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Re: 【Fate】童話作家と出来損ないマスターの冒険譚 ( No.6 )
日時: 2016/11/04 22:24
名前: 霜月 (ID: nXlmokR.)


__そんな文和の裏返った声が部屋に響いたその頃...

一人の青年が公園のすべり台に座っていた。
無表情に見えるその顔だが...
彼は心の中で笑っていた。そう、彼はクリスマスプレゼントを待つ子供のように楽しみにしていたのだ...
今宵始まった【 聖杯戦争 】を。

「マスター、七人目が揃ったみたいだよ。
いよいよ...始まるね」
ふふっ...と楽しそうに微笑む小柄で頬に傷のある少女が青年の元に跳んでやって来る。
それに続くように青年が軽く口角を上げて嬉しそうにする...
「そうか...情報ご苦労。
アサシン、引き続き他のマスターの調査を続けろ。」
アサシンと呼ばれた少女は頷くと影へと消えていく...

青年は空を見上げる。
煌めく満月、そして晴天の夜空。
青年は"良い、開戦日だな"と呟いた__


響いた声にアンデルセンは耳を塞ぐ。
そしてすぐに
「喧しい!
静かに出来んのか貴様は!!」
と叫び返した、やはり叫ばれると文和は、ひうっ...と声を上げて少し怯えた。
それを見てアンデルセンは溜め息をつく、まぁ表情は少し申し訳なさそうではあるが。

しばらくして文和はまた口を開く。
「そう言えば...マスター達は何を求めて争うの?
というか...七人で戦えるの?」
素直な疑問として文和は聞いた。
アンデルセンはまた面倒そうに溜め息をつく
そして文和へと言葉を返す。

「七人がルールだからだ。
サーヴァントクラスの数も七、聖杯によって選ばれた七人の魔術師が聖杯を求めて戦う。
それが聖杯戦争のルールだ、そして何を求めるかだったな。
今言った、聖杯を求めて争う。」
丁寧に、文和へ説明する。
文和は理解したらしく、ふむふむ...と頷く。

「なんで聖杯を求めるの?」
当然のように問いかける
アンデルセンは悪態をつくことはなく答える。
「聖杯は、"どんな願いでも叶える"からだ」

それを聞いた文和は微笑み、そして無垢な子供のように
「何それすごぉーい!!」
と叫んだ、そして立て続けに
「何でも叶えるかぁ...凄いなぁ...!
早く取りに行こうよ!」

無知だから、何も知らないから、こいつはこう言うのだろう...
アンデルセンは哀れむように、少しの微笑を浮かべた__

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>>5 てるてるs

ありがとうw
更新頑張るよ!だから楽しみにしててね!