二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- Re: 東方×カービィ 幻想郷のキカイ化 ( No.1 )
- 日時: 2017/03/26 14:08
- 名前: ピコパ ◆aIf9C.jTkU (ID: wXGYBxg0)
フェイズ0 幻想郷の存在
1・ハルトマンの野望
スージー「『幻想郷のキカイ化』、ですか……?」
宇宙全土に支社を持つ巨大会社『ハルトマンワークスカンパニー』。その母社であるアクシスアークスの社長室では社長であるプレジデント・ハルトマンとその秘書であるスージーが話をしていた。
ハルトマン「そうである。わが社の誇るマザーコンピューター『星の夢』の時空間転移プログラムをリニューアルし、他の時空間への介入をすることができるようになったのである。」
ハルトマンは格納してあるマザーコンピューター『星の夢』を見ながらそう言った。星の夢の指示はとても効率的でありハルトマン社はその指示に従って大きくなったのだ。
ハルトマン「その中に『幻想郷』なる世界があることがわかったのである。そこには魔法や神などコチラにはないものが山ほどあるという調査結果が出たのである。」
スージー「魔法……神……信じられませんわね。」
ハルトマン「しかしそれを科学と組み合わせればわが社は更に大きくなるはずである!」
スージー「なるほど、それは確かにいい考えですわね。しかし住人に抵抗されるのでは?」
ハルトマン「わがインベードアーマー部隊はそう簡単にやられはせん。質も量も一級品である。それに……ほれ。」
ハルトマンはスージーに1冊のリストを手渡した。それには幻想郷の調査結果や住人のデータが事細かに書かれていた。
スージー「これは……住人のリストですか?」
ハルトマン「そうである。何もいきなり真っ向から侵略するわけではない、裏から念入りに準備をしてからが最適である。それに住人の力をこっちに持ってこれればなおさらである。」
洗脳やサイボーグ化、クローン化などのことを言っているようだ。確かにハルトマン社にはその手の技術がどこよりも進んでいる。リストには危険度を示すマークがあり、それが赤いほど危険を示すことを表していた。要は危険度の高い人を無理矢理引き込もうという魂胆である。
ハルトマン「それに今回は助っ人達を呼び出したのである。これによりますます作業が捗るはずである。」
ハルトマンが手を叩くとドアから3つの影が現れた。スージーはリストを3人の助っ人に渡す。
???「侵略が終わったらその世界は好きにしていいんだって?イタズラやり放題、これはおもしろいのサ!」
???「今まで多くの世界を旅してきたけど、ここもまたすごく面白そうだネェ。しかもボクとそっくりの力を使える人もいるそうだし……」
???「強い奴と戦えると聞いて参加したまでだ。侵略などどうでもよい。」
ハルトマン「彼らは助っ人の中でも特に役に立つ人材である。それとこれも用意したのである。」
ハルトマンは奥にある銀の鏡を指差した。その鏡は見るとどことなく吸い込まれそうな魅力を放っていた。
ハルトマン「鏡の国にあるという悪の心を映し出すディメンションミラーのレプリカである。これの前に立たせればその影がたちまち現れる。行動させるのにはうってつけである。スージーにはこれらの技術や人材を上手く使ってポップスター、幻想郷のキカイ化を成し遂げてほしいのである、わが悲願『カンパニーの発展』の為に!」
スージー「………お任せを。」
紅魔館
湖のほとりにある真っ赤な館の一室、そこの全ての鏡をすりかえる小型ドローンがあった。音を何一つ立てることなく、そしてそこの主を起こすことなく全ての鏡をすりかえた。その間わずか30分、その部屋の主はとてつもなく多忙だったのだ。そして主が起きる頃、ドローンは異空間を通り姿を消した。
咲夜「もう朝か………支度をしないと。」
時を操る紅魔館のメイド長、十六夜咲夜。彼女は誰よりも早く起き仕事に取りかかる。鏡を見ながら身支度を整え、他のメイド達を起こしに行った。
そしてその影を残すことなくもう1人のメイドができあがった。
咲夜?「……うふふ。」