二次創作小説(映像)※倉庫ログ

Re: 東方×カービィ 幻想郷のキカイ化 ( No.12 )
日時: 2017/04/21 21:11
名前: ピコパ ◆aIf9C.jTkU (ID: wXGYBxg0)




10・鏡の帝王



鏡の国

プププランドの空の上には、自然豊かな大陸が広がっていた。とてつもなく広いので全部見て回るのは時間がかかる。そこで古代の民は空間と空間を繋ぐ鏡をそこかしこに設置した。そして映した人の願いを叶えるという『ディメンションミラー』を国宝として中心部に置いた、この地は『鏡の国』と呼ばれていた。
しかし、台座にディメンションミラーは無く代わりに紙切れが落ちていた。

『ディメンションミラーをお借りします。よければあなたも幻想郷にいらしてみては?心を映すにふさわしい人達がいらっしゃいますよ。美人秘書スージー』

その紙切れを手にしたのはここを統治する帝王、ダークマインドだ。銀の鎧に包まれた赤い肉体が脈打っている。彼は悪の心を操る力を持ちディメンションミラーを暴走させ力ずくで鏡の国を乗っ取ったのだ。

マインド「はぁ……おいウィズ、支度をしろ。行くぞ、幻想郷へ。」
ウィズ「はぁ………かしこまりました。」

ダークマインドの僕、マジシャンのウィズはせっせと支度をする。何しろこの帝王、怒ると誰よりも面倒なのだ。めったに怒ることは無いがディメンションミラーを勝手に持ち出されたことにより相当頭に来ているらしく脈打ちがどんどん速まっている。
近くに浮いていた異空間のそばにはハルトマンが作ったリストが置いてあり、ダークマインドはそれを手に取り流し見た。するとあるページに紙切れが挟まっており

『ディメンションミラーの一部はここにあります』

とだけ書かれていた。

マインド「……なんだこりゃ、迷いの竹林?」
ウィズ「本当にあるんですかねぇ?」
マインド「ほぅ………ここには不死身のやつらがいるのか、いい場所じゃねえか。いくら殴っても大丈夫ってことだろ?」
ウィズ「まぁそうみたいですね。月から来た一行で永遠の夜を手にいれたとかいれてないとか。」
マインド「……俺が行く前にナイトメアの野郎が行ってそうだな………」
ウィズ「悪夢にとって永遠の夜はまさにパラダイスですからね。」
マインド「んじゃ……とっとと行きますか。」

ダークマインドはひとまず先に永遠亭に向かうことにした。そしてその光景を見ていた人物がひとり……







アクシスアークス

スージー「ダークマインドは無事に幻想郷に行けたようです。……しかしなぜ採用しなかったのですか?ドロシアやセクトニアも採用しなかったようですが。」

幻想郷へ行くよう唆したスージーがハルトマンに報告していた。

ハルトマン「あいつは少々荒々しく傲慢すぎて輪を乱しかねん。ドロシアは所詮忘れられし絵画の怨霊、セクトニアに至っては興味なし……まったくもって下らんやつらである。」
スージー「お三方とも弱くはございませんのに……」
ハルトマン「まぁ、ひとまず幻想郷で暴れさせておけば落ち着くはずである。」
スージー「……だとよいのですが。」

『ようお二人さん、幻想郷ってなかなか面白いところなんだな。』

社長よりも偉そうに社長室に入ってきたのはフランボーグの強化メンテナンスを終えたマルクだった。他にも次々と報告が上がってくる。

スージー「……八雲紫を捕らえたのは大きいですね。」
ハルトマン「すべて計画通りである。ことが進めばいずれ君にも役割が巡ってくるはずである……のう、博霊の影よ。」
黒霊夢「………………」

そこにたたずんでいたのは霊夢の影、黒霊夢だった。この世界にはない不思議な力は影になってもわき出ているようだ。

スージー「……どうやら動きがあったようです。」
ハルトマン「よし……モニターに映せ。」

そこに映っていたのは死闘を繰り広げるダークマインドと永遠亭の住人の姿があった。