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二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- Re: 【東方puroject】本当は怖い幻想郷【短編集】 ( No.2 )
- 日時: 2017/01/29 15:58
- 名前: 名無しの図書館 (ID: 2QWuZ1bi)
【博麗 霊夢編】(2)
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霊夢の奇妙な笑い声は次第の収まっていき、軈て聞こえなくなった。
霊夢は冷たく、光のない淀んだ瞳で足下の妖怪を睨み付ける。
“フフッ”と馬鹿にするかのような笑みと共に、霊夢は妖怪を容赦なく蹴り飛ばす。
「.........全く、私も馬鹿ねぇ」
蹴飛ばした妖怪等には目も向けず、空へと視線を仰ぐ。
空は藍に塗り潰されており、数々の光が主張するようにキラキラと輝いていた。
月など、要らないくらいに綺麗で明るかった。
霊夢は空をじぃっと見詰めては、切なそうに口角を僅かに上げ、微笑む。多分、この瞬間の彼女が
一番輝いているだろう。
●○●〜霊夢視点
「..........お疲れ様、霊夢」
「...うん。ねぇ、本当にこれで良かったのかな」
あの後、間もなくして日が昇ってきた。
山中に巫女が居たら何て言われるか分からないと思い、私は急いで神社へと飛んでいった。
___でも、やっぱり気がかりだ。
あの時の私は何時も..私で無い気がして。本当に、これで正しいのか。
あんな時の後はモヤモヤとした感情がいつも取り巻く。
隣に座る、紫は今も昔も変わらない笑みを浮かべてこう言うのだ。
「幻想郷は大丈夫よ。ああいう悪いのは存在ごと消さないと」
____そう...なのかもね。
____イイエ、ユカリノイウトオリネ。
End.
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