそう呟いて、キュアサンシャインの足を強く掴んで『握り潰す』、すると小気味いい音が自分の手の中で起きる、そしてキュアサンシャインが叫ぶ。
「あぁぁぁ!」
「どうだ? これで蹴りを上手く放つ事が出来ないよな?」
自分はそう言って、何とか立ち上がり、その場で倒れるキュアサンシャインの潰れた足の脛に向かって、強く踏みつけ、骨を折ろうとする。
だが、『自身の全体重を支える場所である』足の骨はとても硬く、骨折なんて不可だった。
自分は仕方なく、その場で座り、キュアサンシャインの足を自分の膝に乗せて、右肘、膝を使用して、骨折をさせようとした、だがそれも不可能だった。
とても硬い骨だ、そう思いながら自分は骨折させる事を諦めて、その場で起き上がる、そして自分はキュアサンシャインの肌も露わな腹部に右足を乗せて体重を乗せる。
「ああっ!」
「ふぅー、ふぅー……お前、中々強いな、自分が今迄戦ってきたプリキュアより強いや」
「そ、それは嬉しいね……でも、私も君みたいに強い人を見た事が無いよ」
「そうか、それは良かった、キュアサンシャイン……いや、明堂院いつきの中で『最も強かった人間』ってカテゴリに入れてもいいぜ?」
自分がキュアサンシャインにそう言うと、キュアサンシャインは首を横に振る。
「それは無理かもね?」
キュアサンシャインがそう言うと、自分は『ふぅん、そうか』と呟く。
「無理だったか……まぁ、いいや」
自分はそう言って、キュアサンシャインに続けて言う。
「どうする? まだ続けるか?」
「いや、もう続けないよ……さっさと殺害してくれ」
「……分かった」
自分はキュアサンシャインの言葉を聞いて、懐からナイフを取り出す──
- Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 プリキュアバトラーズ編 ( No.219 )
- 日時: 2017/08/23 21:49
- 名前: 熱都 (ID: te9LMWl4)
果たしてそう簡単に殺害しても良いものなのか?自分はそう思いながら手に持ったナイフを見つめる。
ナイフの刃で自分の顔が反射される、逆にキュアサンシャインから見れば自身の顔が反射している事だろう。
……何だか勿体無い気がした、だけれど、殺害しない限りは自分は脱出する事が出来ないのだ。
ちょっとした葛藤を経て、自分はキュアサンシャインの薄い胸板にナイフを差し込む、簡単にキュアサンシャインの肉体はナイフを受け入れ、感謝の出血をナイフで傷付けた所から放つ。
「や、やっと……か……」
「あぁ、やっとだよ」
自分はそう言って、ナイフを抜こうかと思ったが、止めた。
さようなら、キュアサンシャイン……自分はそう思い、ナイフを抜き取り、次にナイフをキュアサンシャインの首筋に当て、ゆっくりと出血させ、一気に頚動脈にナイフを差し込む。
これで終わったな、自分はそう思いながらナイフを抜き取り、急いでキュアサンシャインのオレンジ色の服に赤き血を擦りつけ、ナイフの血を拭う。
自分はキュアサンシャインの首の事を考え、すぐさまその場を離れる、これで自然にキュアサンシャインも死ぬだろう。
自分はそう考えて、走って自販機前を離れて、校門へと走る──次に自分はコンビニへと走る──
- Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 プリキュアバトラーズ編 ( No.220 )
- 日時: 2017/08/24 21:47
- 名前: 彩都 (ID: npB6/xR8)
…………今日は何だかあっさりとした戦いだったな、自分はそう思いながらコンビニの飲料コーナーで佇んでいた、コンビニの店員にとっては迷惑かもしれないが、今は佇んでいなければ考えが纏まらなかったからだ。
全くだ、全くだ、としか言えない戦いだったな、まぁ、昨日みたいにキュアエコー、キュアマリンの様に激しい戦いではなかったからよかったものの……これ以上戦ってみろ、完全に肉体が壊れてしまうのでは無いか? と思う。
未だ左腕は治っていない、だから『無理は禁物』という言葉が自分によく合う。
ふと、飲料コーナーを見ていて、ビールが飲みたくなった、あぁ、この仮想空間に来てからそもそもとして、ジュース、水しか飲料は飲んでいない、と思った自分は扉に手をかけて、その場で硬直する。
何故なら『今の姿が中学生だから』だ、そ、そういえば煙草も酒もエロ本も買った事が無いぞ? せ、セーフなのか? と考え、静かに扉から手を離し、顎に手を当てる。
自分の姿は現在中学生、弁当食事面では何を買ってもセーフだった、だが『二十歳以上のモノ』はどうだ? 買った事も見た事も無いのだ。
実際問題セーフなのかアウトなのかも分からない──いや、今の姿は中学生なので、アウトかもしれないが──でも『物は試し』と言うのだ、自分はもう一度扉に手をかけて扉を開け、安いビールを手に取り、レジカウンターへと向かう。
「これ、下さい」
「えーと……年齢を確認出来る物はありますか?」
「無い」
「……それならご購入は無理ですね、すみません」
「……はい」
自分は店員にビールを渡して、コンビニを出る。
いや、やっぱり無理だったか、でもこうやって抑制されると意地でも飲みたくなる……一体どうすれば良いだろうか? 自分はそう考えて、静かに帰宅する事を考える──
帰宅してもビールとかはない、いや、ある筈が無いのだ、購入もしていないし。
あー、久し振りにビールでもお酒でも何でもかんでもアルコールが摂りたいなぁ! 心の中で叫んで自分は風呂に入る事を考える、はぁ、全くビールも飲めない世界は窮屈だな……自分はそう考えて湯船に湯を溜めながらその場で溜息を吐く。
いや、溜息を吐いても何の意味もないが、でもしていると少し安心する、自分は洗面器に座って、湯船に湯が溜まるのを待機する。
はぁ、本当、今日という日は面倒な一日だな、自分はそう思いながら栓を締め、風呂場を出、服を脱いでから湯船に浸かる──おっと、左手には気を付けないと、そう思いながら自分は左手には気をつける──そして上がった後、プリキュアの図鑑を確認すると、『明堂院いつき 殺害完了』と表示されていた、残りのプリキュアは大体十人、どんな奴が残っているのか? 自分はそう思いながらベッドにダイブする──
第四十三章 堂 TEMPLE 完
第四十四章 月 MOON
- Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 プリキュアバトラーズ編 ( No.221 )
- 日時: 2017/08/25 21:44
- 名前: 熱都 (ID: 8.g3rq.8)
…………ん、よく寝た、気がする。
自分はそう考えて、ベッドから起き上がり、制服を着る。
そして時間を確認する、時間は朝の七時だった。
生憎暇である、自分はそう考えて、学校に向かう事を考える。
学校と言っても、どうせ寝ているだけだし……そう思っていると、何か違和感があった、その違和感は左手だった。
まさかな? と思い、自分は左手を擦る、すると「痛みが少し引いていた」のだ、これは何とも嬉しい、たった二日三日で痛みが引くのなら、約一週間で痛みも消えるな、と思った。
「今日は良い事があるかもしれない」
自分がそう呟いた瞬間だった、目の前に前に花咲つぼみの家でお茶会──と言う名の女子会だが──を共にした月影ゆりを発見した。
「あっ、月影──」
自分が彼女の名前を言おうとした時だった、急に強い風が起き、月影ゆりのスカートごと捲れる、自分は強い風が舞った所為で目に砂が入って顔を覆っていた。
「…………貴方」
「ん?」
背後に自分が居る事に気が付いた月影ゆりは自分の顔に近づいて真剣な表情で自分を見ながら言葉を発す。
「貴方……確かつぼみの……」
「薬袋、薬の袋で薬袋ッス」
「そう、薬袋、だったわね、貴方私のスカートの中見た?」
「いえ、見ていませんよ? だって自分、目に砂が入って顔を覆っていたし」
「嘘ね」
「はぁっ?」
自分が不思議な声を出した瞬間だった、月影ゆりは自分の右頬を強く叩いた──な、何もして居ないし、何も見ていないのに……自分はそう思いながらその場で溜息を吐く──
- Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 プリキュアバトラーズ編 ( No.222 )
- 日時: 2017/08/28 22:05
- 名前: 彩都 (ID: iXLvOGMO)
やっぱり今日は不運な日なんじゃないか? 自分はそう考えて、学校に到着する。
そして靴を履き替え、階段に登ろうとした、すると階段の踊り場に月影ゆりが立っていた。
月影ゆりは教師と会話していて、自分に気が付くと、スカートを押して隠していた。
……誰もお前の下着なんか見ねぇよ、心の中でそう呟いて階段の踊り場を通り過ぎようとする、すると階段の踊り場に備え付けられているガラスにボールが当たり、ガラスが割れてしまう。
「うわっ!?」
「あっ……!」
教師と月影ゆりが悲鳴にならない声を上げる、自分は心の中で溜息を吐いて、教師と月影ゆり共々押し倒し、背中にガラスが当たってしまう。
「うっ!?」
二人を押し倒した所為で左腕の怪我が響いて、その場で出血してしまう、幸運にも出血量が少ないから安心し、自分はその場で立ち上がって二人に言う。
「だ、大丈夫ですか?」
「あ、あぁ、有難う」
「…………」
ん? 月影ゆりだけ自分の左腕を凝視している、どうしてだろう? と思い、左手を見ると、『指先から赤い液体が出現して』いた、あっ、大丈夫、と思っていたけど、血が出る程左腕を打ったのか、と思い、自分は教師、月影ゆりと共に保健室へと向かう──
「生憎背中に怪我は無いね、良かったね、だけれど、左腕が心配だ、君は何をしてこんな怪我を?」
保健室の先生に言われ、そっと右手で中指を立てる、すると脳天直撃拳骨を受けてしまい、保健室の先生は保健室を離れて会議に向かう。
そんな中、自分の事を見る月影ゆり。
「さっきは助けてくれて有難う、左手の出血に言葉が遅れて」
「まぁ、そりゃそうだよな」
自分はそう呟いて、包帯グルグル巻きの左手を上げる、今はもう出血は止まっている。
「まぁ、それにしても出血して、制服が汚れたのは失敗だ」
自分はそう言って洗濯機に入っている自身の制服を見る、今の自分の格好は保健室に備えられている予備の制服だ。
「でも、今日の朝、スカートの中覗いたの、忘れないから」
「うーん、覗いていないんだけどなぁ……あっ、じゃあ自分が月影ゆりの今日の下着の色を言おう、そして当ててしまったら見た、と言おう!」
「それじゃあ嘘吐けるわよ?」
「……じゃあどうしたら下着を見ていない、と断言出来るのか?」
「無い、と言えば簡単ね」
「うーん、それだけは避けたい、何故なら自分は無実だからね」
「だけれど、無実なら私の後ろに居るのも可笑しいわね、後ろに居たら、確実に私の下着を確認出来るわ」
「果たしてそうだろうか? 顔を覆っていた場合は?」
「それでも指の隙間から確認出来る」
月影ゆりの物の見事な反論に自分は静かに溜息を吐く──どうしたら信じてくれるだろうか?
- Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 プリキュアバトラーズ編 ( No.223 )
- 日時: 2017/08/29 21:15
- 名前: 熱都 (ID: 5TWPLANd)
「……分かった、月影ゆりの下着の色は黒で無地の黒でした、これでどうだ?」
自分が無実を言う為に適当な言葉を並べると、月影ゆりはメガネを上に上げて静かに言う。
「あら? よく今日の下着の色が黒で無地だって気付いたわね? 矢張り見ているじゃない」
「はぁ!? マジか!?」
コイツどんだけ大人なんだよ!? と思い、その場で立ち上がる、すると月影ゆりは口を押さえて自分に言う。
「嘘よ嘘、流石に今此処で下着の色を言う馬鹿がいるかしら?」
「ま、まぁ、そうかもしれないけれど? で、自分が見ていないって分かるよな?」
自分がそう言うと月影ゆりが言う。
「果たしてどうかしらね? 実際に確認して見る?」
月影ゆりはそう言ってスカートの裾を少しだけ上に上げる、自分はそのまま月影ゆりを見つめる。
「あら? よく嘘だって言うのが気が付いたわね、もしも「見たい」と言っていたら痛い目を見る事になっていたわ」
淡々と述べる月影ゆりを見て、自分は少しだけ引く、何なのコイツ? さっさと殺害しようかな? と思った所だ、急に月影ゆりが言う。
「さて、からかいは終了して」
「からかいかよ」
「いい加減正体を見せたら? プリキュア殺しの薬袋君?」
「……気付いていたのか」
自分はそう言って月影ゆりを睨む。
「えぇ、そう、でもそう簡単に分かるってのもつまらない、だから少しだけ小細工を」
「小細工?」
「そう、「野球部に態々ガラスを割ってもらった」、そして貴方が助けるかを観察した迄」
「……成程、つまり自分はアンタの手の平で転がっていた、という訳か……!」
自分はそう言って、怒りのあまり、右手を強く握り締める──早くコイツを殺害しないと……そう思いながら自分はナイフを探す──
- Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 プリキュアバトラーズ編 ( No.224 )
- 日時: 2017/08/30 21:38
- 名前: 彩都 (ID: Btri0/Fl)
「あら? 殺害する為に道具をお探し? だけどそれは不可能、何故なら、『貴方のナイフは私の鞄の中に隠させていただいた』わ」
月影ゆりはそう言って、ナイフを探す自分の手を止めさせる。
「てめぇ……!」
「それでは武器も隠した事だし、変身して貴方を倒すわ……月光に冴える一輪の花、キュアムーンライト!」
月影ゆりが変身道具を持って、叫ぶ、すると目の前に紫色の女性が現れる。
「それがアンタの変身した姿ってか!」
「そう、名前はキュアムーンライト!」
「うっせぇ」
自分は簡単にその場から壁に向かって壁蹴りをして、月影ゆり──基、キュアムーンライトの顔面にパンチを放つ、だが、キュアムーンライトは簡単に自分の拳を受け止めて、床に叩きつける。
「ぐえっ!」
「まだ攻撃はしない事、『空間聖域(エリアフィールド)』を発動していない」
キュアムーンライトはそう言って、『空間聖域(エリアフィールド)』を発動する、これで戦えるってか? と、思った瞬間だった、キュアムーンライトは自分の頭部を踏みつけて、近くにあった耳掻きを持ち、自分の目の前に近付ける。
「貴方をこれで攻撃するわ、血だらけになる体に恐怖しなさい?」
「くっ!?」
頭を踏まれて、頭部の動きが取れない、だからこのままだと、本当に血だらけになる! 自分はそう思い、どうするかを考える。
「ま、待て!」
自分はそう言って、時間を稼ぐ事を考える。
「何?」
「まぁ、待てよ? なっ? よぉく、考えて欲しい、今お前が自分の顔を踏ん付けているとしよう、もしも、もしもだ、『自分が顔を上げる』とどうなるか? そう、答えは簡単だ、てめぇのスカートの中が見える、つまり下着の色も分かるぞ?」
自分の咄嗟の言葉に対し、キュアムーンライトは自分の顔を見つめて言う。
「それは無いわね、何故なら、『変身したらスパッツを着用している』からよ!」
「……はぁ!?」
キュアムーンライトの発言を受け、自分は驚愕する、それなら下着の色どうとか関係ないって事! つまり相手の心を揺さぶる事が出来ない! 畜生! 作戦失敗! 自分はそう思い、心の中で絶望する。
あぁ、このまま血だらけになるのか……自分はそう思い、その場で目を閉じる、すると一つの案を思いつく。
自分はすぐさまその案を実行する。
「甘かったな、簡単に脱出する事が出来るようだ」
「えっ? 何を言って──」
自分は保健室の椅子を掴んでキュアムーンライトに投げる、するとキュアムーンライトは避けて、足を退ける、その瞬間を狙って、自分は起き上がる、
「これで脱出出来たぜ? 後は肉弾戦が待っている! かかって来いよ、その耳掻きで自分の体を血だらけにするんだろう!? やってみな!」
自分はそう言ってキュアムーンライトを挑発する──キュアムーンライトがこの挑発に乗るかは分からない──
- Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 プリキュアバトラーズ編 ( No.225 )
- 日時: 2017/08/31 21:43
- 名前: 熱都 (ID: MMm5P7cR)
「ほう?口だけは達者のようだな」
キュアムーンライトはそう言って構えをする、自分はナイフが無いので、両手が右往左往していた。
そしてキュアムーンライトが自分に向かって突進を仕掛けてくる、まさかの構えは無視! 自分はそう考えて、避ける事を考える、だが此処で避けてどうする? 意味が無いだろう? 自分はそう考えて、突進で返してみる。
「!?」
案の定、キュアムーンライトは驚愕していた、よし、このまま押し倒してナイフを手に入れる! 自分はそう考えて、キュアムーンライトに突進からの押し倒しを披露する。
「くっ!」
キュアムーンライトは少し呻いて、腹部に抱かれる自分の頭部を一発殴る。
「痛い!」
「だろうな、だって人間の中で一番弱い所よ、頭部は」
「知ってる……だからナイフを返したら離してあげよう」
「それなら頭部を攻撃する迄!」
キュアムーンライトはそう言って、両手で自分の頭を殴ってきた、痛い、流石にこれ以上ダメージを受けてしまうと、死んでしまう場合がある、自分はナイフを手に入れる事を諦めて、キュアムーンライトから離れて、観察する事を考える。
果たして何処にナイフがあるのだろうか? 鞄、と言ったが、スカートの中に隠す、なんて芸当は考えてみて行動してみたが……まず、聞いた事が無いから、スカートの中という考えは無い、と考えて……自分はそう考えながらナイフを隠した鞄を目を細めて、探す──
- Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 プリキュアバトラーズ編 ( No.226 )
- 日時: 2017/09/01 21:32
- 名前: 彩都 (ID: 07aYTU12)
自分は静かに鞄を探す、だが近くに鞄等無い。
「あらどうしたの? 鞄でもお探し?」
「……そうだけど?」
「生憎この部屋に鞄は無いわ、あるのは『この部屋の外』ね、だけれど、カードの効果で『この部屋から出られない』、つまり貴方はチェックメイト状態、私が貴方を倒してしまえば、全てが終わる」
「はっ! そんな事させねぇよ、だったら……『力技で解決させる』のみ!」
自分はそう言って、キュアムーンライトごとタックルして、出入口のドアに押し付けて、ドアを破壊しようと考えるが、中々に強靭、中々に強固で壊せなかった。
「くっ! 無理かよ……!!」
「そう、無理なのよ、だから貴方の敗北」
「それだけは阻止したいね……!」
自分がそう言って、キュアムーンライトから離れる、さて、どうするか? 流石にはさみでキュアムーンライトを殺害? 馬鹿言え、どうやって『殺害する』んだよ? 刺して? 柄で殴りつけて? 無理無理、合理的では無い、ではどうするか? 最終的に椅子を持ち上げて撲殺ってか……? いや、その方が考え的には素晴らしいだろう、自分はそう考えて、椅子を持ち上げる。
椅子は丸いクッションが付いた四脚タイプの椅子だ、これで撲殺とかすれば、相当痛みを与えられるだろう。
「へぇ、ナイフが無いなら椅子でも使う、ね……」
「仕方無いさ、武器が無いなら作ればいいからな」
「成程、まるで昔のアメリカンな人みたい、開拓地魂と言いますか何と言いますか」
「そんな御託はどうでもいいんだ、さっさとアンタを倒して、この空間から脱出する、それが今のミッションだ」
自分はそう言って口の端を歪ませてキュアムーンライトを見る、さぁ、どう調理するか? 簡単だ、撲殺、では調理迄の手順は? 簡単だ、『椅子でボコボコに殴って殴って殴りまくる』のみだ。
自分はそう考えて、キュアムーンライトに突進を仕掛ける、そしてキュアムーンライトの懐に潜り込んで、椅子を一振り、すると、キュアムーンライトは窓ガラスがある方へと吹っ飛び、窓ガラスを砕いてグラウンドに落ちる。
「ふむ、扉なら無理だが、ガラス等の薄い物なら壊せる、と……中々に面倒だなあのカード……」
自分はそう呟いて、保健室を脱出し、目の前に寝転がるキュアムーンライトを見つめる。
中々に起きない、さてどうするか? 運動場──いや、グラウンドだ──だけに顔面に水でもかけて起こしてみるか? だけどどうやって水をかける? そんなバケツみたいな道具なんか無いし……自分はそう思いながら、頬を掻く──さて、どうやって倒そうか? 自分はそう考えて、椅子を握り締める──
- Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 プリキュアバトラーズ編 ( No.227 )
- 日時: 2017/09/04 21:56
- 名前: 熱都 (ID: Xr//JkA7)
「はぁ……面倒だ、実に面倒だ」
自分はそう呟いて、目の前のキュアムーンライトを見つめる、中々に起きない、いや、起きる素振りさえない。
まぁ、頭上から落ちたしな、流石に気絶、失神、意識不明にはなるだろうな、自分はそう考えて、キュアムーンライトの胸倉を掴んで、頬を叩いて起こす。
「おい、起きろ、朝だぞ?」
「朝では無い……いや、授業が始まる前だから朝だな」
「うん、分かったから降参しろ? なっ? そうした方が安全だ」
「何処が安全だ、安全なら、私は胸倉を掴まれていない筈だが?」
「うん、どうでもいいからさっさと逝け」
「逝きたくない、まだお前を倒す迄は……!」
キュアムーンライトはそう言って、自分の手を叩いて、胸倉から離れさせる、そしてキュアムーンライトは構えを作って自分を睨む。
「さて、後はお前を倒すだけだ、椅子を武器にしても無駄よ? 簡単に壊してあげる」
「ほう? それは素晴らしい行動だ、だけど簡単に壊されても困る、何故なら椅子は今の自分の武器だからな、そう簡単に壊されてはアンタを倒す方法が無くなる」
自分はそう言って、強く椅子を握りなおした、壊されないように気をつけなくては……自分はそう思いながらその場で深呼吸を繰り返す──さぁ、キュアムーンライトよ、アンタをボコボコにしてやる──
- Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 プリキュアバトラーズ編 ( No.228 )
- 日時: 2017/09/05 21:25
- 名前: 彩都 (ID: w93.1umH)
それにしてもどうするか? 椅子を壊された時の事を考えなければならないな、自分はそう思いながらキュアムーンライトを見つめる。
椅子を破壊されてしまえば武器は無い、イコールとして素手での勝負となる、素手で戦ってしまったら、変身したプリキュアの方が自分より基本的に戦闘能力が高いので、そう簡単に勝てる確率が減ってしまう。
椅子を破壊されてしまった場合……そういう理論が起きる、自分はそう思いながらその場で静かに溜息を吐いて、椅子を捨てる。
「……?」
「もうダメだ、これでいいや、『椅子が壊れて使い物なら無くなる』なら、『そもそもとして捨てて戦えばいい』、もう素手で良いや」
自分はそう言って首を鳴らす、するとキュアムーンライトが自分に言う。
「中々面白い考えをするな」
「まぁね? 勝てないより勝てる方法を選ぶ、それが自分だ」
「成程、それでは、今から素手での戦いになるのか」
「あぁ、そう言う事だ」
自分はキュアムーンライトの右手を見て、動きを確認する、動いていないので、自分から先に動く事にする。
自分はキュアムーンライトに向かって左肩を前に出しての突進を仕掛ける、更に突進した後に右手でキュアムーンライトの腹部にワンパンを入れよう、と考える。
「突進? それなら受け止める迄!」
キュアムーンライトはそう言って自分の突進を受け止める、そして突進している途中に考えていた右手でのワンパンを取り入れる。
だが、キュアムーンライトはそれを見越してか分からないが、『片足で自分の顎を狙って蹴って』きた、まさかの行動に自分は驚愕して、少し宙に浮いて、地面に倒れる。
「えっ……?」
「何だ? どうかしたのか? さぁ、立って私と戦いなさい?」
「…………」
まさかのキュアムーンライトの行動に自分は顎を擦りながらイライラする、どうしてやろうか? そして自分はキュアムーンライトの足を見て、足払いを思いつく、自分はその行動に移し、キュアムーンライトに足払いをして、転ばせる。
自分は急いでキュアムーンライトの腰に座って、キュアムーンライトの顔を覗く。
「どうだ? これで形勢逆転……って、そもそも素手での戦いじゃなくて、蹴りの戦いだ……」
自分はそう呟いて起き上がろうとするキュアムーンライトに対し、キュアムーンライトの腰に体重をかけ、起き上がれない様にする。
「はい、これでアンタは終了……後はアンタを殺害するのみだ」
「くっ、動けない……もう私の負けか……」
そう言うキュアムーンライトに対して、静かに自分は言う。
「あぁ、そうだ」
自分はそう言って、その場で溜息を吐く──これでキュアムーンライトを殺害したら終了だ──自分はそう思いながら顎に手を当てて、口の端を歪ませる──
- Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 プリキュアバトラーズ編 ( No.229 )
- 日時: 2017/09/06 21:32
- 名前: 熱都 (ID: npB6/xR8)
言ってしまえばどうやってキュアムーンライトを殺害するか? そんなの簡単だ、ナイフでやる……考えても無駄、何故ならナイフが無いからだ。
じゃあどうやって殺害するか? 今此処にあるのは、そもそもとして無い、だから素手での殺害となる。
……いや、素手での殺害って出来るのか? 何故ならそういう描写は漫画アニメとかしかでしか見た事が無いのだ。
だから実際は出来るか分からない、まぁ、男性の場合、喉仏を壊してしまえば死んでしまうが……だが女性には男性が持つ喉仏がないのだ。
だから喉仏を潰して殺害する事等不可能に近い。
ではどうする……? 考えても考えても思い付かない事に自分は静かに溜息を吐く。
どうする? どうする? どうする? 考えても考えても思い付かない。
最終手段とすれば首を絞めての絞殺……だが結構体力がいる作業だ、何故なら相手が暴れてしまうからだ。
縄があればある程度は簡単、だがその縄でさえ無いのだ。
完全に詰んでいる……! そう思いながら自分は溜息を吐く。
無理だ、これは殺害する事が不可能だ。
自分はそう考えて、キュアムーンライトの足を掴んで骨折させる、これで簡単に起き上がれなくさせる為だ。
自分はキュアムーンライトから立ち上がり、静かにキュアムーンライトの前から消える──今日位はこの位で終了だ──
- Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 プリキュアバトラーズ編 ( No.230 )
- 日時: 2017/09/07 22:08
- 名前: 彩都 (ID: 3edphfcO)
って、そんな事はしない。
自分は心の中で呟いて、保健室に向かう。
そして保健室に侵入して、扉が開かないかを確認する。
矢張り開かない、では他の方法を使おう、自分はそう考えて、保健室から脱出し、外から学校の保健室に向かう。
そして保健室前に置かれている鞄を見つける、自分は鞄を探って、ナイフを取り出す。
自分はナイフを見つめ、自分の使用しているナイフだ、と理解する、自分はキュアムーンライトの前に走って移動し、キュアムーンライトにナイフを見せ付ける。
「これで自分の得物を見付けた、これで君を殺害する」
「……好きにしなさい、足も骨折して動けないのに……まだ乱暴にする気?」
「うん、だって、自分の事を結構痛めつけたしね」
「……反論出来ないわね、さっさと殺害して?」
「あぁ、分かった」
自分はキュアムーンライトと少し会話して、彼女の首にナイフを刺し、静かに気になった事を呟いた。
「んでさぁ、君のパンツは何色だった訳? 案外気になっているんだけど?」
「えっ? 今それ言う事?」
「いやぁ、今思い出したら、すっげぇ気になってさぁ? 最後の置き土産って感じで答えてくれんか?」
自分がそう言うと、少しだけ頬を紅に染めて自分に言う。
「……し、白よ、純白よ!」
「ふぅん、そうなんだ」
「な、何よ素っ気ない……」
「別に? 素っ気ないのは元からだよ……でも、黒とか言っていたのに……ただ単に見栄を張りたかっただけか」
「い、良いじゃない! どうせ貴方は敵なんだし!」
「まぁ、そうである」
自分はそう言って、その場で空を見上げた、綺麗な青空と太陽が自分を照射する。
全く、太陽ってのは何時も自分の事を見ている、月だって太陽の光に当たっているだけ、極論言ってしまえば『太陽の光は自分の事を見ている』って感じがする。
自分がそう思っていると、何時の間にかキュアムーンライトは息を引き取っていた。
自分はキュアムーンライトのスカートを覗き、スパッツをビリビリに破く、するとスパッツの中から純白の下着が現れる。
本当に白だったのかよ、と思いながら自分は背中の痛みを感じた。
あぁ、そうだ、自分は背中にガラス片が刺さっていたっけ? まぁ、色々な事があって、痛みを認識していなかっただけ、今になって認識したってか。
自分は急いで服を着る為に、保健室に移動し、洗濯機の中の自分の衣類を取って、今着ている服を脱ぐ。
うっ、少し濡れているけど、まぁ、良いか、自分はそう考えて、保健室のドアを引く。
すると簡単に引く事が出来、あぁ、もう出れるようになったのか、と思う。
そして自分は学校を脱出するように下駄箱に移動する──早く靴を履き替えて、学校を出なければ……そう思いながら──
第四十四章 月 MOON 完
第四十五章 花 FLOWER
- Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 プリキュアバトラーズ編 ( No.231 )
- 日時: 2017/09/08 21:44
- 名前: 熱都 (ID: hxRY1n6u)
「……待って下さい」
下駄箱で靴を履き替えようと、靴に手を伸ばそうとした瞬間、不意に可愛い声が聞こえ、自分は声の方に向く、其処に居たのは花咲つぼみだった。
「待って下さい、と申したんです」
「……それはどうして?」
「簡単じゃないですか、だって貴方が薬袋さんだからです」
「……言っている意味が分からないぞ?」
「プリキュア殺しの薬袋さん、でしょう貴方は?」
「……あぁ、そうだ」
「だからこそ、待って下さい、貴方は……私が倒します! いつきさんやえりかを……!」
「逆に後者は襲ってきたから正当防衛な筈──」
自分がそう返答した瞬間だった、花咲つぼみは自分の心臓目掛けて、掌底をぶつけてきた、いきなりの攻撃に自分は吹き飛んだ。
「正当防衛? だったらどんなコトでも正当防衛になるはずです、今さっきのだって、貴方が襲ってきたから正当防衛で防いだ、と言えば大丈夫ですか?」
「……中々にクレイジーな小娘だ、ていうか、いつきの件に関してはほぼ無抵抗な女の子を攻撃したっていう悪名高い事がつきそうだけど──」
またも、自分がそう発言した時だった、花咲つぼみは自分の右肩に自身の左足を乗せて、睨みながら右肩を踏みつけて自分を見つめる。
「そんな事はどうでも良いんです、一番重要なのは私達の仲間を傷付けた、って所です! だから! 私の堪忍袋の緒が切れました! 無抵抗な貴方をボコボコにします!」
花咲つぼみはそう言って、変身道具を取り出して、自分を睨む──
- Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 プリキュアバトラーズ編 ( No.232 )
- 日時: 2017/09/11 22:04
- 名前: 彩都 (ID: SkZASf/Y)
「プリキュア・オープン・マイハート!」
花咲つぼみがそう言って、変身しようとする、自分は急いでナイフを取り出して、ナイフの柄を先にし、花咲つぼみのおでこに投げる、すると花咲つぼみのおでこにナイフの柄がぶつかって、そのままの威力で背中から倒れる。
「てめぇさぁ? 『堪忍袋の緒が切れた』って言っているのに変身する気か?」
「そ、それの何が悪いんですか!?」
「悪いも何も、『自分の力で解決しようとしない癖に他の力を借りようとするな』よ……『堪忍袋の緒が切れた』ってんなら、自分の力で戦えよ! 自分の怒りの力を使用して、自分を攻撃しろよ! 変身しても自分は貴様に勝つぞ!? そんな仮初の力で貴様は自分に勝ちたいか!? 違うだろ! 今迄殺害されたプリキュアの事を考えろ! 貴様の手で! 貴様の力で自分を倒して欲しいだろうが! プリキュアに変身しても誰が得するんだ!? 自分だけだ! 他のプリキュアは弔えないぞ!」
自分の怒鳴り声を聞いて、静かに花咲つぼみが言う。
「それでも……『プリキュアに変身して勝った方が皆の思いを弔える』と私は思う! だから私は変身します! プリキュア・オープン・マイハート! 大地に咲く一輪の花、キュアブロッサム!!」
「……変身したか、花咲つぼみ……いや、キュアブロッサム」
自分はそう言って花咲つぼみの変身した姿、キュアブロッサムを見つめる。
「……見つめないで下さい」
「仕方無いだろ、弱点を探す為にも見ないといけないんだから」
「恥ずかしいです、男性に見られると」
「えっ? 自分の事を男性と見るのか? あぁ、そういえば最近男性扱いされていなかったな、現実世界、案外泣けるな」
「えっ? それは本当なんですか?」
「嘘に決まってんだろバカ女」
「何だろう、凄く腹が立ちます、堪忍袋の緒所か、脳の血管さえもブチ切れてしまいそう」
「よかったじゃないか、自分が殺害する間もなくて」
「いや、流石に貴方を倒す事が目的なので、殺害する間もないでしょうよ」
「あっ? そうなの? 君は自分を倒しに来たのか、何だ、自分に求愛でもしようとするのかと思ってた」
「する訳無いでしょう! 仮に敵同士なのに!? あぁ、もう! ノリが相手のペースに! 行きますよ!」
自分とキュアブロッサムはそう会話して、イライラしたキュアブロッサムは遂に動き出す、そして空中に浮きながら自分に向かって何度も何度も拳のラッシュを放つ──自分は両手をクロスして、キュアブロッサムの攻撃を防御する、中々に重い一撃だな……自分はそう思いながら、足を使用して、キュアブロッサムを蹴っ飛ばす──
- Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 プリキュアバトラーズ編 ( No.233 )
- 日時: 2017/09/12 21:20
- 名前: 熱都 (ID: DYDcOtQz)
中々に重い一撃を受けて、左手の事を考える。
結構左手は酷使してしまった、だから最悪今回の戦いで骨折するかもしれない……だが、骨折してでもこの女には勝たなければならない!自分はそう思い、一気に息を吸い、キュアブロッサムの腹部に頭から突進し、寝技を出そうか考えるが、キュアブロッサムは咄嗟の判断で、自分の腹部を蹴って吹き飛ばす。
自分は吹き飛ばされ、背中に下駄箱がある戸をぶつけてしまう。
すると自分はその場で悲鳴を上げる。
「うああ!」
それもその筈、自分の背中は大ダメージを負っている、さらにその戸はガラスが使われている戸なのだ。其処に背中を思いっきりぶつけて、ガラスが割れ、背中に刺さったのだ。
これは悲鳴を上げないといけない。
「煩いですね……あっ、カードを使用するのを忘れていました、『空間聖域(エリアフィールド)』発動!」
キュアブロッサムはそう言って、カードを発動する──発動するタイミング遅くない? 自分はそう思いながらその場で溜息を吐く。
「これで大声が出せるね」
「出さなくても良いですよ、私の耳に響きますし」
「酷いなぁ」
「酷いの大本は貴方ですけどね?」
「フフフ、中々口が達者だ」
「何処がですかね? 色々なプリキュアを殺してそんな事が言えるのは少々滑稽ですね」
「滑稽なのは君の方だ、何で二人、三人で自分を戦わない? その方が簡単に倒せる」
「……変身する仲間が居ないからですよ、もしも変身する仲間が居れば良いですが……」
「成程ね、まぁ、どうでもいいや」
自分はそう言って息を吸う、さぁ、どうやって倒そうか……自分はそう思いながらキュアブロッサムを睨む──
- Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 プリキュアバトラーズ編 ( No.234 )
- 日時: 2017/09/13 21:24
- 名前: 彩都 (ID: HTIJ/iaZ)
「…………」
さぁ、どうやって勝つか? 今迄の戦ってきたプリキュアの中で相当何か厭な予感がする……『まだ手を隠している』って感覚が。
自分はそう思い、右手にナイフを持つ、これで防御も攻撃もお手の物だ。
するとキュアブロッサムが自分の事を睨んで、突進を仕掛けてきた、避けないと、自分がそう思っていると急にキュアブロッサムは後ろを向いて、キュアブロッサムのお尻を自分の顔面で受ける。
「おしりパンチ!」
「!?」
いきなりの出来事に失言するしかない、そしてお尻の感触を左頬に受けながら自分は戸の角に頭をぶつけ、出血してしまう。
「どうですか……これが『おしりパンチ』です!」
「…………」
あーヤバい、完全にヤバい、これは本当に死ぬかもしれない、自分はそう思いながら血が出ている頭を掴み、考える。
頭から出血している、という事は怪我をしているんだよな? でも、どうやって怪我を止める? そんな方法、無いんだよなぁ……かといって、出血を止める為に行動するなんて、命取りにも程がある。
ではどうするか? そんなの……『その場で待機するしかない』じゃないか……少しでも動く事を諦め、少しでも、回復させる。
それしかないのだ、だがそれをプリキュアが許すと思うか? いいや、許さないだろう、だからこそ……『今、気力で立ち上がるしかない』のだ。
自分はゆっくりと起き上がり、頭を振って、プリキュアを見る。
「…………よくもやったな?」
「えぇ、やりました」
「…………」
コイツ……手加減位して欲しいぜ、自分はそう思いながらその場で深呼吸を繰り返す。
自分の人生の中で一番危ない、初めて人に刺された時よりも本当にヤバい、自分はそう思いながらプリキュアを見つめ、発言する。
「おしりパンチて……おしりパンチて……何の捻りもねぇ名前だなぁアッハッハッ!」
「なっ! その時は必死だったので、名前なんて考えていなかったんです! だからシンプルに!」
「うるっせぇ! 面白いなぁ! アーハッハッハッ!」
「……煩いのはそっちです! 私のネーミングセンスを笑って!」
「だって本当に笑えるんだもん! アッハッハッ!」
自分は笑いながらキュアブロッサムを見る、そして右手に持ったナイフを綺麗に投げ、キュアブロッサムの太股に刺す。
「!? いったっ……!」
「ハッハッハッ……気を抜くんじゃねぇよ」
自分はそう言ってキュアブロッサムを睨む、少しは出血も落ち着いた、後はキュアブロッサムを攻撃するだけだ、自分はそう思いながらキュアブロッサムに近づく──
- Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 プリキュアバトラーズ編 ( No.235 )
- 日時: 2017/09/14 21:37
- 名前: 熱都 (ID: 0llm6aBT)
そして自分はキュアブロッサムを抱き締める。
いきなりの行動にキュアブロッサムは顔を赤くし、心臓を高鳴らせる。
「なっ、なっ、なっ、何なんですかぁ!?」
「さぁね?」
自分はそう呟いて、そのままキュアブロッサムを押し倒す。
こんなに幼い子を襲うのって……何かゾクゾクするなぁ、だって自分、中学生は殺害した事は無いし、現実世界では。
逆に現実世界でもこんなに幼い子を襲った事無いし。
全く、仮想空間ってのは最高なんだなぁ……自分は心の中でそう呟いて、キュアブロッサムに刺さったナイフを抜き取り、彼女の服を縦に裂く。
すると綺麗な柔肌が現れ、ナイフが当たった所為で血が出、肌着が少し血に染まる。
「な、何をする気ですか!?」
「……殺人なんだけど?」
「それなら服を切らなくても良いじゃないですか! そのまま心臓にブスリッ! とすれば良いじゃないですか!」
「いやいや、自分は君に興味を持った、だから殺害するのは勿体無いなぁ、と思ってさ? 殺害する前に解剖したくなったんだ、君の体の中はどうなっているのか? ってね?」
自分が大嘘を吐くと、キュアブロッサムが叫ぶ。
「さ、サイコパス!?」
「違います」
自分はそう言って、キュアブロッサムを見る。
ナイフでこのまま殺害しても良いが、もう少し、様子を見て、殺害しようか。
自分はそう考えながら押し倒したキュアブロッサムの腹部の上に座り、キュアブロッサムを見つめる──
- Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 プリキュアバトラーズ編 ( No.236 )
- 日時: 2017/09/15 22:10
- 名前: 彩都 (ID: 9i/i21IK)
「前に五人で一緒にお茶会したの、楽しかったね」
「は、はぁ?」
自分のいきなりの発言にキュアブロッサムは不思議がる。
「いやさ? 突然思い出したんだ、『君のお婆ちゃん』の事を、ね? もしも、もしも『ッ君のお婆ちゃんを殺したら』、君ならどうする?」
「…………」
「おや? 考えたら、恐怖で口が開かないか?」
自分がそう言った瞬間に、キュアブロッサムは起き上がって、自分の胸倉を掴んで、叫ぶ。
「お婆ちゃんに危害は加えさせない!」
「ふぅん? それが出来るのか? 今の状況に対し? 自分はまだ君を倒す事が出来る、だからそんな事を言って君を惑わせる」
「う、煩い!」
キュアブロッサムは自分を攻撃するが、頭を交互に揺らし、攻撃を回避する。
「くっ……小癪な!」
「大癪かもしれないのに?」
「それはありません!」
「ですよねぇ」
「何か腹立つなぁ、貴方?」
「そう? まぁ、勝手に腹を立てな? 可愛い顔がブサイクになる」
「なっ!?」
いきなりの発言でキュアブロッサムは顔を赤らめる、まさかコイツ初心なのか? 自分はそう思いながらナイフを見せる。
「はい、それじゃあ死刑だ、面倒になった、君と絡むのが、ねぇ、良いだろ? 君を殺めても?」
「い、厭ですよ! 逆に貴方を私は倒します! 覚悟して下さい!」
キュアブロッサムは顔をごしごしと拭いて、自分を見る、そしてキュアブロッサムは動き出し、自分を攻撃する。
拳のラッシュで自分を攻撃するが、自分はナイフを使用し、右へ左へと攻撃を回避する、そして拳のラッシュが終わった、と思うと、今度はキックのラッシュだった。
華奢な足から放たれる攻撃に自分は両手を使って攻撃を防いでいく、手の三倍程足は力がある、と聞くが、本当にそうかもしれない、自分はそう思いながらキュアブロッサムの攻撃を受けては受け流す。
「な、中々に攻撃が当たらない……!」
「まぁ……ねぇ! 自分だってそう簡単に倒されないよ!」
と、自分が言った瞬間だった、いきなり視界にぐらつきが起きる、そしてキュアブロッサムの蹴りを顔面で受けた。
まさか、自分の不注意で攻撃を受けてしまうとは……不覚だ。
まぁ、視界がぐらついた理由は『出血多量』だろうな、と考える、何故なら未だ頭からの出血が止まらないからだ。
自分は顔面を押さえ、頭の事を考える、だがそんな事も考えられない程体力、血が疲弊、消滅していた。
そんな状況を見て、キュアブロッサムは自分の顎を蹴り、仰向けになった自分の左肩に足を乗せて発言する。
「今回は貴方の不注意から、負けるんですね」
「今回、と言ったな? じゃあ次回もあるのか?」
「ないですね」
「ですよねぇ」
自分とキュアブロッサムはそんな会話をして、キュアブロッサムは右手を後ろに下げ、トドメを刺す為に一気に息を吸う──
- Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 プリキュアバトラーズ編 ( No.237 )
- 日時: 2017/09/18 21:47
- 名前: 熱都 (ID: ZFblzpHM)
キュアブロッサムの攻撃を受ける瞬間、目の端にすのこを見つける、自分は右手で掴んで、キュアブロッサムの頭にぶつける。
「おらぁ!」
「ぐっ!」
キュアブロッサムはすのこの攻撃を左手で受け止め、すのこの攻撃の衝撃で、横に揺れ、軸をずらしてしまう。
自分はその隙を見て、左手でキュアブロッサムの足をずらし、何とか起き上がって、キュアブロッサムの背中ごと壁に押し付けて、首にナイフを当てる。
「ハァハァ……中々やるなぁ、後少しで意識が飛ぶ所だった……こんなに強いプリキュアは初めてだ」
「ハハハ……それは嬉しいですね、でも、これ、私の負けですよね?」
「うん、そうだね、だから……君はもう反撃しない事を此処に誓え、あぁ、君の親指の腹を切って、印をしてもらうよ?」
「……厭ですね、だって、私はまだ負けた、と思っていないですから」
「いや、もう諦めろよ……君の敗北はもう決定したんだ、だから諦めた方が良い」
「厭ですって」
「何でだ……だって、この状況で引っ繰り返せる方法といえば、仲間が来るか、魔法を使うか、のどちらかだろ? でも、君はそんな方法を持っていない、だから君の敗北が決まっているんだ、分かるか?」
「分かりますよ? でも、もう少し反逆心を持っても良いじゃないですか?」
「無駄だ」
自分はそう言って、キュアブロッサムの親指に切れ込みを入れ、出血させる。
これで彼女が印をすれば良いだけ、そう考えて、深い深い溜息を吐く──
- Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 プリキュアバトラーズ編 ( No.238 )
- 日時: 2017/09/19 22:09
- 名前: 彩都 (ID: Dbh764Xm)
「……分かりましたよ、さっさと殺害して下さいよ、もう諦めます」
「おう、そうか」
自分はそう言って、キュアブロッサムの心臓にナイフを刺す、そして出血させ、血をキュアブロッサムの服で拭う。
「はい、これで終了……中々に強かった……」
自分はそう呟いて、キュアブロッサムの服を見つめる。
……結構ボロボロにしてしまったな、もしも綺麗なまま置いていたらなぁ……自分はそう思いながら血を拭う。
「はぁ……早く帰って、服を着替えないとなぁ……」
自分はそう呟いて、靴を履き替え、学校を出る──
中々に大変で中々に疲れた、自分はそう思いながらカフェで一人、カフェ・オレを飲みながら休憩する。
血は自分の服で拭い、近くの百円均一のお店でタオルを買い、頭に巻いた。
服も適当に鞄の中に詰め込んで、血が付いた服を隠す。
これで大体は大丈夫、そう思いながらカフェ・オレを飲むと、『ふぅ』、と溜息を吐いた。
今日は二人、プリキュアを倒した、結構倒したな、と思うが、何気に二人プリキュアを殺害するのは何時もの事だな、と思い、外を見る。
ガキ共がはしゃいでサッカーボールで遊んでいる、ガキ共は道路の近くで遊んでおり、何時轢かれても可笑しくはなかった。
「はぁ……ちゃんとガキの事を見ろよ……何でこういう親が増えているんだか……」
自分はそう思い、久々に両親の事を思い出す。
こうして思い出してみると、あまり良い思い出が無いなぁ、と思う。
虐待、DV的な物は無かったが、よく、『じゃれ合い』として、殴り合いはしたなぁ。
でも、自分が成長する内にそういう『じゃれ合い』は無くなっていった。
何故無くなったのか? それは自分の『異常性』で『じゃれ合い』は無くなっていったのだ。
自分の肉体は他の人間とは違い、『リミッターが少し外れている』のだ、普通の人間はフルパワーの内20%から30%ぐらいしか出せない、だが火事になったり、危険な状況に陥ると、『火事場の馬鹿力』といい、フルパワーを出す事が出来る。
だが、自分の場合、『リミッターが少し外れている』ので、フルパワーの内、70%から80%を出す事が出来るのだ。
極論言ってしまえば、『一般人の二倍、三倍以上の力を出す事が出来る』と言う事。
これが判明したのが中学一年生の時、つまり、『第二次成長期』の時に判明した。
だからこそ……『自分は漫画、アニメのキャラの様に『異常』なのか』と気付いてしまったのだ。
気付いたから、自分はもう『其処から先の人生は何も言わないし、思い出したくも無い』、何故言わないか? 簡単だ。
『自分でも思い出したくない『厭』な過去』だからである。
さて、自分語りもここ迄にして、休憩も済んだ、自分はそう思い、鞄を持ってカフェを離れた──
- Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 プリキュアバトラーズ編 ( No.239 )
- 日時: 2017/09/20 21:53
- 名前: 熱都 (ID: Slxlk2Pz)
カフェを出て、自分は考える。
やる事が無い、と。
どうしようか? やる事が無いのだ、だから家に帰るのも億劫だ、と思い、ふと、空を見上げる、すると空は夕暮れを指していた。
……コンビニ弁当か何か買って帰ろう、そう思い、自分はコンビニへと向かい、弁当を購入する、そして次に自分はショッピングモールへと向かい、ファッション雑誌に載っていそうなお店へと向かう。
そのお店で適当に服を購入し、トイレに向かい、個室で服を着る。
これで寒さも凌げる様になった、流石に上着だけ羽織って、他全裸はキツい。
そう思っての衣類購入だ。
服も着たし、そうだ、軽食序でにパンでも買って帰ろう、と思い、パン屋に向かい、適当にパンを選んで、トレイの中に入れ、パンを購入する。
パンとは日本のみの言い方で、外国でパン下さい、と言っても通用しない。
ではどうやってパンを買うか? そんなの簡単だ、ブレッドと言えば良い、ブレッドとは、外国でパンの意味がある、だからブレッドプリーズとか適当に言ってしまえば外国でもパンを入手する事が可能なのだ。
そんな事を思いながら自分は自宅に帰宅する、そして鞄の中に押し込んだ血だらけの衣類を洗濯機の中に入れ、洗濯する。
これで安心だ、そう思いながら買ってきたパンを適当に食べ始める──
- Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 プリキュアバトラーズ編 ( No.240 )
- 日時: 2017/09/21 21:16
- 名前: 彩都 (ID: jtELVqQb)
買ってきたパンはメロンパン、クリームパン、食パン、ジャムパン、チョコパンの計五種類、自分は適当にメロンパンを齧る、ふむ、甘くて美味しい、と思う。
普通に買うメロンパンも美味しいが、パン屋で買うメロンパンも美味しいなぁ、と思う。
おっとそういえば図鑑を確認していなかったな、と思い、鞄からプリキュアの図鑑を取り出す。
『月影ゆり 殺害完了』、『花咲つぼみ 殺害完了』と表示されており、今日、戦った相手は殺害出来たか、と安堵する。
すると本の後ろ側が光っている事に気が付いた、えっ? 何これ? と思い、自分は静かに光っている部分を捲る。
すると其処には新しく、『何か』が描かれていた。
『新たなプリキュア、登場』と書かれていた、い、一体何の話をしているのか? と思い、光っている部分がまだあるので、捲ってみる。
な、何だこれは……? と思いながら自分は驚愕する、其処には『五人の新たなプリキュアが描かれていた』のである、其処には『『宇佐美いちか』、『有栖川ひまり』、『立神あおい』、『琴爪ゆかり』、『剣城あきら』が追加されました』と表示されている。
……何だか名前が平仮名で幼稚な感じを覚える──まぁ、幼児向けだから仕方無いとして──え、えーと名前は……『うさみ』、『ありすがわ』? 『ありすかわ』? 『たてがみ』? 『たてかみ』? 『りっしん』? 『ことつめ』? 『ことづめ』? 『けんぎ』?『けんじょう』? 『つるぎ』? な、何だこりゃ? 初見には読みにくいな……自分はそう思いながら忘れる事にする。
どうせ自分の目の前に現れたとしても……『殺害するだけ』だ、だから興味が無い。
自分はそう考えて、時間を確認する、おっともう七時じゃないか、晩御飯の時間だ。
自分は急いでコンビニ弁当を電子レンジの中に投入し、静かに食パンを口に運びながらプリキュアの図鑑を確認する。
でも『五人が追加された』って事は……『この五人を殺害すればこのミッションをクリアする事が出来る』…………? 何だ、それなら簡単じゃないか、自分はそう考えて解釈すると、電子レンジが鳴った。
自分は急いで食パンを口に運び、コンビニ弁当を貪る様に食べ始める──あぁ、そういえば洗濯物の事を忘れていた、自分はそう思い、食べ終わってから行動しよう、と考える。
そして食べ終わって、自分は洗濯機の中から制服を取り出し、脱水機能を使用する。
これで安心だ……そう思い、自分の体の事を考える。
ここ最近連戦連勝だが、肉体に相当のボロが来ているな、この状況で残り五人、殺害出来るか? 自分は顎に手を置きながら考えて、ベッド迄歩いてベッドにダイブする──そんな事、今考えても無駄だ、考えるのは明日以降にしよう、そう思いながら自分は睡魔に襲われる──
第四十五章 花 FLOWER 完
第四十六章 美 BEAUTY
- Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 プリキュアバトラーズ編 ( No.241 )
- 日時: 2017/09/22 21:54
- 名前: 熱都 (ID: Fm9yu0yh)
翌日になった、自分は静かに目が醒める。
あぁ、そういえば適当に制服は置いたっけ? と思いながら自分は洗濯機の前に移動する。
そして血が落ちている事を確認し、自分はその服を着る。
頭にも血が出ていたっけ? と思い、額を確認する、すると痛みは無く、別段普通科と思われた。
そして自分はパンを数個持って、鞄に押し込んで外へと向かった。
ふむ、朝は素晴らしい、何故なら掲揚をしたような雰囲気を感じられる、簡単に言えば、高揚感が溢れ出る。
そう思っていると目の前に一人の少女がいるのを発見する、少女はのんびり歩きながらぶつぶつと何かを呟いている。
自分は彼女のすぐ後ろに移動し、言葉を聞こうとする。
「まず、ケーキの作り方は……」
はいアウトー、危ない子だぁ、自分はそう思い、すぐさま立ち止まる。
こんな女の子と絡んでいては自分の正常な感覚が崩れてしまう、自分はそう思い、彼女を通り抜けようとした瞬間だった。
不意に肩を掴まれて、自分は振り向く。
「貴方は……? 薬袋さんですよね!?」
「!? ……まぁ、そうだけど?」
自分がそう言うと、彼女は笑って自分に言う。
「実は私、プリキュアなんです、だから貴方を倒させていただきます!」
そう言って彼女は変身道具を出して、変身する──えっ? 何このドッキリレベルの出来事? 自分はそう思いながら彼女の変身を見つめる──
- Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 プリキュアバトラーズ編 ( No.242 )
- 日時: 2017/09/25 21:45
- 名前: 彩都 (ID: bOxz4n6K)
「元気と笑顔を! レッツ・ラ・まぜまぜ! キュアホイップ!」
「…………」
何だコイツ、いきなり自分の肩を掴んで、変身して……これがゆとりって奴ぅ? 自分がそう思っていると、キュアホイップと名乗った少女が一枚のカードを出す。
「『空間聖域(エリアフィールド)』、発動!」
「……発動したか、それなら自分は自由に行動出来るな……?」
「えぇ、自由に行動出来ますよ?」
「そんじゃま、動きますかぁ?」
自分はそう言って、俊敏に移動して、キュアホイップの腹部目掛けて、ワンパンを放とうとするが、簡単に受け止められ、笑われる。
「あっれぇ? 薬袋さんってぇ? こんなに弱いんですかぁ? 面白いですぞぉー!」
「お前はガチャピンかよぉ!?」
自分はそう言って、キュアホイップが放つ攻撃を受け止める。
くっ……防戦では勝つ事は出来ない……ではどうするか? って、此処は通学路……何も無いよなぁ、と思ったが、流石に『アレ』はあるよなぁ、と思い、電信柱の根元に近づく。
あった、あった、2Lの満タンペットボトル、自分は両手で口の方を持ち、計4Lのペットボトルを装備し、剣の様に持つ、これで少しは戦える! 自分はそう思い、キュアホイップに突進を仕掛ける。
そしてキュアホイップの頭にペットボトルアタックを仕掛けるが、両手をクロスして、防御される。
「くっそ……!」
「甘いですよぉ? 私に勝つなんてぇ?」
「……一々口調が腹立つなぁ!」
「アハハ! だから何なんでしょう? 貴方には関係が無い事だと思いますけどねぇ?」
「うっぜぇぇぇー!!」
自分はイライラしながらペットボトルアタック連撃ヴァージョンをお見舞いするが、軽々と防御される。
おいおい、2Lだぞ? 遠心力も相まって最低でも三キロ以上なのに!? こんな細い体で……って言う事は段々と攻撃していくと何れは折れるよな? それなら勝率がグッと上がる! 自分はそう考えて、ペットボトルアタックを繰り返す。
だがキュアホイップは自分の手首を蹴って、ペットボトルアタックを阻止する──
「中々楽しかったですよおじさん」
「おじさん言うな! まだぴっちぴちの二十台! 二十台後半だけども!」
「私にとってはおじさんですけどね?」
「ひぃ! 止めてくれよ! 殺人鬼の一生は短いんだぞ!?」
「そんな事を言われても……善人で善意ある一般人のプリキュアである私には分かりませんがねぇ? 『殺人を犯す人の感覚』がね? それでもこれでもう終わり! 『キラキラキラルン、ホイップ・デコレーション』!」
キュアホイップはそう言って、手に持った棒を弄り、目の前に巨大なクリームを呼び出し、自分に発射する。
自分はその攻撃を避けられずに全身で受ける──
- Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 プリキュアバトラーズ編 ( No.243 )
- 日時: 2017/09/26 21:37
- 名前: 熱都 (ID: HijqWNdI)
「はぁっ!?」
目の前に現れた巨大なクリームを見て、自分は驚愕する、そしてその攻撃を自分は受けてしまう。
すると肉体に多大なるダメージが受ける、何だこれ……? 今まで感じた事が無い痛みは自分を包む、そして自分は電柱にぶつかる。
「ぐはっ!?」
自分は口から血反吐を出してしまう、何だこの攻撃は……とても痛い……自分がそう思っていると、キュアホイップが自分を見つめ、発言する。
「ま、まだ生きてる!?」
……生存確認!? 何!? プリキュアの技で自分は殺されかけたの!? 何それ!? 彼女、完全に自分を殺害する気満々じゃん! 凄い! これが殺される感覚!? 嬉しいなぁ! 自分はそう思い、電信柱を使って起き上がる。
「へへっ……中々に凄い攻撃だなぁ、案外痛かったよ」
「それは嬉しいですねぇ、でも貴方を仕留める事が出来なかったのが悲しいです」
「そうだねぇ、君も必殺技を出したんだから、自分も必殺技を使わないとなぁ?」
自分はそう言って静かに上着を脱ぎ、白いYシャツを見せる、そして次に服の中から小型ナイフを取り出し、口の端を歪ませて、キュアホイップを見る。
「さぁ、現れろ……「殺意」よ……キュアホイップを抹殺だ」
自分はそう言って小型ナイフを持つ右手に「殺意」を纏わせる、上手い事操れれば良いが……そう思いながらキュアホイップのスカートを見つめる──
- Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 プリキュアバトラーズ編 ( No.244 )
- 日時: 2017/09/27 22:34
- 名前: 彩都 (ID: h4V7lSlN)
流石にスカート切ったら恥ずかしさで攻撃出来ないだろう、と思い、スカートに狙いをつけた時、キュアホイップが自分に言う。
「うわぁ、ロリコンだぁ、獣(けだもの)だぁ、変態だぁ! 私のスカートを睨んでぇ! ま、まさかスカートの中を覗きたいと!?」
「……想像力豊か!?」
自分はキュアホイップの発言を受け、驚愕する、いや、いやいや、いやいやいやいや、自分にそんな趣味は無い。
そもそも性癖は無いのですが……ましてやロリコンだなんて……自分がロリコン? 流石にそれは止めて欲しいなぁ、だって自分はロリコンでは無い、何故なら小学生や中学生に性欲なんか掻き立てられないからだ。
しょんべんくせぇガキに欲情する人間なんて殺人鬼以下だろうが、もしくはクズかの二点だろ。
自分はそう思いながらキュアホイップにツッコミを入れる。
「いや、それはないですお嬢さん! 自分に小さい女の子を愛でる趣味は無いですから!」
「じゃあ何なんですか!? もしくは女装癖が!?」
「いや、それも無いです! ていうか自分の年齢以下の人間に欲情しないですし!」
「じゃ、じゃあ何なのよ!? 何でスカートを睨んだのよ!?」
「そこの論点!? い、いや、そんなのどうでもいいじゃないですか! 自分は君を殺害しに来ただけだ!」
何だよこの小娘……案外面倒だ、自分はそう思い、『殺意』を纏わせた右手でキュアホイップの首を狙う、するとキュアホイップは自分の右手を掴んで腹部に棒を押し込んで、鳩尾を攻撃する。
「うぐぅっ!?」
あまりの出来事に自分は驚愕する、嘘だろ? 攻撃が回避された? そ、それじゃあ次の攻撃をするのみ! 自分は右手の『殺意』を左手に移動させて、キュアホイップの首を絞めようとした、だが、自分の足先をキュアホイップの踵で踏まれ、悶絶する。
「いったぁ!?」
「私に攻撃をするなんて……まだまだですね!」
キュアホイップにそう言われ、小細工が多いな、と思う、すると此処で急に『殺意』の感覚が無くなり、その場でこけてしまう。
その隙を狙って、キュアホイップは自分の腰に馬乗りになって、腰を上下に揺らす。
「どうですか? これが貴方の実力……と言う事は私の実力の方が上って事ですよね?」
「……それは変身しているからだろう? もしも変身していなかったら勝ち目は?」
「……考えた事もないので、却下です」
「そうか、それは残念だなぁ、変身していなかったら自分にも勝ち目がある、と思ったんだが……」
自分はそう呟いて溜息を吐く、あーあ、キュアブロッサムの二の舞かな? 自分はそう思いながらキュアホイップを見つめる──
- Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 プリキュアバトラーズ編 ( No.245 )
- 日時: 2017/09/28 21:26
- 名前: 熱都 (ID: kgjUD18D)
勝てないのかぁ、それは残念だ、とっても残念だ。
今回も簡単に勝って、「プリキュア倒したぞー! やったー!」と祝いたかったが……流石に勝てないのなら諦めよう。
まず、絶対に勝つ相手では無いのでは? だって、この世界で穏便に生きる事も可能なのだろう? でもそれは出来ない、何故なら「残り数人のプリキュアが自分の命を狙っているから」だ、逆に言ってしまえば、「自分は何時でも狙われている状態」なのだ。
この状態で自分はどうするべきか? 簡単だ、プリキュアを倒すしかないだろう、でもどうすれば良い? 勝てない相手が現れた場合? それは簡単だ、「逃げれば良い」のだ、だがどうすれば逃げられる? 撒き餌でも撒けば良いのか? だがそんな撒き餌、どうやって手に入るのだ? そう簡単には手に入らないだろう。
勝てない、じゃあもう諦めても良いよね? 自分はそう思いながらキュアホイップを見つめる。
あーあ、こんな小娘に殺害、いや足止めを食らう位なら、もっと綺麗でもっと美しく、セクシーダイナマイトな女性に足止めを食らいたかったぜ、自分はそう思いながら笑顔になる。
「あのさぁ……君、色々と惜しかったね」
自分はそう言っていきなり起き上がる、いきなり起き上がってキュアホイップは驚いている。
「「君の体が軽過ぎて、腰に乗ってもあまり重みを感じなかったからすぐ起きれた」よ」
「!?」
キュアホイップは驚いていた、そして自分は右手の裏拳でキュアホイップの顔面を横に殴る──
- Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 プリキュアバトラーズ編 ( No.246 )
- 日時: 2017/09/29 22:11
- 名前: 彩都 (ID: ???)
いきなりの裏拳、いきなりの起床、いきなりの、いきなりの、いきなりの。
色々な『いきなり』が起きてキュアホイップは驚いている。
「なっ……!?」
「中々に刺激的な時間だった、だけれど……自分は『四十人以上もプリキュアを殺めてきた』んだぞ! お前みたいな小さいガキに負けない!」
自分はそう言ってキュアホイップに向かって突進を始める。
急に『殺意』が消えたのは自分の予想だと『このプリキュアには勝てないな』という敗北感! この敗北感の所為で『殺意』は消えたんだ、だから! 『絶対に勝つ』という気持ちでキュアホイップに向かえば良い! 自分はそう思い、キュアホイップの目の前で何度も何度も殴打を繰り返す。
キュアホイップは自分の攻撃をいとも容易く受け止めていく、だが受け止めていく、と言っても限度がある。
その限度を打ち破れば良い! 自分は攻撃を段々と速めていく、もっと、もっと速く! どんな攻撃でも数打ちゃ当たるんだ! 何度も何度も攻撃を放て! 何度も何度も素早い攻撃を……放て! 自分はそう思いながらキュアホイップに攻撃を打ち込んでいく。
そしてキュアホイップは後方に移動して、攻撃が終了する。
「ハァハァ……どうだ、これが自分の攻撃だ……」
「中々……やりますね……でも、貴方は相当数のダメージを受けている、と言う事は……? 『私の攻撃を受ければ倒れてしまう可能性もある』と言う事、更にその攻撃により、貴方は相当体力を削りました……だから私の攻撃を受け止める体力さえ少ないでしょう……」
「さぁ、それはどうかな? 君だって、自分の威力の少ない攻撃を受けて体力があるからって、『何度も何度も蓄積すれば何れは決壊する』んだぜ? 『塵も積もれば山となる』ってな? ダメージだって積もれば山となって倒れる可能性があるぜ? だから自分が勝つ可能性もあるし、君が勝つ可能性がある……さぁ、どっちが勝つだろうなぁ?」
自分はそう言って左手を押さえる、まだ左手は痛い。
「フフフ……でも、私の勝利は揺るがない!」
そう言ってキュアホイップが自分に突進を仕掛ける。
じゃあ避けなければ……そう思い、左足を後方にずらした瞬間、がくり、と左膝が地面についた、あぁ、もう動けないか……自分はそう思い、キュアホイップを見つめる。
この攻撃だけでも避けなければ……自分は静かに深呼吸してキュアホイップの攻撃を見る。
この攻撃……どうやって避ければ良いだろうか? 答えは簡単だ、『地べたに倒れて避ける』しかない! 自分はそう判断し、そのまま寝転がる。
するとキュアホイップは壁に激突し、頭をクラクラと動かす。
「生憎自分もそんな感じだよ……」
自分はそう言って、立ち上がってキュアホイップに近づき、キュアホイップの頭を蹴って、キュアホイップの首にナイフを刺し、出血多量にさせる、そして次に心臓にナイフを刺して終了。
「あぁ、これで終わったな……」
自分はそう呟いて、その場で深い深い溜息を吐いた。
そして学生の本分である学業を行う為、自分は痛い体を引き摺って、学校へと向かう──これでキュアホイップを殺害出来たら良いなぁ、と思う。
- Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 プリキュアバトラーズ編 ( No.247 )
- 日時: 2017/10/02 21:54
- 名前: 熱都 (ID: CwTdFiZy)
ダメージが半端ないんだ。
自分は口の中で鉄分の味を感じながら思う、もしも二人目のプリキュアが現れたらどうなるだろう? 答えは簡単だ、負ける。
今朝の戦いで相当体力を消費したのだ、これ以上今日は戦えない。
そう思って学校に到着する正門前にはにっくき敵、風利城ユアが存在する。
と、よく見てみると、風利城ユアの隣にメガネを装着した風利城ユーアも存在していた。
「……中々に珍しい構図だ」
自分はそう呟いて、校門を通ろうとするが、風利城ユーアに止められる。
「待ちなさい?」
「待ちません、学生は学業が本分、だから此処で立ち止まらずに教室で勉強したいです」
「その心意気はよし、だけれど、少しだけ待ちなさい? そうね、ちょっと来て?」
自分は風利城ユーアの顔を覗きながら溜息を吐き、仕方なく、風利城ユーアに着いて行く事にした、そして自分は体育館裏へと移動させられる。
……ん? 風利城ユーアって武闘派だっけ? と思っていると、急に風利城ユーアが壁ドンをしてきた。
「ねぇ、貴方……朝っぱらからシてきたでしょ?」
「へ、へっ? 何をでしょうか?」
自分がそう言うと、ストッキングを履いた足が自分の股に入り込む。
「何を、じゃないでしょ? はぁ、恍(とぼ)けないで?」
「恍けるって……? 自分は朝、普通に起きて、登校して来た身なんですが……?」
自分がそう言うと、風利城ユーアは溜息を吐いて、頭を抱える。
な、何が悪いんだ? 自分はそう思いながら頭を掻く。
- Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 プリキュアバトラーズ編 ( No.248 )
- 日時: 2017/10/03 22:00
- 名前: 彩都 (ID: J1W6A8bP)
「そうじゃなくて、君、今日プリキュアと戦闘したでしょ?」
不意に言われた言葉に自分は驚愕し、後退りする。
「……どうしてそれを?」
「簡単じゃない、貴方の肉体から『血の臭い』を感じるからよ、血腥(ちなまぐさ)い、と形容した方が良いかしら?」
「……アンタ凄いな、自分より年下ってのに……若者の人間離れ──いや、若者の常人離れか」
「あら? 私は殺人鬼の貴方と違って、人間離れはしていないし、常人よ? 貴方こそ『若者の異常人』じゃない? 『若者の常人離れ』の成れの果て」
「おっ? 言うなぁ、少し焦っちゃう」
自分はそう言って、左の方にずれ込む、何時でも逃げれるように、だが、風利城ユーアの足が自分の右太股、右足全体を動かせないように静止させている。
「あら、どうしたの? トイレ?」
「いえ、逃げ出したいんです、だって、『貴方の言いたい事が分からない』からね?」
「……私が言いたいのはこれだけよ? それ以外に用件は無い、だけれど、『帰さない』わ、どうしてか分かる?」
「……だから分からないって言ってんだろ、てめぇの耳は腐ってんのか?」
「ウフフ、よく言われるわ、うん、腐っているわ、何時だったかしら? 軽く数年前、中学時代だったかしら? 『佐藤の一族』が私の耳を──」
「大嘘吐かんで良い」
自分がそう言うと、風利城ユーアは笑って微笑む。
「あら? そう? まぁ、嘘だから良いけれど」
「えっ? 何処から何処迄がだよ?」
自分の言葉に風利城ユーアは答える。
「ん? えーと、『佐藤の一族』、軽く数年前、中学時代、腐っているって所が」
「おい、それほぼ全部じゃないか! ってか、『佐藤の一族』って何だよ?」
「えっ? あぁ、そうか、『参加者』じゃない貴方は知らないわよね、『佐藤の一族』はね──」
風利城ユーアが『佐藤の一族』について、喋ろうとした瞬間だった、不意に風利城ユーアの腰が震え、風利城ユーアは驚く、そして腰が震えていた原因はスマホだった。
風利城ユーアは急いでスマホを取り出し、耳に当てる。
「ひゃぁっ!? って、ちょっと何なのよユア!?」
『ユーア! さっさと帰ってきてよ! 一人だけじゃあ喉が潰れちゃう! 今日は声を使う仕事が多いのにぃ!』
「あぁ、確かにそうだったわね……分かったわ、今から戻るからもう少し待ってて?」
風利城ユーアはそう言って、スマホの通話を切る、そして自分に言う。
「ゴメンね、ユアが煩くて……時間が出来たら『佐藤の一族』について話をするから、それじゃあ」
「えっ? あっはい……」
風利城ユーアはそう言って正門に向かって駆け出す、『佐藤の一族』……何つー一般的な名前なのか? 自分はそう思いながら、安堵し、その場でへたり込む。
- Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 プリキュアバトラーズ編 ( No.249 )
- 日時: 2017/10/04 21:28
- 名前: 熱都 (ID: 59tDAuIV)
安堵した後、自分はその場で少し深呼吸をする。
全く……昨日一昨日のキュアムーンライト然り、今日のキュアホイップ然り、風利城ユーア然り……一体何なんだ? この数日で女運が底を尽きてしまったのか? それならそれで困るんだよなぁ……自分はそう思いながら頭を掻き毟る、今はそんな事をしても意味が無いが、精神を落ち着かせる為に仕方なくするしかない、そして自分はイライラと精神が落ち着き、静かに自分のクラスへと向かう──
自分のクラスに移動して、席に就くや否や、一人の男性が自分に話しかけてきた。
「やぁ! 薬袋君! 今日も元気かい!?」
声を掛けてきたのは半田鏝君だった、今日もテンションが高い、彼のテンションが低くなるのは何時なのか? 恋愛に失敗した時? 受験戦争で負けた時? もしくは寝込みを襲われた時か? とか、変な事を考えていると、半田鏝君が自分の顔面数センチの所で見つめていた。
「一体どうしたんだ? 今日は元気がない様に思えるが?」
「うわっと!?」
まさかの半田鏝君の顔面接近攻撃により、自分はその場で驚いてしまう。
「お、どろいた……い、いや、大丈夫、今日も元気はあるさ、一応は」
「そうか! 授業中に寝れる体力さえ有れば大丈夫だろう! 今日も元気に一日を過ごそう!」
そう言って、半田鏝君は自分の肩に手を回す、何と言うか、ねぇ? 暑苦しく感じるな、でも、自分の中学時代、友達も親友も居なかったから、少しだけ、こういう友達関係を作るのは良いかもしれないな、自分はそう思いながら半田鏝君が存在する事に安堵する──
- Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 プリキュアバトラーズ編 ( No.250 )
- 日時: 2017/10/05 21:38
- 名前: 彩都 (ID: GudiotDM)
「薬袋君、今日の授業は結構大変だぞ? 今さっき授業中に寝ても良い、と言ったが、実際は寝て欲しくないんだ」
「でしょうね、でも自分は寝たい、だって家でも寝足りないんだから」
「えっ? それはどうしてだい? 家でもちゃんと寝ているだろう?」
不思議そうに言う半田鏝君に自分は静かに答える。
「まぁ、そうなんだけど……何というか、『ずっと寝ていたい』って感じるんだ、どうしてか分からないけれど、『寝ていないと気が済まない』っていう感覚に近いかな? まるで『忙しくて眠たいのに、目の前の作業が中々終わらないから寝れない』みたいな?」
「その例えは分かりにくいし、意味が分からないな、辻褄が合っていない気がする、『寝ていたい』のに『寝れない』という矛盾があるぞ?」
「うん、自分で言っていて『何言ってんだコイツ』って感じた」
自分はそう言って頭を掻く、どうやって説明すれば良いだろう? 自分がそう思っていると、チャイムが鳴った、一応は予鈴だが。
「おっと、チャイムが鳴ってしまった、薬袋君、『ずっと寝ていたい』って感覚、状況を整理して発言出来るかい?」
「さぁ、どうだろうね? でも、眠たいんだ、何時でも何処でもね? もう、ずっと寝ていたいって感じ、そうだな、『ナルコレプシー』って知っているかい?」
「まぁ、一応は、確か『ナルコレプシー』って言うのは短時間睡眠障害だったかな? 何時の間にか寝てしまう障害、症状、病気だったな?」
「うん、そうだね、自分はそんな病気に罹りたいね、だって『眠たいのはナルコレプシーの所為です』って言えば万事解決じゃないか? だって、『眠たいのは病気の責任に擦り付ける事が出来る』んだぜ!? 逆に最高じゃないか、『自分の不得手を病気の所為にする』ってのは」
自分がそう言うと、半田鏝君は腕を組んで、首を横にゆっくり振る。
「私はその感覚、分からないな……君と同じ感覚に慣れなくてすまない……」
「いや、良いよ、自分が言った事は『全ての病気持ちの人に対して、侮辱している』ようなもんだし? 全面的には自分が悪いしね? おっと、そういえばチャイムが鳴っているんだったな、さっさと席に戻ろうか?」
「あぁ、そうだね、薬袋君と話していると、色々と理解出来る気になる、というより、『薬袋君の色々』が分かる気がするんだ、時間があればもっと会話したいね」
「自分も半田鏝君と会話していると、『半田鏝君の色々』が分かる気がする、いいね、『理解する』って事は」
でも、自分の『殺人鬼』の部分は理解されないだろうなぁ? と思いながら、半田鏝君が席に座る、と同時に一時間目の教師が教室に現れる、はぁ、今日も面倒な授業が始まるのか、そう思いながら、自分は溜息を吐く──
第四十六章 美 BEAUTY 完
第四十七章 川 RIVER
- Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 プリキュアバトラーズ編 ( No.251 )
- 日時: 2017/10/06 21:46
- 名前: 熱都 (ID: aOQVtgWR)
そして自分は厭々一時間目の授業を受ける、授業内容は数学、案外簡単なものだ、頭に公式を全て詰め込めば大体は攻略出来るから。
半分眠たそうな表情で授業を受け、自分は早く休み時間にならないか? と待機する。
するとチャイムの音が鳴って、やっと寝る事が出来る、と安堵する、そして自分は鞄を持って、屋上に向かう。
屋上は誰もいない、爽快な眺めが自分の目に写る。
やはり屋上は涼しくて良いなぁ、と思いながら鞄を枕代わりにして、自分は寝る事にする。
寝ても寝ても寝足りない、本当に大変な肉体だなぁ……自分はゆっくりと溜息を吐いて、睡魔に襲われる──
そして気が付くと、空はオレンジ色になっていた、ふむ、もう夕方か、と考え、肉体の痛みを考える。
寝ている間に相当のダメージが消えたな、今日の朝のキュアホイップの時のダメージは大体消えている、消えていないのはキュアエコーの時の左手のみだ。
自分は欠伸をして帰る事を考えるが、目の前に一人の少女が居る事を理解する。
「…………」
「貴方が……薬袋、ですよね?」
「でしょうね、君は?」
「私は有栖川(ありすがわ)ひまり(ひまり)、プリキュアです!」
「はい、そうか」
自分はそう言って懐からナイフを取り出し、ナイフを投げる、だが、有栖川ひまりは簡単に避ける。
「甘いですね、私はプリキュアですよ? そんな攻撃、受ける訳無いじゃないですか?」
……イラッとする、自分はそう思いながら起き上がる──
- Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 プリキュアバトラーズ編 ( No.252 )
- 日時: 2017/10/09 21:16
- 名前: 彩都 (ID: NtGSvE4l)
「……んで? 『空間聖域(エリアフィールド)』は発動したのか?」
自分がそう言うと、有栖川ひまりは『あっ』と言う様な表情をする。
「発動するのを忘れてました……! それは愚か変身も……!」
…………何コイツ? 馬鹿なの? 自分はそう思いながら溜息を吐いて言う。
「あーはい、さっさと変身して『空間聖域(エリアフィールド)』を発動してくれ?」
「は、はいっ! 分かりました! 知性と勇気を! レッツ・ラ・まぜまぜ! キュアカスタード! できあがり! そして『空間聖域(エリアフィールド)』発動! これで良いですよね……?」
有栖川ひまり基、キュアカスタードはそう言って首を傾げる、いや自分に言われても……というか、発動したって事は自由に戦えるよな? 自分はそう思いながら、口の端を歪ませる。
「それじゃあ君を殺害させてもらおうか? 殺人鬼として!」
「ひぃぃ! やっぱり怖いですぅ!」
「知るか! 自分は進む! 前へと!」
自分はそう言ってキュアカスタードが避けた時のナイフを手に取り、右手でナイフを持ち、キュアカスタードに向かってナイフでの攻撃を仕掛ける。
だが、キュアカスタードは自分の右手を見て、後方に受け流してから、左手の掌底を自分の腹部にぶつける、あまりの威力で自分は吹っ飛ぶ。
「……ッ!!」
自分は空中で回転し、威力を殺して、何とか、地面に足を着ける、な、何つー威力だ……自分はそう思いながら静かに息を吸い、キュアカスタードを見る。
ん? と思い、よく見ると、栗鼠(リス)のような尻尾を見つめる、……あれ、流石に偽者だよな? そう思いながらふりふり動く謎の尻尾を見る。
あれ、根元から切ろうかな? 自分はそう思いながら顎に手を当てる、するとキュアカスタードが言う。
「動かないなら……私から動きます!」
キュアカスタードはそう言って、前に向かって走り出し、自分に向かってクリームを出したと思ったら、クリームが拳の形になって、クリームの拳のラッシュを放つ、えっ? 何これ? 意味不明なんですけどぉ!? 自分はそう思いながら何とか攻撃を受け止めていく。
その攻撃はあまりにも重く、自分は何とか受け止めた後、膝を突く。
「ハァハァ……」
何つー攻撃だよ? 自分はそう思いながら大きく息を吸って、ナイフを懐に直し、パンチでの攻撃をしようとキュアカスタードに向かって走って攻撃をしようとする。
だが、キュアカスタードは俊足の勢いで自分から逃げる。
……すばしっこい奴め、自分はそう思いながらイライラと怒りが募っていく──さっさと帰ってご飯が食べたいのに……! 自分はそう思いながらキュアカスタードを追いかける──
- Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 プリキュアバトラーズ編 ( No.253 )
- 日時: 2017/10/26 21:03
- 名前: 熱都 (ID: SkZASf/Y)
中々に小癪な娘だ、自分はそう思いながら冷や汗を拭う。
此処で「殺意」を発動してもあの俊足を仕留める事は不可能に近そうだ……ではどうしたら良い? そう思った時にキュアカスタードが動き出す。
「えりゃあ!」
そう言って頭から自分の腹部に飛び込んでくる、そしてあの俊足、自分はキュアカスタードの攻撃を避けられずにフェンスに背中をぶつける。
「ぐぅぅ!」
あまりにも痛い一撃に自分は少しだけ息を漏らす、このプリキュア……強い! 攻撃というモノは「威力に速さを足すと、とんでもない爆発力を生む」のだ! その行動を無意識に取っている、というのなら……このプリキュア、「今迄戦ってきたプリキュアの中で最強」だろう! あーあ、こんなクソガキに自分は負けるのか……? 否! それは有り得ない! 自分はそう思い、キュアカスタードの頭蓋骨を掴んで、指に力を込める。
「て、てめぇ……これで逃げられないぜ……! さぁ、どうする……?」
自分の声を聞いて、ビビるキュアカスタード。
「ひえぇ……」
足をじたばたさせるが、逃げる事が出来ないので、水中の白鳥のように感じる、さぁ、頭を掴んだが、この先はどうしようか? 自分はそう思いながら肩で顎の汗を拭う──ってか、何で自分は汗を掻いているのか?
- Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 プリキュアバトラーズ編 ( No.254 )
- 日時: 2017/10/26 21:04
- 名前: 彩都 (ID: SkZASf/Y)
「…………」
自分は無言になりながら、キュアカスタードの頭部を掴んでいる指を見る、一体どうしようか? そう思いながら自分は片手で掴む事にし、裏拳を放つ様にキュアカスタードをフェンスにぶつける。
「痛い!」
知ってる、だからもっと『痛めつける』、自分はキュアカスタードのポニーテールのような髪を掴んで頭の上で回転させる。
「い、い、い……」
空中で回転させられ、キュアカスタードは声が出ない、そして自分はナイフを胸から取り出し、『キュアカスタードのポニーテールのような髪を切る』、そのまま髪からキュアカスタードは離れ、遠心力の勢いでキュアカスタードは吹っ飛ぶ。
自分はキュアカスタードに近づいて、顔を確認する、するとキュアカスタードは目を回している。
これは絶好のチャンスだ、と思い、キュアカスタードの尻尾に触れる。
ふむ、案外柔らかい素材だ、簡単に言えばウレタン素材か? と、変な事を考え、自分は『キュアカスタードの尻尾を根元からナイフで切る』、ふむ、これでもっとこじんまりに感じるな、と腰に両手を当て、満足になる。
「今日はこれ位にするか……あー、体の節々が痛いなぁ、年でも取ったのかなぁ……?」
「ま……待って下さい!」
『後ろから聞こえる謎の声を聞いて、自分は静かに振り向く、すると其処には泣きじゃくるキュアカスタード』の姿があった。
「……何で起きているんだ? 自分があそこ迄傷付けた、というのに……君という奴は……本当に死ぬ気か?」
「死んでも良いです! だけど、貴方も道連れです!」
「うぅん、それは厭だなぁ、何で自分が死なないといけないんだろう?」
「そりゃあ……色々なプリキュアを殺害した張本人! いや、殺人鬼だからこそ、この世界に跋扈してはいけないんです!」
「あぁ、そう言う事か、でもそれは仕方の無い事だ、自分が脱出するには殺人鬼にならないと」
……自分で言っていて頭が可笑しな事を言う、その前に自分は現実世界でも殺人鬼だっつーの。
「うるへぇです! 殺人鬼はこの世に存在してはいけないんです!」
「…………」
せ、正論だなぁ……この正論に返答出来る論なんかない、自分はそう思いながら冷や汗を拭う。
「あ、あぁ、確かにそうだな……」
自分は無難な返答をして、胸ポケットにナイフを収納する、何だろう? 小さいから拳だけで倒せそうだ、自分はそう思いながらキュアカスタードを見る。
「もう飽きたから、君の事は簡単に倒す事にしよう……そうだな、軽く拳だけで勝とうかな? それとも蹴りだけが良いかな? それは君が決めろ」
「両方厭です! 何故なら私が貴方に勝つから!」
鼻から息を漏らし、口の端を歪ませるキュアカスタード、実際どっちが勝つかなんて……自分以外有り得ない。
- Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 プリキュアバトラーズ編 ( No.255 )
- 日時: 2017/10/26 21:04
- 名前: 熱都 (ID: SkZASf/Y)
自分はナイフを収納した事を確認する、うん、ちゃんと収納しているな、今からの戦いでは心臓と首にナイフを刺す以外使わないからな、何故なら「手と足だけ」で勝とうとしているから。
自分は息を吸って、息を吐く、これで肉体の中の空気を一新させる、肉体の空気を一新させる、と言う事は「肉体に新しい空気を入れる」と言う事! つまり、「新しい空気を使用して肉体を強化する」事となる! 自分はそう思いながら、新しくなった肉体を少し動かす。
ふむ、動きが鈍かったのに、もう動きが少し早くなっている、矢張り呼吸をする事で肉体は新しくなるんだな、と判断し、キュアカスタードを見る。
髪は解け、体も砂埃で汚れている、あーあー、やだなぁ、こんな小娘と戦うなんてさぁ? だって、自分にメリットが無いからな。
そう思いながら自分は一気に息を吐く、そして自分はキュアカスタードに向かって近づく。
「!?」
いきなりの行動でキュアカスタードは困惑している、いいねぇ、その困惑、自分は口の端を歪ませ、叫ぶ。
「行くぞ! 今からお前を倒す!」
自分はそう言って、キュアカスタードの顔面に右の拳を放つ──そしてキュアカスタードは吹っ飛んで、フェンスに背中をぶつける──さぁ、どれだけのダメージが与えられただろうか? 自分は笑いながら、フェンスに沈むキュアカスタードを見つめる──
- Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 プリキュアバトラーズ編 ( No.256 )
- 日時: 2017/10/26 21:05
- 名前: 彩都 (ID: SkZASf/Y)
動かない、まるで死んだ感じだった。
「……えっ? 呆気ねぇ」
自分はそう呟いて、キュアカスタードに近づく、そしてキュアカスタードのスカートを捲り、思いっきりキュアカスタードの太股を叩く、だが起きない。
あっれぇ? 太股って叩かれたら案外痛いよね? なのに起きない……と言う事は自分の勝ちなのか? えっ? 可笑しくない? だって、殴っただけだぜ? そこ迄紙体力なのか? 自分はそう思いながら、何度も何度もキュアカスタードの太股を叩く、多分常人なら一発叩かれただけでも痛い筈だが……不思議だ、自分はそう思いながら、キュアカスタードを抱き上げ、うつ伏せにさせる。
『次の』が無理なら、これは自分の勝ちで良いかな? 自分はそう思い、キュアカスタードの『背中を思いっきり叩いた』、…………起きないな。
不思議だ、背中はどんな威力で叩いても一定の痛み、だと風の噂で聞いたが、まさかそれでも起きないとは……もしかしてこれは自分の勝ちかな? と思って顎に手を置いた瞬間だった、キュアカスタードの足裏が自分の手と鼻を巻き込んで蹴られる。
自分はあまりの出来事に仰け反って倒れてしまう。
な、何だ今のは……!? そう思っていると、顔を赤らめながらキュアカスタードが叫ぶ。
「スカートの中に手を突っ込まないで下さい! 恥ずかしいです!」
「……そこ!?」
まさかの論点に自分は驚いてしまう、其処は『痛かった!』とかじゃないのかよ!? と、自分が思っていると、キュアカスタードはまたも叫ぶ。
「そして痛かったです!」
「……遅い!」
自分はキュアカスタードにツッコんでしまう、まさかプリキュアにツッコミを入れるとか……中々ないぞ? 自分はそう思いながら頭を掻く。
「えーと……それだけ? それだけならもっと攻撃するけれど?」
「それだけですね……でも、攻撃されたくないです!」
「だよなぁ……」
自分がそう言うとキュアカスタードは自分に向かってクリームの拳を放つ、だが、一発受けた攻撃を見切れない筈が無い、自分は右へ左へと避けるが、顔面のパンチには避けられない。
「うげっ!」
自分は変な声を出して、その場に倒れる、い、痛いぞ……案外痛いぞ……自分はそう思いながら何とか起き上がる。
「やっぱりプリキュアだ、結構やるぅ……」
自分はそう言って、膝に手を置いて、息を吐く、結構ダメージが来ているな、連日の戦いの所為で肉体にもがたが来ているな……この勝負、一気に決めないと、自分はぶっ倒れてしまうな……自分は息を一気に吸っては吐く、さぁ、立ち上がれ、自分──! 自分は何とか立ち上がって、キュアカスタードを見る。
「……この一撃、この一撃で全てを終わらせる!」
自分はそう言って右手を前に出す、この一撃で戦いが終わるかはキュアカスタードの体力次第だ──
- Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 プリキュアバトラーズ編 ( No.257 )
- 日時: 2017/10/26 21:06
- 名前: 熱都 (ID: SkZASf/Y)
自分は右手に力を集中させる、さぁ、キュアカスタードを倒す為に右手に力を込めて……! もっと、もっと力が欲しい! 自分はそう思いながらキュアカスタードを見る。
この一撃……何処にぶつけようか? 顔面か? もしくは鳩尾か? ふぅむ……中々に面倒だな、自分はそう思いながらキュアカスタードの股間に注目する。
あぁ、膀胱って手もあるなぁ、膀胱にしたら、お漏らししちゃうかもなぁ……い、いや、流石にそれは女子にしてはいけないだろう、しても良いのは涎を垂らす事位だろう。
では何処に攻撃しようか? そう思っていると、キュアカスタードが自分に向かってくる、このキュアカスタードの攻撃、避けないと、右手に力を溜めた分が無駄になってしまう……! それは阻止しなければ……! 自分はそう考えて、走って逃げる。
い、今は不恰好な姿だが、許して欲しい、全ては君を一気に倒す為の行動なのだ、すまない……自分はそう思いながら右手にパワーが溜まっているのを確認する、ふむ、この攻撃を顔面や腹部にぶつけたらどうなるだろう? 多分骨が折れる、いや、それ以上だろう、顔面にすれば目が吹っ飛ぶかもしれない、腹部なら、腸や胃が破裂するかもしれない……まぁ、どちらにしても、とんでもない威力だろうな、自分はそう思いながらキュアカスタードが自分に向かって来るのを待つ──
- Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 プリキュアバトラーズ編 ( No.258 )
- 日時: 2017/10/26 21:06
- 名前: 彩都 (ID: SkZASf/Y)
「これで最期ですー!」
そう言って向かってくるキュアカスタードに仕留めた! と思った自分はキュアカスタードの腹部に向かって、渾身の右手の拳を放つ。
するとキュアカスタードの腹部に自分の拳が当たって、キュアカスタードは吹っ飛ぶ。
「きゃあぁぁぁ!」
「ふっ……これで終わった……」
自分はそう思いながら、その場でへたり込む、ハァハァ、と息が切れる、くそぅ、もう少し動けると思ったのになぁ……結構右手に力を使用し過ぎたようだなぁ……くっそ、もう動けない。
自分はそう思いながらその場で寝転がる、だが、フェンスに張り付いたキュアカスタードはまだ動いている。
あぁ、この勝負、自分の負けかぁ、と思いながら自分はその場で寝転がりながら右手を地面に鉄槌打ちする。
だが、キュアカスタードもふらふらである、こ、この勝負、引き分けかもしれないな、自分はそう思いながら、自分の体に鞭を打って、何とか立ち上がる。
「……矢張り中学生より大人だよなぁ……!」
「ぐっ……!」
これで終わりだ、自分は胸ポケットからナイフを取り出して、キュアカスタードにナイフを向けるが、ナイフを持った手はふらふらである。
「……そんな状況で刺せるんですか?」
「さぁな?」
自分はそう言って目の前のふらふらのキュアカスタードの心臓にナイフを入れる、だが思っていた場所の心臓より、少し上に刺してしまった、まぁ、心臓だし、セーフか、と思い、キュアカスタードの首に刺して終了。
これで終わったな……自分はそう思い、キュアカスタードから離れて、鞄を持って、屋上の出入り口に移動する。
前みたいな事は起こしたくないので、急いで逃げたい、だが、肉体がそれをさせてくれない。
自分は扉を開け、上半身と下半身が扉の境目で体が止まってしまう。
う、動けよ! 頑張って動けよ! 自分は肉体にそう叫ぶが、肉体は完全に休止モードになっている。
そして肉体から脳へと走る、自分は段々と眠くなる、両手よ、少しで良いから動け! なっ? ……おい、動けよぉぉぉ!! 心の中で叫んでも、肉体は動かない。
そして自分は力尽きて、その場で寝てしまう──自分の後ろではキュアカスタードが光っている──
「…………ん? 此処は?」
自分はそう思い、目が醒める、此処は……? そう思っていると、自分は寝てしまう前の事を思い出す。
あぁ、自分はキュアカスタードと戦っていて……と、思い、自分は外を確認する、外はもう真っ暗で、夜の七時を回っている、と思われる。
それにしても警備員が自分の事を見つけなかったんだな、と思い、自分は、屋上に向かって、戸を締めてから、屋上から飛び降りダイブし、木のクッションで威力を消し、何とか地面に着地する。
そして急いで自分は学校を出る──誰も見ていないよな? 自分はそう思いながら安堵する──
- Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 プリキュアバトラーズ編 ( No.259 )
- 日時: 2017/10/26 21:09
- 名前: 熱都 (ID: SkZASf/Y)
自分は走ってスーパーへと向かう。
そして籠を手に取り、適当に弁当を籠に突っ込む。
そ、それにしても寝ただけで走れる程に回復しているとは……自分の回復力に驚きながら自分はその場で息を吐く。
今日は疲れたな、相当疲れた、完全に疲れた、疲れたの三段活用。
それにしても、今日はカレー弁当にするか……自分はそう考えて、カレー弁当を二つ入れる、次に自分はレジに並んで、弁当を購入する。
ふむ、これで後は帰るだけだな、自分はそう考えて、空を見上げる、すると黒い空から雨が現れる。
「……うっそだろぉ?」
自分はそう言って、溜息を吐く、何で急に降って来るんだよ……あーあ、困ったなぁ、自分は苛つきながら雨宿りをする。
軽く十分待ってみたが、雨の調子はよくならない、自分は仕方無いので、歩いて帰る事にする、また走って滑ったり、体を痛めてはいけないからだ。
それにしても残り三人のプリキュアを殺害すれば、自分はこの仮想空間から脱出出来る……そして風利城に一発顔面を殴ってやる、自分はそう思いながら、右手に力を強めて、足にも力を込めて歩く──それよりもさっさと休憩して、残りのプリキュアを殺害したいぜ……自分はそんな事を思いながら頭を雨で濡らす──
- Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 プリキュアバトラーズ編 ( No.260 )
- 日時: 2017/10/26 21:10
- 名前: 彩都 (ID: SkZASf/Y)
そして自分は何とか自宅に帰宅して、電気を点けて、電子レンジにカレー弁当を突っ込む。
「ふぅ、後は温めてっと……」
自分は時間選択をし、温めスタートする、っと、その間に色々と片付けないとなぁ、と思い、お風呂場に向かい、湯船に湯を張る為に蛇口を捻って湯を出す。
そして電子レンジの前に立って、音が鳴るのを待つ、おっと、カレーで服が汚れないようにパンツ一丁で食べよう、そう思い、自分は服を脱ぎ捨て、洗濯機の中に突っ込んで、洗濯する、すると電子レンジが鳴る。
よしっ、もう食べよう、と思い、急いで電子レンジからカレー弁当を取り出し、付属のスプーンでカレー弁当を食べる。
「うん、美味しい、甘口や中辛ではなく、その中間、『甘辛い』って感じかな……うん、美味いな……」
そう言って、自分はカレーを食べていく、ふむー、満腹満腹……自分はお腹一杯になった腹部を擦りながら、お風呂場に向かう、すると湯が湯船の半分程溜まっている、おぉー、こりゃあいい、と思い、蛇口を捻って、お湯を止めて、パンツを脱いで、湯船にダイブする。
その時に左手だけは死守する、何故ならまだ左手は怪我をしているのだ、水が当たれば、相当大ダメージを受けてしまう。
ふぅ、何とか死守成功……そして自分は風呂に浸かりながらのんびりと時間を過ごす。
残り三人のプリキュアを倒せば、自分は脱出出来る、か……その三人を殺害する事が出来るだろうか? こんなに満身創痍の肉体で? 普通なら不可能だろう、でも、自分は……そう考えて、顔面に湯を手でぶつける。
そんなくよくよなんてしていられない、少しでも自分は前に進んでいるのだ、こんなんで諦めてはダメだ。
どうせ三人だろ? 三人をあっと言う間に殺害すれば良いんだろう? だったら簡単だ、今迄に軽く四十人程殺害しているんだろう? だったら、残り三人、殺害するのが簡単だろ。
自分はそう考えて、自身を鼓舞する、三人を殺害、か……何時出会えるか分からないのになぁに、悠長な事を考えているのか……自分はそう思い、その場で立ち上がる。
そして、風呂を出、脱衣所で体を拭いて、すぐに寝る準備をする、さっさと寝て、さっさと起きて、弁当を食べて……何時もの毎朝に備えないと……自分はそう思いながら、体を拭き終え、パンツを穿いて、ベッドに向かう。
「…………はぁ」
自分は溜息を吐いて、ベッドにダイブする、今日は今迄以上に疲れたなぁ、でもそんな疲れも寝てしまったらすぐに取れてしまう……流石若者の肉体だ、自分はそう思いながら、目を閉じ、寝息を立てる──明日はどんな明日になるだろうか? それは誰にも分からない──
第四十七章 川 RIVER 完
第四十八章 神 GOD
- Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 プリキュアバトラーズ編 ( No.261 )
- 日時: 2017/10/26 21:11
- 名前: 熱都 (ID: SkZASf/Y)
……目が醒めた、案外気持ちのよい目覚めではなかった。
久し振りにこんな感覚に陥ったなぁ、と思いながら自分は急いで起き上がって、欠伸をする、次に自分は電子レンジに向かい、適当な弁当を突っ込んで、温める。
温めている間に急いで目を醒ます為に頬を叩き、目を醒まさせ、顔を洗う為に洗面台へと向かう。
自分は蛇口を捻って、水を出し、両手で器を作り、水を集めて、顔面にぶつける。
……とても冷たい、とてもとっても冷たかった、なので、案外簡単に目覚めるだろう、と考える、自分は欠伸をして、服を制服に着替える。
結構肌寒く感じる、顔面で水を浴びたからだろうか? 等と巫山戯た事を思いながら電子レンジが鳴る音を聞く。
ふむ、もう電子レンジが鳴ったのか、と思い、ズボンを履いて、台所に向かう。
そして電子レンジから弁当を取り出し、弁当が入っていた袋から割り箸を取って、弁当を開封し、食べ始める。
熱いので、ゆっくりと弁当を食べる、中々に美味しい弁当だな、これは? これは……チキン南蛮というのか。
南蛮といえば、南蛮渡来とかが思いつくなぁ、南蛮といえば、薩摩の人間を思いついてしまう、それはどうしてかは分からないが、無意識で「そう」認識してしまっているのだろう。
自分は呑気にチキン南蛮の弁当を食べ終わらせ、割り箸ごとゴミ箱に放り投げ、鞄を持ってから、自分は学校へと向かう──
- Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 プリキュアバトラーズ編 ( No.262 )
- 日時: 2017/10/26 21:13
- 名前: 彩都 (ID: SkZASf/Y)
自分は靴を履いて、家を出る、そして家に鍵を掛けて、家の前を去る。
さて、どうしようか? 今日はプリキュアと戦いたくないんだよなぁ、昨日一昨日、一昨昨日(さきおととい)の戦いで肉体がボロボロなのだ、特にキュアエコーの時に戦った左手の骨は未だ折れ、罅がイっている、いい加減治れば良いのだが、中々骨は治らず、肉体、皮膚しか治らない。
はぁ、本当に難儀な肉体だ、自分はそう思いながら誰もいない通学路を歩む……ん? 今さっき、何を思った? 『誰もいない通学路を歩む』…………? 何を言っている、何を言っている……? い、いや、普通『通学路には誰かが居る』筈だろう? 掃除をしているおばさんや、ランニング中のおっさんとか……というより、『今日に限って誰もいない』のだ。
何故『誰もいない』んだ……? そう思っていると、一人の青っぽい格好の少女──いや、幼女か? それは分からないが──が仁王立ちで自分の事を見つめながら八重歯を見せている。
「…………」
咄嗟に判断する直感、咄嗟に判断する勘、勘繰る感覚、自分は一気に息を吸って、後ろの方へと走る。
だが、青っぽい少女もまた、四本足で犬が走る様に自分を追いかける。
厭な予感しかしない! あれ、絶対プリキュアだって! ってか、何で自分の事を追いかけているんだ!? いや、自分が『薬袋』で殺人鬼だからか!?
「待てこらぁ!」
「ひぃぃ! 何で自分の事を追いかけるぅ!? 何でぇ!?」
自分はそう叫びながら走って曲がり角へ逃げる、すると、『上空から青っぽい格好の少女が現れる』、自分は『とんでもない脚力だなぁ』と思い、後ろに逃げても、あのジャンプ力で逃げ道を狭められる、と考え、その場で動くのを止める。
「おいおいぃ? プリキュアが目の前に現れたからって逃げなくても良いのにぃ?」
……けっ、やっぱりプリキュアか、と思いながら自分は青っぽい格好の少女を見つめる。
「…………」
「おいおい、無言は悲しいぜ?」
「…………」
どうする? どうすれば自分はこの険悪なムードの場面を通り過ぎる事が出来る? 大丈夫だ、自分をギャルゲーの主人公と考えて行動すれば良い! おっ! そう考えたら選択肢が見えてきたぞ? 自分はそう思いながら、一番上の選択肢を洗濯する。
「やぁ、自分の名前は薬袋、薬の袋と書いて薬袋と読む」
「知ってるよ殺人鬼」
「うーん、君はとても美しいな、まるで真珠湾のようだ」
「それ、名前だけじゃないか! 真珠湾って戦争が起きた所じゃないか!」
怒鳴る青っぽい格好の少女に対し、自分は笑顔で言う。
「と言う事で自分は忙しいから、さよなら! 君に幸あり!」
自分は逃げた、今は戦いたくない、と申したばっか! あぁもう! 神様って不遇だなぁ! 自分はそう思いながら逃げた道から逆走して、青っぽい格好の少女から逃げる──逃げれるかは分からないけれど。
- Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 プリキュアバトラーズ編 ( No.263 )
- 日時: 2017/10/26 21:14
- 名前: 熱都 (ID: SkZASf/Y)
「……待てこらぁ!」
今更気付いた青っぽい格好の少女は四本足で駆けて、自分を追いかける、ってか、何で自分を追いかける!? 自分が君に何をしたってんだ!? プリキュアが自分に反乱!? 違う意味で面白いが、中々に脱出出来ないルートだな! 自分はそう思いながら、学校の校門前に立ち止まる。
「ハァハァ……あの野郎、息が切れる迄追いかけやがって……!」
「ん? どうかした?」
そう言って、青っぽい格好の少女は校門の上に犬のお座りのようにして座る、自分は青っぽい格好の少女から顔を逸らして喋る。
「……君、流石に股は閉めた方が良いぞ? はしたないぜ?」
「ん? いいじゃん、ガードされているし」
「そう言う問題では無いんだよなぁ……」
自分はそう言って、頬を掻く、そして自分はその場に座る。
「で、何で自分の事を追いかける?」
「そんなの簡単じゃん? 君が薬袋って存在だからさ、君がプリキュアさえ殺害しなければ、安心なのにさぁ? なのに君がプリキュアを殺害するからさ? そりゃあ私達だって自分の身は自分で守らないとね?」
「ふむ、それはいい考えである、だがなぁ……流石に今日は無理、戦いたくないんだけど……明日にするのは無理──」
自分が言うよりも、先に言う青っぽい格好の少女。
「無理だな、それなら相手が弱っている時に相手を叩くのが戦いの鉄則だろ?」
「……そうだな、あぁ、今日は休む事が出来なさそうだ」
自分はそう言って、頭を掻く──あぁ、戦うのか、面倒だなぁ……
- Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 プリキュアバトラーズ編 ( No.264 )
- 日時: 2017/10/26 21:16
- 名前: 彩都 (ID: SkZASf/Y)
……戦うのが面倒だ、自分はそう思いながらナイフを懐から出す。
「おっと、そういえば私の名前を名乗っていなかったな、私の名前はキュアジェラート、立神あおい(たてがみ──)だ!」
「……中々にカッコいい名前だな、存外素晴らしいな」
自分はそう言って青っぽい格好の少女──基、キュアジェラートこと、立神あおいを睨む。
ふぅむ……勝てる方法は無いだろうな、脚力だけで相手を圧倒する事が出来るし──足は手の三倍、四倍力を出す事が出来る、これはキュアカスタードより、面倒くさそうだなぁ、と考えながら欠伸を出す。
「お、おい……何で私と戦うのに欠伸が出るんだよ!? 欠伸が出る程私を倒す事が簡単ってか!?」
「だ、誰もそうとは言っていな──」
「問答無用!」
キュアジェラートはそう言って、自分に突進を仕掛けてくる、あの脚力からの突進、普通の攻撃より重そうだ、そう思っていると、いきなり両手に氷を纏わせてきた。
えっ? と思っていると、思いっきり氷の拳の一撃を顔面から受ける、なっ……!? あまりにも痛い一撃を食らい、自分は簡単に吹っ飛んだ。
「ぐはぁっ!?」
「えっ?」
キュアジェラートの驚愕の声を聞いて、自分は立ち上がれなかった、な、何つー一撃、矢張り氷って物理最強じゃね? 凍らせて、ぶん殴れば、ガラスの灰皿の様に硬くなるし、外に投げて、溶かせば証拠隠滅も出来る……自分がそう思っていると、大声で自分の名を叫ぶキュアジェラート。
「おいおい!? あんなんで倒れるなよ!? もっと動けよ!!」
「いや、だから、自分は今日戦いたくないって……」
「うるせぇ! 戦いに『戦いたくない』とかないんだ!」
「いや、そうかもしれんが……」
「起きろ! 起きないともっと殴るぞ!?」
「いや、これ以上殴られたら死ぬって……」
「じゃあ死ね!」
キュアジェラートはイライラして、自分に向かってくる、頬を殴られて、案外痛いって言うのに……この小娘はぁ……!! 自分はそう思いながら、ナイフを懐に戻し、何とか立ち上がる。
今此処でナイフを持っていても氷の拳で壊されて使い物にならなくなってしまう、だったら使わない方が得策だ、使うのは最後の方になるけれど。
自分は拳で頬を擦って、痛みを紛らわせる、さぁて、どうやってあの攻撃を受けず戦うか? 地味にあの拳、痛いんだよなぁ……避けるにしても、もう片方もあるし? 両手を一気に避けないといけないし……そう思っていると、眼前にキュアジェラートが現れていた。
「こらぁ! 余所見するなぁ!」
「うっ! このぉ……!」
自分はそう言って、キュアジェラートの拳を足で蹴る、するとキュアジェラートは氷の重み、重心が後ろに行った事により、背中から地面にダイブする、何とか起き上がろうとするキュアジェラートの腹部に自分は座り込んで顔を覗く。
「これで形勢逆転だ……」
そう呟いて自分はキュアジェラートの腹部に重心をかけていく──これで何とか勝ったかな? 今日はキュアジェラートだけ、プリキュアが襲ってくれば良いが……キュアジェラート以外のプリキュアは今日、襲ってきて欲しくないなぁ、自分はそう思いながらキュアジェラートの腹部に重心を置いて、溜息を吐く──
- Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 プリキュアバトラーズ編 ( No.265 )
- 日時: 2017/10/26 21:17
- 名前: 熱都 (ID: SkZASf/Y)
「はい、これで形勢逆転、と言う事はこれ以上反攻しても意味がないです、分かりますかぁ?」
自分はそう言ってキュアジェラートを睨む、だがキュアジェラートは自分に対し、まだ戦える、と目線で訴えかける。
「……はぁ、だからお前は自分には勝てない、分かる? マウントポジションを取られているんだぞ? 分かるか?」
「分かる訳が無い! というか、何でお前は「勝てない」って決めつける!? お前は私の母親でもないし、父親でもない! 更に執事でさえない! 友達でも、知人でもない! なのに何で頭ごなしに「勝てない」とか言うんだよ!? 分からないだろ!? 挑戦も行動も起こしていない奴に頭ごなしで押さえつけられる理由が無い!」
そう言ってキュアジェラートは右へ左へと動くが、中々自分は外せない、自分がそんな事を思っていると、キュアジェラートは氷の両手を一つにし、自分にダブルスレッジハンマーのような一撃を放とうとする。
ヤバい、あの一撃を食らったら、流石にキツい、自分はそう考えて、すぐさまジャンプし、キュアジェラートから離れる。
「ハァハァ……コイツ、自力で……!」
「へっへーんだ! どうだ!? 「勝てない」なんて有り得ないんだ!」
キュアジェラートはそう言って笑顔になる、畜生、さっさと君を殺人したいのに……どうしてそう簡単に行かないのだろう? 自分はそう思いながら、静かに溜息を吐く──
- Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 プリキュアバトラーズ編 ( No.266 )
- 日時: 2017/10/27 21:47
- 名前: 彩都 (ID: gZQUfduA)
「何でそうなるのかなぁ……?」
自分はそう呟いて、静かにキュアジェラートを見つめる。
とりあえず、こういう元気な小娘には太股を切りつけて、動きを制限しなければ……! 自分はそう考えて、懐からナイフを取り出す。
「おっ? やっと得物を取り出したか!」
「……黙れ小娘、どうせお前は自分には勝てないんだぜ? 非力な自分を呪いな?」
自分はそう言って、思いっきりナイフを投擲する、するとナイフはキュアジェラートの太股の間を擦り抜け、レンガに当たり、カランコロン、と音を立てて、地面に落ちる。
「はっ……ハハハハハハ! なぁにやってんだアンタ! 投擲が下手糞ならしなきゃ良いのに!」
ゲラゲラ笑うキュアジェラートに対し、自分は口の端を上げて、キュアジェラートの太股を指差す。
「ほう、そうか? アドレナリンの出過ぎで『太股の痛み』にも気付かないとは……恐ろしいな、それは?」
「はぁ? 太股ぉ? 何を言って……!?」
キュアジェラートは自分に言われて、太股を確認する、するとキュアジェラートの太股は血が出ていた、だが、あまり傷口は深くなく、数分もすれば痛みも消え、血も止まりそうだった。
「お、おいおい……こんなの、『痛い』の範囲に入らねぇよ……」
「そうか? それなら『幸い』だぁ、もっと痛くなるからなぁ?」
自分はそう言って、キュアジェラートに近づく、そしてキュアジェラートの横を通り過ぎ、自分は地面に落ちたナイフを手にする。
「えーと? じゃあもっと痛くしても良いんだよね、『太股』を?」
「えっ? あぁ、そうだけど? 出来るものならやってみろ!」
「はい、分かりました」
自分はキュアジェラートの発言を聞いた後、ゆっくりと近づいて、キュアジェラートの前に現れ、発言する。
「さぁ、開始しようか?」
「なっ……!? 何かすると思って身構えたのに……何だよ、台詞吐くだけかよ!?」
「あぁ、そうだ、それだけだ」
自分はそう言って、キュアジェラートを見下げる、そして右手に持ったナイフで、キュアジェラートの足の甲に思いっきり根深く刺す、まさかの不意打ちにキュアジェラートも驚いている。
「あっ……!?」
「さぁ、此処からパーティーが始まるかもよ?」
自分はそう言って、ナイフを引っこ抜き、キュアジェラートの太股に何度も何度もナイフを使い、切りつける、まるで太股はダメージジーンズのようだった。
「ほら、『出来た』ね? うーん、血の色、赤い、美しい、とても楽しいなぁ、さぁ、『パーティー』を開始しよう?」
不敵な笑みを浮かべながら自分は発言する、その不敵な笑みを見て、キュアジェラートは腕を胸の前に移動させ、恐怖する──ていうか、まだ氷の拳で殴られた所が痛い……
- Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 プリキュアバトラーズ編 ( No.267 )
- 日時: 2017/10/30 21:43
- 名前: 熱都 (ID: oKgfAMd9)
「ひっ……!」
「おいおい、ビビるなよ? まだまだパーティーは始まったばっかりなんだぜ?」
自分がそう言うと、キュアジェラートは腕を胸に置きながら自分にビビる、ふむ、ビビり体質なのか? と思っていると、キュアジェラートは一気に笑って、自分に向かって氷の拳を放つ。
まさかの攻撃に自分は驚愕する、ビビったと思わせての不意打ちか……! そう思っていると、キュアジェラートは叫ぶ。
「甘い! 甘いんだよ! ジェラートの様に甘いなぁ! 私だってガキじゃない! そんなにビビる訳ねぇだろ!」
そう言うキュアジェラートに対し、自分は何とか避けたが、まだ痛みは残っている。
「あぁ、そうか、だったら、「本気で殺っても良い」のか?」
「はぁ? そうに決まっている! そうでないと意味が無い!」
「…………」
無言のまま自分は一気に息を吐いて、キュアジェラートを見つめる、じゃあさっさと痛めつけるか、自分はそう考えて、キュアジェラートに話しかける。
「まぁまぁ、落ち着いてよ? 最悪お互いの意見のすれ違いってだけで戦っているかもしれない?」
「それはないな!」
「そうなの? でも分からないよ? 証拠は何処にある? 証言は何処にある? それは誰が放った言葉でそんな行動をしているんだい? ほらほらほら、言ってみてよ?」
「な、何でそんな事を言わないといけないんだ!? お前みたいな殺人鬼には関係ないだろ!」
「うん、関係ないね、でも気になって気になって仕方無いんだ、だから教えてくれ?」
自分はそう言ってキュアジェラートに近づいて、頭をキュアジェラートの前に近づかせ、自分の耳とキュアジェラートの口が間近になる。
さぁ、どんな事を話すのか? 自分はそう思いながらキュアジェラートの言葉を待つ──
- Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 プリキュアバトラーズ編 ( No.268 )
- 日時: 2017/10/31 21:50
- 名前: 彩都 (ID: 1CRawldg)
「だ、誰が言うかぁ!!」
キュアジェラートはそう言って氷の拳を横に薙いで、自分の頭部を攻撃する、自分はその攻撃をそのまま受け、遠くに吹っ飛ぶ、そして自分の体は校門の門に当たり、その場に倒れる。
「…………」
自分は無言のまま倒れ、キュアジェラートはあっさりとした戦いに驚愕していた。
「えっ……勝った!? やったぁ! 今迄のプリキュアの分を取り返したぞぉ!」
キュアジェラートはそう言って完全に喜んでいる、そして遺体となった自分の体を確認しに自分の近くに寄る。
「へっへー! やったね! これで恐怖の殺人鬼もやられたってか!?」
キュアジェラートはニコニコしながら、自分の顔の近くに座り込んで氷の拳を解いて、指で自分の頬を突っつく、だが反応は無い。
「やっと戦いが終わったんだな……」
と、キュアジェラートが呟いた瞬間だった、自分は目を覚まし、横目でキュアジェラートを睨みながらナイフをキュアジェラートの刺さっていない足に刺す、これで両足を刺した事になる。
「いっで……! 何で生きているんだ!?」
叫ぶキュアジェラートに自分は溜息を吐きながら、キュアジェラートの足を掴み、支えにして、起き上がる。
「あぁ? そんなの簡単だろうが? 『心臓を刺されていない』からだろうが? トドメを刺されていないからセーフなんだよ」
「せ、セーフて……」
冷や汗を掻きながら恐怖の渦に飲み込まれるキュアジェラート、自分はそんなキュアジェラートを見つめながら、足元のナイフを抜き取り、キュアジェラートの心臓に刺す。
殺人鬼よりも『恐怖』の方が強いのか、と考え、自分は背後に回って、ナイフを抜き取り、首に刺す。
血を何処で拭おうかな? あぁ、そうだ、どうせなら、スカートの中が良いだろう、あんだけ見せ付けて来たんだからな? とか、思いながら自分はナイフの血をキュアジェラートのスカートの中で拭う、これで終わったな、と思いながら自分は溜息を吐き、キュアジェラートを寝かせる。
「これで今日の戦いも終わった……あぁ、まぁだ、氷の拳が痛いぜ……」
自分はそんな事を呟きながら学校の中へと進入する──えーと、残りのプリキュアは何人になるんだろう? 自分はそう思いながら欠伸をする──今回のプリキュア、キュアジェラート、名前の割には強いな、と思う、でも、氷って案外強いんだな、どうしてあんな弱いキャラっぽく言われるのだろうか? 自分は下駄箱に着き、靴を履き替えて、自分の教室へと向かう──さぁ、今日も新しい授業が始まる──
- Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 プリキュアバトラーズ編 ( No.269 )
- 日時: 2017/11/01 21:50
- 名前: 熱都 (ID: fqLv/Uya)
呑気に自分は校舎内を歩く、ふむ、動かない学校というのも、少々面白い、そう思っていると、自分の教室に到着する。
自分は教室の戸を引いて、自分の席に移動する、この周りはプリキュアが多かったな……キュアピース、基、黄瀬やよいやキュアハッピー、基、星空あかねとか……でも、今は居ない、何故なら「彼女達はまだ登校していない」からだ。
「空間聖域」の所為で時間が止まっているからだ、そんな事を思っていると、校門前が光っていた、こんな遠くからでも光は確認出来るのか、と思っていると、ざわ、ざわざわ、と人ごみの音が聞こえる。
あぁ、遂に時が動き出したのか……と思った、良い時間だったな、何も無い時間とは、素晴らしい、そんな事を思いながら自分はその場で溜息を吐く。
今日は体の節々が痛い、そりゃ結構バトルでも何でもしたからな……特にキュアジェラートの氷の拳はとても痛い、だから体の節々が痛い。
はぁ、今日も屋上で寝よう、自分はそう考えて、鞄を持って、屋上へと向かう──さぁ、屋上で何をしようか? あぁ、そうだ、その前にプリキュアの図鑑を確認しなければ……確認した後に良く寝て、休憩でもしよう、自分はそう思いながら欠伸を一つする──今日はどれだけ寝れるだろう?
- Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 プリキュアバトラーズ編 ( No.270 )
- 日時: 2017/11/02 22:06
- 名前: 彩都 (ID: 49hs5bxt)
自分は屋上に着いて、鞄をコンクリートの床に置き、鞄の隣に座る。
今日は疲れた、どれだけ疲れたのだろうか? ていうか短期間で色々なプリキュアを殺害してきたけど……こんなに殺人した事は無い、人生で今迄も。
殺人と言っても、一週間、二週間に一回程度だし、給料日後の人間を殺害すれば、結構な額があるし、年金が入りたての老人を殺害しても、結構な額がある、だからこの短期間で殺害してきたプリキュアは現実世界で言えば、軽く、二年三年程の殺人量となるのだ。
今迄に自分は何人も殺害してきたが、こんなに疲れる殺人は経験がなかった。
あぁ、そうだ、図鑑を確認する、とか言っていたな……自分はそう思い、図鑑を確認する。
『宇佐見いちか 殺害完了』、『有栖川ひまり 殺害完了』、『立神あおい 殺害完了』と表示されていた。
そして残りのプリキュアを確認する、へぇ、残り二人、ゆかりとあきらか……紫といえばふりかけ、あきらと言えば、世界の黒澤だろうな、と考える。
「ふむ、残り二人なのか……じゃあ明日、殺人しようかな? それなら必死に探さないとなぁ……?」
自分はそう呟いて、図鑑を直し、鞄を枕にし、寝る事を考える──そして自分は目が醒めた。
体に痛みはなく、あぁ、氷の拳の痛みは治ったのか、と考える、そして自分は空を見る。
空は夕暮れで、軽く五時を周っている、と考えられる、なので、自分は鞄を持って、学校を脱出する。
物の見事にじぶんは学校から脱出し、コンビニへと寄る。
コンビニはとても明るく、色々な雑多な道具が置いていた、ふむ、たまにはジュースが飲みたいな、と思い、適当にペットボトルの飲料を手に取り、籠に入れて、レジに向かい、会計を済ませる。
そしてコンビニを出、自分は呑気にレジ袋に詰められたペットボトルを手に取る。
その飲料は『メロンソーダ』だった、ふむ、メロンソーダはカラオケとか、ドリンクバーでしか、お目にかかれない、それでは頂きます。
自分はメロンソーダを飲んで、爽快な雰囲気を覚える、あぁ、炭酸飲料はとても美味しいなぁ、と思う、そして自分はメロンソーダを飲みながら帰路に着く。
「はぁ……今日も疲れたなぁ、ご飯食べる体力が無いや」
自分は自宅に着いた瞬間にそう呟いて、残ったメロンソーダ、ペットボトルを冷蔵庫に入れ、鞄も机の上に置いて、ベッドに向かい、ベッドにダイブする。
さぁ、残り二人のプリキュアも倒さなければ……自分はそう思いながら睡魔に襲われる──残り二人のプリキュア、どんな存在なんだろう?
第四十八章 神 GOD 完
第四十九章 爪 CLAW
- Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 プリキュアバトラーズ編 ( No.271 )
- 日時: 2017/11/03 21:43
- 名前: 熱都 (ID: De6Mh.A2)
静かに自分は目が醒める、そして周りを確認する、朝だった。
もう朝になったのか、と考え、自分は起き上がり、時間を確認する。
時間は朝の九時二十一分だった。
……完全に遅刻、いや、完全に寝坊である。
まぁ、昨日は個人的に相当疲れた戦いだったからな……ってか、何気に半日以上も寝ていたのか、と考えて、自分で自分の肉体に恐怖する。
まぁ、いいか、今日位学校を休んだって、別に支障は無い、まず教科書の内容は全て単記しているから、別に思い出せば、スラスラ書ける、数式だって公式を押さえているから平気。
じゃあ何が支障が出るだろう? 体育か? でも、別に出なくたって、中学、義務教育で勝手に進級するから意味が無い。
ふむ、それなら何も支障は無い、セーフセーフ、自分はそんな事を考えながら昨日買ったメロンソーダを飲む為に、冷蔵庫に向かい、戸を開けて、メロンソーダを手に取り、捻って口の中に運ぶ。
ふぅ、炭酸が抜けても、冷たくて美味しい、火照った体をヒートダウンさせてくれる。
さて、何を食べようか? 弁当か? でも、弁当ばっか食べていて、体が悪くならないだろうか? って、今更考えても意味が無いか。
自分はそう思いながら電子レンジにお弁当を投入し、温める、そして音が鳴って、自分はお弁当を取り出し、遅めの朝ご飯に手をつける──これが自分にとっての何時もの日常だ──
- Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 プリキュアバトラーズ編 ( No.272 )
- 日時: 2017/11/06 22:58
- 名前: 彩都 (ID: .uCwXdh9)
まさか何時もの日常が此処、仮想空間で起きるとは……中々に珍しいな、というか、『ゲーム』の時代を思い出す──
約三年前、ある一人の男が行った『ゲーム』、名前は『プリキュアバトラーズ』、このゲームは何回か開催されているが、何故か『参加者は少ないゲーム』だった、だがそんな事はどうでもいい、それよりも『参加者が少ないゲーム』が『参加者を多くした』という点が問題なのである、何故『参加者を多くした』のか? それは、『プリキュアを使って、戦争をさせようとした』からである。
こんな奇奇怪怪な出来事をある一人の男が行ったのだから、奇想天外だ、そしてその男は発見された後、死刑となった。
そして此処、日本にも、その魔の手が広がり、日本全体にプリキュアが溢れかえったのだ、そしてこの『プリキュアバトラーズ』、ゲームの終了方法はただ一つ、『勝ち残れ、どんな方法でも良い、殺人、殺害、何でもあり』という、総合格闘技も真っ青なルールだった。
だが、『勝ち残っていった』場合、何があるのか? と思った人達は色々と検索して、調べた、そして衝撃的な事実を知る、勝ち残っていった場合、『パートナーとプリキュアが最後の一チームになった時、そのパートナーに『どんな事でも願いを叶える』権利を与える』と言うものだった、つまり、『生き残ってしまえば、どんな願いでも叶えられる権利を手に入れる事が出来る』と言う事! なので、色々なバトラーが他のバトラーを見つけては戦って、の繰り返しになった。
そして日本はたった一ヶ月で最後の一チームとなったのだ、だが何故か『願いを叶える事は出来なかった』のだ、それは何故か? そんなのは簡単だ、『ある一人の男は『世界』に向けて、『プリキュアバトラーズ』を行った』のだ、つまり、『地球の中で、最後の一チームにならないとダメ』と言う事だ。
それを知った日本最後の一チームは落胆した──これが『ゲーム』こと『プリキュアバトラーズ』の全容だ。
中々に凄かったな、あの『ゲーム』は……日本のそこらじゅうで戦いが起きたんだ、そりゃそうだよな、『どんな願いでも叶えられる』っていうクリア報酬だ、誰もが手を伸ばすだろう。
そしてその後、『プリキュアバトラーズ』という『ゲーム』は終了し、今ではどうなっているか分からない──ったく、それにしても、この三年は色々な事があったなぁ、と思う、あの『ゲーム』は色々な人の心に禍根を遺していった、もうあんな『ゲーム』を起こして欲しくは無い……とは思ったが、今目の前で自分は仮想空間っていうもので『ゲーム』をさせられているものだ、と考えれば、皮肉なものだな、と考える──とまぁ、極論言えば『プリキュアバトラーズ』という『ゲーム』の所為で、色々な人間の人生が狂ってしまった、と言う事だ──
- Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 プリキュアバトラーズ編 ( No.273 )
- 日時: 2017/11/07 21:51
- 名前: 熱都 (ID: 6..SoyUU)
それにしても暇だな、と考え、時間を確認する、まだ時間は朝の十時だ、プリキュアなんかこんな時間に出歩いたりしないだろう。
だって相手は中学生、もしくは小学生、軽く夕方の四時迄待たないといけない、この時間迄がとても暇だった、自分がそんな事を思っていると、一つ良い事を思い付いた、散歩でもしよう、そしてもしもプリキュアを見付けたらぶっ倒そう、そう考えて、自分は身嗜みを少し整え、自宅を出る──
そして一時間掛けて、少し遠目の場所に辿り着く、ふむ、まだまだ時間は残っている、何か無いかなぁ……? 時間が潰せるんだが……自分がそう思いながら周りを見回しても、意味がなかった。
うーん、どうしようかなぁ……? そう思っていると、何やら良い匂いがしてくる、一体何の匂いか? そう思って匂いの元を辿ると、家族連れでバーベキューをしていた、ふむ、肉か……そうだな、今日のお昼は牛丼にするか、と考えて、自分はその公園を離れ、牛丼屋を探す──美味しい牛丼屋はあるだろうか? というか、この仮想空間に牛丼屋なんていうお店はあるのだろうか……? 何だか不安になってきた……自分はそんな事を思いながら周りを見回す──見付かってくれると嬉しいが……そう思いながら、のんびりと歩く──
- Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 プリキュアバトラーズ編 ( No.274 )
- 日時: 2017/11/08 21:29
- 名前: 彩都 (ID: DMJX5uWW)
そして大通りの道路に出る、ふむ、此処ら辺で見付からないかなぁ……? と思っていると、案外簡単に見付かった。
何だ、道路を挟まないとダメなのか……自分は内心溜息を吐いて、横断歩道がある場所を探し、その場所に向かい、信号を待つ。
次に信号が青になったので、自分は少し小走りで横断歩道を渡る、そして牛丼屋に到着する。
「やっとご飯が食べられる……」
自分はそう呟いて入店し、食券を購入、買ったのは、『牛丼 大盛り つゆだく』と『キムチ』だ、これで合計五百円だ。
何ともコスパが良い、大盛りにキムチのコラボはとても素晴らしい。
自分は椅子に座って、店員に食券を渡す、さぁ、のんびり待機しなければ……そんな事を思っていると、まず、お水を渡される。
まぁ、牛丼は熱いからな、こうやって冷水で自身の舌、喉、食道を冷やさないといけない、そんな事を思いながら自分は水を飲みきり、二杯目の水に手をかける。
最初の一杯はサービスしてくれるが、二回目以降はセルフサービスなので、少々面倒だ、そして自分はコップに二杯目の水を入れ終わると、店員が丼に盛られた牛丼とキムチをお盆に乗せて運んできた。
自分はそのお盆を受け取って、箸を手に取り、水をもう一回飲んで、口の中を冷やし、牛丼を食べ始める。
うん、とても美味しいな、矢張り牛丼という料理には外れがあまり無いな、と考える、だが、此処は仮想空間だ、それなのに、一般のお店やチェーン店の味を再現している……とても素晴らしい! 自分はそんな事を思いながら、味に感動する。
滅多な事では感動しない自分がこうも感動しているとは……牛丼とは凄いんだな、と感じた。
さて、キムチも食べなければ……うーん、とても冷たくて、食欲がそそる辛さだ、牛丼にキムチって相当良い組み合わせだよな、と思う。
この組み合わせを作った人は天才だ、いや、牛丼屋のメニューにキムチを投入した人こそが天才か、と考えながら、胃に掻き込む様に牛丼とキムチを食べる。
美味しい、本当に美味しい、自分はそう思いながら味を噛み締めて牛丼とキムチを完食する。
ふぅ、とても美味しかった、また来ようかな? とか思いながら自分は牛丼屋を出る──さぁ、頑張って残り二人のプリキュアを見つけて、殺害しないと……自分はそんな事を考えながら、のんびりと歩を進める──一体何処に残り二人のプリキュアが居るのだろうか? 自分は周りをキョロキョロしながら、確認する──早く見付からないかなぁ……?
- Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 プリキュアバトラーズ編 ( No.275 )
- 日時: 2017/11/09 21:57
- 名前: 熱都 (ID: Yv1mgiz3)
時間は過ぎて、夕方の四時になる。
ふむ、一人も見付からなかった、メガネもかけている、と言うのに……自分はそう思いながら溜息を吐く。
そして呑気に歩いていると、肩を叩かれる。
「ん? 何なんだ? 自分は一般市民だが?」
自分がそう言うと、肩を叩いた存在が耳元で言う。
「あら? 本当に一般市民なの? 殺人鬼なのに?」
「は、はぁ? 何を言っているんですか貴方? 自分はただの学生ですよ? 今日は歯医者に行く為に学校を休んだだけですが?」
「へぇ? そうなの? それじゃあ名前を言えば分かる? 殺人鬼、薬袋」
「!?」
自分は名前を呼ばれた事に驚き、振り向いた。其処には紫の髪色をした女性が立っていた。
格好は完全に女版露出狂だった、もしもコートを捲ってしまえば、全裸か? と思ってしまう位の露出狂っぽい格好だった。
「……初めまして」
「は、初めまして……」
まさかの発言に自分も返答してしまう、だがコイツ、「どうやって近付いた」んだ……? だって、「物音立てずに近付いた」のだ、自分が何処に居るかも分からない、と言うのに……! 自分は唾を飲み込んで女性を睨む。
「確かに自分は薬袋です、ですがそれは他人の空似では無いでしょうか? そ、それでは、自分は急いでいるので……」
自分はそうやって、逃げようとした、すると女性は肩を掴んでニッコリと微笑む。
「えっ? じゃあ何で「殺人鬼」って言った時に体が反応したのかしら? 簡潔に教えてくれる?」
「…………」
な、何なんだこの女……? 自分はそう思いながら肩の手を振り払って女性を見つめる──
- Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 プリキュアバトラーズ編 ( No.276 )
- 日時: 2017/11/10 22:01
- 名前: 彩都 (ID: uJGVqhgC)
「……おい、名を名乗れよ?」
「あら? 私? 見れば分かるじゃない、私はプリキュアよ? 琴爪ゆかり(ことづめ ──)、そして貴方は殺人鬼薬袋、合ってるでしょ?」
「…………」
此処で嘘を吐いても意味が無い、ではどうするか? それは簡単だ、『静かに頷く』しかない。
「あら? 偉いじゃない、それじゃあ『空間聖域(エリアフィールド)』を発動しないとね?」
琴爪ゆかりはそう言って一枚のカードを取り出す。
「おっと、これは『変身した後』ではないと、使えなかったわね、少し待ってて?」
琴爪ゆかりは少し微笑みながら、変身道具を取り出して変身口上を述べる。
「美しさとトキメキを! レッツ・ラ・まぜまぜ! キュアマカロン! できあがり! そして『空間聖域(エリアフィールド)』発動!」
「…………マカロン、か……あまり食べた事がなかったな、確かコンビニ、スーパーでも売っていたかな? いや、百貨店に行った方が得策か?」
自分がそんな事を呟いていると、琴爪ゆかり基、キュアマカロンはツッコミを入れる。
「って、おい! それなら、私のお店に来ればマカロンは食べれるわよ……」
「でも高そう」
「煩い! 全くなんなのこの人ぉ?」
「殺人鬼」
「そりゃそうでしょうね! あぁもう……完全に面白くなくなるわ……」
キュアマカロンはそう言って静かに溜息を吐く、そして続けて言う
「それじゃあ貴方をさっさと倒しますかぁ」
「そうか、出来るものならやってみろ」
自分がそう言うと、キュアマカロンはしなやかな動きで自分を翻弄する、これがプリキュアか……!? 今迄よりも動きが早い! 自分はそう思いながら驚愕していると、ヨーヨーで背中を攻撃させられる。
「いてっ」
自分はまさかの攻撃に驚く、ヨーヨーか……中々に厄介だ、自分はそう考えて、キュアマカロンの行動を確認する。
ヨーヨーを使う、と言う事は『根っ子の部分を捕まえれば良い』のだ、つまりヨーヨーの根っ子の部分は……『糸の部分』である! 自分はキュアマカロンのヨーヨーを捕まえるべく、必死に目で追う。
だが、中々俊敏な動きで目で追う事が出来ない、自分は息切れを起こし、木に凭れる、するとヨーヨーが自分の前に来て、自分と木を締め付ける。
「フフフ……そうなるのを待っていたわ……!」
「ぐっ!」
まさか自分が罠に掛かるとは……全く、不運だな、『キュアマカロン』よ、自分はそう思い、口の端を歪ませながらヨーヨーの紐を掴んでナイフで切る、そしてヨーヨーの紐の根元部分を見つけて引っ張る、引っ張った所為で自分の目の前にキュアマカロンが現れる。
自分は余った紐を片手で取り、キュアマカロンの手足を縛って、キュアマカロンに馬乗りになる、これで、何とか、相手の動きを止めた、自分はそう思いながらキュアマカロンを見つめる──
- Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 プリキュアバトラーズ編 ( No.277 )
- 日時: 2017/11/13 21:23
- 名前: 熱都 (ID: yl9aoDza)
「まさか罠に掛かったのは私って事なのね……?」
「まぁ、そう言う事だな、はい、これで形勢逆転だぜ?」
自分はそう言ってキュアマカロンを見つめる、するとキュアマカロンの格好に不思議がる。
「ん? 何なんだこの感覚? 「何かが可笑しい」って感じがするな……」
「「何かが可笑しい」? 何を言っているの? 私は何も可笑しくは無いわ──」
「あぁ、分かった、やっと理解した」
「えっ? 理解……?」
不思議がるキュアマカロンに自分は言う。
「そう、やっと理解した、それは「お前の胸がでかい」って事だ、あぁ、これで何かスッキリした」
「……えっ? 私の胸がでかいってだけで「何かが可笑しい」って……フフフ、貴方、面白いわね」
「面白い? 何を言っているんだ?」
不思議がる自分に対し、キュアマカロンは言う。
「フフフ……貴方はまだ気付かないの? 私は身動きが取れないのよ? だったら「私の胸が揉み放題」って事よ?」
「…………」
そういうキュアマカロンに対し、自分は溜息を吐く、まぁ、仕方無いよな、男ってそういう生き物らしいし、自分はそう思いながらキュアマカロンに言う。
「だから何だよ? 自分は性欲よりも殺人の方が好きなんだ、だから、さっさと君を殺害させてもらうよ?」
「あら? 本当に揉まなくても良いの? 「女子高生」の胸よ?」
「えっ?」
キュアマカロンの言葉を聞いて、自分は驚く、まさかコイツ、中学生ではなく、高校生だったとは……だから胸がでかいのか、自分はそう思いながら懐に直したナイフを取り出す──
- Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 プリキュアバトラーズ編 ( No.278 )
- 日時: 2017/11/14 21:21
- 名前: 彩都 (ID: sE.KM5jw)
「え、えーと、最後に聞くが……お前、高校生なの?」
「え、えぇ、知らなかったの?」
「あっ、はい」
「…………」
「…………」
自分の質問にキュアマカロンは答える、キュアマカロンの言葉に自分はそのまま解答し、二人共無言になる、そしてキュアマカロンが言う。
「あぁ、何か呆れた、じゃあもう殺害して頂戴? わたしはもう身動きが取れないしね?」
「あぁ、分かった……だが、一つだけ質問をさせてもらう」
「あら? 何なの?」
自分は息を吸って、キュアマカロンに言う。
「……本当に胸揉んで良いの?」
「……何よ今更? 私はもう身動きが取れないって言っているでしょ? だから『何しても』いいわよ?」
「…………」
果たして本当に揉んでも良いのだろうか? と考える、もしも揉んでしまって、その所為で隙を作って自分が攻撃されないだろうか? とか考える、いや、それをされても、手足が縛られているので、無理なのでは? と考える、でも、流石にあまり見ず知らずの女性の胸を揉む等……というか、女子高生だぞ? 流石に犯罪集がしてしまう、ダメだダメだ、ちゃんと大人でないと……自分はそう考えて、考えを、脳を落ち着かせる。
「いいや、揉まないや、面倒だ」
今迄の思考回路を省略し、そう発言する自分にキュアマカロンは言う。
「意気地なし」
「うぐっ……!」
確かに意気地なしかもしれない、でも反撃されるよりかはまだマシだ、自分はそう考えて、キュアマカロンの心臓部分にナイフを刺し、首にもナイフを刺す。
これで終わったな……自分はそう思いながら立ち上がる、するとキュアマカロンが言う。
「本当に揉まないのね? 太股でも良いのよ?」
「あれっ? 太股って挟むもんじゃないっけ?」
「えっ? 普通は揉むモノじゃあ……」
「…………」
「…………」
「じゃあ合間を取って、触るモノで」
「そ、そうね、その方が良いかもね……いや、触らないの?」
「いや……そこ迄触りたい、とは思わないし……ていうか、そんなの風俗に行けば幾らでも……」
自分がそう言うと、顔を赤らめて、キュアマカロンが言う。
「……変態」
キュアマカロンはそう言って、息を引き取った、最後の言葉が『変態』て……自分は呆れるように溜息を吐いて、その場を離れる──今日の晩ご飯はどうしようかな? 出来ればマカロン以外を食べようかな……? そんな事を思いながら自分は前へと進む──何処へ進むかは分からないが、出来れば、大通りに出て、もう一度牛丼でも食べようかな? と思う──さぁ、どんな牛丼を食べようか? チーズ入り牛丼? それともカルビ牛丼? それは自分でも分からない。
- Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 プリキュアバトラーズ編 ( No.279 )
- 日時: 2017/11/15 21:48
- 名前: 熱都 (ID: w93.1umH)
よくよく見れば、まだ夕焼けが出ている、自分は不思議に思いながらコンビニへ駆け足で入店し、時間を確認する、時間はまだ夕方の四時半でプリキュアを探せそうだった。
「はぁ……まだまだ遊べるじゃないか」
自分は牛丼を食べる事を止め、残り一人のプリキュアを探す為に、コンビニを出る。
ふむ、一体何処を探せば良いだろうか? と考え、コンビニの前でヤンキー座りをし、考える。
というか、夜になるから少し冷えるな、と考え、何か暖かいものが欲しくなった、とりあえず、温かいジュースでも飲むか、と考え、自分はもう一度コンビニに入店し、ホットココアを購入し、コンビニを出る。
久し振りにココアを飲むな、と思い、懐かしむ、そしてホットココアを開封する。
うぉっ、美味そうな匂いが鼻を通り抜ける、我慢が出来ない、自分は急いで口に運ぶ、だが、ココアはホットココア、つまり熱いので、口の中を火傷してしまう。
「あっつ! あっつ! やっちまった!」
自分は大袈裟なアクションをし、熱さを感じる、うぅー、熱かったぁ……少し冷やしてから飲もう、自分はそう考えて、ホットココアを冷ます。
そして冷やして数分が経ち、自分はホットココアを口の中に運ぶ、うん、冷やすと美味い、ほんのり暖かく、ほんのり甘い、矢張りココアは暖かいのが良いな、と考え、のんびりとホットココアを飲み干す──さぁ、プリキュアを探そう。
- Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 プリキュアバトラーズ編 ( No.280 )
- 日時: 2017/11/16 21:38
- 名前: 彩都 (ID: xPB60wBu)
そしてココアを飲み終え、自分はキュアマカロンを殺害した公園へと向かう。
だが、何も無い、ガキ達も暗くて帰っているのか、と考え、自宅に帰る事を考える。
さぁ、さっさと家に帰って、明日、学校へ向かおう、自分はそう考えて、のんびりと歩を進め、家に帰る──
そして自分は自宅に到着し、自宅に進入する、そして靴を脱いで、冷蔵庫に向かい、冷蔵庫の中の炭酸飲料、コーラを手に取る。
何だこのコーラ? 緑のラベル……普通は赤や青のラベルな筈だが……仮想空間オリジナルなのだろうか? 自分はそう考えて、コーラを開封し、口に運ぶ。
……美味しくも無いし、不味くも無い……何なんだこのコーラ? 自分はそう思い、呆れる。
そしてそのコーラをゴミ箱に捨てて、飲む事を止める、こんな飲み物、買わなければ良かった……自分はそう考えて、欠伸を一つする。
さぁ、もう寝ようかなぁ? でも、晩御飯を食べて居ないしなぁ……自分はそう考えていると、プリキュアの図鑑が鞄の中で光っている事を確認した。
「あれっ? 何で図鑑が……?」
自分はそう呟いて、図鑑を手に取る、すると光っているページを確認、其処には『琴爪ゆかり 殺害完了』と表示されていた。
こ、これで……『最後のプリキュア』が……! そう思いながら自分は唾を飲み込む、一体最後のプリキュアとは誰なのだろう? 自分はそう思いながら、内心ワクワクする。
『このプリキュアを殺害すれば、自分はこの仮想空間を脱出する事が出来る』……!! 自分は右手を強く握り締め、口の端を歪ませる。
「これで……全てを終わらせる……!! 待っていろ、風利城ユア、風利城ユーア! お前の計画を全てぶち壊してやる! そして、自分と同じ場所に来た人達を仮想空間から助け出す! 風利城ユア、風利城ユーア、お前達に一矢報いる事が出来る……!」
自分は強く握り締めた右手を見つめながら、虚空を見つめる──自分が……貴様等の計画を潰す! 自分はそう思いながら、晩御飯の準備をする──
適当に弁当を温め、自分は弁当を食した後、風呂に入ろうと考えた、そして服を脱いで、とある『変化』に気が付いた、それは『左手にあまり痛みが走らなくなっていた』と言う事だ、と言う事は遂に左手は完治した、と言う事、そして骨折した部分に触れる、すると骨折はある程度治っていた、よし、明日から、正常な毎日が始まるな、と思う。
次に自分はお風呂に入って、汚れや汗を洗い流した後、風呂を出、体を拭いてからベッドにダイブする。
明日、最後のプリキュアを殺害したら、自分はこの仮想空間を脱出する事が出来る、はぁ、何だか早い様で長かった様な……自分はそう思いながらゆっくりと睡眠を取る──
第四十九章 爪 CLAW 完
第五十章 城 CASTLE
- Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 プリキュアバトラーズ編 ( No.281 )
- 日時: 2017/11/17 21:43
- 名前: 熱都 (ID: tDpHMXZT)
……目が醒めた、ふと自分は変な事を思った。
何か忘れていないか? と。
いや、何も忘れている訳では無い、でも何か「引っ掛かり」があるのを自分は確認する。
……何なんだろう? 自分は何を忘れているんだろう? 自分はそんな事を思いながら体を起こし、学校へと向かおうとした。
まず、起き上がって、制服を着て、そして次に鞄を持つ……何の変哲も無い生活、何の変哲も無い行動に、自分は何かしらの「引っ掛かり」を感じていた──
そして部屋を出て、学校に向かう。
学校には何も無い、簡単に言えば、「自分の居場所なんか無い」のだ、自分の居場所はあの自宅しかない、もしくはスーパー、コンビニの何れか。
そんなに居場所が無いのなら、作ればいいが、自分は殺人鬼、そんな物を作っても意味が無い。
自分はそんな事を思いながら、学校の手前に着いていた。
皆は元気に校長の風利城ユアに挨拶をしている、自分はそんな風利城ユアを無視しながら校舎の中へと入って行く──これが自分の生活だ、と言わんばかりに──
自分は暇だった、残り一人を殺害すればいいこのゲームに、「退屈」を感じていた、それはどうしてか分からないが、多分「もう人間をこの世界で殺害出来ないから」等と言った殺人鬼的思考なのかもしれない。
そして今日もまた、自分は屋上に向かって、鞄を枕にして、寝転がる──
- Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 プリキュアバトラーズ編 ( No.282 )
- 日時: 2017/11/20 21:05
- 名前: 彩都 (ID: lDBcW9py)
自分が寝ようと、睡眠をとろうと思った瞬間だ。
一人のズボンを穿いた『男子高校生』が自分の前に現れる。
その『男子高校生』は自分をずっと見続けたまま無言状態だった、自分も同じ様に『男子高校生』の足音を聞いて、目を醒まし、その『男子高校生』を見続ける。
お互い無言状態だった、すると『男子高校生』が声を発した。
「君か? ゆかりを殺害したのは?」
「……もしも、『そうだ』と答えたら?」
自分がそう言うと、『男子高校生』は寝転がっている自分を起こし、胸倉を掴んで言う。
「だったらゆかりの仇を取る迄だ」
「そうか、それならさっさと敵を取れよ? 今は眠いんだ、だからさっさと自分を攻撃──」
「そうか、それじゃあ私が『プリキュア』だとしても?」
「…………はい?」
コイツ何言ってんの? 性同一障害なのか? そんな事を思いながら自分は『男子高校生』に話を聞く。
「え、えーと……お前の名前は? 男だろ?」
「私の名前は剣城あきら(けんじょう ──)男と間違われるが、れっきとした『女』だ」
「そうか、それで? ゆかり、だっけ? それと何の関係が?」
「ゆかりは私の友達だ、友達が、友達を救うのは当たり前だろう?」
「……そうか」
何分自分はそもそもとして『友達』が居ないから何とも言えない気分になる、すると剣城あきらが自分に言う。
「……もしかしてまだ、私が男だと思ってる?」
「えっ? いや、別──」
自分がそう言うよりも前に剣城あきらが脱ぎ始めようとするので、自分はそれを止める。
「わ、分かった! 分かったから! お前は女! 理解した!」
「あぁ、それでいい……それで、私は友達のゆかりの仇を取る為に君を探したんだ」
「へぇ、そりゃお友達思いなんだな、それで、何で自分を探したの?」
「……君は人の話を聞いていたのか?」
「全然? そもそもプリキュアの話なんて聞いているだけで耳が腐ってしまう」
「そうか……それはしょんぼりしてしまうな、何で君はプリキュアに対して、そこ迄の嫌悪感が?」
そう言う剣城あきらに対し、自分は静かに溜息を吐いて、剣城あきらに言う。
「それを言うつもりはない、だからさっさと変身しろよ? 自分は君を殺す事で全部全部終了するんだ、何もかもな!」
自分はそう言ってナイフを取り出し、剣城あきらを差す、すると『ふむ』と言って、静かに頷く剣城あきら。
「分かったよ、変身して、君に勝てばいい、と?」
「そうだな、分かりやすいだろ?」
口の端を歪ませて自分は言う、さぁ、これで最後のプリキュアバトルだ、自分はそう思いながら剣城あきらを見続ける──
- Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 プリキュアバトラーズ編 ( No.283 )
- 日時: 2017/11/21 21:54
- 名前: 熱都 (ID: SsbgW4eU)
プリキュアの最後のバトル、自分は静かに息を吸って戦おうとする、「殺意」も何も頼らない! 頼るのは自身の殺人鬼としての勘、そしてこのナイフのみだ……! 自分は息を飲み込み、動こうとする。
だが、剣城あきらは目の前には存在せず、背後に登場した。
「おいおい? そんな簡単に背中を取られてどうする? 君は仮にも約五十人のプリキュアを殺害したただの天才だろう?」
剣城あきらはそう言って、自身の背中を思いっきり蹴って、自分を地面に伏せさせる。
そして剣城あきらは自分の腹部に足を乗せて、自分を睨む。
「これが「覚悟」を決めた者の力だ! そして、友を失った怒りだ!」
怒鳴って言う剣城あきらに対し、自分は静かに溜息を吐いて、悲しむ。
「そうか……これで自分の負けか……いいなぁ、最後のプリキュアに倒される……中々に素晴らしい事だなぁ」
「は、はぁ? お前は何を言って……!?」
剣城あきらは苛つき、何度も何度も自身の腹部を踏む、何度も何度も踏みつけ、何度も何度も踏みつける、まるで、同一作業を繰り返すアルバイトのようだ。
「それだけでいいのか?」
と、自分は言い放つ、そして、ナイフを持っていない手で、剣城あきらの足を掴み、自身の股間に置く、続けて自分は言う。
「「男性の急所を狙わずに勝つ」のか? それは悲しいな、女なら、一回でも、男性の急所を狙って倒せばいいし、殺す事も出来る、もしも此処で剣城あきら、君がとてもとても強い一撃を自分の股間に当てる、すると最悪、自分は死ぬ、それを「しない」というのか、流石プリキュア、自分にも少しの慈悲をくれるとは……何とも優しいな、こんな優しいプリキュアに自分は殺されるのか、素晴らしいな」
「……くっ、この変態がぁ!」
剣城あきらは自分の股間を踏んでいる足を上に上げて、踏みつけようとする、これで終了、これで何もかも、終了だ、自分はそう思いながら剣城あきらの足から手を離す──
- Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 プリキュアバトラーズ編 ( No.284 )
- 日時: 2017/11/22 22:04
- 名前: 彩都 (ID: z6zuk1Ot)
「でも、『甘かった』なぁ……」
自分はそう言って、剣城あきらの足を踏まれる寸前で回避し、後ろに転げて、ゆっくりと立ち上がる。
「な、何が『甘かった』んだ……!?」
そう言う剣城あきらに対し、自分は静かに言う。
「あのなぁ、態々死ねる様に『置いた』のに、『そのまま踏まない』のはどうかと思うぞ?」
「あぁっ……?」
「まぁ、いい……プリキュアもそれぐらいの知恵だと言う事が分かった、さぁ、さっさとプリキュアに変身して、自分を倒せよ?」
自分の発言を聞いて、剣城あきらは自分を睨みながら変身道具を取り出し、変身する。
「強さと愛を! レッツ・ラ・まぜまぜ! キュアショコラ! できあがり! ……さぁ、これでいいだろう? 後は『空間聖域(エリア・フィールド)』を発動するだけだ」
「そうだな、それでいい」
自分はそう言って、目の前の剣城あきら及び、キュアショコラに言う。
「ふんっ……『空間聖域(エリア・フィールド)』発動……これで、『何もかも終わらせる事が出来る』な」
「あぁ、そうだね」
自分はそう言って笑顔でキュアショコラを見つめる、これで何もかも終わり、そう、これが『自分とプリキュアの最後の戦い』だ、自分はそう思いながらナイフの柄を握る力を強める──
……というか、剣城あきらが変身して気付いたが、ちゃんとスカート穿いていて、しかもスカートの中はスパッツ……本当に女なんだな、と自分は判断し、少し嘆息する。
女か……何か変身したら弱そうに見えるな、と思いながら、自分は首を掻く。
「……行くぞ!」
キュアショコラがそう言って、自分に攻撃を仕掛ける、手に持っている杖みたいなモノで自分を攻撃するのか、と考え、自分も舐められているんだなぁ、と思った。
そして自分はキュアショコラの攻撃を避け、逆に足を引っ掛ける、するとキュアショコラは簡単にこけるが、両手を地面に付け、バネの様に曲げてから真っ直ぐにする事で、威力を消し、何とか、地に足をつける。
「お前……中々に卑怯だな?」
そう言うキュアショコラに自分は静かに頷き、言葉を発す。
「お、おう……その様だな……?」
自分は不思議そうにそう言って、次の手をどうするか、を考える。
考えろ、考えろ……! 自分はそう思いながら深呼吸を繰り返す──こんなに動き回るのはキュアマカロン以来か……? でも、何か攻略法が見付かる筈だ、一体どんな攻略法かは分からない、でも『何処かに攻略法方がある』筈だ! 観察しろ、観察しろ、観察しろ! 自分はそう思いながら一気に息を吸い、キュアショコラを見つめる──見つめて、観察、睨んで、観察、細目で観察──成功すればいいな、そう思いながら自分はキュアショコラを視認する──
- Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 プリキュアバトラーズ編 ( No.285 )
- 日時: 2017/11/23 21:38
- 名前: 熱都 (ID: SqYHSRj5)
一体どうすれば良いのだろう? 自分はそう思いながら走ってくるキュアショコラに対し、思考を巡らせる、杖の一薙ぎを避け、杖の一振りを避け、自分は考える、何か隙がある筈、無い訳が無い、人間には少なからずの隙がある筈、だからその隙を確認しなくてはならない……では、「どうする」のか? そんな隙、ある筈が無い、普通こういう戦いの中、「隙を見せる」事は限りなく不利になるのだ、だから普通は見せない、否、「見せられない」のだ、でも、それでも! 「隙を見せない」事には、自分は勝てない! 自分は必死にキュアショコラの隙を確認するが、中々隙が見当たらない。
それではどうするか? 簡単だ、「隙を見せて、隙を作る」しかない! 自分が隙を見せると言う事は相手も油断し、隙を作ってしまう! その瞬間を狙うしかない! 自分はそう考えて、キュアショコラの前ですっ転ぶ振りをする。
「あいたっ」
キュアショコラは自分のすっ転んだ姿を隙だと思い、杖で攻撃をしようとする、だが、その「隙」、作りもんだぜ? 自分はそう考えて、片腕に力を入れ、片足に力を入れ、片方の腕、片方の足の威力で立ち上がり、ナイフの鎬(しのぎ)で杖を滑らせて、キュアショコラの頬にナイフを通し、すぐさまナイフをキュアショコラの首に当て、発言する。
「これで終わりだぜ? 中々強いな、お前?」
自分はそう言って、戦いの終了の合図の為にナイフを首に強く当て、キュアショコラを見つめる──
- Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 プリキュアバトラーズ編 ( No.286 )
- 日時: 2017/11/24 22:16
- 名前: 彩都 (ID: 3EnE6O2j)
「…………」
「…………」
キュアショコラは静かに杖を地面に落とし、自分に言う。
「……負けたか」
「あぁ、色々と惜しかったな、色々と……もう少し頑張れば良かったものの……」
自分はそう言って、その場に座る、そしてキュアショコラに言う。
「お前も座れよ? どうせ自分には勝てないって分かったんだろ? だったら少し話し合おうぜ?」
「……ふん、殺人鬼と話す事は無い……だが、お前の話、少し興味があるから聞いてやる」
「何だよそのツンデレ? ツンドラってか?」
「ツンデレでも、ツンドラでもない……」
キュアショコラはそう言って、杖を手に持ち、座り込む、何時でも攻撃可能です、ってか? 自分はそう思いながらキュアショコラに言う。
「お前達、キュアマカロンとキュアショコラ、強いな、今迄の人生の中で相当強い存在だな」
「フンッ、それがどうした? それを言う為に私を座らせたのか?」
「まぁ、待てよ? これじゃあお前だって埒が明かないだろう?」
「まぁな、だから何だ?」
「でも、自分が君よりも強いってのは証明されたな?」
「ま、まぁ……」
不思議がるキュアショコラに対し、自分は静かに言う。
「だから……お前を殺す前に『自分に攻撃しろ』、好きなだけボコボコにすればいい、キュアマカロンの仇もそれで取ってくれ」
「……それで、納得すると?」
「しないだろ?」
「うん」
「知ってる、だから、他に何が欲しい? あぁ、自分が死ぬ以外で?」
「えっ?」
キュアショコラはそう言って、顎に当てて悩み始める、自分は静かに立ち上がって、キュアショコラの後ろに行って、ナイフを刺す。
「なっ……考え事中に!?」
「だって、そうでもしないと隙を見つける事が出来なかったからね? それじゃあ心臓にナイフを刺した事だし、首にナイフを刺して……終わりだよ」
自分はそう言って、ナイフを首に刺し、ナイフに付いた血を拭う為にキュアショコラのスカートで拭く。
そして気になったので、自分はキュアショコラのスカートの中のスパッツを掴んで、ビリビリに破く。
ふむ、ふむふむ……成程、そうなっているのか……自分は静かに納得し、キュアショコラの前から離れ、屋上を離れる──これでいい、これでいい? いいや、これで良いんだ、これで『全てのプリキュアを殺害した』のだ、自分は静かに安堵して、ゆっくりと屋上の階段を降り、自分の教室へと戻る──これで脱出する事が出来る、やっと、やっと脱出が出来る……! あぁ、久し振りに『同居人』に会いたいや……久し振りに『同居人』の手料理を食いたいなぁ、自分はそう思いながら脱出出来る喜びを噛み締める──
- Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 プリキュアバトラーズ編 ( No.287 )
- 日時: 2017/11/27 21:42
- 名前: 熱都 (ID: AQILp0xC)
「…………」
自分は静かに階段を降りる、すると此処でとある事を思い出した。
「あっ……九条ひかり」
そういえば九条ひかりから何か紙を貰っていた事を思い出し、自分は急いで階段を降り、九条ひかりを探す事にする。
アイツ、一体何処に居るんだ? そう思いながらまわりを走っては歩く、まだ『空間聖域(エリア・フィールド)』が発動しているから、他の面々は動いていない、今の間だけなのだ、「本人が動かない時間」というのは! 自分はそう思いながら走って学校中を駆け巡る、嘘だろ? 何処にも居ない……そんな事を思っていると、自分の目の前に雪城ほのかが存在する事を確認する。
「あ、あの……大丈夫ですか?」
「だ、大丈夫だよ……」
って、ん? 何で喋れるの? もしかして『空間聖域(エリア・フィールド)』が解けたのか……と思い、このクソ娘に話しかける事にする。
「おい、君は「九条ひかり」って小娘、知ってる?」
「え、えぇ、知っていますけど……」
「ちょっと会いたいんだ、だから会わせてくれないか?」
「えっ? それって急ぎの用事ですか?」
「一応は」
「そ、そうですか……それでは呼んできます……」
「あぁ、有難う、自分は此処で待ってるよ」
「分かりました……」
まさか雪城ほのかが九条ひかりの事を知っているなんてな……これは少し役得だな、自分はそう思いながら息が切れているので、深呼吸して、心臓を落ち着かせる──確かこの紙を渡せば良いんだよな……自分はそう思いながら右手でポケットの中の小さな紙を手に取った──その紙は少しクシャクシャになっていた。
- Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 プリキュアバトラーズ編 ( No.288 )
- 日時: 2017/11/28 21:40
- 名前: 彩都 (ID: vnwOaJ75)
一体この紙が『何を表すか』と言う事は自分には分からない、そう思いながら自分は鞄の中が光っている事を確認した、どうして光っているのか?そう思いながら自分はその場に座って、鞄を開け、プリキュアの図鑑を確認した、光っているページを確認すると、『剣城あきら 殺害完了』と表示されていた、これで、全てのプリキュアの殺害が終わった──と思っていた、だが、まだ次のページが光っている、何なんだ? と思い、自分はページを捲った、すると其処にはシルエットで『キュアパルフェ』と表示されていた、『キュアパルフェ』……?何者なんだ? 自分はそう思いながら本をパラパラと捲って行く、すると、まだ殺害していないプリキュアを見付けた、ま、まだか……? でも、この『キュアパルフェ』と残りの殺害していないプリキュア、この二人を殺害すればこの仮想空間を脱出する事が出来るんだよなぁ? と、思う自分、すると雪城ほのかが見えたので、急いでプリキュアの図鑑を鞄の中に収納した。
「はぁはぁ……す、すいません、探すのに手間取ってしまいました……」
「いや、良いんだ、九条ひかりを連れて来るのが君の使命だからね、それで、九条ひかりは?」
自分がそう言うと、遅れて、九条ひかりが現れる、そしてこれで場が揃った、自分がそう思い、九条ひかりに言う。
「え、えっと、君が九条ひかり、だね?」
「え、えぇ……それがどうかされたんですか?」
「えーとだなぁ、自分は君と二人きりになって話したい事がある、だから雪城ほのか、自分の目の前から消えて欲しいんだが……?」
「そ、そうですか? そりゃまぁ、中学二年生ですし? 色恋沙汰もあるかと思いますし……それではぁ!」
そう言って、雪城ほのかは自分の目の前から消えた、よし、これで『あの紙』を渡す事が出来る、そう思い、自分は九条ひかりに言う。
「自分は過去の君にとある『紙』を貰ったんだ、分かるかな?」
「いえ……分かりません、一体何の事なんでしょうか?」
「だろうね、そういう気持ちは分かる、でも、この紙を見て、理解出来たら嬉しい」
いや、嬉しくない、そう考えながら、右手に持ったくしゃくしゃの紙を九条ひかりに渡す、そして九条ひかりはくしゃくしゃの紙を受け取って、静かにくしゃくしゃの紙を開ける、すると、九条ひかりは驚愕した表情を見せた、そして自分に言う。
「こ、これ……本当に……?」
「ほ、本当に……」
自分がそう言うと、九条ひかりはその場で座り込んで頭を抱える、い、一体何なんだ? そう思っていると、九条ひかりが続けて言う。
「…………やっと思い出しました、私」
九条ひかりは立ち上がって、自分に言う。
「分かりましたよ、『何もかも』ね? 今から『それ』を伝えますね」
九条ひかりは紙を両手に持って、自分に言った──どんな事が紙に書かれているのか? それは自分には分からない──
- Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 プリキュアバトラーズ編 ( No.289 )
- 日時: 2017/11/29 21:31
- 名前: 熱都 (ID: hjs3.iQ/)
「貴方がこの紙を見ていると言う事は、私はもう死んでいるでしょう。
貴方には真実を告げます。
この世界の『管理者』の中で、貴方は中間程度の『管理者』です。
まだ最上位が居ます、その最上位の『管理者』が死んだら、この世界も終了となります。
この紙を渡した存在がその最上位の『管理者』を殺害していない事を願っています
九条ひかり より」
「……はぁ?」
意味が分からない、否、「理解が出来ない」、何なんだこの紙は? 「まだ最上位が居る」と? 「最上位を殺害するとこの世界も終了」? はぁはぁはぁ? 意味が分からない、何なんだこの紙は? 自分はそう思いながら無言になる、すると目の前の九条ひかりが言う。
「つまりですね、「貴方がもう殺人をしなければ良い」という事ですよ、薬袋さん?」
「えっ? 何で自分の名前を……?」
「無意識の内に理解してしまいました、貴方がプリキュア殺し、薬袋、とね?」
「はっ、そうかよ……」
自分はそう言って。九条ひかりに背を向けた、そして言葉を続ける。
「それじゃあな? 自分はその紙を渡したんだ、これで終了だ」
自分は静かに九条ひかりの前を去る、すると九条ひかりが叫ぶ。
「最上位の人なんて最後に倒せば良いんですよー! そうすれば世界が崩壊する! その前に脱出すれば良いんですよー!」
「……あぁ、そうする」
自分はそう言って九条ひかりに手を振った。
それにしてもあの紙は衝撃的な内容だった、まさかあんな紙だとは誰も思わないだろう、自分はそう思いながら、学校を去った──さぁ、コンビニへと向かおう、自分はそう思いながら歩を進める──
- Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 プリキュアバトラーズ編 ( No.290 )
- 日時: 2017/11/30 22:10
- 名前: 彩都 (ID: Mu5Txw/v)
それにしても……九条ひかりも大変だ……自分はそう思いながら、心の奥底で溜息を吐く。
だって、『貴方は管理者の中でもまだまだ、更に上位が存在する』っていう内容だ、というか、自身で相当上位の管理者、と思っていたのか、と考える。
まぁ、それはどうでもいいか、他人の思想、思考に一々ツッコミを入れている場合では無いからな、自分はそう思いながらコンビニの前に立っていた、別段何もする訳でもない、かと言って何もしない、訳にはいかなかった。
はぁ、どうしようか? と考えていると、背後から『おぉっ! 薬袋君では無いか!』と聞こえた、この声は聞き慣れている、正解は半田鏝君だ、そう思い、振り向くと半田鏝君だった。
「何をしているんだい?」
「私か? 私は食前のマラソンだよ? 軽く五キロは走っているんだ! 薬袋君は?」
「えっ? あぁ、今帰りだよ、晩御飯は何時もコンビニ弁当とか、スーパーの弁当なんだよ、生憎自分は料理が苦手でねぇ」
「そうなのか……でも、たまに自分で作らないと、栄養が偏るぞ!?」
「大丈夫だよ、野菜を丸ごと食べたら良いし? 確か350gだろ? レタス一玉食えばセーフでしょ?」
「そんなんでセーフなら、キャベツの千切り一玉分でも食べられるけど!? というか、薬袋君はクレイジーだなぁ、一回両親を見て見たいよ」
「アハハ……まぁ、両親はもう死んだし、出会えないけどね?」
自分はそう言って、笑い話のように言う、実際両親は死んでいる、病死とか、事故で死んだ、だから悲しくは無い。
「そ、そうだったのか……それは済まない事を言ったな、済まない」
「いや、謝らなくても良いよ、もう慣れたし……それじゃあ、頑張って五キロ走ってね?」
「お、おぅ! それじゃあ、またね薬袋君!」
半田鏝君は笑顔のまま、走って目の前から消える──さぁ、自分も弁当を買わないとなぁ、そう思いながら急いでコンビニの中に入って、適当な弁当を購入した──
そして自宅に帰宅して、自分は急いで電子レンジに弁当を入れ、弁当を温める、そして温め終わった弁当を手に取り、開封し、食べ始める──今日も弁当は美味しいな、自分はそう思いながら簡単に食べ終わり、弁当をゴミ箱の中に入れて、風呂に入る為に風呂場に向かい、全裸になって、シャワーを浴びる、今日は湯船に入りたいという気分では無いからだ、そして風呂場を出て、体を拭いて、寝室に向かい、ベッドにダイブする。
これで今日という一日が終了する──まさかプリキュアを全て殺害するのに、こんなに時間を消費したのか、と思い、自分は静かに溜息を吐いて、布団に包まる──そして自分は寝る為に目を閉じる、するとすぐに睡魔に襲われた──明日、残りのプリキュアを殺害し、全てのプリキュアを殺害する事が出来るだろうか? それは明日の運命次第だ──
第五十章 城 CASTLE 完
第五十一章 星 STAR
- Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 プリキュアバトラーズ編 ( No.291 )
- 日時: 2017/12/01 21:31
- 名前: 熱都 (ID: Bf..vpS5)
朝、目が醒めた。それはとてもとても清々しい、と言える程の快眠からの起床であった。自分は静かに起き上がって、周りを確認する。さ、流石にあの風利城兄妹(ホログラム)は存在しないよな? 自分はいない事を確認し、安堵する。
そしてベッドから脱出し、冷蔵庫に向かい、弁当を電子レンジに投入し、弁当を温めながら、冷蔵庫の中に入っている飲みかけのジュースに手をかける。ふむ、今日は甘い物が食べたい気分になっていた。じゃあ弁当を食べずに甘い物を食えって話だが。
だが、そんな事をしても無駄だ、と自分は理解していた。何故なら時間を確認すると、まだ朝の六時半だったからだ。こんな朝早くからスイーツを扱うショップ等、開いてはいない。というか、コンビニや二十四時間営業のお店に行けばケーキ等が食べられるだろう。だが、そういうモノは本場のお店──ケーキ屋、スイーツショップだ──に行った方が美味しい、金が掛かっても、行った方が美味しい。
だから、自分はそのお店等が開く時間である朝の十時迄我慢する事にした。と、そんな事を考えていると、電子レンジが産声を上げた。「チンッ」という、機械音だ。自分は電子レンジから温まった弁当を取り出して、机に置いてから食べ始める。今日、学校はバックレよう。自分はそう思いながら、ジュースを飲みながら弁当を食べる──
- Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 プリキュアバトラーズ編 ( No.292 )
- 日時: 2017/12/04 21:31
- 名前: 彩都 (ID: vnwOaJ75)
たまには時間を潰そうか、自分はそう考えて、弁当を急いで食べ終わり、ゴミ箱に捨てて、鞄を持って、家を出る。
珍しいな、朝こんなに早く移動をするなんて? 学校以外で考えるなら、多分初めてなのでは無いだろうか? とか、思いながら自分は公園を歩く事にした。
公園は殺風景で、何も無い、あるのは自然と森林ばかり。
自分は静かにベンチの椅子に座って、周りを確認する、やる事が無い、どうせ残り一人二人、プリキュアを殺害すれば良い、と言う事、それは簡単に言えば、『一日でクリア出来る』事なのだから。
「…………」
無言で空を見る、空は少しだけ綺麗に青色がかかっていた。
やる事が無いなぁ、そんな事を思いながら静かに目を閉じようとする、すると謎の声が聞こえた。
「ねぇ、貴方……」
「…………」
「ねぇってば! 其処のベンチに寝ているアホ! 起きろ!」
「…………」
アホでは無い、静かに心の中でツッコんで、声の方を見る。其処には虹色の格好の少女が立っていた、如何にも目に悪そうな配色であった。
「そうよ! 私の事を見ているアンタよ! 私と勝負しなさい!」
「…………?」
何言ってんだコイツ? 頭が可笑しい奴だな、春じゃないってのに、バカが現れるとは、自分も苦労する、そんな事を思っていると、虹色の格好の少女は自分に近づいて、自分の腹部を蹴った、案外痛かったし、スカートの中も見えてしまっていた。
「アンタは薬袋なんでしょう!? だったら、プリキュアである私と戦う理由がある!」
「…………」
戦う理由? そんなの『君にしかない』だけだろう? 自分は生憎あまり無い、でも、逆に考えて、コイツ等プリキュア風情が自分の前に現れると言う事は良い役得だ、自分はそう思い、虹色の格好の少女の足を掴んで、静かに握り締めようとする、彼女はスカートを押さえて、見えないようにしていた。
「ちょ、ちょっと!?」
態々相手にしている、というのに、煩い小娘だ、自分はそう思い、虹色の少女に声を放つ。
「ふむ……貴様、名前は?」
「私? 私はキラ星シエル!」
「変身後は?」
「えっ? 変身後? 変身後はキュアパルフェ!」
「そうか、さよなら」
自分はそう言って、キラ星シエルを遠投する、だが、彼女は空中で回転し、投げる威力を落とした。
「何をするのよ!? 私の後ろには木があるんですけどぉ!?」
「だから何だよ? 殺しに来たんだろ? だったら、変身して、自分を楽しませろよ?」
自分はそう言って首を傾げる、キラ星シエルは歯を見せながら自分を睨む……完全にイライラしている、うーん、人をおちょくるのは楽しいな、自分はそう思いながら、ナイフを探す──
- Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 プリキュアバトラーズ編 ( No.293 )
- 日時: 2017/12/05 21:39
- 名前: 熱都 (ID: yLoR1.nb)
「もー! あったまきた! プリキュアに変身してやるっ! あまりの強さに驚かない事ね!?」
キラ星シエルはそう言って、変身グッズを取り出し、華麗に変身する。
「夢と希望を! レッツ・ラ・まぜまぜ! キュアパルフェ! できあがり! って、あいたぁ!」
キラ星シエル──基、キュアパルフェはそう言って、頭に石をぶつけてしまう。勿論投げたのは自分だが。石を投げた自分に向かってキュアパルフェは抗議の言葉を放つ。
「待って!? 待って待って待って!? 何で!? 何で!? 貴方は何で変身後に私の頭に石を投げた!? 危うく致命傷になりかけたわよ!?」
「それは自分にとって良かったんだよなぁ」
「流石殺人鬼! 違う意味で素晴らしいしトレビアン! でも、か弱い乙女に攻撃するってのは、些か問題があるわね!」
「弱い? あまりの強さって言ったのに?」
「それは言葉の綾よ! 煩いなぁ……貴方、本当は殺人鬼ではなく、神経質ってだけじゃない?」
「そもそも殺人気に普通の神経が通ってんのかよ?」
「さぁ? 解剖したら分かるかも?」
「それは困るな、そんな事をしてみろ、自分は他のプリキュアが殺害出来なくなる」
「私にとってはそれが嬉しいんだけど……それじゃあ『空間聖域(エリア・フィールド)』発動っと」
キュアパルフェはそう言って、カードを発動する、これで、どんなに周りをボコボコにしても修復される。そして自分は静かに動き出す。武器なんか今は使っている余裕が無い、さっさとキュアパルフェを倒して、ケーキを食べよう、ただそれだけを考えて、行動していた──
- Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 プリキュアバトラーズ編 ( No.294 )
- 日時: 2017/12/06 23:21
- 名前: 彩都 (ID: n3KkzCZy)
たった一瞬の出来事だった、目の前にキュアパルフェが現れた。
えっ? こんなに早く移動したのか? 自分はそう思いながら静かに後方へと移動しようとするが、キュアパルフェの移動の方が早く、自分はキュアパルフェの攻撃を受けてしまった、ただのワンパン、ただのワンパンだが、その一撃はとても重く、まさかの出来事に自分はそのまま吹き飛んでしまう。
「カハッ……」
「どう? 態々変身してあげたのに……貴方ってそんなに弱いんだぁ?」
「…………」
あまりの痛み、あまりの出来事に立ち上がる事さえ自分は忘れていた、そしてキュアパルフェは自分の足を掴んで、近くのベンチに自分を叩きつける、此処で『忘れていた』から、思い出したへと感覚が変更する。
あぁ、そうだ、自分は今、プリキュアと戦っていたんだな、と思い出した。
そして自分は二回目の、ベンチ攻撃に対し、防御して、ダメージを減らす。
「およっ? 遂に動き出したぁ?」
「…………」
自分は静かにキュアパルフェを見つめ、思いっきり、足を動かした、するとキュアパルフェは自分ごと何処かへ飛ばす、これで、自分の攻撃は回避させられた事になった。
「ふぃー、危なかったぁ……やっぱ、脚力だけでも、上々ねぇ……!」
「……あぶねっ!」
自分はそう言って、電信柱に足を乗せて、静かに下りる、色々と危なかった、もしも足を乗せていなかったら、体で電信柱を受け止めている所だった、自分はそう思いながら、キュアパルフェを見つめる。
どうやって勝つのか? どうやって、打ち勝てばいいのか? それさえも分からない状況で自分は静かにナイフを取る、よし、ナイフを右手に装着して……自分はそう思いながらナイフをキュアパルフェの方に向ける。
「さぁ、君を殺害する時が来た……いやぁ、君のレベル、確かめさせてもらった、中々に凄いが……色々と惜しかったなぁ……まだ自分の方が上だった」
「なっ……だからどうしたのよ!? アンタが私を倒せるって確証は無い筈!」
「そう、ない『筈』だ、だからこそ、『自分が君を倒せる』って事を確証させないといけない」
自分はそう言って、動き出す準備を始める──さぁ、どうやって確証させようか? 普通に移動して、首にナイフを突き立てる? でも、それをしたら、すぐに移動させられてしまう可能性もある……だからどうしようかなぁ……? 自分はそんな事を思いながら、『移動している間にでも考えよう』と思った。
そして自分は動き始める──前へと走って地に足をつけながら、進む──この勝負、どちらが勝つか、自分もキュアパルフェも分からない──
- Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 プリキュアバトラーズ編 ( No.295 )
- 日時: 2017/12/07 21:48
- 名前: 熱都 (ID: Oh9/3OA.)
走りながら考える。自分は一体どうしたら良いのだろう? と。簡単だ、「ナイフを投げればいい」のかもしれない、だがキュアパルフェの移動速度を考えて、避けられるのが一般的だろう。じゃあ一体どうしたら良いだろう? 自分はそう考えながら一気に息を吸う。
続けて、自分はキュアパルフェの前に移動しようと考える、自分が考えたのは、「キュアパルフェの前に移動し、ナイフを突き刺す」という至極一般的な戦法だった。それなら「避ける」という行為もしにくくなる。何故なら「相手が目の前で何をするのかが、分からない」からだ。寸前で気付いて、避けなければ、自分の攻撃は避ける事が出来ない。よし、その作戦にしよう、自分はそう考えて、ナイフを強く握って、キュアパルフェの前に移動する。キュアパルフェは少し驚いていて、焦っている。よし、今だ、自分はそう考えて、キュアパルフェの腹部にナイフを刺した。自分のこの攻撃は、物の見事に当たり、キュアパルフェは懐から、赤い鮮血を漏らす。
「な、何これ……?」
「それは自分がやった怪我だが?」
「……くっ。中々やるわねぇ!」
キュアパルフェはそう言って、自分の目の前で蹴りを放つ。だが、蹴りという攻撃は案外簡単に避けられる。序でに言えば、重心を「片足」だけに乗せるので、「片足」を攻撃すれば崩れてしまう。自分は片足を薙いで、キュアパルフェを転ばせ、自分はキュアパルフェの腰部分に座って、言う。
「チェックメイトだ」
自分はそう言って、キュアパルフェの懐からナイフを抜き取り、ナイフをキュアパルフェの目の前に見せ、冷酷な眼差しでキュアパルフェを見つめる──彼女がこの状況でどう反攻するか、見物だ──
- Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 プリキュアバトラーズ編 ( No.296 )
- 日時: 2017/12/08 21:30
- 名前: 彩都 (ID: SUkZz.Kh)
「くっ……万事休すね!」
キュアパルフェはそう叫んで、腰をグネグネと動かす、一体どうしたのか? 無理なんだよね、この状況で反撃をする事は。
自分はそう思いながらキュアパルフェに言う。
「もう無駄だよ、君は自分には勝てない、この状況になったら、勝てる存在なんて居なかった、いいね? 『君は自分に殺害される』、それは確定事項だ、だからこそ、辞世の句を聞いてあげるよ?」
自分がそう言うと、キュアパルフェは静かに言う。
「そ、そう……それじゃあ……『もっとスイーツを作りたかった』なぁ……」
「……ん? おいお前、今さっき、『スイーツを作りたかった』と言ったな?」
「え、えぇ、そうだけど……」
ふむ、コイツの言葉を聞く限り、自分の追い求めているモノと一緒だよな? 自分はそう思いながら小さな疑問をキュアパルフェにぶつける。
「え、えーと、君はパティシエールなのか?」
「え、えぇ……まだ修行の身だけどね」
「…………」
そういえば、自分は『スイーツが食べたい』とか思っていたような……? 自分は顎に手を当てて、静かに考える、もしもコイツにスイーツを作らせて、作った後に殺害した方が良いんじゃないか? 使えるものは親でも使え、とも言う、よし、そうしよう、自分はそう考えて、キュアパルフェに言う。
「お、おい、キュアパルフェよ」
「な、何よ? 辞世の句は言ったじゃない!」
「違う、そうじゃないぞ? お前、パティシエールで良いんだよな? だったら、殺害するのは保留する、その代わり、自分にお店を紹介してくれよ? そしてスイーツを食わせてくれ」
「は、はぁ……? アンタ、今の時間、何時だと思ってるの? まだ七時よ!? そんな朝早くにキラキラパティスリー──基、キラパティ──が開いているとでも!?」
「知っている、だからこそ、『スイーツをお前が作れ』と言っているんだ、赤ちゃんじゃ有るまいし、自分の言葉位、分かるだろ?」
「え、えぇ……でも、流石に無断でお店の中に入るのはねぇ……」
そう言うキュアパルフェに対し、自分は溜息を吐く。
「……何だ、お前は店長じゃないのか……?」
「う、うん……」
キュアパルフェの発言を受けて、自分は静かに落胆する、ふむ、それじゃあコイツを殺害するか……そう思っていると、キュアパルフェが言う。
「で、でも、スイーツを作れば、私の殺害は保留する?」
「一応は、でも、最終的に殺害するけれどね?」
「うぅー……でも、辞世の句をそのまま出来るって事は嬉しいし……分かった、スイーツを作ればいいわよね? 仕方無い、お店の方へ行きましょう? 開いている可能性もあるしね?」
「そうか」
自分はそう言って、立ち上がる、キュアパルフェも変身を解いて、『空間聖域(エリア・フィールド)』を解除する、そしてキュアパルフェはタオルを包帯のようにして、腹部に巻く。
「よし、それじゃあキラキラパティスリーに向かいましょう!」
キュアパルフェ──基、キラ星シエル──はそう言って、前に進む、本当に着いて行って大丈夫だろうか? 自分は少々の不安を持ちながら、キラ星シエルの後ろを着いて行く──
- Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 プリキュアバトラーズ編 ( No.297 )
- 日時: 2017/12/11 21:41
- 名前: 熱都 (ID: 50PasCpc)
「…………」
自分は無言のままキラ星シエルの背後に着いて行く。するとキラ星シエルは立ち止まって指を指す。
「此処が私が働いているお店」
「そうか……んで、開いているのか、視認出来るか?」
「一応はね。うーん、開いているねぇ……と言う事は少しはスイーツを作っているかもね」
「そうか。で、そのスイーツは美味しいのか? コンビニ、スーパーより?」
自分がそう言うと、ぷんぷん怒ってキラ星シエルが言う。
「美味しいよ! とっても! 私も顔負けよ……はぁ、同年代っていいよね、色々な事で戦う事が出来てさぁ?」
「…………そうだな」
自分は小さく返答する、実際同年代にはあまり会った事が無いので、分からないが、多分いいモノなのでは無いか? と思う。そしてキラ星シエルが言う。
「じゃあ、行きましょう、お店へ……?」
「……あぁ」
淡白に返事し、自分とキラ星シエルはキラキラパティスリー──基、キラパティ──へと向かう──
「はい、到着、ここがキラキラパティスリー──基、キラパティ──よ」
「そうか、キラパティねぇ……確かパティといえば、ハンバーガーの肉の事だったなぁ」
「い、一応パティスリーの略なんだけどなぁ……まぁ、いいか、それじゃあ入店しましょうか」
そう言って先陣を進むキラ星シエル、自分は少し溜息を吐いて、キラ星シエルの後ろを着いて行く──スカート捲りしたくなる服だなぁ、とか思いながら、キラパティに入店する──
- Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 プリキュアバトラーズ編 ( No.298 )
- 日時: 2017/12/12 21:31
- 名前: 彩都 (ID: Re8SsDCb)
「あっ、いらっしゃい……って、シエルちゃんの隣の貴方は……」
「自分か? 自分は薬袋と言うんだ、薬の袋で薬袋だ」
「あっ、初めまして、私、宇佐美いちかと申します」
「そうだったのか……君は店員さんか?」
「え、えぇ……一応は」
「そうか……自分はスイーツが食べたいんだ、何かスイーツは有るかな?」
自分はそう言って、ケースの中を指差して言う、すると宇佐美いちかが頭を下げて言う。
「す、すみません! まだ作っている途中なので、時間が掛かります! って、その前に開店前なんですけど!?」
「大丈夫だ、ちゃんとお金はある、二倍三倍で支払うからさ? あぁ、別に新スイーツの味見役でもいい、自分はお店のスイーツが食べたいんだ、頼むよいちかさん?」
自分はスイーツを食べる為に頭を下げる、するとキラ星シエルが言う。
「大丈夫よ、彼は優しいから……それじゃあ、私もスイーツを作るわね……貴方は何は食べたいの?」
「そうだなぁ……プリンにチーズケーキ、ショートケーキとか」
「うーん、アンタ、何気に時間が掛かるのが好きなのね……熱くてもいい?」
「熱くてもいい、美味しいというのならね?」
「あら? 私やいちかが作るスイーツはとても美味しいわよ? 食べて驚愕しない事ね?」
「する訳無いだろ? だって、自分は──」
自分はそう言いかけて、二人の少女の事を思い出し、言葉を急いで変える。
「スイーツディレクターだからね?」
「へぇ、スイーツディレクターなんですか!? って、スイーツディレクターとは何なんです?」
「え、えっと……色々なお店のスイーツにアイデアをプレゼントする人の事だよ……と、とりあえず、二人でスイーツを作って下さいな?」
自分はそう言って、椅子に座って、二人にスイーツを作る事を進める、そして二人は厨房に向かい、スイーツを作る為に必死に努力する──
「暇だな」
自分はそう言って静かに溜息を吐く、すると、時間が朝の八時になった事を知らせる。
ふむ、結構時間がたったな……案外時間が掛かるんだな、スイーツって……そう思っていると、宇佐美いちかが自分の前に現れる。
「出来ましたー! これはミルクレープという、クレープ生地にクリームを塗って、幾重にもクレープ生地、クリーム、クレープ生地、クリームを重ねたスイーツです! シエルさんが、『念の為、それ食って時間を潰して?』との事です!」
「成程、確かに自分の世界であまりミルクレープは見なかったなぁ──結構売れてたし──有難う、美味しく頂くよ」
自分はそう言って、皿の上のフォークでワンホールのミルクレープを食べる──ワンホール、中々に重いな、自分はそう思いながら頑張って、ワンホールのミルクレープを口に運ぶ──
- Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 プリキュアバトラーズ編 ( No.299 )
- 日時: 2017/12/13 21:50
- 名前: 熱都 (ID: AwgGnLCM)
自分はミルクレープを食べながら、のんびりと時間を潰す。するとキラ星シエルが自分の前に現れる。
「あっ、ミルクレープ食べてる。味の感想は?」
「味? 別に美味しい以外思い付かない」
「そう? それは良かった。それじゃあ、お待ちどう、熱々プリンよ」
「ふむ、ミルクレープのクリームで体が冷えていたから、嬉しいよ」
「後少しでケーキも出来上がるわ、クリームと上のトッピングをして終了よ」
「それは有難い」
自分はそう言って、瓶入りのプリンを食べる。ふむ、まだ暖かくて、安心する温度だった。そして一口食べる。うん、甘い、美味しい、エクセレント。そう思っていると、キラ星シエルは自分の前から消える。まぁ、ケーキを作るっていう工程って案外難しいらしいからなぁ、自分はそう思いながら目の前に置かれた十個の瓶入りプリンとワンホール切ったミルクレープ、順々に食べていく。流石パティシエール、ミルクレープの生地、クリーム、プリン、カラメル、全てが素晴らしい。
そして、二つのスイーツを食べていると、宇佐美いちか、キラ星シエルでチーズケーキとショートケーキを持ってくる。
「はい、これがショートケーキにチーズケーキね? 全部熱いし、それでもいいの?」
「それでもいいよ、美味しければ、熱いの冷たいの関係ないしね?」
「そ、そう言うもんかしら……? そ、それじゃあ、私は他のスイーツ作るから」
「わ、私もです! 仕込みは忙しい……」
キラ星シエル、宇佐美いちかはそう言って、自分の前から厨房へと戻る。そして一人ぼっちの店内で自分はショートケーキワンホール、チーズケーキワンホールを見て、絶句する。
「いや、ワンホール食べたいとか……言っていないんだがなぁ」
自分はそう言って、仕方なく、全部食べる事を考え、ショートケーキに手をつける──うぅっ、何故こう言う時に限って、苺が美味いのか……自分はそんな事を思いながらショートケーキをちまちまと食べる──
- Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 プリキュアバトラーズ編 ( No.300 )
- 日時: 2017/12/14 22:01
- 名前: 彩都 (ID: fMHQuj5n)
「く、食った……」
自分はそう思いながらショートケーキワンホールを食べ切る、完全に血糖値高くなりそう、そう思いながら、目の前に残ったチーズケーキを食べる。
ショートケーキより嵩(かさ)が低い分、更にスフレ生地なので、案外簡単に食べる事が出来た。
「ふ、ふぅ……ひ、久し振りにこんなに食ったなぁ……軽く一年は食べなくていいな、スイーツを……」
自分はそう呟いて、時間を確認する、時間はもう十一時だった、多分このキラパティも開いている時間だろう、と考え、自分はキラ星シエルを呼ぶ。
「おぅい? キラ星シエルー?」
「はいはーい! 何よもう?」
「んー? もう時間だ、さっさと殺害を?」
「……もう少し待って? 今日の終わり迄、いや、このお店の終了迄……」
「ダメだ、自分にだって、時間が無いんだよ、それが我侭だ、受け入れられない」
「…………」
キラ星シエルは涙目で静かに頷いて、自分はその場で立ち上がり、キラ星シエルの手を掴んで、外へと移動する、そして、物陰に案内し、彼女を押し倒す。
「な、何をするの……?」
「何でもいいだろ? こっちだって時間が無い、たった数時間だが、溜まってんだよ、『欲』がね? だからいい加減殺害しないと、気が狂いそうになってしまう」
「……そう、分かったわ、痛くしないでね?」
「それは無理だな、殺人鬼だもん、人が苦しんでいる姿が好きなのにさ?」
自分はそう言って、ナイフをキラ星シエルの左胸に突き刺す、次に左胸のナイフを首に当てて言う。
「美味しかった、君のスイーツは、君のケーキ、ミルクレープは……史上最高の味だった」
「それは……パティシエールの極みね……」
「あぁ……今度は、自分以外に殺害されるなよ? 殺害されたら、自分は怒るからな?」
自分はそう言って、後頭部の方にナイフを移動させ、首を刺す。
これで、キラ星シエルの寿命も終了だ、自分はそう思い、キラ星シエルの前から立ち去る──君が作るケーキ、もっと食べたかった、でもそれは叶わない、何故ならこれが『ミッション』だからだ、自分はそう思いながら、昼の空を確認する、昼の空は青空だった──
自分はのんびり家に帰って、そういえば、と思い、プリキュアの図鑑を確認する、すると図鑑には『キラ星シエル 殺害完了』と表示されていた。
これで残り数人……! と思う、あぁ、長かったな、自分はそう思いながら、プリキュアの図鑑を閉じ、その場で安堵の溜息を吐く。
そしてプリキュアの図鑑を鞄の中に入れ、メガネを掛けて、自分は玄関へ向かう──よし、このまま残りのプリキュアも全て殺害してしまおう、自分はそう思いながら、靴を履いて、外に出る──自分が残りのプリキュアを殺害出来るかは、殺害していないプリキュアに出会わないと分からない──
第五十一章 第五十一章 星 STAR 完
第五十二章 美 BEAUTY
- Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 プリキュアバトラーズ編 ( No.301 )
- 日時: 2017/12/15 21:30
- 名前: 熱都 (ID: WEFYk.MN)
自分は適当に家を出て、残りのプリキュアを探す。そして学校の近くを通った。
「ふむ、久し振りに学校の前を通ったが……登校しなくてよかったな。今日は学校に行きたくなかったからな。学校の前を通るだけでも億劫だ。はぁ……」
自分は溜息を吐いて、のんびりと歩を進める。そして到着したのは河川敷だった。
「河川敷、ねぇ……珍しいな。この世界にもあったのか……知らなかったなぁ」
自分はそう呟きながら、川の近くに降り、のんびりと川を見ながら歩を進める。果たしてまだ殺害していないプリキュアは自分の目の前に現れるのだろうか? そんな事を思い、歩を進めると、背後から変な声が聞こえた。
「待ちなさい」
「……? 何だ? 自分は急いでいるのだが?」
「私も急いでいるの、どうせ貴方の目的は『プリキュアを殺害する』事でしょう?」
「……正解といえばどうする?」
「勿論私もプリキュアだから、貴方を倒すわ」
「そ、そうか……貴様、名は?」
「私? 私は美々野(みみの)くるみ(くるみ)、貴方の名前は?」
「自分か? 自分の名前は薬袋、薬に袋と書いて、薬袋と言うんだ」
「へぇ……珍しいわね、ってか、貴方が薬袋だったのね? 案外若いわね?」
美々野くるみはそう言って、自分を見つめて言う。
「それじゃあ……変身して、貴方を倒し、これ以上プリキュアの殺害は抑える!」
美々野くるみは鞄から変身グッズを取り出し、自分を睨む──自分は静かにナイフがあるポケットを触れて、ナイフがあるかを確認する──
- Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 プリキュアバトラーズ編 ( No.302 )
- 日時: 2017/12/18 22:18
- 名前: 彩都 (ID: SsbgW4eU)
「スカイローズ・トランスレイト! 青い薔薇は秘密のしるし、ミルキィローズ!」
美々野くるみはそう言って、変身する、ふむ、変身したらミルキィローズになるのか……自分はそう思いながら美々野くるみが変身した姿、ミルキィローズを見つめる。
するとミルキィローズは自分を見つめながら言う。
「あら? 何かご不満?」
「ふ、不満……? いや無いが、少しだけ分からない事が」
「あら? それは何?」
「『何で『キュア○○』ってつかない』の?」
「ふぐぅ!? そ、それは分からないわよ! でも、これだけは言える……『私はこの世界の管理者』って事がね?」
「!?」
ま、まさかコイツが……色々な管理者の中でも、最後の……管理者! 自分はそう思いながらミルキィローズを見つめる。
「お、おい……? それじゃあ、自分が君を殺害したら……?」
「勿論、この世界は『崩壊する』わよ? そりゃそうじゃない? 『管理者が死んだら、管理している世界は滅ぶ』のだから」
「……自分は、脱出出来るのか?」
自分がそう言うと、ミルキィローズは首を横に振って、解答する。
「それの回答は『NO』よ、私だって分からないもの、もしも『私が殺害された』として、『その後の行動は君に掛かっている』のだからね? 私に言われても困るわ」
「……そうか」
自分はミルキィローズの発言を受けて、『その後の行動』を考える、確かに脱出するのは『自分の行動』だもんな……良い事を言われた気がする、自分はそう思いながらミルキィローズに言う。
「さぁ、それじゃあ『空間聖域(エリア・フィールド)』を発動してくれ、自分と管理者の君、最後の戦いだ、君が勝つか、自分が勝つか……これが最後の戦いだ!」
自分はそう言って、ミルキィローズを指差す、するとミルキィローズは一枚のカードを取り出して、叫ぶ。
「そうね、分かったわ、でも、『結果』は時間が経てば、実際に現れる、だからのんびり『今日』という日を過ごしても良かったのに……それじゃあ、『空間聖域(エリア・フィールド)』、発動!」
ミルキィローズはそう言って、『空間聖域(エリア・フィールド)』を発動、するとカードの『空間聖域(エリア・フィールド)』は煌くように輝き、そして少し経った後に光は消える。
そして、自分とミルキィローズ、プリキュアVS殺人鬼の戦いは静かに終わりを迎えようとしていた、自分とプリキュア、どちらが勝つか、それは『時間が経てば、実際に現れる』筈だ──さぁ、さっさと倒して、元の世界に戻ろう。
- Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 プリキュアバトラーズ編 ( No.303 )
- 日時: 2017/12/19 21:45
- 名前: 熱都 (ID: gF4d7gY7)
「……さぁ、お前を倒して、自分は前に進むよ」
自分はそう言って、ミルキィローズを睨む。そして、先に自分は動き出す。ナイフを使い、ミルキィローズの心臓を狙うが、ミルキィローズはその場で動かない、まるで強者の余裕のようにも感じた。自分はその行動に少しイラッとして、ナイフを投擲した。これで、少しは隙を作れるだろうか? と考えたが、左手でナイフを受け止めて、後方へと放り投げた。あぁ、そうか、そうか。分かった、つまり君は「素手での戦い」が良いって事だな? 自分はそう解釈し、ミルキィローズの前に立ち、頭を横からチョップするように右手を動かす。だが、ミルキィローズはその攻撃を看破し、自身の右腕を掴んだ。まさかの行動に自分は少々焦ってしまう。だが、自分には「左手」があるのだ、左手を使って、ミルキィローズの顔面を殴ろうとしたが、左手も受け止められてしまい、両手は動かせなくなってしまう、するとミルキィローズが言う。
「……はぁ。貴方って「刃物しか扱っていない」のね? だから本体の戦闘力は充分に低い、十二分に低いわ。これで殺人鬼って……笑えるわね」
ミルキィローズは掴んだ両手を引っ張って、自分の方へと寄らせる。自分はくの字になって、ミルキィローズに引っ張られる。するとミルキィローズは「自分の顎に自身の膝をぶつけ」た、いきなりの攻撃、流石に「引っ張って蹴る」と思っていたからくの字になったのに……まさか顎に膝蹴りを放つとは……予想もしていない攻撃を受けて、自分は少しふらつく。そしてミルキィローズはその隙を狙ったのか、分からないが、掴んだ手を「引っ張り、自身のくの字になった腹部に重い蹴り」を放った。一撃目ではなく二撃目、まさかの攻撃に自分は呆気に取られるしかなかった。そして自分は腹部を殴られ、胃の中のケーキを吐き出してしまった。くっそ……コイツ、中々にやるな、自分はそう思いながら、ケーキを吐き終えた──自分がこのプリキュアに勝てるかは、分からない──
- Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 プリキュアバトラーズ編 ( No.304 )
- 日時: 2017/12/20 22:47
- 名前: 彩都 (ID: FLOPlHzm)
「汚らしい殺人鬼ね、見ていて呆れる」
ミルキィローズはそう言って、くの字になった体に何発も何発も蹴りを放って行く。その蹴りは何発も何発も自分の腹部に、肺に、心臓に、腸に当たり、大ダメージを負っていった。
吐きそうになっても、まず腹の中のケーキを全て吐いたので、まず、出せる物等無い、有るとしたら、血と涙、胃液のみだった。
そんな自分は口から固形物も出せずに、血と胃液の液体しか出せなかった、そして攻撃を止めたミルキィローズは手を離し、自分の首を掴んで、河川敷の橋の下に移動する。
次にミルキィローズは橋の柱に向かって、思いっきり、自分を叩きつける。背中にとんでもない痛みが走る、こんなの、現実世界じゃぁ手に入れられない痛みだった。
「あ……が……」
「あら? もう戦意喪失? 本当に不甲斐無い男ね? 本当にアンタ、男なの?」
「お、男に……決まってるだろ……? 手で自分の首を掴んで分からねぇのか、馬鹿め? 男には『喉仏』があるだろうが? 中学生の自分でも、少しはあった、だから『手で触れているから分かる』筈だぜ?」
自分がそう言うと、ミルキィローズは自分の鳩尾に重い一撃を放つ、もう悲鳴さえ上げる事が出来ない痛みだった。
「……っ!」
「黙りなさい? 殺人鬼の貴方は反論しちゃダメよ? だって、『殺人鬼に人権は無い』から」
ミルキィローズはそう言いながら首を掴む力を強める、段々と呼吸がし辛くなる、段々と呼吸をするのが苦しくなる、段々と視界が暗くなっていく、段々と意識が遠のいて行く、段々と、段々と、段々と……自分は残った意識を保とうとするが、首が痛くて、意識が消えそうになる。
すると、ミルキィローズは自分の腹部に何度もパンチを放ち、痛みで意識を取り戻させる。
「ハァハァ……ハァハァ……」
「あら? もう終わりなの? 私にとっては悲しいわね、もっと殺人鬼と戯れる事が出来る、と思ったのに……」
「な、なぁにが、『殺人鬼と戯れる』だぁ? お前のやっている事は完全に『一方的な攻撃』じゃないか! 巫山戯──」
自分がそう言うと、ミルキィローズは自分の腹部にまたも一発殴ってきた。
「巫山戯ているのは貴方よ、殺人鬼? 私は言ったわよね? 『反論するな』って? そんな事も理解出来ない脳味噌なの? そんな事も理解出来ない耳なの? ……はぁ、呆れた……」
ミルキィローズはそう言って、壁に埋まる自分から手を離す、これで首が楽になった、自分はそう思い、その場で深呼吸をする、するとミルキィローズが自分に言う。
「殺人鬼……貴方の命も此処迄よ? 『ミルキィローズ・ブリザード』!!」
ミルキィローズはそう言って、自分に『ミルキィローズ・ブリザード』を放つ──自分は『ミルキィローズ・ブリザード』を見て、『生き残れるかなぁ?』と思う、そして自分の体に『ミルキィローズ・ブリザード』が直撃する──
- Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 プリキュアバトラーズ編 ( No.305 )
- 日時: 2017/12/21 21:54
- 名前: 熱都 (ID: Uc2gDK.7)
自分は『ミルキィローズ・ブリザード』を受けて、体に大ダメージを負った。とんでもなく痛い攻撃、とんでもなく痛い必殺技に「こんなにも痛いのか」と判断した。そして自分は地面に突っ伏する。
「あら? もう終わりなの? はぁ、これで殺人鬼も終りね……」
ミルキィローズはそう言って、倒れた自分に対し、頭部を踏みつける。
「これで終わったわ、だからこの戦いは私の勝利よ、分かる? 貴方の低脳な脳味噌でも?」
「…………」
「ん? もしかして「気絶でもしている」のかしら……? いや、流石に息をしているから、生きている筈だけど……?」
ミルキィローズは不思議そうに自分を見つめる。だが、自分は動かない、いや、「動けない」のだ。何故なら『ミルキィローズ・ブリザード』を受けて、大ダメージを負っているからだ、こんなダメージを耐えられる人なんか存在しないだろう。というか、プリキュアの技を受けて、生身で生きている自分は少し特殊かもしれない。そんな事を思いながら息しか出来なかった。
「……はぁ、息をしているって事はまだ生きているって事よね? それじゃあ、「私達プリキュアの殺害される痛み」を貴方にぶつけましょうか」
ミルキィローズはそう言って、自分の手に持っているナイフを抜き取り、奪う。そしてミルキィローズが言う。
「貴方も「プリキュアの痛み」を知りなさい?」
ミルキィローズはそう言って、ナイフを両手で持って、振り翳す──自分が動く事が出来ないので、その攻撃を受けるしか出来なかった──
- Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 プリキュアバトラーズ編 ( No.306 )
- 日時: 2017/12/22 21:49
- 名前: 彩都 (ID: pD6zOaMa)
ざしゅり、ミルキィローズの手に持ったナイフは半円を描いた後、自分の左肩に突き刺さる、まるで鈍痛が走ったかと思えば、一気に痛覚が冴える、ビリビリと痛みが走る、ビリビリとその部分が熱く、痛みを感じて行く。
そしてゆっくりと自分の服を真っ赤に、真紅へと色が変わる、自分は何も出来ずに、その痛みに耐えるしかなかった。
「……ッ!」
「あら? それでも声を出さないの? どうして? こんなにも痛く傷付けたのに? 可笑しいわ、可笑しいわね? どうして?」
そう言うミルキィローズに、自分はゆっくりと発言する。
「あぁっ……? そんなの、簡単じゃあねぇか……? それは、『痩せ我慢』だからだよ、『痩せ我慢』だからこそ、『痛みを我慢している』んだよ」
自分はそう言って、段々と痛覚が冴えるのを感じた。これ以上痛覚が冴えたらどうなるだろう? 痛みが酷過ぎて発狂するかも? そんな事を思っていると、ミルキィローズが肩のナイフを抜き取った。
「そう……じゃあ、『痛みが耐えられない場所にナイフを刺したら』どうなるかしら?」
そう言って、ミルキィローズが、左手を掴んで、自分の指先に向かってナイフを突き刺した。
「あああぁぁぁっっ!!」
痩せ我慢していた痛みが、耐えられない痛みになり、自分は叫んでしまう、そして自分の人差し指が爪ごと縦に裂ける。
「あぁっ……!?」
人差し指が縦に裂けて、自分は少し叫んでしまう、するとミルキィローズは片手で頬を支え、狂気的で狂喜的なな笑みを浮かべる。
「ウフフ……やっと、やっと叫んでくれましたね? 私は嬉しいですよ? えぇ、それはとてもとても、まるで雪にはしゃぐ幼年幼女の様にね?」
ミルキィローズはそう言って、自分のナイフを使い、自分の左手の指先をナイフで突き刺して、縦に割って行く。爪と肉が縦に裂け、人差し指のような状態になり、痛みが五倍になる。
「あ、あぁ……!」
自分の左手の状況に怯える自分、だが、体は動かないので、声でしか、表現する事が出来ない。
「どうですか? こんなの、まだまだ序の口なんですよ? 今迄の『プリキュアが受けた痛み』はこんなレベルでは無いです! もっと、もっと酷いんです!」
そう言って、ミルキィローズは自分の左手の甲に思いっきりナイフを突き刺した、自分は指の痛みと共に手の甲を刺された痛みを足され、悲鳴を上げる。
「あぁっ!! あっ……あぁっ……!!」
自分はあまりの痛みで、その場で泣き出してしまう、こんなに痛いの、耐えられる訳無いよぉ……これが……『自分がしたプリキュアの痛み』だというのか……? 自分はそう思いながら目の前のミルキィローズに言う。
「も、もう止めろ……お前の事は分かった、『プリキュアの痛み』も分かった、だからもう止めてくれ……」
自分がそう言うと、ミルキィローズは左手の甲から、ナイフを抜き取り、自分に言う、良かった、これで助かっ──
「……厭だ! お前にはまだまだ『プリキュアの痛み』というモノを教えなければならない!!」
ミルキィローズはそう言って、自分の左手の甲を何度も刺す、しかも刺していない場所を重点的に刺していく。
段々と痛みを増していく左手に対し、自分は叫んで痛みを訴える事しか出来なかった──痛い……誰か助け──
- Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 プリキュアバトラーズ編 ( No.307 )
- 日時: 2017/12/25 21:44
- 名前: 熱都 (ID: so77plvG)
「いだいいだいいだいいだいいだいいだいいだいいだい!! もう止めて下さい! 許して! 許してよぉ……!!」
自分は泣きながら左手を刺すミルキィローズに訴える。だが、ミルキィローズの手は止まらない。そしてミルキィローズ、自分の腕近辺は段々と赤色に染まっていき、完全にグロテスクな左手になる。
もう左手の感覚はなくなっており、左手は「手首から下に何かがついている」、というレベルの感覚になっていた。そしてミルキィローズははぁはぁ、と息を切らしながら自分に言う。
「こ、これで……これがプリキュアの痛み……! 貴方には分かるかしら……!?」
顔を上げるとミルキィローズは泣いていた。それは痛みに共感しての涙なのか、今迄のプリキュアの痛みを思い出しての涙なのかは分からない。そしてミルキィローズは血がべっとりとついたナイフを地面に落とし、その場で跪いて、目を閉じ、その場で安堵する。
「ハァハァ……これで……終わったんだよ、皆……これで……殺人鬼薬袋は……」
ミルキィローズがそう言うと、自分は静かに立ち上がって、血が付いたナイフを右手で取り、ミルキィローズの綺麗な項(うなじ)がある首筋に刺した。するとミルキィローズは「えっ?」と発言する。自分は肩に手を置いて、首を鳴らして、ミルキィローズに言う。
「有難う。これで立ち上がる事が出来た」
自分の発言を受け、頭に「?」マークが浮かび上がるミルキィローズ、そんなミルキィローズを見ながら、自分はナイフに付いた血をミルキィローズの服で拭う──そしてミルキィローズは地に伏せた──
- Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 プリキュアバトラーズ編 ( No.308 )
- 日時: 2017/12/26 21:46
- 名前: 彩都 (ID: 6Bgu9cRk)
「いやぁ、良かった良かった、君がこんなにも自分の左手を傷付けるんだから? 自分はとても嬉しいよ、有難う」
自分はそう言って、地に伏せるミルキィローズに頭を下げる、するとミルキィローズは顔を自分の方に向け、息を荒くし、発言する。
「ど、どうして……?」
「?」
「どうして『貴方は動ける』のよぉ!? だってあんなに私は貴方を攻撃した! あんなに私は貴方に色々な攻撃を与え、動けない程に痛めつけたっ! なのにっ! 何故っ! 『貴方は動ける』のよっ!? 可笑しいじゃない! どういう原理か、説明しなさいよ!!」
「……それが、『君の最後の言葉、として扱っても良いのかな』ぁ?」
自分はそう言って、膝を曲げ、ミルキィローズの前髪を右手で掴んで、続けて言う。
「……まぁ、良いか、どうせ君は死ぬ肉体、今更『言葉に悩んでいても仕方無い』だろ? 分かったよ、今から君に説明するよ」
自分はその場で深呼吸し、邪悪な笑みで口角を上げ、ミルキィローズに言う。
「簡単だよ、『左手の痛みが体の痛みを上回った』からだよ? つまり、『お前が左手をあんなに執拗に刺さなければ、自分は体を動かせずに倒れていた』んだからな? つまり『お前自身が悪い』だよばぁか」
ケラケラと自分は笑う、そんな中、ミルキィローズは絶望したような表情で一気に顔が青褪める。
「嘘……? そんな……私の不注意で……?」
「おう、そう言う事だよ、それじゃあ、自分も時間が無いんだ、さよなら」
自分はそう言って、手を離し、その場ではぁ、と溜息を吐く。
あーあ、まだ体が痛い……『左手に痛みの意識が飛んだ』からって、体自体にはまだダメージが残っている、だからあんまり動かさない方が良いよな……? 自分はそんな事を思いながら、プリキュアの図鑑を確認する。
図鑑にはまだ『殺害完了』は出ていない、そして振り向いて、ミルキィローズを確認する、まだミルキィローズは独り言を言いながら息を荒くして呼吸する。
自分は血を拭ったナイフを使うのは少し躊躇ったが、此処で殺害しないと、『殺害完了』が出ないよな、と考え、少しだけ血が付いているナイフを取り出し、ミルキィローズの背中から心臓に向かってナイフを刺した、勿論やり返しという意味も含めて、背中から心臓へ、何度も何度も刺した。
「ふぅ、これでいいかな……?」
自分はそう呟いて、血がべったりと付いたナイフをミルキィローズの服で拭って、懐に入れ、プリキュアの図鑑を確認する。
すると図鑑には『美々野くるみ 殺害完了』と表示される。
こ、これで全てのプリキュアを……『殺害し終わった』ぞ!! 自分はそう思い、その場で膝を地面に突き、両手を上げ、上半身を太陽に向けた、これで……『全てのプリキュアを殺害し終わった』んだ! これでこの仮想空間から脱出出来る! 更に風利城兄妹をボコれる!! 自分はそう思いながらその場で安堵し、溜息を吐いた──何もかも終わったんだ、そう思いながら──
- Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 プリキュアバトラーズ編 ( No.309 )
- 日時: 2017/12/27 21:41
- 名前: 熱都 (ID: 8.g3rq.8)
「何もかも……終わったんだな……」
自分はそう言って、その場で安堵する。すると背後から光を確認出来た。あぁ、何時もの復活の儀式か、等と嘯いていると急に手に持っているプリキュアの図鑑が光り出した。それも黄金色に。自分は不思議な様子で図鑑を見つめていた。すると急に背後でミルキィローズ──基、美々野くるみだ──が発言する。
「最後の管理者、美々野くるみが殺害され、倒された事により、24時間の準備を経て、この仮想空間は崩壊します、繰り返します。最後の管理者、美々野くるみが殺害され、倒された事により、24時間の準備を経て、この仮想空間は崩壊します……」
……えっ? 「今何て言った」んだこの小娘は……!? 自分はそう思い、振り返って美々野くるみに向かって叫ぶ。
「おい!? どういう事だ!? 何で「この仮想空間は崩壊する」んだよ!? 答えろ小娘ぇ!?」
自分が叫んで美々野くるみに問い詰める。だが、美々野くるみは同じ言葉を繰り返して、聞く耳を持たない。自分はその場で息を荒く吐いて、静かに呟く。
「お、おいおい……? これ、脱出出来るのか……?」
自分は髪をくしゃくしゃにし、その場で落胆する──右手に黄金色に光るプリキュアの図鑑を持ちながら──
- Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 プリキュアバトラーズ編 ( No.310 )
- 日時: 2017/12/28 21:46
- 名前: 彩都 (ID: FLOPlHzm)
一体……どうすれば良いというのだ? ……何で『自分は脱出する事が出来ずにこの仮想空間の崩壊を認めている』のだろうか? い、厭だ! 自分は早くこの仮想空間から出たいというのに! 何で『仮想空間が崩壊する』んだよ!? 理不尽だ、これは完全に理不尽じゃないか? ってか、何で『自分は仮想空間から脱出されない』んだ? だって、元々の目的、『プリキュアを全て殺害する』って言うミッション? それは攻略成功したってのにさぁ? 一体なんで自分は仮想空間から脱出されていないんだ? 自分はそう思いながら、同じ事を何度も何度も繰り返す美々野くるみを見つめる。
いや、見つめていても、何も解決なんかしないんだ、でも、見つめるしか意味が無い……そんな事を思っていると、光っているプリキュアの図鑑を捉えた。
そういえばコイツ、ミルキィローズの殺害完了を確認してから、いきなり光り出したよな? もしかして『光っているこの本に何か秘密がある』のではないだろうか……? 自分はそう思い、『そんな馬鹿な話は無いだろう』と考える、何故ならそう言う展開は二次元や漫画、アニメでしか起きないからである。
流石に自分でも、二次元と三次元、漫画とアニメ、三次元の区別はついている、だが、『もしも』の可能性もあるのも事実である。
「…………」
自分は無言になって、『この本が何かの手がかりを握っているかもしれない』と思い始める、そして自分は光っている本を開いた。
まず一ページ目、『プリキュア登場順 目次』が書かれている、そして次のページを捲るとページの真ん中に『ふたりはプリキュア』と書いてあった。
このページには興味が無い、自分はそう考えて、ページを捲って行く。
キュアブラック、キュアホワイト、シャイニールミナス、次にふたりはプリキュア Splash Star、キュアブルーム、キュアイーグレット、次にYES!プリキュア5、キュアドリーム、キュアルージュ、キュアレモネード、キュアミント、キュアアクア、そして今さっき殺害したミルキィローズ、次にフレッシュプリキュア、キュアピーチ、キュアベリー、キュアパイン、キュアパッション、次にハートキャッチプリキュア、キュアブロッサム、キュアマリン、キュアサンシャイン、キュアムーンライト、次にスイートプリキュア、キュアメロディ、キュアリズム、キュアビート、キュアミューズ、次にスマイルプリキュア、キュアハッピー、キュアサニー、キュアピース、キュアマーチ、キュアビューティー、次にドキドキ! プリキュア、キュアハート、キュアダイヤモンド、キュア、ロゼッタ、キュアエース、次にハピネスチャージプリキュア、キュアラブリー、キュアプリンセス、キュアハニー、キュアフォーチュン、次にGo! プリンセスプリキュア、キュアフローラ、キュアマーメイド、キュアトゥインクル、キュアスカーレット、キュアエコー、次に魔法つかいプリキュア、キュアミラクル、キュアマジカル、キュアフェリーチェ、次にキラキラ☆プリキュアアラモード、キュアホイップ、キュアカスタード、キュアジェラート、キュアマカロン、キュアショコラ、キュアパルフェ。
自分はプリキュアが載っている全てのページを確認したが、どれもこれも『全て殺害しているプリキュア』だった、はぁ、やっぱり何も無かったか、と判断して、自分は最後のページを捲った、すると最後のページに光り輝く文字を発見する、えっ? 何だこれは……? 自分はそう思い、必死に文字を確認する、すると文字はこう読めた。
『通っている学校に向かえ、其処に最後のプリキュア、眠る』と。
な、何で自分の学校が……? ってか、『ミルキィローズが最後のプリキュアじゃない』のかよ!? 自分はそう思いながら光っている文字に驚愕する──『最後のプリキュア』とは誰の事なのか? 自分には分からない──
第五十二章 美 BEAUTY 完
第五十三章 ? ?
- Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 プリキュアバトラーズ編 ( No.311 )
- 日時: 2017/12/29 21:51
- 名前: 熱都 (ID: gKP4noKB)
『通っている学校に向かえ、其処に最後のプリキュア、眠る』。自分はプリキュアの図鑑の最後のページに書かれていた文字を見て、不思議がる。あれっ? ミルキィローズが最後のプリキュアでは無いのか? と。自分はそんな事を思いながら、周りを確認する。
美々野くるみは同じ言葉を繰り返していて、使い物にはならない。更に自分以外の「全ての物の動きは止まっていた」、飛んでいる鳥も、近くを歩いているサラリーマンも、河川敷の近くの川の波も……「何もかもが止まっていた」のだ。
これは『空間聖域(エリア・フィールド)』の延長効果なのか? それとも、「仮想空間が崩壊する」から、変な動きを、変な動作を起こさない為なのだろうかは分からないが、とりあえず、言える事はただ一つ。「今のこの世界は狂っている」、それだけは理解出来た。何なんだ、この世界は……? それは「この世界で唯一の一般人である自分でさえ、可笑しい」と発言出来るような状況だった。
「…………」
自分はその場で深呼吸し、左手首を掴みながら発言する。
「……とりあえず、自分で左手の治療をしよう。そうでないと左手が動かないままだ。……はぁ、麻酔とか、痛み止めとか……「この仮想空間が止まっている間」に奪えるもんは奪っておくか……かと言って、普通の薬剤師の所には痛み止めとか麻酔は無いよなぁ……? ……っち。仕方無い、病院に行って、痛み止めと麻酔をパクってくるか……」
自分はそう呟いて、その場で溜息を吐いて、近くの大きな病院へと向かう──多分病院でさえ、止まっているかもしれない……まぁ、止まっていなければ、何気に幸いかもしれない。そう思いながら自分は遠くを見、大きな病院があるか、確認しながら歩を進める──
- Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 プリキュアバトラーズ編 ( No.312 )
- 日時: 2018/01/01 21:41
- 名前: 彩都 (ID: eso4ou16)
自分が適当に歩いていると、『半田鏝総合病院(はんだごてそうごうびょういん)』という名前の病院を見付けた、……半田鏝? 自分は半田鏝鉛君の事を思い出し、冷や汗を流す。
まさか彼の名前が病院の中に入っていると言う事は、恐らく半田鏝君は病院の院長の子孫なんだろう、と判断し、自分はその場で溜息を吐く。
まさか友人である半田鏝君の病院に不法侵入するなんて、結構な大罪だろう、いや、大罪じゃなくても、大きな損害にはなりそうだ。
自分はそう思いながらその場で溜息を吐いて、突入する事を考える、さっさと痛み止めと麻酔を奪って、逃げなければ、自分は首を鳴らして『半田鏝総合病院』へと向かう──
『半田鏝総合病院』は結構大きな病院だった、そして中が新しく、結構綺麗だった。
多分出来てまだ数年と言った所か、自分はそう思いながら、麻酔と痛み止めを探すべく、病院内の薬がある場所へと向かう。
多分ここら辺に薬がある、と予測して入る、そして、部屋の中は誰もいなかった。
不思議だ、普通は一人二人は居る筈だ、と言う事は『今は出払っている』と言う事か。
自分はそう判断し、中へと入り、適当に痛み止めコーナーを検索する。
ふむ、何個か種類があるが、適当に奪っておこう、自分はそう判断し、何種類かの痛み止めをポケットに突っ込んで、次に麻酔を探す事にする。
流石に麻酔は此処にはない為、少し中を探す破目となった。
一体何処に有るのか? そう思っていると、点滴室に到着した、あぁ、そうだ、麻酔をする為には注射する奴──注射器だ──が必要だった。
自分はそんな事を思い出し、点滴室でゴム製の針を奪って、適当に注射をする為の道具を一通り集めて、他の所へ向かう。
此処には道具しかなかった、麻酔は無い。
次に移動したのは、診察室だった、ふむ、此処に麻酔はありそうだな、自分はそう判断し、中に入る。
すると若い女性が服を脱いで、上半身ブラジャー姿になっていた、自分は驚いて、一回戸を閉めて、再度入る、するとやっぱり若い女性は上半身ブラジャー姿だった。
おまけに胸もでかく、『普通では無い』サイズだった、パソコンの画面をちらり、と確認すると、『乳腺肥大症』──大まかに言えば巨乳病と呼ばれる、胸が大きくなって、私生活が大変になる病気だ──だった。
……大変だな、女も……自分はそう思いながら診察室の奥に入って、新品の麻酔薬を手に入れる。
よしこれで、左手の痛い所に注射して、ガーゼと包帯を用意し、巻けば……自分はそう考えて、その場で安堵する。
そして自分は診察室の奥で、麻酔薬、皿にガーゼ、包帯を手に入れて、『半田鏝総合病院』を出る。
有難う半田鏝君、自分は心の中で感謝して、急いで家へと戻る──さぁ、急いで麻酔を注射せねば──
- Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 プリキュアバトラーズ編 ( No.313 )
- 日時: 2018/01/02 21:26
- 名前: 熱都 (ID: fhP2fUVm)
自分は半田鏝総合病院から麻酔薬と注射器一式、包帯とガーゼを奪って、自宅へと帰る。ふむ、結構良い収穫だったかもしれない。でも、これを何処に注射すれば良いのか? やっぱり左手の患部? それとも左腕だろうか? それは自分には分からないが、とりあえず、注射する事だけを考えよう。自分はそう思い、自宅前に到着する。そして自分は家に帰らず、家の近くから身を乗り出して、外を確認した。外は完全に「止まっていた」、それも「時が止まった」かのごとく。自分はその場で溜息を吐いて、自宅へと戻った、こんな事をして時間を消費している暇は無い、自分はそう考えて、自宅の中に入る。
そして机の上に色々と置いて、麻酔薬が入っている瓶の蓋を開け、注射針を刺し、麻酔薬を抜き取る。こ、これでいいよなぁ? 自分はそう思いながら、先に左手の重傷な部分である手の甲に注射針を刺し、麻酔薬を注入する。次に近くのティッシュで血が付いた注射針を拭い、再度麻酔薬に注射針を刺して、麻酔薬を注射器に補給する。そして左腕に適当に注射し、その場で安堵する。更に自分は注射針の血を拭って、またも麻酔薬を注射器に補給し、鞄の中に入れる。これで何時でも注射する事が出来る。自分はそう判断し、左手にガーゼを貼り、包帯を巻きつけて、ベッドに向かってダイブする。これで左手の甲の痛みは無くなるだろう。麻酔で痛みがなくなっている内に寝て、起きてからまた行動しよう。自分はそう考えて、ベッドの上で就寝する──
- Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 プリキュアバトラーズ編 ( No.314 )
- 日時: 2018/01/03 22:09
- 名前: 彩都 (ID: h4V7lSlN)
……自分は静かに目が覚めた、そして周りを確認。
時間は夜の九時だった、あれから軽く五時間は寝ているな、と判断し、自分は起き上がって、左手を確認する。
ガーゼは血が滲んで、赤く濁っていたが、あまり痛みは無かった、と言う事は完全に麻酔が効いているな、と判断する。
だが、此処で油断は禁物だ、自分はそう思い、鞄の中の注射器を取り出し、ガーゼの上から注射する。
これで安心だろう、自分はその場で安堵して、注射針の血を拭って、再度麻酔薬から注射器に補充する。
よし、いい加減学校へ向かおう、自分はそう思いながら、鞄の中にプリキュアの図鑑がある事を確認し、図鑑を取り出す。
図鑑は光っており、背表紙から一筋の光が出ている、多分学校を示しているのだろう、と判断し、自分は図鑑を持ちながら玄関に向かい、靴を履いて、急いで外へと向かう、そして自分は光る一筋の光を追いかける──更に走って行く内に、段々と見慣れた場所を通っている事に気が付いた。
そして自分は辿り着く、自分が通っている学校に──自分はごくり、と唾を飲み込んで、深夜の学校に侵入し、一直線の光を追いかける。
すると光は『とある場所』のドアを通り抜けていた、その『とある場所』は校長室、そう、『風利城ユアが仕事をしている』場所だった。
……光はまだ続いている、と言う事はこの校長室の奥に……最後のプリキュアが……! 自分はそう思いながら鼓動が早くなる心臓を感じる、落ち着けよ? 自分だって、さっさと倒したいのだ、だが、『それ』を落ち着かせないと勝てる敵だって勝てないだろう? 自分はそう言い聞かせて、心臓を落ち着かせる。そして左手でノックし、右手を使って、校長室に侵入する。
中は誰も居らず、光は『校長室の椅子の下』を指していた、不思議だ、何で下なんかに……? 地下室が有るという意味なのか……? 自分はそう思いながら右手で机を投げ飛ばし、後ろに飛ばす、自分は背後を確認して、出入り口の方に飛ばしていないかを確認、大丈夫、対面している椅子の机の上に机が落ちただけだった。
これで出入り口のドアは護られたな、と思い、自分は右手で椅子を外に投げて、窓ガラスを割った、これで最悪窓から脱出する事も可能だな、と判断する。
そして光は下を指しており、四つん這いで地面に触れると、何か変な物に触れた、ふむ、此処が扉、と言える場所か……自分はその周りを適当に触り、出っ張りを見つけて、引っ張る。
すると出っ張りから人一人分が出入り出来るような小さな空間が現れ、梯子が掛かっていた。
「……この奥かなぁ?」
自分はそう呟いて、図鑑を鞄に入れて、梯子に足をかけ、ゆっくりと降りて行く──此処を降りると、最後のプリキュアに出会えるのだろうか? それは自分には分からない──
- Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 プリキュアバトラーズ編 ( No.315 )
- 日時: 2018/01/04 10:57
- 名前: いちごの魔女 (ID: q0I/HxeS)
いちごの魔女です。
最後のプリキュアって、エコーのことかな?
- Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 プリキュアバトラーズ編 ( No.316 )
- 日時: 2018/01/04 21:51
- 名前: 彩都 (ID: j9SZVVec)
>>315
いちごの魔女様
えーと、キュアエコーはNo.184〜No.200に登場しているので、違いますね。
ヒントを言えば、『本編を一度、一通り全部見る』事をお勧めします。
No.200(第一部)迄読めば分かるかもしれません。
- Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 プリキュアバトラーズ編 ( No.317 )
- 日時: 2018/01/04 21:52
- 名前: 熱都 (ID: j9SZVVec)
自分は梯子を伝って最下層に降りた。降りたと言っても、精々3メートルもない。
「…………」
自分は鞄から図鑑を取り出し、光を確保する。実はこの空間、明かりが無いのだ。だからプリキュアの図鑑を光源にして、前に進まなければ成らないのだ。
そして自分は図鑑の光を辿りに前に進む。すると急に周りが明るくなって、目の前に黄色の格好の幼女が現れる。
「……? お前は誰だ? もしかしてお前が最後のプリキュアか?」
自分がそう言うと、黄色の格好の幼女が首を振る。
「違うモフ! モフルンはキュアモフルンモフ!」
「……? あぁ? もっと分かりやすく言えよ? つまり、お前はキュアモフルンモフって名前のプリキュアだな?」
「違うモフ! モフルンモフ、じゃなくて、キュアモフルン! そう言うモフ!」
そう言って、黄色の格好の幼女──基、キュアモフルン──が叫ぶ。成程、キュアモフルン、ね。自分はそう判断して、少しだけ不思議に思っている事を言う。
「ところで、お前は一体何歳なんだ?」
「モフ? モフルンはモフルンモフ! だからそれ以外でも何でもないモフ!」
「OK、分かった。つまりお前を殺害して、前に進め、という最後のプリキュアの試練なんだな?」
自分がそう言うと。キュアモフルンは大きなアクションで頷く。
「そうモフ! だから殺人鬼の貴方を倒すモフ!」
キュアモフルンはそう言って、自分を指差す。はぁ、「見た目が可愛い幼女」だと思っていたが、プリキュアかよ、プリキュアじゃなかったら、殺害していないのになぁ。自分はそう思いながら走って自分に近づくキュアモフルンを見つめる──さぁ、さっさと殺害しよう。
- Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 プリキュアバトラーズ編 ( No.318 )
- 日時: 2018/01/05 15:51
- 名前: いちごの魔女 (ID: q0I/HxeS)
え!?
キュアモフルンだったの!?
- Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 プリキュアバトラーズ編 ( No.319 )
- 日時: 2018/01/05 22:05
- 名前: 彩都 (ID: u5fsDmis)
>>318
いちごの魔女様
そうです、そうなんです。
だから『 第五十三章 ? ?』という紹介だったんですよ。
まず、モフルンは人形なので、人形の英単語を使おうと思いましたが、ぬいぐるみという紹介だったので、面倒だな、と思って、『?』マークにしたんです。
- Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 プリキュアバトラーズ編 ( No.320 )
- 日時: 2018/01/05 22:08
- 名前: 彩都 (ID: u5fsDmis)
「モフルンは強いモフよ!」
キュアモフルンはそう言って、自分の飛び蹴りを放つ、ん? 何か変な感覚だな、コイツ、『スカートでは無い』のか……今迄のプリキュアは大体スカートだったのに……中々に珍しいな、自分はそう思いながら飛び蹴りを放つキュアモフルンの足を掴んで飛び蹴りを受け止める。
「うわっ!? 受け止めたモフ!?」
「そりゃそうだろ? そんな鈍間な攻撃……全く、自分の事を甘く見過ぎなんじゃない? えいっ」
自分はキュアモフルンにそう言って、キュアモフルンの足を掴みながら回転する、勿論キュアモフルンの片足を両手で持って振り回す。
「うわわわわわぁー!? 目が周るモフぅ……」
キュアモフルンはそう言って、目をグルグルにしながら、その場で力を失う、そしてぐったりとする。
「……えっ? これで終わりですかキュアモフルンとやら?」
自分がキュアモフルンに聞きなおすと、キュアモフルンは仰向けのまま静かに頷いた。
「…………!?」
あ、あまりにも弱過ぎだろキュアモフルン! 自分はそう思いながらキュアモフルンを見つめる、するとキュアモフルンは『あー』と言いながら、起き上がる。
「やっぱりモフルンじゃ、文字通りの役不足だったんだよ……無理無理なんだよぉ……」
「そ、そうだな? 多分だけど……」
自分がそう言って、キュアモフルンに同意すると、キュアモフルンは自分にとんでもない事を言った。
「あー、もう、負けちゃったモフぅ……だから先に進んで欲しいモフぅ」
「…………」
何それ? 自分は一所懸命に頑張ったのに、何その仕打ちは? 自分はそう思いながら、ナイフを手に掴み言う。
「巫山戯んなよキュアモフルン? 自分は『全てのプリキュアを倒す』って決めたんだ、だからお前だけを殺害しない、なんて事は出来ない、だから君を殺害する、いいね?」
真顔の自分の発言を受けて、キュアモフルンも溜息を吐いて、折れる。
「あーはいはい、分かったモフよ、そんな事を言うなら、さっさとモフルンを殺害するモフ、あっ、出来るだけ、痛みが無いようお願いするモフ」
「……お前は宮沢賢治の猫かよ……?」
自分はそう言って、その場で静かに呆れる、そして自分はナイフを握り返し、強く握った。
さて、それじゃあ、キュアモフルンを殺害しますか……と、ここで、自分は『聴かなくては成らない』事を思い出し、キュアモフルンに問う。
「……と、此処で思い出した、キュアモフルンよ、『お前みたいな刺客は後何人居る』んだ? 其処だけをハッキリさせよう」
自分がそう言うと、キュアモフルンは溜息を吐いて、言う。
「えーと……もういないモフよ? 刺客はモフルンだけモフ、そしてこの奥に進んだ先に『最後のプリキュア』が居るモフ、そして『最後のプリキュア』を貴方が倒したら……『この仮想空間から脱出出来る』モフよ……」
「……成程、つまり、刺客はお前一人のみ、そして最後に『最後のプリキュア』が、んで、自分が『最後のプリキュア』を倒すと、この仮想空間から脱出出来る、と……あぁ、これで全部、全部が終わるんだな……」
自分がキュアモフルンの言葉を繰り返しそう言うと、キュアモフルンは『そうモフ……』と発言する、そうか、そうか……次のプリキュアで最後なのか……やっと、やっと風利城兄弟に一矢報いる事が出来るのか──自分はそう思いながら、その場で安堵の溜息を吐いた──
- Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 プリキュアバトラーズ編 ( No.321 )
- 日時: 2018/01/08 21:19
- 名前: 熱都 (ID: aFzuuCER)
「そうか、有難う」
自分はそう言って、キュアモフルンの心臓にナイフを刺し、ゆっくりと引き抜いた、そしてキュアモフルンの首にナイフを当て、頚動脈を刺す。これでキュアモフルンを殺害した。自分はそう判断して、キュアモフルンを背に、プリキュアの図鑑を持って、前へと進む──さぁ、待ってろよ、風利城兄弟?
そしてプリキュアの図鑑を片手に、光の指図を受けていると、急にプリキュアの図鑑が一気に光った。一体どうしたのだろう? と判断して、プリキュアの図鑑を確認すると、最後のページに「キュアモフルン 殺害完了」と表示されていた。……そうか、これで、キュアモフルンを殺害した事となるのか。自分はそう判断して、頭を掻いた。残るプリキュアはたった一人、たった一人を倒すなんて、簡単じゃないか。自分はそう考えて、図鑑を閉じ、図鑑の光指す方へ、歩を進める──
…………どれだけ前に進んだろうか? 自分はそう思いながらごくり、と唾を飲み込んだ。するとじわり、と鈍い痛み──鈍痛だ──が走った。あぁ、そうか、麻酔が切れたのか、と判断し、鞄から注射器を取り出し、左手に注射する。これで良いだろう。自分は鞄で血を拭って、注射器を鞄の中に収納し、また歩き始める──図鑑から現れる光の筋が消える事を願って、自分は前に進んだ──
- Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 プリキュアバトラーズ編 ( No.322 )
- 日時: 2018/01/09 21:56
- 名前: 彩都 (ID: oBSlWdE9)
「…………」
無言で歩き始める自分、光の筋は段々と太くなっていき、もうすぐ到着する事を伝えている……かもしれない。
だが、実際、『光の筋は太くなっている』事だけは理解出来るので、これからもっと太くなるかもしれない、と判断出来る、そう、判断出来るだけで『絶対そうだ』という訳には行かないが。
「……中々に到着しないなぁ……本当にこの奥に最後のプリキュアが居るのだろうか……?」
自分がそう呟いた瞬間、『ピーンポーンパーンポーン』と軽快な音のベルが鳴った。
「フフフ……本当に君は凄いねぇ、殺人鬼さん?」
天井から声が聞こえた、その声の主は風利城ユアだった。
「……何なんだよ?」
自分がそう言うと、天井から『おおっと、怖い怖い』と聞こえる、完全に人をおちょくっているな。
「べっつにぃ? 君に賞賛の嵐を与えたいだけだよぉ? だって、普通五十人超のプリキュアを殺害するかね? いいえ、普通は『しない筈』だろうねぇ? それが『一般常識』だからね? でも、君は『普通の人とはベクトルが違う』、何故なら君が『人を殺害させる殺人鬼』だからだ、君が『殺人鬼だからプリキュアだって殺害出来た』、そうだろう?」
「…………」
反論しない、此処で反論しても、何か意味が有るとは思えないからだ。
「おいおい? 黙りこむなよぉ? これからもっと面白くなるんだからさぁ?」
「……これからもっと面白くなる……? それはどういう事だ、答えろ、風利城」
自分がそう言うと、『うわっ! やっと喋ったぁ!』と大声で言う、うん、やっぱりコイツ殴ろう、仮想空間ではなく、現実世界で、そう思っていると、風利城ユアが自分に話し始める。
「やっと喋ったぁ、嬉しいなぁ……よし、喋ったお陰に教えてあげよう!」
明るく言う風利城ユアに少々苛立ちを覚えながら、此処は怒りを抑える。
「『君は最後のプリキュアに勝つ事が出来ない』、これは確定事項であり、決定事項だ」
…………? はい? い、いや、お前は何を言っているんだ? 自分はそう思いながら風利城ユアに言う。
「お、お前は何を言っているんだ? だって、最後のプリキュアだ、最後のプリキュアを倒してしまえば、自分は現実世界に戻れる、だろう?」
「そうだね、確かに『最後のプリキュアを殺害、倒してしまえば、君は元の世界、現実世界に戻れる』だろうね? でも、『最後のプリキュアを倒す事は不可能』だ、何故なら『最後のプリキュアの強さは異次元であり、桁外れ、桁違い』だからだ、だから殺人鬼の君でも倒せな──」
そんな事を言う風利城ユアに対し、自分は壁を殴って叫ぶ。
「うるせぇ! そんなの試してみなきゃ分からないだろうが! お前の意見でどうこう言われる筋合いは無いね! 最後のプリキュアの強さは異次元? 桁外れ? 桁違い? だから何だってんだ! それでも自分は前に進んで、最後のプリキュアを殺害する! それこそ、確定事項であり、決定事項だ!」
自分は天井に向かって、そう叫び、自分は前に進む。
どれだけ強かろうが、絶対に『隙』は生まれる筈だ、自分はそう思いながら、一歩、また一歩、強く踏みしめ、前に進む──待ってろよ、最後のプリキュア? 自分が殺害してやる──
- Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 プリキュアバトラーズ編 ( No.323 )
- 日時: 2018/01/10 21:50
- 名前: 熱都 (ID: Btri0/Fl)
自分は呑気に進みながら深呼吸ばかりを行う。相手はどんなプリキュアであれ、強くても弱くても、此方から隙を見せてはいけない、相手の隙を先に見なければならない。自分はそう思いながら前に進んでいた。そして、図鑑の光が強くなっているのを確認する。本当に近付いたら、光の筋が太くなるのか……? と思いながら、はぁ、と大きな溜息を吐いた。それを知れるだけでも大きな事だった。自分はそんな事を思いながら、前に進み始める。結局の所、奥がどれだけあるのか、到着は後何分位だろうか? 後、どれだけ前に進めば最後のプリキュアが居る部屋に到着するのか? それらは全て分からない、全て手探りで探すしかない。他にも、最後のプリキュアは強いのか? 弱いのか? もしくは異次元級の強さなのか? もしくはあまりにも弱過ぎるのか? それさえも手探りで探さなければならないのだ──いや、強さの強弱は戦って見ないと分からないので、手探りで探す、という意味は少々間違っているかもしれない──……あぁ、中々に面倒だなぁ、自分はそう思いながら二度目の溜息を吐く。ってか、自分は何回溜息を吐けば気が済むのだろうか? 全くもって、理解不能だった。……でも、一歩一歩前に進んでプリキュアの図鑑の光の筋は太くなっていると言う事は段々と最後のプリキュアが居る部屋──もしくは場所? それは分からないが──に近づいていると言う事だ。まぁ、少しでも近づいているのならそれで良いや、自分はそう思いながら、ゆっくりと前へと進む──一番奥に到着するのはまだまだ時間が掛かりそうだ──
- Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 プリキュアバトラーズ編 ( No.324 )
- 日時: 2018/01/11 21:30
- 名前: 彩都 (ID: Mu5Txw/v)
自分が呑気にプリキュアの図鑑を持ちながら前に進んでいると、天井から、マイクの電源が入った音がする、そして『あーあー、ただいまマイクのテスト中……ただいまマイクのテスト中……』と聞こえる、この可愛い声は……風利城ユーアだな、と判断すると、勿論風利城ユーアの声がした。
「やぁやぁ、初めまして、いえ、お久しぶりです、元気ですか、薬袋さん?」
「……どうしたんだよ?」
自分がふてぶてしく、反応すると、風利城ユーアはその場で『やったー! 兄貴より反応があるぅ!』と叫んで喜んでいた、自分は犬かよ、と思いながら話を先に切り出す。
「……んで、何なんだよ、風利城ユーアよ?」
「おや? なぁに、めんどくさがっているんですか? 私は兄よりも結構話が通じやすいと思うんですがねぇ……?」
「何処でそんな判断をしたんだ、何処で!? お前等双子兄妹共々、自分にとっちゃ面倒なんだよ! 話かけるなよ! 自分は最後のプリキュアを倒す為に精神統一の一つや二つをしているというのに……!」
「精神統一に二つもあって困るわ! 普通精神は一つでしょうに!」
「今はそう言う話をしているんじゃねぇよ! ってか、精神統一の一つや二つって、ただの売り言葉に買い言葉ってだけだから! マジレスすんじゃねぇ!」
自分はそう言って、風利城ユーアにマジレス返しをする、あぁ、もう、だからコイツ等の相手はしたくないってのに……と、自分がそう思ってると、風利城ユーアが一拍置いて、自分に発言する。
「……薬袋さん、本当に最後のプリキュアを倒すんですか?」
「……いきなりなんだよ? マジトーンな声で言ってぇ?」
自分がそう言うと、風利城ユーアは無言で黙り込んだ。
「…………」
い、一体何なんだよ……? 自分がそう思っていると、風利城ユーアは重い口を開いた。
「……気を付けて下さいね? 最後のプリキュアは……『誰も勝った事がない』プリキュアなので……薬袋さんが負ける可能性もあります……」
風利城ユーアはそう言って、マイクの奥で『ごくり』と唾を飲み込んでいた、……本当に最後のプリキュアってのはヤバそうだなぁ、自分はそう思いながら、風利城ユーアに言う。
「有難よ、風利城ユーア? 最後にそんな情報をくれて……それじゃあ、自分は前に進むよ、じゃあな」
自分はそう言って、マイクの奥の風利城ユーアに背を向けながら、前に進む──最後のプリキュアがどんな奴であれ、自分は勝たなければならない、それは必然であり、事実であり、実現させなければならない──
ふと、プリキュアの図鑑を確認すると、光の筋が相当太くなっている事を確認する、結構近付いてきたんだな、と判断していると、いきなり光の筋が太くなった、まさかもうすぐ到着か!? と思い、前に向かって走る。
光の筋で前が少し明るいのを逆手に前に進む、すると大きな壁があるのを確認する、大きな壁がある、此処で万事休すか……と思っていると、其処には目の前に『ドアノブ』があり、『巨大な扉がある』のを確認した、凄く大きな扉、開けるのが大変だなぁ、と見上げて思いながらプリキュアの図鑑の光を確認する、すると光の筋は『大きな扉の奥』を指していた。
自分は大きな扉に対し、深呼吸をしてから、ドアノブを握って押す──この先に最後のプリキュアが居るのだ、自分は息を、唾を飲み込んで、扉を全開にした──
第五十三章 ? ?
第五十四章 最強 STRONG
- Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 プリキュアバトラーズ編 ( No.325 )
- 日時: 2018/01/12 21:53
- 名前: 熱都 (ID: 3z0HolQZ)
…………、中は暗かった。とても暗かった。一部分だけを除いて。そして、部屋の中に一歩踏み出すと、「カツーン」と金属音がした、その音が鳴って、自分は驚いて、周りを確認した、何も起きていないので、安心した。
目の前の一部分には水色に光る縦長の大きな水槽があり、中身は何もなかった。
「……何だ此処は? 学校にしては、一つの研究所みたいだし……何より「水槽一つしかない」ってのも可笑しい……」
自分がそう呟いて、周りを探索すると、暗かった部屋が急に明るくなりだした。そしていきなり明るくなった事で自分は急いで眼を覆って隠して、徐々に視界を開放し、目に光を慣らさせた。
「だ、誰だ!? 光を点けたのは!?」
自分がそう叫んで、反応を確認する。すると、「カツーン、カツーン」と
「何か」が歩く音が聞こえる。そして、歩く音は消え、「何か」の声が聞こえた。
「「此処」では初めましてね、殺人鬼さん?」
自分が聞いた声は「前にも聞いた事がある声」だった、誰だっけ、この声は……? 自分はそう思い、声がした方向を向く。すると声の主の胸から下を確認して、静かに理解する。あぁ、そうか、あの「音」は「歩く音」ではなく、「階段を下りる音」だったのか。自分はそう理解して、覆った手を目からどける。すると自分の目の前に「衝撃的な人物」が立っていた。
「あ、アンタは……!?」
自分はそう言って、衝撃で呼吸するのを止める。ほ、本当にこの人が「最後のプリキュア」なのか……どうにも信じ難い──
- Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 プリキュアバトラーズ編 ( No.326 )
- 日時: 2018/01/15 21:47
- 名前: 彩都 (ID: VHEhwa99)
「あ、アンタは……!?」
自分はそう言って、衝撃で呼吸するのを止める、ほ、本当にこの人が『最後のプリキュア』なのか……自分はそう思いながら目の前の人物に対し、発言する。
「ほ、本当にアンタが『最後のプリキュア』なのか……?」
「えぇ、私が『最後のプリキュア』ですよ、薬袋さん?」
にっこり笑顔で言う『最後のプリキュア』に対し、自分は『最後のプリキュア』の名を聞く。
「こ、此処で再度名前を聞いてやる、双子の『姉妹』っていう可能性もあるからなぁ?」
「あら? 『こんな老いぼれ』に双子の姉妹とかいませんよ……えぇ、いいですよ、私の名前を言えばいいんですね?」
再度聞く『最後のプリキュア』に対し、自分は静かに頷いた、すると『最後のプリキュア』はゆっくりと自分に発言する。
「分かりました、それでは言いますね?」
ゴクリ、と自分は唾を飲み込んで『違う人物であってくれ』と願う、そして『最後のプリキュア』は名を名乗った。
「私の名前は『花咲 薫子(はなさき かおるこ)』、私が『最後のプリキュア』です!」
「……! やっぱり貴方だったか……! どうやら自分の思っている人だったぜ……!」
「あら? それは嬉しいわね」
『最後のプリキュア』こと、花咲薫子が言う、あーあ、まさか『あの時花をくれたお婆さん』が『最後のプリキュア』だったとは……! 自分はそう思いながら、花咲薫子に言う。
「……でも、幾らプリキュア、と言えど、『そんなよぼよぼな肉体』じゃあ、自分にすぐに負けてしまう、と思うんだがなぁ……?」
自分がそう言うと、花咲薫子が『ウフフ』と笑って、自分に返答する。
「あら? それはどうかしら? 私、この肉体で一回プリキュアに変身した事がありますの、だから大丈夫だと思うわ」
「は、はぁん……そうなんだ……」
こんなよぼよぼの婆さんの変身なんか、してもよわっちそうだなぁ、と思う自分、すると、花咲薫子が言う。
「それじゃあ、最後の戦いをしましょうか? 時間は軽く十一時を越えた、この世界が崩壊する迄後十四時間……! 貴方はこの十四時間以内に私を倒す事は出来るかしら……!?」
そう言う花咲薫子に対し、自分は静かに返答する。
「……さぁ、それはどうだろうか? 幾らアンタが強くても、殺人鬼に勝てる、とは言っていないもんなぁ……? だから、この勝負、自分が勝つかもしれないぜ……?」
「へぇ……結構な大口を叩くじゃないの? 中々に面白い戦いになりそうね……!」
「あぁ、そりゃそうだろうなぁ? だって、『五十人以上のプリキュアを殺害してきた殺人鬼』と『最後のプリキュア』との最後の勝負だからなぁ……!」
自分はそう言って、花咲薫子を睨む──コイツを倒せば、自分は元の世界に戻れる──
- Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 プリキュアバトラーズ編 ( No.327 )
- 日時: 2018/01/16 21:30
- 名前: 熱都 (ID: ET0e/DSO)
「……一つ、話がある」
自分はそう言って花咲薫子に言う。すると花咲薫子は首を傾げる。
「あら? どうかしたのかしら? もう怯えているの?」
「……アンタ、自分に花をくれた時から「最後のプリキュア」っていう自覚はあったのか?」
「……さぁねぇ? それを知ってどうするつもり?」
「それは言えないな。何せ個人的興味なのでね」
自分はそう言って、花咲薫子から標的を逃がす。すると花咲薫子が言う。
「仕方ないわねぇ、答えてあげましょう……「この世界が生まれた時から私が「最後のプリキュア」だ」っていう自覚はあったわ。でも、それを表に出さずに貴方と出会って花を渡したの」
「……へぇ、何て奴だ、個人的に恐ろしいぜ」
自分はそう言って、「コイツはサイコパスみたいだな」と判断する。そして花咲薫子が言う。
「ねぇ、この世界の崩壊が迫っている中、こんな談笑をしてもいいのかしら?」
「してもいいよ。どうせ世界が崩壊するのは後十時間を超すんだろ? だったら「その十時間以内にアンタを倒せばいい」ってだけだしさ?」
自分がそう言うと、花咲薫子が言う。
「フフフ……果たしてそう簡単に私を倒す事が出来るかしら? 私を倒すのは……少々骨が折れるかもしれないわよ? だって私は──」
「あーはいはい、どうせ「最後のプリキュアだからー」とか、何とか言うんでしょ?」
「……実際は違うけどね」
花咲薫子はそう言って、自分を静かに見つめる。さぁ、いい加減に自分も花咲薫子を倒さないとなぁ……自分はそう思いながら花咲薫子を睨み返した──
- Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 プリキュアバトラーズ編 ( No.328 )
- 日時: 2018/01/17 21:39
- 名前: 彩都 (ID: a4Z8mItP)
「それじゃあ、変身して、貴方を倒すわね?」
花咲薫子はそう言って、自分を見つめながら、上空を指指した。
「ウフフ……懐かしいわねぇ、変身だなんて……」
花咲薫子の発言に、自分は『成程、昔変身していたのか』と判断し、だから『最後のプリキュア』だなんて名前だったのか……と理解する、そして花咲薫子が言う。
「聖なる光に輝く一輪の花! キュアフラワー!」
花咲薫子──基、キュアフラワー──はそう言って、変身した。
って、よく見たら、若返っているー!? あんなよぼよぼの婆さんが!? こんなピンクが似合う女に!? ……プリキュアって年を取っていても、若返るんだなぁ……と思った、そしてキュアフラワーが言う。
「それじゃあ、動きますよ……?」
キュアフラワーの発言を受けて、自分は身構えるが、『何時の間にか、キュアフラワーは自分の目の前から消え、自分の背後に立っていた、そして自分の体にとんでもない痛みが走った』、!? い、一体何が起きたんだ……!? 自分はそう思いながら背後のキュアフラワーを見つめる、そして倒れる。
「…………」
「どうですか? それでも、まだ立ち上がりますか?」
「…………」
立ち上がりたい、そしてお前を殺害したい! 殺したい! 殺めたい! 脳や心が、精神がそう願っても、肝心な『肉体』は動かない、否、『あまりの痛みで起き上がれない』のだ、凄く痛い、凄く辛い、こんなに体を動かせない事が、こんなにも辛いとは……! 自分はそう思いながら呼吸しか出来ない、完全に敗北だった、するとキュアフラワーは自分に近づいて、自分の頭上付近に立つ。
「……まだ、生きていますよね?」
「…………」
あまりの痛みで喉も口も動いてくれない、目で動く事しか出来ない自分に言うキュアフラワー、そしてキュアフラワーが続けて言う。
「……ふむ、『眼球が動いている』という事はまだ生きていますね、それでは仕上げ、と行きましょうか」
キュアフラワーはそう言って、自分の頭上に自身の足を上げて、一気に急降下させる。
自分は急いで頭を横にずらす、するとキュアフラワーが踏んだ所は『バキィッ!』と大きな音を立てて、壊れる。
自分はそれを横目で確認し、驚愕とドン引きが合わさったような表情をする。
「おや? 『まだ頭は動ける』んですね、失敗しました、『あの時『首から下全部』ではなく、頭部も含めておけば良かった』かもしれません、それだったら、貴方も簡単に死ねたでしょう」
キュアフラワーはそう言って、手で口を隠す──き、規格外だ……何なんだよこの強さ……ほ、本当に『強い』……! あの時風利城ユーアの話をちゃんと聞いておけば良かった……後悔先に立たず! 自分はそう思いながら息を荒くし、『一体全体どうするか?』を考える──自分はこのプリキュア、キュアフラワーに勝てるのだろうか?
- Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 プリキュアバトラーズ編 ( No.329 )
- 日時: 2018/01/18 21:23
- 名前: 熱都 (ID: SkZASf/Y)
自分はキュアフラワーの攻撃を避けた後、床を確認する。すると床は完全に陥没していた。何だよコイツ!? 相当強いじゃないか! 自分はそう思いながら、首から下が動かない事を憎む。するとキュアフラワーが自分に言う。
「あら? まだ反抗するの? 反抗しても無駄よ? だって、貴方は私には勝てない、何故なら私が「最強のプリキュア」だから!」
うるせぇ! 勝てる勝てないかは自分次第だろうが! 体が動かせればの話だが! 自分はそう思いながらキュアフラワーの足を見つめる。あのなぁ、「体は動かせなくても、頭部は動かせる」んだぜ? 自分は口の端を歪ませて、「キュアフラワーのアキレス腱を思いっきり歯で噛んだ」、だが、キュアフラワーはブーツのように長い靴を履いているので、歯はアキレス腱迄届かない。
「なっ……!? まだ動く気ですの!?」
キュアフラワーはそう叫んで、後方にバック転し、自分から間合いを取る。
「まさかまだ反抗心があったとは……中々に驚きです……」
「アハハッ! そうかそうか! それは嬉しいなぁ! まだまだ自分は反抗も反抗心もあるんだぜ? 自分はお前を殺害し、この腐った仮想空間を脱出してやるよ!」
自分はそう言って「思いっきり右手を上げた」、ん? 「どうして右腕が上がった」んだ……? 自分はそう思い、その場で息が止まった──
- Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 プリキュアバトラーズ編 ( No.330 )
- 日時: 2018/01/19 21:37
- 名前: 彩都 (ID: PNMWYXxS)
ど、どうして……どうして『自分の右腕は上がった』のだろうか? 少し考えて、自分は『とある事、とある異変』に気が付いた。
それは『体の痛みが抜けている』事だった、凄く不思議だった、何で『体の痛みが抜けている』のか、それは分からないが、何とか体を動かす事が出来、自分はその場で立ち上がる。
まさか、まさかな? 自分はそう思いながら自分の体を確認した、まさか『キュアフラワーの足での攻撃に体が怯え、筋肉が縮こまって痛みを無かった事にした』という事なのだろうか? 簡単に言えば、その理論は有り得ない、だが、その『有り得ない事』が起きているのだ、だからその『有り得ない事』は『有り得る事』になっているのだろう、と判断し、自分は奥に存在するキュアフラワーを見つめる。
「色々と……」
「?」
「色々と虐めてくれて有難う? これで『お前に一億倍返し出来る』わぁ……!!」
自分はキュアフラワーにそう言って、右指をポキキと鳴らす、あぁ、今迄ボコボコにされて、久し振りにキレたわぁ、あぁーキレたわぁ、自分はそう思いながら、キュアフラワーを見つめる、するとキュアフラワーが自分に向かって叫ぶ。
「なっ……!? 何で起きる事が出来るのよ!? 何で喋る事が出来るのよ!? 何で!? 何で!? 何で!?」
そう言うキュアフラワーに対して、自分は静かに発言する。
「黙れよ、クソババァ! 自分だって分からねぇんだよ! そんなもん、自分の肉体に聞け! でも自分の肉体は口がないから喋れねぇけどな! アッハッハッ!」
その場で笑う自分に対し、キュアフラワーは自分の事を睨みながら発言する。
「……そうね……だったら、『完封レベルで叩きのめして『起き上がる』という考えや行動をさせない』事にする!」
そう言って、キュアフラワーは自分の目の前で瞬間移動し、攻撃を放とうとする、だが自分はキュアフラワーの『瞬間移動を視認しながらキュアフラワーの攻撃を右手で受け止め』た、自分がキュアフラワーの攻撃を受け止めた事に驚愕するキュアフラワー、そしてキュアフラワーが言う。
「ど、どうして私の攻撃を『受け止める事が出来る』の!?」
「……そんなの簡単だよ、『お前の攻撃はもう一度見ている』からな? 目さえ反応速度に追いつけばセーフだ」
「そ、そんな……!」
キュアフラワーはそう言って、その場で膝を突く、はぁ、何とか見切る事が出来たか……でも、『コイツを倒せる』かはどうかは分からないが──自分はそう思いながら、膝を突くキュアフラワーを下目で見続ける──コイツ、どうやってボコボコにしようかな? 女性として、『辱めて倒そう』かなぁ……?
- Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 プリキュアバトラーズ編 ( No.331 )
- 日時: 2018/01/22 21:37
- 名前: 熱都 (ID: ???)
と、自分がそう思っていた時だった。急にキュアフラワーが足払いをして、自分をその場で寝転がせ、自分は地面に仰向けになる。するとキュアフラワーは自身の腹部に足を乗せ、体重をかけた。
「ぐあぁ……」
あまりの痛み、あまりの重みで自身は起き上がる事が出来ない、するとキュアフラワーが言う。
「ウフフ? 私はまだまだ戦えるわよ? ふんっ!」
キュアフラワーはそう言って、自分の顔にもう片方の足を乗せて、自分をスケボーのように踏んだ。顔面が痛い、腹部が痛いのダブルパンチで自分は両手足をバタつかせる事しか出来ない。
そして何とかキュアフラワーは自身から離れる。
「フフフ……どぉ? これで思い知ったかしら?」
「うぅっ……」
あまりの痛みで呻き声しか出せない自分、そしてキュアフラワーが自分の髪を掴んで、持ち上げる。
「あら? これで終わり? そうなの?」
「…………」
自分はキュアフラワーを睨む事しか出来ない。そしてキュアフラワーは『返事は?』と言って、自分の腹部に重いパンチを放つ。
「ぐはっ……」
自分は口から唾液を出して、返答する。
「……うっせぇ、このババァ? テメェの攻撃なんざ、痛くも痒くもねぇっての……今さっき、テメェに言う言葉を考えてただけだってーの……」
「へぇ? じゃあ、私に言う言葉って何?」
キュアフラワーがそう言うと、自分が静かに言う。
「いや、だから言ったじゃねぇか……『うっせぇ、このババァ? テメェの攻撃なんざ、痛くも痒くもねぇっての』ってな……」
「…………」
キュアフラワーは再度自分の腹部に重い一撃を放つ──『ぐはっ』っと、自分は言葉を漏らす。そして自分は口から遂に、赤い鮮血を漏らした──
- Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 プリキュアバトラーズ編 ( No.332 )
- 日時: 2018/01/23 22:05
- 名前: 彩都 (ID: ???)
「へぇ? 口ではそんな事を言っているが、肉体はもう悲鳴を上げているのではないかな? ほら、さっさと本音を漏らしたらどうだ? 『痛くて苦しくて、もう死にそうです』ってさぁ?」
キュアフラワーはそう言って、自分に向かってにやにやと笑う。この野郎……! 自分はそう思いながらその場で深呼吸し、キュアフラワーを見つめる、まだ体は動ける、だから、起死回生の攻撃をするなら今しかない、だが、どうなるのか? 果たして『本当に起死回生の攻撃をする事が出来る』のだろうか? それが自分にとって、少々の不安材料だった。
そしてキュアフラワーは自分を見つめながら、再度腹部に重い一撃を与える、その度に体の何処かから、赤い鮮血を迸らせる、キュアフラワーはその鮮血を見る度に恍惚な表情を浮かべる。
「あぁっ……矢張り『悪』なる者をいたぶるのは気持ちがいいですわね……! 最高という言葉を使って賞賛しなければならないです!」
「…………」
反論する気も起きない自分は静かに呼吸を続けるだけだ、何かこいつに起死回生の一撃を与えられる方法はないだろうか? いや、今の所はないな、自分はそう判断して、合計四回目の腹パンを受ける、すると打ち所─と言うより、殴り所か? それは分からないが──が悪かったのか、自分はその場で胃液を嘔吐する、するとキュアフラワーは胃液がある地面に自分の顔面を落とした。
「あら? 汚いですわね……本当、汚らわしい『悪』ですわね……!」
キュアフラワーはそう言って、胃液がある床に自分の頭部を踏みつけた、頭が踏まれて痛く、胃液の酸で顔が少し痛くなった。
「てめぇ……!」
自分は酸の痛みで声が出せるようになり、静かにキュアフラワーを睨む、そして片手でキュアフラワーの足を掴む。
「この汚い足を離せ……自分の顔はそう簡単に踏まれる顔じゃねぇよ……!」
「あら? まだ元気なんですかぁ? 本当、まるで蟻のようですね」
「うるせぇなぁ、蟻だって生きてるだろ? 元気に、前に向かってさぁ……!」
そう言う自分に対し、キュアフラワーは踏みつける力を強めて言う。
「そんなの、分かり切った事ですよ、貴方はまるで蟻、そして私はそんな蟻を潰そうとする人間様、それは分かりますかな?」
「分かる訳ないんだよ……だって、本当の立場は『逆の筈』だからな……! 自分は何人プリキュアを殺害したと思っている? そう考えると、お前等プリキュアは『五十人超の蟻』じゃね? 自分は『そんな蟻(プリキュア)を潰す殺人鬼』、だ!」
自分がそう言うと、キュアフラワーは舌打ちをして、自分の顔面をボールのように蹴った、そして自分は蹴られて、吹き飛んで壁にぶつかってしまう。
あまりにも痛く、だが、顔面に酸という苦行は終わったから良しとする。
そして自分は顔を押さえながら、ゆっくりと立ち上がる、こ、此処から自分のやり返しのターンだ、自分はそう思いながら、立ち上がって、膝に手を置いて、深呼吸を繰り返す──
- Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 プリキュアバトラーズ編 ( No.333 )
- 日時: 2018/01/24 21:56
- 名前: 熱都 (ID: ???)
「てめぇ……案外痛くしてくれたなぁ? 嬉しいぜぇ? だってやり返す時、相当酷くしてもいいからなぁ……!」
自分はそう言って、体をゆっくりと鳴らす。するとキュアフラワーはその場で口の端を歪ませて微笑む。
「ウフフ……それは出来るかしら? だって、私は最強のプリキュアであり、最後のプリキュア、今迄のプリキュアと強さが違うんですよ? それなのに出来るの?」
「出来るさ、だって自分はプリキュア殺しの薬袋だからな?」
自分はその場で微笑んで、体を動かす。そして自分はナイフを持って、キュアフラワーの方へ、突進を仕掛けた。
「さぁ、貴方の体力も相当削りましたわ……だから、最悪次の攻撃が最後かもしれないわね……!」
「はんっ! それは絶対にさせねぇ! 次の攻撃が最後なのは……お前だっ!」
キュアフラワーと自分はそう言う、するとキュアフラワーは走ってくる自分に向かって、『逆に自分の方へ向かって走って』来た。普通なら『逆に逃げる』のが普通なのに……自分がそう思っていると、急に『キュアフラワーは花咲薫子へと、倒れるように膝を突き、変身を解除して』しまった。……えっ? 何が起きた……? 自分はそう思いながら、花咲薫子の近くで立ち止まり、呆然と立ち尽くしていた──一体、花咲薫子とキュアフラワーの肉体に何が起きたのか……自分には分からなかった──
- Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 プリキュアバトラーズ編 ( No.334 )
- 日時: 2018/01/25 22:24
- 名前: 彩都 (ID: ???)
「ハァハァ……これが……私の肉体の限界だ、とでも言うのね……?」
キュアフラワー──基、花咲薫子──はそう言って、膝を突きながら、床に座った、そして自分に言う。
「ごめんね……最後迄戦えなくて……」
「えっ? ど、どういう事だよ花咲薫子……?」
自分がそう言うと、花咲薫子は静かに説明する。
「実はね、『キュアフラワーには変身時間が決まっている』の、私は当の昔にプリキュアを引退した、だから変身時間が決まっているの、おまけに年ってのもある、だから時間制限があると思うの」
「っだ、だからって……」
そう言う自分に対し、花咲薫子が言う。
「でもね……人って『必ず諦めなきゃいけない時』っていうのがあるの、それが今の状況……だから、薬袋君、私を殺害して? もう私は体力を使いきった、だからもう『動けない』……今が殺る時よ?」
「…………」
自分は無言で目を閉じて、考える、そして花咲薫子に叫ぶ。
「ふっ……ざけんじゃねぇよ! 自分は今もがんばって戦おうとした!! なのにそこでお前は諦めるのかよ!? ただの自分の独走状態じゃないか! 自分は厭だぞ!? キュアフラワーに変身して、キュアフラワーに勝ちたいんだよ! 変身前のお前に勝ちたい訳じゃない!」
そう叫ぶ自分に対して、花咲薫子が叫ぶ。
「煩い!」
「!」
「私だって、貴方を倒したいのよ! でも、体力が……体が追いついていかないのよ! こればっかりは仕方ないの……だから、私を殺害して? こんな年寄りに構ってくれてありがとね?」
「ま、待て! それじゃあ時間をやる! 時間をやるからキュアフラワーに変身して自分と戦え!」
自分が叫ぶと、花咲薫子は首を横に振る。
「それはダメよ、もしも貴方が負けたら、貴方は『一生この仮想空間から脱出出来なくなる』のよ!? その選択を十二分に持っているというのに、それでも私と戦いたいの!?」
「あぁ、そうだよ! それが普通だろ!? 自分ならその選択をする! ……だから立ち上がれよ! てめぇは『最後のプリキュア』なんだろ!? だったら、だったら……!」
叫ぶ自分に対し、『もういい、もういいのよ薬袋君』と囁く。
「もういいのよ? そうやって意固地にならなくても? だから私に近付いてそのナイフで殺害して?」
「…………ッ!!」
自分は悔しい顔をしながら花咲薫子に近付く、そしてナイフを持った右手を前に出す、すると花咲薫子は両手で右手を掴む。
「これで……全部、全部終わるわよ……このナイフの一突きで……」
自分は花咲薫子の言葉を聞いて、『あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛!!』と叫びながら、花咲薫子の心臓にナイフを一刺しした──これで……これで『最後のプリキュア』、『最強のプリキュア』を倒した、これで……これで自分は仮想空間を脱出出来る、自分はそう思いながら、その場で膝から崩れ、四つん這いの状態で目から大量の涙を流す──こんなに空しい気持ちになったのは今迄の人生の中で初めてだった──
第五十四章 最強 STRONG 完
第五十五章 最後の夜明け LAST DAWN
- Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 プリキュアバトラーズ編 ( No.335 )
- 日時: 2018/01/26 21:45
- 名前: 熱都 (ID: ???)
…………、…………、周りには二つの肉体があった、残っているのは、一人の老人の肉体だった。そしてもう一つは自身の肉体だった。自分は目の前の老人を見ながら、その場で大きな涙雨を流していた。その涙雨は大粒の雨粒のようだった。
「…………」
自分は目の前の老人を見る、心臓に深く突き刺さったナイフは凶刃の刃を見せながら、赤い鮮血も見せていた。すると目の前の老人が静かに動き出し、自身の頭に元気がない、力もない手を置いた。
「これで……これでいいのよ……」
「! は、花咲薫子!? よ、よかった、まだ生きて──」
だが、自分は目の前の老人──花咲薫子だ──の心臓を見て、『あぁ、そうか』と思い出す。すると花咲薫子が言う。
「これでいいのよ……人は過ちを犯しながら生きている、でも、何時の間にか忘れて生きている……貴方だってそう、『殺人』という過ちを犯しながら生きている、だからもしもこの仮想空間を脱出したら、殺人何かせず、世の為人の為に生きなさい? そうすれば殺人よりも素晴らしい出会いが待っていると思うわ……」
花咲薫子はそう言って、自分の頭を撫で続ける。そして自分は頭を垂れ続ける。そして花咲薫子は急に倒れて言う。
「あぁ、これで最期ね……あぁ、貴方との戦い、最高だったわ、色々な人、敵と戦ったけど、貴方が一番の悪だったわ……だから、これからは善の気持ちを持って……」
花咲薫子はそう言いながら、その場で咳を出す、すると咳から血が出ていた。
「お、おい、もう喋るな! おい!?」
自分がそう言うが、花咲薫子は首を横に振って、言葉を続ける。
「いいえ、まだ大丈夫……だから、これからは、善の心を持って……生きなさ……い……」
そう言って、花咲薫子は目を閉じて、呼吸する事も喋る事も生命活動も終了した──花咲薫子の死に顔はとてもとても幸せそうな表情だった──
- Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 プリキュアバトラーズ編 ( No.336 )
- 日時: 2018/01/26 22:09
- 名前: ミニウサギ (ID: JIRis42C)
こんにちは、はじめまして、ミニウサギです!
今まで見守ってきましたが、いよいよラストスパートかな?
- Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 プリキュアバトラーズ編 ( No.337 )
- 日時: 2018/01/27 14:55
- 名前: 彩都 (ID: ???)
>>336
ミニウサギ 様
こんにちは、初めまして、彩都です。
>>今まで見守ってきましたが
有難う御座います。
>>いよいよラストスパートかな?
はい、そうですね。
ですが、『何故このキャラを出したんだ?』という事も執筆し、投稿しなければならないので、もう少し蛇足は続きます。
頑張って完結迄書かせて頂きます、ってか、この作品、二次創作板(映像)のお目汚しだけど(汗)
- Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 プリキュアバトラーズ編 ( No.338 )
- 日時: 2018/01/29 21:46
- 名前: 彩都 (ID: ???)
「あっ……」
自分は目の前で死んだキュアフラワーこと、花咲薫子の死に顔を見て、呼吸が止まる、つ、遂に死んでしまった……再戦する事なく、死んでしまった、自分はそう思いながら、静かにプリキュアの図鑑を確認する、『花咲薫子 殺害完了』と表示されていた。
「…………うれしかねぇな」
自分はそう言って、舌打ちをする、すると図鑑が急に光り始めた、最初の光とは違う、また綺麗な光だった。
「……?」
一体何なんだ? と思いながら、図鑑を確認する、図鑑には『ミッション完了! これで君はこの『仮想空間』を脱出出来ます! 脱出方法は『君が最初にこの仮想空間に来た場所』に向かって下さい! その場所に向かうと、君はこの仮想空間を脱出する事が出来ます!』と書いていた。
「……今はそんな気分じゃねぇんだけど」
自分はそう言って、鞄にプリキュアの図鑑を収納し、花咲薫子の死体を背に、自分はこの部屋を脱出する──
自分は部屋を脱出した後、来た道の逆方向に向かって、走る、そして、何とか出入り口を見つける。
「よし、この所から上に上がれば脱出出来るな……それにしても、凄い戦いだったなぁ、今日の戦いは……」
自分はそんな事を呟きながら、目を細める。
でも、もうこの『仮想空間』を脱出出来るのか……自分はそう思い、梯子に登りながら思う。
『この『仮想空間』を脱出する前に、今迄に向かった場所を巡ろう』と思った、うん、それは良いな、最後の旅だ。
自分はそう判断して、梯子を登りきり、何とか地下から脱出する事が出来た、自分は脱出して、何で『学校の校長室に居るのだろう?』と考えるが、そもそも、この校長室が地下への出入り口だった事を思い出し、『何忘れてんだよ』と心の中でツッコミを入れる。
そして窓から外を見る、まだ外は暗く、深夜の時間帯だった。
「……はぁ、帰るのが面倒だなぁ、警察に補導されちまうぜ……」
自分はそんな事を呟きながら、頬を掻く、そして自分は校長室を出て、玄関に向かい、玄関の出入り口を開けて、校舎から脱出する、そして自分は正門の開いている所に足に引っかけて、ジャンプして、学校の敷地内から脱出する。
多分今日はもう来ないだろう、自分は振り向いて、学校を確認し、振り返って走って自分の自宅へと戻る──今日の戦いは大変だった、相当大変だった、完全に大変だった、自分は心の中でそう思いながら、細目で前を見る──さっさと家に帰って、寝て、明日、この『仮想空間』の旅をして、『仮想空間』を脱出しなければ……自分はそんな事を思いながら、長かった戦いの終止符を打つ事が出来て、安心する──
- Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 プリキュアバトラーズ編 ( No.339 )
- 日時: 2018/01/30 21:49
- 名前: 熱都 (ID: ???)
自分は急いで走って、自宅の方へと向かう、戦って少しお腹が減ったが、此処で飯を食べると、警察官に見つかってしまう、なので、夜食は我慢する事にする。そして走って、軽く五分、やっと自分が住む自宅へと到着する、だが、階段を上るのが面倒だった、でもまぁ、しゃぁないよな、自分はそう考えて、ゆっくりと音を立てないように階段を上る──
そして、何階か進んで、やっと自宅に到着する、はぁ、やっと帰宅する事が出来た……自分はそう思いながら、睡魔が襲ってきた事を感じ、早く布団に入らなければ、と思う、そして自分は鍵を使って、ドアを開ける、そして、靴を脱ぎ、机に鞄を置いて、はぁ、と大きな溜息を吐く。長い長い戦いが今日終了した、それはあまりにも長過ぎる戦いだった、孤独で戦ってきたから、疲れも半端ない。でも、その疲れも今日で終わる。
さぁ、現実世界に戻ったら、酒が飲みたいなぁ、と思う。
ガキの姿だから、お酒を買う事が出来なかったからな、現実世界に戻ったら、お酒パーティだ、あぁ、こう言う時「同居人」も居ればよかったのに……自分はそう思いながら、「同居人」が居ないこの空間で「今迄自由に過ごせた」事を思う。本当、何も出来ない自分が生活をしているなんて……「同居人」が聞いたら、絶対驚くよなぁ、と思う。でも、ちゃんと生きてきたんだ。自分はそう思いながら、ベッドの方に向かって、最後のダイブを行う──明日、この仮想空間を脱出する、そしてお酒を買いまくって、飲みまくる──そう思いながら、自分は睡魔に襲われる──
- Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 プリキュアバトラーズ編 ( No.340 )
- 日時: 2018/01/31 21:22
- 名前: 彩都 (ID: ???)
目が覚めた、今迄にない快眠だった。
あぁ、そう言えば自分は『全てのプリキュアを殺害して、ミッションをコンプリートした』んだった……そう思いながら右手を確認する。
大量に女性を殺めた肉体、大量に少女を殺めた肉体、大量に、大量に、大量に……自分はそう考えて、起き上がる。
さぁ、さっさとこの街を巡ろう、でも、前に巡った隣町はどうしようか? 面倒だから行かない事にするか、自分はそう判断し、その場で欠伸をする。
久しぶりに疲れが取れたのだ、今日という日は少しでも楽しまなければ、そう思いながら、自分は立ち上がって、朝御飯を食べる──
時間は朝の九時、いい時間だ、自分はそう判断し、鞄を持って、自宅を出る、さようなら、自宅、もう会う事はないだろう、自分はそう思いながら、自宅を出た。
最初に向かうのは、花咲薫子、花咲つぼみの家だった。
そう言えば花咲薫子に花を貰ったなぁ、と思い出す、そして此処でお茶会をして、花咲つぼみの祖母が花咲薫子だ、って事も初めて知ったし、その時は色々と知らなかった事ばかりだった。
それじゃあ、此処を後にしよう、自分はそう思い、次の場所へと体を動かした。
次に向かったのは公園だった、此処でキュアパルフェと出会って、スイーツを味わったなぁ、と思う、他にも色々なプリキュアと出会って、殺害した場所だったりする。
案外懐かしい場所だな、と判断し、自分は欠伸をする、あぁ、もう睡魔が襲ってきたか……それ程迄に眠りたいのか自分は……自分はそう思いながら、公園のベンチに座って、『はぁ』と溜息を吐いた。
少しはベンチで休憩でもしようか、と考え、背凭れに凭れる、あぁ、暇だなぁ、そんな事を考えながら、空を見上げる。
一応仮想空間だというのに何で空はこんなにも綺麗なんだろう? やっぱ仮想空間ってのは凄いんだな……自分はそう考えながらずっと、空を見上げる。
ってか、誰も動いていないんだよな……ミルキィローズを殺害してしまった所為で、この仮想空間の時間は止まってしまった、だから動けるのはたった二人のプリキュアと部外者である自分だけ、つまり三人しか動いていなかったのだ。
だが、そんなプリキュアも二人が死んだ、つまり『この世界でただ一人、自分だけが動いている人間』だという事だ、ってか、こういう『自分一人しか動いていない世界』ってのは、アニメ、マンガ、小説、映画では結構有名な状況だよな、と考える、でも、有名だからと言って、何ヶ月も経って、食事や飲料等の確保はどうするんだって話にもなるんだが……まぁ、そんな作品を小耳に挟んだだけで、読んだ事や見た事がないから分からないけれど……そして自分は『まぁ、こういう世界も悪くない』と思いながら、虚空を見続け、深呼吸を続ける──
- Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 プリキュアバトラーズ編 ( No.341 )
- 日時: 2018/02/01 21:56
- 名前: 熱都 (ID: ???)
さぁ、次は何処に行こうか? 自分はそう思いながら頭を垂れた。そもそも行きたい場所なんかないぞ……? 自分がそう思っていると、キュアパルフェが案内してくれたお店の事を思い出す、最悪スイーツがあれば食べてみよう、と考える。よし、それじゃあ、その場所に向かうか、自分はそう思いながら、ベンチから立ち上がって、キュアパルフェが案内してくれたお店へと足を運んだ──
そして自分はのんびりと向かって、キュアパルフェが案内してくれたお店に到着する、お店には「準備中」という看板が掛かっていないので、まだやっている、と考える。そして自分はお店に入ろうと、ドアに手をかける。次にドアノブを捻って、入店する。するとケーキを食べている途中の客を見つけ、鼻で笑ってしまう、なんて無様な顔なんだ、自分はそう思いながら、カウンターの中に入って、スイーツを確認する。
ふむ、チーズケーキにショートケーキがあるのか……おっと、ワンホール食べた思い出を思い出し、吐き気がしてきたぞ……? 自分はそう思いながら、胸を押さえて、違うケーキに手を伸ばす。自分が手を伸ばしたのはロールケーキだった、そして自分はロールケーキを口の中に運んだ。
……ふむ、中々に甘く、中々に美味しいロールケーキだな、自分はそう判断して、二つ目のロールケーキに手を伸ばした──中々に美味しいな、矢張りスイーツは素晴らしい──
- Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 プリキュアバトラーズ編 ( No.342 )
- 日時: 2018/02/02 22:23
- 名前: 彩都 (ID: ???)
「うむ、ケーキは美味しいなぁ」
自分はそんな事をいいながら、のんびりケースの中のケーキを食べ続ける、そして『生クリームが食べたいなぁ』と思い、スタッフオンリーな場所へと突入する。
「ふぅん……キラ星シエルがケーキを作っている……」
自分はそう呟きながら、冷蔵庫の中から未開封の生クリームを見つけ、蓋を開けて、生クリームを吸収する、うん、甘いし、美味しい。
とても素晴らしいなぁ……と思いながら、一気に吸い込んで生クリームを飲み干す、そして満腹になった自分はお腹を擦りながら、トイレへと向かおうととある部屋を開ける、すると眼前に下着姿の剣城あきら、琴爪ゆかり、立神あおいと出会ってしまう。
「うわっ!? す、すまん……」
自分は急いで戸を閉めて、ドキドキするが、そもそも見ても動きが止まっているから大丈夫か、と考え、戸を開けて、まじまじと確認する。
三人は服を着替えている途中で、小ぶりなお尻や豊満な胸を堪能する事が出来た、だが、三者三様だ、自分はそう思いながら、三人のお尻や胸を揉んで、『本当に動かない……』と思う。
でも何で三人共裸なんだろう? と考えて、時間を考える、確か昨日は昼頃にミルキィローズを殺害したよな? それで、急に止まった……つまり、『此処で仕事をする為に着替えていた』って所か、と判断し、自分はイスに座って、虚空を見る。
「…………」
この状況、完全に変態な行為だなぁ、自分はそう思いながら、部屋を後にし、表舞台に出て、トイレを探し、トイレを見つけて、用を足す──
そして自分は用を足した後、スイーツのお店を出て、暢気に歩く、さぁ、次は何処に向かおうか? そう思いながら、周りを確認する。
……もう何処にも行きたくないなぁ、自分はそう思いながら、最後に向かう場所を繰り上げて、その場所へと向かう──その最後の場所とは『学校』の事である、特に学校は色々な事があった、色々な事を起こした、色々な殺人もした、だから本当は最後に向かおうとしたが、そもそも行きたい場所なんて、少なかったので、すぐに向かう事にした。
そして自分は暢気に歩いて、学校前に到着する、此処の校門を進んだら
、最後の見回りになるんだよな……自分はその場で唾を飲み込んで、校門に手をかけて、鍵をぶっ壊した、さぁ、これで中に入れる、自分はそう判断しながら、校門の中へと侵入する──懐かしくも面倒だった学校、この学校ともうおさらばするのか……何だか悲しく感じてきた──自分はそう思いながら深呼吸して、校舎内へと靴を履き替えずに入る──
- Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 プリキュアバトラーズ編 ( No.343 )
- 日時: 2018/02/03 19:35
- 名前: いちごの魔女 (ID: nkrYcvPM)
明日からHUGっとプリキュアがやるそうです。見ますか?
- Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 プリキュアバトラーズ編 ( No.344 )
- 日時: 2018/02/03 23:05
- 名前: ミニウサギ (ID: q9W3Aa/j)
主人公、変態w
実にうらやま、いや、いやらしい!
私にも揉めるほどの胸欲しい。(女です)
- Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 プリキュアバトラーズ編 ( No.345 )
- 日時: 2018/02/05 21:57
- 名前: 彩都 (ID: ???)
>>343
>>いちごの魔女 様
>>明日からHUGっとプリキュアがやるそうです。見ますか?
あっ、一応は見ましたね。
ですが、この作品に出すかどうかは……まだ未定です。
と言っても、この作品、他のプリキュアの口調を知らずに書いているので、結構プリキュアの口調は適当なんですね。
だから、適当になっても良い、と言われるのなら、ハグプリも出すかもしれませんねぇ。
- Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 プリキュアバトラーズ編 ( No.346 )
- 日時: 2018/02/05 21:59
- 名前: 彩都 (ID: ???)
>>346
>>ミニウサギ 様
>>主人公、変態w
>>実にうらやま、いや、いやらしい!
>>私にも揉めるほどの胸欲しい。(女です)
今回は完全に巫山戯ましたね。
羨ましいのですか……(笑)
お胸の成長、頑張って下さいね(なんのコメントだこれ?)
- Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 プリキュアバトラーズ編 ( No.347 )
- 日時: 2018/02/05 22:00
- 名前: 熱都 (ID: ???)
自分は学校の中に入って、土足で学校を歩くという背徳感に背筋をゾクゾクさせる。だが、こんなんで性癖を目覚めさせるのもどうかと思い、意地でも性癖を目覚めさせないように落ち着かせる。すると目の前に花咲つぼみが存在していた。
おっと、あの祖母の……と思いながら、自分は花咲つぼみを押し倒してみる、すると「ゴロン」と倒れて、そのまま動かない。自分は花咲つぼみの太股をノックする、すると「コンコン」と音がし、「陶器かよ」と思いながら、持ち上げようとする。すると腰に少し響いた。
「いったぁ!?」
こ、これが腰痛……これがギックリ腰……? 自分はそう思いながら、花咲つぼみの重さに驚愕した。まさか重さは変わらないってか? 自分はそう思いながら、静かに溜息を吐いて、自分が通っていた二年生のクラスへと向かうべく、腰を押さえながら階段に上った──そして階段を上って二階へと到着する。結構人が通っているなぁ、と思いながら、自分は外を確認する、まだ明るく、まだまだ活動出来そうだった。自分は自分の教室に向かい、友人かもしれない半田鏝君と出会って、半田鏝君を見つめる。
……今迄友人になってくれて有難う。でも、自 分は君の前からいなくならないといけない。だから……さようなら。もしも現実世界で意識、生を持ったなら、何時か出会おう。そう思いながら自分は半田鏝君に背を向けた──
- Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 プリキュアバトラーズ編 ( No.348 )
- 日時: 2018/02/06 22:10
- 名前: 彩都 (ID: ???)
半田鏝君に背を向けた後、自分は静かに二階のクラスを見て回った。
すると目の前に黄瀬やよい等が立っていた。
五人で談笑している、あぁ、懐かしいなぁ、数学を教えた時とか……自分はそう思いながら、両手で五人の胸を押して、倒れさせる。
結構コイツ等にはイライラしていたんだよなぁ、でも、自分の力でやると拳で殺しかねない、だから控えていた。
でも、今の時間なら出来て嬉しい、本当なら、五人共火で燃やしている所だが、流石に此処は室内、そう簡単に出来ないので悔しい。
……でも、今はそんな事を考えている場合ではないよなぁ? もう少し他のプリキュアをボコボコにしたいし……自分はそう思いながら、その場で溜息を吐いた。
「……はぁ、一体何処にプリキュアがいるんだ? 残りのプリキュアめ……! まるで雲隠れみたいだ……」
自分はそう言って、溜息を吐いて後頭部に手を置いて、のんびりと廊下を歩く──
すると背中を向けた雪城ほのかが立っていた。
コイツを二回殺害してしまうという何という愚劣な行為を自分はしてしまった、はぁ、一回だけにしたかったんだがなぁ……自分はそう思いながら、後ろから跳び蹴りをして、何度もお尻や背中を踏みつける。
「えいっ! えいっ! とりゃあ!!」
……はぁ、何とかスッキリした、矢張りストレスは溜めるものではない、それを実感した。
「……さぁ、次は何処に向かおうか……? もう何処にも行きたくないんだがなぁ?」
自分はそう呟いて、窓から周りを確認する。
こんなにも美しい空間が『偽物』だって? 誰が信じる? いや、誰もが信じるだろう、だが、これだって結局は『偽物』なのだ、本物には勝てる筈がない、更にこの仮想空間は『最新技術の結晶』なのだ、『何時かはこの世界だって売られる筈』なのだ、そんな最新技術を『無料で受けている』事は感謝しないといけない。
だが、流石に『人を閉じこめて、脱出ミッションをさせる』のは酷だと思う、さっさと、この仮想空間を脱出して、あの兄弟をボコボコにしないとなぁ? 自分はそう思いながら、右手を強く握りしめる。
「……さぁ、いい加減脱出しないとなぁ?」
自分はそう呟いて、のんびり学校を出る──まだまだ時間はあるが、やりたい事がない、というか、もう一度寝たい、というのが本音だった。
だが、もしも寝てしまったら、ミルキィローズの言う時間を超えてしまって脱出する事が出来なくなってしまう、なので、迂闊に寝る事が出来ない、……はぁ、大変だなぁ? 自分はそう思いながら、静かに日が照っている空を見上げた──太陽だけは燦々と輝いていた──
- Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 プリキュアバトラーズ編 ( No.349 )
- 日時: 2018/02/07 21:45
- 名前: 熱都 (ID: ???)
自分は暢気に歩きながら、静かに考えていた。この仮想空間を脱出した後、どうしようか、と考えていた。何故ならあの兄妹をボコボコにした後、家に帰るのが億劫だからだった。
暇だった、完全に暇だった。というか、現実世界の昨日、人を殺害し終わったから、金はたんまりある、だから他に殺害はしない。
だから、現実世界でやる事がなくなってしまっている、だが、此処で不思議な事がある。
「もしも現実世界と今の時間が共通していたら、軽く一ヶ月以上は経っている」事になる、だからもしもこの仮説が正しいのなら……一杯漫画とか読まなければ! と思う。そうだとしたら、逆に嬉しい……だが、「一ヶ月以上も飯を食わずに排泄もせずに生きる」事なんて可能だろうか? 普通なら無理だろう、だが、可能性はゼロではないだろう、自分はそう考えて、静かに溜息を吐いた。
「……はぁ、大変だな、自分も……」
自分はそんな事を呟きながら、電話途中のサラリーマンを見る、アンタも大変だなぁ、こんな「作り事の世界でも仕事をして」、さぁ……? 何だかサラリーマンに感情移入しちまう、まぁ、自分は殺人鬼だから、感情移入をしても、「押し殺して」しまえばいいが──自分はそんな戯言を吐きながら、のんびり前に進む──さぁ、さっさと現実世界に帰りたい──
- Re: 殺人鬼『ラストフール』の憂鬱 プリキュアバトラーズ編 ( No.350 )
- 日時: 2018/02/08 22:31
- 名前: 彩都 (ID: ???)
自分はサラリーマンを背にした後、のんびりと前に進む。
果たして一体何処に自分が最初に現れた場所があるのだろうか? 結構前の出来事なので、もうほぼ覚えていなかった。
そんな事を思いながら、前に進んでいると、目の前にコンビニが存在していた。
「……最後の晩餐でも、しようかなぁ?」
自分はそう考えて、コンビニに向かって、入店する。
そして自分は適当に弁当売場に向かって、適当に唐揚げ弁当を手に取り、レジに並ぶ。
だが、レジに並んでも『誰も動いていない』事に気が付かず、数分並んでしまった、その事に気が付いた時には、顔を赤面させてしまう。
自分は隣に移動し、レジカウンターの中に入って、勝手に会計を済ませる、おっと、ホットスナックも食べたいや、自分はそう思い、慣れないレジのボタンを押して、手持ちのカードをレジにスラッシュさせる。
……このカードを使うのも最後か、自分はそう判断し、適当にレジ袋を見つけて、弁当、ホットスナックを突っ込む。
そしてレジカウンターを出て、コンビニも出て、コンビニの前でホットスナックを食べる。
うん、美味いな、矢張りチキンのホットスナックに外れはないな、自分はそう思い、チキンのホットスナックを完食する。
次に唐揚げ弁当を手に取る、割り箸はもうお弁当自体についているので、そこから剥がして食べる事が出来る。
自分はお弁当から割り箸を取って、唐揚げ弁当を食べる──これがこの仮想空間で食べる最後の晩餐、最後の弁当だと思うと、味気が無く感じた。
そして唐揚げ弁当を完食し、ゴミをゴミ箱に投入し、自分は前に進んだ
。
さぁ、後は自分が最初に来た場所に向かうだけだ、腹部を擦りながら、そう考える。
……本当に最初に来た場所って何処だよ? 自分がそう思いながら、頭を垂れて歩いていると、足下に何かがぶつかって、転がった。
「んぁっ? 何か足がぶつかったぞ……? って、ヘルメットじゃねぇか!?」
自分はそう言って、足で蹴ったモノを目で確認し、ヘルメットだった事に気が付く。
ま、まさか、こんな簡単に見つかるとは……自分はそう思いながら『ラッキーだなぁ』と思う。
「……という事は此処は『最初に来た場所』だったって事か……?」
自分はそう考えて、周りを確認する、うん、最初に来た場所によく似ている場所だった。
……ん? じゃあつまり『自分はこのヘルメットを被ると現実世界に戻れる』……?
そ、それじゃ、やっと、やっと自分は現実世界へ戻れるんだ……このヘルメットをつけるだけで……自分はそう思いながら、静かにヘルメットを手に取り、被って、目を閉じる──これで現実世界へ戻れる……自分はそう思いながら、肉体が引っ張られる感覚を感じた──
第五十五章 最後の夜明け LAST DAWN 完
第五十六章 現実世界 REAL WORLD