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Re: 【東方project/短編集】本当は怖い幻想郷【清蘭編】 ( No.6 )
日時: 2017/02/02 22:49
名前: 名無しの図書館 (ID: 2QWuZ1bi)
参照: 修正

【アリス・マーガトロイド編】(1)

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_____あの子が居なくなったって本当?
_____本当だって。妖怪に食べられちゃったのかな
_____うっそ〜!!最近の世の中は怖いわねぇ...
_____何を年寄り臭い事言ってるんだよー。俺らまだ子供だぞ?



     ●○●



今日、人里は騒がしかった。
背の高い人間たちは睨み付けるように妖怪を見詰め、背の低い人間たちは怯えていた。
どうやら、ある男の子が居なくなったようで、それにより世間が敏感になっていると言う。
幸い、私は“害の与えない妖怪”として認識されていて、誰からも疑われることは無かった。


「......おお!!これは、人形遣いじゃないか」
「ああ、慧音さん。どうかした?」


前方からやって来るのは、半獣..というか、半妖の慧音。
慧音は私を見付けると、“待っていた”とでも言うかのように駆け付けてきた。

___だいたい、理由は察せるのだけれど..。
あまりにも分かりやすい笑みと共に白々し過ぎる質問を投げ掛けると、予想通りの回答が返ってきた。


「ああ、それがな....お前にも協力してほしいんだ。彼奴が居なくなったのは知ってるよな?」
「彼奴とは......居なくなった男の子の事?」
「そうだ」



     ●○●



私は、今日の記憶が此れぐらいしか無い。
ただただ、目の前に居る男の子に目を向けて、私は吃驚した。


「人形劇のお姉さん......匿って..」


昼間、あれだけ居ない居ないと騒がれていた男の子が目の前に居たのだ。
それだけでも十分不思議極まりないのだが、更に不思議なのは男の子の発言だ。
...............匿って、ってどういう事かしら?


「まぁ、良いけど...。明日には帰るのよ?」
「うん。ありがとうお姉さん」


結論を出した結果、私は男の子を匿う事にした。